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アメリカ合衆国・デポール大学「名誉人文学博士号」授与式への謝辞

アメリカ合衆国・デポール大学「名誉人文学博士号」授与式への謝辞
                   (2016年12月28日 総本部)

 創立118年の歴史を誇るアメリカ・シカゴの民衆教育の名門学府「デポール大学」から、創価大学創立者の池田大作先生に「名誉人文学博士号」が授与された。紛争の根絶、世界平和実現に向けた不断の尽力と、あらゆる差異を超えて民衆の連帯を築いてきた功績をたたえたもの。授与式は28日午後、東京・信濃町の総本部で行われ、デポール大学のデニス・H・ホルトシュナイダー学長、同大学「池田大作教育研究所」所長のジェイソン・グーラー准教授、創大の馬場善久学長らが出席。代理の池田博正創大最高顧問に学位記が手渡された。

池田先生の謝辞(代読)

人類の紛争根絶へ不断の尽力

 一、今、私の胸には、大好きなシカゴを幾度となく訪問した思い出が、鮮やかに蘇ってまいります。
 私が初めてシカゴを訪れたのは、1960年10月。キング博士を中心とした公民権運動のうねりが、全米各地に巻き起こっていました。
 多彩な人々が行き交うリンカーン・パークを散策しながら、人間が肌の色や、宗教、信条、地位などによって、決して差別されることのない、平和と共生の世界を断じて築いていこう――こう強く決意したのであります。
 以来、志を同じくするアメリカの友人たちとのスクラムは大きく広がりました。若き世界市民が、あらゆる差異を超えて共に学び合うアメリカ創価大学も、その志を継承してくれております。
 貴大学は、まさしくリンカーン・パークに近接してメインキャンパスを構え、1898年の創立より、一貫して、人間の尊厳と平等、幸福のために尽力してこられました。
 早い段階から、女性のためのプログラムを開設し、さらには学位を授与してこられた歴史も、誠に有名であります。
 近年は、ホルトシュナイダー学長の卓越したリーダーシップのもと、全米を代表する理想の大学として、大いなる躍進を遂げてこられました。
 アメリカの「最も革新的な大学」の一つとして高く評価され、学生たちからも「最も幸福度の高い大学」と讃えられていることも、よく存じ上げております。
 その誇りも高き名門学府から、本日、光栄にも、最高に栄えある称号を賜りました。
 私は、このヒューマニズムの宝冠を、よき国民として、よき市民として献身する、貴国アメリカをはじめ、世界192カ国・地域のSGIの友と一緒に、謹んで拝受させていただきます。
 誠に、誠にありがとうございます。

シカゴの教育に学んだ先師
 一、今年は、私ども創価教育の創始者であり、平和の殉教者である牧口常三郎先生の生誕145周年でありました。さらに明年は、その先師の構想を最初に実現した創価学園の創立より、50周年となります。
 この節目に、創価教育の理念と実践を深く理解していただいている貴大学より賜りました栄誉は、先師への何よりの報恩であるとともに、創価教育の未来への限りない励ましであると、感謝は尽きません。
 実は、わが先師は、小学校の校長として、シカゴの教育から重要なる啓発を受けていた一人であります。
 先師は、苦学する児童のために、東京でいち早く無料給食を実施したパイオニアでありました。95年前の師走の全国紙で、先駆の取り組みが大きく取り上げられております。
 この手本としたのが、シカゴ郊外の学校で、貧窮の児童のために行われていた「ペニーランチ」(1セントという安価での給食提供)だったのであります。
 ただただ児童の幸福を願い、世界の最先端の教育現場に旺盛に学びつつ、積極果敢な改革に挑んでいた一つの象徴であります。
 当時、シカゴにも、ヨーロッパから多くの移民が増え、経済の格差や貧困が深刻な社会問題となっていました。
 そうした困難の時代にあって、貴大学は庶民に広く門戸を開き、卓越した教育を提供する、民衆のための大学として、不朽の貢献を果たしてこられました。
 先師が、誉れ高き歴史を刻まれる貴大学と、このように交流を深めていることを知ったならば、どれほど喜んでくれるでありましょうか。
 先師は、貴国の偉大な哲学者であり、シカゴの天地にも不滅の足跡を留められたジョン・デューイ博士を深く尊敬してやみませんでした。
 近年、研究が進み、デューイ博士が1919年の来日の際、東京の小学校長会でも講演されたことが新たに確認されております。この講演会には、先師も校長として出席し、博士と出会いを結んだのではないかと推察されております。
 デューイ博士が提唱された、教育における「コペルニクス的転回」を、私はあらためて思い起こすのであります。
 すなわち、「このたびは子どもが太陽となり、その周囲を教育の諸々のいとなみが回転する。子どもが中心であり、この中心のまわりに諸々のいとなみが組織される」(『学校と社会』宮原誠一訳、岩波文庫)との宣言であります。
 今、政治も、経済も、さらには宗教さえも、激しく揺れ動く世界情勢にあります。私は、まさしく、子どもたち、青年たちを太陽と仰ぎ、そして教育こそ、21世紀の中心の太陽と定める「コペルニクス的転回」が、人類に要請されていると思えてならないのであります。
 世界の教育者、また教育学術機関が、幾重にも手を携え、連携していくところにこそ、いかなる混迷の闇も照らし晴らす、陽光があるのではないでしょうか。

世界を良くする賢き人間よ育て
 一、この地球を包みゆく壮大な教育のネットワークにとって、貴大学は、かけがえのない要の存在であられます。
 貴大学は、「我は汝に、知恵の道を示さん」とのモットーを掲げ、大学教育における、真の知性の在り方を探究してこられました。
 ホルトシュナイダー学長は、この理念について、鋭く論じておられます。
 「我々は、ただ〝教育された人間〟ではなく、〝賢き人間〟の育成を目指しています。
 この世界で最も価値のあるものを選択し、追求する視座を持ち、世界に良き変化をもたらすために、ひたむきに人生のエネルギーを注ぎゆく卒業生を輩出していきたいのです」と。
 まさに、至言であり、私は心から賛同を申し上げたいのであります。
 学長は、「知恵の探究」は、「生涯にわたり続く旅」であり、「人間は、出会う人々から、知恵を学ぶのである」と語られました。
 私たちは貴大学の伝統と知恵に真摯に学びながら、尊敬する先生方とご一緒に、この「知恵の探究」と「人材の育成」の旅に勇んで邁進してまいりたい。
 そして、後継の若人たちと共々に、世界に「善の価値」「幸福の価値」「平和の価値」「人道の価値」を創造しゆく教育の大連帯を、さらに大きく広げてまいりたい――そう誓いを新たにしております。
 結びに、わが誉れの母校となった貴大学の無窮の栄光と発展を、心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 誠にありがとうございました(大拍手)。
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2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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九州記念幹部会・青年部総会へのメッセージ

九州記念幹部会・青年部総会へのメッセージ
              (2016年12月11日 九州池田講堂)

メッセージ

 「世界のSENKU」新時代へ、大勝利の九州幹部会、誠に誠に、おめでとう!
 さらにまた、日本全国、いな全世界の先駆となって「青年拡大の年」の開幕を告げゆく九州青年部総会、本当に嬉しい。凜々しい活躍はよく分かっております。
 創価福岡先駆太鼓団、創価鹿児島サザンブレイズの見事な演奏も、本当にありがとう!
 この一年、熊本地震の甚大な被害も一丸となって乗り越えながら、大九州は、見事なる大拡大、大勝利を成し遂げてくれました。
 牧口先生も、戸田先生も、どれほど喜んでおられるか。
 何より御本仏・日蓮大聖人が「善き哉、善き哉」と最大に讃えておられることでありましょう。
 御聖訓には仰せであります。
 「一《ひとつ》の師子に百子《ひゃくし》あり・彼《か》の百子・諸《もろもろ》の禽獣に犯さるるに・一の師子王吼れば百子力を得て諸の禽獣皆頭七分にわ(破)る、法華経は師子王の如し一切の獣の頂とす」(御書1316ページ)と。
 大九州は、全学会の先頭に一人立つ、誇り高き師子王の連帯です。
 全世界が憧れる、師弟源流の誉れの人材城であります。
 ゆえに九州が強くなり、勝ち栄えゆくことが、世界広布の希望と輝きます。
 九州の正義の師子吼が轟きゆくことが、新時代の勇気の活路を開くのです。
 九州家族一人一人が、一切を変毒為薬し、幸福勝利の大福徳に包まれゆくことこそ、未来を照らす太陽なのであります。
 さあ、わが大九州の皆さん!「先駆の九州 50周年」の明年へ、勇敢に師子王の心を取り出して、「青年拡大」の大金字塔を燦然と打ち立てていこう!
 「先駆の大九州」「世界の大九州」はここにあり! という誓願勝利の大行進を、いよいよ明るく、仲良く、賑やかに繰り広げていこうではありませんか!
 縁深き一人一人の健康と勝利、ご一家の繁栄を祈り、私はさらにさらに題目を送っていきます。どうか、体を大事に! 絶対に事故なく、喜びあふれる大勝利の一年を総仕上げしていってください。
 愛する九州、万歳! 師弟共戦の青年部、万歳!
 世界一伸良く朗らかな九州家族、万歳!
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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秋季通信員大会へのメッセージ

秋季通信員大会へのメッセージ           (2016年10・11月)

 本年は、本紙創刊65周年とともに、方面・県版の発行60周年の佳節である。伝統の「秋季通信員大会」が10月から11月にかけて、各地で朗らかに開かれた。ここでは、同大会に寄せられた池田先生のメッセージを掲載する。


広布の言論城担う使命の友に感謝
地域から世界へ 人間主義の光を発信


 広宣流布とは、日蓮大聖人の御在世も、また、闘諍言訟の悪世がさらに進んだ現代にあっても、そして、未来も、永遠に「言論戦」であります。
 この最極の精神闘争を担い立つ、わが共戦の通信員の皆さん方、いつもいつも、本当にありがとう! きょうも、忙しい中、誠にご苦労さまです。
 「聖教新聞通信員」――気取りのない、その素朴な名称には、何と誇り高き使命が込められていることでしょうか。
 第1に、冥の照覧の「信心の光」を「流れ通わせる」意義です。
 有名な「異体同心事」に、「其の上貴辺は多年としつもりて奉公・法華経にあつくをはする上・今度はいかにもすぐれて御心ざし見えさせ給うよし人人も申し候、又かれらも申し候、一一に承りて日天にも大神にも申し上げて候ぞ」(御書1463㌻)とあります。
 大聖人が、どれほどこまやかに門下の一人一人の奮闘を御照覧くださっていたか、改めて感涙します。とともに、御本仏へ同志の奮闘を公平に、正確にご報告する、まさに今の通信員の皆さんと志を同じくする方々がいたことを、私は感じ取るのです。
 喝采のない舞台で、広宣流布に邁進する最前線の地涌の菩薩に、サーチライトのように光を当て、誠実に宣揚してくださっている皆さんの努力は、まぎれもなく御本仏に直結する仏事(仏の仕事)であります。その福徳は計り知れません。
 第2に、人間主義の「信頼の絆」を地域から世界へ「広げ通わせる」意義です。
 英国の詩人ポウプは、「友人、両親、隣人をまず抱擁し、ついで祖国を、つづいて全人類を」(『人間論』上田勤訳、岩波書店。現代表記に改めた)と詠いました。
 身近な友情や家族・郷土への愛情から出発し、地球大の平和の連帯を拡大するのが創価の「人間革命」即「世界広布」の運動であります。
 本年、聖教新聞は創刊65周年とともに、方面・県版の発行60周年の佳節を迎えました。
 今春、セイキョウオンラインも刷新され、日本中、世界中のどこからでも、その日の紙面、そして全ての方面・県版が閲覧できるようになりました。
 「遠く離れていても故郷の紙面を読めて、本当にうれしい」「ふるさとの懐かしい友の前進を、何よりも励みにしています」等の声が、私の所にも全国、全世界から届きます。
 皆さんが創ってくださる方面・県版が、世界宗教の明るい希望と輝く黄金時代が到来したのです。
 聖教を「日本中、世界中の人に読ませたい」と願った恩師・戸田先生も満面の笑みで、皆さんに感謝と賞讃の拍手を送っておられることでしょう。
 第3に、たゆみなき「信行学の息吹」を未来へ「伝え通わせる」意義です。
 御聖訓には、「我等が居住して一乗を修行せんの処は何れの処にても候へ常寂光の都為るべし」(御書1343㌻)と仰せです。
 「信行学」の模範の闘争人として仏道修行に励み、わが地域に常寂光の都を築きゆく皆さんの息吹は、そのまま紙面に刻まれます。そして後継の友に受け継がれ、はるかな未来まで脈々と伝わり通っていくのであります。
 私の心は常に、不二の皆さんと共にあります。真剣に取材メモを取り、勇敢にカメラを構えゆく皆さん方の姿を胸に、私もますます元気に執筆を続けていきます。
 愛する皆さんの健康と幸福、ご一家の栄光を、妻と強盛に祈り抜いてまいります。
 さあ、我らの聖教とともに「月月・日日に」広布と人生の大前進を勝ち開こう!
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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第2回「未来部E―1グランプリ」へのメッセージ

第2回「未来部E―1グランプリ」へのメッセージ             (2016年11月)

世界に幸福と平和の虹を
探求 努力 励ましの人に


 My dear treasured members of the future division,I will now pass on the baton of worldwide kosen-rufu to you!
 (わが愛する未来部の宝の皆さん! 私は今、皆さんに、世界広宣流布のバトンを託します!)

