随筆 永遠なれ創価の大城 22 未来部と共に成長

随筆 永遠なれ創価の大城 22   (2017年8月1日付 聖教新聞)

未来部と共に成長

広布のバトンを「正義の走者」へ!
「従藍而青」を信じ 師子を育てゆこう


 新たな生命が、この世に生まれることは、何という希望であろうか。
 門下の子どもの誕生を喜ばれた御聖訓が、私の胸にこだまする。
 「法華経流布あるべきたね(種)をつぐ所の玉の子出で生れん目出度覚え候ぞ」(御書1109㌻)
 わが未来部は一人ひとりが妙法の宝塔であり、広宣流布を担い立つ「玉の子」として、今この時に躍り出てくれた。
        ◇
 恩師・戸田城聖先生の出版社で私が働き始めたのは、21歳の時である。大変な毎日だったが、楽しくて嬉しくて仕方がない仕事があった。
 少年誌の編集である。
 〝全ての子らが、正義を愛し、平和を愛する、よき人生を〟と願った。
 よき言葉、よき物語を、子どもたちに届けようと、日本を代表する作家たちのもとを勇んで訪れ、誠心誠意、思いを伝えて、執筆や連載を快諾してもらった。
 依頼した作家の原稿が締め切りに間に合わず、自ら「山本伸一郎」のペンネームで、大教育者・ペスタロッチの伝記を書いたことも懐かしい。
 ペスタロッチは叫ぶ。
 「少年・少女が成長して、花咲いてゆくのをみることは名状し難い喜びではないか」と。
 私も同じ思いだった。ありがたくも今、「未来ジャーナル」や「少年少女きぼう新聞」を通して、若き宝友と心の対話を続けることができている。
 使命の花を咲き開かせていく未来部の友の姿に接する時、私の胸は、はち切れんばかりの喜びに満たされるのだ。

歌声に誓い込め
 7月の本部幹部会で、少年少女部、中等部、高等部の代表メンバーが、力強い演奏と共に、創価の希望の歌声を爽やかに響かせてくれた。
 一人ひとりが、勉強に、クラブ活動に、親孝行にと、挑戦を重ねて迎えた、感動のステージであった。家族の病や、学校でのいじめなどに負けず、祈りと勇気で勝ち越えた友もいると伺った。
 合唱してくれた歌は未来部歌「正義の走者」。
 第一次宗門事件の渦中の1978年(昭和53年)7月、私が岡山の地で作詞した歌だ。
   
 〽君も負けるな いつの日か
 共々誓いし この道を
 嵐も吹雪も いざや征け……
   
 「君よ」ではなく、「君も」と綴った。
 若きメロスよ! 君には、同じ志を抱き、嵐に挑む友がいる。
 君たちが進む道を開きゆかんと、苦難の道を走る創価の父母がいる。
 君たちの成長と勝利を厳然と見守り、楽しみに祈り待つ人がいる。
 ゆえに絶対に負けない。負けてはならない。同志と共に、父母と共に、「君も」また、断じて正義の道を踏破するのだ!
 私は、この万感の思いを歌詞に託した。
 誓いのバトンを受け取ってくれた当時の未来部の友は今、広布と社会のリーダーと光っている。
 未来部躍進月間――。「学会の永遠性の確立」の急所は、まぎれもなく、未来部の育成にある。
 伝統となった「E-1グランプリ」をはじめ、読書感想文や作文のコンクール、また「少年少女希望絵画展」も、皆で最大に応援していきたい。
        ◇
 人間教育において大事なポイントに、一方的に教えるのではなく、「共に学び、共に成長する」ということがある。これは、創価教育の父・牧口常三郎先生が先駆的に示されていた点でもある。
 学会の庭には、先輩も後輩も一体となって前進するなかで、人づくりの智慧が蓄積されてきた。
 各地の創価ファミリー大会なども、子どもたちと一緒に学会の歴史や活動の意義を学び、信心を深められるようにと、多彩に工夫されている。
 特に、壮年・婦人部の未来本部長、青年部の21世紀使命会、学生部の進学推進部長をはじめ、育成に尽力してくださる方々には、心からの敬意と御礼を申し上げたい。教育本部や国際本部等の尊いサポートにも、いつも感謝している。

「将棋」の思い出
 今、世界中で未来部世代の活躍が目覚ましい。
 2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、奮闘する10代のアスリート(競技者)たちの姿も眩いばかりだ。
 将棋界でも、中学生棋士の連勝記録が日本中の話題となった。
 実は、戸田先生も将棋がお好きだった。折々に、私も相手をさせていただいたものである。
 思い出深いのは、戦後の混乱の不況下で、戸田先生の事業が暗礁に乗り上げ、私が編集長を務めていた少年誌などの休刊が決まった日のことだ。
 先生は、いつものように、親しい来客に「一局どうだ」と、愉快そうに将棋を指しておられた。
 その泰然自若とされた王者の雄姿に、私も「何があろうと変わるまい。自分の今なすべきことを、なすまでだ」と、腹を決めたものである。
        ◇
 将棋の駒の「歩」は、じっと動かなければ、「歩」のままだ。しかし、一歩また一歩と、前へ進み、ひとたび敵陣に突入すると「と金」に成り、「金」と同じ働きをする。
 「桂馬」の動きは、面白い。いざという時まで動かないことで、敵の攻めを封ずることもある。
 駒それぞれに特性がある。一つとして意味のない駒はない。戦い続けていくならば、本来備わっている偉大な力を発揮することができる。
 人間も同じであろう。
 仏法は、桜梅桃李すなわち、一人ひとりが己の個性を伸ばし、開花させていく生き方である。
 未来部時代、また青春時代は、鋭敏であるゆえに、人と比べ、一喜一憂してしまうこともあるだろう。だが、決して悲観などすることはない。
 妙法と共に、広宣流布という偉大な誓願の人生に生き抜く時、誰もが、自分にしかない無限の可能性の花を、必ずや悔いなく咲かせ切っていくことができるからだ。

理想の人華の園
 将棋の起源は、古代インドの「チャトランガ」という盤上ゲームにあったとされる。それが中国をはじめ東アジアに伝わる中で、日本では「将棋」へと姿を変えていった。
 「仏法東漸」――インド発祥の仏教が東へ伝来してきた歴史と重なるようで、興味深い。
 先日、大発展するインドの地涌の若人200人が、「先駆」の誉れも高き九州を訪れた。
 各地での交流交歓会で、歓迎の歌声や笑顔を広げてくれたのは、凜々しき未来部であった。
 国を超え、民族を超えて、同じ志を分かち合い、励まし合って進む、桜梅桃李の人華の園よ! 人類が願ってやまない理想の人間共和の縮図が、ここにこそあるのだ。
 この歓喜を、崇高さを、希望を、私たちは、自信満々と若き世界市民に伝えていきたい。

親子の心は感応
 御書には、「譬えば鳥の卵の内より卵をつつく時・母又同じくつつきあくるに・同じき所をつつきあくるが如し、是れ即ち念慮の感応する故なり」(810㌻)と仰せだ。
 親が懸命に力を尽くし抜いた時、子も、その祈りに応えようとして、硬い卵の殻を割ることができる。生命の次元で、心と心は感応し合う。
 親の信心は、必ず子に伝わる。たとえ、時間がかかっても、回り道を重ねても、絶対に伝わる。
 飾る必要はない。失敗を恐れなくてよい。信念を曲げず、自ら決めた道を朗らかに進む。その親の生き方こそ、子に贈る「最上の宝」なのだ。
        ◇
 植物の「藍」から生まれ出る「青」は、重ねて染め抜くことで、藍にも増して色鮮やかに光る。同様に、後継の友を、自分以上に立派に、そして陸続と成長させるのだ。
 この「従藍而青(青は藍より出でて而も藍より青し)」の法理を、関わる側が信じ抜くことだ。
 「師子」を育てられるのは「師子」だけだ。
 「子どもを育てること、それ自体が平和のための仕事である」
 これは、忘れ得ぬ平和研究の母・ボールディング博士の信条であった。
 一人の未来部の生命を輝かせゆくことは、地球社会を希望で照らす平和の大事業なのである。
 いよいよ「未来部夏季研修会」が、八王子市の創価大学で始まる。
 世界各国でも未来部員が一堂に会し、有意義な研修会が行われている。 
 イタリアの研修会では、皆で御書を学んだ。教材は、かつて私が高等部に講義した「生死一大事血脈抄」。講師は、当時、講義を受けた高等部第1期生のリーダーである。半世紀を経て、滔々たる人材育成の大河は全世界に広がり、その伸展は世界同時進行である。
 さあ、創価の宝、人類の希望の未来部を励まそう! 共に成長しよう!
 広宣流布の永遠の流れを確立する聖業に連なる誇りを胸に前進し、充実と鍛えの夏を、健康第一で送ろうではないか!
    
 地涌の義は
  未来部にあり
   世界まで
  誉れの人材
    育つ嬉しさ
 
ペスタロッチの言葉は『ペスタロッチー全集1』長田新訳(平凡社)。
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 21 大東京に凱歌の朝

随筆 永遠なれ創価の大城 21   (2017年6月17日付 聖教新聞)

大東京に凱歌の朝

「いまだこりず候」と今日も前へ!
感激の同志と綴る誉れの歴史は不滅


 戸田先生と私との師弟の語らいは、常に御書と共にあった。
 1957年(昭和32年)の7月、「大阪事件」の渦中、関西本部で先生と拝した一節がある。
 「今の世間を見るに人をよくな(成)すものはかたうど(方人)よりも強敵が人をば・よくなしけるなり」(御書917㌻)
 先生は、私と一緒に難に立ち向かってくれた関西の同志を讃えられ、「これで、ますます強くなるぞ。福運に満ち満ちた、大境涯への飛躍を遂げた」と微笑まれた。
 私は申し上げた。
 「『いまだこりず候』――この仰せ通り、いよいよ強く朗らかに、民衆の正義の大連帯を拡大してみせます。どうか、ご安心ください」と(御文は御書1956㌻)。
 東京に舞い戻り、私は直ちに常勝不敗の〝東の錦州城〟を築き始めた。けなげな宝友たちが、私と同じ不屈の闘魂で、汗を流し戦ってくれた。
 それが、愛する庶民の都・荒川であったのだ。

牧口先生と郷土
 以来60年となる、この6月6日、私は懐かしい荒川へ向かった。西日暮里、町屋へと進み、わが友が模範の近隣友好を進める商店街の賑わいも、うれしく拝見した。
 牧口先生の生誕146周年の日であり、荒川文化会館では、先師の遺徳を偲び、懇ろに勤行をさせていただいた。
 思えば、牧口先生の故郷は新潟の荒浜(現・柏崎市内)。荒川と同じ「荒」の字を含むことに、不思議な縁を感じる。
 先生は大著『人生地理学』において、郷土こそ「自己の立脚地点」なりと着目なされている。人が長じて国家、世界で活動しゆく〝源の力〟が郷土であるとされ、その大恩に報いていくべきことを強調されたのである。
 先生ご自身が、身近な縁を大事にされていた。同郷の集い「東京荒浜協会」の会長も務め、後輩たちに尽くされている。1928年(昭和3年)7月に、現在の東京・調布にあった京王閣で総会を開き、会長として挨拶されたことは、郷土の新聞でも報じられた。
 それは、牧口先生が、日蓮大聖人の仏法と巡り合われた直後であった。
 6月に先生は、豊島の池袋に住む紹介者のもとへ約10日間、通われた。そして57歳のこの年、日蓮仏法の実践を開始された。以来、ここ大東京を本陣として、広宣流布の対話の波を起こし、仏縁を広げ抜いていかれたのだ。
 まさに、「仏種は縁に従って起る」(御書1467㌻)である。
 東京中に留められた先師と恩師の足跡に思いを馳せつつ、私は荒川からの帰り道、思い出深き足立を回り、さらに隅田川沿いに進んだ。
 葛飾、墨田、台東、江東など、いずこも共戦の地涌の友らが走る街並みに題目を送りながら!

人生勝利の要諦
 日蓮大聖人は、大難の佐渡で綴られた。
 「法華経の行者は信心に退転無く身に詐親無く・一切法華経に其の身を任せて金言の如く修行せば、慥に後生は申すに及ばず今生も息災延命にして勝妙の大果報を得・広宣流布大願をも成就す可きなり」(同1357㌻)
 この御文を拝し、戸田先生は「法華経の行者」たる私たちの広布と人生の勝利の要諦を教えてくださった。
 第1に「信心に退転無く」である。「進まざるは退転」という。題目で元初の太陽を昇らせ、勇敢に、弛まず前へ進むのだ。
 第2に「身に詐親無く」とは、自らの行動にウソ偽りがないことだ。誰人にも誠実を貫き、真実を語り切る。それが仏の慈悲に通ずるのだ。
 第3に、「一切法華経に其の身を任せて」いくことである。何があろうとも、全てを御本尊への祈りに入れて、一つ一つ勝ち切っていくのだ。「法華経に勝る兵法なし」である。
 最後に、「金言の如く修行」である。如説修行であり、「権門をかっぱと破りかしこへ・おしかけ・ここへ・おしよせ」(同502㌻)と、折伏精神を燃やして打って出るのだ。
 創価学会は、この通りに戦ってきたからこそ、「勝妙の大果報」を得て、世界広宣流布の大願成就へ大前進してくることができたのだ。

師弟共戦で勝つ
 わが故郷であり、創価の源流である東京――。
 牧口先生と戸田先生は暴走する国家主義と対峙し、共に巣鴨の牢獄に囚われ、先師は殉教された。
 恩師は敗戦直前に移送された中野の獄舎から出獄し、戦後の焼け野原にただ一人立ち、「妙法流布の大願」を高く掲げられたのである。
 学会再建への第一歩を踏み出したのは、目黒駅の近く、品川の上大崎に借りた事務所からであった。戦前に創価教育学を実践した時習学館があった地域でもある。
 私は大田で、この師と出会い、立正安国の戦いを起こした。
 東京には、仏意仏勅の教団たる学会の指揮を、三代の師弟が厳然と執ってきた不滅の歴史がある。それがゆえに、常に、障魔の嵐は我が東京に襲い掛かってきた。
 だが我らは、師と共に、「大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし」(同1448㌻)と胸張り、全ての強敵に打ち勝ってきた。
 師と同じ誓願、師と同じ責任感、そして師と同じ威光と勢力で、万年の創価の勝利を決するのが、本陣東京の永遠の誇り高き使命なのである。
 「東京は強い根っこだ。東京は徹して断じて強くあろうよ」と、東京・北区の十条で語り合った思い出がある。1979年(昭和54年)の7月のことだ。
 偉大な婦人部の献身に感謝を込め、東京の歌「ああ感激の同志あり」を、皆で声高らかに歌った。
 「感激の同志」との異体同心の前進ある限り、感激の逆転劇を必ず創っていける。師弟誓願の魂が燃える大東京は明るく、底抜けに朗らかだ。今こそ、創価家族の模範の団結で進むのだ。
 わが新宿・信濃町には、広宣流布大誓堂が、威風堂々と聳え立つ。
 時折しも、2020年の東京オリンピック・パラリンピック会場は、間近で建設されている。
 今、この時、世界広布の本陣で戦う我らには、どれだけ大きい使命があることか。計り知れない宿福深厚の人生を歩んでいるのである。

青年が立つ時だ
 6月から7月へ、学会は燃え上がる「青年」の勢いで進む。それが創価の栄えある伝統である。
 6月30日には、男女学生部が結成60周年の佳節を迎える。英知と智慧の若き諸君が、民衆勝利という父母の願いを胸に、希望の突破口を開いてくれていることを、私はよく知っている。
 さらに7月11日は、わが後継の闘将・男子部の結成の日。
 7月19日は、平和と幸福の門を開く女子部の結成の日――。いずれも66周年の節を刻む。直前の8日は、「白蓮グループの日」でもある。
 青年が立つ時だ。青年が戦い勝つ時だ。
 君よ、貴女よ、新時代の地涌の若人たちよ、創価の完勝を担いゆけ!

夜明けが来た!
 今、何よりも有り難いことは、尊き多宝の父母が学会精神を満々と漲らせ、意気軒昂に奮闘してくれていることだ。
 「肉体は老いても、精神の若い老人がいる」
 これは、戸田先生が「妙悟空」の筆名で執筆された小説『人間革命』の一節である。
 私はこの一書を恩師より直接、賜った。
 60年前(1957年)の7月3日――恩師の「出獄の日」より12年。奇しくも私の「入獄の日」のことであった。
 「夕張炭労事件」を皆で勝ち越えた北海道から、大阪に向かう途中、羽田空港で飛行機を乗り換える待ち時間である。
 この折、権力の魔性が牙をむく「大阪事件」の嵐に突き進む私に、文京支部の婦人リーダーが必死の声で言った。
 「同志へのご伝言を!」
 私は一言、贈った。
 「『夜明けが来た』と伝えてください」
 獄中闘争は、約2週間に及んだ。7月17日、中之島の中央公会堂で行われた大阪大会で、私は烈々と訴えた。
 ――最後は、信心しきったものが、また、正しい仏法が、必ず勝つという信念でやろうではありませんか!
 この師子の確信を、今、21世紀の後継の直弟子が、厳然と受け継いでくれている。
 いかに困難が立ち塞がろうが、最後は勝つ。断じて勝つ!
 これが我ら創価の信念であり、誓願であり、本懐なのだ。
 さあ、いよいよ世界広布新時代の本門の「夜明け」が来た!
 師弟の日「七月三日」の晴れやかな凱歌の朝を共に! 歓喜と感激の同志と万歳を共々に!
     
 後継の
  元初の生命よ
     勝ち昇れ
  万年照らす
    凱歌の朝に
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 20 世界一の学会家族

随筆 永遠なれ創価の大城 20   (2017年5月31日付 聖教新聞)

世界一の学会家族

我らには「異体同心」の信心がある
広布の父母に最敬礼! 共に人生の凱歌を


 わが師・戸田城聖先生の言葉が今日も蘇る。
 「我らは、久遠元初からの麗しき同心の友である。法華経の会座で共に誓い合って、今また娑婆世界に涌出したのだ」
 学会は、広宣流布の仏勅に立ち上がった、世界で唯一の異体同心の和合僧団である。「創価家族」と言われる通り、ここには、いずこにもまして温かな人間連帯がある。
 実の父母に限らない。壮年部・婦人部という、学会の父母が、男女青年部や未来部を「わが息子、わが娘」と、大切にしてくれている。真心の応援に包まれ、中部、北海道、関東、関西と、各地の青年大会も大成功である。
 多宝会・宝寿会・錦宝会の大先輩方の存在もまた、どれほど大きいか。
 さらに目を世界に転ずれば、192カ国・地域の同志が万人尊敬の励ましの輪を広げている。
 人類が夢に見た共生社会の縮図がここにある。この団結と和楽をもって、「立正安国」の建設に今日も走りゆく同志の皆様を、恩師も笑顔で見守られているに違いない。

白ゆりに幸光れ
 婦人部誕生の6月は〝女性の月〟である。
 6月4日に、世界の華陽姉妹の記念日を迎える女子部との、婦女一体の大前進の報告を、妻と嬉しく伺っている。
 1951年の6月10日、婦人部の晴れの結成に際して、戸田先生は和歌を贈ってくださった。
 「白ゆりの
   香りも高き
     集いかな
  心の清き
   友どちなれば」
 たとえ今、どんなに苦しくとも、悩みが深くとも、白ゆりのような清らかな信心があれば、断じて負けない。
 先生は草創のある日、涙ながらに苦悩の来し方を語る下町の母を、全力で励まされた。
 「信心で勝とう! 時が来れば、全て懐かしい思い出になるよ」
 この母は、庶民の都・足立で、恩師の指導通りに懸命に祈り、戦い、そして勝った。
 苦楽共に「今生人界の思出」となり、永遠の「心の財」を積んで生命の凱歌を轟かせる。これが信心の極意である。
 日蓮大聖人は、苦難の渦中にあった池上兄弟と夫人たちに、団結の大切さを教えられながら、どこまでも信心第一に生き抜けと指導なされた。
 「たとえ、どんなに煩わしい苦難があっても、夢の中のこととして、ただ法華経のことだけを思っていきなさい」(御書1088㌻、通解)
 苦しい時も題目、嬉しい時も題目、何があっても題目――誓願の祈りを根本に戦ってきたのが、広布の母たちなのだ。
        ◇
 現実社会では、憎悪や反目の争いが絶えない。その悲劇の流転に終止符を打つ希望は、いずこにあるか。
 それは「哲学と勇気と慈愛」で結ばれた女性の連帯にこそある。
 私と妻は、ノーベル平和賞受賞者のベティ・ウィリアムズさんと、友情を結んできた。北アイルランド紛争の解決へ、対立する双方の女性を結集して、奇跡的な平和運動を成し遂げた母である。その聡明な眼は、〝ウソは対立を煽り、民衆を分断させる元凶である〟と見破ったのだ。
 彼女は語っていた。
 「『真実』はいつまでも隠すことはできません。人々の努力でウソの飾りがはぎ取られた時に、美しき心の泉から『希望』がわき出てくるのです」
 我らの創価の母が動き語る、賢明にして誠実な言葉は、どれほど幸の仏縁を結んでいることか。
 ある初期の仏典には、こう説かれている。
 釈尊は「離反した人々を結びつけ、仲よくしている人々をさらに仲よくさせ」「和合を喜び、和合をもたらす言葉を語っている」と――。
 私たちの勇気の対話もまた、信頼を固め、友情を結び、乱世にあって、真実と希望の安全地帯をつくり広げているのだ。

君よ師子の如く
 6月6日は、殉教の先師・牧口常三郎先生の生誕146周年である。
 先生は常々、「羊千匹よりも獅子一匹」と言われ、壮年門下に一人立つ師子たれと示された。
 御書に、「師子王は前三後一と申して・あり(蟻)の子を取らんとするにも又たけ(猛)きものを取らんとする時も・いきを(勢)ひを出す事は・ただをな(同)じき事なり」(1124㌻)と仰せだ。
 眼前の戦いを、〝ここが我が勝負なり!〟と腹を決め、全力を尽くす。それが師子だ。
 壮年部は、社会のため、地域のため、広布のためにと奮迅の勢いを出す。
 あの真剣な広宣の父の雄姿を見よ! 壮年部の堂々と戦う姿を見れば、家族も地域の皆も、安心する。勇気をもらう。
 日蓮大聖人が佐渡流罪中のことである。
 中興次郎入道という年配の壮年がいた。裕福で心根も立派であり、地域からの信頼も厚い長老格の人物であった。
 この壮年が、世の風評などに惑わされることなく、自らの曇りなき心で大聖人の人格に共鳴し、「この方は、何かいわれのある方に違いない」と正義の声を上げたのだ。
 この一言に一族の人びとも従い、さらに大聖人を憎み、危害を加えようとする周囲の動きも収まった。まさに重鎮の一人の声――大確信の師子吼によって、皆の心を一気に善の方へ動かしていったのである。(御書1333㌻など参照)
 この次郎入道の夫妻が逝去した後も、子息(中興入道)夫妻は、大聖人門下として強盛な信心を貫いている。
 「声仏事を為す」だ。なかんずく、壮年の声の力は計り知れない。ゆえに、断じて声を惜しむまい。声の限り、力の限り、創価の勇将が正義を叫んで、必ずや国土世間を仏国土に変えていくのだ。

「兄弟会」の誓い
 「学会家族」の団結を語る上で、私が常に思い起こすのが、「兄弟会」の存在である。
 慣れ親しんだ地を離れ、新天地で苦境に直面した時、懐かしき同志からの激励で、立ち直ることができた――。
 そんな報告を、幾たび伺ってきたことか。今、北海道から沖縄まで全国各地に兄弟会があり、その友情の水脈は世界中に流れ通っている。〝支部兄弟会〟などとして交流を深めている地域も多い。
 同志と結んだ「心の絆」は、環境や場所が変わろうと、切れはしない。物理的な距離は離れても、心はいよいよ近い。
 この「兄弟会」の模範の原点といえば、東京・中野である。
 スポーツの集いと記念撮影会を行った折(1973年2月4日)、参加した青年たちを「中野兄弟会」と命名し、毎年、集い合うことを提案した。一人ひとりが30年後の目標をメモに記し、誓いを共々に果たそうと呼び掛けたのである。
 同じころ、東京の港、渋谷、世田谷、杉並、目黒、大田等でも兄弟会が結成され、新宿、千代田等にも仲良きグループが誕生した。後年、品川、豊島、北、足立、江東、墨田、荒川、また村山、町田、調布等々、新たな兄弟会が発足している。
 地涌の兄弟姉妹は、民衆の幸と平和を築く広布の誓いを貫いてきた。今や学会でも、社会でも、地域でも、欠かすことのできない大事な要の存在となってくれている。
 つい先日も、私と妻は目黒方面を走り、題目を送った(7日)。若き日に夫婦して住んだ三田も通った。地域に根差し、信頼と友情を広げる友の奮闘が、嬉しくてならなかった。
 石と石を打ち合えば、火が生まれる。大使命に生き抜く意気と意気が共鳴すれば、生命の底から感激が湧き上がる。
 東京の歌「ああ感激の同志あり」を初めて会合で声高らかに歌ったのは、1978年の夏、場所は忘れもしない荒川文化会館であった。
 そこには、東京の支部長・婦人部長、男女の部長の代表が集っていた。誰もが歓喜に胸を高鳴らせ、声も限りに歌った。
 「仏の使いに 誇りあり/ほまれの東京 光あれ」と皆が心を一つにし、まさに“感激の同志”として勝利へ総立ちの出陣となったのである。

栄光の峰へ雄飛

 大切な広布の父母よ!
 〝黄金柱の壮年部〟と〝太陽の婦人部〟が、ガッチリと心を合わせ、青年と共に「空飛ぶ者の王」鷲の如く進みゆくのだ。そうすれば、いかなる群雲をも突き抜け、旭日に輝く栄光の峰に到達できないはずがない。
 我らには、異体同心の信心がある。あらゆる壁を打ち破る、不屈の負けじ魂がある。無限の価値創造の大空を飛ぶ、慈悲と智慧の翼がある。
 さあ常勝のスクラムをさらに強く、勇気の前進、また前進だ!
    
 未来まで
  凱歌の物語
     綴りゆく
  我らは地涌の
    兄弟なるかな


仏典の引用は『パーリ仏典〈第2期〉1 長部・戒蘊篇Ⅰ』片山一良訳(大蔵出版)から。
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 19 我らの凱歌の五月三日

随筆 永遠なれ創価の大城 19   (2017年5月3日付 聖教新聞)

我らの凱歌の五月三日

王者堂々と広布の峰へ前進!
「師弟共戦」「異体同心」の信心は無敵なり


 日蓮大聖人の仏法は、全人類を永遠に照らす「太陽の仏法」である。
 御聖訓には、「一閻浮提うちみだすならば閻浮提内広令流布はよも疑い候はじ」(御書1467㌻)と仰せである。
 ゆえに時代の闇が深いほど、いよいよ鮮烈に、智慧と希望の陽光を放って、我らは進むのだ。
 久遠よりの誓願である広宣流布を断行するために! 民衆の幸福を勝ち取り、平和の未来を創り開きゆくために!
 誇り高き使命の大行進の中で迎える栄光の五月三日、誠におめでとう! 皆、本当にありがとう!

師匠を偲びつつ
 一段と勢いを増しゆく学会の大発展の様子を、創立の師父に御報告したい――その思いを込め、私は、豊島区巣鴨の東京戸田記念講堂を訪れた(4月26日)。
 同じ区内には、かつて牧口先生と戸田先生が、暴走する軍国主義と国家神道に抵抗して投獄された東京拘置所があった。師弟して「立正安国」のために戦い抜かれた魂の決戦場である。
 この師弟の殿堂を守り荘厳されている豊島区・北区をはじめ地元の方々に感謝は尽きない。
 遠来の友を「当起遠迎、当如敬仏」の精神で迎えてくれる創価班、牙城会、白蓮グループにも、また音楽隊、鼓笛隊、ドクター部、白樺の皆様、栄光会など役員の方々にも、さらに王城会、香城会、会館守る会、サテライトグループなどの方々にも、心から御礼申し上げたい。
 御書には、「日蓮が難にあう所ごとに仏土なるべきか」(1113㌻)と記されている。
 学会の会館は、御本仏の不惜の精神に直結して殉難した、創価の師弟の崇高な魂魄を留める広布の法城である。ゆえに、集い来る地涌の闘士たちが皆、「心の財」を無量に積みゆけることも、また絶対に間違いないのだ。
 師弟共戦の歴史を綴ってきた講堂を訪問した意義を刻み、ここでは不滅の学会精神を3点にわたり確認し合いたい。

勝利は祈りから
 1つ目は、一切の勝利は「祈り」から始まる、ということだ。
 牧口、戸田両先生の肖像が見守る講堂で、私は妻と厳粛に勤行・唱題し、死身弘法の御徳に報恩感謝の祈りを捧げた。とともに、慈折広宣流布の大願成就を、そして大東京をはじめ、全国、全世界の宝友の幸福勝利を真剣に祈念した。
 大聖人は、「多くの月日を送り読誦し奉る所の法華経の功徳は虚空にも余りぬべし」(御書1194㌻)と仰せである。
 大聖人の仏勅である広宣流布、立正安国を誓願し、我ら創価の師弟が唱えてきた自行化他の題目が、どれほど莫大であることか。その功徳は、今や壮大に青き地球を包んでいるのだ。
 女性門下に送られた御文には、「教主釈尊をうごかし奉れば・ゆるがぬ草木やあるべき・さわがぬ水やあるべき」(同1187㌻)と説かれる。
 まさしく、仏天をも揺り動かす絶対勝利の祈りで、一切を勝ち開いてくれているのが、世界一の太陽の婦人部である。
 5月3日は「創価学会母の日」――私たちは、尊き広布の母に、最大の賞讃と深謝を捧げたい。
 母たちを中心に、我ら創価家族の祈りは「異体同心」の祈りである。
 いずこでも、悪戦苦闘の友がいれば、励まさずにはおかない。共に祈り、同志のために動かずにはいられない。
 「自他彼此の心なく」結ばれた、この最高に麗しい絆が日本中、世界中に張り巡らされている。だから、御本仏の大生命が脈々と流れ通うのだ。

自ら人間革命を
 2つ目は、広宣流布の全ての戦いは、自分自身の「人間革命」のためにあるということだ。
 戸田講堂の恩師記念室では、貴重な広布史の展示を拝見した。
 丹精込めて復元された豊島公会堂の模型も、誠に懐かしかった。
 戸田先生は、先師が獄死された拘置所の間近にある、この公会堂を正義の言論戦の舞台として、御書や法華経を講義していかれたのだ。
 60年前の8月、私が荒川区で広布拡大の指揮を執った直後にも、先生は、この豊島の会場での本部幹部会で全国の飛躍を讃えられた。そして、新入会の友らを温かく励まし、皆に「信心してよかった」という喜びを味わわせてほしいと念願されたのである。
 「各人が幸福をつかむ信心」の確立にこそ、先生の鋭き焦点があった。
 そのためには、労苦をいとわず「地涌の菩薩」の行動を、と教えられた。
 我らの地球が正確に自転しつつ太陽の周りを公転するが如く、「人間革命」と「広宣流布」は絶妙に連動して、無限の価値を創造していくのだ。
 「唯我が信ずるのみに非ず又他の誤りをも誡めんのみ」(御書33㌻)とは、「立正安国論」の結論である。
 日々、「行学の二道」に励みながら、大法弘通のため、立正安国のため、勇んで戦っていく。このダイナミックな学会活動こそ、皆が宿命を転換し、絶対的な幸福境涯を開きゆく、最も確かにして速やかな「一生成仏」の軌道であることを、先生は明かされたのだ。
 展示の中に、1973年の5月5日、豊島の友3400人との記念撮影や子ども運動会の写真もあった。この折、皆で「勝利」の意義を語り合ったことも思い出深い。
 ――新しき前進への活力は、勝つことである。勝利は、新しき希望を生み、新しき勇気を育む。ゆえに、一つ一つの課題に断固として勝ち続けていくことが、広宣流布の原動力である、と。
 当時の可愛らしい未来部の友も、皆、立派に成長して、「人間革命」即「広宣流布」の勝利のために、団結し、奮闘してくれていることが、何より嬉しく、頼もしい。

