西安培華学院「名誉教授」称号授与式

中国・西安培華学院「名誉教授」称号授与式(2009.12.23 創価大学本部棟)

 中国・陝西省の名門私立大学「西安培華学院」から創価大学創立者の池田名誉会長に、日本人初となる「名誉教授」の称号が贈られた。中日文化交流への卓越した貢献と、国際社会における人道的活動への尽力を讃えたもの。授与式は23日、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、来日した同学院の姜波理事長らが出席。代理の山本創大学長に証書が託された。また、名誉会長の友誼の漢詩が姜理事長に手渡された。

姜波《きょうは》理事長の授与の辞

世界平和、中日友好に比類なき貢献
学院の図書館に「池田大作文庫」を設置


 中国・西安培華学院のすべての教職員・学生を代表し、池田大作先生、香峯子夫人、またご列席の皆様に、親愛なるご挨拶を申し上げると共に、創価大学の皆様の真心こもる歓迎に心から感謝申し上げます。
 私は、日本に10年間留学しておりました。
 帰国の後、私の祖父であり、教育者の姜維之《きょういし》先生から託された、中国の教育事業に従事する道を選び、私立の高等教育機関の建設と発展の重責を担ってま
いりました。
 今回、このような形で再び日本を訪れることができ、格別の親しみを感じております。
 池田先生は、中国人民の古き良き友人であり、先生と香峯子夫人は、半世紀前から一貫して、中日友好事業や国際社会での人道的活動に尽力をされ、世界平和、中日両国の友好・文化交流に、比類なき貢献をされてきました。
 これまでに先生は国連から「国連平和賞」、中日友好協会から「平和の使者」の称号を受けておられます。
 さらに、長きにわたり世界文化交流事業に尽力され、国際社会において大変に高く評価されております。
 ここに改めまして、池田先生に対して崇高なる敬意を表するものであります(大拍手)。
 わが学院は、図書館に、特別に「池田大作文庫」を設置しました(大拍手)。
 池田先生のご著作は教員と学生たちに深く愛されると共に、世界に著名な教育者である先生の教育思想への理解を促進し、先生の世界平和、中日友好、国際人道援助における多大なご貢献を、本学の教職員・学生は、さらに深く理解するに至りました。また、学生の日本語の学習、日本文化の理解も促進されたのであります。
 このようなことを鑑み、本日、ここに、私は西安培華学院を代表し、池田先生を「名誉教授」に招聘させていただきます(大拍手)。
 また、この場をお借りし、香峯子夫人に対しても、本学の女子学院の「名誉院長」へのご就任を要請させていただきたいと思います(大拍手)。
 これらのことは、私どもにとって、この上ない光栄なことです。
 私たちの友情が、地より久しく、天より長くあらんことを願うと共に、中日両国の人民の友情が世々代々にわたって続くよう、共に努力をしていきたいと願うものであります。
 そして、池田先生の卓越した思想を、より多くの中国の学生が理解することで、中日の世々代々の友好と世界平和のために、より多くの平和の使者を輩出していくことができると確信します。
 本日、創価大学を訪れ、貴大学の卓越した教育理念は、私を深く深く惹きつけるだけでなく、今後、必ず、わが学院の文化形成と未来の発展に、深い影響を与えてくれるものと確信しました。
 西安培華学院は1928年に創立された、中国で最も古い歴史を有する私立大学の一つで、中国西部では最初に本科学部を持ち、学位授与権を得た私立大学であります。
 現在、60余の本科、専科があり、3万4000人以上の学生が学んでいます。
 経済学、経営学を中心に、文学、法学、工学、医学、建築学、女性教育学など多彩な学科が連携しあって発展する特色をもち、中国の私立大学において、常に先駆的な地位を占めてきました。
 また、本学は中国で最も早い時期から日本と学術文化交流を展開し、留学生を派遣してきました。
 このたびの創価大学への訪問は、両校の友誼と学術文化交流を必ずや強めるに違いありません。両国がこれまでに築いてきた友好関係と相互間の信頼をより強固にし、世界平和と社会の進歩に繋がるものと確信します。
 最後に、池田先生、香峯子夫人のご健康、創価大学の益々のご発展、そして創価大学と西安培華学院の交流と協力が永遠に栄えんことを、心からお祈り申し上げます。本日は、誠にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