 挑戦の瞳が輝き、大きな夢が広がる「未来部E‒1グランプリ」の開催、誠におめでとう! 皆さんが、勉強やクラブなど忙しい中、粘り強く努力を重ねてきたことは、よーく分かっています。今回、初参加となった少年少女部の皆さんも、勇気の心で頑張ってくれて、本当にうれしい。
 いつも、未来の宝を励まし、応援してくれる担当者の皆さん方にも、心より御礼申し上げます。
 今日は、「E‒1」という大会名にちなんで、3つの「E」を、皆で決意し合いたい。
 1つ目は「Explore(探求する)」――探求の心を燃え上がらせよう、ということです。
 青春は、自分の可能性を広げる大チャンスです。ゆえに、新しいこと、知らないことに、どんどん挑戦することです。「宇宙で最も強い力」とは何か。大科学者アインシュタインは、それは「幅広い興味である」と言いました。「学んでみよう!」との心から、新しい成長は始まります。
 2つ目は「Endeavor(努力する)」――あきらめない努力の人に成長しよう、ということです。
 若き日に、自分で目標を定め、何があっても、最後まで努力し抜く力を鍛えた人は強い。今回、皆さん方が演じてくれた偉大な人物にも、この努力する力が光っています。どうか、皆さんも、自分らしく朗らかに、わが使命の道を、へこたれず進み抜く不屈の努力博士になってください。
 3つ目は「Encourage(励ます)」――世界に励ましの光を送る人生を、私と共に歩もう! ということです。
 皆さんのお父さんやお母さんは、毎日、悩める人に勇気と希望を送っています。「励まし」とは「万の力」と書きます。自身の頑張る姿で、真心の声で、誠実な振る舞いで、友に励ましを送れる人は、最も尊く、最も偉大な人なのです。
 ここ創価大学に胸像が飾られている偉人に、フィリピンの英雄ホセ・リサール博士がいます。19世紀に祖国の自由と独立のために、ペンと思想の力で戦い抜いた勇者です。この博士には、大いなる武器がありました。猛勉強で磨き上げた語学力です。実に22もの言語に通じていた世界市民でした。この語学の力で、人類の精神の遺産を大いに学び、世界の知性と広く友情を結びながら、民衆に勇気と希望を送っていったのです。
 私たちは今、人類の歴史上で初めて、世界広布という偉大な夢の実現を成し遂げようとしています。今こそ、創価の若き世界市民が陸続と躍り出る時です。皆さんの舞台は地球の未来です。
 最後に、世界で学ばれている御書の一節を拝したい。
 「Strengthen your faith day by day and month after month.(月月・日日につより給へ)」
 さあ、題目の力で師子王の勇気を湧き立たせながら、昨日よりも今日、今日よりも明日と自身を高め、語学も知性も体力も磨きに磨き、幸福と平和の虹を世界に懸けゆこう!
 皆さんの成長と勝利を、世界の同志と共に、いつも祈り、見守っています。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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グシ平和賞授賞式への謝辞

グシ平和賞授賞式への謝辞    (2016年11月23日 マニラ国際会議場)

 フィリピン共和国の「グシ平和賞財団」から、池田大作先生に「グシ平和賞」が贈られた。平和創出へのたゆみなき貢献をたたえるもの。授賞式は、同国の大統領府が定める同財団の国際友好デー(11月第4週の水曜日)に当たる23日夜、マニラ首都圏のフィリピン国際会議場(パサイ市)で盛大に開催され、財団のバリー・グシ理事長から、代理のフィリピン派遣団の池田博正SGI(創価学会インタナショナル)副会長に同賞が手渡された。

謝辞

麗しき共生の地球社会の創造へ

 一、「平和の英雄」「人道の英雄」から贈られる賞讃に勝るものはないと、私は思ってまいりました。その意味において、光輝満つる「グシ平和賞」を、私は最大の感謝と決意をもって拝受させていただきます。
 私は、この栄誉を、過去・現在・未来を貫いて、わが師匠と、わが同志、そして、わが青年の三者と分かち合わせていただきたいと思っております。

師匠に捧げたい
 一、第一に、2人の師匠である、牧口常三郎先生と戸田城聖先生であります。
 バリー・グシ理事長の父君であられるヘメニアーノ・ハビアー・グシ先生が、第2次世界大戦中、暴虐な日本軍による「死の行進」から奇跡的に生還された歴史を、私は血涙したたる思いで伺っております。
 その同時代、私の先師・牧口常三郎先生と恩師・戸田城聖先生は、日本の軍部政府によって投獄され、先師は73歳にして壮絶な獄死を遂げました。
 2年の獄中闘争を耐え抜いた恩師は、敗戦後の荒野に一人立ち、「人間革命」また「地球民族主義」の理念を掲げて、人類の平和と幸福を目指す民衆運動を決然と開始したのであります。
 ここに、私たちSGIの源流があります。
 ゆえに、平和と人道の大精神に貫かれた貴財団からの顕彰を、2人の師匠に、私は謹んで捧げさせていただきたいのであります(大拍手)。

「平和」は心から
 一、第二に、世界192カ国・地域のSGIの同志、なかんずく貴国の良き市民、良き国民として献身する、わが敬愛するフィリピンSGIの友と、きょうの喜びを共有させていただきます。
 「グシ」とは、タガログ語で、いにしえの時代に貴国で使われていた「古い宝の壺」を意味するとされます。
 グシ理事長は語られました。
 「平和は、人間の心の中から始まらなければならない」と。
 まことに、「心」こそ「宝の壺」でありましょう。
 私たちが、草の根の励ましの対話を、たゆまず積み重ねているのも、民衆の一人一人の心に、最極の善なる生命という宝が具わっていることを、信ずるゆえであります。
 また、国を超え、民族を超え、宗教を超えて、文化・教育の次元の交流を世界に広げてきたのも、政治・経済の波乱に翻弄されずに、人類の心と心を結び合い、平和の価値を創造しゆくことを願うゆえなのであります。
 理事長は、その宝の壺「グシ」に納められた宝の意義を、「G・U・S・I」の4文字になぞらえて、明快に示されました。
 すなわち、「G」は敬虔なる信仰心(God-liness)、「U」は結束(Unification)、「S」は奉仕(Service)、そして「I」は国際性(Internationalism)です。
 奇しくも、私たち「SGI」の三つの文字は、「GUSI」の4文字の中に包含され、その哲学も見事に共鳴しているのであります(大拍手)。

人道の大行進を
 一、第三に、本日、私に賜りました信頼と期待を、私は後継の青年たちに託させていただきます。
 グシ理事長ご夫妻は、偉大なご両親の深き人間愛と思想を受け継ぎ、貴財団の平和・社会貢献の運動をいやまして発展させてこられました。
 まさしく、父子一体の魂がいよいよの光を放つ「グシ」の精神は、アジアはもとより世界の未来を照らす希望の陽光であります。
 本日、この会場には、フィリピンの誇る多くの青年たち、そして、日本からの留学生も出席してくれています。
 私は、若き世界市民たちが互いに尊敬し、共に学び、共々に「心の宝の壺」を輝かせ合う、麗しき共生の地球社会の創造を念願してやみません。
 きょうよりは、偉大な「グシの連帯」に連なる一人として、尊敬する先生方とご一緒に、信頼する青年たちと手を携え、平和と人道の大行進をさらに拡大しゆくことを、ここに固くお誓い申し上げます。
 最後に、本日ご臨席の皆さま方のご健勝と、貴財団の無窮のご繁栄、そして、貴国の永遠の栄光を心からお祈り申し上げ、御礼のごあいさつとさせていただきます。
 マラミン・サラマッポ!(フィリピノ語で「誠にありがとうございました!」)(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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教学部任用試験(仏法入門)へのメッセージ

教学部任用試験(仏法入門)へのメッセージ    
       (2016年11月20日 全国)

 学会伝統の「教学部任用試験(仏法入門)」が20日、全国1637会場で実施され、仏法哲理を心肝に染めた11万人の〝幸福博士〟が挑戦した。池田大作先生はメッセージを贈り、全受験者をはじめ、役員・担当者の奮闘を心からたたえた。試験は、午後1時半からと午後7時半からの2回行われ、御書3編と教学入門などから出題された。

メッセージ

 世界で最も尊く、最も明るく、最も喜びにあふれた教学試験、本当にご苦労さまです。
 会友の皆さんも、未来部の皆さんも、多宝の皆さんも、一人一人、忙しい中、また寒い中、勇んで仏法入門に挑戦されたことは、無量無辺の「心の財」を積まれたことです。
 末法の御本仏・日蓮大聖人がいかばかり御照覧でありましょうか。仏法の眼に照らせば、この試験の会場それ自体が法華経の会座に連なり、三世の諸仏も諸菩薩も、大歓喜して、皆さんを讃えていることは断じて間違いありません。
 御聖訓には、「此の経を一文一句なりとも聴聞して神にそめん人は生死の大海を渡るべき船なるべし」(御書1448㌻)と仰せです。
 皆さんは、妙法という究極の生命尊厳の大哲学を心に抱きました。ゆえに、自分自身が、いかなる生老病死の荒波をも乗り越え、自他共に健康長寿と絶対勝利の幸福の航路を悠々と進みゆく、賢者の大船となっていけるのです。
 この大仏法は、全人類に開かれた平和の世界宗教です。
 今日も日本だけでなく、ヨーロッパのイタリア・スペイン・ポルトガル・オーストリアでも、中南米のパナマ・ベネズエラでも、アジアの台湾でも教学試験が行われます。さらに来週は、アフリカ大陸で、統一の教学実力試験が開催されます。
 ともあれ、受験された全員が、合否を超えて偉大な幸福の博士です。幸福博士とは、皆を幸福にできる博士です。
 どうか、ご家族にも、友人にも、地域にも、妙法の智慧と希望と勇気の光を、大きく朗らかに広げていってください。
 役員の方々も、応援してくださった先輩方も、本当にありがとうございます。最後まで絶対無事故でお願いします。
 皆、風邪などひかないように! 題目を送ります。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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全世界の同志に和歌

全世界の同志に和歌          
         (2016年11月18日付 聖教新聞)

 新たなる世界広布の勝利の夜明けを師と共に! 同志と共に!――きょう11月18日は、栄光輝く創価学会創立記念日。池田大作先生は創立86周年の「11・18」を祝賀し、全世界の同志に3首の和歌を詠み贈った。

 我ら皆
  創価の仏ぞ
    勇み立て
  地涌の大力
   出し勝ち切れ

 広宣の
  負けない慈母の
   スクラムよ
  地球を照らさむ
    平和の陽光で

 紅の 
  師弟の正義は
   烈々と
  勝利のさきがけ
   青年が夜明けを
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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創価学園「英知の日」記念行事へのメッセージ・卒業指針

創価学園「英知の日」記念行事へのメッセージ・卒業指針
             (2016年11月18日 東西創価学園)

 東西の創価学園で17日、11・18「学園創立記念日」を祝う「英知の日」記念行事が開催された。
 創立者の池田先生はメッセージを寄せ、今年度の卒業予定者に次の「卒業指針」を贈った。


メッセージ

負けじ魂の「英知の挑戦者」たれ

 一、私の師匠である戸田城聖先生は、よく言われました。
 素晴らしい「時」に巡り合わせ、その「時」にかなって歴史を残していくことは、何ものにも代えがたい喜びであり、誇りである、と。
 わが創価学園が創立50周年を迎えようとする、今この「時」に、希望に燃えて集い、学び、鍛え、励まし合いながら、目覚ましく成長してくれている不思議な英才の連帯が、皆さん方です。私は何よりもうれしい。
 毎日毎日、尊い努力の積み重ねを、本当にありがとう!
 きょうは、母校と後輩をこよなく愛し、また創価教育に尽力してくださっている先輩方も、講演を行ってくださいます。
 私と同じ心で、学園を守り、支えてくださっている、全ての方々にこの場をお借りして、厚く厚く御礼を申し上げます。
 現在、東京富士美術館では「漢字三千年」展が開催されています。
 漢字は、お隣の中国で生まれ、日本をはじめアジア各地で用いられ、悠久三千年の中で、継承され、発展を遂げてきた、人類の宝たる英知の文化の結晶です。学園生の皆さんが、書道や漢字検定などで大健闘してくれていることも、よく伺っています。
 ちなみに、「英知」の「英」という漢字は、一説に〝盛大に美しく花びらが咲き広がる姿〟に由来すると言われます。
 また、「知」という漢字は、いにしえの誓いの場で用いられた「弓矢の矢」と「口の形をした器」からなっており、〝互いの誓いを確かめ合う〟意義があるといいます(白川静著『字通』平凡社等を参照)
 まさしく、尊き平和と正義の誓いで結ばれた若人たちが切磋琢磨し、一人一人多彩な才能を伸びやかに花咲かせゆく、我らの学園こそ、天下一の英知のスクラムなりと宣言したいと思うが、どうだろうか(大拍手)。

強き「探究心」を
 一、この偉大な漢字文化などを巡り、私は、中国の著名な書画家であり、東洋のレオナルド・ダ・ヴィンチとも讃えられる饒宗頤博士と対談集を発刊しました。
 饒博士は、学問と芸術の大道を究めてこられた英知の達人であり、数え年で百歳を迎えられても、かくしゃくと活躍されています。
 この博士が、しみじみと語られていたことが、私は忘れられません。
 それは、〝学べば学ぶほど、自分がつかんだ人類の知識は、まだまだ少ないと思えてならない。もっと自分を改革したい〟と言われるのです。だからこそ博士は、「今でも師匠が必要だ、他の人に学ぼう、より多くの分野を学ぼうと思っています」と力強く言い切られました。
 この限りなき探究の心こそが、「英知の源」なのです。この心で学びゆくならば、日々の勉強は、胸はずむ新たな発見の連続となります。
 分からないことにぶつかっても、決してあきらめない。これはどういうことだろうと問いかける。分かりたい、何とか分かってみせると、たくましく粘り強く難問に挑んでいく――。これが「英知の力」です。
 戸田先生も、〝自分が今、分かっていないところはここだと、はっきり分かれば、どんどん伸びていけるんだよ〟と教えておられました。
 わが学園生は、朗らかな負けじ魂の「英知の挑戦者」であってください。科学にも、文学にも、芸術にも、歴史にも、語学にも、宇宙大に心を広げ、生き生きと探究心を発揮し、「きょうも挑戦!」を合言葉に、青春の特権である勉学に勇んで励んでいただきたいのであります。

勇気凜々と!
 一、饒宗頤博士は、若くして父母を亡くされ、度重なる戦乱などの試練に遭う中で、忍耐強く研鑽と創造の道を歩み抜かれました。その体験を踏まえて、「歴史に残るような偉大なことは、大きな艱難があって、それを乗り越えて成し遂げられる」と断言されていました。
 皆さんも、苦しい時、大変な時こそ、偉大な自分自身を創り上げるチャンスなりと決めて、良き友と励まし合いながら前進してください。
 私が饒博士から頂いた詩の一節に、「智慧の太陽が世の大道を照らせば、暗闇も曉となる(曜慧日於康衢 則重昏夜曉)」とありました。
 この言葉を不二の皆さんに贈り、「愛する学園生よ、断じて負けるな! 勇気凜々と恐れなく、世界を照らす英知の太陽と輝け!」と申し上げ、メッセージといたします。
 私の命はいつも学園にあります。皆さんと一緒です。皆さん一人一人の健康と成長を祈っています。
 さあ、日々、生まれ変わった息吹で、共々に栄光の峰を目指して、一歩また一歩と、愉快に登りゆこう!(大拍手)

卒業指針

〈中学・高校卒業生へ〉
 学は無限の希望なり
 学は平和の源泉なり
 君よ!
  不屈の負けじ魂で
 「勝利の未来」を
     創りゆけ!!