巌窟王の精神で
 3点目に、「巌窟王の折伏精神を忘るるな」と訴えたい。
 学会が「広宣流布」という言葉を公の場で使った最初の記録は、75年前(1942年)の5月、創価教育学会の総会での牧口先生の発言であった。既に太平洋戦争の渦中である。
 牧口先生は、軍部政府からの弾圧も覚悟されていたのであろう。この総会で、嵐に立ち向かうが如く、我らは国家社会を大善の方向に導くのだと師子吼されている。
 そして一対一の折伏によってこそ、「家庭を救い社会を救い、そうして広宣流布に到るまでの御奉公の一端も出来ると信ずる」と断言された。
 ここに「広宣流布」という学会永遠の使命と責任が定められたのだ。
 正義の師を獄死せしめた権力の魔性に憤怒した戸田先生は、妙法の巌窟王となって、1945年の7月3日に出獄した。
 必ず広宣流布することこそが、師の仇討ちなりと覚悟された戸田先生は烈々と叫ばれている。
 「私が生きている間に、75万世帯の折伏は、私の手でいたします」
 「私の手で」と、先生は言われた。誰かではない、自ら人生を懸けた誓願として言い切られている。
 そして戸田先生は、牧口先生と寸分違わず、「一対一の膝詰めの対話」によって、広宣流布の道を切り開いていかれたのである。
 一対一で、勇気をもって正義を語る、真心込めて友を励ます――この折伏精神に、人間一人ひとりの無限の可能性を開きゆく広宣の直道がある。
 日本も世界も、激動と不安の中にある。誰もが心から信頼できる何かを求めている。だからこそ、私たちは、目の前の一人を大切にし、相手の仏性を信じ、確信を持って語るのだ。
 粘り強い大誠実の対話は、悪意や偏見も打ち破る。確かな友情を結び、仏縁を広げていくのだ。
 恩師・戸田先生は水滸会や華陽会の折々に、「巌窟王の心」とは、何があっても巌の如く信念を貫き通す折伏精神であると教えてくださった。
 この心で、私は恩師の出獄から12年後の7月3日に入獄した。全く無実の罪であった。本年夏で60年となる。「師弟共戦」と「異体同心」の信心は無敵なりと、満天下に示し切ってきた。
 そして今、わが愛弟子たちが一切を受け継ぎ、師弟の正義を、巌窟王の如く威風堂々と勝ち示してくれることを、私は大確信してやまない。

凱旋の鐘を打て
 戸田講堂の平和ロビーには、2001年の「五月三日」を記念する第1回東京総会に際し、私が鳴らした「七つの鐘」のオブジェがあった。
 今回、湧き上がる思いのまま、「わが全同志に勝利の鐘よ響け! 大東京に凱歌よ轟け!」と、再び強く、また強く鐘を打ち鳴らした。
 鐘の響きには、深く共鳴しつつ、はるか彼方まで届いて、魂を呼び覚ます力がある。
 我らも大歓喜の生命の躍動を、一人また一人と伝え、社会へ、世界へ、未来へ、大いなる希望の波動を広げていくのだ。
 さあ、広宣流布の峰を目指し、共に、共々に、勇気凜々と、晴れやかな凱旋の暁鐘を、打ち鳴らそうではないか!
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 18 師弟の大桜は爛漫と

随筆 永遠なれ創価の大城 18   (2017年4月13日付 聖教新聞)

師弟の大桜は爛漫と

試練を越えて 凱歌の花は咲く
君よ 対話の春を舞いに舞いゆけ


  父母と
  試練の坂を
    勝ち越えて
  咲き誇りゆく
     若桜かな
     
 熊本地震から1年――愛する郷土の復興へ奮闘しゆく不撓不屈の若人の連帯を、諸天も寿いでくれたのであろう。
 熊本での全国男子部幹部会は、異体同心の九州家族の祈りに照らされ、暖かい陽光に包まれた。
 会場は、1年前、被災された方々の一時避難所となった熊本平和会館だ。
 今年は3月の寒さの影響か、桜の開花が平年より遅く、折しも当日は満開の桜に包まれ、日本一の弘教を飾った九州の丈夫たちを祝賀した。
 引き続き、桜花舞う熊本では、けなげな九州女子部の総会も行われる。
 「さくら(桜)はをもしろき物・木の中よりさきいづ」(御書1492㌻)と、日蓮大聖人は桜を愛でられた。
 固く、ごつごつとした樹皮に覆われた桜の木。その中から清らかな花が咲き出る。それは、凡夫の生命に清浄にして偉大な仏の生命が具わることの象徴でもあろう。
 また、桜の大樹は風雪の苦難に耐えるかのように、太い幹を曲げられながらも、毅然と枝を伸ばし、花を咲かせる。
 その凜たる姿は、「負けんばい!」と胸を張る熊本の宝友たちと二重写しに思えてならない。

「誓い」を新たに
 今年の桜(ソメイヨシノ)は、開花宣言も満開も東京が最も早かった。
 総本部を訪れるSGIの友も、万朶と咲き誇る「青年桜」や「華陽桜」に、世界広宣流布への誓いを新たにされている。
 春季研修で来日された世界の同志と共々に、清新な心で、新出発を切っていきたい。
 先日、私は、桜花爛漫の中を、創価学園から久方ぶりに立川文化会館へ走った(5日)。
 道すがら、目に入った聖教新聞の販売店にも、題目を送りつつ、シャッターを切った。「無冠の友」の皆様と一丸となり、たゆまず地域広布を推進する大事な城である。
 この立川文化会館では、昭和53年(1978年)、女子部の歌「青春桜」を友と一緒に作り、3・16「広宣流布記念の日」に発表したことも懐かしい。
 私は歌詞に詠んだ。
 「あなたと語りし
      あの誓い
  いかに忘れじ
  この道を この道を
  手に手をとりたる
      青春桜」
 立川文化会館の「元初の間」で、私は妻と、全世界の創価の女性に、幸と勝利の〝青春桜〟が、永久に、馥郁と薫りゆくことを真剣に祈念した。
多摩川に沿って
 「桜」で蘇るのが、25年前(1992年)の4月、八王子から大田に向かう途次、調布文化会館に立ち寄った時のことである。
 多摩川に沿って、美しい桜が咲いていたが、それにも増して見事だったのは、館内のロビーいっぱいに花を広げた手作りの大桜であった。
 聞けば、花びら一枚一枚に、誓いの祈りが込められていたという。
 真心の労作業に胸中で合掌しつつ、仰ぎ見た。
 会館の窓から多摩川を望むと、河川敷にいた家族連れが目に留まった。
 わが創価家族ではないかと思い、声を掛けてもらうと、やはりそうだった。男の子は河川敷で遊んでいたままの姿で、お母さんは恐縮されていたが、館内に入ってもらい一緒に勤行を行った。
 今、その少年は大学院の博士課程で学びつつ、創価学園で教壇に立ち、男子部のリーダーとしても奮戦してくれている。
 この折、私は調布と狛江の友に熱願した。
 「仏法は勝負。勝つか負けるかだ」「功徳と正義を示せ! ここから火の手を上げよ」――と。
 私の心には、愛弟子たちが〝常勝の錦州城〟を築き、功徳満開の無数の花を咲かせる姿が、今もありありと映っている。
 調布を出て、車で狛江、世田谷と抜けると、わが故郷城・大田である。
 大田にも、桜の思い出は数多い。戦災の焼け野原に一本残った桜が、皆に希望と勇気を送ってくれたことを、童話『少年とさくら』に綴りもした。
 地域貢献として私が提案し、大田区に1000本の桜の若木を寄贈させていただいたこともある。大切に守り支えてくださる地元の方々に感謝は尽きない。
 私の心を心として、大田の青年部が〝千本桜〟のごとく、誠実と信頼光る人材の若木を地域に植えてくれていることも、嬉しい限りだ。

「人華」を広げよ
 桜は世界に友情の花を広げてきた。
 中でもアメリカの首都ワシントンのポトマック河畔の桜は有名だ。淵源は100年以上前、〝憲政の神様〟尾崎行雄が東京市長の時に苗木約3000本が寄贈されたことにある。
 わがアメリカSGIの友も、ロッキー山脈を仰ぐデンバーなどで桜の植樹を重ね、多くの市民に喜ばれている。
 世界には、〝紫の桜〟ジャカランダなど、桜を彷彿させる花樹がある。
 たとえば、この時節、インドでは、桜によく似たアーモンドの白い花が満開になる。
 インドの創価の友は、今や15万人を超える〝人華の園〟となった。
 その原動力こそ、あくまでも「一人」を大切にする振る舞いだ。
 そして、「一人立つ」リーダーの行動である。
 それは、あのマハトマ・ガンジーが身をもって残した拡大の方程式でもあるといってよい。
 ガンジーは、どのようにして、広大なインドの民衆を糾合したのか。
 共に戦い抜いた盟友ネルーの結論は、誠に明快である。
 「ただやさしいまなざしと、おだやかな言葉と、それに何よりも身をもって自ら模範を示すことによって成しとげたのである」と。
 特別な何かで、人心をまとめたのではない。誠実一路の人間性と、率先垂範の勇気によって、民衆を結合したのである。

「一は万が母」と
 ともあれ、誰かではない、自分である。まず自分が戦いを起こす。自分が壁を破るのだ。
 「一は万が母」(御書498㌻)である。自身の祈りと智慧、闘魂、行動からこそ、広布の万波が生まれる。
 「一人立つ」勇気と挑戦の先に、必ず突破口は開かれていくのだ。
 日蓮仏法は「下種仏法」である。
 一言一句でも仏縁を結ぶなら、友の胸には、何があろうと消えない成仏の種子が植えられる。
 だからこそ、臆してはならない。信念をもって語り切ることだ。
 そのために悩むことは、菩薩の悩みである。全ての苦労が、仏の境涯を開いていくのである。

歴史創る新風を
 法華経化城喩品には美しい一節がある。
 「香風は萎める華を吹いて 更に新しき好き者を雨らす」(創価学会版法華経313㌻)――香り高い風がしぼんだ花を吹いて、さらに新しく好ましい花を降らせる――。
 新しき歴史は、新しき風とともに創られる。私たちの広布への活動においても、新しき価値創造には、常に、新鮮な風を送りゆかねばならない。
 ゆえに、青年部が大事なのだ。各地域の壮婦の励ましで、一人の男子部が、女子部、学生部が立ち上がることは、必ず、新しい花を咲かすことに通じる。目の前の一人を大事に育めば、新時代の扉は必ず開かれる。
 一人ひとりの若人が〝桜梅桃李の人華〟を命いっぱいに咲かせ、人間革命の輝きで社会を照らし、立正安国の花園を、わが地域・わが国土に広げていくのである。

学会精神に燃え
 昭和54年(1979年)の4月2日――、桜をこよなく愛された、わが師・戸田城聖先生の祥月命日に、私はこう書き留めた。
 「死身弘法 不惜身命
 此の心は
 学会精神のみにある」
 永遠の妙法と共にある我らは、永遠に師弟の道を進み、学会精神を燃え上がらせ、広宣流布の大誓願に生き抜くのだ。
 恩師を偲ぶ北海道・厚田にも、5月3日ごろ、桜前線が到達する。
 我らの前には「師弟の大桜」が咲き誇り、晴れやかな「創価桜」の大道が広がっている。
 さあ、正義と勇気の前進だ! 君たち、貴女たちよ、対話の春を舞いに舞いゆけ! 朗らかに、自身の凱歌の花、民衆の勝利の花を咲かせよう!

 ネルーの言葉は『マハトマ・ガンジー』ガンジー平和連盟訳(朝日新聞社)=現代表記に改めた。
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 17 東北は世界の希望

随筆 永遠なれ創価の大城 17   (2017年3月11日付 聖教新聞)

東北は世界の希望


不屈の魂の「人材城」は厳たり
新しき民衆の連帯に「福光の春」


 今、私は、妙法で結ばれた創価家族の縁の深さを嚙み締めております。
 それは、生死を超えて「常楽我浄」の生命の旅を共々に続ける絆です。
 御本仏・日蓮大聖人は遠く離れた門下へ、「我等は穢土に候へども心は霊山に住べし」(御書1316㌻)と仰せになられました。
 いかなる試練にあろうとも、私たちの心は、常に大聖人とご一緒です。亡くなられたご家族も友も、広宣流布に懸命に進みゆく私たちの心の霊山に一緒なのであります。
 あの東日本大震災から6年――。未曽有の災害の犠牲になられた全ての方々に、さらに震災後の苦難の中で逝去された方々に、あらためて、心からの追善回向の題目を送らせていただきます。
 そして、縁深き東北の皆様の幸福勝利と郷土の繁栄を、ひたぶるに祈念し続けてまいります。
 「生死一大事血脈抄」には、「過去の生死・現在の生死・未来の生死・三世の生死に法華経を離れ切れざるを法華の血脈相承とは云うなり」(同1337㌻)と明かされています。
 法華経に結縁した生命には、成仏の血脈が滔々と流れ通い、「三世の生死」にわたって、決して離れることも、切れることもありません。
 ゆえに妙法に包まれた「仏界の生死」であり、「生死ともに仏」(同1504㌻)です。これ以上、大安心の生死は、断じてないのです。

「仏をば能忍と」
 仙台の新・東北文化会館を中心に6県を結んで行われた、凱歌の「新生・東北総会」を、私も嬉しく見守った。
 「負げでたまっか!」――わが東北の同志は、この負けじ魂を命がけで発揮してきた。皆が勇敢なる信心で「心の財」を無量に積み、東北中に「功徳の山々」を築き上げてきたのだ。
 御聖訓に、「此の世界をば娑婆と名く娑婆と申すは忍と申す事なり・故に仏をば能忍と名けたてまつる」(同935㌻)と仰せである。
 すなわち苦悩多き娑婆世界にあって、あらゆる苦難を「能く忍ぶ」勇者を「仏」というのだ。
 御本仏はその永遠の鑑を、打ち続く大難に「いまだこりず候」(同1056㌻)と立ち向かう御自身のお姿を通して示してくださった。
 不撓不屈なる東北家族が、この「師子王の心」に直結していることは、絶対に間違いないのだ。
 復興は道半ば。今も、多くの方々が仮設住宅や避難先で暮らされている現実がある。帰還にも、期待と不安は交錯する。
 まして、悲しさや寂しさ、苦しさは皆違う。一人ひとりの心の復興への歩みは、時間で測れない。
 それでもなお、東北の皆様方は、今いる場所、今いる地域で、生きる勇気を奮い起こし、凍てつく大地から再び草木が芽吹くように、雄渾に立ち上がってこられた。
 御書に「妙とは蘇生の義」(947㌻)とある。妙法とは最極の希望の力といってよい。
 ゆえに私は、宮城、岩手、福島の3県をはじめ、青森、秋田、山形の「歓喜の友々」こそ、「世界の希望なり!」と声を大にして叫びたいのだ。
 この東北の希望の足音に歩調を合わせてこそ、真の「人間主義の世紀」が生まれていくのだと、私は確信してやまない。

支え合って強く
 今回、東北を訪れ交流したSGIの友も、どこまでも温かく、明るく、強靱な、みちのくの同志の姿に感動していた。
 目の前に、苦しむ人、悲しむ人がいれば、そっと手を差し伸べ、寄り添ってきた。ありのままに悩みを語り合い、分かち合い、励まし合って生き抜いてきた。
 信心で戦えば元気になる。だから一緒に戦いたいと声を掛ける――ある被災地の婦人部の友が、深い決意を語っていた。
 「目的は『壁を破る』こと。誰かと比べて勝つことじゃなくて、今の自分より進歩すること」
 そうやって、一歩また一歩と歩みを重ねる一人ひとりが、互いに支え、支えられて、地域社会は強く豊かになる。
 今、私には、「一切衆生は互に相助くる恩重し」(御書435㌻)との御金言が、不滅の輝きをもって拝されてならない。
 我らは、いやまして強盛な「立正安国」の祈りで進み、同苦と励ましの連帯を広げ、地域に根ざした人のつながり、友情で結ばれた心の結合を強めていきたい。そこに、生命尊厳と共生の社会の創造があるからだ。
        ◇
 尊きブラジルの来日メンバーは「タイヨウ音楽隊」の代表であった。音楽の持つ偉大な励ましの力を、生き生きと体現する若人たちだ。
 福島でも、浜通りの北部、4市町村(相馬市、南相馬市、新地町、飯舘村)からなる「福島旭日県」の皆さん方は、各部それぞれに合唱団をつくられている。
 壮年部は「福光銀河合唱団」、婦人部と女子部は合同で「福光春風合唱団」、男子部は20代のメンバーを中心に「福光若獅子合唱団」を結成した。苦闘の日々、歌が元気の力になってきたという。
 昨年の「うつくしまフェニックスグループ」(原発事故等の影響で福島県内外に避難した友の集い)の総福島での大会でも、〝福光の春〟を声高らかに歌った。
 しなの合唱団、創価グロリア吹奏楽団、関西吹奏楽団、創価ルネサンスバンガード、そして東北の音楽隊が被災各地で行ってきた演奏は、100回を数える。
 法華経に登場する妙音菩薩は、「能く娑婆世界の諸の衆生を救護する者なり」(創価学会版法華経616㌻)と説かれる。
 私の心を心とし、希望と勇気の妙音を響かせてくれている創価の楽雄たちに感謝は尽きない。

尊き3つの椅子
 東北国際女性会館に、この度、設置された「東北福光みらい館」を観賞した海外の友の反響も、大きかった。
 展示品の中に、石巻の木工作家の方が制作してくださった、尊い3つの椅子がある。大津波で亡くされた3人のお子さん方への尽きせぬ愛情と祈りが込められている。
 椅子の写真を拝見し、まるで3人のお子さん方が仲良く笑って腰掛けているような、平和と幸福の光を感じ取り、私は深く合掌した。

私には宝がある
 思えば、1970年(昭和45年)の1月、私は未来部への詩「大いなる希望」に詠んだ。
 「昭和54年に 第七の鐘は ひとたび鳴り終わる」「次に新しい 七つの鐘を鳴らすのは 君たちしかない」
 当時、岩手県雫石町の6人の少年少女部員が、私の詩を読み合い、決意の手紙を送ってくれた。
 嬉しかった。「すみれグループ」と名付けられた少年少女たちは、冬を越えて咲く花のように、けなげだった。
 「岩手に行ったら、必ず会いましょう」と、すぐに伝言を託した。
 その約束は2年後(1972年)の7月に実現した。将来の夢やご両親のことなどを語り合い、次のような言葉を書籍に認め贈った。
 「辛くとも 私は 決して くじけない 私には 私には 希望という 宝があるからだ」
 「希望という やさしい そして 強い心をもって 私は いつまでも 幸をつくっていくのだ」
 使命が大きいゆえに、試練もあろう。残酷な現実に直面する時もあるかもしれぬ。だが、それでも希望を忘れてはならない――そう願って綴った。
 今も私の心は、未来部の友と直結だ。生命と生命はつながっている。
 今回の東北総会では、最後に宮城の青葉少年少女合唱団が凜々しく壇上に立ち、東北の歌「青葉の誓い」を全参加者と歌い上げてくれた。
 この4月には、震災直後に小学校に上がった友が中学生になり、中学に上がった友は大学生や社会人になる。6年という歳月に、東北の若人たちは何と逞しく成長してくれたことか。未来を限りなく照らす希望の宝だ。

〝流れ〟を未来へ
 40年前(1977年)の3月、私は福島の地で、3・16「広宣流布記念の日」の意義を語った。
 広宣流布は〝流れ〟それ自体である。青年が先駆となり、人材の流れを強く、深く、大きくするという儀式こそ「3・16」の意義なのだ、と。
 「広布の総仕上げ」を託した東北から、負けじ魂に燃える後継の地涌の陣列が躍り出ることを、私は祈り、信じた。
 今その通りになった。世界が東北を希望とし、東北の底力に励まされているではないか。
 岩手出身の詩人・宮沢賢治はうたった。
 「はがねを鍛へるやうに新らしい時代は新らしい人間を鍛へる」と。
 いつも私の心の真ん中には、鍛え上げられた、新生の東北家族がいる。
 「学会精神は、東北に学べ!」と、誰もが仰ぎ見る「凱歌の人々」だ。
 「冬は必ず春となる」――見よ! この不滅の大法則のままに、「福光の春」は輝き始めた。
 わが東北の不屈の魂の人材城よ、師弟の誓いの大城よ、永遠なれ!

 宮沢賢治の言葉は『宮沢賢治全集2』(筑摩書房)。
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 16 青年の息吹で春へ

随筆 永遠なれ創価の大城 16   (2017年2月22日付 聖教新聞)

青年の息吹で春へ

咲かせよう! 対話と友情の花
負けない力は北風に踏み出す勇気から


 2月は、日蓮大聖人の御聖誕の月であり、わが師・戸田城聖先生の誕生の月である。
 東京・大田の蒲田支部での二月闘争をはじめ、師弟で綴った広宣流布の拡大の歴史は「今生人界の思出」と輝いている。
 1956年(昭和31年)の2月は、関西の目を見張る大前進で、恩師の誕生日を飾った。
 この折、私は、先生へ「関西に 今築きゆく 錦州城 永遠に崩すな 魔軍抑えて」と誓いの一首を献じた。
 先生からは一気呵成に「我が弟子が 折伏行で 築きたる 錦州城を 仰ぐうれしさ」との万感の返歌を賜った。忘れ得ぬ師弟の劇である。
 なお、私が捧げた和歌には、後年、〝常勝関西の大城は永久不滅なり〟との意義を込めて、「永遠に崩れぬ」と手を入れ、あらためて同志に贈った。
 今再び、関西をはじめ全国、全世界で、新たな青年錦州城が築かれゆくことを、大聖人が、そして恩師も、さぞかし喜んでおられるに違いない。
        ◇
 厳寒の佐渡で認められた「開目抄」の一節に、「一華を見て春を推せよ」(御書222㌻)と仰せである。
 寒風に咲き誇る花は、ただ一輪でも「春遠からじ」と告げてくれる。
 わが愛する創価家族が対話の花、友情の花、信頼の花を、一輪また一輪と咲かせるため、どれほどの祈りと苦労を尽くされていることか。その積み重ねによって、功徳満開の春は開かれるのだ。尊き健闘に、私は妻と題目を送っている。

「凱歌の人生」を
 今月の座談会で全同志が生命に刻んだ御書に、こう仰せである。
 「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる」(同1253㌻)
 誰人たりとも、「生老病死」の苦悩を避けることはできない。誰もが厳しい冬を耐え、戦わねばならぬ運命にあるともいえよう。だが、冬があればこそ、本当の春を知ることができる。御本尊を持った人は、人生の闘争の誉れの勇者なのだ。
 たとえ今、試練の冬にあろうとも、心は閉じこもりはしない。一歩、北風に踏み出す勇気に、戦う力、負けない力が湧き上がる。その心には、もう勝利の春が始まっているのだ。「冬の中に春を生む」梅花のように。
 梅の花で、懐かしく思い出すのは、1982年(昭和57年)2月の茨城訪問である。
 同志を苦しめた悪逆な迫害を断固とはね返す、いわゆる反転攻勢の一つの総仕上げでもあった。
 前年の秋から、四国、関西、中部、九州の大分・熊本・福岡、神奈川、年明けには東北の秋田と走り、念願叶って茨城へ向かったのである。
 この時、戸田先生の生誕82周年(2月11日)に寄せ、茨城の友は82個の鉢植えの梅を飾ってくださった。
 法難の嵐を勝ち越えた同志と歌った、茨城の歌「凱歌の人生」の響きは耳朶から離れない。
 私は長年、多くの人生を見てきた結論として申し上げた。
 「信心、また人間としての勝利は、愚直のごとき求道の人、また、着実にして地道なる信心、生活を築き上げた人が、凱歌をあげている」と。
 以来35星霜――。当時、共に記念撮影した男女青年部により結成された「茨城2000年会」(現・茨城新世紀大城会)の友からも、故郷や全国各地で広布に乱舞する様子を伺っている。
 この間、東日本大震災や豪雨災害など打ち続いた苦難にも、わが茨城の同志は懸命に耐え抜き、不退の負けじ魂で乗り越えてこられた。
 心の絆を結んだ宝友たちが、後継の眷属と共に「凱歌の人生」を歩む晴れ姿こそ、創価の正義の勝利劇なりと、私は誇り高く宣揚したいのだ。

心は若くあれ!
 「新時代の二月闘争」に勇んで先駆する、わが男女青年部も、何と凜々しく頼もしいことか。
 男子部では、先月から今月にかけて、創価班大学校、牙城会新世紀大学校の気鋭の友らが、全国各地で意気軒昂に入卒式を行っている。
 「ロマン総会」を大成功に終えた女子部においても、白蓮グループの入卒式がたけなわだ。
 結成60周年に胸を張る男女学生部の俊英も、才媛も、はつらつと使命の言論戦に挑んでいる。
 君たちの努力と開拓こそが、広布の勝利だ。
 貴女方の成長と幸福こそが、創価の希望だ。
 文豪ゲーテは言った。
 「偉大なことをなしとげるには、若くなくてはいけない」と。
 若さは、いかなる苦難も悩みも失敗も、前進の力に変えていける。
 若さには、人生の至宝の勇気と情熱がある。誠実と真剣さがある。
 ゆえに、勇敢なる信心で偉大な誓願に立つ人は皆、青年といってよい。
 「春に遇って栄え華さく」(御書494㌻)である。忍耐強く春を待ち力を蓄え、その開花の時に、自分らしい「挑戦の花」を咲かせることだ。
 我らには「生老病死」の四苦を、「常楽我浄」の四徳へ転ずる生命の哲理がある。年代を超えて支え合い、励まし合う「異体同心」のスクラムがある。

我らは実践第一
 思えば、先師・牧口常三郎先生は、晩年まで「われわれ青年は!」と叫び、「暦の年じゃない。つねに伸びていくのだ」と言われていた。
 牧口先生が、青年の青年たる所以とされていたのは「実践」であり、なかんずく「大善」を行うことであった。
 すなわち、法華経の肝心たる南無妙法蓮華経を持ち、日蓮大聖人の立正安国の教えを実践し、弘めゆく「大善」である。広宣流布という菩薩の行に生き抜く中に、自他共の幸福が、そして社会の平和と繁栄があると、先師は訴えられたのだ。
 牧口先生が創立以来の伝統の座談会を、「大善生活法実証座談会」と銘打たれたのは、75年前の1942年(昭和17年)の2月であった。
 当時の創価教育学会の機関紙「価値創造」には、東京の大塚支部、池袋支部、中野支部、北多摩支部など各地で、活発に実証座談会が行われていたことがうかがえる。
 牧口先生自ら蒲田支部等の座談会に足を運び、同志の悩みに耳を傾けながら励ましを送られたという記録も残っている。
 この年の2月11日、つまり戸田先生の誕生日に、牧口先生は青年部の会合に出席し、明治維新の立役者が20代の若者だったことを通して激励された。〝広宣流布は、青年のリーダーシップによらねばならない〟と。それは、戸田先生が常に語られた言葉でもある。
 聖教新聞掲載の「東京凱歌の青年城」をはじめ、日本中、世界中で躍動する若人の英姿を、牧口、戸田両先生と同じ気持ちで、私も見守っている。

師弟勝利の物語
 お陰様で、小説『新・人間革命』の連載が6000回を重ねた。小説『人間革命』の執筆開始から数えると、足かけ54年、連載回数の合計は7500回を超える。
 同志の皆様方の題目と応援に励まされ、〝師弟の凱歌の物語〟を元気に綴りゆくことができる。誠にありがたい限りだ。
 「私は書くのを止めることは出来ません。私が汽車で旅をしようが、何をしていようが、私の脳は間断なく働くのです」――こう言ったのは、スウェーデンの作家ストリンドベリである。
 私も、さらに書き続けていく決心である。ただ未来のため、未来を生きる青年たちのために!
 信仰とは何か、正義とは何か、そして師弟とは何か――。その真髄を、日本はもちろん全世界の後継の友と、小説の執筆を通して対話できる日々は、何と幸せか。
 世界に発信する翻訳に取り組んでくださる方々にも、感謝は尽きない。

いよいよ励めや
 先日、九州の同志が、先駆の心意気で総本部へ熊本産の早咲きの「てんすい桜」を届けてくれた。熊本・大分の地震から1年となる4月には、全国男子部幹部会と九州女子部総会が熊本で行われる予定である。
 春を告げる真心の桜に合掌しつつ、全同志の健康と無事安穏を、そして不撓不屈の大行進を、私は真剣に祈った。
 ともあれ、私の心は、いつも青年と共にある。君たち、貴女たちが、勝利また勝利へ創価桜を咲かせゆく未来を信じ、ただただ道を開いていく。弥生三月も、日に日に近づく。さあ生き生きと進もう。伸びゆく青年の心で、青年と共に!

 寒風も
  はじきて芳し
   師弟花
  いよいよ励めや
    冬を勝ち越え
2017-08-14 : 随筆 民衆凱歌の大行進 :
Pagetop

随筆 永遠なれ創価の大城 15 師弟共戦の勝利道

随筆 永遠なれ創価の大城 15   (2017・1・25付 聖教新聞)

師弟共戦の勝利道                   

広宣流布の大願へ心勇みて
快活な対話を 新たな自分の二月闘争を!


