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2018年 「世界広布新時代 青年拡大の年」新年特集

新年の歌    (2018年1月1日付 聖教新聞)

 踊り出よ
  地涌の若人
   全世界
  幸と平和へ
   舞いに舞い征け
     
 広宣の
  父母さながら
   宝塔と
  諸仏も讃えむ
   栄光 永遠《とわ》に

 久遠より
  誓い定めし
   黄金《きん》の年
  正義の勝ち鬨
   愛する弟子と

        2018年 元旦


新年の歌   (2018年1月1日付 創価新報)

 青年《きみ》こそが
  大法弘通の
   旗頭
  地涌の底力《ちから》を
    縦横無尽に

 さいわいを
  万里の外《そと》より
   あつむ姫
  華と舞いゆけ
   陽光《ロマン》ひろげて

 生命の
  極理を究む
   哲人よ
  不屈の智慧で
   濁世みちびけ

      2018年 元旦


新年の歌   (記念カード)

 栄光の
  地涌の山脈
   創価かな
  諸天も護らむ
   平和の高嶺を

 寒風に
  負けじ魂
   冴え光れ
  さきがけの花
   宝友《とも》と咲かせて

 世界まで
  青春桜の
   スクラムを
   広げ舞いゆ 
     水魚の思いで

      2018年 元旦


今週の言葉    (2018年1月1日付 聖教新聞)

 世界一の創価家族は
 妙法と共に「日々発心」
 青年と共に「日々挑戦」
 宝友と共に「日々前進」
 皆が栄え光る一年に!




新年勤行会へのメッセージ 
   (2018年1月1日)

 日本全国、さらには世界五大州の尊き友と一緒に、晴れやかな「栄光の年」の出発、誠におめでとうございます。
 これほど深き哲学を分かち合い、これほど明るい希望で結ばれた世界市民の平和の大連帯が、いったい、どこにあるでしょうか。
 御本仏・日蓮大聖人は、妙法という大宇宙の究極の法則が持つ力を、わかりやすく3点にわたって示してくださいました。
 第1に「開く力」──一人一人に秘められた最高の仏の大生命を開いて、自他共に充実した人生を輝かせ切っていく力です。
 第2に「円満・具足の力」── 大宇宙に満ち溢れた仏の大福徳を具えて、一切を幸福と平和ヘ、円満に調和させていく力です。
 さらに、第3に「蘇生の力」──いかなる境遇の生命も蘇らせ、無限の活力をもって、新たな価値を創造していく力であります。
 人類が何より待ち望んできた完璧なる「生命尊厳の法理」は、ここにこそあります。
 さあ、我らが元初より誓い定めた、広宣拡大の黄金《きん》の一年──
 「信心即生活」の清々しいリズムで 、日々、人間革命の前進を!
 「仏法即社会」の英知の挑戦で、信頼と実証の旗を!
 「勇気即慈悲」の信念の対話で、人材の花のスクラムを!
 そして、未来へ向かって地涌の菩薩を一段と呼び出そう!
 大切な皆さん方の健康長寿と和楽安穏、一人一人の栄光の勝ち鬨を祈りつつ、「栄えあれ 創価と共に 宝友《きみ》の城」と贈ります。
 わが愛する青年部、万歳! わが偉大なる創価家族、万歳!

                         池田大作



新年のメッセージ   (グラフSGI 2018年1月号)

「栄光の旗」掲げ 平和の未来を開け!

 晴れやかな「世界広布新時代 栄光の年」の開幕、誠におめでとうございます。
 新しき一年、世界の全同志と、ご家族や友人の皆さま方が、健康で無事故で、常楽我浄の人生を快活に進みゆかれることを、そして各国・各地域が無事安穏で繁栄に包まれゆくことを、心よりお祈り申し上げます。

 我ら創価の世界市民が掲げゆく「栄光の旗」とは、いかなる旗でありましょうか。
 第1に、不退の「信念の旗」であります。
 日蓮大聖人は仰せになられました。
 「悦《よろこば》しきかなや・楽《たのしい》かなや不肖の身として今度《こんど》心田に仏種をうえたる」(御書286㌻)と。
 ひとたび妙法を受持した私たちは、すでに生命の大地に厳然と仏の種を植えております。
 「月月・日日に」(同1190㌻)、たゆむ心なく自行化他の題目を唱え、滋養を注いでいくならば、生活に家庭に地域に、尽きることのない歓喜の花を咲かせ、福徳の果実を無量無辺に実らせることができるのであります。
 世界のいずこにあっても、わが同志が生き生きと実証を打ち立てている通りです。
 どんな富も名声も権勢も、時とともに儚く移ろうことは免れません。どれほど栄耀栄華を極めようと、「生老病死」という本源的な苦悩の前には、「夢の中の栄へ」(同466㌻)に過ぎないといえましょう。
 しかし、まことの信心によって試練に挑み、変毒為薬しながら、内なる生命に積み上げた「心の財」は、何ものにも壊されず、決して消え去ることがありません。