〈小学校卒業生へ〉
 無限の可能性を
     持つ君よ!
 自分のため
     父母のため
 友のため
     世界のため
 今日も
   学びの挑戦を!
 勇気で 英知で
  勝利の歌を
     響かせよ!!

〈幼稚園卒園生へ〉
 未来にかがやく
 宝の王子・王女よ!
 つよく ただしく
     のびのびと
 学びの道を
    ほがらかに!!
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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新生・東北代表幹部会へのメッセージ

新生・東北代表幹部会へのメッセージ
      (2016年11月13日 東北文化会館)

 福光のシンボルが堂々のオープン! 仙台市宮城野区に建設された新「東北文化会館」の開館を記念する「新生・東北代表幹部会」が13日午後、東北6県の約2000人の代表が集って同会館で盛大に開催された。これには原田会長、永石婦人部長が出席。池田大作先生が祝福のメッセージを贈り、〝希望の大城から、いよいよ新生の大前進を〟、〝21世紀の地球社会に、幸福と友情、平和と繁栄の「黄金の光」を送りゆこう〟と呼び掛けた。


メッセージ

師弟の勝利の人材城、万歳!

不屈の負けじ魂は世界の模範

  一、待ちに待った、天下第一の希望の宝城が、ついにオープンしました。
 尊い尊い、また明るい明るい、新・東北文化会館の開館記念の代表幹部会、誠に誠に、おめでとうございます(大拍手)。
 この日に至る5年と8カ月、わが愛する東北家族が、どれほどの苦難を耐え忍び、どれほどの励ましの声を送り、どれほどの負けじ魂の信心で勝ち越えてこられたことか。皆が総立ちしての聖教の拡大も、リーダー率先の折伏弘教も、大誠実の社会貢献も、東北広布の金字塔は、全国、いな全世界の模範であります。
 きょうも、私の心は皆さんと一緒です。共々に東北文化会館にあります。
 全東北の凱歌の同志一人一人と心の握手を交わし、肩をたたき、共に万歳を叫びつつ、最大にねぎらいたい思いであります。
 大東北は勝った。厳然と、勝ちに勝ちました。そして、この福光の大城とともに、いやまして永遠に、勝ち栄えていこうではありませんか!
 一、日蓮大聖人は、ご自身がおられる広布の宝城について、仰せであります。
 「水があれば魚がすむ。林があれば鳥が来る。
 不老不死の山と言われる蓬莱山には宝の玉が多く、摩黎山という山には芳しき栴檀の香木が生ずる。麗水という川が流れる山には黄金がある。
 今、この所も同様である。仏菩薩の住まわれる『功徳の集まっている場所』である。
 多くの月日の間、読誦しているところの法華経の功徳は、大空にも余っているであろう」(御書1194㌻、通解)と。
 この御本仏の御命に真っすぐに連なり、未曽有の大災害にあって、自行化他の題目を唱え抜きながら、悩める友に慈愛の手を差し伸べ、復興の大拠点となってきたのが、まさにこの天地であります。
 わが東北の同志の城には、大空よりも高い大福徳が満ちあふれていないわけがないのであります。
 さあ、風雪を越え、永遠に地涌の正義の旗頭たる、誉れの東北の皆さん!
 この大城から、いよいよ新生の大前進を開始しよう!
 全世界の青年拡大の先頭に立って、人類の希望と輝く我らの人材の大城を、さらに揺るぎなく築き上げていこう!
 赫々と元初の太陽を昇らせながら、わが一家眷属に、また我らの愛する郷土に、そして21世紀の地球社会に、限りない幸福と友情、歓喜と安穏、平和と繁栄の「黄金の光」を、送っていこうではありませんか!
 愛する東北家族、そして近隣をはじめ、この会館に縁する全ての方々が、無量無辺の大福徳に包まれ、所願満足の人生を飾りゆかれるよう、題目を送っています。風邪などひかないように。各県のわが久遠の共戦の同志に、くれぐれもよろしくお伝えください。
 栄光勝利の東北、万歳! 師弟誓願の青葉の人材城、万歳! どうか、お元気で!(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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「世界広布新時代第21回本部幹部会」「SGI総会」へのメッセージ

「世界広布新時代第21回本部幹部会」「SGI(創価学会インタナショナル)総会」へのメッセージ                         (2016年11月5日 東京戸田記念講堂)

 栄光の11・18「創価学会創立記念日」を慶祝する「世界広布新時代第21回本部幹部会」が5日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)総会」の意義を込め、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。これには、原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長をはじめ各部の代表が、60カ国・地域270人の友と出席。池田大作先生はメッセージを贈り、「希望の対話を広げながら、人類の大いなる境涯革命の道を、仲良く愉快に、はつらつと勝ち開いていこう」と呼び掛けた。

人類の大いなる境涯革命の道を

「地涌の生命はかくも偉大!」と 平和の未来を勝ち開け

強盛な祈り、智慧、確信で希望の対話を拡大
青年に正義の旗を託す


 一、きょうも、創立の父・牧口先生と戸田先生の肖像が、創価の「地球民族」の集いを見守っておられます。両先生の「すごいね!」「うれしいな!」との声が、私には聞こえてくるようです。
 日本全国、そして全世界の広宣流布のリーダーの皆さん方、創立記念の最高に晴れやかな凱歌の本部幹部会、そしてSGI総会、誠におめでとうございます!(大拍手)
 70年前の11月――。獄中で軍国主義と戦い抜き、殉教なされた牧口先生の三回忌法要が厳粛に執り行われました。
 この折、戸田先生は、「あなた(牧口先生)の慈悲の広大無辺は、私を牢獄まで連れていってくださいました」と、追悼の辞で述べられました。
 そして、師匠と共に、大難を恐れず戦い抜いた、その功徳で、「地涌の菩薩」としての使命を自覚することができたと感謝され、「なんたる幸せでございましょうか」と涙されたのであります。
 これが、創価の師弟の崇高にして不滅なる原点であります。
 御聖訓には「日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか」(御書1360㌻)と仰せであります。戸田先生は、牧口先生から「不惜身命」「死身弘法」の信心を受け継ぎ、戦後の荒野に一人立って、まさしく「日蓮大聖人と同意」の地涌の菩薩を、大地から「二人・三人・百人と」呼び出していかれたのであります。
 なかんずく戸田先生は、「旗持つ若人 何処にか」と青年を待ちわびておられました。その師匠の一念に呼応して、19歳の私は「嵐に動かぬ大樹求めて」、先生の弟子となったわけであります。
 創価の「青年拡大」の源流が、ここにあります。

人材育成の母体に
 一、戸田先生に、私がお仕えして10年――。
 愛する関西の同志と「〝まさか〟が実現」の民衆勝利を打ち立てた直後に、先生と私は語り合いました。
 ――広宣流布とは、人類の生命の土壌を深く耕し、豊かなる、実りある土壌に変えていくことである。さらに、そこから、人々の「幸福」と「平和」と「人道」に寄与する人材を、あらゆる分野に輩出することである。
 ゆえに創価学会は広く社会を潤し、人間触発の大地となって、人類の未来を開いていくのだ。人材を育て上げる壮大な教育的母体になるのだ――と。
 そして戸田先生は、大作の人生の総仕上げの頃には、「あそこにも学会員がいる、ここにも学会員がいる」という広宣流布の具体的な様相が顕著に現れるだろう、とも予見してくださいました。
 「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり」(同1360㌻)
 この御金言のままに、まぎれもなく今、目の覚めるような「地涌の世界市民」が、大宇宙の軌道を回転しゆく青き地球に澎湃と涌現して自行化他の題目を途切れることなく轟かせる時代が到来したのであります。
 その陰には、自分自身が花を咲かせるのではなくして、妙法という平和の種をまくことに、学会と共に人生をささげてくれた、不二の父母たちの「忍難弘通」の大闘争があったことを、私は永劫に忘れません。

現実社会で勝利を
 一、法華経の会座において、地涌の菩薩の出現は、あまりにも荘厳であり、あまりにも無量無辺である故に、皆が驚嘆し、その師弟の因縁について、問いを起こします。すなわち「動執生疑」(執着を動じ疑いを生ず)です。
 これに応えて説かれるのが、法華経の寿量品であり、ここで仏の永遠なる生命が示され、久遠元初の妙法が明かされました。
 地涌の人材の素晴らしい姿こそが、皆の心を揺り動かし、最極の生命尊厳の法理に目を開かせていくのです。現証に勝るものはありません。
 御聖訓には、「現在に眼前の証拠あらんずる人・此の経を説かん時は信ずる人もありやせん」(同1945㌻)と仰せであります。
 広宣流布大誓堂の完成5周年への2年間、そして創立100周年へ、私たちは一人一人が、まだまだ秘められた地涌の菩薩の勇気を、智慧を、底力を思う存分に発揮して、「この世で果たさん使命」を成就してまいりたい。  
 地涌の菩薩は「如蓮華在水(蓮華の水に在るが如し)」と言われる通り、泥沼のような現実社会で、自他共に生命の大歓喜の舞を舞いゆくのです。
 我らは地涌のリーダーとして、無数の眷属・同志を伴い、娑婆世界に躍り出ました。だからこそ、強盛な祈りと確信の対話があれば、宿縁の眷属をいやまして呼び起こせないわけがない。「青年拡大」とは、汝自身の若々しき「境涯の蘇生」であり、「拡大」である。そして、未来にわたる限りなき「地涌の友の拡大」に他ならないのであります。
 一、さあ、共々に、「わが人生の人間革命の勝利を見よ」「我ら創価の人材の連帯を見よ」「広布に生きる地涌の生命は、かくも偉大なり」と胸を張って、一人また一人、希望の対話を広げながら、人類の大いなる境涯革命の道を、仲良く愉快に、はつらつと勝ち開いていこうではありませんか!
 終わりに、「法妙なるが故に人貴し・人貴きが故に所尊し」(同1578㌻)との御金言を、わが誉れの同志に贈り、貴き皆さん方のいよいよの健康長寿、そして、それぞれの尊きご家庭、地域、国土の無事安穏、和楽繁栄を、心よりお祈り申し上げ、私のメッセージといたします。
 創価の師弟、万歳! 
 正義の旗を託しゆく後継の青年、万歳!
 異体同心のSGI家族、万歳!(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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第3回SGI世界女性平和会議へのメッセージ

第3回SGI世界女性平和会議へのメッセージ
    (2016年11月3日 創価世界女性会館)

 世界60カ国・地域から270人の代表が来日し、SGI(創価学会インタナショナル)秋季研修会が3日、開講。同日夜には第3回「世界女性平和会議」が東京・信濃町の創価世界女性会館で晴れやかに行われた。
 これには池田SGI会長夫妻がメッセージを贈り、世界広布の先駆者として奮闘する友を心から称賛。歓喜の笑顔を輝かせながら、いよいよ朗らかに、生き生きと、「平和の文化」の大光を赫々と放ちゆこうと呼び掛けた。


「平和の文化」の大光を世界へ

異体同心の幸の交響曲を
健康長寿の舞を共々に!