 朝夕に
  宝友の健勝
    祈る日日
  諸天よ護れや
   地涌の舞をば
  
 日蓮大聖人は、佐渡や身延で厳しい冬を堪え忍ばれた。
 「北国の習なれば冬は殊に風はげしく雪ふかし」(御書1052㌻)、「雪つもりて山里路たえぬ」(同1554㌻)等と仰せの通りだ。その中でも、訪ねてきた門下を最大に励まされるなど、麗しい師弟の交流は絶えなかった。御書に厳と記されている。
 我ら創価家族も、風雪に負けず、励まし合って前進していきたい。
 特に聖教新聞の配達でご苦労をおかけする尊き「無冠」の皆様の絶対無事故とご健康を、更に強盛に祈ってまいります。
     ◇
 今、「世界広布新時代」の朝を迎えた。その先頭を、「午前八時の太陽」の勢いで、地涌の青年たちが走り、広布拡大をリードしてくれている。
 「若い世代のあいだに、責任感と率先して物事を行なう気構えとが、今や働きつつある」――戦後まもなく、こう語って青年に信頼を寄せたのが、大科学者アインシュタイン博士であった。
 博士は95年前(1922年)に日本を訪れ、来日最初の講演会を慶応大学で行った。この記念すべき講演を、22歳の戸田先生は牧口先生と一緒に聴講され、生涯の誇りとされていた。
 博士が旅の最後に訪れ、美しい風光を喜び讃えたのは、福岡の門司(現・北九州市)である。
 その九州で今、皆が青年の心で「先駆」の使命を担い、拡大に挑んでいる。頼もしい限りだ。
 アインシュタイン博士は、こんな言葉も残している。「高貴な思想と行為に導きうるのは、偉大でかつ純粋な個性の実例のみである」と。
 率先垂範の「実例」がありてこそ、新たな価値創造の波動も広がる。
 我らの掲げる「青年の拡大」も、先駆の「一人」から始まるのだ。

報恩の心で立つ
 「いざ往かん 
   月氏の果まで  
    妙法を 
   拡むる旅に 
     心勇みて」
 日蓮大聖人の立宗700年の大佳節に当たる1952年(昭和27年)の1月、戸田先生が詠まれた和歌である。
 当時の学会は、およそ6000世帯。しかし、恩師の眼は、日本を遙かに超え、東洋広布、さらに世界広布の壮大なる未来を見つめておられた。
 妙法流布の使命に生きる人生が、どれほど尊貴であるか。全同志にその福徳と歓喜を知ってもらいたいと、先生は念願されていたのだ。
 だが、残念ながら、1月の弘教も、どの支部とも伸び悩んでいた。
 先生は〝このままでは広宣流布はできない〟と嘆かれ、24歳の私を蒲田支部の支部幹事に抜擢された。希望の突破口を開く使命を青年に託してくださったのだ。
 1月29日、大田区・鵜の木の集会所で、蒲田支部の緊急の会合を行った。私には、新出発に際し、同志と共有したい誓いがあった。それは――
 我々はなぜ、この信心に巡り合えたのか。
 末法の御本仏・日蓮大聖人が不惜身命で妙法を弘め遺してくださったゆえである。今日では、恩師が戦時下の獄中闘争を勝ち越え、広布の大願に一人立たれたゆえである。
 その奇しき縁に思いを致せば、報恩感謝の念が込み上げる。時あたかも大聖人の御聖誕の月、恩師の誕生の月を迎える。
 であれば、この2月、我らは広布拡大の勝利をもって、お祝いしようではないか!――と。
 会場に戸田先生の姿はなかった。それでも集った弟子たちは、師がここにおられるが如く、前進を誓い合ったのである。

「一人」に全力で
 私は懸命だった。私と同じ心で、壮年も婦人も立ち上がってくれた。自らの折伏の挑戦が、師匠の生涯の願業である75万世帯の拡大に直結することを、皆が自覚し始めたのだ。
 具体的には、師が示された通り、当時の組織の最小単位の「組」を軸に、「組」を盛り立て、折伏を推進していった。
 つまり、一切の焦点を少人数の語らい、一対一の対話、心通う座談会に定めたのだ。ゆえに――
 まず、真剣に祈ろう!
 近隣を大切に、身近なつながりから勇気と真心の対話を広げていこう!
 自信満々、生き生きと信心の体験を語ろう!
 この対話の最前線こそ広布の主戦場だ。ゆえに全精魂を注ぎ、全力を尽くすのである。
 勇気を出して、一人の友に会う。相手の幸福を祈り、誠実に、情熱込めて語っていく。その一人立つ挑戦が、己心の壁を破り、友の心を動かす。ここに、大聖人が「声も惜まず」と言われた“随力弘通”の実践がある。
 大聖人は、四条金吾を讃え語られた。
 「貴辺又日蓮にしたがひて法華経の行者として諸人にかたり給ふ是れ豈流通にあらずや」(御書1117㌻)と。
 師と心を合わせ、自分が縁を結んだ人びとに正義を語っていくことが、流通すなわち世の中に妙法を流れ通わせるのだ。

善き「縁」を宝に
 蒲田支部には、当時、約百の「組」があった。私は、中心者の組長など最前線に立つ方々を、一軒一軒訪問し、親しく語り合い、励ますことを重要な日課としていた。
 その中に戦前に入会されていた一家があった。組長の壮年は、牧口先生の折伏である。
 牧口先生は、家族の信心に猛反対だった壮年を訪ね、諄々と対話された。「学会は人間の幸福と社会を善くするためにあるのです」と。その「立正安国」の大確信に触れて、壮年は発心した。
 先師が縁し、種を蒔かれた方を、孫弟子の私が励ますという不思議なご縁である。ご一家は目標を遙かに上回る弘教を推進してくださった。
 一つ一つの縁を「仏縁」としゆく対話と弘教の喜びは勇気の波動となり、誰も彼もが「やらんかな!」の意気を爆発させた。どんどん功徳爛漫の体験が生まれ、新たな対話の勇者たちが陸続と誕生したのだ。
 そして、遂に壁を破る弘教201世帯――大田区内はもちろん、神奈川の川崎、東京の目黒、品川など各区に、更に首都圏、全国まで広布の陣列は広がっていった。
 人と人の縁は、自分が考えるよりも深く広い。家族・親戚の縁、近隣・地域の縁、仕事や学校の縁……大切に結んだ善き縁が、また新たな宝の縁をつないでくれる。
 師弟共戦と異体同心で「広宣流布の大願」を成就しゆく勝利道が、晴れ晴れと開かれたのである。
     ◇
 この1952年の2月1日、大阪支部長心得として関西入りしたのが、蒲田支部出身の我が友・白木義一郎君であった。
 戸田先生が、「大阪にも一日も早く支部を作るべきです」との私の進言に応えて、手を打ってくださったのである。
 我らが“常勝関西”の起点も、「二月闘争」と軌を一にしているのだ。
 関西との宿縁は深厚である。この1月25日で、横暴な権力の弾圧による「大阪事件」の無罪判決から五十五年となる。共に祈り戦ってくださった同志、とりわけ婦人部の関西魂は変わらない。
 今再び、威風堂々たる「折伏の関西」の大行進を嬉しく見守っている。

火ぶたは青年が
 広宣流布のため、立正安国のため、「師弟共戦」の心で走った天地には、宝友との「今生人界の思出」が輝いている。
 男子部の第一部隊長として奔走した、墨田・江東・江戸川など城東方面。支部長代理として前進を指揮した、文京・豊島など有縁の各地。夏季指導の荒川、総ブロック長を務めた葛飾もそうだ。
 本陣・大東京の勝利が日本全国の勝利を開くゆえに、私は東京中を何度も何度も駆け巡ってきた。愛する同志の幸福と安穏を祈り、国土世間の変革を念じながら!
 「二月闘争」から65星霜――今や東京中、日本中、そして世界中で、後継の青年たちが「新時代の二月闘争」の火ぶたを切ろうとしている。
 日蓮大聖人は、東京の同志の大先輩たる池上兄弟に、三障四魔に打ち勝つ闘魂を注がれた。
 「此れより後も・いかなる事ありとも・すこしもたゆ(弛)む事なかれ、いよいよ・はりあげてせむべし」(同1090㌻)
 さあ、感激の同志よ! いよいよ勇気を奮い起こし、いよいよ声を励ましながら、朗らかに前進しようではないか!
   
 青年の
  生命で開く
   新時代
  平和の柱ぞ
   我ら創価は


 アインシュタインの最初の言葉は「世界政府を目指して」(『晩年に想う』所収)市井三郎訳(講談社)、二つ目は『アインシュタイン選集3』井上健・中村誠太郎編訳(共立出版)から。
2017-08-14 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
Pagetop

池田大作先生が贈る  青春勝利の大道 1〜22

池田大作先生が贈る  青春勝利の大道

第1回 新たな決意で 新たな前進を   (2016年9月7日付 創価新報)

永遠の幸福の軌道を善友と
 大空には鳥の飛ぶ道があり、大海には魚の泳ぐ道がある。人にも人の歩むべき道がある。
 最も充実した「青春勝利の大道」。それを明快に示しているのが、正しき信仰である。
 世界第一の生命尊厳の哲学を持った君たち、貴女《あなた》たちが、どれほど尊く強いか。この道は絶対に行き詰まることがない。
 日蓮大聖人は、「仏になるみちは善知識にはすぎず」(御書1468㌻)と仰せになられた。
 善き友と励まし合い、仲良く朗らかに永遠の幸福の軌道を進むのが、我らの行進だ。
 この地涌のスクラムに一人また一人と仲間を増やし、人類の平和の大道を開きゆこう!

日々前進の挑戦者たれ
 「一日一日、進歩する人が青年である」。これが創価の父・牧口先生の信念であった。
 我らもまた
 一日一日、一歩前進だ。
 一日一日、価値創造だ。
 一日一日、人間革命だ。
 まず、祈りから始めよう!
 張りのある勤行・唱題こそ、最強無敵のエンジンである。
 祈り抜き、祈り切ってこそ、不可能を可能にできるのだ。
 私も、宝の中の宝の皆さんが健康で福徳に満ち、大勝利の日々であるよう、いつもいつも題目を送っている。
 さあ、新たな目標の頂を目指して、自分自身がどこまで登攀できるか、挑戦だ。


第2回 祈りのかなはぬ事はあるべからず   (2016年9月21日付 創価新報)

何があっても唱題から出発
 歴史学者のトインビー博士は晩年も毎朝、決まった時間に、その時の気分にかかわらず机に向かって研究を始められた。
 学問も、芸術も、スポーツも、一流の次元には、たゆまぬ価値創造のためのリズムがある。
 私たちは日々、勤行・唱題で、大宇宙の究極の法則に合致し、無限の生命力を涌現できる。
 時間のない場合もあろう。しかし、心を込めて題目三唱すれば、勇気と智慧(ちえ)が涌(わ)いてくる。
 一遍の題目にも、無量無辺の功徳があると説かれている。
 ともあれ、何があっても唱題から出発だ。ここにこそ、万人に聞かれた、最も確実なる人生勝利のリズムがあるからだ。

「広布のために」との一念で
 御書には「法華経の行者の祈りのかな(叶)はぬ事はあるべからず」(1352㌻)と仰せである。
 法華経の行者として、広布大願に生きる青年の祈りほど、強いものはない。それは必ず成就する。いな、成就するまで、祈り抜き、戦い切るのだ。決定した一念が、諸天をも動かす。
 この確倍と努力と執念こそが、学会精神なのである。
 なかんずく、同志と共に「異体同心(いたいどうしん)」の団結で唱えゆく題目の力は計(はか)り知れない。
 戸田先生は教えられた。
 「広布のためにと、はじけるような題目をあげよ!」と。
 誓願の祈りで、今日も、わが人間革命の劇(げき)を飾(かざ)りゆけ!


第3回 平和と幸福の開拓を我らの題目の音声《おんじょう》から   (2016年10月5日付 創価新報)

青年は挑戦また挑戦なり
 60年前の10月、山ロ開拓關争を開始し、私は同志と広宣拡大の金字塔を打ち立てた。悪戦苦闘する友とも語り合った。
 「折伏は難事中の難事。だからこそ功德も大きい。すぐできなくとも弱気になどなるまい。 明日また、がんばろう!」と。
 翌朝、一緒に勤行し、「今日はできる!」と勇気を奮い起こして、弘教を実らせた。
 青年は挑戦また挑戦だ。一喜一憂せず、友のため、粘り強く祈り、語り切ることだ。
 御書には、「いまだこりず候」(1056㌻)と仰せである。 不屈の行動で、今日も朗らかに、平和と幸福の開拓を!

唱題を貫き信心の大確信を
 戸田先生は、「青年の理念、青年の情熱をもって、一生涯貫き通した人が、人間として一番偉いのだ」と教えてくださった。
 青年部を卒業する宝友の健闘を讚えたい。偉大な歴史を残してくれた。これからも私と共に、後輩の道を開いてくれ給え!
 日蓮大聖人は、「題目を唱うる人・如来の使なり、始中終すてずして大難を・とをす人・如来の使なり」(御書1181㌻)と御指南された。
 苦難があればあるほど、題目の師子吼を轟かせ、もう一歩、 執念を燃やして、挑みゆくのだ。 そこに、信心の大確信が、必ずつかめる。世界の同志と心一つに、「もっと題目を《ムイト・マイス・ダイモク》!」との合言葉を揭げて勝ち抜こう!


第4回 誠実な振る舞いで信頼の輪を   (2016年10月19日付 創価新報)

きらりと光る人格の人に
 各地で新任の青年リーダーが誕生している。清新な決意と率先の行動光る君たち、貴女《あなた》たちこそ、広宣流布の一番星だ。
 日蓮大聖人は、「ともかくも法華経に名をたて身をまかせ給うべし」(御書1360㌻)と仰せである。
 深き縁の宝友と、共に題目を唱え、自分たちの時代に、これだけ広布を前進させた、これだけ青年のスクラムを拡大したという、挑戦と開拓の歴史を創り上げてもらいたい。それが全部、「心の財」となる。
 青年として最極の人間錬磨こそ、仏道修行である。きらりと光る人格を、学会の庭で、思う存分、磨き抜いてくれ給え!

相手の仏性を信じ抜く
 法華経に説かれる不軽菩薩は、どんなに悪口罵詈されても、絶対に屈しない。聡明に忍耐強く、大誠実を尽くしていった。
 そして、「私は深く、あなた方を敬います。決して軽んじたり、侮ったりしません。なぜなら、あなた方は皆、菩薩の道の修行をして、必ず仏になることができるからです」と語った。
 この「人間尊敬」の菩薩行を、そのまま現代に実践するのが創価学会だ。弘教・拡大は、どこまでも相手の仏性を信じ、呼び覚ましていく戦いである。
 「法華経の修行の肝心」(同1174㌻)である不軽の振る舞いで、我らは賢く朗らかに、信頼の輪を広げゆこう!


第5回 仏法を学び行ずる功徳は絶大   (2016年11月2日付 創価新報)

広布とは万年への大聖業
 キューバ独立の英雄ホセ・マルティは叫んだ。
 「万人のために生きる人間は、万人の心に生き続けることができるのだ」と。
 仏法の因果の理法に通ずる。
 広宣流布とは、万人の成仏という大願を掲げ、万年までの道を開きゆく大聖業である。一人また一人と、縁する友に真心込めて尽くす人は、その分、必ず諸天から守られていく。
 御聖訓には、「心の財第一なり」「心の財をつませ給うべし」(御書1173㌻)と説かれる。
 いざ学会活動へ打って出て、自他共の生命のエンジンを勢いよく回転させゆくのだ。永遠に謳われる青春の栄光のために!

御書根本に使命の人生を
 今月、行われる任用試験(仏法入門)に挑戦する友を、皆で最大に応援しよう!
 教学を学べば、命が強くなる。境涯が深まる。そして、使命と福運の人生が開かれる。
 応援し、一緒に学ぶ先輩方の功徳も計り知れない。
 日蓮大聖人は、「法華経を一字一句も唱え又人にも語り申さんものは教主釈尊の御使いなり」(同1121㌻)と仰せになられた。
 我らは久遠から、今世の大法弘通を誓い合った同志である。世界の若人も、生命尊厳の大仏法を真剣に探究している。
 共に祈り、学び、語りながら、「行学の二道」を、仲良く楽しく快活に進もう!


第6回 最極の使命に生き抜く   (2016年11月16日付 創価新報)

君よ、負けじ魂 朗らかに!
 仏の異名は「勝者」である。
 この仏の生命を、我らは自行化他の題目で涌現するのだ。ゆえに、いかなる試練にも屈しない。広布と人生の波浪を、一つ一つ、勝ち越えていくのだ。
 殉教の師・牧口先生が傍線を引かれ、身読された御書には、「今の世間を見るに人よくな《成》すものはかた《方》うど《人》よりも強敵《ごうてき》が人をば・よくなしけるなり」(917㌻)とある。
 どんな苦難が立ちはだかろうと、「さあ来い!」と迎え撃っていく。ここに宿命転換があり、人間革命がある。
 君よ、「嵐は誉れ」と、創価の負けじ魂朗らかに進みゆけ!

万人の幸福を勝ち取る闘争
 獄死された牧口先生の誓願を継ぎ、妙法の巌窟王と立ち上がった戸田先生は、若人に託された。「広宣流布とは、万人の幸福を勝ち取る人権闘争である。正義の闘争である。それが、学会青年の使命だ!」と。
 青年が、世界一の生命尊厳の哲学を、縁する友また友に語り、自他共の幸福を勝ち取っていく。これこそ、先師と恩師が熱願された、最も正しく最も確かな、「平和と人道の世紀」を開く王道である。
 日蓮大聖人は、「二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし」(御書1360㌻)と仰せになられた。
 世界の友と、青年拡大の出発だ。大誓堂完成5周年(2018年)の「11・18」の栄光の峰へ!


第7回 創価の希望のチームワークを   (2016年12月7日付 創価新報)

皆で祈り綿密な協議を
 「青年拡大の年」の勝利へ、男女青年部が、新しいスクラムで前進してくれている。
 明確な目標が心の一致を生む。綿密な協議が団結を強める。    
 皆で祈り、智慧を出し合い、共に納得しながら合議する。
 その中で、信心の息吹をいやましていくのだ。
 有名な「異体同心事」には、 「一人の心なれども二つの心あれば其の心たがいて成ずる事なし、百人・千人なれども一つ心なれば必ず事を成ず」(御書1364㌻)と仰せである。
 まずリーダー自身が、わが目標へ、一心不乱に力走する。
 その決定した一念の行動から固いチームワークが生まれ、異体同心の行進が広がるのだ。

総仕上げを無事故第一で
 師走は、社会全体が、ひときわ慌ただしい時節である。
 だからこそ、聡明に健康を勝ち取り、交通事故や火災にも気をつけていただきたい。
 その一切の原動力は、張りのある勤行・唱題である。
 会合等でも、絶対無事故を繰り返し訴えていくことだ。
 女子部の友は帰宅が遅くならないよう注意していただきたい。
 日蓮大聖人は、「さきざきよりひゃくせんまんおくばい ごようじんも百千万億倍・御用心あるべし」(同1169㌻)と御指南された。
 祈りを根本に、油断を排し、用心を重ねていくことだ。
 共々に、悔いなき1年の総仕上げを勝ち飾ろう!


第8回 一切の根本は唱題行なり   (2017年1月18日付 創価新報)

日々の生命の鏡を磨け
 皆、自分自身を磨く方途を求めている。信心は、わが生命を最高に磨く実践である。
 日蓮大聖人は、「只今も一念無明の迷心は磨かざる鏡なり是を磨かば必ず法性真如の明鏡と成るべし」(御書3841ページ)と仰せになられた。
 題目で磨いた〝生命の鏡〟は、 智慧と勇気の輝きをいやまし、 健康と幸福と勝利の光彩を放っていける。どんな富や名声であろうとも、”生命の鏡〟を磨いた若人には、かなわない。
 労苦を惜しまず広布に戦う青年は、友の労苦も鏡のように映し出せる。日々、題目を唱え、 この濁世に、自他共に生命輝く世界を創(つ)り出していくのだ。

決意を込めた題目を
 戸田先生は師子吼された。
「本当の決意を込めた題目をあげよ! 題目は利剣である。 題目は宝刀である。題目で勝つのだ!」と。
 青年ならば、「試練を絶対に乗り越えてみせる」「わが地域を断じて日本一にする」と勇敢な決意で祈り、奮い立つのだ。
 最強無敵の宝剣を持つ青年に、打ち破れない苦難などない。
 この「変毒為薬」「煩悩即菩提」の原動力が、唱題なのだ。
「南無妙法蓮華経は精進行なり」(同790㌻)との御指南のままに、たゆまぬ信行学を青春の逆転劇を! 広布のロマンの宝友と励まし合い、 凱歌の歴史を飾ってくれ給え!


第9回 わが勇気で壁を破れ   (2017年2月1日付 創価新報)

報恩こそ人生の原動力
 戸田先生は、「恩知らずになるな! 忘恩から、人生も社会も乱れが生ずる」と戒められた。
 そして青年に、父母の恩を忘れず親孝行を!と望まれた。
 恩を知り、恩にいる。この知恩・報恩の一念に立った時、人間は最も気高く、最も強くなれる。
 65年前の「二月闘争」に臨んで、私たち弟子は師匠の大恩に何としてもお応えしたいと祈り、戦った。
 ゆえに、無限の勇気と智慧が湧いた。限界の壁を破れたのだ。
 日蓮大聖人は若き南条時光に「生生世世に皆恩ある衆生なれば皆仏になれと思ふべきなり」(御書1527㌻)と仰せである。
 我らは大きな深い心で、仏法を語り、仏縁を広げゆこう!

新しい力を信じ抜く
 「閻浮提に広宣流布して断絶せしむること無けん」(同505㌻)
 この釈尊そして大聖人の未来記を厳然と実現しているのが、我ら創価学会である。
 世界広宣流布という〝流れ〟を断絶させず、永遠ならしめるため、人材育成こそ重要である。
 だからこそ、先輩は後輩を自分以上の人材にと祈り、育てるのだ。「新しい力」が持つ可能性を信じ抜き、長い目で見守り、温かく励まし続けていくことだ。
 人がいないと嘆く前に、まず一人立とう!「地涌の義」は、御本仏の絶対のお約束である。
 必ず二人、三人と人材は続く。わが愛弟子は、誇り高き「最初の一人」になっていただきたい。


第10回 仲良く桜梅桃李の人華を   (2017年2月15日付 創価新報)

同じ目的へ、同じ心で
 広宣流布は、皆が主役である。創価の青年は、一人ももれなく、 尊き地涌の菩薩である。
 日蓮大聖人は、「法華経を持《たも》つ者は必ず皆仏なり仏を毀りては罪を得るなり」(御書1382㌻)と仰せになられた。
 同志を尊敬し、大事にする。ここに、仏法の魂があり、学会精神がある。
 広布の目的に向かって、仲良く学び、支え合う。その心が、充実した人生を開き、平和の連帯を広げるのだ。
 戸田先生は、「異体同心の『心』は、信心の心である」と教えられた。
 異体同心の信心で進めば、 破れぬ壁など断じてない。

励ましから生命は開花
 先輩は後輩を、弟・妹のように大切にし、安心と自信を持たせていただきたい。温かな言葉で労い、讃えることだ。
 御聖訓には、「桜は桜、梅は梅、桃は桃、李は李と、おのおのの特質を改めることなく、そのままの姿で無作三身の仏であると開き見ていくのである」(同784㌻、通解)と仰せだ。
 誰もが自分にしか成し得ない無限の可能性をもっている。
 それを伸びやかに開花させゆく〝芸術〟が、励ましである。
 励ましの滋養を送り続ければ、生命の大輪は必ず開く。
 我らの地域の青年スクラムに、桜梅桃李の人華を、爛漫と咲かせゆこう!


第11回 弾ける生命で栄光の峰へ   (2017年3月1日付 創価新報)

先駆の勇気が青年の誉れ
 諸法実相抄には、「地涌の菩薩のさきがけ日蓮一人なり」「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書1359、1360㌻)と仰せである。
 人類の幸福勝利の道を開かれた御本仏の「さきがけ」の戦いに、まっすぐ連なる地涌の若人こそ、我ら創価の青年だ。
 「先駆」の勇気が青年の誉れである。新しい歴史を創るのは、常に青年の熱と力ではないか。
 「今いる場所で断じて先駆を!」——強き祈りと行動が、無限のパワーを解き放つのだ。
 我らには、勤行•唱題いう最も力強い先駆の源泉がある。
 希望の暁鐘を打ち鳴らし、弾ける生命で打って出よう!
 職場も地域も、日々、開拓だ。

偉大な理想に燃えて
 「青年よ、高く大いなる理想に生きよ、炎となって進め!」 と、戸田先生は叫ばれた。
 広宣流布とは、いまだかつてない、人間共和の世界を築きゆく、究極の大理想である。
 民衆の幸福のため、社会の発展のため、人類の平和のためという偉大な理想に大情熱を燃やして戦う若人は、自らの悩みを小さく見下《みお》ろし、吹き飛ばしていける。
 苦労が大きい分、「煩悩即菩提」で、大きく境涯を開き、悠々と朗らかに勝利できるのだ。
 「浅きを去って深くに就くは丈夫の心なり」(同509㌻)と、地涌の使命を粘り強く栗たしゆこう! 共に栄光の峰へ!


第12回 青年こそ地涌の旗頭なり   (2017年3月15日付 創価新報)

誇り高く福光の対話を
 愛する東北の若人たちが、大震災の艱難を乗り越えて、勇気の行進を続けてくれている。
 男子部も、女子部も、学生部も、折伏精神に燃えて、見事な弘教拡大を成し遂げてくれた。未来部の友の成長も目覚ましい。
 君たち、貴女たちこそ「地涌の正義の旗頭」なりと、私は高らかに叫び、一人一人の健闘に、世界の同志と大拍手を送っている。
 日蓮大聖人は仰せである。
 「 大悪は大善の来るべき瑞相なり、一閻浮提うちみだすならば閻浮提内広令流布はよも疑い候はじ」(御書1467㌻)と。
 変毒為薬の大哲学を掲げた信念の対話で、蘇生の福光を一段と朗らかに広げてくれ給え!

学会の庭で自身を鍛えよ

 戸田先生は教えられた。
 「創価学会は、仏意仏勅によって生じた団体なるがゆえに、君たちの想像を超えて素晴らしき団体なのだ」と。
 「広宜流布」即「世界平和」を目指し、縁《えにし》深き宝友とともに、仲良く励まし合いながら、一つ一つの闘争に挑み、勝利する。この妙法のリズムの中で、無量の「心の財」が積まれるのだ。
 「一生空しく過ごして万歳悔ゆること勿れ」(同970㌻)
 大切な若き生命を完全燃焼させて、祈り、学び、語る。その間断なき「行学二道」の連帯に、人間革命がある。自身の宿命を転換し、社会、さらには人類の宿命をも転換しゆく希望がある。


第13回 新出発の友にエールを   (2017年4月5日付 創価新報)

希望の一歩を朗らかに
 さあ、新しい年度が始まった。
 新入生の皆さん、新社会人の皆さん、おめでとう!
 使命の天地で、フレッシュな挑戦を開始する皆さんこそ、社会の希望の光源だ。
 御聖訓には、「天晴れぬれば地明かなり法華を識る者は世法を得可きか」(御書254㌻)と仰せである。
 太陽の仏法を持つ若人は、勉学で、仕事で、勝利の光を赫々と放ってもらいたい。そのために、朝の勤行•唱題で、生命の旭日を昇らせゆくのだ。
 先輩は、後輩を温かく励まし、力を引き出していこう。自らも初心に立ち返り、新鮮な息吹で、向上と成長の共進を!

「負けじ魂」を燃やして
 人と比べてどうかではない。自分らしく今日も一歩前進だ。
 青春は、皆、悩みに直面する。 スランプに陥ることもある。その時は、信頼できる友や先輩に相談することだ。
 「煩悩即菩提」である。題目を唱えて、悩んだ分だけ、大きな境涯を開くことができる。「さあ、ここからだ!」と、 負けじ魂を燃やしていくのだ。
 日蓮大聖人は、若き南条時光を、「しばらくの苦こそ候とも •つい《遂》には•たの《楽》しかるべし」(同1565㌻)と励まされた。
 苦闘の先には、飲喜の勝利が必ず必ず待っている。
 ゆえに、何があっても朗らかに、前へ前へと歩み抜くのだ。


第14回 民衆と共に! 民衆のために   (2017年4月19日付 創価新報)

郷土に「平和と幸福の都」を
 熊本地震から1年。愛する熊本はじめ大九州の若人が、試練の坂を勝ち越え、世界も見つめる蘇生の劇を飾ってくれている。
 御聖訓には、仰せである。
 「此の御本尊全く余所に求むる事なかれ・只我れ等衆生の法華経を持ちて南無妙法蓮華経と唱うる胸中の肉団におはしますなり、是を九識心王真如の都とは申すなり」(御書1244㌻)
 仏の智慧も勇気も、わが胸中にある。それを引き出すのが信心の実践である。
 自行化他の題目を唱える時、何ものにも崩れぬ「生命の都」を輝かせていける。その青年の連帯で、郷土に「幸福と平和の都」を創り広げていくのだ。

英知を磨くは何のため
 結成60周年の春、わが英才の男女学生部が、新入生を迎え、一段と清新な光を放っている。
 日蓮大聖人は仰せられた。
 「本より学文し候し事は仏教をきはめて仏になり恩ある人をも・たすけんと思ふ」(同891㌻)
 この御心に真っ直ぐ連なるのが、我ら創価の学徒である。
 「英知を磨くは何のため」。その目的観の深さが、青春の真価を決める。
 創価という最も気高い民衆の大地で、世界一の生命尊厳の大哲理を探求し、実践しゆく一日一日が、いかに尊いか。
 父母への報恩のため、世界の民衆の幸福のために、「行学の二道」に励みゆけ!


第15回 君よ広布の主体者と立て   (2017年5月3日付 創価新報)

我が舞台で勇気の言論戦を

 青年の勇気の声が響くところ、明るい希望は尽きない。
 新時代の「創価青年大会」も、 中部、北海道、茨城と意気軒昂にスタートした。いずこでも、男子部、女子部、学生部が広布の主体者となって、大きく対話を広げてくれている。
 60年前、私は戸田先生の名代として、夕張で、大阪で、正義の言論の先頭に立った。どんな権勢の相手にも、青年らしく、信念の対話を貫いた。
 御書には、「ふかく信心をとり給へ、あへて臆病にては叶うべからず」(1193㌻)と仰せだ。
 不二の君たちよ、題目の師子吼を轟かせ、勇敢に誠実に後継の言論戦を展開してくれ給え!

朗らかに先駆の行動の人たれ
 戸田先生は、「若人が火ぶたを切れ! 新しい道をつくれ!」 と呼びかけられた。
 青年が行くところ、向かうところ、熱と力のうねりを起こすことを期待されたのだ。
 「私にしか語れない友がいる」「わが使命の舞台で幸の仏縁を広げてみせる」──こう決め切って、祈り、声をあげていけば、必ず新しい道が開かれる。これが「地涌の義」であるからだ。
 日蓮大聖人は「第一に先駆けした者は、三世十方の仏を供養 するのと同じ功德を得る」(同1415㌻、通解)と御断言である。
 釗価の青年ならば、打って出よう! 大胆に、朗らかに!
 先駆の行動に功徳は無量であることを、最高の誉れとして。


第16回 未来は行動で変えられる   (2017年5月17日付 創価新報)

さあ、対話を続けよう!
 大歴史家トインビー博士と対談を開始したのは45年前。
 生命の因果律を語り合った折、〝次に起こす行動によって、未来は変えられる〟と博士が強調されたことを思い起こす。
 博士が私を信頼してくださったのも、行動の人間だからだ。
 とくに若い私に望まれたのは「対話」である。あらゆる差異を超えて、心と心を結び、人類を結束させていく語らいだ。
 「世界に対話の旋風を!」
 この博士との約束を、私は貫き通してきた。そして今、後継の君たち、貴女《あなた》たちに託したい。
 博士の座右の銘「さあ、仕事を続けよう《ラボレムス》」の如く、我らもまた、快活に対話を続けよう!

創価のメロスと走りゆけ
 友情こそ、人生の宝である。信用こそ、青年の財産である。
 メロスのように約束を守り、果たし抜く──これが友好を深め、信望を築く根本である。
 戸田先生は、「相手が苦難の時こそ、友情の手を差し伸べよ! 励ましの声をかけるのだ。断じて、変わらざる信義と誠実を貫け!」と語られた。
 友のために祈り、行動した真心は、必ず通じていく。
 広宣流布とは、相手を思い、誠意を積み重ねながら、人間共和の都をつくる戦いなのだ。
 御聖訓には「意《こころ》が声とあらはる」(御書469㌻)と仰せである。
 友の心を揺さぶる希望の声を響かせ、勇気の力走を!


第17回 教学は最高の人間学   (2017年6月7日付 創価新報)

世界一の生命哲学を学ぶ
 「華陽姉妹の月」6月。花の女子部のスクラムは、世界に広がり、輝きを増している。
 戸田先生は、「女性の世紀」をいち早く展望されていた。
 人類は「女性の幸福」に焦点を定めて、歩みを変えていかねばならない。そのためにも、若き女性が確固たる哲学を持つことだ。いかなる宿命にも負けない、強き生命力を持つことだ、と。
 そして、「女子部は教学で立て!」と訴えられたのである。
 世界一の生命哲学を学ぶ青春は、最も明るく楽しい。その乙女の命には、最も正しく強い福智の花が咲き薫りゆくのだ。
 ここに人類の希望がある。

華陽の青春に恐れなし
 華陽会御書として学んでいる「千日尼御前御返事」には、仰せである。「法華経は師子王の如し一切の獣の頂きとす、法華経の師子王を持《たも》つ女人は一切の地獄・餓鬼・畜生等の百獣に恐るる事なし」(1316㌻)
 妙法を持つ女性は、どんな試練も宿命も必ず打開できると、御本仏が約束くださっている。恐るるものなど断じてないのだ。苦難は、乗り越えるためにある。境涯を開くためにある。
 自身と家族の幸福を築くのも、目の前の悩める友を救うのも、貴女の「勇気」から始まる。
 日々、一行でも御書を拝し、朗々と題目を唱え、賢く朗らかに進んでくれ給え!


第18回 英知の光で社会を照らせ   (2017年6月21日付 創価新報)

正しき信仰の力を磨いて
 日蓮大聖人は、「法華経の一字は大地の如し万物を出生す」(御書1263㌻)と仰せになられた。
 我らが受持する妙法は、一切を生かす根源である。知識も、人間も、社会も、確かなる善の方向ヘリードし、価値を創造していける最極の法理だ。
 この力を限りなく引き出しゆくのが、青春の仏道修行である。
 正しき信仰という大地に根を張り、同志と共に、広宣流布の活動に挑むことだ。粘り強く実践する中で、自らの生命を輝かせて、偉大な使命を必ず果たしていける。
 労苦は全てが「心の財」となる。縁する友に希望を贈り、人生勝利の花を咲き薫らせるのだ。

立正安国の希望の旗手たれ
 60年前、わが学生部の結成に際し、戸田先生は「立正安国」への大いなる先駆を託された。
 立正安国論には、「国土泰平・天下安穏は一人より万民に至るまで好む所なり願う所なり」(同31㌻)と記されている。
 平和への願いを分かち合い、生命尊厳の連帯を広げるところに、「立正安国の対話」がある。
 その希望の旗手こそ、英知と正義の雄弁光る男女学生部だ。
 大聖人は、「言わずんばある可からず(言わずにはおれない)」(同17㌻)と師子吼された。
 この御本仏に連なる勇気の声、情熱の声、確信の声で、悪を鋭く打ち破り、民衆凱歌の新時代を痛快に開きゆけ!