 確固たる哲学や信念が見失われている時代だからこそ、不退の哲学の旗、信念の旗を持つ我らは、「一生成仏」という永遠にして究極の生命の栄光を、赫々と輝かせていきたいと思うのであります。

 第2に、我らの「栄光の旗」は、不屈の「平和の旗」であります。
 恩師・戸田城聖先生の歴史的な「原水爆禁止宣言」から60周年を迎えた昨年、画期的な「核兵器禁止条約」が国連で採択されました。
 その採択に至るプロセスには、わがSGIも、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)をはじめ多くのNGO(非政府組織)や各国政府等と協力し、草の根の市民運動を通して尽力してきたことは、ご存じの通りです。市民社会の連帯、民衆の強き声が国際社会を動かす力となることを、未来へ示しゆく大いなる一歩となりました。
 昨年の11月には、SGIの代表団が、バチカン市国での核軍縮国際会議に、アルゼンチンの人権の闘士アドルフォ・ペレス=エスキベル博士をはじめ、世界の識者の方々とご一緒に、参加しました。
 博士と私は、核兵器の廃絶はもとより、紛争・テロなどの暴力、環境破壊や差別や貧富の格差などによる分断などの打開を巡って、語り合ってきました。博士は、創価の青年たちの平和貢献に限りない期待を寄せてくださっております。
 博士は、私との対談集の中で語られていました。
 「自分のことしか考えられない小さな自分を乗り越えて、人々のことを考えるようになってはじめて『精神性』が生じるのです。
 そして、平和を達成するには、自身を照らす精神性──内面の光が必要です。その光がなければ、他者の光を与えることもできません」と。

 私たちの日々の実践は、一人一人の友の悩みに耳を傾け、胸襟を開いて語り合う積み重ねです。それは、どこまでも互いの生命に内在する最極の「仏性」を信じ、触発し合っていく挑戦であるといってよいでしょう。
 この地道にして粘り強い対話の繰り返しによってこそ、「人間革命」の光で自身も他者も共に照らし晴らしていけるのであります。
 「立正安国論」には「汝早く信仰の寸心を改めて速やかに実乗の一善に帰せよ、然れば則ち三界は皆仏国なり仏国其れ衰《おとろえ》んや十方は悉く宝土なり宝土何ぞ壊《やぶ》れんや」(同32㌻)と促されております。
 「立正安国」という、不屈の「平和の旗」のもと、私たちは、あらゆる差異を超えて、民衆の心の結合を一段と結び広げていきたいのであります。
 最後に、我らの「栄光の旗」は、無窮の「青年の旗」であります。
 今年の3月には、師弟の後継の儀式が行われた「3・16」から60周年を迎えます。
 今、世界中で凜々しき地涌の青年たちが澎湃と立ち上がっています。仏法対話のうねりが巻き起こり、人間主義の潮流が滔々と水かさを増しております。
 この一年、私たちは青年の育成と拡大にいよいよ力を入れながら、世界広布の未来を限りなく、「異体同心」の団結で、仲良く朗らかに勝ち開いていこうではありませんか!
 敬愛する創価家族が、それぞれの誓願の舞台で、所願満足の栄光の人生譜、そして、栄光の広布史を綴りゆかれんことを心から念願し、新年のメッセージといたします。
                            2018年 元旦

※『人権の世紀へのメッセージ』著者 アドルフォ・ペレス冨エスキベル/池田大作(東洋哲学研究所)



新・人間革命 第30巻  勝ち鬨 21   (2018年1月1日付 聖教新聞)
 