 一、今朝、勤行を終えて妻と語らいました。
 戸田先生が婦人部と女子部をつくられて65周年。世界中から広宣流布の女性リーダーが集い合って、さっそうと「平和会議」を行う、この晴れ姿を先生はどれほど喜ばれるであろうかと。
 皆さん、誠におめでとうございます! また、本当にご苦労さまでございます。
 御本仏・日蓮大聖人は、流罪の地・佐渡まで鎌倉から、はるばると訪ねてきた女性の門下に「いまだきかず女人の仏法をもとめて千里の路をわけし事を」(御書1216㌻)と仰せになりました。そして、「日本第一の法華経の行者の女人なり」(同1217㌻)と讃えられております。
 世界広布の先駆者として、まさに「千里万里の路」を踏み分けておられる尊き尊き皆さん方を、御本仏は必ずや「一閻浮提第一の法華経の行者の女人なり」と讃嘆くださるに違いありません。
 きょうは、「創価文化の日」でもあります。「平和の文化」の光を地球社会へ広げゆかれる皆さんに、三つのエールを送りたいと思います。

福智のスクラムを
 一、第一には、「創価の女性の笑顔を21世紀の顔に!」ということです。
 冷戦終結の立役者となったゴルバチョフ元ソ連大統領とライサ夫人のご一家と、私は深き交友を結んできました。
 ゴルバチョフ氏との対談の中で、ベラルーシの著名な作家であるスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの著書が話題にあがったことがあります。
 彼女の代表作のタイトルは、実に明快であります。それは、『戦争は女の顔をしていない』と。ゴルバチョフ氏は、「同時に、戦争は『子どもの顔』でもありません」と指摘されていました。
 「女性の顔」でも、「子どもの顔」でもない戦争が、その女性と子どもこそを最も犠牲にしてきた悲劇の歴史を、何としても転換せねばならない――。これが、戦争に〝楽しかるべき子ども時代〟を奪われ、母たちを慟哭させられた私たちの世代の決心であり、悲願なのであります。
 大聖人は、「依正福智共に無量なり所謂南無妙法蓮華経福智の二法なり」(同792㌻)と明かされております。妙法は、無量無辺の「福徳」と「智慧」の光源であります。この妙法を行ずる生命は、「歓喜の中の大歓喜」の笑顔を輝かせながら、縁する人々にも、周囲の環境にも、福智の光を限りなく送っていくことができるのであります。
 戸田先生は、私たちの結婚に際し、妻へ〝何があっても笑顔を忘れずに!〟との指針を贈ってくださいました。波瀾万丈の広布の大闘争にあって、妻は不二の同志の皆さん方と共に、この恩師の指針を守り通してきました。
 今、聖教新聞やグラフSGI、また、世界各国の機関紙誌で内外の読者の方々が口々に感嘆するのは、そこに躍動する創価家族一人ひとりの笑顔の素晴らしさです。わが同志の如是相それ自体が、人間革命の明確なる実証なのであります。
 どうか、「苦楽ともに思い合せて南無妙法蓮華経」(同1143㌻)との御金言のまま、題目を朗々と唱え抜きながら、笑顔のスクラムを、いやまして明るく輝かせていってください。これこそが、必ずや21世紀の〝平和の顔〟となるからであります。

調和と団結で人道の社会を
 一、第二のエールは「人類の心に異体同心の交響曲を!」ということです。
 今回、インドの教育の母バラティ・ムカジー博士との対談集『新たな地球文明の詩を』が完成しました。その中で博士が毅然と言い切られたことがあります。
 「対立、排斥、力といった男性心理の特徴とは対照的に、女性には本来、団結、調和、創造的共存といった価値を志向する性質があるのです」と。
 そして、この女性の資質によってこそ、平和と人道の人類文明が築かれゆくことを、博士は展望されていたのであります。
 大聖人が女性門下に送られた御書には「同心なれば此の文を二人して人によませて・きこしめせ」(1324㌻)、「常により合いて御覧あるべく候」(1515㌻)等と書き添えられています。
 少人数であっても、生命尊厳の仏法を仲良く学び合い、異体同心で前進しゆく女性が奏でゆく友情のハーモニーほど、尊く麗しいものはありません。
 たとえ、世の男性社会には不協和音が渦巻いていようとも、それさえも包み込んでしまうほど、力強く、魅力あふれる異体同心の幸の交響曲を、この「世界女性平和会議」に象徴される創価のチームワークで轟かせていただきたいのです。

全世界の女性と幸福の未来へ
 一、最後に申し上げたいのは、「健康長寿の生命の舞を共々に!」ということです。
 病気と闘う女性への御聖訓には「日蓮悲母をいのりて候しかば現身に病をいやすのみならず四箇年の寿命をのべたり、今女人の御身として病を身にうけさせ給う・心みに法華経の信心を立てて御らむあるべし」(御書985㌻)とあります。
 御本仏は、女性たちへ格別深い慈愛を込めて、「更増寿命(さらに寿命を増す)」の法理を示され、「健康長寿の信心」を託してくださったのであります。
 常勝関西の忘れ得ぬ大功労の母は100歳の時、にっこりとほほ笑み、言われました。
 「みんな、旧習深い地で、周囲の無理解と戦いながら、広布を広げてきた。いろんな風雪を越えて、春を迎えた。大変でしたけれど、楽しかった」と。
 そして後継の青年たちが陸続と育ちゆくことを、何よりの喜びとし、誇りとして見守りつつ、最後の最後まで、皆に題目を送り続けていったのであります。
 妙法流布という大願に人生をささげゆく中で、どんな生老病死の苦悩をも打開し、宿命さえ使命に転じて、皆を励まし、共に一生成仏へ進むことができる。この希望を、無冠にして偉大な広布の母たちは本有無作の振る舞いで拡大してきました。我ら創価家族は、この母たちに続いて「常楽我浄」の生命の舞を共々に舞い、未来永遠に尽きない地涌の人材の大河を滔々と流れ通わせてまいりたい。
 さあ「今日も元気で」! いよいよ朗らかに、いよいよ生き生きと、いよいよ若々しく、全世界の福智の女性と手を携え、人類の幸福の未来のために「平和の文化」の大光を、さらに赫々と放ちゆこうではありませんか!
 皆さん方の益々の健康長寿と、ご一家の絶対勝利を、強盛に祈りつつ。合掌(大拍手)。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」へのメッセージ

第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」へのメッセージ
     (2016年10月22・23日 中国・南開大学)

第9回「池田大作思想国際学術シンポジウム」(主催=南開大学、創価大学)が22、23の両日、中国・天津にある周恩来総理の母校・南開大学で行われた。「民間外交と文明の融合」をテーマに、中国内外の50大学・機関から140人の研究者らが出席。提出された78本の論文についての分科会も開かれ、活発な議論が交わされた。これには、池田名誉会長がメッセージを寄せ、人間主義で平和創造の波動をと強調。日中の青年たちと共に手を携えて、両国友好の永遠の「金の橋」を築きたいと念願した。

メッセージ

平和と共生の人類大同の未来へ心と心の民衆交流を

 一、今回のシンポジウムでは、「民間外交と文明の融合」をテーマに、「平和主義」「文化主義」「人間主義」「教育主義」「青年フォーラム」の分科会において、それぞれ討議が活発に進められると伺っております。
 グローバル化の進展とともに、異なる文明や価値観が、国家の枠組みを超えて、壮大な規模で出合い、時に衝突し、時に融合しゆく現代において、開かれた民衆の交流と文明間の対話は、まさしく人類の平和と共生のカギを握る、重要なテーマでありましょう。
 その意味において、今回のシンポジウムは、地球社会の新たな未来を、最高峰の知性の光で照らし輝かせゆく、誠に意義深き集いであります。

不世出の名宰相
 一、いうまでもなく、貴・南開大学は、不世出の名宰相であり、外交の達人として、不滅の歴史を残された、人民の指導者・周恩来総理の母校であります。
 周総理は、「民を以て官を促す」の信念のもと、民衆の心と心の交流を、誰よりも大切にされ、友好の道を開かれました。
 とともに、地球全体を包み込むスケールで、文明と文明の懸け橋を結んでおられました。
 ですから、周総理も「民間外交と文明の融合」をテーマに掲げた、このたびの討論を、心から喜び、見守ってくださっていると思われてなりません。
 本日は、この周総理のお心を偲びつつ、三つの観点から、私の所感を簡潔に述べさせていただきます。
 一、まず、一点目は、「一人」を大切にする〝誠実の心〟が、民間外交の根本であるという点であります。これこそ、まさしく周総理が体現し、示してくださった指標ではないでしょうか。
 インドのネルー首相との「平和五原則」、大いなる成果を収めたアジア・アフリカ会議(バンドン会議)、さらに中国とアメリカの和解の実現など、幾多の困難を乗り越えながら、交渉相手一人一人の心を開き、通わせ、結び合わせた総理の外交力は、時を経た今も、輝いています。
 その傑出した人徳の萌芽は、どこにあったか。
 10代の後半を過ごした南開学校時代の周総理は、学業のほか、各種活動にも活発で、その姿は「温和、誠実にして、もっとも情感に富み、友誼に厚く、およそ朋友および公益のことで尽力せざるものはなかった」(金冲及主編、狭間直樹監訳『周恩来伝』阿吽社刊)と評されていることを、感慨深く思い起こすのであります。
 目の前の「一人」を大切にされる周総理の振る舞いを、私は光栄にも、目の当たりにさせていただきました。
 1974年の12月5日、総理は北京の三〇五病院で、重い病を押して、30歳も若い一民間人の私を、まさに慈父のごとく迎えてくださったのです。
 両国、さらには世界の民衆の幸福を願い、未来を展望されるそのまなざしは、国を超え、世代を超えて、人間への深い信頼と慈愛を湛えていました。
 以来42年――この総理の大誠実にお応えしたいと、私も貴国の方々一人一人との出会いを大事にし、交流を結んできました。
 とりわけ、留学生の皆さんは、一国の〝未来からの使者〟であるとの思いでお迎えしてきました。
 その多くの留学生の方々が、皆、立派に大成されて、各分野の第一線で活躍し、平和に貢献されていることはうれしい限りです。
 一、新たな歴史を創る方程式は、なべて、点を打つことから始まると、私は思ってきました。
 まず一つの点を打つ。次に、また一つ。その積み重ねのなかで、点と点が結ばれて線になる。さらに線と線を結んで面に広げ、やがては立体を作り上げていくのです。
 その点を打つことは、まさしく一人を大切にすること、一人と友情を育むこと、一人を励まし育てることであります。
 時代状況がどうであれ、点を打つことはできます。そして、この点を打つ民間外交から、平和創造の波動を起こせることを、私は確信してやみません。

「人類益」への道
 一、第二点は、「国家の顔」ではなく「人間の顔」をした外交――すなわち、「人間」という共通の大地に立った交流と対話の重要性であります。
 かつて私は、アメリカの思想家ノーマン・カズンズ博士との対談のなかで、激しい東西冷戦の渦中の1960年代、アメリカと当時のソ連の民間人の交流で大きな実績を上げた、実験的な試みについて語り合ったことがあります。
 これは、「ダートマス会議」と呼ばれたもので、米ソの民間人が2週間にわたって、アメリカのダートマス大学で寝食を共にしながら、広範囲な問題について討議し合ったのです。
 この会議では、互いを立場ではなく名前で呼び合い、人間的な立場を尊重した対話が進められました。やがて参加者は、食事や散歩の際にも、ユーモア混じりの話を交わし、家族の写真を見せ合うようになりました。
 その結果、会議で〝議論が白熱しても人間関係は崩れず、むしろ一層親密になった〟というのです。
 博士は、その時のことを「互いに話しあってみると、かくも人間同士として認識しあえるものか――と驚き合う場合がしばしばありました」と回想されていました。
 「人間」という共通の大地に立って語り合うとき、私たちは「国益」や「民族益」を超えた、「人類益」への道を、必ずや見いだしていくことができるのであります。
 貴国の仏教学の権威であられた季羨林博士が、私に語ってくださった信条が蘇ります。
 「中国には古来、〝人類は皆、同胞である〟とする大同思想があります。人類は、その大同の境地へ、いつの日か向かっていくでしょう」
 この地球民族としての共感に立ち返るところに、「人類大同」という世界平和への推進力が湧き出ずるのではないでしょうか。

文明の対話を
 一、そして三点目に、確認しておきたいのは、「生命の尊厳」に立脚した「開かれた文明対話」の重要性であります。
 歴史を振り返ると、自らの文化や価値観にこだわり、異なる他者を排除しようとする偏見や差別が、どれほど憎悪と争いを生み、悲劇を引き起こしてきたことでしょうか。
 異なる文明と文明の出合いを、「融合」と「調和」へリードし、新たな価値を創造していくための要件は何か――。
 それは、「生命の尊厳」という最も普遍の次元に立って、開かれた対話を進めていくことです。
 このテーマを巡っては、儒教ルネサンスの大家であるドゥ・ウェイミン博士とも、さまざまな角度から語り合いました。
 私たちが深く一致した結論の一つは、異なる他者から学ぼうとする姿勢の重要性であります。
 博士は、語られました。
 「文明の対話は、互いが学び合ってこそ、真の意義があります。そして、学ぶ文明、また学ぶ人間は、発展し成長します。学ぶことをやめ、他人に教えるのだとの高慢な態度をもつ文明や人間は、必ず衰退していくものです」
 自他共の生命の尊厳を認め合い、開かれた対話を通して、他者との差異から学ぶなかで、人間も、また文明も、自らをより豊かにし、真の成長と発展を勝ち取っていくことができます。
 「文明の融合と調和」とは「対話の文明」の創造と表裏一体であります。その形成への粘り強い努力のなかで、「共生のエートス(道徳的気風)」、また「相互理解のエートス」ともいうべき時代精神は、人類社会に着実に広がっていくのではないでしょうか。