第19回 人材の大城を築こう!   (2017年7月5日付 創価新報)

自らを磨き真金の人に
 伝統の「青年の月」、不二の若人が、ほとばしる熱と力で、創価の凱歌を轟かせてくれた。
 あの地でもこの地でも、盤石なる「人材の大城」が聳え立っている。何より嬉しく、後継の旗を仰ぎ見る思いだ。
 創価班、牙城会の大学校生も、白蓮グループのスクラムも、先輩の温かな応援の中で、月月・日日に前進している。
 日蓮大聖人は、「石はやけばはい《灰》となる金《こがね》は・やけば真金《しんきん》となる」(御書1083㌻)と仰せだ。
 青年は戦いの中で磨かれ、真金の輝きを放つ。ゆえに、苦労を避けず、共に勇んで試練に挑むのだ。希望の励ましと友情の絆を広げながら!

名優の如く歓喜の劇を
 戸田先生は、悩みを抱える友に寄り添い、激励された。
 「力ある人生を生きることだ。あなたの想像を絶した、実に見事な解決ができる。それには、題目をあげきることです。どんなことでも、変毒為薬できないわけがない」と。
 信仰ある青春は、苦難を乗り越えて、苦楽ともに悠々と楽しめる境涯を開いていけるのだ。
 「元品の無明を対治する利剣は信の一字なり」 (同751㌻)である。「無疑曰信(疑い無きを信と曰う)」の信心が大事だ。
 確信みなぎる強盛な祈りのあるところ、満々たる生命力と仏の智慧が滾々と湧いてくる。
 名優の如く歓喜の青春劇を!


第20回 未来を創る躍進の夏   (2017年7月19日付 創価新報)

「従藍而青」の後継の誉れ
 いざ人材の躍進の夏が来た。
 尊き創価の父母《ちちはは》の期待に応えんと、わが男女青年部が、折伏に、教学に、さらに未来部育成に金の汗を光らせてくれている。
 日蓮大聖人は、若き南条時光の成長を、「あい《藍》よりもあを《青》く(青は藍より出でて藍より青く=従藍而青)」(御書1554㌻)と讃えられた。後継の若人たちが陸続と育ちゆくことを、御本仏が何よりも喜んでくださる。
 広布の前途は未来部で決まる。無限の可能性を秘めた宝の未来部を、皆で一段と応援し、激励していきたい。
 「従藍而青」の愛弟子たちよ、兄弟姉妹のように仲良く明るく、共に学び、共々に伸びゆけ!

一騎当千の人材を育てよう
 少子化の時代だ。だからこそ、「一人」をより大切に育てよう。一騎当千の人材が立ち上がれば、千倍の拡大に匹敵する。
 未来部は、多感な悩む年代である。信心の確信に満ちた励ましが、心の支えとなる。
 御聖訓に、「ほむれば弥功徳まさる」(同1242㌻)と仰せである。
 誉めることが大事である。どんな小さなことでも、良い点を見つけ、誉めていく。そこで生まれた自信が、どれほど大きな力となるか計り知れない。
 「あの時の励ましがあったから」と言われるような、希望の劇をつくろう! 青年部・未来部は、全員が「法華経の命を継ぐ人」(同1169㌻)なのだから!


第21回 生命磨く鍛えの日々を   (2017年8月2日付 創価新報)

朝の勤行が勝利のリズム
 伝統の教学試験に向け、若人の求道が、何と凜々しいことか。受験者を応援してくれるスクラムも尊い限りである。
 夏は青年の鍛えの季節。清々しい朝の勤行に挑戦しよう!
 そこに、きょう一日を勝ち切っていくリズムがあるからだ。たゆまぬ価値創造の日々に、「信心即生活」の真髄がある。
 今回の試験で学ぶ御聖訓には、「口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ、梵王・帝釈の仏性はよばれて我等を守り給ふ、仏菩薩の仏性はよばれて悦び給ふ」(御書557㌻)と仰せである。
 さあ、妙法の旭日を生命に輝かせ、攻めゆく青春であれ!

友情のドラマを爽快に
 戸田先生は「開かれた青年たれ!」と言われ、「どんどん人と会い、人と対話せよ! 人の心をつかみ、味方をつくれ! 全てが自分自身の訓練となり、財産となる」と励まされた。
 窮屈に考えなくてよい。ありのままの自分で、誠実に語っていけば、真心は通ずる。仏縁が必ず結ばれる。
 今、世界の青年が、仏法の哲理を求めている時代である。自信満々と朗らかに、自らの体験を伝えていくことだ。座談会など学会家族の人間共和の世界へ、いざなっていくことだ。
 創価の青年らしく、自らの境涯を大きく開き、新しい友情のドラマを爽快に創ろう!


第22回 希望の経典 御書とともに
   (2017年8月16日付 創価新報)

一生の土台を築く研鑽を
 創価の師弟は、常に御書とともに前進する。
 思えば、私が戸田先生に初めてお会いしたのも、先生が「立正安国諭」を烈々と講義されている座談会であった。
 学生部の俊英たちと一緒に「御義口伝」を学び始めてからは、この8月で55年となる。
 御聖訓には「法華経にそめられ奉れば必ず仏になる」(御書1474㌻)と仰せである。
 青春時代に深く心肝に染めた御文は、人生勝利の土台となり、平和創造の力となる。
 御書を開けば、勇気が出る。智慧が湧く。希望が漲る。
 さあ、勤行・唱題で生命力も豊かに、今日も御書を繙こう!

学んだことを語れば力に
 戸田先生は、よく言われた。
 「『声仏事を為す』(同708㌻等)である。仏法で学んだことは、どしどし、声に出して話しなさい。そうすれば、どんどん身につくものです」と。
 秋の教学試験へ、求道の息吹があふれている。受験する友も、応援する先輦も、学んだこと、感動したことを語ろう!
 御書の一節でも、仏法用語でもいい。勇気の声で、仏の智慧と確信を伝えていくことだ。
 それは必ずや、自らの「心の財《たから》」となる。そして、友の悩みの闇を明るく照らし、迷いの暗雲を振り払う力となるからだ。
 「哲学の宝剣」を磨き、破邪顕正と広布拡大の言論を!
2017-08-14 : 池田大作先生が贈る  青春勝利の大道 :
Pagetop

御書と歩む 47〜50

御書と歩む 47 池田先生が贈る指針   (2017・1・7付 聖教新聞)

陰の労苦に心から感謝

 法華経の法門をきくにつけて・なをなを信心をはげむを・まことの道心者とは申すなり、天台云く「従藍而青」云云(上野殿後家尼御返事、1505㌻)

通解 法華経の法門を聞くたびに、ますます信心に励んでいく人を、真の求道の人というのである。天台大師は「青は藍から出て、藍よりも青い」と言われている。

同志への指針
 我らの信仰は、たゆまず成長し、前進するためのエンジンである。
 「この一年、生まれ変わった決意で!」「もう一歩、自分の殻を破ろう!」──その清新なる誓いが、因果俱時で勝利を開く力となる。
 いよいよ戦い続ける信心が、日蓮仏法の真髄である。たゆまぬ発心、そして挑戦の繰り返しこそ、わが生命を永遠に輝く仏界に染め抜いていくのだ。

御書と歩む 48 池田先生が贈る指針   (2017・1・12付 聖教新聞)

友の心に大歓喜の慈光を

 竜女が成仏此れ一人にはあらず一切の女人の成仏をあらはす(開目抄、223㌻)

通解 竜女の成仏は、竜女一人だけの成仏ではない。全ての女人の成仏を示している。

同志への指針
 創価の女性は闇夜の希望の灯台だ。その笑顔は暗い世相を照らす光明である。
 一人の聡明な女子部がいれば、パッと明るくなる。
 はつらつたる華陽の乙女の語らいは、友の心に具わる仏の生命を呼び覚まし、歓喜と希望のスクラムを、世界へ、未来へと広げていくのだ。
 皆の幸福と、楽しい「ロマン総会」の大成功を、私も妻も心から祈っています。


御書と歩む 49 池田先生が贈る指針   (2017・1・12付 聖教新聞)

真剣と行動の人を仏天は守る

 たえて弘めん者をば衣を以て釈迦仏をほひ給うべきぞ、諸天は供養をいたすべきぞ・かたにかけせなかにをふべきぞ(諸法実相抄、1359㌻)

通解 (末法の法華経の行者には「三類の強敵」による大難が起こるが)この難に耐えて法華経を弘める者を、釈迦仏は衣をもって覆ってくださり、諸天は供養をし、あるいは肩に担い、背に負うて守るであろう。

同志への指針
 大聖人の仰せ通り、我らはいかなる苦難にも耐え抜き、広宣流布に戦い続けている。ゆえに、仏天が厳然と守らないわけがない。真剣な祈りに、諸仏も応えてくださる。勇敢な行動に、諸天も動き働くのだ。仏法は道理である。
 大誠実の人が、最後は必ず勝つ。正法正義の人は、宇宙まで味方にできる。信心とは、大満足の人生を勝ち開く絶対の大法則なのだ。

御書と歩む 50
 池田先生が贈る指針   (2017・1・28付 聖教新聞)

未来を開く人材の流れを

 「令法久住・故来至此」等云云、三仏の未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえんと・おぼしめす御心の中をすいするに父母の一子の大苦に値うを見るよりも強盛にこそ・みへたる(開目抄、236㌻)

通解 (宝塔品に)「法を永久に存続させるために、ここにやって来た」とある。三仏が未来に法華経を弘めて、未来の一切の仏子たちに与えようとされたお心のうちを推察すると、わが子が大きな苦しみにあっているのを見る父母よりも、何としてでも救わずにはおかないとの思いが強く盛んであったと思われる。

同志への指針
 未来の一切衆生を救いゆく平和と幸福の大建設──これが広宣流布であり、令法久住である。ゆえに、わが未来部の成長こそ、無限の希望となる。
 宝の一人一人を誠実に励ましてくれる担当者の方々の尊き献身に心から感謝したい。
 本格的な受験シーズンが到来した。試験に挑む友と、ご家族にエールを送りたい。
 世界へ、未来へ、滔々たる人材の流れを創りゆこう!
2017-08-14 : 御書と歩む :
Pagetop

池田先生と共に 新時代を進む 第1回〜第15回

池田先生と共に 新時代を進む

第1回 いざ楽し 創価家族の共戦譜   (2017.1.6付 聖教新聞)

 青き地球を希望の光で包み、世界の創価家族が新年をスタートした。五大州のいずこでも、わが同志はにぎやかで明るい。皆が新時代の「地涌の第一走者」である。
 思えば、創価学会常住の御本尊が本部に安置され、初めての正月を迎えたのは1952年(昭和27年)。
 この御本尊の御前から、私は戸田先生の若き直弟子として出陣し、「大法弘通慈折広宣流布」へ青年拡大の翼を東京・蒲田より広げた。あの2月闘争である。
 以来65星霜──。
 私は広宣流布大誓堂で、全ての宝友のますますの健康とご多幸、全学会のいよいよの前進・団結・勝利を真剣に祈念した(3日)。
 日蓮大聖人は「此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし」(御書1310㌻)と宣言なされている。
 この一年、我らは、師子王のごとく恐れなく、不二の師子吼の題目を響かせながら、いかなる険難も勇気凜々と勝ち越えたい。
 そして若鷲のごとく颯爽と、試練の烈風をも力に転じて、広布と人生の凱歌を天空高く、世界へ未来へ、轟かせていこう!
        ― ◇ ―
 大聖人は、ある年の正月、四条金吾夫妻をねぎらい讃えられて、「法華経を持たれる人は、一切衆生の主であると、仏は御覧になっているでしょう。また、梵天・帝釈も、この人を尊敬されるであろうと思えば、うれしさは言いようもありません」(同1134㌻、通解)と仰せになられた。
 来る年来る年、広宣流布に励みゆく学会員こそ、人類の中で最も気高き使命を担うリーダーであり、梵天・帝釈をはじめ、無量無辺の諸天善神から仰がれ、守護される存在なのだ。
 “青年拡大の年”なれば、共々に若々しく張り切って「一生成仏」「人間革命」という自転と、「広宣流布」「立正安国」という公転を、たゆまず進めてまいりたい。
 そして勇敢に朗らかに、希望と幸福と平和のスクラムを拡大していくのだ。
        ― ◇ ―
 我らには絶対に信じ合える善友がいる。その信頼に応え、広布に走る人生ほど、爽快なロマンはない。負けじ魂の力走が、未来の友の希望と栄光を開くのだ。
 仲良く励ましの声を掛け合い、絶妙のチームワークで楽しき創価家族の共戦譜を勝ち綴ろうではないか!

第2回 福智輝くロマンの青春道を   (2017・1・22付 聖教新聞)

 各地の大雪や荒天による被害に、心からお見舞い申し上げます。
 厳寒の中、聖教新聞を配達してくださる「無冠の友」をはじめ、皆さまの健康とご多幸、絶対無事故を、毎日、真剣に祈っております。
        ― ◇ ―
 にぎやかに楽しく女子部のロマン総会が始まった。列島のあの地この地に、青春の希望の舞が躍動する。
 御聖訓に「仏になるみちは善知識にはすぎず」(御書1468㌻)と仰せである。
 善知識――善き友と支え合い、励まし合う絆にこそ、「一生成仏」という幸福への確かな軌道がある。
 このスクラムを手作りで広げる乙女たちの語らいが、どれほど尊く、大切か。
 苦楽を分かち合って祈る。共に笑い、共に歌い、共に進む。ここに、孤独や不安を深める現代社会にあって、かけがえのない連帯がある。
 草の根の対話は、地味であり、地道である。しかし、草創の女子部のリーダーたちとも、私は語り合った。
 ――世界広布といっても全ては足元から始まる。足元のできることから一つ一つ着実に積み重ねれば、必ず道は開ける、と。
        ― ◇ ―
 日蓮大聖人が女性の門下に贈られた御文を、あらためて拝読したい。
 「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる、いまだ昔よりきかず・みず冬の秋とかへれる事を、いまだきかず法華経を信ずる人の凡夫となる事を」(同1253㌻)
 誰もが幸福になるために生まれてきた。
 長い一生にあって、どんな厳しい試練の冬が襲いかかろうとも、断じて負けない。大歓喜の幸の春を、自他共に勝ち開いてみせる――この「絶対勝利」の福智の光を、わが生命に無限に漲らせていけるのが、正しき青春の信仰なのである。
 幸福は、心で決まる。境涯で決まる。哲学で決まる。
        ― ◇ ―
 今、目覚ましい発展を続けるインドなど、いずこでも、青年拡大の大いなる原動力は、華陽姉妹である。
 女子部が一人立てば、「希望の門」が開かれる。家庭に地域に、職場に社会に、さらに世界に未来に、妙法の幸の花は、幾重にも咲き広がっていくのだ。
 さあ、太陽の婦人部を中心に、皆で応援しよう!
 世界のどこよりも仲良く麗しく、朗らかな平和のロマンの集いであれ!

第3回 勇気・誠実・団結で勝て!   (2017・2・2付 聖教新聞)

 暦の上で「立春」とはいえ、まだまだ寒い日が続く中、創価の宝友が新たな二月闘争に挑んでくれている。
 日蓮大聖人は、地涌の菩薩を「大地の底にかくしをきたる真の弟子」(御書905㌻)とも明かされた。
 世界広布新時代の今この時、躍り出た地涌の若人が、どれほど深い使命と宿縁を帯びていることか。
 創価班、牙城会をはじめ、頼もしき男子部の皆さん!
 白蓮グループをはじめ、清々しい女子部の皆さん!
 そして、結成60周年へ走りゆく凜々しき男女学生部の皆さん!
 未来の凱歌は、伸びゆく君たち、貴女たちのスクラムにある。
 「青年を呼ぶのは、青年である。青年の心を揺さぶるものは、青年の叫びである」――恩師と同じ心で、私は皆さん方を絶対に信頼し、一切を見守っている。
 また受験や卒業の季節であり、宝の未来部の友、一人一人に、温かくこまやかな励ましを送っていきたい。
        ― ◇ ―
 御聖訓には、「夫れ須弥山の始を尋ぬれば一塵なり・大海の初は一露なり・一を重ぬれば二となり・二を重ぬれば三・乃至十・百・千・万・億・阿僧祇の母は唯・一なるべし」(同1237㌻)とある。
 全ては、一人から始まる。
 一人を激励し、育てる。一人と対話し、仏縁を結ぶ。
 地道にして粘り強い、この執念の積み重ねこそが、創価の大勝利山を築き、広布の大海原を開くのだ。
 大聖人は「日蓮さきがけしたり」(同910㌻)と仰せになられた。御本仏に直結する「先駆」の学会精神で戦い進む皆さん方を、諸天が護らないわけがない。
 わが学会の誇りは、大変であればあるほど、一人立つ勇者が、いずこにも光っていることだ。
 御書に照らし、先駆の労は、三世十方の全ての仏を供養したのと同じ、無量無辺の大功徳に包まれることを確信していただきたい。
        ― ◇ ― 
 勝利の方程式は、常に変わらない。
 一人一人の「勇気ある信心」で勝つ!
 一日一日の「誠実なる振る舞い」で勝つ!
 そして、「異体同心の団結」で勝つ!
 我ら創価家族は、不屈の負けじ魂で前進だ。
 「青年拡大」へ、いよいよ仲良く、明るく、朗らかに、若き地涌の友を呼び出していこうではないか!

第4回 ああ感激の同志あり!   (2017・2・11付 聖教新聞)

 全国各地の大雪、暴風雪による被害にお見舞いを申し上げます。農作物への影響なども案じております。
 いまだ寒さも厳しく、わが宝友の健康・長寿、なかんずく、聖教新聞を配達してくださっている「無冠の友」の皆さま方の絶対無事故を、さらに強盛に祈ります。
        ― ◇ ―
 戸田城聖先生の生誕の日(2月11日)に当たり、恩師記念会館で報恩感謝の勤行を行った(10日)。
 「報恩抄」の文段には、「若し法を伝えて衆生を利せば、畢竟、恩を報ずるなり」と示されている。
 師恩に報いる最上の道は、妙法を語り、一人でも多くの友と仏縁を結び、幸福の人生へ導くことである。
 戸田先生は、広宣流布の拡大、立正安国の進展を何より願われた折伏の大師匠であられる。青年部を先頭に、新たな二月闘争が、日本中、世界中で繰り広げられていることを、最も喜んでくださるに違いない。
        ― ◇ ―
 恩師は、1900年(明治33年)の生まれ。文字通り、20世紀に輝きわたる不滅のご生涯であられた。
 それからまさに百年の時を経て誕生したのが、今の未来部のメンバーである。
 先生が呼び出された地涌の人材群は、もはや何ものも押しとどめることのできない潮流となった。
 恩師記念会館には、少年少女希望絵画展の作品が展示されていた。皆、本当に上手であり、若き価値創造の生命が生き生きと、また伸び伸びと躍動している。
 創価後継の若人たちが、21世紀を限りなく照らし晴らしゆく未来へ、私の心は限りなく広がる。
 会館には、我ら東京の歌「ああ感激の同志あり」の歌詞も掲げられていた。
 戸田先生にお聞かせする思いで、妻と口ずさんだ。
  
〽おお東天に 祈りあり
 元初の生命の 曙は
 春の桜の 匂うごと
 喜び勝たなん 力あり
  
 総本部の桜も、寒風に負けず蕾を膨らませている。
 功徳満開の創価の大桜を、今年も恩師に捧げたいと祈る日々である。

第5回 我らの宝城から幸福勝利の光   (2017・2・27付 聖教新聞)

 待望の新会館が各地に誕生し、心からお祝いしたい。
 わが学会の会館は、希望と幸福の宝処であり、平和と文化の大城である。
 新時代の「二月闘争」で意気軒高の東京・大田区の友からは、中心の文化会館が完成以来27年で来館者が延べ600万人になったと喜びの報告があった。
 恩師の事業が苦境にあった渦中に、私はお約束した。「広宣流布の立派な城を日本中、世界中に建てますから、ご安心ください」と。
 今、各会館に喜々として集い来る創価の宝友たちを戸田先生は、会心の笑顔で見守られているであろう。
        ― ◇ ―
 寒い日々も、広布の道場を厳然と守ってくださる、創価班、牙城会、白蓮グループをはじめ、会館守る会、婦人部の香城会、一日会館長の創価宝城会など、尊き陰徳の方々に感謝は尽きない。無量の陽報に包まれゆくことを深く確信する。
 とりわけ、3月5日の壮年部の結成記念日を前に、王城会の皆さん方の奮闘に厚く御礼を申し上げたい。
 多忙な中、懸命にやりくりしての厳護の着任とともに、澎湃と躍り出る地涌の勇士の先陣を切る大活躍も、よく伺っている。
 「王城会」――何と誇り高き名前であろうか。
 日蓮大聖人は、「王」の意義について「天・地・人を貫きて少しも傾かざるを王とは名けたり」(御書1422㌻)と仰せになられた。
 何ものにも揺るがず、正義の学会を支え抜く「黄金柱」と合致する力用である。
 わが信頼する王城会の盟友たちよ! 民衆に尽くし、民衆から仰がれ慕われゆく真正の「人間王者」として、一人ももれなく、健康で大勝利の人生を、威風堂々と飾ってくれたまえ!
        ― ◇ ―
 地域の宝の個人会場、個人会館を提供くださっているご家庭に、皆で深謝したい。心して大切に礼儀正しく、使わせていただこう。
 牧口先生は、座談会の折々、会場のご家族に丁重に挨拶をなされていた。私の妻も、大田区の実家で、幼き日に命に刻んだ牧口先生の振る舞いを、たゆまぬ前進の力としている。
 御聖訓には「かかる濁世には互につねに・いゐあわせてひまもなく後世ねがわせ給い候へ」(同965㌻)と仰せである。
 創価の城は、皆が永遠の幸福を開く宝城だ。この城と共に地域も栄える。この城から、勝利の人材を一段と送り出そうではないか!

第6回 未来部は宝 青年こそ希望   (2017・3・16付 聖教新聞)

 「3・16」のこの日を、全世界の青年部・未来部のはつらつたる前進の息吹で迎え、うれしい限りだ。
 先日の日曜日(12日)、東京・新宿区の大久保会館と若松会館を視察した。朝から男女青年部がそれぞれに元気に集い合い、未来部の卒業部員会も、ご家族や担当者の方々の見守る中、楽しく行われていた。
 厳護する牙城会の友も、凜々しく頼もしかった。
 未来部は宝だ。
 青年こそ希望だ。
 わが学会の庭で、躍動する地涌の若人たちの晴れ姿を見てくれ給え!と、私は胸を張って叫びたい。
        ― ◇ ―
 日蓮大聖人は、青年・南条時光に仰せになられた。
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561㌻)
 広宣流布とは、仏が抱く究極の大願である。ゆえに、この大願を起こす時、青年の生命は仏に等しく、最も気高く、最も雄渾になる。昇りゆく旭日のように、鮮烈な光を放ち始めるのだ。
 1958年(昭和33年)のきょう、恩師・戸田先生はご自身が命を賭して貫かれた広布の大願を、「いざ!」と馳せ参じた6000人の青年部代表に託された。
 皆、無名無冠なれど、心は師弟の誓いに燃えていた。
 ただ師と共に! 広布のために! この戦う心で、我ら創価の青年は道なき道を勝ち開いてきた。
        ― ◇ ―
 戸田先生は宣言された。「創価学会は、宗教界の王者として、社会のあらゆる分野に、真に優れた人物を送り出していくのだ」と。この先生の願いの通り、今、社会貢献の人材が、日本中、世界中で乱舞している。
 イタリアの同志が各界から、これほど深い信頼を寄せられているのは、なぜか。
 36年前、私と出会いを結んだ尊き求道の青年たちが先頭に立って、「信心即生活」「仏法即社会」の模範を誠実に示してくれた。いかなる苦難も団結して乗り越え、後輩を大切に育てながら、一人一人が偉大な人間革命の勝利の実証を重ねてくれたからに他ならない。
 世界広布の原動力は、永遠に青年だ。
 いよいよ全国各地で創価青年大会も始まる。
 壁を破り、決然と一人立つ青年が一切を変える。試練を越えて、永遠の土台ができる。全ては仏になる修行であり、訓練なのだ。
 何より、我らには「法華経の兵法」がある。
 「題目」で進もう!
 「励まし」で開こう!
 そして、「団結」で勝とうではないか!

第7回 いざ爛漫と創価桜の道を   (2017・3・27付 聖教新聞)

 師弟誓願の3月から「4・2」「5・3」へ、我ら創価は勝利のリズムで進む。総本部の青年桜も開花し、各地から集われる尊き友が笑顔で仰ぐ季節となった。
 年々歳々、「冬は必ず春となる」との希望の劇を宝友と飾りながら、恩師・戸田城聖先生の祥月命日を迎えられることに感無量である。
 アメリカSGIの初代から第4代まで歴代の婦人部長・書記長たちも、仲睦まじく来日された。世界広布の道なき道を、共々に開いてくれたパイオニアである。
 妻と一緒に懐かしい再会をすることができた(25日、戸田記念国際会館で)。
 皆、健康長寿と幸福和楽の実証を示しながら、姉妹のように、母娘のように、麗しく後輩を慈しみ、人材の流れを築いてくれている。
 「アメリカは大勝利します!」との若々しい心意気が、何より嬉しかった。
 全世界に輝き広がる創価家族の功徳満開の晴れ姿を、恩師もどれほどお喜びくださるであろうか。
        ― ◇ ―
 日蓮大聖人は門下の先駆の功労を讃えられ、「国中の諸人・一人・二人・乃至千万億の人・題目を唱うるならば存外に功徳身にあつまらせ給うべし」(御書1241㌻)と仰せになられた。
 法のため、友のため、社会のため、苦難に怯まず、広布に生き抜く福運は無量だ。時とともに、いやまし光る。
 学会活動には、何一つとして無駄はない。あらゆる苦労が、最極の「今生人界の思出」となり、自身と一家眷属の「人間革命」の力となる。さらには愛する地域と国土の「立正安国」へとつながっていくのだ。
        ― ◇ ―
 法華経には「日月の光明の 能く諸の幽冥を除くが如く 斯の人は世間に行じて 能く衆生の闇を滅し」(法華経575㌻)と。
 苦悩の絶えない社会にあって、生命尊厳の大哲学を持ち、希望と勇気の光を送りゆく地涌の友の使命は、いかに大きく誇り高いか。
 “どうすれば組織が盛り上がるか”と悩む青年を、私は励ましたことがある。
 ――君自身が燃えていればいいんだよ。一人の信心が、一人の成仏が、最後には全てを変えるんだから、と。
 一人から一切は始まる。自分が太陽となれば、いかなる闇も消え去るのだ。
 今の祈りと行動が種となって、必ず勝利の花を咲かせる。生き生きと友情と仏縁を広げ、いざ爛漫と創価桜の道を開きゆこう!

第8回 人材の光を! 新風を起こせ   (2017・4・7付 聖教新聞)

 あふれる春の光の中、武蔵野の天地を一路、わが創価学園へ走った(4月5日)。
 思えば、1960年のこの日も通った思い出深き道のりだ。会長就任の直前、学園の建設用地の視察に妻と訪れたのである。
 57星霜を経て、かつての雑木林には、仰ぎ見る英知の大城が聳え立っている。今や世界の教育界も注目する大発展を、学園首脳と喜び合った。始業式の前日だったが、クラブ活動や新入生の歓迎の準備等に当たる学園生が、はつらつと躍動する息吹がうれしかった。
 学園創立から50周年。関西校の大発展も目覚ましい。札幌創価幼稚園をはじめ香港、シンガポール、マレーシア、ブラジル、韓国の姉妹校でも素晴らしい創価の世界市民が育まれている。
 「教育の勝利」こそが、「人類の永遠の勝利」と叫ばれた牧口先生、戸田先生の会心の笑顔が浮かぶ。
 創価教育を支えていただいている全ての方々への感謝は尽きない。そして、学園を志願してくれた友も皆、創価同窓なりと、日々、祈りを捧げている。
        ― ◇ ―
 満開の桜の立川文化会館にも、久方ぶりに足を運んだ。
 40年前に誕生してより、新たな〝本陣〟とも定めて指揮を執った会館である。
 一人を大切に! 一人を幸せに! 一人を師子に!
 反転攻勢の新時代は、この法城から開かれたのだ。
 忘れ得ぬ歴史を刻んだ「元初の間」で勤行し、今、勇んで広布に走る総東京をはじめ、全同志の福徳と大勝利を真剣に念じた。
 記念展示室では、第2総東京の懐かしい広布の共戦譜を見つめ、あの友この家族の近況も伺いつつ、誉れの宝土に題目を送った。
 4月2日、恩師の祥月命日は、「第2総東京の日」でもある。その意義は深い。
 「よき弟子をもつときんば師弟・仏果にいたり」(御書900㌻)
 正義の魂魄を留めたる、第2総東京の大地から、創価後継の「よき弟子」が未来永遠に躍り出ていくことを私は大確信してやまない。
        ― ◇ ―
 人材は試練の中で育つ。
 戸田先生は言われた。
 「皆、地涌の菩薩として自ら願って、あえて厳しい苦難に挑むのだ。なぜか。堂々と戦い勝って、あとに続く人々に限りない希望と勇気を贈るためである」と。
 さあ、人材の光を社会に放ちゆこう! 希望と勇気の新風を起こしゆくのだ。

第9回 今日も「慈折広布」の大道を   (2017・5・9付 聖教新聞)

 晴れやかな「創価学会の日」を、世界中の内外の宝友から慶祝していただき、心より御礼申し上げたい。
 5月は、恩師・戸田先生が会長に就任され、「大法弘通慈折広宣流布」の御本尊を発願なされた月である。「慈折」の二文字、すなわち「慈悲の折伏」に、人類を照らす世界宗教の大光がある。
 3日には、広宣流布大誓堂で勤行し、全同志が健康長寿であれ、無事安穏であれ、そして幸福勝利あれと深く祈念した。
 御宝前には、総東京男子部の署名簿なども供えられており、若き地涌の友どちよ、一人も残らず栄光凱歌の青春をと祈った。
 7日には、恩師にゆかりの目黒区などを車で回り、同志に題目を送った。目黒の三田は、65年前の5月に、私たち夫婦が新出発をした地でもあり、発展の様子を懐かしく見つめた。
        ― ◇ ―
 「創価学会母の日」には、敬意と感謝を込めてピアノで「母」を弾いた。
 明るくたくましく育ちゆく未来部と青年部へ届けと「こいのぼり」「月の沙漠」そして〝大楠公〟を。恩師の故郷・北海道に思いを馳せ「さくら」も奏でた。
 厚田の戸田記念墓地公園は8000本の桜が満開となり、〝さくらまつり〟が多くの来賓方を迎えて行われる。開園より40年にして、来園された方も1000万人を超えたと伺った。
 あの夕張での闘争からは60年――。愛する北海天地の父母たちは地域の信頼の柱と仰がれ、三代城の丈夫も、華陽の乙女も、目覚ましく成長してくれている。恩師がどれほどお喜びか。
 昭和32年の7月3日、北海道から大阪へ向かう途中、羽田空港に降り立った私に、恩師は言われた。
 「広宣流布は、現実社会での格闘なのだ。どんな難が競い起ころうが、戦う以外にないのだ。大作、征ってきなさい!」と。
 不二の師弟に恐れなし。
 元初から誓った「立正安国」の遠征を勇敢に続け、正義の勝利を一つ一つ打ち立てていくのみである。
        ― ◇ ―
 我らには「一閻浮提第一の御本尊」(御書1361㌻)がある。御本仏は「あひかまへて御信心を出し此の御本尊に祈念せしめ給へ、何事か成就せざるべき」(同1124㌻)と仰せである。
 感激の同志と励まし合い、共々に祈り抜き、祈り切りながら、今日も「慈折広布」の大道を、強く朗らかに進みゆこう!