最高峰へ! 創造の精神を燃やせ

創立者の姜維之《きょういし》先生
「教育事業はわが生命にも勝る」
後継者の活躍が永遠の勝利
大鵬の如く飛翔し 志を成し遂げよ


 一、本日、私は、大中国の人間教育を威風も堂々とリードされゆく、私学の最高峰の名門・西安培華学院から、何よりも栄えある「名誉教授」の称号を賜りました。
 貴学院の創設の崇高な淵源は、1928年とうかがっております。じつは、私も、その1928年の生まれであります。
 80星霜余にわたって、「自強不息《じきょうふそく》(たゆまぬ向上)」 「開拓前進」の校訓のままに、渭水《いすい》(ウェイ河)の滔々たる流れの如く、人材の大河をつくり上げてこられた、貴学院の歴史を生命に刻みつけ、謹んで拝受させていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。

創立者の陣頭指揮で発展
 一、私の人生の師匠である戸田城聖先生は、文化の大恩ある貴国の歴史と文学を、徹底して私たち青年に学ばせました。
 ですから、いにしえの長安、そして西安は、青春時代から、私の心に輝いて離れない文化の光の都だったのであります。
 35年前、初めて西安市を訪問できた喜びは、あまりにも鮮烈でありました。光栄にも私は、名誉ある貴市の一員とさせていただいております。
 〈1999年10月、名誉会長は西安市から「名誉市民」の称号を受章している〉
 縁も深き愛する西安の繁栄を、妻と共に、いつも祈っております。
 かつて私は、西安ゆかりの大詩人・李白の詩を、恩師に詠じてお聞かせしました。
 その一節が「常に九萬の期を結ぶべし、中途に、先づ退く莫れ」(久保天隨訳註『李白全詩集第2巻』日本図書センター)であります。“大鵬が九万里を飛翔する如く、わが志を成し遂げる、その日まで努力を貫け! 途中で退くな!”というのであります。
 そして今、私が深い深い敬愛をもって思いを馳せる方こそ、西安において、まさしく大鵬の如く翼を広げて、人間教育の大志を実現された貴学院の創立者・姜維之先生なのであります(大拍手)。
 姜維之先生が、貴学院の前身として創立された西安培華女子大学は、新中国で初めての女子大学でありました。
 開学にあたって創立者は、校舎の建設から最優秀の教師の招聘、カリキュラムの検討に至るまで、陣頭指揮で取り組まれました。
 さらに、教育事業の経済基盤を揺るぎなく確立していかれたのであります。
 そして、学生に対しては一人一人、わが子の如く、守り励まし、育てていかれました。
 苦学生や病気の学生に対しても、それはそれはこまやかな心づかいをしておられます。
 まさしく創立者は、高邁な建学の理念である「人を以て本となし、徳を以て先とする」の模範を、身命を賭して示し抜いていかれたのであります。
 どれほど筆舌に尽くせぬ労苦があったことか。どれほどの苦難を乗り越えねばならなかったか。同じ創立者として、痛いほど胸に迫ってまいります。