金の橋を盤石に
 一、最後に、本年12月に発足10周年を迎えられる南開大学の〝周池会〟の皆さま方に、心からの感謝と祝福の拍手をお送りさせていただきます。(大拍手)
 2011年から刊行されている機関誌「金橋(金の橋)」も毎回、楽しみに読ませていただいています。
 進取の気性に富んだ学生の皆さま方が、世界の平和を願い、真摯に研鑽を続けておられることに、私は最大の敬意を表します。
 また、こうした学びの集いが、遼寧師範大学、大連工業大学、仲愷農業工程学院、大連芸術学院などにも設立されていると伺い、心からうれしく、また光栄に思っております。
 42年前の会見の際、周総理は私に、「今後われわれは、世々代々にわたる友好を築かねばなりません」との言葉を託してくださいました。
 周総理の精神を受け継がれる、若き俊英の皆さま方が、日本、さらには世界の青年たちと、共に手を携え、平和と友好の永遠の「金の橋」を、一層盤石に築きゆかれますことを、心から願ってやみません。
 私も、グローバルな民間外交の幾層倍の推進とともに、平和と調和の大地たる新たな「対話の文明」の創造のため、そして両国の永遠の友好のために、尊敬する皆さま方と共に、さらなる貢献を果たしていきたいと、強く決意しております。
 このたびのシンポジウムに参加された全ての皆さま方のご健勝とご多幸、そして貴国のさらなる栄光とご発展を心よりお祈り申し上げ、ごあいさつとさせていただきます。
 誠にありがとうございました。(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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全国人間教育実践報告大会へのメッセージ

全国人間教育実践報告大会へのメッセージ     (2016年10月9日 福島県文化センター)

9日に福島市の福島県文化センターで行われた第38回「全国人間教育実践報告大会」(主催=創価学会教育本部、後援=福島民報社、福島民友新聞社、福島テレビ、福島中央テレビ、福島放送、テレビユー福島、ラジオ福島、ふくしまFM、牧口記念教育基金会)。


教育とは人格と人格の触れ合い

 うつくしま」――この福島の美称に接するたび、わが胸は躍ります。
 その四季折々の自然の美しさ、文化の豊かさ、そして、それにも増して、美しき心が光る福島の友の笑顔が、思い起こされるからであります。
 「地を離れて人無く人を離れて事無し」とは、会津の藩校「日新館」を視察した、幕末の教育者・吉田松陰の言葉です。
 創価学会初代会長の牧口常三郎先生は、この言葉を、若き日の大著『人生地理学』の緒論で引用し、風土が人間を育むことの重要性を訴えられました。
 すなわち「慈愛、好意、友誼、親切、真摯、質朴等の高尚なる心情の涵養は郷里を外にして容易に得べからざることや」と言うのです。
 青年の激励のために郡山を訪れた牧口先生も、わが恩師であり、第2代会長の戸田城聖先生も、自然の温かさと厳しさを包含した福島の地こそ、逸材の揺籃であると讃え、その未来性に期待してやみませんでした。豊穣な教育力を持つ福島から、どれほど多くの人材が飛躍してきたことか。
 生誕140周年を迎える世界的な医学者・野口英世博士が「恩師」と仰いだのは、小林栄先生という小学校の教育者でありました。
 小林先生は、幼い野口博士に進学を勧め、火傷で不自由になった左手の手術費用を捻出するなど、一貫して支え、励ましたのであります。野口博士は後に、「恩師は小生と何たる因縁ある事ぞ、噫、奇縁なる哉、親の情もかく迄に深きはあらざるべし」(丹実編『野口英世』第2巻「書簡」講談社)と綴り、生涯、報恩の念を抱き続けました。
 二本松市出身の偉大な歴史学者・朝河貫一博士もまた、晩年に、自身を育ててくれた恩師の姿に思いを馳せ、尽きせぬ感謝を綴っております。「教育とは人格です。実際の授業よりも、多分むしろ教場外で知らず知らずのうちに、人格が教育を施すのです」(朝河貫一書簡編集委員会編『朝河貫一書簡集』早稲田大学出版部)と。

福島の思い出
 誠に教育とは、人格と人格の触れ合いであり、魂の共鳴に他なりません。その土台があってこそ、実際の授業の場においても、日々錬磨された教育技術が実を結び、大きく花と咲くのでありましょう。
 思えば、私と共に対談集を発刊した、中国教育学会会長の顧明遠先生の教育哲学も「愛情なくして教育なし」でありました。顧先生は福島をたびたび訪問されており、東日本大震災にも、心からのお見舞いを寄せてくれました。「福島県の美しい風景、文化教育を今も印象深く覚えております」と語られ、小学校で参観された模範的な授業の思い出も、宝のごとく振り返っておられたことが、忘れられません。
 その顧先生と、深く一致した結論があります。
 「教育は子どもの幸福のためにある」との一点であります。
 それは太平洋戦争の時代に、「戦争のための教育」を推し進めた日本の軍部政府と対峙し、獄中闘争を貫き通した牧口・戸田両先生の不動の信念でもありました。
 そして、我らの福島には、この「子どものため」という教育理念が生き生きと脈打っているのであります。

多難であるほど
 子どもたちの人間性や社会性を育むため、2003年度から推進してこられた「〝あったかハート〟アクションプラン」に、私はかねてから注目してきました。プランの一環として、県内の小中学生によって制定された「ふくしま子ども憲章」は「子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちのための宣言」であると高らかに謳っています。
 また、本年3月には、県教育委員会とJAXAが連携協定を結び、宇宙教育を展開されている点も大変に画期的です。
 さらに広野町に誕生した「ふたば未来学園高校」は、文部科学省指定の「SGH」すなわちスーパーグローバルハイスクールにも選ばれ、郷土の復興と人々の幸福を担う人材を育てておられます。私は、同じSGH指定校である東西の創価高校の創立者として、そして福島を敬愛してやまぬ一人として、心からエールを捧げたいのであります。
 顧明遠先生は、東日本大震災で被災され、復興へ献身される東北の教育者の方々に「多難興邦」という言葉を贈られました。「国土が多事多難であるほど、人々は奮起して国土に興隆をもたらすことができる」という金言であります。
 不屈の天地「うつくしま」から、日本の、いな、世界の未来を照らす人間教育の希望の太陽がいやまして赫々と昇りゆくことを、私は確信してやみません。
 結びに、ご参加くださった全ての方々のご健康とご多幸を、心からお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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価値創造教育コンファレンス(会議)へのメッセージ

価値創造教育コンファレンス(会議)へのメッセージ     
    (2016年9月29日〜10月1日 ケニヤ ナイロビ大学)

ケニア政府の教育カリキュラム開発委員会とナイロビ大学教育学部の共催による「価値創造教育コンファレンス(会議)」が、9月29日から10月1日まで同大学で行われた。これは、創価教育思想を学術的に考察する国際会議で、「持続可能な開発のための価値創造教育」をテーマに実施。これには、創価大学創立者として池田名誉会長がメッセージを贈り、「生命尊厳の『平和の世紀』『人道の世紀』『共生の世紀』は、アフリカの〝教育の太陽〟が勢いよく天空に昇り、民衆の大地に豊かな人材の森を広げゆくとき、いよいよ到来するのではないでしょうか」と、会議の成功へ万感の期待を寄せた。

アフリカから〝教育の太陽〟を

 貴国の最高峰の知性の先生方が集われての意義深きコンファレンスの開催を心よりお喜び申し上げます。
 世界経済や社会秩序、さらには自然環境までが、刻々と変化する激動の時代にあって、人類の幸福と平和を可能にするために、教育はいかにあるべきか。
 この最重要の課題について、多様な視点から討議されるこのたびの会議は、誠に時宜を得た試みでありましょう。
 わが創価大学も、尊敬する先生方から、アフリカ社会が育んでこられた偉大な理念や哲学、そして伝統の英知を、さらに学んでまいりたい――そう強く願っております。
 創価大学は、光栄にも、1988年5月、日本の大学として初めて貴ナイロビ大学と学術交流協定を結ぶことができました。
 以来、互いに研究者を派遣し合うとともに、貴大学で有意義なスワヒリ語研修を実施していただくなど、およそ30年にわたる学術・教育の活発な往来によって、幾多の人材を薫陶し、実り多き成果を積み重ねることができました。
 現在、日本の文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援」事業に採択されている創価大学において、アフリカとの学術交流の門が、貴大学との友情から大きく開かれたことに感謝は尽きません。
 また、お懐かしいケニア作家協会のインダンガシ会長とは、アフリカや世界の文学をめぐる対談を重ね、日本さらに世界の多くの青年たちと分かち合えたことは、私にとって忘れ得ぬ歴史であります。
 この場をお借りしまして、先生方のご厚情に、改めて御礼を申し上げます。

「自他共の幸福」を目指す貢献的人生
 「創価教育」の父、すなわち「価値創造教育」の創始者である牧口常三郎先生は、1930年、教育の目的を「子どもの幸福」と明快に宣言しました。思想も人権も抑圧された、軍国主義下の日本にあって、人間が人間らしく輝く、知性と人格の完成を目指した教育理念は、まさに独創的な慧眼でありました。
 先生は、教育者は学生と共に学びながら、その可能性を引き出し、伸ばし、十全に開花させていくことこそ、その崇高な使命であり、責務であると教えております。そして、一人一人が自らの使命に目覚め、才能を発揮しながら、善悪の価値判断を身に付け、他者に尽くす貢献的人生のあり方を示しました。
 牧口先生は、第二次世界大戦中、日本の軍部政府の弾圧にも屈することなく、平和と人道の信念を貫き通し、73歳で獄死を遂げております。
 思えば、貴国の建国の父・ケニヤッタ初代大統領は、教育について論じられる中で、こう記されました。
 「アフリカ人にとっては他の人びととの正しい関係と、他の人びとへの正しいおこないが人生の理想である」(『ケニア山のふもと』野間寛二郎訳、理論社刊)と。そして、その理想を実現するのが教育の目的であると結論されたのであります。
 この精神は、まさに「自他共の幸福」を目指す創価教育の理念と深く響き合うものであり、平和共生の社会実現への羅針盤と言ってよいでありましょう。
 私はこれまで、創価学園の生徒をはじめ、多くの青年たちに、「他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない」との指針を贈ってきました。
 仏法では、万物万象は相資相依――互いに支え、支えられる関係にあると捉えており、従って人間もまた、周りの人々や環境と、切っても切れない関係で結ばれていることを明かしております。ゆえに、自分が幸福であるためには、周りの人々も幸福であり、社会や自然環境も、平和で安穏であらねばならない――自分だけの幸福など、決してあり得ないことを教えているのであります。
 この生命観は、家族を慈しみ、地域の共同体や自然環境を大切にしてきた、アフリカの伝統精神と共鳴し合っております。

思いやりの心輝く「ウブントゥ」の精神
 私が出会いを重ね、創価大学の名誉ある一員ともなっていただいた、南アフリカのマンデラ大統領は、語られていました。
 「アフリカには『ウブントゥ』という概念がある。これは『私たちは他者を通してのみ人間として存在する』という意味だ。『他の人々の功績や貢献のお陰で、自分はこの世で何かを成し遂げることができる』という考え方である」(『信念に生きる ネルソン・マンデラの行動哲学』グロービズ経営大学院訳、英治出版刊)と。
 お互いを思いやり、深い感謝をもって、協力し合う麗しい絆と心――これこそ、アフリカの民衆が、長い歴史の中で輝き光らせてきた「ウブントゥ」の精神でありましょう。まさに、マンデラ大統領が体現されたように、21世紀の教育は、「自他共の幸福」を可能にしゆく、この「ウブントゥ」の精神こそが、大きな柱となっていかねばならない――私は、そう強く実感する一人であります。
 「21世紀はアフリカの世紀」――これは若き日から、私の人生を貫いてきた信条であり、希望であります。
 この生命尊厳の「平和の世紀」「人道の世紀」「共生の世紀」は、アフリカの“教育の太陽”が勢いよく天空に昇り、民衆の大地に豊かな人材の森を広げゆくとき、いよいよ到来するのではないでしょうか。
 私も、本日お集まりの諸先生方と共に、「ハランベー」(スワヒリ語の「共に協力して働こう」)の心を、いやまして発揮しながら、平和と共生の価値創造の教育の発展のために、まい進しゆくことをここにお誓いいたします。
 最後に、貴国ケニアと、貴ナイロビ大学のますますの栄光と発展、そして、すべての参加者の皆さま方のさらなるご健勝を心よりお祈り申し上げ、お祝いのメッセージとさせていただきます。アサンテ・サーナ!(スワヒリ語で「ありがとうございます!」)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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「世界広布新時代第20回本部幹部会」「四国総会」へのメッセージ

「世界広布新時代第20回本部幹部会」「四国総会」へのメッセージ
    (2016年10月9日 四国池田文化会館)

 2018年の「11・18」へ、世界の友と勝利の暁鐘を打て、鳴らせ!――「世界広布新時代第20回本部幹部会」が9日午後、「四国総会」の意義を込め、香川県高松市の四国池田文化会館で開催された。これには原田会長、長谷川理事長、永石婦人部長をはじめ各部の代表が、研修会で来日した4カ国・地域の友らと出席。四国4県15会場と中継で結ばれ、約1万人が参加した。池田SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージと和歌を贈り、常楽我浄の平和の楽土を永遠に勝ち栄えさせていこうと呼び掛けた。席上、明2017年のテーマ「世界広布新時代 青年拡大の年」が発表。さらに、四国で誕生して35周年となる学会歌「紅の歌」が新たな歌詞となった。