第10回 誓春凱歌の花を爛漫と   (2017・5・28付 聖教新聞)

 わが女子部の友が「凱歌の花」の拡大月間と掲げて、はつらつと前進している。
 創価の太陽・婦人部と共に、幸福と友情の対話を明るく賢く織り成す姿を、御本仏がいかばかりお喜びくださることか。
 「乙御前は、さぞかし成長されたことでしょう。どんなに聡明になられたことでしょうか」(御書1222㌻、通解)。健気な母娘を慈しまれた御聖訓は、華陽姉妹への仰せとも拝される。
 広宣流布の誓いに走る青春は苦労も多い。しかし、尽きせぬ充実がある。歓喜がある。希望がある。
 60年前の夏、大阪事件の直後に、私は東京の下町・荒川で人情あふれる同志と一緒に、新たな民衆勝利の波を起こしていった。
 その折、座談会場のお宅の乙女からの質問に答え、「妙法のジャンヌ・ダルクたれ!」と呼び掛けたことも懐かしい。
 創価のジャンヌたちは、まさに善意と慈愛と優しい心で悩める友を励まし、社会の只中で立正安国のスクラムを勇敢に広げてきた。
 それは、一人一人が福智を光らせ、「心の財」を積みながら、皆で仲良く朗らかに幸の境涯を開きゆく平和の大革命といってよい。
 女子部が輝けば、一家も地域も、そして未来も輝く。
 「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(同552㌻)
 地涌の女性の確信の声で、あの友この友の心に、幸福凱歌の種を蒔いていただきたい。
        ― ◇ ―
 「何なる世の乱れにも各各をば法華経・十羅刹・助け給へと湿れる木より火を出し乾ける土より水を儲けんが如く強盛に申すなり」(同1132㌻)――「〝まさか〟が実現」の関西の戦いの中で、皆と拝した一節である。
 いかなる壁が立ちはだかろうとも、題目の師子吼で祈り抜き、祈り切り、大胆に一歩を踏み出すことだ。
 そこに、無量の智慧を発揮し、不可能を可能にする道が必ず開かれる。
 戸田先生が青年に示された逆転勝利の鉄則がある。「真剣に祈れば智慧が湧く」「行き詰まった時が勝負だ」「大変な所へ真っ先に行け」
        ― ◇ ―
 全国を牽引する関西青年部の大行進も頼もしい。
 今日(28日)は、大阪、京都、和歌山で意気軒高に青年大会が行われる。さらに来週は福井、再来週は滋賀で予定されている。
 「負けたらあかん!」
 常勝後継の若人たちの輝く誓春乱舞を、尊き関西の父母たちと、私は何よりうれしく見守っている。

第11回 栄光の大広布城を築こう   (2017・6・8付 聖教新聞)

 偉大なる「死身弘法」の師父・牧口先生の生誕日に、懐かしい荒川文化会館を訪れることができた(6日)。
 昭和53年3月にこの師弟城が完成し、私が真っ先に行ったのは、戸田先生の追善法要(4月1日)であり、牧口先生の生誕謝恩の勤行会(6月6日)であった。
 会館の前庭に、牧口先生の御揮毫「一人立つ精神」が金文字で石に刻まれている。さらに戸田先生が認められた「大願」の石碑。その横に私が留めさせていただいたのは「共戦」の二字である。
 60年前の夏、庶民の都・荒川で、私は草創の父母たちと、新たな民衆凱歌の波を起こす弘教拡大を成し遂げた。その智慧とエネルギーも、先師の「一人立つ精神」に連なり、恩師の「大願」を成就してみせるという不二の「共戦」から生まれたのだ。
        ― ◇ ―
 誉れの勝利劇の主役は、いかなる労苦もいとわぬ「陰徳陽報」の民衆である。
 学生部の歌「広布に走れ」を最初に大合唱したのも、荒川だ。今、英知の男女学生部が結成60周年を飾りゆく、先駆の奮闘は何と凜々しいことか。
 我ら東京の歌「ああ感激の同志あり」が発表されたのも、荒川での東京支部長会であった。
 心一つに前進してくれる全国の感激の同志に感謝を込め、今再び呼び掛けたい。
 私と一緒に、不敗の東京をつくろう! 世界の同志が仰ぎ見る、永遠不滅の、栄光の大広布城を築こうよ!
        ― ◇ ―
 帰途、大好きな足立を回った。
 牧口先生は足立広布の母を励まされた。「難を乗り越えてこそ、成仏できる」と。
 その通りに、何があっても勝ち越えてくれるのが、足立のスクラムである。「大東京の王者」と、私は全幅の信頼を寄せている。さらに隅田川沿いに走り、陽光に照らされた宿縁深き葛飾、墨田、台東そして江東等の天地を見つめつつ、全ての宝友に健康あれ! 幸福あれ! 勝利あれ! と、妻と題目を送った。
        ― ◇ ―
 牧口先生が大切に拝された女性門下への御聖訓に、「口に妙法をよび奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給ふ、梵王・帝釈の仏性はよばれて我等を守り給ふ、仏菩薩の仏性はよばれて悦び給ふ」(御書557㌻)と。
 まもなく、創価の太陽・婦人部の日(10日)である。
 題目の渦で、仏の大歓喜の生命を、あの友にも、この地にも躍動させながら、「立正安国」の大光をいよいよ放ちゆこうではないか!

第12回 前進! 正義の凱旋門へ   (2017・6・20付 聖教新聞)

 戸田城聖先生が、軍部政府との2年の獄中闘争を勝ち越え、出獄されたのは、東京・中野であった。
 それは、昭和20年(1945年)の7月3日。巡りくるその日を前に、有縁の地へ走り、中野南文化会館を視察した(18日)。
 会館には、朝から壮年部が意気軒昂に集われていた。いよいよ黄金柱の出番と「ああ感激の同志あり」を皆で大合唱したと伺った。王城会の厳護の雄姿も、頼もしい限りである。「父の日に本当に尊いですね」と妻が微笑んだ。
 勤行会を行っていた先駆の学生部も元気である。
 同会館には、隣接する杉並・方南支部の友も、太陽の婦人部を中心に集まられていた。
 方南支部といえば、昭和53年の1月、広布第2章の「支部制」開始に際し、私が結成大会に出席した忘れ得ぬ支部である。
 地域に信頼を広げる大発展が、何よりもうれしい。
 とともに、創価の凱歌へ師子奮迅の指揮を執る全国の支部長・支部婦人部長、また地区部長・地区婦人部長、ブロック長・白ゆり長をはじめ、リーダーの皆さま方の奮闘が偲ばれる。
 御本仏が、広布に献身する偉大な宝友たちを、いかばかり讃嘆されているか。
 「釈迦仏・地涌の菩薩・御身に入りかはらせ給うか」(御書1467㌻)の一節が、胸に迫ってならない。
        ― ◇ ―
 中野南文化会館には、戸田先生が出所した豊多摩刑務所の鉄の門扉が保管されている。同刑務所が取り壊された折、中野の有志が譲り受けてくれたものだ。
 恩師の出獄は、沖縄戦で日本軍の組織的戦闘が終わった直後だった。6月23日は「沖縄慰霊の日」である。
 〝命どぅ宝〟――生命こそ最極の宝。これが、恩師も敬愛した沖縄の心だ。
 生きて獄門を出た恩師は、民衆が一人一人、仏の生命を最大に輝かせ、この世の悲惨を打ち破っていく「人間革命」の道を開かれた。最も苦労した人が、最も幸せを勝ち取っていける社会をつくるのが、我らの「立正安国」の戦いである。
 その先頭に立つ「平和の勝利島」沖縄の友に、思いを馳せぬ日は一日もない。
        ― ◇ ―
 日蓮大聖人は、「いかに強敵重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ」(同504㌻)と仰せである。
 この御聖訓通り、恐れなき勇気を、限りない智慧を湧き上がらせて、前進だ。
 いざ、正義の凱旋門へ!

第13回 勇気の言論で平和と幸福を   (2017・7・7付 聖教新聞)

 全同志の祈りと団結で勝ち開いた「立正安国」の凱歌こそ、牧口先生と戸田先生への何よりの報恩であろう。
 7月6日は、両先生が、戦時中の法難で、軍部政府に逮捕された日である(昭和18年)。
 74星霜を刻んだこの日、私は総本部の恩師記念会館で、殉難の師父の「不惜身命」「死身弘法」の崇高なる精神を偲び、勤行・唱題を行った。
 そして九州の記録的豪雨をはじめ中国地方、西日本の大雨に際し、少しでも被害が食い止められるよう、住民の方々が厳然と守られるようにと強盛に題目を送らせていただいた。心よりお見舞い申し上げます。
        ― ◇ ―
 総本部では、「創価学会 世界聖教会館」の起工式が行われた。明後年の秋の完成へ、尽力してくださる関係の方々に、心から御礼申し上げ、工事の無事故の進捗を祈りたい。
 恩師は聖教新聞を世界中の人に読ませたいと願われた。この心を体し、わが宝友は奔走してくれている。
 北海道では、夕張大会の60周年を、目覚ましい聖教の拡大で飾ってくれた。
 全国の「無冠の友」の尊き奮闘に感謝は尽きない。世界聖教会館には「配達員顕彰室」も設けられる。
 また、新聞長、通信員をはじめ、聖教を支えてくれる全ての方々が誇りにできる平和と正義の新・言論城としたい。世界へ人間主義の大光を放ちゆくのだ。
 仏法では、理想の指導者・転輪聖王の武器を「輪宝(車輪をかたどった宝器)」という。
 日蓮大聖人は、「輪宝とは我等が吐く所の言語音声なり此の音声の輪宝とは南無妙法蓮華経なり」(御書733㌻)と仰せである。
 妙法を根本に、信念と誠実の対話で、悪や虚偽を打ち破りながら、友の心に仏縁を結び、幸の種を蒔く。この言論の大回転こそ、楽土を創りゆく希望の力なのだ。
        ― ◇ ―
 7月は「師弟」の月であり、男女青年部の結成の月だ。関西の月であり、東北、中部、さらに九州の月でもある。
 立正安国論の提出の日16日は、「沖縄原点の日」だ。「世界最初の広宣流布の地帯」に不屈の凱歌あれ!と思いを馳せつつ、私は大好きな「沖縄健児の歌」を口ずさんでいる。
 立正安国の対話の精神は「言わずんばある可からず(=言わずにはおれない)」(同17㌻)である。
 新たな建設の槌音とともに、勇気の言論で平和と幸福を広げゆこう!

第14回 世界に轟け! 常勝不敗の魂   (2017・7・14付 聖教新聞)

 「東京凱歌」――この書を私が記したのは、昭和58年であった。5月3日を祝賀し、八王子の東京会館の完成を記念して書き留めた。
 今その地には殉教の先師を宣揚する東京牧口記念会館が立つ。先師に捧げる「東京凱歌」「創価の凱歌」を轟かせてくれた全同志の尊い尊い奮闘に、あらためて私は合掌したい。
 牧口先生の顕彰室には、常に拝され研鑽なされた御書が置かれている。
 「苦をば苦とさとり楽をば楽とひらき苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経とうちとなへゐさせ給へ」「いよいよ強盛の信力をいたし給へ」(御書1143㌻)
 先生が線を引かれ、大切にされていた一節である。
 九州での甚大な豪雨の被害など自然災害が続き、ご苦労が偲ばれてならない。農作物などへの影響も深刻である。被災地の方々、農漁光部の皆さまはじめ、全ての宝友を、仏天よ護りに護れと題目を送っている。
 何があっても、我らには変毒為薬の妙法がある。苦楽を分け合う同志がいる。いよいよ強盛に「抜苦与楽(苦を抜き楽を与える)」の行動に打って出て、希望の人生を、和楽の家庭を、福徳の地域を築きゆくのだ。
        ― ◇ ―
 7月11日は、男子部結成の記念日であった。
 「強敵を伏して始て力士をしる」「師子王の如くなる心をもてる者 必ず仏になるべし」(同957㌻)
 これも、牧口先生が線を付された御文である。
 広布の激戦の中で、一段と力をつけてきた頼もしき正義の若師子たちに、この御聖訓を贈りたい。
 はつらつと前進する花の女子部は、19日に結成の日を迎える。女子部の1期生である妻が大事にしてきた三つの指針を託したい。
 「希望は心の太陽」
 「努力は心の王道」
 「苦難は心の名曲」
 華陽の乙女に、幸光れ!
        ― ◇ ―
 7月17日は大阪大会より60年。関西の誉れの父母たちに感謝は尽きない。
 戸田先生は、関西と私との団結を何よりも喜ばれ、「学会が大変な時に、自分も難の渦中に躍り出て、勇んで戦っていくところにこそ、永遠不滅なる生命の勝利がある」と言われた。
 この常勝不敗の魂は、今や日本全国、そして全世界の異体同心の絆となった。
 創価ファミリー大会が始まった。さらに、兵庫、岡山、佐賀、岩手、富山、石川と各地で、創価青年大会も行われる。地涌の若人たちの大成長の夏であれ!と祈りに祈っている。

第15回 核兵器の廃絶へ連帯を強く   (2017・8・6付 聖教新聞)

 私が師・戸田城聖先生に初めてお会いしたのは、終戦から2度目の夏。父母が復員を待ちわびていた長兄の戦死の公報が届いた、2カ月半後のことであった。
 命を賭して軍部政府と戦い抜かれた先生を信じて、19歳の私は、創価の平和闘争に身を投じた。
 戦争は、どれほど多くの尊い生命を奪い、愛する家族を引き裂き、嘆きと悲しみの底に突き落としたか。
 なかんずく、広島、長崎の被爆者の方々の筆舌に尽くしがたい苦しみを、断じて忘るるな! これが、師の峻厳なる誡めであった。
        ― ◇ ―
 核兵器は、世界の民衆の生存の権利を根源的に脅かす、まさしく〝絶対悪〟にほかならない。
 戸田先生は、1957年の9月8日、仏法の生命尊厳の哲理の上から「原水爆禁止宣言」を神奈川で発表された。
 核兵器の禁止と廃絶を時代の潮流に高めることを、青年への「遺訓の第一」として託されたのだ。
 宣言から60周年となる本年の7月、ニューヨークの国連本部で「核兵器禁止条約」が採択された。核兵器の使用や保有を一切の例外なく全面的に禁止する、初めての国際条約となる。
 「核兵器のない世界」は人類の悲願である。そのためにも、民衆の連帯をいや増して強め広げなければならない。頼もしいことに、次代を担う青年部、未来部が、尊き父母たちの「平和の心」を受け継いで、学び、前進してくれている。
 生命尊厳の希望の大潮流を、さらに力強く未来へ創り起こしていきたい。
        ― ◇ ―
 「立正安国論」に「汝須く一身の安堵を思わば先ず四表の静謐を禱らん者か」(御書31㌻)と仰せである。
 自他共の幸福への追求と世界の平和への貢献が、一体不二で連動しているのが、我らの広宣流布である。
 今、真冬のブラジルからも、はるばると若き200人の地涌の宝友が、研修に来日してくれている。
 忘れ得ぬブラジル文学アカデミーのアタイデ総裁と私は約し合った。
 ――政治・経済次元のつながりよりも、はるかに高く、広く、強く、世界市民を結び合い、人類の命運さえも変える絆を結ぼう!と。
 運命は変えられる。諦めなければ!
 平和は勝ち取れる。青年が心一つに立ち上がれば!
2017-08-14 : 新時代を進む :
Pagetop

日伯青年友好大会へのメッセージ

日伯青年友好大会へのメッセージ   (2017年8月8日 創価文化センター内 金舞会館)

 「日伯青年友好大会」が8日午後、東京・新宿区にある創価文化センター内の金舞会館で盛大に開催された。「ブラジル青年部誓願研修会」で来日中のブラジルSGI(創価学会インタナショナル)メンバー200人を迎え、原田会長、竹岡青年部長、志賀男子部長、伊藤女子部長らと共に首都圏青年部の代表500人が参加した。池田大作先生はメッセージを贈り、最大に祝福。世界の心ある知性は、創価の人間共和の連帯の中に人類の平和の希望を見いだしていると訴えつつ、日伯両国の青年のスクラムに限りない期待を寄せながら、「それぞれの誓願の本舞台で、自分らしく誠実と不屈の行動を」と呼び掛けた。


メッセージ

世界広布を照らす太陽たれ

 一、歴史に輝きわたる「日伯青年友好大会」、誠におめでとう!
 世界広布の王者・ブラジルの若きリーダーの皆さん、本当によく来てくれました。
 万難を排して、地球上の最も遠い距離を勇んで越えてこられた、尊き尊き皆さんを、日蓮大聖人がいかばかり讃嘆なされているでしょうか。
 私は、御本仏の仰せを、改めて万感の思いを込めて、皆さんに捧げたい。
 「道のとを(遠)きに心ざしのあらわるるにや」(御書1223㌻)と。
 ブラジルの200人の愛する誓願の宝友が、目を見張る弘教拡大を成し遂げて来日された、あまりに深く強き「心ざし」は、全て仏天が御照覧です。無量無辺の大福徳が一家眷属を永遠に包みゆくことは、絶対に間違いありません。
 日本の青年部から、満腔の賞讃と連帯の大喝采を送ろうではないか!(大拍手)

地涌の誓願にこそ
 一、きょうは、わが師・戸田城聖先生から授けられた3つの御聖訓を一緒に拝したい。
 まず、「此等の大菩薩末法の衆生を利益したもうこと猶魚の水に練れ鳥の天に自在なるが如し」(同1033㌻)。すなわち、地涌の菩薩が濁悪の末法にあって、出会った衆生の心に仏種を植え、妙法の大利益を受けさせていくことは、水中を泳ぐ魚の如く、天空を飛ぶ鳥の如く、まさしく自由自在である、と明かされている。
 1947年(昭和22年)の8月、私は戸田先生の弟子となり、地涌の若人として広宣流布の道を走り始めた。先生は御書を通し教えてくださった。「地涌の誓願」に生き切ることこそ、日蓮仏法の真髄であり、そこに融通無碍なる仏の力と智慧が脈々と流れ通うのだ、と。
 その通りに、70年間、私はこの誓願の大道を走り抜いてきた。そして今、日本中、そして、はるかなブラジルの天地にも、かくも素晴らしき従藍而青の若人たちが澎湃と躍り出てくれている。こんなうれしいことはない。
 地涌の誓願の青年が、どれほど強く大きくなれるか。どれほど自他共に「人間革命」の幸福の劇を飾れるか。どれほど「立正安国」の平和の陣列を広げることができるか。どうか君たちが、あなたたちが、いやまして堂々と世界中に示し切っていただきたい。
 一、次に、「大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし」(同1448㌻)との御金言である。
 偉大なるブラジル広布の父母たちは、この仰せのままに、競い起こる大難に立ち向かった。
 大変であればあるほど、「ムイト・マイス・ダイモク(もっと題目を)!」を合言葉に、一切を変毒為薬して、今日の世界の模範と仰がれる社会貢献と信頼のブラジルSGIを築き上げてきたのである。
 この「強盛の信心」を、日本の青年も大いに学び、継承してもらいたい。
 広布も人生も永遠に難との戦いである。しかし、「誓願の題目」で勝ち越えられない試練など、断じてない。皆で聡明に励まし合いながら、青春勝利の大歓喜の舞を勇気凜々と繰り広げていただきたい。
 一、そして最後に、「生死一大事血脈抄」の一節を贈りたい。
 「総じて日蓮が弟子檀那等・自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え奉る処を生死一大事の血脈とは云うなり、然も今日蓮が弘通する処の所詮是なり、若し然らば広宣流布の大願も叶うべき者か」(同1337㌻)
 末法は「闘諍堅固」と喝破されているように、今なお世界には争いや暴力が渦巻き、深刻な分断に引き裂かれている。その中にあって、創価の世界市民が、この御文に寸分違わず、人間共和の連帯を広げていることは、奇跡の中の奇跡であると、心ある知性は絶讃し、ここに人類の平和の希望を見出しております。

価値創造のリレー
 なかんずく、最も離れた日本とブラジルの青年が、いよいよ「自他彼此の心なく水魚の思を成して」スクラムを組んでいくならば、これほど頼もしいことはない。
 両国の時差は12時間。日本の青年がきょう一日を完走した夜、ブラジルの青年が使命のバトンを受け継いで、颯爽と朝の行動を開始している。
 まさに、壮大に地球を包みゆく「正義の走者」たちの価値創造のリレーといってよい。
 日伯の地涌の若人の深き友情こそ、世界広宣流布を赫々と照らす希望の太陽たれ! 末法万年尽未来際までの揺るぎなき異体同心の要たれ! と私は見つめています。
 明るくにぎやかに、青年拡大も、教学研鑽も、人材育成も、切磋琢磨しながら、共々に世界広布新時代の先駆者として、新たな大潮流を巻き起こしていってください。
 不思議にも、今この時に、地より湧き出でてくれた日伯の青年リーダーたちよ!
 それぞれの誓願の本舞台で、自分らしく誠実と不屈の行動を、自信満々と朗らかに貫いていってくれ給え! 父母を大切に! 家庭を、地域を、職場を、社会を大切に!
 わが宝のブラジルと日本の青年部に、健康と成長あれ! 前進と凱歌あれ!(大拍手)
2017-08-14 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

インド創価池田女子大学 第18回入学式へのメッセージ

インド創価池田女子大学 第18回入学式へのメッセージ   (2017年8月4日 インド・創価池田女子大学)

 南インド・チェンナイに立つ「創価池田女子大学」で4日、第18回入学式が行われ、来賓や教職員、在学生らが新入生700人を歓迎した。晴れの式典には、同大学の名誉創立者の池田大作先生と名誉学長の香峯子夫人が祝福のメッセージを贈った。
 「女性の世紀」を照らす教育の太陽と輝く創価池田女子大学。その麗しいスクラムに新たな仲間が加わった。
 「インドに創価教育の実践の場を」――同大学は、セトゥ・クマナン議長が、池田先生の長編詩「母」を読み、全ての女性の幸福のために行動を続ける先生の姿に深い感銘を受け、2000年に開学した。
 5学部でスタートした同大学は、年を重ねるごとに発展を続け、現在、15学部に。卒業生は3200人を超え、世界的な大企業や行政機関などでの活躍が光っている。
 入学希望者も年々増加し、本年度は昨年度に比べ、約130人多い新入生を迎えた。
 希望あふれる式典は、池田先生作詞の「母」の歌の合唱で開幕。伝統の灯明式の後、B・ミーラ・ムルゲッシュ学長代理があいさつした。


メッセージ

たゆまず英知を磨き鍛え
青春凱歌の軌道を進め!


 誉れの創価池田女子大学は、2000年の開学以来、まさしく21世紀という「女性の世紀」を照らす教育の太陽として、輝く大発展を続けております。
 心身ともに健やかな女性を育む伝統が築かれ、スポーツの世界大会や全国・州の大会でも、目覚ましい活躍が光っています。
 いつも陰に陽に、学生たちを守り支えてくださっているクマナン議長ご夫妻、ムルゲッシュ学長代理はじめ、教職員の皆さま方のご尽力に、私と妻は、満腔の敬意を表したいのであります。
 この8月15日、貴国は1947年の独立から、栄光の70周年の佳節を迎えられます。
 独立の父マハトマ・ガンジーの高弟で、生涯、師弟の大道を貫いた非暴力の闘士に、私も友好を結んだG・ラマチャンドラン博士がおられます。人生の最晩年の独立記念日、博士は、未来を託す青年たちに3つの「F」を訴えられました。それは、「Free(自由たれ)」「Frank(率直たれ)」「Fearless(恐れるな)」とのモットーです。
 今日は、この独立の魂が込められたキーワードを通して、祝福のメッセージを送らせていただきます。
 第2に、「Free」。すなわち、「わが生命を自由自在に解き放つ『学びの光』を」ということです。
 ラマチャンドラン博士のモットーは、マハトマと出会いを結び、学び抜いた学生時代の鍛錬の日々に育まれたといいます。祖国の人々の自由のために、わが使命を自覚して力をつけながら、非暴力の闘争に邁進していったのです。
 究極の非暴力にして、平和を創造する力こそ、学問であり、教育にほかなりません。
 くしくも、あのインド独立の前夜の8月14日、19歳の私は、生涯の師と仰ぐ戸田城聖先生と初めてお会いしました。
 戦時中、軍国主義の弾圧に屈しなかった信念の人間教育者は、戦火や貧困に苦しむアジアと世界の民衆の流転を転換しゆくために、「人間革命」のビジョンを掲げ、一人一人の青年がいかなる不幸の鉄鎖も断ち切って、自らの生命の可能性を信じ、解き放っていけるよう、励まし指導してくださいました。
 私自身、10年近くに及ぶ日々の個人授業で、万般の学問を授けていただいたのです。
 ガンジーは、「精神の向上は、絶え間ない努力によってのみ実現する」と語っています。
 一人ももれなく偉大な使命の皆さんです。たゆまず粘り強く学び抜き、英知を磨き鍛えて、わが最極の生命を自由自在に、高く高く飛翔させていただきたいのであります。
 第2に、「Frank」。これは、「率直に語らい、温かく励まし合う『友情の熱』を」という点です。
 100年ほど前の夏8月、日本を初めて訪れた詩聖タゴールは、緑の丘で女子学生たちと大きな樅の木の下に座って語らい、詩を紡ぎました。乙女たちはさまざまな質問を投げかけ、タゴールは、その「熱心にして率直」(『古の道 タゴール講演集』北昤吉訳、プラトン社=現代表記に改めた)な向学の姿勢に感嘆したといいます。
 誠実な言葉を響かせて、友情を結び合う女性たちの快活な対話は、それ自体が、何と薫り高き詩歌を奏でゆくことでしょうか。
 タゴールは、「美と善の心および勇敢と柔和の精神」(前掲書=同)は、女性の心情を通じてこそ、世々代々に伝わると綴っております。聡明な女性のスクラムが広がれば広がるほど、家庭を、地域を、社会を明るく照らし、「平和の文化」で温めていくことができます。
 どうか、最良の学友と仲良く励まし合い、このキャンパスから、麗しき「女性の世紀」の熱を、世界へ未来へ送っていってください。
 第3に、「Fearless」。「太陽の心で、恐れなく朗らかに『希望のエネルギー』を」と呼びかけたい。
 私が対話を重ねた、インドの教育の母・ムカジー博士は、若き日に最愛の家族を失いながらも、〝どんな雲の陰にも太陽は輝いている〟と、悲哀を乗り越えて学究の挑戦を続け、そして慈愛の教育者として社会貢献の人生を歩み通されたのです。
 ムカジー博士は、若人にメッセージを残されました。「自分らしく真摯に生きるのです。自身の能力に確信を持つのです。真理をもって目標に達するのです。そして、自分の正義を信じて恐れなく進むのです」と。
 太陽は、いかなる闇も打ち払い、わが軌道を悠然と正確に進みます。
 「幸福の太陽」たる皆さんも、悩みや苦しみの暗雲を見下ろしながら、「私は負けない!」と誓いの太陽を昇らせてください。
 希望のエネルギーを満々とたたえつつ、青春凱歌の軌道を恐れなく朗らかに勝ち進んでいっていただきたいのです。
 私も妻も、世界の宝、人類の宝の皆さんが、健康で幸福で、最高に充実した学生生活を飾れるよう、日々、真剣に祈ってまいります。
 地球の未来を照らす「太陽の乙女」たちよ、青春の生命を磨き、勝ち光れ!(大拍手)
2017-08-14 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

中等部夏季研修会へのメッセージ 

中等部夏季研修会へのメッセージ    (2017年8月4日 創価大学)

 首都圏中等部の夏季研修会が4日、東京・八王子市の創価大学で開かれ、中等部員、保護者ら約1000人が参加した。これには池田先生がメッセージを贈った。

メッセージ

君よ勇気の挑戦王たれ!

 私が若き「正義の走者」として創価の大道へ第一歩を踏み出したのは、1947年の8月14日。この日、座談会で初めて師匠・戸田城聖先生にお会いした時からです。
 「正しい人生」を求める私に、戸田先生は、青年らしく勇気を出して、仏法を学び、実践してごらん、と励ましてくださいました。
 先生の言われる通り、私は最高に価値ある「正しい人生」の道を、70年間、まっしぐらに走り抜いてきました。
 そして、きょう2017年の8月4日。必ずや私以上に偉大な力を発揮しゆく「正義の走者」の皆さんに、先生から教わった3つの「勇気」の指針を贈りたいのです。
 第1に、「大いなる夢へ、学び挑む勇気」です。
 戸田先生は、よく青年に大きすぎるくらいの夢を持てと呼びかけられ、「偉い人とは、若い時の夢を生涯たもち続け、それに挑み抜いた人である」と語られました。
 皆さんも大いに夢を広げながら、題目を唱え、学び、挑んでいただきたいのです。
 うれしいことに、本日は、ブラジルの模範の青年リーダーも出席してくれています。
 ブラジルの大教育者(ダルシー・リベイロ)は語りました。「勇気だ! 何に対しても自分の力を惜しむより、自分の力を使い切って失敗する方が、もっと価値がある」と。全く、その通りです。
 若い皆さんは、自分らしくベストを尽くしていけばよい。失敗しても、クヨクヨなどせず、たくましく次の勝利の糧にしていく挑戦王であっていただきたいのです。
 第2に、「太陽の心で、友情を広げる勇気」です。
 若くして妙法に巡り合った皆さんには「太陽の心」があります。どんな不幸の闇も照らし晴らせる究極の希望の光です。学会家族と一緒に太陽の心を輝かせ、悩んでいる身近な友だちのことも祈りながら、明るく賢く励ましを送ってください。
 私は、皆さんのお父さん、お母さん方と一緒に、世界中に友情を結んできました。今や、地球を包む平和と文化と教育の大連帯となっています。この創価の世界市民のスクラムを、皆さんが誇り高く、さらに未来へ伝え広げていっていただきたいのです。
 第3に、「負けじ魂で、正義を貫く勇気」です。
 学会っ子は全員が師子の子です。師子は負けない。師子は恐れない。誰に何と悪口を言われようとも、胸を張って正義の信念を叫び切る。私は戸田先生の弟子として、師子王の心で戦ってきました。だからこそ、一切を勝ち越えることができたのです。 
 この創価の負けじ魂を、私は、不二の皆さん一人一人の命に厳然と託します。
 御書には「竹の節を一つ割れば、他の節もそれにしたがって割れていく」(1046㌻、通解)と説かれます。
 皆さんも、目の前のどんなハードルも、勇敢に、一つまた一つと飛び越えていってください。そのたゆまぬ挑戦から破竹の勢いが生まれます。
 大好きな、信ずる皆さんが、強く朗らかに青春勝利へ大前進しゆくことを祈って、私のメッセージとします。
 「正義の走者」の歌を皆さんと心一つに口ずさみつつ(大拍手)。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

全国未来部夏季研修会へのメッセージ

全国未来部夏季研修会へのメッセージ   (2017年8月1日 創価大学)

 全国未来部夏季研修会が1日、東京・八王子市の創価大学でスタートした。研修会には47都道府県から男女高等部員の代表約800人と担当者らが参加。池田大作先生が真心のメッセージを寄せ、誇り高き「正義の走者」である未来部の友に、英知と友情と栄光の創価後継の道を託したいと呼び掛けた。
 青々と木々が茂る、夏の創価大学のキャンパスに、未来の大樹と育ちゆく宝の友が続々とやってきた。
 北から南から、地域によっては飛行機とバスを乗り継いで。迎えてくれたのは、遠来の疲れも一瞬で吹き飛ぶような、男女青年部の先輩たちのとびきりの笑顔だった。
 「ようこそ!」「待ってたよ!」「楽しい思い出をいっぱいつくってね!」――温かく力強い声援を浴びて、参加者は、いよいよ始まる研修会への期待に胸を膨らませた。
 研修会の開講式では、木﨑未来部長、高澤女子未来部長が新しい友、新しい自分との〝出会い〟を果たし、師匠への誓いを立てようと訴えた。
 竹岡青年部長のあいさつ、代表メンバーによる活動報告の後、石黒未来本部長が皆の大成長を念願した。