 「ああ紅の 朝明けて……」
 山本伸一は、「紅の歌」のテープを聴き、歌詞の意味を嚙み締めながら、心で青年たちに呼びかけた。
 ――雲を破り、真っ赤な太陽が昇る。刻一刻、空は紅に染まり、新生の朝が訪れる。
 「紅」とは、わが胸中に燃える元初の太陽だ! 時代を開かんとする熱き闘魂だ! 若々しき生命力の輝きだ!
 おお、旭光のごとく、世界広布へと先駆ける、凜々しき創価の丈夫たちよ! 
 「生命の世紀」を告げる暁鐘は、今、音高く打ち鳴らされ、栄光の朝が到来したのだ。
 栄光とは、不撓不屈の挑戦がもたらす、幸と勝利の光彩である。青年よ、恐れるな! 「驕れる波浪」を、そして、一切の障魔を打ち砕いて、前へ、前へと進みゆくのだ。
 広宣流布は、正義と邪悪との戦いである。正義だからといって、必ずしも勝つとは限らない。悪が栄える場合もある。ゆえに仏法は勝負なのだ。地涌の使命に生き、仏法の正義の旗を掲げ持つわれらは、断じて負けてはならない。勝たねばならぬ責任がある。
 地涌の菩薩とは、われら創価の民衆群像である。苦悩する人びとを救おうと、あえて五濁悪世の末法に出現したのだ。辛酸と忍耐のなかで、たくましく自らを磨き上げ、人生の勝利劇を演じ、仏法の偉大なる功力を証明せんと、勇んでこの世に躍り出たのだ。
 宿命の嵐が、吹き荒れる時もある。苦悩なき人生はない。しかし、広宣流布の使命を果たすために、勇気を燃え上がらせて戦う時、希望の虹は懸かり、苦悩は歓喜へと変わる。
 人間は、臆病になり、挑戦をやめ、希望を捨て、あきらめの心をいだくことによって、自らを不幸にしていくのだ。
 われらは妙法という根源の法に則り、満々たる生命力をたたえ、一つ一つの課題を克服しながら広布に走る。ありのままの自分を輝かせ、自他共の幸福を築くために。あふれる歓喜を胸に、誇らかに「民衆の旗」を掲げ、民衆の勝ち鬨を高らかに轟かせゆくために。


新春メッセージ    (2018年1月号 無冠)

皆さまは朝一番の栄光の走者
わが地域から友情と幸福の拡大を

 「世界広布新時代 栄光の年」、誠におめでとうございます。
 新しい一日も、新しい一月《ひとつき》も、そして新しい一年も、常に一番の宝の友である「無冠の友」の皆さま方の一歩から始まります。
 早朝から、凍てつく寒風の中でも、また、雪の降りしきる地域などにあっても、熱き不屈の心で、読者のもとへ聖教新聞を届けてくださる皆さまこそ、朝一番の「栄光」の走者なりと、心より感謝申し上げます。
        ◇
 今年は、恩師・戸田城聖先生から私たち青年が、広宣流布の魂のバトンを受け継いだ「3・16」の記念式典から60周年を迎えます。
 戸田先生のもとに、師弟の誓願を掲げた6千人の地涌の若人が勇み集った大儀式を報道したのは、前年の8月に週刊8ページ建てに発展した聖教新聞であります。その聖教を携えて、広布後継の滾《たぎ》り立つ息吹を、日本全国の津々浦々で分かち合ってくださったのは、当時の「無冠の友」でありました。
 そして今、世界同時進行で展開する広宣流布の大回転も、「無冠の友」の偉大な「行躰即信心」のギアあればこそ、全同志の前進のエネルギーとなって、一人一人に脈動させていけるのであります。
 御本仏・日蓮大聖人は、「随喜する声を聞いて随喜し」(御書1199㌻)と仰せになりました。日々、新たな「随喜」の波動の起点となりゆく皆さまの「五十展転の功徳」は、まさに無量無辺なのであります。
        ◇
 先日、小学5年生の少女のすばらしい作文を、うれしく拝見しました。あるエッセーコンテストで、見事に入選した作品です。
 関西の聖教新聞の販売店主として、朝早くから奮闘する父との心の交流が綴られています。
 「お父さんは、教えてくれました。新聞が各家庭に届くまでには、たくさんの人の力が必要で、まず新聞の記事を書く記者さん、新聞を印刷する印刷会社の人たち、新聞を運ぶ運送会社の人たち、そして、一軒一軒、大切に届けてくれる配達員の人たち」というのです。
 「手元に届いてこそ」と題された、このエッセーは、こう結ばれています。
 「毎日毎日休むことなく新聞が届くのを待ってくれている人のために、がんばっているおとうさん、支えてくれているすべての人に、ありがとうを伝えたいです」と。
 「無冠の友」を誉れのアンカー(最終走者)とする真心と誠実と感謝のリレーを、私たちは、かけがえのない地域社会の信頼の柱として、次の世代へ託していきたいと思うのであります。
 私の妻が知る神奈川県のあるお母さんは、地区婦人部長の任命を受けてから、その後、聖教の配達員を担い立たれました。
 ご主人やお子さん方の応援を受けながら、配達員歴は20年を超えております。
 その姿を見つめてきた次男の方も一昨年から配達することになり、お母さんは「親子2代で〝無冠の友〟の使命を果たせることが何よりの幸せです」と毅然と語られています。
 私と妻が朝な夕な祈り続けているのは、広布にひた走る気高き「無冠ファミリー」が、創価学会の永遠の五指針、すなわち「一家和楽の信心」「幸福をつかむ信心」「難を乗り越える信心」「健康長寿の信心」そして「絶対勝利の信心」を体現され、常楽我浄の栄光に輝きわたることです。
        ◇
 私が敬愛する、タイの名門タマサート大学のノーラニット評議会議長(元学長)は、聖教新聞のインタビューで、「友人をつくる」ことが「平和をつくる」ことと示されています。
 「地域に友人が広がれば、地域に平和が築かれます。世界に友人が広がれば、世界に平和が築かれます。その実践は自分自身にも平和をもたらします」といわれるのです。
 身近な「友情の拡大」から「幸福の拡大」を、さらに「平和の拡大」を──。
 この先頭に立つのも、わが「無冠の友」です。
 思えば、婦人部の愛唱歌「今日も元気で」が誕生したのは50年前の「栄光の年」でした。