メッセージ

正義の師子吼を恐れなく

絶望をを希望に 宿命を使命に
「人間革命」の劇を舞いゆけ
戸田先生〝私たちは幸福になるために生まれた〟


 一、法華経が説かれる会座は、「地涌の菩薩」をはじめ、三世十方の仏菩薩が勇んで集い、日天・月天など無量無辺の諸天善神も喜び連なり、全宇宙をも包む、壮大な広がりをもっております。
 この法華経の会座さながらに、今、本部幹部会は、日本全国はもとより、全世界の創価家族の心を結んで、和気あいあいと、また意気軒高に、一閻浮提広宣流布へ前進しゆく「地球座談会」といってよいでしょう。
 愛する「我等の天地」四国から、世界広布新時代の「紅の朝」を告げる大勝利の幹部会、誠におめでとう!(大拍手)
 遠く28時間のフライトを経て駆けつけてくれたブラジルの未来部リーダーの皆さん、また台湾の皆さん、インドネシアの皆さん、そして、韓国の皆さん、尊い尊い研修、ご苦労さまです。皆で熱烈に歓迎しましょう!(大拍手)
 わが四国の友は、あまりにも健気です。創価の師弟の波瀾万丈なる広布の航路にあって、常に荒れ狂う波浪を受け切りながら、私と一緒に怒濤を勝ち越えてくれました。四国家族は、いつも私の生命に躍動しています。
 きょうの四国総会を目指し、全地区が総立ちをしての見事な弘教、さらに任用試験の推進、そして日本一の堂々たる聖教拡大、本当にありがとう!(大拍手)

一人の母の闘い
 一、60年前、戸田先生は、ここ四国で一人の婦人を温かく励まされました。夫を戦争で失い、病苦や生活苦と懸命に闘って、わが子を育てる母でした。
 先生は力強く言われました。「私たちは、なんのために生まれてきたのか。それは、幸せになるためだ。あなたも、きっと幸せになるんだよ。いや、必ずなれる! 御本尊から、学会から、生涯、離れてはいけないよ」と。
 この激励に立ち上がった母は、病を克服し、経済苦を打開し、私が指揮を執る関西にも馳せ参じてくれました。やがて、支部婦人部長となって、ふるさと四国を駆け巡り、広布の城を築いていってくれたのです。
 絶望を希望に変え、宿命を使命に変え、現実世界を理想郷に変える。
 恩師が勇気の火をともした「人間革命」の幸福劇は、一人から一人へ、無数に連鎖し、「歓喜の中の大歓喜」の舞が世界中に広がっています。
 一、先日も、広布の拡大が勢いを増すブラジルの婦人部の方から報告が届きました。ご主人は、私も期待してやまない立派な青年リーダーでしたが、残念ながら、18年前、アマゾン川での不慮の事故で亡くなられました。
 まだ7歳の息子と5歳の娘が残されました。ご夫人は悲しみの淵にあって、後継のわが子を学会の庭で育て上げると誓いました。
 母の祈りの通り、ご子息は音楽隊、お嬢さんは鼓笛隊で薫陶を受け、見事に成長して、きょうだいで8世帯の弘教も実らせています。兄も妹も正義の弁護士となって、社会に貢献する青春です。ご夫人も子育てと同時に努力を重ね、弁護士になりました。一家和楽の福徳と勝利の晴れ姿を、すがすがしく示されているのです。
 きょうの幹部会には、ご一家を代表して、お嬢さんが参加してくれました(大拍手)。

全て変毒為薬を
 一、私がハーバード大学の講演でも紹介した「御義口伝」に、「我らが生老病死に当たって、南無妙法蓮華経と唱え奉ることは、そのまま常楽我浄という四つの徳の香りを吹き薫らせていくのである」(御書740㌻、通解)とあります。
 創立の父・牧口先生は、この「常楽我浄」について、わかりやすく「常に楽しく我浄し」という境涯であると教えてくださっています。
 誰人たりとも、生老病死という四苦を避けることはできない。しかし、自行化他の題目を唱えゆく私たちは、何があっても「変毒為薬」しながら、「常に楽しく我浄し」と、自他共に生命の宝塔を荘厳していけるのです。
 なかんずく、「香川」「高知」「愛媛」「徳島」と、いずれも、おとぎの国のようなロマンあふれる名前を冠した四国は、「常楽我浄」の生命の宝塔が林立する幸福と平和の楽土を、永遠に勝ち栄えさせていってください。
 御本仏・日蓮大聖人は「妙法蓮華経の五字・末法の始に一閻浮提にひろまらせ給うべき瑞相に日蓮さきがけしたり、わたうども二陣三陣つづきて迦葉・阿難にも勝ぐれ天台・伝教にもこへよかし」(同910㌻)と仰せになられました。
 大聖人に直結するわれらは、いよいよ「二陣三陣」と、人類が渇仰してやまない希望と人道の大哲理を、語り弘めていこうではありませんか!
 終わりに、さきがけ光る四国をはじめ、全世界の宝の友に――

 万葉の
  生命の賛歌を
    勝ち綴る
  誉れの父母
   永久に讃えむ
  
 そして――

 いざや征け
  正義の師子吼を
    恐れなく
  地涌の拡大
   勝利 勝利で
  
 と贈り、私のメッセージといたします(大拍手)。
2016-12-30 : 文学と人物を語る :
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「創価栄光の集い」へのメッセージ

「創価栄光の集い」へのメッセージ   (2016年10月9日 創価大学)

信念・情熱・知性の人に エマソンの言葉「正義にはやがて勝利がおとずれる」

 「希望の新時代」を告げる創大祭、白鳥祭、本当におめでとう!
 わが愛する創大生、短大生、そして留学生の皆さんの「栄光の青春劇」に、私も一緒に連なる思いで、心からの喝采を送っております。
 きょうは、私のかけがえのない友人であるナンダ博士ご夫妻、また、日本の各界を代表される、ご来賓の先生方が、わが誇りの創価の世界市民たちを祝福してくださり、感謝に堪えません。ご多忙の中、誠に誠にありがとうございます(大拍手)。
 私は、皆さん方の創立者として世界の多くの大学を訪問し、友情を結んできました。その中でも、20年前の6月、ナンダ博士に迎えていただいたデンバー大学の卒業式は、一幅の名画のように蘇ります。
 儀式は、無窮に晴れわたる青空のもと、広々とした屋外の中庭で、実に伸びやかに行われました。昼の月も浮かんでいました。
 席上、私は急きょ、来賓を代表してスピーチをするよう促されました。原稿は何も用意しておりません。世界90カ国から集った俊英たちをはじめ、5000人の参加者の方々が見つめております。
 さあ、どうするか。私は一呼吸して、大空と大地を見晴らしながら、頼もしい味方を見つけました。天を指さし、こう切り出したのです。
 「太陽は燦々と輝いています。月もまた、皆さま方に輝いています。太陽は情熱。月は知性です。ロッキー山脈は厳然たる信念の姿で皆さま方を見守っています」と。
 そして、「皆さま方の前途に、栄光あれ! 勝利あれ! 全世界に羽ばたいていかれることを念願します」と結びました。
 卒業生たちも、共に空を見上げ、彼方のロッキー山脈にも目を向けながら、賛同の拍手を送ってくれました。ナンダ博士とご一緒に刻んだ、忘れ得ぬ交流の一こまであります。
 「太陽のごとき情熱」「名月のごとき知性」そして「ロッキー山脈のごとき厳然たる信念」――これは、まさしく、わが敬愛してやまぬナンダ博士が、生き生きと体現されている世界市民の気風であります。
 きょうは、博士と発刊した対談集を踏まえつつ、この3点について、簡潔に確認し合いたいと思うのであります。

価値ある変化起こせる力を
 第1に、「ロッキー山脈のごとき信念」であります。
 ナンダ博士は、1947年、インドとパキスタンの分離独立に直面されました。1000万人とも1500万人ともいわれる人々が故郷を失い、100万人を超える尊い命が犠牲になったとされております。12歳だった博士も、お母さまとふるさとを離れ、何日も何日も、ひたすら歩き続けざるを得ませんでした。
 この悲劇を原点として、博士は人道の国際法学者として、人権の擁護と世界平和の推進に尽力し続けてこられたのです。
 博士は、私との対談で毅然と語られました。
 「すべてが闇のように思われるこの現代社会であっても、変化を起こすことは可能です」「私は、明るい未来を信じ、人間の善性を信じ、友情を信じ、人間を信じているのです」と。
 あのマハトマ・ガンジーの不屈の楽観主義に通ずる信念です。
 わが創価の友も、この揺るぎない信念をもって、青春においても、学問の研鑽においても、立ちはだかる試練に朗らかに挑み、価値ある変化を起こせる力を鍛え上げていただきたいのであります。

悪戦苦闘の中で〝光と熱〟は帯びる
 第2に、「太陽のごとき情熱」であります。
 先日、私が創大・短大のキャンパスを回った折、留学生の皆さん方が生き生きと躍動する英姿を、うれしく拝見しました。遠く母国を離れ、言うに言われぬ苦労も多いでしょう。
 しかし、負けじ魂を燃え上がらせて悪戦苦闘する中で、皆さん方の心は太陽のような光と熱を帯びていきます。そして、未来の地球社会を照らしていけるのであります。
 ナンダ博士も、アメリカのエール大学などに留学されました。
 そこで出会った恩師は、まるで“世界中で君よりも大切な人はいない〟という態度で、若き博士に接してくれたといいます。
 その恩義を忘れずに、博士ご自身も、まさに太陽のごとき大情熱で「学生第一」を貫き通しておられるのであります。
 人間教育の真髄がここにあります。
 わが創大・短大の先生方、職員の方々も、どうか、この情熱で、私の命である英才たちの薫陶を、よろしくお願いいたします。

月光は凍てつく夜空こそ冴える
 第3に、「名月のごとき知性」であります。
 ナンダ博士と私は、〝最も苦しんでいる人を救っていこう〟という人間性の発露に、教育の原動力があると語り合いました。
 博士は、「知識から智慧を汲み出す教育」を呼び掛けられています。人間と社会が直面する諸問題を直視し、人類のためにと探究を重ね、〝個人の平和と幸福〟を勝ち取ると同時に、〝国際舞台における平和と幸福〟をもたらす智慧を薫発しようと言われるのであります。
 月光は、秋冬の凍てつく夜空にこそ、いっそう冴えわたります。
 スーパーグローバル大学にして、人間教育の世界的拠点たる、わが創価の学舎も、地球的問題群が山積する今こそ、いよいよ英知のネットワークを多次元に結び広げながら、人類の平和と幸福へ、創造的な智慧を赫々と輝かせていこうではありませんか!
 結びに、アメリカ・ルネサンスの哲人エマソンの言葉を贈ります。
 「他人の嘲りを心にとめず、敗北にも挫けず、勇気をもってまた起ちあがれ、いっさいの正義にはやがて勝利がおとずれるのだ」(『エマソン選集3 生活について』小泉一郎訳、日本教文社)と。
 皆さんの健康と無事故、成長勝利を祈ります。親孝行を忘れずに!(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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創価学園「情熱の日」へのメッセージ

創価学園「情熱の日」へのメッセージ    (2016年10月6日 東京、関西創価学園)

 創価学園の10・10「情熱の日」の記念集会が6日、東京、関西の各校を映像と音声でつなぎ、同時進行で行われた。
 「池田先生に成長の証しを届けよう」――秋空のごとく、全学園生のさわやかな決意に包まれた記念の集い。
 これには、創立者の池田名誉会長が祝福のメッセージを贈り、愛する学園生に「不屈の大情熱の世界市民たれ!」と呼び掛けるとともに、地球を舞台に思う存分に活躍し、人類の「勝利の未来」を創り開いてほしいと望んだ。


不屈の負けじ魂で前へ 「勝利の未来」を創り開け

 わが学園生の「情熱の花」咲き誇る記念集会、誠におめでとう!
 みんなの「笑顔と絆」でつくりあげた学園祭も、また「勇気のバトン」をつないだ競技大会・運動会も、全部、うれしく見つめておりました。
 「元気いっぱい」躍動する学園生の命の息吹こそ、私の何よりの喜びであり、限りない希望の源なのです。
 皆、本当によく頑張ってくれています。ここで、互いの勝利と健闘を讃え合いたい。とともに、皆さんに惜しみなく「希望のエール」を送ってくれ、天候のことも心配し、一生懸命に祈ってくれたご家族、そして教員の先生方、また職員の方々に、大拍手でお応えしたいと思うが、皆さん、どうだろうか(大拍手)。
 これまで私は、皆さん方の創立者として、20世紀を代表する歴史学者トインビー博士をはじめ、世界中の知性と70点を超える対談集を発刊してきました。
 今月も、インドの教育の母と讃えられるムカジー博士との対談集が完成しました。タイトルは『新たな地球文明の詩を――タゴールと世界市民を語る』(第三文明社)です。
 博士は、わが学園生との出会いを忘れ得ぬ人生の宝とされており、この対談集の中でも、学園生へのメッセージを留めてくださいました。すなわち、「どんな困難に直面しても決然と立ち向かいなさい」「あなたのなかに全世界があることを感じ、世界のなかにあなた自身がいることを知ってください」「どうかタゴールのような、理想の世界市民になってください」と言われたのです。
 大詩人のタゴールは、アジアが誇る世界市民であり、学園を創立した大教育者でもありました。今日は、ムカジー博士とのタゴールをめぐる語らいを通し、皆さんに、一点、「たじろぐことのない、不屈の大情熱の世界市民たれ!」と申し上げたい。
 ムカジー博士が強調されていたタゴールの偉大さは、いかなる不幸にも押しつぶされない強さです。
 タゴールは、10代の前半でお母さんを亡くし、その後も最愛の家族に相次いで先立たれた。正義の信念に生き抜くゆえ、理不尽な攻撃の標的にもされた。けれども、どんなに悲劇が打ち続こうと、常に希望に満ちて快活だったというのです。
 タゴールには、自らの悲しみや苦しみさえも、価値創造の力に変え、世界を照らす光に転じていく生命の炎が明々と燃え上がっていたのでしょう。
 まさしく、わが学園生の「負けじ魂」と同じ、不屈の大情熱の炎です。
 青春は、皆、悩みとの戦いです。うまくいかないことも、自信をなくすこともある。
 そんな時こそ、自らに言い聞かせてほしい、タゴールの励ましの言葉があります。
 それは、「何が起こっても、その出来事は君の魂にとっては、とるに足らぬものである。君よりも偉大なものは誰もいない」(溝上富夫訳『タゴール著作集 第11巻 日記・書簡集』第三文明社)と。
 タゴールが創立した学園からは、インド初の女性の首相も、ノーベル賞受賞者も、幾多の傑出した世界市民が躍り出ています。ここに、創立者タゴールの栄光がある。
 私の栄光も、わが学園生が21世紀の平和創造の世界市民として、地球を舞台に思う存分に活躍し、人類の「勝利の未来」を創り開いてくれることです。
 私は日々、わが命たる学園生の全ての挑戦を見守り、大勝利を祈り抜いていきます。
 世界一の「情熱の日」、万歳! 皆、健康で無事故で、仲良く朗らかに学びゆけ!(大拍手)
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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創大北京事務所開設10周年記念講演会へのメッセージ
     (2016年9月26日 北京大学)