メッセージ

何があっても朗らかに前へ! 君よ信念と英知の走者たれ

 わが師・戸田城聖先生と初めてお会いしてより70年の8月を、今朝、私は万感の思いで迎えました。
 当時の私と同じ年代の心凜々しき高等部の友が、日本全国より、創価大学へ集い合ってくれているからです。恩師が10代の私に授けてくださった後継の旗を、奇しき縁で結ばれた君たち、あなたたちに譲ることができるからです。
 皆、祈り、学び、挑戦と努力を重ねて、参加を勝ち取ってくれ、本当にありがとう!
 私の心を分かち合ってくれる担当者の方々の尊い献身に、厚く感謝申し上げます。男女青年部また学生部をはじめ、陰で支えてくれている皆さん方、お世話になります。
 誇り高き「正義の走者」の皆さんに、きょうは3つの創価後継の「道」を託したい。
 第1に、「平和の未来へ羽ばたく『英知の翼の道』」です。
 「英知を磨くは何のため 君よ それを忘るるな」――私が創価大学生に贈った指針です。皆さんが日々、勉学に挑んでいることは、とても地味に思えるかもしれない。しかし、ひとたび自らの使命を深く自覚するならば、今、地道に磨いている英知は、全て未来へ羽ばたく翼となります。これからの人類の平和を創る希望の力なのです。
 私が対話を重ねた中国の文豪・王蒙先生は、80代の今も学び続け、語られています。
 「進まざれば後退。これが学習の特質です」と。
 何があっても前へ前へ! 倒れても、また立ち上がって、たくましく朗らかに前へ! 
 学べ、学び抜け! 創価のメロスは、不屈の「英知の走者」であっていただきたい。
 第2に、「共々に勝利の前途を照らしゆく『友情の光の道』」です。
 日蓮大聖人は、「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(御書1598㌻)と仰せになりました。友情の火をともすことは、そのまま互いの前途を照らす光となるのです。
 創価学会は、生命の尊厳に目覚めた一人一人が、悩める友のために、友情の火、励ましの火をともし、民衆の勝利の前途を照らしてきたスクラムです。かけがえのない、この光の道を、皆さんは胸を張って進み、地球の明日を輝かせていただきたいのです。  
 とりわけ、今回の研修の仲間とは、仲良く楽しく、一生涯の絆を築いてください。
 最後に、「信仰の無敵のエンジンで勝ち進む『栄光の巌の道』」です。
 戸田先生は、「生きるならば、大哲学、大思想、大宗教を持ち続けて、栄光の一生を飾れ!」と叫ばれました。直弟子の私は、その通り、70年間、走り抜いてきました。
 それは、御書に「魔競はずは正法と知るべからず」(1087㌻)と仰せの如く、一番正しいからこそ、一番魔が競い起こる苦難の道でありました。
 しかし、正義の信仰とは、この世で最も尊く、最も強い無敵のエンジンです。私は、この究極の信念の力で、どんな試練も圧迫も、創価の同志と乗り越えてきたのです。
 不二の弟子である皆さんもまた、題目を唱え抜きながら、行く手に立ちはだかる、あらゆる巌を断固と勝ち越え、前人未到の峰に栄光の旗を翻していただきたいのです。
 ともあれ、21世紀の開幕の時に生まれ出でた黄金世代の皆さんを、私は地涌の本命と定め、ずっと見守り続けていきます。この3日間、見違えるように大成長して、帰ったら、送り出してくれたご家族や地域の方々に、最高に晴れ晴れとした笑顔で、「ありがとう!」と伝えていただくことをお願いして、私のメッセージとします。
 従藍而青の愛弟子の君たち、あなたたちに健康あれ! 勇気あれ! 凱歌あれ!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

九州インド青年先駆総会へのメッセージ 

九州インド青年先駆総会へのメッセージ    (2017年7月23日 九州池田講堂)

世界広布は我らの手で

 初めに、このたびの豪雨災害に際し、重ねてお見舞い申し上げるとともに、復旧・復興の支援へ尊い汗を流してくれている九州の友に、心から感謝します。
 60前、わが師•戸田先生は、ここ大九州から、仏教発祥の天地•インドへ思いを馳せながら、「東洋広布」さらに「世界広布」の実現を、私たに烈々と託されました。それは遥々と何度も九州へ折伏に足を運ばれた牧口先生 のお心でもありました。
 時は満ち、時来たりて、今日ここに創価の三代がいずこにもまして信頼し愛する九州家族と共に、仏法源流のインドに踊り出た、かくも凜々しき地涌の宝友をお迎えすることができました。
 深き宿縁で結ばれた、久遠らのインドの兄弟姉妹を、私たちは万雷の拍手をもって、熱烈に大歓迎しようではありませんか!
 「日蓮さきがけしたり」(御書910㌻)との御本仏の師子吼に直結して、九州とインドが共々に頼もしく翻してくれているのが、誇り高き「先駆」の旗であります。
 今回の来日を目指し、インドの皆さんがどれほど目覚ましい世界先駆の青年拡大を成し遂げてこられたか。私たちは、よくわかっております。
 そして、その偉大な同志を、断じて先駆の共戦で迎えるのだと、九州の皆さんは立正安国の戦いも先頭に立って、民衆の凱歌を轟かせてくれました。
 大聖人が全てを御照覧です。
 御聖訓に「先さきをしてあらん者は三世十方の仏を供養する功徳を得べし」(同1415㌻)と仰せの通り、インド家族と九州家族の一人一人の 功徳は無量無辺であると、晴れ晴れと確信していただきたいのであります。
 今、大聖人の太陽の仏法は、全地球を赫々と照らし始めました。
 今日は、改めて「諫暁八幡抄」を皆で拝したい。
 「月は西より東に向へり月氏の仏法の東へ流るべき相なり、日は東より出づ日本の仏法の月氏へかへるべき瑞相なり」「日は光明・月に勝れり五五百歳の長き闇を照すべき瑞相なり」「各各我が弟子等はげませ給へはげませ給へ」(同588〜589㌻)と。
 いまだ世界は紛争や対立が渦巻き、また自然災害も打ち続き、民衆を覆う苦悩の闇は深いものがあります。だからこそ、創価の平和と文化と教育の連帯が、地球社会の希望と輝きを増しているのです。
  私たちは「五五百歳長き闇を照す」太陽の仏法の大光を、いやまして鮮烈に放ってまいりたい。そして、この末法万年尽未来際にわたる大遠征の「先駆中の先駆」を、私は牧口先生、戸田先生とご一緒に、九州とインドのスクラムに託したいのであります。
 では、人類に勇気と英知の陽光を贈るために、大切なことは何か。
 私たちが敬愛するインドのカラム元大統領は、生前、「心に点火を!」と呼び掛けておられました。〝火の国〟九州の魂とも共鳴する信念です。
 わが九州の父母たちが、草創の時から、いかなる悪口罵詈にも怯まず、大情熱と大誠実の対話を粘り強く重ねて、一人また一人と、妙法の炎を心に点火してきた歴史を私は忘れることはできません。
 御義口伝には釈尊の最初の弟子に触れられ、妙法の智慧の火には、生死苦悩の開を照らし晴らす光があるとともに、煩悩を燃やして価値創造のエネルギーに転ずる熱と力があると示されております。
 さあ、九州とインドの男女青年部の皆さん! 世界一の生命尊厳の哲理の炎を明々と掲げ、不屈の負けじ魂で自他共に人間革命の勝利劇を地域へ社会へ、世界へ未来へ、繰り広げてくれたまえ。
 かけがえのない宝の皆さんの健康と幸福、ご一家の繁栄を強盛に祈ります。
 世界の模範の異体同心のスクラム、万歳!
 「アジア広布、世界広布は我らの手で」と、明るく仲良く楽しく勝ち進もう!
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

創価学園創立50周年 創価学園「栄光の日」の集いへのメッセージ

創価学園創立50周年 創価学園「栄光の日」の集いへのメッセージ   (2017年7月15日 東西 創価学園)

「平和の旗」「友情の旗」高らか

 創価学園創立50周年を寿ぐ7・17「栄光の日」記念の集いが15日、東京と関西の各キャンパスを映像と音声でつないで開催された。これには、創立者の池田大作先生がメッセージを贈り、大成長を遂げゆく学園生を心から祝福。「栄光は挑み続ける人に輝く」と強調した。
 1957年(昭和32年)7月、新たな民衆勢力の台頭を恐れた権力により、無実の罪で投獄された創立者。約2週間にわたる勾留の末、「7・17」に出獄し、正義の師子吼を放った。これが「栄光の日」の源流である。
 それから60星霜。真夏の太陽の光が燦々と降り注ぐ両学園キャンパスに、〝負けじ魂〟のバトンを継ぐ学園生の誓いが輝いた。


メッセージ

栄光は挑み続ける人に輝く

 一、みんな、暑い中、ご苦労さま! この1学期も、よく頑張ってくれました。私は、わが学園生の一人一人の勇敢なる挑戦を、忍耐強い努力を、そして目を見張る大成長を、何よりうれしく讃えたい思いでいっぱいです。みんな、本当にありがとう!
 わが創価学園の創立50周年を祝う「栄光の日」のテーマに、皆さん方は「我らの旗」「常勝の旗」と高らかに掲げました。
 私は、「創価教育の父」である牧口常三郎先生の会心の笑顔を思い浮かべております。というのも、牧口先生は「旗」を大切にされていたからです。
 ご自身が学ばれた新潟の荒浜小学校の創立50周年には、同窓の親友たちと一緒に、恩返しの心で素晴らしい母校の旗をつくり、贈られました。先生の深い母校愛と後輩たちへの思いやりは、一生涯、変わらなかったのです。
 その意味において、牧口先生は、学園生の麗しい「友情の旗」「連帯の旗」を、さぞかし喜ばれていることでありましょう。とともに、この夏休みは、「ありがとう」を力に変えて、親孝行もよろしくお願いします。
 一、きょうは、一点、「栄光は挑み続ける人に輝く」と申し上げたい。
 この7月7日、尊い「平和の旗」がニューヨークの国連本部に翻りました。歴史的な「核兵器禁止条約」が採択されたのです。被爆者の方々をはじめ、人類の悲願である「核兵器のない世界」への大いなる一歩が刻まれました。
 今から60年前、師匠である戸田城聖先生から「原水爆禁止宣言」を託された私は、先生の師子吼を何としても実現するため、対話と行動を重ねて、道なき道を切り開いてきました。
 国連で採択された条約は、まさに先生が叫ばれた核兵器の全面禁止を定めたものであり、私は志を同じくする世界の友、なかんずく、牧口先生と戸田先生の思いを受け継ぎ、21世紀を担い立つ若き皆さんたちと、平和の大潮流をさらに力強く広げていきたいと、決意を新たにしています。
 かつて私は、広島で小学校1年生の時に被爆した乙女へ、「大思想は 原爆を恐れじ」と認めて贈ったことがあります。
 その方は今も、平和と正義の言論の闘士として戦い続けてくれています。
 一、思えば、私が対談を重ねた現代化学の父・ポーリング博士も、「核兵器や軍事力という悪の力より、さらに偉大な力――それは人の心であり、精神の力である」との信念に立って、命の限り世界平和に尽力されました。
 いかなる悪の力にも断じて屈しない、この正義の「偉大な力」を、わが生命に、一日また一日、「今に見よ!」と、じっくり蓄えているのが、皆さんの学園生活なのです。
 一、ポーリング博士と共に、人生の最後の最後まで、核兵器をなくすために、挑んで挑んで、挑み抜いた大科学者が、ロートブラット博士です。
 この博士が、私との対談集で強調されていたことが、「どんな努力も無駄にはならない」「私たち一人ひとりには、ものごとを変える力があります」ということでした。
 あきらめず、へこたれず、挑戦を続けていけば、必ず社会を変えることができることを、博士は烈々と示されました。
 さらに、連帯すれば、世界までも変えていける。
 時間がかかるかもしれないが、長い目でみれば、最後には、連帯した民衆が勝利すると、断言されたのです。
 そして、たゆまぬ「挑戦の人生」、すなわち真実の「栄光の人生」を勝ち飾られたロートブラット博士も、ポーリング博士も、心から期待し、人類の前途の希望を託してくださったのが、わが「創価教育」の若き世界市民たちなのであります。
 一、どうか、皆さんは「われ学園生なり」という誇りの原点と、「われ世界へ未来へ雄飛せん」という遠大な目的を忘れず、学び進んでいってください。
 特に、この夏は、何でもよい。一つ、これをやり抜くと決めて取り組んでみてはどうかと、提案しておきます。「負けたらあかん」「負けじ魂朗らかに」と、良き学友たちと励まし合いながらの前進であってください。
 愛する君たち、あなたたちの金の汗輝く挑戦を、私はいつもいつも見守っています。皆さんの躍進こそが、私の最大の喜びであり、栄光なのです。
 ご家族に、また、地域の方々にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
 健康第一、無事故第一で、元気に楽しく充実した、鍛えの夏であれ!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

国連SDGsハイレベル政治フォーラム SGI主催の教育会議へのへのメッセージ

国連SDGsハイレベル政治フォーラム SGI主催の教育会議へのへのメッセージ   (2017年7月10日 国連本部)

 アメリカ・ニューヨークの国連本部で10日、「持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラム」が開幕し、SGI(創価学会インタナショナル)の代表が参加している。12日には同フォーラムの公式関連行事として、SGIなど3つの市民団体が、ノンフォーマル(学校外)教育をめぐる会議を主催。SGI会長の池田大作先生がメッセージを贈った。
 国連では2015年、地球上から貧困をなくし、持続可能な世界を実現するために、国際社会が取り組む「持続可能な開発目標(SDGs)」を採択。昨年、その実施が世界中で始まった。
 SDGsには、30年までの具体的行動計画として17の目標と169項目のターゲットが掲げられている。目標達成に向けた各国の進捗を確かめ課題を検証する場が、年一度のハイレベル政治フォーラムである。

メッセージ

平和と人道の世界の建設へ――教育で民衆を“変革の主体者”に


 「持続可能な開発目標(SDGs)」に関する国連ハイレベル政治フォーラムのサイドイベント(関連行事)として、目標の推進を支える「ノンフォーマル教育(学校外教育)」の重要性と、そのツールの効果と役割について討議する円卓会議を、今回、国連関係者や専門家の方々をお迎えして開催できましたことに、世界192カ国・地域の創価学会インタナショナルのメンバーを代表し、心からの感謝を申し上げます。
 SDGsは、地球益や人類益に立脚した、「民衆の民衆による民衆のためのアジェンダ(行動計画)」であり、平和と人道の世界を築くための共通目標です。
 その対象は17の分野、169項目という非常に多岐に及ぶものだけに、達成を危ぶむ声もあります。しかし、目標の数の多さは、それだけ大勢の人が深刻な問題に直面していることの証左であり、どれ一つとして、そのままにしてよいものではないはずです。
 SDGsが掲げる「誰も置き去りにしない」とのビジョンは、遠大な目標ではありますが、「同じ人間として同じ地球で共に生きる」との思いを一人一人が深め、身近な場所から行動を起こす中で、時代変革の波を力強く広げることができるのではないでしょうか。
 その大きな原動力となるのが、世界市民教育や、持続可能な開発のための教育に代表される「教育」です。
 私は、長年、持続可能な開発における「教育」の役割の重要性について訴えてまいりました。
 2002年にヨハネスブルクで行われた国連の「環境開発サミット」の際には、①地球環境問題の現状を知り、学ぶこと(Learn)、②持続可能な未来を目指し、生き方を見直すこと(Reflect)、③問題解決のために、ともに立ち上がり、具体的な行動に踏み出すためのエンパワーメント(Empower)、の三つのステップに基づく教育の推進を提言しました。
 この提言をもとに、2010年にSGIと地球憲章インタナショナルとの共同で「希望の種子」展を制作し、現在までに36カ国・地域で開催してきました。この展示は、多くの若い世代をはじめ、市民社会の幅広い人々が訪れるノンフォーマル教育の場ともなってきました。
 今回の円卓会議では、この展示を用いて、環境教育センターと協力し、インド各地で実施したノンフォーマル教育の効果測定の結果が発表され、その意義や課題が議論されると伺っております。
 問題が大きすぎたり、複雑化している場合、知識や情報を得るだけでは、自分自身との関わりが見いだしにくく、具体的な行動に踏み出すまでには至らない場合も少なくないといえます。その意味で、持続可能な未来を開くための教育ツールは、「自分自身の行動や生き方」が、「地域の未来」や「地球の未来」に密接につながっており、「一人一人が変革の主体者」であるとの自覚を促す体験を生み出すものとなることが、大切ではないでしょうか。
 この問題意識に立って、SGIは、昨年11月に地球憲章インタナショナルと共同で、新たなノンフォーマル教育ツールとして、SDGs啓発アプリ「マプティング」を制作・発表しました。このアプリは、世界各地のSDGsに関連する写真や動画を撮影し、世界地図上で共有するものです。操作を通じて、SDGsが身近なものであるとの実感を与えるとともに、「地域」から「世界」を見たり、また「世界」から「地域」を見る体験を与えてくれます。
 こうした、身近で具体的な体験を通じて、SDGsに対する意識を高め行動していくことの意味は、大変に大きいものであると思います。
 引き続き、SGIはそれぞれの地域社会における草の根のネットワークを生かし、ノンフォーマル教育の取り組みを積み上げながら、志を同じくする皆さま方と共に、持続可能な地球社会の建設を目指していく所存です。
 結びに、ご臨席の皆さま方のご健勝と、関係諸団体のますますの発展を心より念願するとともに、この会議を契機として、「教育」が引き出すプラスの力がより一層注目されることを念願して、私のメッセージとさせていただきます。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

「世界広布新時代第26回本部幹部会」へのメッセージ

「世界広布新時代第26回本部幹部会」へのメッセージ  (2017年7月8日 東京戸田記念講堂)

 「世界広布新時代第26回本部幹部会」が8日午後、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、15カ国・地域108人の友と出席した。池田大作先生は和歌とメッセージを贈り、全世界の創価家族と共に迎えた師弟凱歌の幹部会を心から祝福。平和と幸福の楽土を開く広宣流布、立正安国の連続闘争を通して、日本中、世界中の青年たちが不退の勇気を受け継ぎ、立派に成長してくれているとたたえつつ、「創価という、人類の平和の旗を、希望の旗を、勝利の旗を、信ずる青年たちに託しゆこう」と呼び掛けた。
 「感動」という言葉では足りない。自らの使命を自覚し、不二の同志と苦楽を分かち合い、広布と人生の勝利劇を飾った喜びを表現するには、「感激」の二字こそふさわしい。
 本部幹部会の会場となった東京戸田記念講堂は、全国・全世界の〝感激の同志〟の笑顔で満ちあふれていた。
 池田先生がメッセージで、「大東京、さらに日本全国、そして全世界の創価家族と共々に、互いの健闘を讃え合い、万歳を叫びゆく凱歌の本部幹部会、誠におめでとう!」と賞讃すると、万雷の拍手が、しばし鳴りやまない。海外の同志も歓呼を響かせる。その様子を、会場の後方に掲げられた初代会長・牧口常三郎先生と第2代会長・戸田城聖先生の肖像が見つめていた。
 「異体同心の団結で勝ち取った凱歌を、私たちは胸を張って、戸田先生、そして牧口先生に、ご報告しようではありませんか!」と池田先生がメッセージで呼び掛けると、拍手は一段と高鳴った。
 我らは勝った! そしてこれからも、永遠に勝ち続けるのだ!
 「師弟の月」「青年の月」7月を、創価学会は最高の上げ潮の中で迎えたのである。

メッセージ

地涌の同志の奮闘に心から感謝!
広宣流布とは幸福の拡大

後継の未来部よ正義の走者と走れ

創価という人類の希望の旗を信ずる青年たちに託す

 一、はじめに、九州での記録的豪雨の被災に心からお見舞い申し上げます。一日も早い終息と、愛する九州家族の無事安穏を、強盛に祈ります。被災なされた方々も、必ず変毒為薬していただけるようにと、題目を送っております。
 一、海外のリーダーの皆さん方、本当にようこそお越しくださいました。冬の南米からいらした皆さんは、20度も温度差があると伺っています。
 深い志で来日された、尊き求道の宝の友を「当に仏を敬うが如く」歓迎したいのであります。本当にありがとう!(大拍手)

「仏の仕事」を果たす尊き存在
 一、大東京、さらに日本全国、そして全世界の創価家族と共々に、互いの健闘を讃え合い、万歳を叫びゆく凱歌の本部幹部会、誠におめでとう!(大拍手)
 御本仏・日蓮大聖人が、いかばかり讃えてくださっているでしょうか。
 功労の門下への御聖訓には、「日蓮の道を助けようとして、上行菩薩があなたの御身に入りかわられたのであろうか。または、教主釈尊の御計らいであろうか」(御書1163㌻、通解)と仰せであられる。
 「日蓮の道」、すなわち広宣流布のため、立正安国のため、誰に何と言われようとも、労苦を厭わず、声を惜しまず、力を合わせて邁進する学会員ほど、不思議な、偉大な存在は、ありません。
 まぎれもなく、創価の友は一人一人が「地涌の菩薩」そのものであり、「仏事」まさしく「仏の仕事」を果たしているのであります。
 戸田先生は、猛暑の中、汗を流して学会活動に励む同志の姿に涙されながら言われた。「これほど気高い姿が、いったい、どこにあろうか。この方々がいるからこそ、広宣流布は進むのだ。大作、この尊き方々を、どこまでも守り抜いてくれ!」と。
 なかんずく、年配の先輩方、多宝会・宝寿会・錦宝会の方々が、どれほど祈り、どれほど尽くされていることか。
 ここで創価の誉れの父母たちに、最大の感謝と尊敬を込め、また益々の健康長寿を祈りつつ、大拍手を送りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)

女性門下への手紙
 一、大聖人は、佐渡流罪の大難で、臆病な弟子たちの心が揺れ動く中、けなげに不退転の信心を貫いている無名の女性門下へお手紙を送られ、「言葉に尽くせないほど立派です」(同1224㌻、通解)と讃嘆なされています。
 文字が読めない、この女性のために、大聖人が、わざわざ、別の弟子に読み聞かせを託された、お手紙です。
 そこには、広宣流布、立正安国とは、いかなる戦いであるかが記されている。それは、法華経の行者と第六天の魔王が、現実の娑婆世界の真っただ中で「とられじ・うばはんと・あらそう」(同㌻)ことなりと仰せであります。
 社会を攪乱し、民衆を不幸に陥れようとする、あらゆる魔軍の働きに、仏の陣列が真っ向から挑み、断じて勝ち抜き、平和と幸福の楽土を開くことこそが、広宣流布であり、立正安国なのであります。
 大聖人は、この熾烈な大闘争を起こされて、「日蓮一度もしりぞく心なし」(同㌻)と言い切られている。
 思えば、昭和32年(1957年)、夕張炭労事件、大阪事件等々、三類の強敵が競い起こる中、私は戸田先生に申し上げた。「いつの日か、何ものにも負けず、世間を〝あっ〟と言わせるような戦いを、必ずいたします」と。
 以来60年、異体同心の団結で勝ち取った凱歌を、私たちは胸を張って、戸田先生、そして牧口先生に、ご報告しようではありませんか!(大拍手)

ダイヤモンドの生命を磨きゆけ

 一、「一度もしりぞく心なし」(同㌻)――この不退の勇気を、日本中、世界中の青年が受け継ぎ、広布の連続闘争を通して立派に成長してくれている。こんな嬉しいことはない。男女青年部の結成66周年、おめでとう!(大拍手)
 また、本日(7月8日)、記念の日を迎えた清々しい白蓮グループの皆さん、いつもありがとう!(大拍手)
 きょうは、凜々しき未来部の見事な合唱と演奏、本当にありがとう!(大拍手)
 ダイヤモンドは、どこにあってもダイヤモンドだ。試練があるほど、輝きを増す。学会っ子は、一人ももれなくダイヤモンドの生命である。何があっても題目を忘れず、学び鍛え、正義の走者の光を放っていただきたい。
 戦後、一人立たれた戸田先生が「旗持つ若人 何処にか」と願われた一念は、私をはじめとする後継の青年を呼びいだしてくださった。そして、世界広布の大発展の時を迎えた今、私たちの祈りと励ましに応えて、地涌の若人がいよいよ澎湃と躍り出てこないわけがない。
 創価という、人類の平和の旗を、希望の旗を、勝利の旗を、信ずる青年たちに託しゆこうではないか!

 一、終わりに、
  
 天晴れて
  地明らかなり
   乱世にも
   創価の太陽
    勝ち光りゆけ
  
 と一首を捧げ、私のメッセージといたします。
 どうか、いずこも仲良く朗らかに、幸福和楽の前進を!
 わが宝の同志に、無量無辺の福徳あれ!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

中国・湖南工業大学「名誉教授」称号授与式への謝辞

中国・湖南工業大学「名誉教授」称号授与式への謝辞   (2017年6月22日 創価大学本部棟)

 中国・湖南省株洲市の湖南工業大学から、創価大学創立者の池田大作先生に「名誉教授」称号が贈られた。日中両国の教育・文化の発展、民間交流の促進、世界の文明に対する多大な貢献をたたえたもの。授与式は22日午後、東京・八王子市の創価大学本部棟で行われ、来日した湖南工業大学の唐未兵党委書記ら一行が出席。創大の田代理事長に「名誉教授」の証書が託された。また、池田先生から同大学に真心の漢詩が贈られた
 
唐党委書記の「授与の辞」

ペンと行動で両国友好を促進 世界文明に多大なる貢献


 悠久の歴史を有する我々中日両国には、長い交流の歴史があります。
 その中で、国境を越え、英知を世々代々に継承され続ける貴大学の創立者・池田先生は、新時代の中日文化交流における輝かしい模範の存在であります。
 先生は1960年代に中日友好を提唱されており、中日国交正常化提言の発表は人々の注目を集めました。
 また、先生は〝社会を変革し、平和を実現する根本は教育にある〟との理念のもと、執筆活動と行動を通して、両国の教育・芸術・文化等の交流を促進してこられました。
 このように、中日両国の教育・文化の発展と民間交流、そして世界の文明に多大な貢献をされ続けている池田先生に、本学から名誉教授称号を授与させていただきたいと思います。
 これは本学にとっても大きな喜びです。また、これを機に、本学と貴大学との交流がより一層進むことを願っております。
 湖南工業大学は、58年に「パワーの都」と称される湖南省の株洲市に、工学を軸として、理学、管理学、文学、経済学、法学、教育学、芸術学等を調和、発展させた総合大学として創立されました。本学の校訓である「厚徳博学(徳厚く博学で)、和而不同(全てを受け入れ包容する)」は、先生が提唱する教育理念と相通ずるものだと思います。
 これから本学は、大学経営、優秀な教授陣の招へいと交流、教職員及び学生の相互交流、学科・カリキュラムの構築及び共同研究等のあらゆる面において、貴大学をはじめとする日本の大学と、積極的に協力していきたいと思います。
 結びに、貴大学とのさらなる交流と友好関係が深まることを心より期待し、貴大学、創価学会のますますのご発展、そして池田先生のご健勝、ご長寿を心よりお祈り申し上げます。
 大変にありがとうございました(拍手)。

謝辞(代読)

悪戦苦闘が知性を鍛える 民衆の幸福へ 不屈のスクラムを

 一、わが憧れの麗しき湖南省は、蓮華の花が有名であると伺いました。
 創価大学の「文学の池」でも、蓮保存会の友などが春夏秋冬を通し丹念に手入れを重ねてくれており、蕾を膨らませ始めています。
 本年、生誕千年の佳節を迎えた、北宋の大思想家・周敦頤先生は、名高い「愛蓮の説」において――
 「淤泥より出でて染まらず」「香り遠くして益〻清く」「蓮は花の君子なり」(星川清孝著、柚木利博編『古文真宝(新版)』明治書院)と謳いました。
 最新の研究によれば、周敦頤先生は、私たちが敬愛してやまぬ周恩来総理の祖先に当たると言います。まさしく、蓮の如き君子の風格を湛えられていた、あの周総理の尊容が、私には偲ばれてなりません。
 周総理の精神を継がれる偉大な教育者の先生方に御来学いただき、感慨ひとしおであります。
 21世紀を担い立つ人材の大輪を咲き薫らせゆく誉れ高き科学と教育の殿堂より、尊き名誉教授の称号を、本日ここに、私は謹んで拝受させていただきます。誠に誠にありがとうございます。

留学生を愛した「創価教育の父」
 一、この栄誉を、私は第一に「人道の和合の旗印」として、お受けさせていただきたい。
 そして、「創価教育の父」である牧口常三郎先生と、その教え子である貴国からの先駆の留学生の方々に捧げさせていただきたいのであります。
 実は、牧口先生は、20世紀の初頭、中国の留学生のために設立された東京の弘文学院で地理学を教えておりました。講義に感銘した留学生たちが中心となって、のちに牧口先生の大著『人生地理学』は中国語に翻訳されました。学校教育の地理の教科書などに活用されていたことが、歴史に留められております。
 とりわけ、同学院に学んだ7000人を超える留学生のうち、およそ4割の方が、洞庭湖を挟んだ湖南省と湖北省の出身者でありました。
 中国の青年たちを慈しんでやまなかった牧口先生も、本日の儀式を微笑み見守っておられるに違いありません。
 牧口先生の『人生地理学』においては、民衆を結合する教育の力に論及されておりました。
 とともに、「軍事」や「政治」「経済」の次元での競争の時代を超えて、「人道的競争」という平和と共存共栄の世界ビジョンが示されております。それは、貴大学が校訓として掲げる「厚徳博学、和而不同」とも相通ずる理念でありましょう。
 牧口先生と縁を結んだ貴国の留学生たちは、帰国後、教育界などで不滅の足跡を残すとともに、命を賭して、辛亥革命に身を投じ、祖国に献身していかれました。
 牧口先生は、そうした教え子たちの奮闘に思いを馳せながら、日本の軍国主義と対峙し、獄死を遂げたのであります。
 世紀を超えて受け継がれてきた「人道の和合」を、私たちはさらに強め広げてまいりたい。
 「和合」の力については、このたび発刊した、王蒙元文化相との対談集でも語り合いました。
 『荘子』に「両者交〻通じて和を成し、而して物生ず」(金谷治訳注『荘子』岩波書店)とあるように、和合によって偉大な価値創造が生まれます。なかんずく、教育・文化の交流こそ、最も確かな力ではないでしょうか。
 中国と日本の国交正常化45周年に当たり、その意義を、あらためて確認したいと思うのであります。

中国古代の聖王神農が眠る天地

 一、第2に、貴大学からの光栄を、私は「理想社会への希望の華」として、全世界の創価の友と分かち合わせていただきます。
 貴大学の立つ株洲市には、いにしえの伝説の聖王である「神農」(炎帝)が眠るとされております。
 神農は五穀を蒔き、農具を発明して、民に農耕を教えるとともに、命を守る医薬の技術や知見を弘めたと伝えられます。民衆に漁猟を教えたとされる「伏羲」とともに、「神農」の時代は、自然と人間が共生し、人心も安らかで豊かな理想郷として、広く仰がれてきました。
 若き日から私が拝してきた仏典にも、「吹く風枝をならさず雨壤を砕かず、代は羲農の世〈伏義と神農の時代〉となりて」と記されており、仏法が目指す理想社会の大いなる指標となっているのであります。
 太古より「民衆とともに」「民衆のために」という精神が脈打つロマンの天地で、貴大学は「実を求め、新しきを創る」との建学の精神を標榜して、創造的学問へのたゆまぬ挑戦を貫いてこられました。
 最先端の「包装設計」の分野をはじめ、「生物医学」や「素材科学」のエンジニアリングなどの画期的な取り組みも、よく存じ上げております。
 「中国低炭素都市ランキング」等の重要な研究プロジェクトを推進され、現代世界の喫緊の課題である環境問題への貢献も、高く評価されているところです。
 雄渾なるリーダーシップを発揮される唐未兵先生は、学生たちに呼び掛けておられます。
 〝大学で学んだ知識を、民衆と社会のために役立てる具体的な実践のなかで、現実の課題を解決する力、自身の壁を乗り越える創造力、そして複雑な社会に適応する力を高めていってほしい〟――と。
 そこに、私は、かの神農も体現していた如き、崇高な民衆奉仕の大情熱を感じとるのであります。
 真実の知性も、創造性も、民衆の中に飛び込んで、民衆の幸福のため、あえて厳しい苦難に挑みゆく悪戦苦闘によってこそ、磨かれ、鍛えられるものでありましょう。
 私たちもまた、泥沼から湧き出ずる蓮華のように、現実社会の真っ只中で、民衆とともに、民衆のために、賢く、たくましく、朗らかに、「希望の華」を、「創造の華」を、「勝利の華」を咲き誇らせていきたいのであります。