  ♪あかるい朝の
   陽をあびて
  今日も元気に
   スクラムくんで……

 新たな「栄光の年」も、この歌の心のままに「あかるい朝」の無冠のスクラムで、人と人、心と心を結び、わが地域から、共生社会と世界平和の光を広げていこうではありませんか!
        ◇
 使命深き皆さま方であればこそ、夜明け前の暗い中を配達することが多いこの時季にあって、一日また一日、体調を整え、絶対に無事故でありますよう、よろしくお願いいたします。
 そのためにも、どうか、睡眠不足にならないように、聡明に工夫してください。
 大聖人は、「此の妙の文字は月なり日なり星なりかがみなり衣なり食なり花なり大地なり大海なり、一切の功徳を合せて妙の文字とならせ給まう、又は如意宝珠のたまなり」(同1484㌻)と仰せです。
 大切な大切な、愛する久遠の家族の皆さまが、この「一切の功徳」に厳然と包まれゆくことを、私と妻は強盛に祈り抜いてまいります。
 さあ、ますます勇気凜々と、ますます希望に燃えて、「無冠」の大道を、これからも朗らかに大行進していきましょう。どうか、お元気で!


大白蓮華 巻頭言   (2018年1月号 大白蓮華)

未来までの栄光ひらく一年に!

 初代・牧口常三郎先生と2代・戸田城聖先生が、日蓮大聖人の仏法を信奉なされたのは、1928年(昭和3年)のことである。
 仏法の日本流伝より700年にして、御本仏が出現され、さらに700年を経て、創価学会が誕生した。実に壮大にして、不思議なるリズムといってよい。
 牧口先生が深く拝されていた御文は、「観心本尊抄」の「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書254㌻)の一節であった。
 この仰せのまま、57歳で実践を開始した先生は「言語に絶する歓喜」をもって、それまでの生活を一新し、「暗中模索の不安」や「生来の引っ込み思案」も一掃できたと感激し、感謝しておられる。
 「随喜するは信心なり信心するは随喜なり」(同835㌻)という地涌の生命の躍動が、ここにある。
 牧口先生は、広宣流布と立正安国へ、いよいよ遠大な目的を掲げ、畏れなく大胆に、諸天善神を揺り動かしながら、勇猛精進していかれたのである。
 日蓮仏法の奥義は、果てしなく深遠である。
 学会精神の真髄は、どこまでも崇高である。
 先師と恩師の入信から90星霜。創立の父が殉教の日まで貫き通された偉大な初心に、私たちは、今再び、全世界の新入会の友と一緒に立ち返りたい。
 「うれしきかな末法流布に生れあへる我等」(同1439㌻)と胸を張り、「太陽の仏法」とともに、生活を社会を、そして世界を照らし晴らしていくのだ。
 我らは、この一年を「栄光の年」と定めた。
 「栄光」は、どんな逆境でも、太陽のように一日また一日、たゆまず前進し抜く生命に輝きわたる。
 大聖人は、紛然と競い起こる「三障四魔」に立ち向かう池上兄弟と夫人たちを励まされた。
 「今度《こんど》ねう《忍》じくらして法華経の御《ご》利生心みさせ給へ、日蓮も又強盛に天に申し上げ候なり、いよいよ・をづる心ねすがた・をはすべからず」(同1084㌻)
 思うにまかせぬ時こそ、「今に見よ」と歯を食いしばって勇敢に祈り、勇敢に戦い続けていくのだ。
 御本仏が、厳然と全てを御照覧くださっている。悪戦苦闘の只中でこそ、栄光の因が刻まれる。いな、それ自体が、未来までの栄光の物語となるのだ。
 我らには、題目という究極の生命の勝ち鬨がある。
 「法華初心成仏抄」には、明快に説かれている。
 「一度《ひとたび》妙法蓮華経と唱うれば一切の仏・一切の法・一切の菩薩・一切の声聞・一切の梵王・帝釈・閻魔法王・日月・衆星・天神・地神・乃至地獄・餓鬼・畜生・修羅・人天・一切衆生の心中の仏性を唯一音《ただひとこえ》に喚び顕し奉る功徳・無量無辺なり」(同557㌻)
 今日も、妙法の音声《おんじょう》を朗々と響かせ、わが家族、わが友、わが地区、さらには、わが国土からも仏性を涌現させながら、自他共の栄光を勝ち広げよう!
 末法一万年の果てまで、大法弘通を託されている学会だ。「この一年あればこそ」と後世から謳われゆく栄光の歴史を、共々に飾り綴ろうではないか!