 中国・北京にある創価大学の北京事務所が本年、開設10周年を迎えた。その佳節を記念する講演会が26日午前、北京大学の図書館で開催された。これには、創大創立者の池田名誉会長がメッセージを寄せた。講演会では、北京大学「池田大作研究会」の宋成有会長、北京師範大学の高益民教授が講演。北京大学の李岩松副学長、中日友好協会の王秀雲副会長、中国国際交流協会の李冬萍理事ら来賓、中国に留学中の創大生ら約100人が出席した。また、程永華駐日大使から祝福の伝言が贈られた。

教育の進歩が人類の未来を決める

 一、創価大学の北京事務所が開設されてより10周年――。ここに満腔の感謝を込めて、一言、メッセージを送らせていただきます。
 諸先生方におかれましては、ご多忙のところ、ご臨席を賜り、誠に誠にありがとうございます。
 創大北京事務所の誕生から成長を、常に温かく見守り、支えてくださっております、北京大学をはじめ交流大学の諸先生方、また中国人民対外友好協会、中日友好協会、日本大使館、日本学術振興会ならびに関係の先生方のご厚情に、創立者として、改めて心からの御礼を申し上げます。
 また、両国の大学間の学術教育交流の推進にあたり、いつもお世話になっております「希平会」の先生方、誠にありがとうございます。
 このたび、貴・北京大学の美しき錦秋のキャンパスにて、開設10周年の記念の講演会を開催いただきました。さらに私の拙い写真も展示いただき、恐縮の至りでございます。
 多大なご尽力を賜りました、李岩松副学長はじめ、北京大学の国際合作部の先生方に、重ねて深謝申し上げるものでございます。
 一、貴大学は、私にとりまして、1974年6月の初訪問以来、友好の「金の橋」を結ばせていただいた一切の起点であります。
 80年には、うれしいことに、貴大学とわが創価大学が、両国間における初の正式な大学間交流協定を締結することができました。この協定によって両大学を往来した教職員と学生の総数は、今日まで、100人を超えました。
 なかんずく、北京事務所が開設されてより、いやまして水かさを増しながら、平和と友誼の人材を育んでおります。
 名誉所長にご就任くださった王学珍元校務委員会主任、また李岩松副学長、さらに国際合作部の諸先生方には、言葉に尽くせぬご高配をいただいております。
 本日はまた、お懐かしい日本研究センターの賈蕙萱先生、宋成有先生もご出席くださり、うれしい限りです。宋成有先生には、特別にご講演をいただき、光栄の極みです。
 お二人の先生方には、私ども創価教育の理念と実践についても、格別に深い理解の輪を広げてくださいました。さらに、忘れ得ぬ日本研究センターの李寒梅所長も、いつもありがとうございます。
 一、本日、ご講演いただく、北京師範大学の高益民教授におかれましては、中国教育学会の顧明遠名誉会長と私との対談集(『平和の架け橋――人間教育を語る』東洋哲学研究所刊)の上梓に際し、陰に陽に、ご尽力をいただきました。
 顧明遠先生と高先生の麗しき不二の師弟とご一緒に、アジアの文明論から、21世紀の創造的教育論まで、後世にとどめ残すことができた喜びを、私は深くかみしめております。
 この対談集では、北京大学が広げてこられた教育交流のエピソードが話題になりました。
 それは私が、74年9月、モスクワ大学にお招きいただいた折のことです。
 総長室の壁に、モスクワ大学を描いた大きなタペストリーが掛けられておりました。それは、北京大学から贈られたものだったのであります。
 当時、政治情勢においては、中国とソ連が、緊迫した対立関係にあった時代です。
 しかし総長室に、そのタペストリーが、かけがえのない宝として掲げられている様子を拝見して、私は、一時的な国家間の波浪などには揺るがない、教育と学問で結ばれた絆の強さに、胸打たれたのであります。
 「真理の探究」と「教育」という、尊き使命と志で結ばれた大学人の尊き連帯には、国を超え、民族を超え、いかなる時代の嵐さえも敢然と乗り越えゆく〝普遍の知性〟と〝金剛の信念〟の力があります。
 顧明遠先生も、教育とは「平和の種子を蒔き」、「平和の橋梁を架ける」ことであると訴えておられました。
 貴大学をはじめ諸大学と、また私たち希平会の絆が、両国はもとより、アジア、そして世界の民衆の心に、いやまして尊き平和の種を蒔き、平和の橋を架けゆく力となりゆくことを、私は心より願う一人であります。
 一、北京大学では、今年より、一般教養と専門科目の融合を目的としたプログラム改革と共に、教員と学生が一体となった大学の建設に、一段と取り組まれていると伺っております。
 地球社会が急速な変化を遂げ、時代に即応した知性の在り方が問われるなかで、人類の幸福に貢献しゆく、創造的な教育の革新と発展こそ、現代の大学に要請される共通の課題であり、挑戦でありましょう。
 20世紀の初頭、アメリカの教育哲学者ジョン・デューイ博士は、北京大学での講義で、学生たちに語り掛けました。
 「教育はすなわち生長である。(中略)教育が進歩しなければ社会もまた進歩し得ない」(永野芳夫訳・大浦猛編『デューイ:倫理・社会・教育 北京大学哲学講義』飯塚書房)と。
 教育が常に革新を遂げながら、時代の「挑戦」に「応戦」しゆく、たくましき知性と人格の後継者を育成すること――まさに、その教育の進歩の成否こそが、人類社会の未来を決するといっても過言ではありません。
 今、地球社会の多様な課題の解決のために、時代の先頭に毅然と立ち、世界の教育の進歩をリードされゆく貴国の先生方、そして学生の皆さん方と、共に手を携え、人類の希望の創造の道を、共に歩めることを、私たち北京事務所は、何よりの誇りと思っております。
 今後とも、貴大学よりはるかに若い弟である創価大学に、さらなるアドバイスとご協力の程を、どうか宜しくお願い申し上げます。
 一、結びに、貴・北京大学のますますのご発展と、貴国のさらなる栄光と隆盛、そして本日ご列席の全ての皆さま方のいよいよのご健勝を、心よりお祈り申し上げ、御礼のメッセージとさせていただきます(大拍手)。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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少年少女部結成記念大会へのメッセージ

少年少女部結成記念大会へのメッセージ
     (2016年9月18日 豊島文化会館)

  「9・23」少年少女部結成51周年を記念する大会が首都圏、関西でそれぞれ開かれた。
 池田SGI会長は愛する少年少女部の友にメッセージを贈り、皆が希望・情熱・挑戦の光を放つ「負けない心」の太陽に、と万感の期待を寄せた。
 首都圏の大会は19日、豊島文化会館(東京戸田記念講堂内)で。橋元青年部長の後、星少年部長、山口少女部長は、世界を舞台に前進する負けじ魂の人にと力説し、スポーツに挑む今橋光恵さん、櫻井隼人君、福光花蓮さんの活躍を紹介した。芝田結菜さん、出義明君が、使命を抱き、未来へ羽ばたく誓いを述べた。


出発! 獅子の心で世界平和の未来へ

 愛する少年少女部の皆さん! 結成記念の大会、誠におめでとう!(大拍手)
 私も大好きな少年部歌「Be Brave! 獅子の心で」には、「負けない心を 燃やして」と歌われています。この「負けない心」が放つ三つの光を、皆で学び合いたい。
 一つは、「〝希望〟という未来の光」です。
 この夏、オリンピックとパラリンピックの舞台となったブラジルには、〝希望は最後まで消えない〟との言葉があります。
 何があっても希望を捨てない。いな、大変であればあるほど、希望を燃え上がらせる。その人に未来は輝き光るのです。
 次に、「〝情熱〟という成長の光」です。
 私の大切な友人であるブラジルの世界的音楽家ビエイラさんの支えは、何か。それは、「人間に情熱があれば、何事も成就できると信じます」という信念なのです。
 最後に、「〝挑戦〟という勝利の光」です。
 ビエイラさんは、祖国ブラジルの人々に、そして世界の人々に尽くすため、より偉大な音楽を届け続ける挑戦を重ねています。ビエイラさんは誇り高く、「人間は、挑戦してこそ人間である」と言っています。
 日蓮大聖人は、「太陽が東に昇ったならば、世界の空は、皆、明るくなる。太陽が大いなる光を備えているからである」(御書883㌻、通解)と仰せです。題目を唱える皆さんこそ、「負けない心」の太陽なのです。勉学、読書、親孝行、友情――一つ一つ勇敢に挑み、獅子の心で、私と共に、世界平和の未来へ出発しよう!
 みんな健康で、伸び伸びと学び、成長していってください。
 ご家族にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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創価教育同窓の集いへのメッセージ

創価教育同窓の集いへのメッセージ
     (2016年9月18日 創価大学記念講堂)

 「創価教育同窓の集い」が18日午後、東京・八王子市の創価大学記念講堂で開催された。これには、創大の原田最高顧問、谷川常任顧問、田代理事長、馬場学長、創価女子短大の石川学長らが出席。創立者の池田名誉会長が記念のメッセージと和歌を寄せ、誉れの同窓生たちの凱旋を祝福。「君よ、貴女よ、不撓不屈の学びのフォートレス(要塞)たれ!」とエールを贈り、「学びの青年は、いつも朗らかだ。学び続ける人生は、決して負けない。学び抜く生命には、偉大な前進があり、価値創造がある」と訴えた。

メッセージ

不撓不屈の挑戦と開拓を
失敗さえも糧に より強く賢く大きくなりゆけ


 一、わが創価同窓の友が、日本中、世界中から、わが母校へ、はるばると帰ってきてくれる。それを何よりもうれしく待ちわびながら、つい先日も、新学期が始まったばかりの躍動するキャンパスをゆっくり回りました。
 皆、立派になって、よくぞ凱旋してくれました。
 ありがとう! 本当にありがとう!(大拍手)
 一、それは、50年前の9月のことであります。
 創価大学の建設用地を視察した私は、この一帯で一番高い丘に立ちました。今は本部棟がそびえる「ロマンの丘」です。見晴らす限り、武蔵野の武骨な大地が広がり、いまだ大学の片鱗は何一つとしてなかった。
 しかし私の胸には、威風堂々たる学びの城が林立し、地域の方々からも愛されゆく桜の並木道が延びていた。青春錬磨の金の汗を流すグラウンドが開かれ、若き世界市民が生涯の友情を深めゆく学寮も光っていた。
 先師・牧口先生、恩師・戸田先生が夢に見た、世界に冠たる創価大学を築き上げてみせると、弟子の一念は断固として定まっていたのです。
 半世紀を貫いて、構想は一つ一つ実現できました。
 私と同じ心で、労苦を惜しまず、雄渾なる創価教育の大城を建設し、大発展させてくれた、全ての父母、また全ての友に、私は最大の感謝を申し上げたいのであります。
 先哲の至言に、「一身一念法界に遍し」とあります。我らの一念は、大宇宙までも遍く包みゆくという生命の不可思議なるロマンであります。
 ここに集い合った皆さん一人一人の一身一念に、今、思い抱かれているビジョンが、これからの50年、着実に、そして、徹して粘り強く実現されゆくことを、私は祈ってやみません。
 師弟は不二なるゆえに、愛する皆さんには、それだけの力がある。それだけの使命があり、福運があることを、創立者として断言しておきます。
 一、今日は一点、「君よ、貴女よ、不撓不屈の学びのフォートレス(要塞)たれ!」とエールを送りたい。
 現在、私が対談を重ねる、中国の元文化相で、高名な作家である王蒙先生は、青年時代に、文化大革命の嵐の中、不当に圧迫を受け続けました。執筆の権利も剥奪されました。
 その長い長い忍耐の歳月を振り返り、王蒙先生は語られています。
 「私が最大の逆境に置かれた時や、最も不愉快な日々にあっても、他人が私から奪うことのできなかったものがあります。それは学ぶということです。どんな環境にあっても、学ぶことはできるのです」と。
 誠に誇り高き信念であります。
 学びの青年は、いつも朗らかだ。学び続ける人生は、決して負けない。学び抜く生命には、偉大な前進があり、価値創造がある。
 特に、皆さんの多くは働き盛りの30代。いよいよ重責を担い立ち、新たな挑戦と開拓を開始する年代です。それだけに試練も大きい。思いも寄らぬ難も競い起こるであろう。だからこそ、不撓不屈の学びの心を固く持ち続けていただきたい。失敗からさえも、たくましく学び、より強く、より賢く、より大きくなっていけばよいのです。
 そして、荒れ狂う激動の現実社会にあっても、創価の学舎で刻みつけた生命尊厳の「平和主義」と、民衆貢献の「人間主義」は、断じて手放さずに、自分自身を、何ものにも揺るがぬフォートレス(要塞)と屹立させていただきたい。そして、けなげな父母たちを厳然と守り抜き、尊き庶民のスクラムを勝ち広げゆける存在となっていただきたいのであります。
 一、ともあれ、何があろうとも、良き恩師、良き学友、良き同窓と励まし合い、支え合いながら、喜び勇んで、乗り越え、勝ち越えていってください。
 幾多の障害にも屈することなく、生命の歓喜の勝利劇を飾ったヘレン・ケラーは呼び掛けています。
 「いつも喜びを持って生きようと決めるのです。そうすれば、その喜びと共に、あなたは、いかなる困難にも負けない、無敵の軍勢を持つことができるでしょう」と。
 皆さんの本当の勝負は、いよいよこれからです。一人も漏れなく健康で幸福で、栄光の人生であれと、私は妻と真剣に祈り続けてまいります。
 終わりに――