青年の心に情熱の炎を
 一、創立者・姜維之先生は、激務によって左眼が失明し、右眼の視力も著しく弱めてしまわれた。
 それでもなお、わが身をなげうって働き続ける創立者に、ある人が思いあまって尋ねました。「これほどまでに体調も良くないのに、先生は何を為そうとしておられるのですか?」と。
 創立者は笑みを浮かべつつ、答えられました。「教育事業は、わが生命にも勝るものですから、私は離れられないのです」と。
 この黄金の師子吼に、私は感涙を抑え難いのであります。
 私学には、創立者が、命を賭けて高く掲げた、建学の旗印があります。
 ゆえに私学には、何よりも、創立者が開いた道を厳然と受け継ぎ、発展させゆく後継者が続かなければなりません。
 私の胸には、創立者・姜維之先生の会心の笑顔が浮かんでくるのであります。
 それは、なぜでしょうか。英邁な若き分身たる姜波理事長が、おられるからです。
 先覚者にとって、一体不二の後継者を得ることこそ、真の幸福です。無上の栄光です。永遠の勝利なのであります(大拍手)。
 「生命第一」の理念を高らかに掲げられる姜波理事長は、真の教育は若き生命に火を点すなりと明言されております。
 創立者から薪火相伝された「真理の探究」「社会への貢献」、そして「創造の精神」の炎は、理事長の雄渾の指揮のもと、金波の如く、貴学院の俊英の生命に明々と燃え広がっております。
 そこには、創立者が体現されていた「前人が為し得なかった事に挑みゆく勇気」が脈々と流れ通っているのであります(大拍手)。

真理を求め社会に貢献を
師子の勇気で使命の大道を


恐れなき地涌の菩薩の群像

 一、西安で漢訳された大乗仏教の精髄たる「法華経」には、「生命尊厳」の大哲学が、女性差別を打ち破る画期的な「女人成仏」の法理とともに説き明かされています。
 そこには、大地から躍り出る「地涌の菩薩」の群像が描かれております。
 この「地涌の菩薩」の生命の大いなる特質は、何か。「志固くして怯弱《こうにゃく》無し」「其の心に畏るる所無く」とあるように、何ものも恐れぬ「勇気」であります。
 私たち創価教育の創始者である牧口常三郎先生も、この「地涌の勇気」をたぎらせて、日本の軍国主義と戦い抜いた師子でありました。
 創価教育は、試練の時代にこそ、断固として活路を切り開きながら、価値を創造していく勇者を育てる教育であります。
 ここにも「培華」と「創価」の深き一致点があるのではないでしょうか(大拍手)。

「命ある限り戦い続ける」
 一、本日、お迎え申し上げた馬樹茂《ばじゅも》教授は、「敦煌の護り人」である常書鴻先生を師匠と仰がれています。私も永遠に忘れ得ぬ偉人であります。
 常先生ご夫妻は、不滅の名画「チョモランマ峰」を、私たちに贈ってくださいました。
 ご夫妻は、この絵に託された真情を語ってくださいました。
 “どんなに苦しくとも、世界の最高峰を目指し、すべての艱難を踏み越えて進もう!”と。
 私たちは、貴学院の先生方と深く心を通わせながら、「教育の世紀」の最高峰を共々に目指して登攀していきたいと思うのであります(大拍手)。
 先日、貴学院ゆかりの習仲勲《しゅうちゅうくん》先生(新中国の建国に尽力し、副総理などの要職を歴任)の後継であられる習近平《しゅうきんぺい》国家副主席を、日本にお迎えしました。
 習副主席は、この11月にも、西安を訪問され、ユーラシア大陸の要衝として、アジアと欧州を結びゆく貴市の洋々たる前途を展望しておられます。
 その西安、そして大中国の未来を晴れ晴れと担い立たれる貴学院の限りなき栄光を、私たちは心よりお祈り申し上げます(大拍手)。
 私自身、光栄にも誉れの母校・貴学院と同じ年輪を刻む一人として、「理想」と「責任」と「使命」の大道を歩み抜いていく決心であります。その決意を込めて、創立者・姜維之先生の言葉を申し上げ、謝辞とさせていただきます。
 「命ある限り、闘いを止めず。それが、私の信念である」
 本日は、誠に誠に、ありがとうございました。謝謝!(大拍手)

名誉会長が漢詩を贈る

西來細雨東去風
安寧世界共繁榮
培植林木深根抵
華果成就福無窮


西から来た小雨と 東からゆく風、
中日友好が世界に繁栄と安穏をもたらし、
植えて培った木々が、深く根を張り、
花を咲かせ、実を結び、
  後世に無窮の福をもたらすであろう。

※行頭の文字を連ねると「西安培華」となる。
2009-12-25 : スピーチ・メッセージ等 :
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