中国・西安理工大学「名誉教授」称号授与式

中国・西安理工大学「名誉教授」称号授与式           (2009.11.6 創価大学本部棟)

中国・陝西省の名門・西安理工大学から6日、池田名誉会長に「名誉教授」称号が授与された。これは、名誉会長の日中友好と世界平和への貢献を讃えるもの。授与式は東京・八王子市の創価大学本部棟で挙行され、西安理工大学の劉丁学長、田嘉寧国際合作・交流処処長、李慶明人文・外国語学院院長、伊丸岡秀蔵客員教授が出席。劉学長から代理の創大・山本学長に、証書が託された。また、名誉会長の真心の漢詩が劉学長一行に贈られた。

劉学長の授与の辞

世界各国に平和貢献の足跡
両国人民の友好交流を更に


 本日、私は中国・西安理工大学を代表し、本学の学術委員会の厳正なる検討を経た結果、池田大作先生に対し、正式に西安理工大学の「名誉教授」に招請することを、ここに大いなる喜びをもって、宣言するものであります(大拍手)。
 池田先生は、中国人民の古き良き友人であり、「国交正常化」を提唱され、長年にわたり、中日両国人民の友好往来を促進され、中日人民の友好関係を築くにあたって、実に多大なるご貢献をなされました。
 その中でも、とりわけ賞讃に値することは、かの有名な1968年9月8日の「日中国交正常化提言」であります。
 池田先生は、この講演の中で、極めて卓越した先見性と見識、正確な判断力をもって、“正式に中国政府の存在を認め、国連に中国の正当な席を設けることが肝要である”と主張されました。
 さらに経済と文化の交流を広く推進し、日中国交正常化を実現するべきであると訴えられました。
 やがて、中日両国の各界が共に力を合わせた結果、池田先生が提言された通り、1972年9月、国交正常化が実現したのであります(大拍手)。
 池田先生は、過去数十年の間、幾度となく中国をご訪問され、周恩来総理、小平氏、江沢民国家主席、胡錦濤国家主席など、中国の国家指導者と会見されました。
 また、中国から「中国芸術貢献賞」「文化交流貢献賞」「平和の使者」称号、「人民友好の使者」称号なども受けられています。
 国際間の相互理解と、世界平和を積極的に推し進めるための先生の足跡は、世界各国を遍く渡り、非常に大きな影響を与えてこられたのであります。
 その証左として、「国連平和賞」、国連難民高等弁務官事務所からの「人道賞」、「アインシュタイン平和賞」など、多くの賞が贈られています。
 さらには、翻訳された池田先生の著作は、40言語にのぼり、これまで、世界各国の延べ250以上の大学・学術機関から、名誉博士や名誉教授などを受章しておられるのであります。
 西安理工大学は、中国の古都・西安にあり、60年の歴史を有する大学です。これまで世界の26の大学・研究機関と学術交流協定を結び、26人の海外の著名な専門家の方々を、名誉教授・客員教授に招聘してきました。
 理系を中心に、整った教育環境と、多様な学部と専門性を備える本学は、博士、修士、学士の全ての学位記の授与権をもっています。13の学部、24の実験センターがあり、2万5000人の学生が学んでおります。
 1985年からは、日本の四つの大学と学術交流を結んでおります。
 わが校はこれまで200人以上の教員と学生を日本の教育機関に派遣し、また、日本の教育機関からも400人以上の教員・学生が、わが大学を訪問し、交流を重ねてきました。
 そして今回、池田先生を本学の名誉教授に招聘することは、このうえなく光栄なことです。
 池田先生を本学に迎え入れることによって、創価大学、および関連する教育、文化、学術機関との交流と協力が実現されれば、本学の教育・研究の向上につながるものと確信します(大拍手)。
 それはまた、本学の教職員と学生の国際的視野を広げ、未来にわたる中日人民の友好往来をさらに推進させていくことであり、幾重にも重要な意義をもつのであります。
 今後、私たちの交流が、必ず新たな発展と実り多い成果をあげることを、信じてやみません。
 本日は、誠にありがとうございました(大拍手)。

池田名誉会長の謝辞(代読)

青年が輝く永遠の都を
国際都市・長安は若き英知と情熱で建設
劉学長が卒業生に
「力強く羽を広げ 天高く飛翔せよ」


 一、先月の1日、大中国は晴れ晴れと建国60周年を飾られました。
 そして本年、貴・西安理工大学も、栄光の建学60周年を刻まれました。忘れ得ぬ創立の日は、建国に先立つこと5カ月前の1949年の5月1日であります。
 以来、60星霜──。貴大学は、「艱苦奮闘《かんくふんとう》。自強不息《じきょうふそく》(艱難をものともせず奮闘し、たえまなく努力し向上する)」という建学の精神を脈動させながら、10万人に及ぶ社会貢献の力ある逸材を育成してこられました。
 その荘厳なる歴史と伝統に思いを馳せつつ、私は、何ものにも代え難い貴大学からの栄誉を謹んで拝受いたします。
 劉学長はじめ先生方、誠に誠にありがとうございました(大拍手)。
 改めて申し上げるまでもなく、貴大学が屹立する西安は、いにしえよりシルクロードの中心地となってきた国際都市であります。日本の遣唐使なども勇み訪れました。
 日本に最先端の文化の光をもたらしてくださった「文化大恩の都」こそ、西安なのであります。
 若き日からの念願叶って、私が憧れの西安を訪問できたのは、35年前の6月、初の訪中の折でありました。
 建国の歴史に輝く「八路軍西安弁事処紀念館」を案内していただいた際、責任者の方が誇り高き秘話を語ってくださいました。
 それは、建国前、約300㌔離れた革命の本拠地・延安と、ここ西安の闘士たちを結ぶための無線受信機の「手動モーター」を、この地下室で護り抜き、回し続けたとの逸話であります。
 その手回しの労作業は、厳しい監視をかいくぐって、地上の電気を使えないなか、深夜から夜明け前まで、汗まみれになって断行されました。
 ただただ中国の未来を信じ、人民の幸福を願う青年の人知れぬ使命の闘争であります。今もって、私の生命に焼き付いて離れることはありません。