〝信念の世界市民〟育成が大学の使命

 一、最後に、この栄誉を「揺るぎなき信念の柱」として、若き世界市民の友に託させていただきたいと思っております。
 「湖南人が倒れない限り、中国は傾くことはない」
 これは、清の大指導者・曾国藩の名言であります。
 揺るぎなき信念の世界市民を育て、そして、平和の大連帯を広げゆくことこそ、混迷を深める国際社会にあって、ますます重要な大学の使命ではないでしょうか。
 湖南が生んだ人類の頭脳・天台智顗は「衆流 海に入り 薪 火を熾んにす」と記しております。
 貴大学の校章に刻まれた「包」の字のように、大海はどんな河の流れが押し寄せようとも、悠然と包み込んで、生命を育んでいきます。そうしたスケールの大きな新時代の世界市民が陸続と躍り出ることを、私は願う一人であります。
 そして、薪が火を燃え上がらせるように、いかなる試練も、創造と前進のエネルギーと転じていく、不屈の英知のスクラムを、より広範に築き上げていきたいのであります。
 私も、本日より、先生方とご一緒に、創造的世界市民の育成にさらに尽力してまいる決心であります。
 結びに、貴・湖南工業大学の無窮の発展と栄光、そして、諸先生方のますますのご健勝をお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 謝謝!(中国語で「ありがとうございました!」)(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

ジャパンタイムズへの寄稿

ジャパンタイムズへの寄稿    (2017年6月5日付 ジャパンタイムズ)

 アメリカ・ニューヨークの国連本部で明15日から始まる核兵器禁止条約交渉会議の第2会期に向けて、池田先生は6日付の英字紙「ジャパンタイムズ」に「禁止条約は核兵器のない世界へ可能性を開く」と題し、寄稿した。

市民社会の声を反映させ
核兵器禁止条約の成立を


 核兵器禁止条約の締結に向け、正念場となる交渉会議の第2会期が、今月15日からニューヨークの国連本部で始まる。
 3月末の第1会期には、加盟国の3分の2に及ぶ130カ国近くが参加し、市民社会の代表も交えて活発な討議が行われた。
 人類と地球の生態系を壊滅の危機にさらす核兵器――。その脅威は一向に解消されず、むしろ増幅しかねない方向に向かいつつある。交渉会議は、こうした状況の根本的な打開を目指すものだ。
 「私たちヒバクシャは、核兵器禁止条約は世界を変革できるものであり、変革しゆくものであるという点について、少しの疑いも抱いていない」
 第1会期での被爆者のこの発言に対し、会場でしばし拍手が鳴りやまなかったように、それは、国家の違いという垣根を超えて多くの参加者に共通する思いでもあるといえよう。
 先月22日には、交渉会議の議長から禁止条約の草案が発表された。核兵器が引き起こす壊滅的な人道的結末を深く憂慮し、核兵器の使用はもとより、保有や開発などを広く禁じる内容となっている。
 前文には、「核兵器の犠牲者(ヒバクシャ)や核兵器実験による被害者の苦痛に留意する」との一節も盛り込まれた。
 〝二度と惨劇を繰り返してはならない!〟という世界のヒバクシャの強い思いが、条約の精神を刻む前文に掲げられたのだ。
 核兵器と核兵器が対峙する状態は、あくまで時代状況の中でつくり出されたものであって、国際社会において絶対に動かすことができない〝所与の条件〟などではないはずだ。
 事実、これまで非核地帯が次々と設立される中、110以上の国々が核兵器に依存しない安全保障の道を選び取ってきた。その中には、一時は核開発を模索しながらも放棄した国も少なくない。
 〝核兵器による安全保障〟とは、広島と長崎での惨劇が他国で繰り返されてもやむを得ないとの前提に立った、極めて非人道的な安全保障観に他ならないという本質と向き合う必要がある。
 残念ながら、第1会期の討議には、核保有国をはじめ、日本を含む大半の核依存国が参加しなかった。
 しかし禁止条約の草案に記された、核兵器による壊滅的な人道的結末への深い懸念は、2010年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議の最終文書において全会一致で示された通り、核保有国や核依存国を含め、今やどの国にも共有されているものだ。
 この共通認識に基づき、NPTの全加盟国が「核兵器のない世界という目的に完全に合致した政策を追求する」と明確に誓約したことを、第2会期での討議の土台に据えて、さらに多くの国が交渉の輪に加わる中で、核兵器禁止条約の具体的な条文として結晶させることを、私は強く呼び掛けたい。
 そこで重要な鍵を握るのは、核依存国の参加である。中でも、唯一の戦争被爆国である日本が果たすべき役割は大きい。
 昨年4月、広島で行われたG7(主要7カ国)外相会合で、日本は他の核保有国や核依存国と共同して、「我々は、核兵器は二度と使われてはならないという広島及び長崎の人々の心からの強い願いを共にしている」との宣言を世界に発信した。この宣言を胸に、日本は今こそ交渉会議への参加に踏み切るべきだ。
 広島と長崎の強い願い――。そこには、〝どの国も核攻撃の対象にしてはならない〟との思いとともに、〝どの国も核攻撃に踏み切らせてはならない〟との思いが脈打っている。核兵器禁止条約は、それを人類共通の規範として打ち立てるもので、日本の使命は、その実現のために最大の努力を払うことにあるといってよい。
 核兵器が地球上に存在し続ける限り、かつてのキューバ危機のような一触即発の事態が生じる恐れは消え去ることはない。
 「大量殲滅の時代における〝世界大戦〟ではなく、我々は、この自己決定の時代にあって“世界法”を選び取る」とは、1961年の国連総会でケネディ大統領(当時)が呼び掛けた言葉であった。
 多くの国々と市民社会が協働する形で、建設的な討議が進められてきた禁止条約は、まさにケネディ大統領が提起していた〝世界法〟にもつながるものといえよう。
 NPTの履行を確保する重要な基盤となり、核兵器廃絶への流れを決定的なものにする核兵器禁止条約を、7月7日まで行われる第2会期で、何としても成立させるべきだ。
 そして、この歴史的な条約が、市民社会からの声を十分に反映したものとして採択されることを切に望むものである。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

高等部結成53周年 記念大会へのメッセージ

高等部結成53周年 記念大会へのメッセージ   (2017年6月4日 信濃文化会館)

 高等部結成53周年を記念する大会が4日、東京・信濃町の信濃文化会館で開催され、首都圏の代表が集った。これには、池田先生が祝福のメッセージを寄せた。
 池田先生は、「未来ジャーナル」の本年5月号から、新連載「未来対話『夢の翼』」を通し、未来部の友に心からエールを送る。大会は、師の期待を胸に、使命の大空へと飛翔する誓いにあふれた。


メッセージ

正義の走者よ勇んで前へ!
負けじ魂の人に栄冠は輝く


 わが生命であり、創価の希望である高等部の皆さん、晴れの結成記念大会、誠におめでとう!
 各地の皆さんの目覚ましい成長の様子を、私は何より嬉しく頼もしく伺っています。誰よりも期待する皆さん一人一人と、心の握手をがっちりと交わして、一切を見守っております。
 今日は、21世紀の「正義の走者」たる皆さんに紹介したい伝説のランナーがいます。陸上の長距離で18回も世界記録を更新し、オリンピックでも四つの金メダルを獲得した、ザトペック選手です。
 実は、彼の脚力(足の力)は、医師が驚くほど弱かった。しかし、驚異的な練習量を地道に積み重ね、爆発的なスピードと持久力、そして精神力を身につけたというのです。
 ザトペックには、信念がありました。それは、「ゴールにとびこむまえに決してあきらめたり、自分に疑いを抱いてはならぬ」(ズデニェク・トーマ著、大竹國弘訳『人間機関車 E・ザトペックの実像』ベースボール・マガジン社)との不屈の精神です。
 青春の道は、決して途中では決まらない。自分自身を信じ抜き、負けじ魂を燃やして、最後の最後まで走り抜く人に、栄冠は輝くのです。その栄光のゴールへの無敵のエンジンこそ、題目です。
 日蓮大聖人は、「此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし」(御書1310㌻)と仰せになられました。
 どうか、皆さんは、題目の師子吼を唱えながら、正義の走者と勇み走って、いかなる苦難の道も、力強く前へ前へ突き進んでいってください。そして、いかなる試練の烈風にも、勇気と希望の翼を広げて、堂々と朗らかに羽ばたいていただきたいのであります。
 大切な大切な皆さんの健康と成長を祈ります。
 親孝行を頼みます。
 わが愛弟子たちよ、断じて負けるな! とエールの三色旗を振りつつ。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

「池田大作思想シンポジウム」へのメッセージ 

「池田大作思想シンポジウム」へのメッセージ   (2017年5月27日 中国・広州市内)

 「池田大作思想シンポジウム」が27日、中国・広州市内で行われた。広東省社会科学院、中山大学南方学院、創価大学の主催である。これには、中国内外の大学・機関の研究者から15本の論文が寄せられ、活発な議論が交わされた。池田大作先生はメッセージを贈り、人類の平和という悲願を皆で分かち合い、「教育のための地球社会」という未来へ、さらに力強く行動していきたいと念願した。
 中国には、〝池田思想〟の研究機関や団体が数多くある。
 北京大学の「池田大作研究会」や、周恩来総理の母校・南開大学の「周恩来・池田大作研究会」などである。
 国内外の大学・諸機関の〝池田思想〟研究者らが一堂に会し、活発に意見を交換し合う「池田大作思想国際学術シンポジウム」が2年に1度、中国で盛大に行われている。
 これとは別に、広東地域でも2年に1度、広東省社会科学院を中心にシンポジウムが開かれてきた。それが、今回の集いである。
 6回目となるシンポジウムに向けての準備は、昨年9月から進められてきた。
 その際、関係者の頭を最も悩ませたのが大会の「テーマ」であったという。
 どのようなテーマであれば、池田思想の全体像を表現できるのか――皆で徹底して議論を重ねた。
 その中で、次第に3つのキーワードが浮かび上がる。
 第1に「平和」――教育や文化といっても、全ては「平和」に帰着する。平和と人々の幸福を、教育も文化も志向しなければならない。ゆえに「平和」は、池田思想の中核をなすキーワードといえよう。
 第2に「分かち合い」――それは、物質的なものに限らない。精神を、価値観を、思想を分かち合い、学び合うことで、互いに人間性を高め合っていくのである。利己から利他の生き方への変革を促すことにも通じよう。
 そして第3に「行動」――いかなる思想も、行動に表して初めて、その真価を発揮する。池田思想研究の最大の特徴は、理論研究の域にとどまらず、池田先生の哲学を自らの規範とし、実践していくことにほかならない。
 シンポジウムでは、広東省社会科学院の周薇副院長、中山大学南方学院の喻世友院長があいさつ。
 創価大学の神立孝一副学長が、創立者・池田先生のメッセージを紹介した。
 続いて参加者の発表へ。広東省社会科学院や中山大学南方学院をはじめ、厦門大学、肇慶学院、南開大学、南京理工大学などの大学・機関から駆け付けた気鋭の研究者たちが、自らの専門分野に基づきながら池田思想の卓越性を主張し、人間教育に邁進する誓いを述べた。


メッセージ

「教育のための地球社会」へ
世界の大学との連帯を強く


 一、人類が直面する課題の打開へ英知を結集されゆく討議に、私は心より敬意と感謝を表するものであります。
 今回のテーマは、「平和」「分かち合い」「行動」と掲げられております。
 簡潔でありながら、環境問題、難民問題、テロや核拡散など、あまたの難題を抱える世界にあって、今一度、私たちが立ち返るべき規範が明確に示されているのではないでしょうか。

寛容と団結の智慧がここに
 一、私は、今、ここ広東の天地で生誕された孫中山(孫文)先生の不滅の宣言を思い起こしております。
 すなわち――「平和主義を持して、わが友邦とますます親睦を深め、中国を国際社会にて重視せられるものとなし、かつ、世界を漸次、大同に赴かしめんとするものである。順を追って進み、僥倖は願わない」と(伊地智善継・山口一郎監修『孫文選集第3巻』社会思想社刊)
 大同の世、すなわち平和な地球社会という揺るぎなきビジョンに向かって、人類の良識と苦楽を分かち合いながら、断固として一歩また一歩、不撓不屈の行動によって世界史を前進せしめようとする烈々たる気概が伝わってきます。
 それは、この広州で夫妻として新たな出発をされた周恩来総理と鄧穎超先生が受け継がれた大精神でもあります。
 このシンポジウムは、こうした偉大な先人の「平和」の大志を現在に承継し、さらに実現へと近づけんとする集いであります。そして、未来の世代まで確固と信託しゆく高邁な大情熱に漲っております。
 まさしく、時を超えた崇高な「分かち合い」が、ここにあると、私は讃えたいのであります。
 一、貴国で翻訳され、集大成された仏典の中に、「四摂事」という徳目が説かれております。すなわち、共同体を栄えさせていくための4つの指標であります。
 第1に「布施」――人々に何かを与えゆくこと。励ましや希望の哲学を贈り、不安や恐れを取り除くことも含まれます。
 第2に「愛語」――思いやりのある言葉をかけること。
 第3に「利行」――他者のために行動すること。
 第4に「同事」――人々の中に入って共に働くこと。
 ここには、いかなる差異も包み込んでいく寛容の智慧とともに、いかなる試練にも屈しない団結の智慧が示されています。
 それは、悠久の中国の大地に脈々と流れ通ってきた伝統文化とも響き合っているといってよいでありましょう。

レジリエンスを高める伝統文化
 一、この5月、私は、貴国を代表する文豪の王蒙元文化相と、新たな対談集を発刊いたしました。
 タイトルは『未来に贈る人生哲学――文学と人間を見つめて』であります。
 王蒙先生は、2008年の「四川大地震」の際にも、中国の伝統文化の力が大きく発揮されたと指摘されております。1つは「逆境にあって抵抗する能力とその精神」、2つは「結束力」、3つは「仁愛(慈しみ)の心」であります。
 それは、「平和」「分かち合い」「行動」という本シンポジウムのテーマとも連動して、人類全体のレジリエンス(困難を乗り越える力)を高めゆく希望であるといえないでしょうか。
 こうした希望の光を、より強め、深め、結び合わせていく契機が、教育・文化の次元の交流であると、私は思ってきました。
 先日、中山大学南方学院において、光栄にも「自然との対話」の写真展を開催していただき、その準備に当たった日本側のスタッフが心より感銘し、感謝していたことがあります。
 先生方に温かく見守っていただく中、主体的に運営に当たってくださった学生の皆さん方の労を惜しまぬ献身であり、みずみずしい創意工夫であり、こまやかな心配りであります。

問題解決へのプラスの連鎖
 一、また今春、日本では、両国の国交正常化45周年を記念して、私どもの民主音楽協会(民音)の招聘で、中国国家京劇院の方々が2カ月にわたり、全国で52回の公演を行ってくださいました。
 「愛」と「正義」と「報恩」をテーマとした三大傑作が熱演され、学校コンサートに招かれた中学生たちを含め7万5000人に、忘れ得ぬ感動を贈ってくださったのです。
 周総理も大事にされた京劇には、「人間の善性」への確固たる信頼が脈打っており、国を超え、世代を超えて、魂の共鳴と啓発を広げずにはおかないのでありましょう。
 さらに、わが創価大学の伝統行事である、周総理ご夫妻を偲びつつ、平和友好への決意を新たにする「周桜」の観桜会は、中国の学生の皆さんも迎え、今年も有意義に行われました。
 一、ともあれ、一切の焦点は、青年であり、若人であります。
 私も本年の平和提言を、「希望の暁鐘 青年の大連帯」と題して展開いたしました。「青年の数だけ希望があり、未来がある」との信条からであります。
 そして、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」が目指す“平和で公正かつ包摂的な社会”を実現するために、青年を中心とする「三つの柱」について論及いたしました。
 ①「同じ地球で共に生きる」との思いに立った連帯
 ②分断や格差の拡大を乗り越える社会の土壌づくり
 ③どんな困難に直面しても、状況を好転させる力――の三本柱であります。
 地域の課題にあっても、グローバルな脅威においても、青年を信じ、青年の力を引き出し、青年と共に行動を重ねていくところにこそ、問題解決へのプラスの連鎖が生まれていくことを、私は確信してやみません。
 その意味において、世界の大学の平和のネットワークがますます重要となっております。
 難民の支援にあっても、世界の大学が国連と連携して教育機会を少しでも拡大していく意義は、誠に大きいでしょう。
 わが創価大学も、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と「難民高等教育プログラム」の協定を結び、今春から難民の留学生の受け入れの第一歩を踏み出したところです。
 一、今、私は、宋慶齢先生の言葉を思い起こしております。
 「私たちには多くの愛があり、その愛を遠く離れ、いまだ苦しみの中で過ごしている子どもたちに分け与えることができると、深く信じています。
 私たちが平和を勝ち取る闘争に身を捧げる中で、各国の父母たちにも手を差し伸べることができるでしょう。世界の全ての人々は、皆、子どもたちに平和で豊かな生活をさせてあげたいという同じ目標を目指していると、私は確信しているのです」と。
 ここに謳われている「人類の平和」と「世界の子どもたちの幸福」という悲願を、敬愛する先生方と分かち合い、「教育のための地球社会」という未来へ、さらに力強く行動しゆく決意を申し上げ、私のメッセージといたします。
 本日は、誠に誠にありがとうございます。改めて心より、厚く御礼申し上げます。謝謝!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

アメリカ創価大学で第13回卒業式へのメッセージ

アメリカ創価大学 第13回卒業式へのメッセージ   (2017年5月26日 アメリカ創価大学 創価芸術センター)

「負げでたまっか!」は未来へ

 アメリカ創価大学(SUA)の第13回卒業式が26日午後(現地時間)、カリフォルニア州オレンジ郡アリソビエホ市の同大学・創価芸術センターで盛大に挙行された。創立者の池田大作先生は卒業生に祝福のメッセージを贈り、たゆまぬ努力と挑戦で人生と社会と世界の新地平を、と呼び掛けた。また、「ポジティブ(楽観主義)心理学」の世界的な権威であるミハリー・チクセントミハイ博士が記念講演。式典には卒業生のほか、SUAのハブキ学長や理事、教職員、卒業生の家族、支援者、同窓生など約1000人が出席した。

メッセージ

平和の大理想へ 信頼の絆を世界に広げよ
あらゆる差異を超えて 多様性輝く社会を築け


   一、「心」というものは、融通無碍であります。わが心は瞬時に太平洋を越え、今まさに、アリソビエホの丘に立つアメリカ創価大学の創価芸術センターにあります。
 我らの母校の伝統を一段と発展させてくれ、見事な青春の勝利劇を飾られた皆さん方一人一人に、祝福の喝采を送りながら、晴れの式典を見守っております。
 私の生命であり、人類の希望である13期生の皆さん、大学院の新教育プログラム2期生の皆さん、誇りも高き卒業、誠におめでとう!
 送り出してくださったご家族の方々、支えてくださったご友人方にも、心からのお祝いを申し上げます。
 また、昼夜を分かたず、学生たちを温かく励まし、薫陶してくださった教員・職員の方々に、心より感謝申し上げます。
 本日は、尊敬申し上げる世界的な心理学者チクセントミハイ博士をはじめ、多くのご来賓に祝福にお越しいただき、創立者として、これほどの喜びはございません。誠に誠にありがとうございます。
 一、チクセントミハイ博士は、長年にわたり、創価の平和・文化・教育運動に対して、深い理解と共感を寄せてくださっています。
 5年前には、聖教新聞のインタビューに応えていただき、「人生の宝」について3つの価値を挙げられました。それは、第1に「信頼」であり、第2に「希望」であり、そして第3に「〝今〟をよりよく、楽しく生きようとする姿勢」であります。
 若き皆さん方が、人類に貢献しゆく世界市民として、さらに成長し、飛躍しゆく糧となる「人生の宝」であります。
 きょうは、この3つの価値を踏まえ、チクセントミハイ博士を囲み、皆で和気あいあいと語り合う思いで、メッセージを送ります。
 一、第1に、「社会に世界に信頼の絆を広げよ」と申し上げたい。
 チクセントミハイ博士が強調されている通り、「信頼」こそ全てに優先する価値であります。
 私の師匠である戸田城聖先生が青年にとって最大の財産と教えられたのも「信用」であり、「信頼」でありました。
 人生は、一人の人間として、どこまで誠実に「信頼」を勝ち開いていけるかという挑戦であるといってもよいでしょう。
 どうか皆さんは、新しい価値創造の舞台にあっても、アメリカ創大生らしく、常に誠実を貫き通していってください。誠実に勝る力はありません。
 「人の誠実さというのは、誠実な人間にこそ引き出せるものだ」(リチャード・ステンゲル著『信念に生きる』英治出版)とは、私の大切な友人マンデラ元大統領の信念でありました。
 「あの人は誠実だ」「あの人がいれば安心だ。大丈夫だ」。そう信頼される存在と光っていくことが、私たちの目指すべき間断なき成長と自己革新――「人間革命」の具体的な指標でもあります。
 そして、この「信頼の絆」を、誠実な対話によって広げていくことが、あらゆる差異を超え、心と心を深く結び、平和な世界を築く基盤となっていくことを、あらためて確認し合いたいのであります。
 インドネシアのワヒド元大統領は、私との語らいの中で、言われていました。
 「民族性や文化的な違い、あるいは歴史的な背景にかかわらず、対話は人々に“人間の顔”を与えることができる」と。
 世界中の学生が集い合うキャンパスで学んだ皆さんは、まさに、この“人間の顔”を互いに輝かせる対話の力を錬磨し、すでに若き「世界市民」として、大いなる翼を鍛えてきたことを誇り高く自負してください。いよいよ勇気をもって、使命の大空へ羽ばたく時です。
 激しい時代の嵐にも、怯まず、恐れず、惑わず、「不信」を「信頼」へ、「分断」を「結合」へ、「差異への恐れ」を「多様性の喜び」へと転じながら、悠々と堂々と、飛翔していただきたいのであります。

不屈の楽観主義で共に勝利の人生を
 一、第2に、「希望の仲間と、希望の光を放ちゆけ」と申し上げたい。
 13期生の皆さんの入学レセプションで、私はニュージーランド出身の平和学者であるクレメンツ博士と対談を進めていることを紹介しました。昨年、完成したこの対談集の中で、博士が紹介くださった印象深いエピソードがあります。
 それは、紛争地帯でNGO(非政府組織)の活動をする中で、たとえ落胆する試練に遭っても、志を同じくする仲間と接すると必ず勇気が湧いてきたというのです。
 その経験を通して、博士は語られました。
 「自分だけでは押しつぶされてしまいそうな問題に対しては、皆と一緒に立ち向かうこと」「青年たちに伝えたいことは、同じ目的をもった仲間を大切にすること」と。
 良き仲間を持つ人は強い。その励まし合いのあるところ、尽きることのない希望が生まれます。
 そして希望があるところ、どんな困難も必ず乗り越えてゆく力と知恵が生まれるのです。
 皆さんには、アメリカ創大の同窓のスクラムがあります。皆さんの活躍を何よりの希望として信じ祈り、待ってくれている父たち母たちが、世界中にいます。そしてまた、これからの前進の中で、皆さんの大志に共鳴しゆく新たな友も誕生するでしょう。
 東洋の聖賢の譬喩に「人のために火をともせば・我がまへあき(明)らかなるがごとし」とあります。
 皆のために生命を燃やし、情熱の炎を燃やすところに、自他共の未来を照らす希望の光が輝きます。
 心広々と良き仲間と苦楽を分かち合いながら、不屈の楽観主義で、共に人生の勝利へ、大いなる理想の実現へ、希望の光を放っていっていただきたいのであります。

「今」この時にベストを尽くせ
 一、第3に、「〝今〟を朗らかに生き切れ! そこに未来の創造と喜びがある」と申し上げたい。
 チクセントミハイ博士の近著『クリエイティヴィティ』(浅川希洋志監訳・世界思想社)の一節に、私は深く感銘しました。すなわち――
 「真に創造的な業績とは、ほとんどの場合、暗闇で電球が点灯するような突然のひらめきによってもたらされるものではなく、長年の努力の結果なのである」と。
 「心」という最も身近にして最も深遠なフロンティアの探究に、計り知れない努力を貫き、不朽の創造を成し遂げられた知性の洞察であります。
 皆さんは若い。ゆえに、いたずらに功を焦る必要などありません。じっくりと構えて、「今」この時に、ベストを尽くしていくことです。その日々の挑戦を楽しんでいくことです。
 たとえ、思うように結果が出なくても、いやまして努力を積み、創意工夫を重ねていただきたい。失敗しても、そこから学べば、新たな価値を創造できます。愚直なまでに執念の挑戦に徹していく生命にこそ、偉大な創造の太陽が昇るのではないでしょうか。
 「陰徳あれば陽報あり」という究極の希望の因果律を、私は愛する皆さんに託したいのです。
 本日の卒業式は、新たな人生を創造するスタートであります。
 どうか、たゆまぬ「努力また努力」、不屈の「挑戦また挑戦」によって、人生と社会と世界の新地平を開いていってください。
 一、昨年、アメリカ創価大学で開催した「世界教育者サミット」に駆け付けてくださった国際平和教育研究所の名誉創設者ベティー・リアドン博士は、「アメリカ創価大学には、全ての人々のためのグローバルなコミュニティー(共同体)を築いていく力をつける環境が整っている」と評価してくださいました。
 アメリカ創価大学は、平和と文化と教育の連帯を広げ、人類の希望の未来を開きゆく「英知の殿堂」であります。2020年からは、新たに「生命科学」コースが設置されることが決まりました。いよいよ発展を続ける、この殿堂を荘厳するのが、皆さん方一人一人の前進であり、勝利なのであります。
 愛する皆さん全員が、健康で幸福で、栄光と凱歌の人生を飾りゆくことを、私は祈り抜いてまいります。
 大切な、大切な宝の卒業生、万歳! 誉れのアメリカ創大家族、万歳! きょうは、本当におめでとう!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

ラオス人民民主共和国 友好記章授与式への謝辞(代読)

ラオス人民民主共和国 友好記章授与式への謝辞(代読)   (2017・5・26 駐日ラオス大使館)

 東南アジアのラオス人民民主共和国から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、同国の国家勲章である「友好記章」が授与された。教育・文化交流、活字文化の振興を通して同国の発展に寄与してきた功績を讃えたもの。叙勲式は26日午後3時から東京・港区の駐日ラオス大使館で挙行され、来日した情報文化観光省のボーセンカム・ヴォンダラ大臣をはじめ、同省国際協力局のブンルアン・ブッパー局長、ヴィロード・スンダーラー駐日大使らが出席。ヴォンダラ大臣から代理の池田主任副会長に、記章と証書が託された。

SGI会長の謝辞

青年の交流こそ共生の世界創る力
〝メコンの宝石の国〟からの栄誉に感謝


 一、本日は、誠に光栄にも、貴・ラオス人民民主共和国の尊き「友好記章」を賜り、心より感謝申し上げます。
 私は、この栄誉を、貴国の良き国民、良き市民として、日夜、社会貢献を続けるラオスSGIの友と拝受させていただきたいと思っております。
 とともに、貴国を敬愛する世界192カ国・地域の同志と、この喜びを分かち合わせていただきます。誠に誠に、ありがとうございます。
 光まばゆき「メコンの宝石」と輝く貴国は、悠久の伝統文化が滔々と流れ、多彩な民族が麗しく共存する人類の希望の天地であります。
 私は、貴国の魅力を謳い上げた、有名な「美しき豊かなラオス」の詩の一節が大好きであります。
 「故郷のラオスは 目に美しき場所 北には山や谷が 重なり合い 好きな森林の音には 無数の木々が 広大な庭園の如く いつも緑に潤う」「ラオスの国土は どうしてこんなに楽しいのか 野原は遠くまで続く 地平線の果てまで」と。
 この世界の憧れの貴国と、うれしいことに、わがSGIは、平和・文化・教育の交流を、幾重にも結び広げてくることができました。
 特に1998年、ボーセンカム・ヴォンダラ大臣が、最高峰の名門ラオス国立大学の学長として、わが創価大学を訪問してくださったことを、私は改めて、深い感謝とともに思い起こすのであります。
 大臣に温かく見守っていただき、同大学と創価大学の間には学術交流協定が結ばれ、今、毎年、貴国の最優秀の英才をお迎えしております。

平和のために行動
 一、思えば、私が平和への願いを込めて、民衆と民衆の相互理解と友好の促進のため、民主音楽協会(民音)の創立を構想したのは、メコンの大河が潤すインドシナの大地においてでありました。
 この民音も、8年前、「日・メコン交流年」を祝う記念公演に、貴国の誇るラオス国立音楽舞踊団をお招きすることができました。優美にしてロマンあふれる貴国の舞と調べは、幾多の日本人の心を魅了し、新たな友誼の共鳴を奏でてくださったのであります。
 さらに、貴国の先生方とSGIは「平和の文化」の創出のため、共々に行動してまいりました。
 2004年、私どもはニューヨークの国連本部で、「世界の子どもたちのための平和の文化と非暴力の国際10年」を支援する展示会(「世界の子どもたちのための平和の文化の建設」展)を共催いたしました。
 その折、貴国の国連代表部の先生方が展示会の意義に深く賛同し、ご協力くださったことも、忘れ得ぬ歴史であります。

輝く無限の可能性
 一、貴国には、人々の幸福のため、正義の前進のため、平和の勝利のため、手を差し伸べて献身する「開かれた友誼の心」があり、皆と力を合わせて苦難を乗り越えゆく「勇敢なる連帯の心」があります。
 私が心にとどめる貴国の格言に、こうあります。「木一本だけでは塀で囲えない 誰かが欠けていれば町づくりはできない」(『世界ことわざ大事典』柴田武・谷川俊太郎・矢川澄子編、大修館書店)
 誠に、その通りであります。
 今、国際社会が追い求めている「人間の安全保障」の原点も、この共生の智慧にあるといって、過言ではないでありましょう。
 ともあれ、21世紀の焦点は、アジアであります。なかんずく、その進路を大きく決定づけていくのは、英邁な若き人材の宝庫であり、無限の可能性をたたえた、メコンの宝土であると、私は確信してやみません。
 貴国の「建国の英雄」であられるカイソーン元大統領は叫ばれました。
 「青年は、激しい嵐にも動じない鷲である。新しい時代を勝利へと変えていくことができる」と。
 本日の栄誉にお応えするためにも、私は、生命尊厳の英知みなぎる貴国の皆様方と心を通わせながら、新たな地球文明の創造へ、希望の若鷲たる、両国そして世界の青年の育成と交流に尽力してまいる決心であります。
 貴国ラオスと日本は、外交関係が樹立されてより、本年で62周年を迎えました。
 貴国の国花・チャンパーと日本の国花・桜に彩られた友好の並木道を、若人たちが手と手を取り合って、さっそうと進みゆく未来を、私は心に思い描いております。
 偉大なるラオス人民民主共和国の永遠無窮のご繁栄、そして、本日ご列席くださった皆様方のご健勝を心よりお祈り申し上げ、私の御礼とさせていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました!
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

国際通信社INPSからのインタビュー

国際通信社INPSからのインタビュー   (2017・4・28付 INPS Japan)

 新たな希望の時代を招来するうえで「青年の役割」に注目することがなぜ大切なのか。核兵器を法的に禁止し、廃絶する条約制定を目指す国連の画期的な交渉会議は成功するだろうか。国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、SDGsやパリ協定の推進のために、どうすれば国際社会から十分な支援を得ることができるだろうか。 これらは、インターナショナル・プレス・シンジケート(INPS)の基幹媒体であるIDNのラメシュ・ジャウラ記者兼編集長が、創価学会インタナショナルの池田大作会長に電子メールインタビューで問いかけた質問の一部である。インタビューの全文は以下のとおり。


未来に向けて国連とその創造的進化を強化する

「思いの共有」から「行動の共有」へ 一対一の友情こそ連帯の生命線


 ――貴殿は、1983年から毎年、平和提言を発表されています。本年の「希望の暁鐘 青年の大連帯」と題する提言の冒頭で、「青年の役割」に焦点を当てられております。「青年の役割」に注目することがなぜ大切なのかについて、説明いただけますでしょうか。