 創価山
  来たれる友は
   金色《こんじき》に
  いのち輝く
   勝ち鬨城かな


光の星のメッセージ 第9回 ネパールのヒマラヤ  (2018年1月1日付 少年少女きぼう新聞)

目標を立てて、さあ出発!

 みなさん、新年おめでとう!
 2018年が始まりました。
 みなさんは、21世紀の始まりの時期に誕生した希望の王子であり、王女です。ですから、みなさんの成長とともに21世紀は明るくかがやいていくのです。
 新しい1年も、目標を決めて、いっしょに元気よく出発しよう! 
 目標に向かって挑戦すれば、大きく前進していける。勇気を出して挑んだ分だけ、夢に近づいていく。毎日が楽しく、じゅう実する。山だって、高く登れば登るほど、広くすばらしい景色をながめられるのと同じです。
 できることからでいい。新しい何かに思い切り挑戦してみよう。山の頂上を目指して一歩また一歩と登っていくように!
        ★ ★ ★ ★ ★
 みなさんは「ヒマラヤ」という名前を聞いたことがありますか?
 この地球上で一番高い8848メートルのエベレストをはじめ、日本一の富士山の2倍以上も高い山また山が、たくさんならんだ大山脈です。
 このヒマラヤがそびえ立つ国の一つが、ネパールです。
 1995年11月、私はネパールの首都カトマンズを訪れました。
 大学での行事が終わった夕方、友人が「ヒマラヤが見えるかもしい」と、郊外の丘へ案内してくれました。でも、着いた時は夕焼けの空のもと、山は雲にかくれていました。
 私たちの姿を見て、遊んでいた子どもたちが集まってきました。みんな、きれいな目をキラキラとかがやかせていました。
 その時です。山をおおいかくしていた雲が、まるでカーテンが開くように晴れました。
 夕日は、まもなくしずもうとしています。
 その最後の光に照らされ、黄金にかがやく巨大な山が、堂々と姿を見せてくれたのです。
 「今だ! 今しかない!」
 私はカメラを向けました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 いつも悠然とそびえ立っているヒマラヤの山々。ふだんは口数の少ない、いげんのあるおじいさんです。でも時折、やさしいまなざしで、村の子どもたちに語りかけてくれます。
 ──やあ、みんな元気かな。
 高いところから失敬、失敬。
 きょうは雲が晴れて、みんなが暮らす村も、みんなの顔も、よく見えるわい。
 じゃが、高いところは楽しい事ばかりではないぞ。風は強いし、雪は積もる。それでも、こうやって負けずに立っているんじゃ。
 そうそう、きょうはみんなに、わしのすばらしい、負けじ魂の友だちの話をさせてもらおう。
 それは「アネハヅル」というわたり鳥たちじゃ。
 体が1メートルにもならなほどの、ツルの中では一番小さな鳥じゃ。地面が平らなところでは、そんなに高く飛ぶことも、できはせん。
 ところが、このツルたちは冬になると、ものすごい挑戦を始めるのじゃ。この高いヒマラヤの山を越えて、暖かい国に向かっていくんじゃよ。
 おどろいたことに、ふだんはそんなに高く飛べないこの子たちが、一生けんめいにつばさを広げて羽ばたきながら、山のまわりに吹く強い風をとらえて、みんなでいっしょに、どんどん高い空へと上っていくのじゃ。
 「大丈夫かい? そんなに小さな体では、8000メートルもある、わしの頭の上を飛び越えていくのは、とても無理じゃろう」
 わしは、思わずそう言った。
 しかし、たくさんのツルたちは言うのじゃ。「それでも、やってみなければ分からないよ」と。
 ツルたちは、はげまし合うように、空で一列になり、少しずつ高く、高く上っていく。時にはうまく風に乗れなくて地面に押しもどされることもある。でも、あきらめることなく、また高い空へと挑んでいくのじゃ。
 上空は水がいっしゅんで氷になるマイナス40度。酸素も、うすくて息苦しい。風は嵐のように激しい。でも、つばさを広げたアネハヅルたちは、負けない。何度だって挑戦する。
 どれくらい時間がたった時じゃったか。ツルたちはとうとう、1羽、また1羽と、次々にわしの頭を飛び越えていったのじゃ。
 「なんと、ついにやりおった!」
 わしは思わず、はく手を送った。ツルたちは自分に勝った喜びにあふれ、太陽をあびて金色《こんじき》にかがやき光っている。
 そして、晴れやかな笑顔で手をふって、暖かい国を目指して、空の向こうへと舞い飛んでいった。みんなも、きっと同じじゃよ。大きな目標に向かって進めば、それだけ大きな力が出るもんじゃ。
 みんなの挑戦を、わしは、ずっと見守っておるぞ──。
        ★ ★ ★ ★ ★
 ネパールは、仏教を最初に説き始めたブッダ(釈尊)が生まれた国です。ヒマラヤの写真を撮ったあと、私は、集まっていた子どもたちに呼びかけました。
 「ブッダは、偉大なヒマラヤを見て育ったんです。あの山々のような人間になろうとがんばったのです。堂々とそびえる勝利の人へと自分をつくり上げたんです。みなさんも同じです。すごいところに住んでいるんです。必ず、偉大な人になれるんです」
 早いもので、もう23年になります。当時、出会いを結んだネパールの少年少女たちも、みんな立派な青年に育ちました。世界で大活躍する様子を伝えてくれる友もいます。
 今、私の何よりの楽しみは、少年少女部のみなさんが、ヒマラヤのようにそびえる「勝利の人」へと成長していく姿を、思いえがくことです。
 みなさんが、この1年、どんな夢を広げるだろう、そして夢に向かってどんな目標をかかげて、挑戦し羽ばたいてくれるのだろうと考えるだけで、私の心は、はずみます。
 みなさんが、がっかりしたり、くやしい思いをしたりしている時も、私は、ずっとずっと、みなさんを信じ、応援し、題目を送り続けていきます。
 さあ前進だ! 向上だ! 飛翔だ! 自分自身の夢に向かって、いっしょに挑戦を開始しよう!