人民に奉仕する教育を
 一、この西安は、私たちが敬愛する周恩来総理が、歴史回天の指揮を執られた「人民勝利の都」でもあります。
 周総理は、貴大学の建学の翌年に開催された全国高等教育会議で、「われわれの教育は大衆的なもの、人民に奉仕するもの」(中共中央文献編集委員会編・中共中央ML著作編訳局訳『周恩来選集1949年~1975年』外文出版社)と宣言されました。
 この周総理の心を心とされ、「育人為本《いくじんいほん》。知行統一《ちこうとういつ》(人材育成を本とし、知識と行動を統一する)」を理念とし、「祖国・栄誉・責任」の校訓を高らかに掲げてこられた学府こそ、貴大学であられます。
 不撓不屈の挑戦を貫き、「国家科学技術進歩賞」等の栄光に輝く幾多の先進的な研究成果を打ち立ててこられたことも、よく知られております。
 貴大学ありて、西安は「人材繁栄の都」として光彩をいやまして強めておられることを、私たちは最大の敬意を込めて讃嘆申し上げたいのであります(大拍手)。

一人一人の人格を尊重

 一、誉れの卒業生であられる劉学長は、自ら、貴大学の精神を誰よりも深く強く体現してこられました。
 「学生第一」の精神で寸暇を惜しんで人間教育に尽力されると共に、週末には貴大学と北京の実験現場を往復されて、国家の重点科学技術項目などに当たる研究を積み重ね、世界水準の業績を次々と成し遂げてこられました。
 そしてまた、最新の研究を講義に導入し、高水準の教育を実現されているのであります(大拍手)。
 今年の7月、晴れの卒業式において、劉学長は、巣立ちゆく俊英たちに、三つのことを望まれました。
 第1に、平凡な仕事から手掛け、地道にして勤勉かつ誠実な流儀を保持すること。
 第2に、高く遠大なる志を持ち、卓越性を追求すること。
 第3に、学舎を愛し、母校を誇りとすること。
 そして最後に劉学長は、愛する母校の後輩でもある卒業生たちに呼びかけられました。
 「風雨に揉まれて、大鵬へと育て! 力強く羽を広げ、天高く飛翔せよ!」と。
 私は感銘しました。いな、感服しました。簡潔な中に、人生の栄光を勝ち取るための哲学が、すべて凝縮しているからであります。
 学長は、「学生一人一人の人格」を尊重し、「学生一人一人の個性」を伸ばし、そして「学生一人一人が理想を実現し、事業を成就させるチャンスと能力」を育むことに心血を注がれております。
 私もまったく同じ信念であります。

真剣の二字で人材を育成
 一、思えば、大乗仏典の真髄である法華経は、他のどこでもない西安の天地で、世界市民・鳩摩羅什によって漢訳されました。
 その法華経においては、一人の生命こそが大宇宙をも包含する尊極の宝塔である。ゆえに、一人を励まし、正しき道にリードしていくことこそ、仏の使命の遂行であると説き明かされております。
 これは、一人一人の青年に最大の光を当てる人間教育の究極の精神とも一致すると、私は思ってまいりました。
 往古の西安、すなわち長安の都は、西は遠くローマに通じ、多彩な民族が行き交う、世界第一の100万都市でありました。
 この礎となった都城が築かれたのは6世紀、隋の時代であります。
 その大建設を託されたのは、宇文《うぶんがい》という20代の建築学者でありました。
 この若き英邁なる知性が渾身のリーダーシップを発揮して、当時の技術の粋を尽くし、西域からの文化も取り入れ、見事なる”中華文明の中心都市”が創り上げられたのであります。
 それは、首都の象徴性や治安維持の機能。さらには環境美化や給排水にも配慮した、比類のない模範と仰がれる大事業でありました。
 若き生命から、英知と情熱を最大に引き出していく時、どれほど偉大な創造が成し遂げられるか。その一つの象徴とはいえないでしょうか。
 ゆえに、リーダーは、「真剣」の二字で、わが全生命を賭して、青年を育てゆくことであります。その教育の大河が流れゆくところにこそ、世々代々に勝ち栄えゆく「永遠の都」が建設されることを、私は確信してやみません(大拍手)。

未来の発騨へ遠大な視野を
 一、今年の6月、西安を視察された温家宝総理は、厳然と語られました。
 「最も重要なのは、遠大な視野を持つ事である。目先の困難を乗り越えるだけでなく、未来の発展に着眼すべきである」と。
 校章に記されている如く、貴大学は大中国の誇りも高き新星として、一段と勇壮に「科学教育」の最前線を開拓されゆくことでありましょう。
 現代世界が要請する「以人為本」「調和社会」の実現の最先端に立たれる、貴大学の人間教育の聖業に、私もまた名誉ある一員として、勇んで連ならせていただきます。
 結びに、劉学長をはじめ先生方の万事如意のご繁栄を心からお祈り申し上げます。
 そして、わが心の母校たる西安理工大学と、わが心のふるさと西安に、「長しえの平和と栄光あれ」と叫んで、私の謝辞とさせていただきます。
 謝謝!(大拍手)
2009-11-07 : スピーチ・メッセージ等 :
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