 池田 それは、「青年の数だけ希望があり、未来がある」と固く信じるからです。現在、世界では多くの問題が山積していますが、青年たちが連帯して行動を起こしていけば、そこから希望の暁鐘が生み出されるとの思いを、提言のタイトルに込めました。
 今回、私は、SDGs(持続可能な開発目標)をめぐる課題を中心的に論じましたが、その制定プロセスにおいて国連が実施した調査に、最も多くの声を寄せたのも青年たちでした。
 市民社会から700万人以上の声が届けられる中、7割以上を30歳未満の若い世代が占めていたのです。
 以前のミレニアム開発目標とSDGsの違いは様々ありますが、なかでも重要なのは、市民社会の声、特に青年の声を踏まえる形で採択された〝民衆のアジェンダ〟であるという点だと思います。 
 SDGsでは、貧困や飢餓をはじめ、ジェンダー平等や気候変動など、17分野・169項目にわたる目標が盛り込まれました。
 いずれも容易ならざる課題であり、国レベルでの取り組みの強化はもとより、市民社会の力強い後押しが絶対に欠かせません。
 〝民衆のアジェンダ〟という特色を最大の強みとし、グローバルな行動の連帯を築くことがSDGsの成否を握る鍵であり、その結集軸となる存在こそ「青年」にほかならないと私は考えます。
 私どもSGIが、国連の協議資格NGOとして軍縮・人権・環境・人道を軸に活動を続ける中、その中核を担ってきたのも青年たちでした。青年には、自らの創造力をもって希望のシナリオを紡ぎ出し、自らの情熱と行動をもってそれを前に進める力が具わっています。
 今、世界には10歳から24歳までの若い世代が、18億人いるといわれています。こうした若い世代が、暴力や争いではなく、平和や人権を守るために共に立ち上がり、行動の輪を広げていけば、SDGsが目指す「誰も置き去りにしない」社会への道は、必ずや大きく開けていくに違いありません。

 ――「大連帯」とは、国家、人種、民族、経済、イデオロギーの違いを超えるものかと思います。貴殿の視点から、青年たちはどのように大連帯を実現することができるでしょうか。

 池田 様々な違いを乗り越えて連帯を築くための出発点となるのは、「思いを共有すること」ではないでしょうか。
 それは、難民の人々が直面する窮状に対して〝胸を痛める心〟であったり、環境破壊を食い止めたいという〝やむにやまれぬ思い〟であったり、戦争のない世界を求める〝心の底からの願い〟といったものです。
 実際、私どもSGIが国連支援の活動を続ける中で、他の団体と連携を深める基盤となってきたのも、そうした思いでした。
 例えば人権の分野では、各地で広がる差別や排他主義に対し、問題意識を同じくする多くの団体と連携する中で、「人権教育および研修に関する国連宣言」の採択を後押しました。採択から2年後の2013年には、アムネスティ・インターナショナル、人権教育アソシエイツ(HREA)と一緒に、「人権教育2020」という市民社会ネットワークを立ち上げ、この3月にも同ネットワークなどと共同し、「変革の一歩――人権教育の力」と題する新展示をジュネーブの国連欧州本部で開催したところです。
 また、青年の連帯という面では、核兵器の廃絶を求める国際ネットワーク「アンプリファイ」が昨年5月に発足し、SGIの青年メンバーが他の団体の青年たちと力を合わせて、核時代に終止符を打つための活動を広げています。
 このように思いを共有し、問題解決のために何をすべきかを共に考えることが、連帯を形づくる基盤になると思うのです。
 SGIが「世界市民教育」を重視し、地球的な課題に関する様々な展示等の開催を通して、特に若い世代の意識啓発に力を入れてきた理由の一つもそこにあります。
 その上で最も大切なのは、共に行動を重ねる中で、垣根を超えた〝一対一の友情〟を深め合っていくことではないでしょうか。
 「大連帯」といっても、あくまで重要なのは、規模の大きさではなく、つながりの強さです。困難な状況を乗り越えながら、現実変革のうねりを巻き起こすスクラムの強さです。〝一対一の友情〟こそ、「青年の大連帯」の生命線なのです。

 ――2015年8月に広島の地で、SGIが共同主催された「世界青年サミット」を鮮明に思い起こします。貴殿は、師匠である創価学会の戸田城聖第2代会長が「原水爆禁止宣言」を発表してから60周年の佳節である本年も、青年に焦点を当てた行事の開催をお考えでしょうか。

 池田 戸田第2代会長が「原水爆禁止宣言」を発表した神奈川の地で、「青年不戦サミット」の開催を予定しています。これは、広島・長崎・沖縄の青年部をはじめ、各地の青年の代表が集って行われるものです。
 今から60年前の1957年9月8日、戸田会長は、5万人の青年たちを前に、世界の民衆の生存の権利を根源的に脅かす核兵器は〝絶対悪〟にほかならず、いかなる理由があろうと、その使用を断じて許してはならないと訴えました。
 そして、核兵器の禁止と廃絶を時代潮流に高めていくことを、〝遺訓の第一〟として、当時、青年だった私たちに託しました。
 以来、私は、その遺訓を胸に、「核兵器のない世界」への道を切り開くための行動を続けてきました。
 SGIが現在、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)をはじめ、他のNGOや宗教コミュニティーの団体などと力を合わせて、核兵器禁止条約の締結を目指す運動に取り組んでいる精神的な源流も、この戸田会長の「原水爆禁止宣言」にあるのです。
 時を経て、核兵器の非人道性に対する認識が高まる中、核兵器禁止条約をめぐる交渉がいよいよ国連で始まりました。
 条約の締結によって、一切の例外を認めることなく核兵器の使用を禁止する国際規範を打ち立てることが、1996年の国際司法裁判所の勧告的意見で焦点となった〝明示的な法の不在〟の克服につながることは間違いありません。
 この禁止条約の交渉を成功に導く上でも、また、条約の締結後に実効性の確保を図る上でも、市民社会の声、なかんずく、核時代との決別を強く求める青年の声を結集し、目に見える形で示していくことが、非常に重要になると思います。
 神奈川で開催する「青年不戦サミット」が、その一翼を担う集いとなることを、心から念願してやみません。

 ――核兵器を法的に禁止し、廃絶する条約制定を目指す国連の交渉会議の第1会期が3月31日に終了したことを受けて、6月15日から7月7日に行われる第2会期に何を期待されますか。

 池田 交渉会議の第1会期で、国連加盟国の3分の2を上回る130カ国以上の国々と市民社会の代表が参加する中、条約の大枠をめぐる建設的な議論が進んだことを、強く歓迎するものです。
 会議にはSGIの代表も参加して発言を行ったほか、作業文書を提出しましたが、討議では〝何としても禁止条約を成立させよう〟という熱気に満ちた発言が相次いだといいます。討議の進展を踏まえ、議長を務めるコスタリカのホワイト大使は、第2会期の最終日には条約の成案を採択したいと表明しました。
 そこで私が申し述べたいのは、第1会期ではほとんど参加がみられなかった核保有国や核依存国を含めて、より多くの国が、今後の討議に参加するよう、強く呼び掛けたいという点です。
 意見の対立があるから対話は不可能なのではなく、対立があるからこそ対話が必要となるからです。
 今日、核兵器がもたらす壊滅的な結末への懸念と、偶発的な事故などによる核爆発の危険性に対する認識は、核保有国や核依存国を含め、どの国にも基本的に共有されたものであるはずです。
 その点は、2010年のNPT運用検討会議の最終文書でも確認されております。
 そこを足がかりに、NPT第6条の核軍縮義務に焦点を合わせた討議を行う中で、各国が抱える安全保障上の懸念と、「核兵器のない世界」を実現するための方途が交差する点がどこになるのか浮き彫りにし、前に進めるべき時が来たと思うのです。
 第1会期で行われた市民社会の代表を交えての自由討議の機会を第2会期でも設ける中で、禁止条約の制定を〝地球的な共同作業〟として推し進め、会期末の成立を期すべきではないでしょうか。

 ――核兵器禁止条約をめぐる今後の交渉会議において、貴殿は、日本がどのような役割を担うべきであるとお考えでしょうか。

 池田 私は、唯一の戦争被爆国である日本が歴史的な使命と責任を深く自覚し、交渉会議に積極的に臨むことを呼び掛けてきました。
 それだけに、3月末に行われた交渉会議の第1会期で、日本が不参加となったことを、極めて残念に思います。
 しかし同時に、日本から多くの市民社会の代表が会議に集い、核兵器の禁止と廃絶を求める声を条約への具体的な提案と併せて届けたことの重みは非常に大きかったと感じてなりません。
 会議では3人の被爆者の方々が体験を生の声で語りました。その体験を通し訴えられた〝核兵器による惨害を二度と誰にも味わわせてはならない〟との切実な思いは、核兵器禁止条約の立脚点がどこにあるのかを明確に示したものといえましょう。
 これまで日本が核軍縮・不拡散外交の柱としてきたNPTは、核戦争が全人類に惨害をもたらすとの認識に立ち、「諸国民の安全を守る措置」の必要性に基づいて制定されたものです。この本旨に照らせば、禁止条約はNPTと決して相反するものではなく、NPTが目指す核軍縮・不拡散の強化につながるものです。
 その意味で大切なのは、日本が近年、広島で開催した軍縮・不拡散イニシアチブの会合やG7外相会合で、核保有国や核依存国の外相らと共に採択した宣言を今一度想起することではないでしょうか。そこには、核兵器の非人道的影響をめぐる議論は「国際社会の結束した行動のための触媒であるべき」との文言や、「核兵器は二度と使われてはならないという広島及び長崎の人々の心からの強い願いを共にしている」との一節が刻まれています。
 核兵器のない世界を築くために何が必要か、議論を徹底して深めながら、道を切り開くことに、日本の使命と責任があります。その一点に立ち返って、第2会期からの討議への参加に踏み出すことを、強く願ってやみません。
 そして、第1会期に参加していた核依存国のオランダなどとも連携しながら、核保有国と非保有国との橋渡し役を担い、日本だからこそできる貢献を果たしてほしいと望むものです。

 ――貴殿は、米ロ首脳会談をできるだけ早期に開催し、核軍縮の流れを再活性化することを提言されております。近い将来に、そのような会談が開催される可能性について、どのような見通しをお持ちでしょうか。

 池田 今年1月、アメリカでトランプ新政権が発足した直後、ロシアのプーチン大統領との電話会談で意見の一致をみていたように、3年前のウクライナ情勢をめぐる対立以来、冷え込んでいた両国関係の改善を目指す機運が見え始めていました。
 しかし、先日のシリアへの空爆を巡って、米ロ関係はより深刻な状況に陥り、先行きが見えない状況となっています。
 両国の対立は、シリアを巡る国連安保理での議論にも影響を及ぼすなど、国際社会に大きな陰を落としており、緊張緩和に向けての糸口を早急に探る必要があります。
 空爆から5日後(4月12日)に、アメリカのティラーソン国務長官がモスクワを訪れ、ロシアのラブロフ外相に続いて、プーチン大統領との会談が行われましたが、両国の間で対話の回路を閉ざさない努力は、緊張状態のエスカレーションを防ぐために、ますます求められるでしょう。
 かりに対話の過程で激しい意見の応酬が続いたとしても、互いの懸念がどこにあるのかを知ることが、関係改善の一歩となることは間違いありません。
 先日(5月2日)にも、トランプ大統領とプーチン大統領が電話会談を行いましたが、こうしたさまざまな形を通じて対話の継続を図っていくことが重要だと思います。
 現在、米ロ両国とも、核兵器の関連予算は莫大のものとなっており、このままではさらに増えていく恐れがあります。その莫大な資金が削減されれば、福祉や保健などの向上のために充当することもできます。
 昨年11月、トランプ大統領の当選直後に、プーチン大統領と行った電話会談で話題になったように、今年は両国が国交を樹立してから210年にあたります。その時の会談で一致した「実務的で互いの利益となる協力関係への復帰」に向けて、歩み寄りへの模索を続ける中で、両国の行動が大きな鍵を握る核軍縮の問題についても対話を開始することを、切に願うものです。

 ――国連の新事務総長であるアントニオ・グテーレス氏が直面する課題とは何であるとお考えでしょうか。また、そうした課題を事務総長はどのように解決できるとお考えでしょうか。どうしたら、事務総長は、SDGsやパリ協定の推進のために、国際社会から十分な支援を得ることができるでしょうか?

 池田 国連では創設以来、「世界人権宣言」の採択をはじめ、様々な分野で基盤となる国際規範や条約の整備を進める一方で、「持続可能な開発」や「平和の文化」といった人類が共同して追求すべき理念や指標を打ち立てることに貢献してきました。
 こうした一連の取り組みが、第2代の事務総長を務めたハマーショルドが提起していた、憲章の精神に基づく国連の〝創造的進化〟の重要な一端を担ってきたといえましょう。
 それは、多くの地球的な課題に対する「認識の共有」を国際社会で押し広げ、近年もSDGsの制定とともに、温暖化防止のためのパリ協定を採択に導く大きな牽引力となりました。
 しかし難民問題のように、事態の深刻さへの「認識の共有」が進んでいても国際協力の強化が難航する課題も多く、「認識の共有」から「行動の共有」への流れをいかに強めていくかが、現在の国連が直面する大きなテーマであると思えてなりません。
 その意味で、グテーレス事務総長が、10年にわたる難民高等弁務官としての経験などを踏まえて、「予防の文化」の重要性を呼び掛けるとともに、ジェンダー平等の実現を最優先課題の一つに挙げておられることに、強く共感するものです。
 なぜなら、温暖化の問題が象徴するように、地球的な課題に無縁でいられる国はどこにもなく、どの国にとっても有益となる「予防の文化」の追求は、国連の挑戦を支える「行動の共有」の強いインセンティブ(動機)になると思うからです。
 また、ジェンダー平等は、私も今年の提言で強調したように、平和構築や紛争解決の面で不可欠の要素であるだけでなく、SDGsの全ての目標を前進させる中軸となるものです。
 この点、グテーレス事務総長がその一環として、国連幹部のジェンダー平等を目指して、副事務総長や事務次長、官房長や政策担当特別顧問に女性を任命し、自ら国連におけるジェンダー主流化の流れを強めようとしていることを、強く歓迎するものです。
 私は、グテーレス事務総長が重視する「予防の文化」やジェンダー平等こそ、SDGsやパリ協定をはじめとする国連の挑戦の大きな推進力になるに違いないと確信します。
 そのためにも、これまでの質問の中で述べてきたように、「国連と市民社会との協働」をあらゆる分野で強めていくことが大切であり、とりわけ「青年の参画」の場を積極的に設けることが何よりも欠かせない要素となるに違いありません。
 グテーレス事務総長のリーダーシップの下、「市民社会との協働」と「青年の参画」が、国連の強化と創造的進化をもたらす基盤として広がっていくことを、私は強く期待しています。
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

全同志に和歌と随筆を贈る

全同志に和歌と随筆を贈る   (2017年5月3日付 聖教新聞)

 師弟不二の永遠の原点の日、世界広宣流布の誓願に生き抜く旅立ちの日――きょう5月3日は「創価学会の日」「創価学会母の日」である。第2代会長・戸田城聖先生は1951年(昭和26年)、第3代会長・池田大作先生は60年(同35年)、ともにこの日に創価学会の会長に就任し、全民衆を救いゆく広布の大長征を開始した。
 この「5・3」の栄光を寿ぎ、池田先生と香峯子夫人の長年にわたる平和・文化・教育への貢献をたたえる顕彰が、ブラジル、アメリカをはじめ、各国から相次いでいる。
 また池田先生は全国・全世界の同志の健康と勝利と幸福を念願しつつ、3首の和歌を贈るとともに、「随筆 永遠なれ 創価の大城」〈我らの凱歌の五月三日〉を寄稿した。


  元初より
  ああ感激の
    同志かな
  共に宝処に
    至る嬉しさ

 気高くも
  不軽の慈母《はは》の
    振る舞いは
  喜び広げ
    みなを仏に

 民衆の
  命運ひらく
   創価山
  若き世雄は
   誉れの勝旗《はた》を
2017-08-13 : 詩・句等 :
Pagetop

「世界広布新時代第25回本部幹部会」「SGI(創価学会インタナショナル)春季研修会」「聖教新聞配達員大会」へのメッセージ

「世界広布新時代第25回本部幹部会」「SGI(創価学会インタナショナル)春季研修会」「聖教新聞配達員大会」へのメッセージ            (2017年4月15日 東京戸田記念講堂)

 栄光の5月3日「創価学会の日」「創価学会母の日」を記念する「世界広布新時代第25回本部幹部会」が15日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)春季研修会」「聖教新聞配達員大会」の意義を込め、豊島区巣鴨の東京戸田記念講堂で開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長が各部の代表、55カ国・地域270人の友と出席した。池田大作先生はメッセージを贈り、心から祝福。民衆の幸福のため、社会の安定のため、世界の平和のために、〝大歓喜の賢者の行進〟で、あらゆる試練を断じて勝ち越える「立正安国の大連帯」の構築をと呼び掛けた。
 幹部会では池田主任副会長が池田先生のメッセージを紹介。志賀男子部長が青年の「熱と力」で正義の旗を打ち立てようと訴え、永石婦人部長が、生き生きと対話の花を咲かせて希望のスクラムを広げたいと語った。
 原田会長は、勝利の原動力は〝みんなに絶対に幸せになってもらいたい!〟との「一念」と、〝師匠に安心していただける拡大の実証を〟との「決意」にあると強調。栄光の「5・3」から、師弟共戦の「7・3」へ、池田門下の勝ちどきを響かせようと呼び掛けた。
 続いて「第44回本部幹部会」(2004年12月)での池田先生のスピーチを視聴した。
 幹部会の掉尾を飾ったのは、東京の歌「ああ感激の同志あり」の合唱だった。
 前方のスクリーンには、先生が東京の同志と共に刻んだ〝感激のドラマ〟が、映し出される。
 1978年(昭和53年)8月、荒川文化会館での同歌初披露の瞬間や、79年(同54年)11月、豊島区の東京戸田記念講堂で学会歌の指揮を執る先生の姿。
 さらに各地への激励行や、83年(同58年)5月3日「創価学会の日」に、東京会館(当時)で行われた記念の集いの模様も。その年の「5・3」に寄せて、池田先生が認めたのが「東京凱歌」の書であった。

 〽いざや戦士に
  栄あれ
  汝の勝利は
  確かなり……

 世界広布の未来へ、人間革命と師弟の凱歌を轟かせゆく、民衆の大行進が始まった。


メッセージ

輝き光る「我らの五月三日」 
平和を築く「立正安国の大連帯」


「感激の同志」と共に勝利へ苦難越え進め! そこに仏になる道が

  一、日本全国、全世界の創価家族と、今年も晴れやかに、輝き光る「我らの五月三日」を祝賀することができ、これほど、うれしいことはありません。
 55カ国・地域のリーダーの皆さん方、桜舞う花の都・大東京へ、本当にようこそ、お越しくださいました。
 偉大なる求道の一人一人と固い心の握手を交わしつつ、題目を送っております。皆で熱烈に大歓迎しましょう!(大拍手)
 きょうは聖教新聞の配達員大会であり、一番お世話になっている「無冠の友」の皆さんに、心から感謝申し上げます。
 聖教新聞の創刊号の1面を飾ったのは、戸田先生の執筆による論陣「信念とは何ぞや?」でした。聖教新聞は「生命尊厳」の揺るぎなき信念を掲げた言論であり、その配達に当たってくださる皆さんは、究極の信念の闘士であります。
 一、忘れ得ぬマンデラ元大統領が、27年半もの獄中闘争を貫き通した、心の支えは何であったか。
 それは、お母さんが「自分の信念の正しさを信じ、信念のために闘いなさい」(長田雅子訳『ネルソン・マンデラ 私自身との対話』明石書店)と、最後の最後まで書き送ってくれた手紙であった。この母の励ましこそが、尽きることのない「誇り」と「喜び」の源泉になったというのであります。
 信念に生き抜く母たちの励ましほど、尊く強い正義の光はありません。我ら創価家族が、何があろうと、広宣流布という最極の信念の大道を明るく毅然と前進できるのも、太陽の母たちがいるからであります。
 5月3日「創価学会母の日」を前に、世界一の婦人部の皆さん方に、感謝と讃嘆の大拍手を送りたいと思うが、どうだろうか!(大拍手)

全て覚悟の上
 一、我らの信念は、御本仏・日蓮大聖人に直結する大信念であります。
 大聖人が、武蔵国、すなわち、ここ大東京の先達である池上兄弟に送られた御聖訓を一緒に心肝に染めたい。
 それは、池上兄弟が二度目の勘当という苦難の真っ只中で頂いたお手紙です。
 当時、社会的生命の圧殺にも等しい勘当の難を、兄弟は、ひとたびは乗り越えたものの、再び、より厳しい迫害に襲われました。
 病気の再発や、事業の度重なる逆境など、人生には何度も越えねばならない困難がある。いわんや、広宣流布の途上にあっては、「山に山をかさね波に波をたたみ難に難を加へ」(御書202㌻)と仰せの通りに、険しい使命の難関が打ち続くことは、もとより覚悟の上である。その時こそ、まことの信心が試される勝負の時といってよい。全て、皆が永遠に仏になりゆくための仏道修行だからである。
 大聖人は、池上兄弟に厳然と仰せになられました。
 「必ず三障四魔と申す障いできたれば賢者はよろこび愚者は退くこれなり」(同1091㌻)と。
 兄弟は、この御指導のままに一歩も退かず、勇んで前に進み抜いた。魔に付け入る隙を与えない団結で、夫人たちも一丸となって戦い抜いた。
 そして、ついに「冬は必ず春となる」(同1253㌻)との勝利を迎える。それは、勘当が解けるだけではなく、猛反対であった父親が入信し、見事なる「一家和楽」を勝ち開くまでに至ったのであります。
 「難を乗り越える信心」の実証は、眼前の苦境を打開するのみにとどまらず、周囲の仏法への理解を一変させ、国土世間までも劇的に変えていくことができる。これが「賢者」の大歓喜の逆転勝利なのであります。
 やがて、池上家の人々は大聖人をお迎えすることができ、大聖人は万年まで託されるが如く、最後に「立正安国論」の講義をなされました。
 不思議にも、わが学会は、御本仏が魂魄を留められた大東京を本陣として、「立正安国」の旗を高く掲げて誕生したのであります。

対話を勇敢に
 一、60年前の7月、大阪事件の弾圧の渦中に炎の東京大会を行ってくれた歴史も、私と妻の命から離れることはありません。雷雨の中の大阪大会も、わが胸奥に不滅の輝きを放っています。誉れ高き「ああ感激の同志あり」の劇です。
 あの日あの時、戸田先生は関西本部で私に言われました。
 「社会の不幸に目をつぶり、宗教の世界に閉じこもり、安穏として、ただ題目を唱えているだけだとしたら、大聖人の立正安国の御精神に反する。
 この世の悲惨をなくし、不幸をなくし、人権を、人間の尊厳を守り、平和な社会を築いていくなかにこそ仏法の実践がある」
 「君が先頭となり、大難と戦うことで、君だけでなく、本末究竟して、みんなの一生成仏の道が開かれることになる」と。
 民衆の幸福のため、社会の安定のため、世界の平和のため、我らはいよいよ「賢者はよろこび」と戦い進むのだ。そして、信念の対話を勇敢に広げ、地涌の若き賢者を聡明に育みながら、人類に立ちはだかる、ありとあらゆる試練を断じて勝ち越えていく「立正安国の大連帯」を築き上げていこうではないか!
 一、大聖人は池上兄弟や四条金吾夫妻など愛弟子の勝利を、「何よりも爽快なり」(同1175㌻、趣意)と喜ばれました。「仏法は勝負」であるゆえに、最後は正しい信心が必ず勝つと示し切ることが、妙法の無限の功力の証明であり、未来へ贈る希望の光なのです。
 世界広宣流布の壮大な未来へ、何ものも恐れぬ「感激の同志」のスクラムで、一人一人の「人間革命の凱歌」を、我ら「東京の凱歌」を、そして「師弟の凱歌」を轟かせゆくことを共々に決意しあって、私のメッセージといたします。
 全国、全世界の同志の皆さん、本当にありがとう! 皆、お元気で!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

第10回全国男子部幹部会へのメッセージ

第10回全国男子部幹部会へのメッセージ   (2017年4月12日 熊本平和会館)

 「新時代第10回全国男子部幹部会」が9日午後、熊本・菊陽町の熊本平和会館で開催された。これには、原田会長、竹岡青年部長、志賀男子部長が、熊本はじめ九州の代表ら1500人と出席。池田大作先生はメッセージを寄せ、妙法には、いかなる境遇も変毒為薬し、新たな幸福と勝利の道を切り開く力があると強調。地涌の青年がスクラムを組み、何ものにも壊されない安穏と繁栄の郷土の建設をと念願した。
 人は「坂」に何を思い浮かべるだろうか。
 「上り坂」「下り坂」といった言葉からも、その傾斜は「試練」を連想させる。
 熊本の友は、険しい人生の坂に差し掛かるたび、ある“場所”を思う。県北部の古戦場「田原坂」。池田先生は折に触れ、この坂を通し、同志に励ましを送ってきた。
 幹部会の冒頭、場内前方の大スクリーンに熊本広布史が映し出された。
 ――池田先生は1958年(昭和33年)、熊本を初訪問。草創の友に訴えた。〝広布の坂は、たとえ一人になっても越すのです!〟
 邪宗門の迫害の渦中の81年(同56年)、熊本市の壱町畑公園で友は池田先生と共に「田原坂」を大合唱。第1次宗門事件の険難の坂も乗り越えた。
 師弟共戦で構築された難攻不落の人材城・熊本。今後、どんな坂があろうとも、越えていけると思っていた。
 しかし、昨年4月、熊本地震が発災する。越えても越えても、なお続く苦難の坂。先の見えない生活から、不安に覆われる熊本の友は少なくなかった。その心の希望の光となったのも、池田先生の励ましだった。
 「今こそ不撓不屈たれ!」「創価の師弟に、『越せない坂』は絶対にない!」と――。
 藤原九州男子部長は〝新しい力〟を先頭に広布の山を勝ち登ろうと強調。志賀男子部長が、一人立ち堅固な人材の城をと訴えた。原田会長は「創価の父母から師弟の魂を継ぎ、世界広布の大道を開こう」と念願した。
 最後に、学会歌「誓いの青年よ」、さらに新生の決意で「田原坂」を歌い上げた。


メッセージ

青年の手で復興の楽土を

 火の国・熊本での凱歌轟く全国男子部幹部会、誠におめでとう!
 君たちの不撓不屈の魂の炎が燃える太鼓も、歓喜踊躍の舞も、勝利の歌声も、今、私の心に響きわたっています。私も君たちと一緒に田原坂を大合唱しています。
 あの熊本地震から1年――。君たちは、言葉に尽くせぬ苦難の坂、試練の坂を乗り越え、また乗り越えて、堂々と日本一の折伏を成し遂げてくれた。一番、苦労した青年が、一番、輝く勝利を手にする。この新時代の大いなる希望を、全国、全世界に示してくれた。創価の師弟に越せない坂は絶対にないことを、「未来までの物語」として留めてくれました。
 君たちが、どれほど勇敢に、どれほど忍耐強く、復興支援に奔走してくれたことか。地元の方々から深く大きな感謝が寄せられていることも、よく伺っています。
 ありがとう! 本当にありがとう!
 どんな苦難にも、私と共に打ち勝ってきた熊本の同志も、九州家族も、君たちの大成長を、何よりの喜びとし、何よりの誇りとしています。
 日蓮大聖人は「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書947㌻)と仰せになられました。
 この妙法の力で、蘇生できない人はいない。蘇生できない国土もない。いかなる境遇であっても、必ず蘇ることができる。必ず変毒為薬して、新たな幸福と勝利の道を切り開くことができるのです。
 ゆえに、何があっても題目の師子吼を唱え抜き、青春の悩みの坂も、職場や地域での困難の坂も、断じて勝ち越えてもらいたい。
 私たちが朝な夕な読誦している法華経如来寿量品には「我浄土不毀(我が浄土は毀れず)」とあります。
 何ものにも壊されない安穏と繁栄の郷土とは、何ものにも負けない妙法受持の青年がいることだ。そして、地涌の青年がスクラムを組んで、人のため、地域のため、社会のために戦い続け、より善く変革していくことだ。
 ともあれ、広宣流布と立正安国の大願に生きゆく創価の青年の大城がそびえ立つところ、大復興の楽土が築かれていくことは間違いない。
 その未来を見つめつつ確信して、勇気凜々と賢く朗らかに正義の大連帯を広げていってくれ給え!
 君たちを見守っているご家族の皆さん、地域の同志の皆さんに、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 愛する君たち一人一人の健康と栄光を祈り、題目を送ります。
 新時代の山本伸一よ、一人ももれなく、先駆者たれ、勝利者たれ!(大拍手)
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop

第7回「首都圏フェニックス大会」へのメッセージ

第7回「首都圏フェニックス大会」へのメッセージ    (2017年4月9日 広宣会館)

「負げでたまっか!」は未来へ

 「うつくしまフェニ ックスグループ」(原発事故等で県内外に避難した友)の第7回となる首都圏大会が9日、東京・信濃町の 「広宣会館」(学会本部別館内)で行われた。
 遠藤総福島総合長のあいさつに続き、阿部嘉範さん・のり子さん夫妻が、新たな使命の地で弘教に駆ける報告を。前川梢枝さん・雪乃さん・春乃さん母娘が、創価家族の励ましを支えに力強く歩む模様を語った。
 山内総福島長、菅野同婦人部長は「私たちは永遠に福島家族。その絆を胸に、師と共に希望の前進を」と呼び掛けた。杉本総合婦人部長の後、長谷川理事長は、宿命を嘆く弱き心に打ち勝つ力が「負けじ魂」であると強調。「一人一人が『福光勝利の宝塔』と輝こう」と望んだ。

 予定を繰り上げての入場開始。会場は瞬く間に、懐かしい友の笑願であふれた。〝この日〟を目指し、一人一人が使命を果たそうと奮闘してきた。
 東日本大震災から積み重ねてきた日々は、大会当日で2222日を数えた。福光を目指す歩みに〝ここまで来たから丈夫〟というゴールはない。友は、葛藤を繰り返しながら〝それでも私は負けない〟と心を決め、明日を開いてきた。
 会合は終始、笑いと涙。最後は決まって希望の言葉にたどり着く。
 「ずっても、はっても(何が何でも)負げでたまっか!」
 場内には、後継の友の姿が多く見られた。
 最前列にに座った女子部の友がアンケートに記していた。「福島の同志の元気な笑顔を見ると、私の心にも負けじ魂が湧いてきます」
 南相馬市から創価大学に進んだ学生部員は、「福島出身の自分の姿を通して、皆に元気を送りたい」と感想を述べた。父母の横に座り、じっと登壇者の声に耳を傾ける少年少女部員のほか、震災後に生まれた幼児のかわいらしい表情も。
 「負げでたまっか!」の精神が輝く体験は、未来の世代に希望として、確かにつながっていた。

メッセージ

使命の天地で桜梅桃李の花を

 総本部の青年桜も、わがフェニックスの皆さん方を、爛漫の喜びでお迎えしております。本当にようこそ、お越しくださいました。
 「冬必ず春となる」(御書1253㌻)と、勇敢に忍耐強く、試練の冬を勝ち越えてこられた皆さん方の生命に、万朶の功徳の花が咲き薫りゆくことは、御聖訓に照らして、絶対に間違いありません。
 創価の宝である未来部の皆さんの元気な姿も、何より嬉しい。
 今日までの皆さん方の一日また一日の不撓不屈の体験こそ、人類史に輝きわたる、かけがいのない「未来までの物語」です。私は妻と、皆さん一人一人の奮闘を労い讃えながら、拍手を送っております。
 日蓮大聖人は「異体同心事」に仰せになられました。
 「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候、悪は多けれども一善にかつ事なし」(同1463㌻)
 どうか、いついかなる時も、いずこにあろうとも、支え合い、助け合い、励まし合いながら、どこまでも仲良く、どこまでも朗らかに前進していってください。この異体同心のスクラムの中にこそ、自他共の人生の春は、必ず勝ち開かれていくからです。
 皆さんが、使命の天地で、 桜梅桃李の勝利の花を思い切り咲かせ切っていかれるよう、私も妻も、強盛に題目を送り続けてまいります。
 皆さんの健康と安穏、ご家族の福徳と栄光を祈りに祈って。
 いつも、また常に、心は一緒のフェニックス家族、万歳!
2017-08-13 : スピーチ・メッセージ等 :
Pagetop
ホーム  次のページ »

プロフィール

fmiokun

Author:fmiokun
FC2ブログへようこそ!

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索