池田先生とヒマラヤの国・ネパール

 池田先生は1995年10~11月にネパールを訪問し、名門トリブバン大学で講演を行うとともに、同大学から名誉文学博士号を受けられました。
 その翌年、先生は東京・関西創価小学校の入学式に送ったメツセージで、ヒマラヤを飛び越えていくアネハヅルの話を通して、次のように語っています。
 「みなさんには、絶対に負けない『勇気のつばさ』『希望のつばさ』があります。何があっても、がんばりぬく人が、一番、偉いのです」
 先生は97年に、ネパールを舞台にした創作童話『ヒマラヤの光の王国』も作られました。今では中国語(繁体字)と韓国語に翻訳され、アニメにもなっています。


未来対話 夢の翼 第9回 芸術家──「無限の向上」の人  (2018年1月1日付 未来ジャーナル)

最高峰を目指して前進!

 ──「世界広布新時代 栄光の年」が晴れやかに幕を開けました。未来部のメンバーは、新たな決意に燃えています。

池田先生 みんな、あけましておめでとう!
 「栄光の年」は、何よりも未来部の皆さん一人一人が、元気に栄え光っていく年にしよう!
 日蓮大聖人は、「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書231㌻)と示されています。「今」の新鮮な決意が、一年を開く力となる。
 「決意は力なり。栄光への出発なり」──そして、その決意を持続し、成就させる原動力こそ、毎日の勤行・唱題なのです。
 「きょうは、これに挑む」「あすは、これをやり切る」と祈りの中で決意を定め、一日一日を悔いなく、朗らかに飾っていこうよ!
 受験生の皆さん、本当にご苦労さま! 健康で、ベストを尽くせるよう、朝な夕な、真剣に題目を送っています。

 ──メンバーは毎月、この連載を心持ちにしています。これまで幅広い職業について触れていただく中で、「夢が明確になりました」「勉強する姿勢が変わりました」と喜びの声が続々と届いています。

池田先生 うれしいね! 私も、皆さん一人一人と直接、対話する思いで、この連載に臨んでいます。
 未来部時代は、誰もが「将来、何をしたいのか」「自分に何ができるのか」と考え、悩む時期です。時には、自信をもてないこともあるかもしれない。
 しかし、皆さんは、一人も残らず使命ある人です。無限の可能性があります。だからこそ、世界の平和のため、人々の幸福のために、大いに学んでほしい。真の実力を磨いてほしい。人間として最も「正しい道」を、胸を張って進んでいただきたいのです。

 ──今回のテーマは「芸術家・アーティスト」です。音楽、演劇、舞踊、文学、美術・工芸、写真、芸能、理美容、服飾・スタイル、デザイン、映像制作……どれも華々しいイメージがあり、皆の憧れの職業です。

池田先生 「この音楽を聴くと、元気が出る」「この絵を見ると勇気が湧く」「散髪すると新しい気持ちになる」──皆さんも常日頃、身近な生活で、〝芸術〟に触れているのではないだろうか。
 私も若き日から、芸術の力に励まされてきました。質素なアパート暮らしでも、蓄音機(昔はこういったんだよ)で、よくレコードをかけました。とりわけベートーベンの交響曲第5番「運命」は、私の大好きな作品です。レコード盤の溝がすり減るくらい聴きました。
 恩師・戸田城聖先生の事業の危機に立ち向かった時も、この曲を聴いて、勇気を奮い起こしました。
 作品は、べートーベン自身の「運命」との闘争を物語っています。聴覚を失うという、音楽家として最も厳しい運命と格闘し、数々の名曲を創造していったのです。
 「どんなことがあっても運命に打ち負かされきりになってはならない。──おお、生命を千倍生きることはまったくすばらしい!」
 この音楽の英雄の信念が苦闘の日々の私を鼓舞してくれました。そして競い起こる全ての試練を乗り越えていったのです。
 今、私の〝手作り〟の音楽隊と鼓笛隊の友が、日本中、世界中に希望の音律を響かせてくれています。
 東日本大震災や熊本地震などで被害を受けた地域では、どれほど多くの方々が、その〝魂のメロディー〟に勇気づけられたことか。
 芸術は〝生命の火花〟です。
 いかなる運命に直面しようと、「にもかかわらず」「それでも」「だからこそ」という不屈の炎を、生命に赤々と燃え上がらせてくれるのです。

 ──池田先生が創立された民主音楽協会(民音)は、本年、55周年、東京富士美術館(富士美)は35周年の佳節を迎えます。今や民音は、国内での公演は7万9000回を超え、交流国は108カ国・地域に広がりました。また、富士美は、国内屈指の西洋絵画コレクションをはじめ、所蔵作品は3万点に及びます。

池田先生 「私は恩師から「青年は一流に触れ、自身を高めよ!」と徹底的に薫陶を受けました。
 一流の音楽を聴く。一流の絵画を観る──それは弟子としての真剣勝負でもあったのです。
 民音、富士美を創立したのも、「広宣流布は文化運動だ」との恩師の指針を具現化するためでした。当初は、反対の声もありました。芸術は〝特別な人たちのもの〟という風潮があったからです。
 しかし、芸術に触れる感動は、世界共通です。芸術を万人に開き、芸術の力で世界の人と人を結ぶ。心と心を通わせる。これこそが、民音と富士美の使命なのです。今日の大発展の様子を、恩師も会心の笑顔で喜んでおられることでしょう。
 ともあれ、皆さんにも、存分に「一流」の作品に触れていただきたい。また、貪欲なまでに「一流」の人物から学んでほしいのです。

 ──昨秋、民音公演で、世界最高峰のジャズ音楽家であるハービー・ハンコック氏とウェイン・ショーター氏らが演奏し、大反響を呼びました。お二人はアメリカSGI(創価学会インタナショナル)の芸術部のリーダーであり、池田先生とご一緒にてい談集『ジャズと仏法、そして人生を語る』を発刊しています。

池田先生 「ハンコックさんとショーターさんのご家族は、宝の同志です。
 超一流の芸術家であることはもちろん、人間としても超一流です。未来部の皆さんにとって、手本となる生き方を示してくださっています。
 お二人がSGIに入会したのは1970年代です。すでに、音楽家として名を高めていた頃でした。さらに最高の演奏を追究する中で、「最高の哲学」を渇望していたのでしょう。
 ハンコックさんは当時、同じバンドのメンバーから仏法の話を聞きました。エネルギッシュな演奏で聴衆を魅了し続けていた方でした。
 ある時、ハンコックさんは彼に疑問をぶつけました。〝君が新しい哲学か宗教を実践していると聞いた。それが何か知りたい〟と。
 すると彼は、南無妙法蓮華経の題目について語り始めました。ハンコックさんは半信半疑ではあったものの、「試すだけでいいのなら、失うものは何もない」と祈り始めたのです。仏法を実践する中で、ハンコックさんの心が変わっていきました。
 それまでは、一人の「音楽家」として「どんな演奏をするか」ということに、こだわっていました。それが、一人の「人間」として、「目の前の一人のために、自分が心から信じるものをどう表現するか」との姿勢に変わっていったというのです。
 ハンコックさんは語っています。「真の芸術家には、まさに永遠の生命や人間の無限の可能性のように、学習し、探究し、成長し、人生のあらゆる側面と結びつく限りない能力があり、そこに終着点はないのです」
 学び続ける人、探究し続ける人、成長し続ける人に、行き詰まりはない。
 この無限の「向上心」こそが、芸術をはじめ価値創造の極意です。若くして「最高の哲学」を持《たも》った皆さんには、さまざまな分野で、最高の次元を目指して努力していただきたいのです。

 ──ショーターさんは、40歳の時に信心を始めました。奥さまで今は亡きアナ・マリアさん教えてくれたのです。

池田先生 「アナ・マリアさんは、素晴らしい人格の方でした。ショーターさんは、先に入会した彼女がどのように変わるのかを、ずっと見守っていたそうです。
 そして、日に日に成長する彼女を見て、ショーターさんは驚きました。思わず、「仏法を教えてほしい」と頼みこんだのす。実践を重ねてきたショータさんは今、心から感じています。〝演奏は上手だが、中身のない、見せかけのアーティストにはなりたくない。もっと成長しなければ〟と。そして、聴衆一人一人に、人間としての〝目覚め〟を生み出せる演奏をと、追究し続けているのです。
 ハンコックさんも、ショーターさんも、芸術家は「人間としての成長」こそが最も重要であると強調しています。そして「己の内面にあるものが、自らの芸術によって語られる物語の源泉となる」と訴えています。
 芸術は、目に見えない魂の「力」を、見える「形」に表し、「力」と「形」が渾然となって、新しい「命」を得たものです。この〝生命の火花〟を生み出す心が、お二人にとっては信心であり、題目なのです。
 芸術の道は、険しい茨の道です。誉れの芸術部の友は、あえて、その苦しい道に挑み、困難を乗り越える中で、揺るぎない人格を鍛え、実力を磨いています。まさに、生命の「栄光」の先駆者です。
 有名であるとか、人気があるとか、芸術には、そうした評価の次元もあります。しかし、最も大切なことは、どんな境遇にあろうとも、心がどうかです。いかなる哲学をもち、いかなる行動をし、いかなる創造をしているかです。
 試練にあっても、心さえ負けなければ、必ず輝いていける。どこまでも「心こそ大切なれ」(御書1192㌻)なのです。私は、皆さんの中から、偉大な芸術家が陸続と世界へ羽ばたいていくことを、期待してやみません。

 ──学会の年間テーマに初めて「栄光」の二字が掲げられたのは、50年前の1968年(昭和43年)でした。この年の4月には、創価学園の第1回入学式が行われました。先生が日中国交正常化提言を発表したのは9月のことでした。

池田先生  創価の平和・文化・教育運動の大きな布石を打った年でした。あれから半世紀、創価の人間主義の連帯は、192カ国・地域に洋々と広がっています。
 そして今、新たなる「栄光の年」の開幕です。それはまた、新たなる50年に向けての大航海の始まりです。
 本年のテーマの「栄光」は英語で「Brilliant Achievment(ブリリアント アチーブメント)」と訳されています。「輝しき偉業」という意味です。広布と人生の「輝かしき偉業」を成し遂げる1年に、という誓いと願いが込められました。
 今、世界の同志も、世界中の未来部も、わが「栄光」に向かって、力強く歩みを開始しました。
 私にとって一番の栄光──それは、皆さん方の成長であり、勝利なのです。
 さあ、次なる50年を担いゆく君よ、貴女《あなた》よ! 私と一緒に、世界の友と一緒に、自分自身と我らの地球の輝かしき「栄光の未来」を開きゆこう!

参考文献はロマン・ロラン著『べートーヴェンの生涯』片山敏彦訳(岩波文庫)
2018-01-03 : 新年特集 :
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