 わが後継は
  世界の民衆の
   希望なり
   闇を晴らして
    いざ勝ち光れ

 と贈り、私のメッセージといたします。
 皆さんの尊きご家族に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください(大拍手)。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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核兵器廃絶へのシンポジウムへのメッセージ

核兵器廃絶へのシンポジウムへのメッセージ
                  (2016年9月5日 ノルウェー ベルゲン 「文学の家」)

 世界北欧ノルウェー第2の都市ベルゲンにある「文学の家」で5日(現地時間)、シンポジウム「核兵器廃絶に向けて――ノルウェーと日本の平和運動とその役割」が開催された(主催=SGI〈創価学会インタナショナル〉、ノルウェー平和協会、NGO〈非政府組織〉「核兵器にノー」、ICAN〈核兵器廃絶国際キャンペーン〉ノルウェー)。これには同国ホルダラン県議のマリアンヌ・サーラ氏、ユアケン・ミクルブスト氏、オスナ・ハーゲン氏のほか、NGO関係者など多数の来賓が出席。またこれに先立ち、「核兵器なき世界への連帯――勇気と希望の選択」展が同会場で開幕した。一連の行事には池田SGI会長がメッセージを贈り、寺崎SGI平和運動総局長ら代表団が参加した。展示会は7日まで行われた。

メッセージ

共存の時代へ行動力を高めるべき時
民衆の〝草の根〟の対話を軸に
歴史創造の選択を今こそ


 深緑のフロイエン山と碧きフィヨルドに囲まれ、雄大な自然の芸術とも謳われる美しき文化都市ベルゲンにおきまして、展示会「核兵器なき世界への連帯」ならびに、シンポジウム「核兵器廃絶に向けて――ノルウェーと日本の平和運動とその役割」が開催されますことを、私はこの上ない喜びとするものです。
 この行事の趣旨にご理解を賜った関係の皆さまに、世界192カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)のメンバーを代表し、心からの感謝を申し上げます。
 私たちは今、大きな歴史の転換点に立っています。
 人類はこれからも核兵器が存在する世界で生き続けるしかないのか、それとも、禁止と廃絶に向けた道を開くのか。具体的な選択が問われる時を迎えようとしているからです。
 核兵器は、ひとたびそれが使用されれば、壊滅的な結末を招く非人道的なものであり、実際にそれがどのような取り返しのつかない被害をもたらすのかを、私どもは、広島と長崎の惨劇から深く胸に刻みました。
 しかし、核兵器廃絶への足取りは遅々として進まず、世界には、いまなお1万5000発以上も核兵器が存在しています。

核兵器は破壊と分断の象徴
 核兵器は破壊と分断の象徴であります。
 それに打ち勝つものは、平和と共存を求め抜く「民衆の連帯」から生み出される歴史創造の力をおいてほかにはありません。
 国際社会では今、核兵器をめぐる議論に大きな潮目の変化が起きています。
 とりわけ2013年からのオスロ、ナヤリット、ウィーンでの3回にわたる国際会議での議論を通じ、核兵器の非人道性に対する懸念が広く共有され、その法的禁止に向けた交渉開始を求める声が高まりを見せています。
 この8月には、ジュネーブでの国連作業部会で、17年に核兵器禁止条約の交渉を開始するよう国連総会に勧告する報告書が、広範な支持を受けて採択されました。
 まさに、核兵器の廃絶に向けた正念場ともいえる歴史の節目を迎えています。
 この重要な時に、私たちは核兵器の問題をどう考え、その非人道性を踏まえて、どのような具体的な手だてを生み出していくのか。
 その重要な選択が、同じ地球に生きる私たちの手に委ねられています。
 核兵器の非人道性の核心は、その圧倒的な破壊力だけにあるのではありません。幸福な人生を歩むためにどれだけ人間が努力を重ねようと、長い時間と労力をかけて文化と歴史を育もうと、その一切を一瞬にして無意味なものにしてしまう。この言語に絶する“理不尽さ”にあるのではないでしょうか。
 それは、人間性の否定であり、民衆の生存権を根源から脅かすものにほかなりません。

原水爆禁止宣言こそ不戦の原点
 このことを、59年前の9月に「原水爆禁止宣言」の発表を通し訴えたのが、私の師である戸田城聖創価学会第2代会長です。私どもSGIは、この宣言を原点として、民衆による草の根の対話を軸に、不戦の誓いを共にしていくグローバルな民衆の連帯を広げる取り組みこそが、「核兵器のない世界」を築くための基盤となると信じ、これまでもさまざまな団体と連携しながら、核兵器廃絶運動を展開してきました。
 今、世界を取り巻く状況は厳しさを増していますが、であればこそ、目の前の厳しい現実に押し流されることなく、私たちが望む平和と共存の世界をつくり出すための想像力と行動力を、今こそ高め、発揮していかねばなりません。
 何より、核兵器廃絶への挑戦は、核保有国だけでなく、全ての国家と市民社会の関与に基づいた、地球的な共同作業であります。
 この地球上で、核兵器の脅威と非人道性に無縁でいられる場所などなく、あらゆる国や人々が立場の違いを超えて、「核兵器のない世界」という同じ目的を力強く共有することから、人類史を画する挑戦を成し遂げることができるのではないでしょうか。
 また、こうした連帯の裾野を広げる努力は、人類が直面する諸課題を打開するための道筋をつけるものともなっていくに違いありません。
 核時代に終止符を打つために、私どもSGIは、今後も尊敬する皆さま方と共に力を合わせ、平和と人道の新しい潮流をいやまして世界に広げ、核兵器廃絶にまい進しゆくことを、固く決意するものです。
 結びに、ご臨席の皆さま方のご健勝とともに、関係諸団体のますますのご発展を心より念願して、私のメッセージとさせていただきます(大拍手)。
2016-12-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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随筆 永遠なれ創価の大城 14 寒風に胸張り前進!

随筆 永遠なれ創価の大城 14   (2016・12・27付 聖教新聞)

寒風に胸張り前進!                   

青年と共に「希望」の大山へ!
心通う「対話」と「交流」で境涯を拡大
仲良く朗らかに新年をスタートしよう


 年の瀬、いよいよ本格的な冬が到来しました。札幌で50年ぶりの大雪となった北海道など、北国の同志の無事安穏を祈らずにはいられません。
 また尊き使命を胸に、誰よりも朝早く、広布拡大の一歩をしるしてくださる「無冠の友」の皆様には、いつにも増してご苦労をお掛けします。
 毎朝、皆様の「絶対無事故」「健康長寿」を妻と共に、ひたぶるに祈っております。配達員の皆様の無事故・健康こそ、私たち創価家族の願いであり、喜びであります。
 どうか悪天候の時など、決して無理をせず、焦らず、偉大な福徳の道の歩みをお願いします。

「冬は必ず春」と
 「法華経を信ずる人は冬のごとし冬は必ず春となる」(御書1253㌻)――今、世界中の同志が拝する日蓮大聖人の御聖訓である。
 厳しい冬を越え、春に咲く花は愛おしい。「桜梅桃李」と説かれる通り、試練の冬を経てこそ、〝自分らしい花〟〝可能性の花〟は開花する。
 創価学会の誕生からこれまで、幾たび試練の嵐が吹き荒れたことであろうか。だが、いかなる時にも、創価の師弟は正義の旗を高々と掲げ、共々に励まし合い、一切を勝ち越えてきた。
 スイスの哲学者ヒルティは述べている。
 「苦しみは人間を強くするか、それともうち砕くかである。その人が自分のうちに持っている素質に応じて、どちらかになる」と。
 苦しみのたび、我らは強くなる。試練のたび、我らの絆は強固になる。そして今、全世界同時に地涌の勇者たちが躍動する「世界広布新時代」となった。牧口先生、戸田先生が、どれほど喜んでくださっていることか。
 我らの前進は止まらない。世界には、限りなく多くの、この仏法を求めている人がいる。いよいよ共に境涯を開いていくべき人がいる。
 御書には、仏法とは、あらゆる差異を超えて、「共に離苦得楽・現当二世の為なり」(143㌻)と示されている。
 この精神を体現した、最も尊貴な創価学会を、皆で、共々に、断じて発展させ、栄えさせていこうではないか。
 主役は、次代を担う青年たちだ。青年と一緒に、青年とスクラムを組んで、青年の心で、朗らかに拡大の年を勝ち飾っていきたい。

「壁を破ろう!」
 今月10日、わが愛する大分の地で、意気高く九州総会が行われた。
 席上、懐かしき共戦の父母たちが、そして新しき共進の青年たちが、堂々と歌い上げてくれたのは、「青年よ広布の山を登れ」であった。
 この「12月10日」は1981年(昭和56年)、私が大分の青年部2500人の前で、長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を発表した日である。
 この日を記念して、全九州の青年部代表1000人も広宣流布大誓堂での誓願勤行会に勇み集ってくれた。師弟正義の魂が厳然と継承されていることを、「先駆の大九州」の後継の友たちは満天下に示したのだ。私は快哉を叫び、喝采を送った。
 35年前、私は大分で一つの提案をした。
 ――私が秋田に行く時に、大分から代表が参加してはどうか、と。
 私が決めていた翌年の戦いの助走は、既に始まっていたのである。
 「民衆を安んずるより大いなる道はなく、民衆を利するよりすぐれたる功はありません」とは、江戸時代の大分の哲人・三浦梅園の言葉だ。
 大分も、秋田も、邪知謗法の僧らの人権蹂躙によって、愛する健気な同志たちが最も苦しめられた地域であった。
 その両県が手を携え、距離の遠さや県民性の違いを超えて双方が互いに学び合うならば、「創価の新時代」を開く新たな活力が生まれるはずだと私は確信していた。
 大晦日も近づいた頃、私は信濃町の聖教新聞社で、秋田の代表に会い、宣言した。「秋田に行くよ!」。友の目が輝いた。いよいよ戦闘開始だ。
 そして年明け早々、同じく悪僧らと勇敢に戦ってくれた東京・目黒区を訪れて「壁を破ろう!」と訴え、翌日、寒風の秋田へ飛んだのである。
 〝こんな真冬に行かなくても〟との声もあったが、今、行かずしていつ行くのか! 厳寒に耐え抜く同志たちがいる。ならば自らが希望の春風となり、「冬を必ず春にする」との確信と勇気と希望を送る。これが広布のリーダーの責務ではないか!
 こうして、わが同志と共に、「吹雪に胸はり いざや征け」と声高らかに歌い、共に勝鬨を上げた、あの「雪の秋田指導」が生まれたのだ。

勇者の大連帯を
 この訪問中に、秋田と大分の第一歩の交流も実現した。列島の北と南で、苦難に負けず戦った勇者たちの連帯が、共戦の炎を広げたのである。
 「交流」は、わが創価家族の良き伝統である。
 60年前、私が指揮を執った「山口開拓指導」も、東京・関西・中国・九州など全国の同志が応援しての大交流であった。
 現在、それは地球規模に広がり、SGIの友を迎えた日本各地の交流交歓会は、爆発的な歓喜の波動を生んでいる。
 ダイナミックな交流は新たな創造を生む。新たな勢いと拡大の力となる。自分の持ち場を死守しつつ、心広々と打って出て、励まし合い、触発し合って、共に成長し、皆が勝利していくのだ。
 文豪・森鷗外は福岡の小倉(現・北九州市)で足かけ3年を暮らした思い出として、ある青年と結んだ友情を印象深く書き残した。胸臆から溢れる青年の言葉は時に無遠慮でさえあったが、その噓のない真実は「却って面白く感じた」と、鷗外は綴っている。
 胸襟を開いた対話は愉快である。そして世代や地域を超えた交流は生命を豊かにし、自身の境涯を拡大してくれるのだ。
 まして我らには、いかなる力にも勝る、偉大な妙法がある。どこよりも強く温かな異体同心の団結がある。
 「最も勇気ある人」とは誰か。ヒルティは言う。「この世のあらゆる力にまさる偉大な力を、ゆるぎない拠点としている人間のことである」と。
 この創価学会を〝揺るぎない心の拠点〟とする限り、障魔の烈風に立ち向かう最強の勇気と団結が無限に広がっていく。ゆえに、我らが試練に負けるはずなど、断じてないのだ。

生きる力の言葉
 先月、諸天が喜び寿ぐ大晴天のもと、宮城の仙台で、新・東北文化会館が最高に晴れやかにオープンした。
 この日を迎えた東北の参加者一人ひとりの歩みの尊さを思えば、私もまた決意を深くする。
 この5年8カ月、大地に膝をつきながら、自らの力で立ち上がったその負けじ魂の手を、強く強く握って讃えたい。私と妻の心は、いつも大東北と共にある。
 新会館の一角に、生きる力となった言葉を、思い思いに付箋に書いて壁に貼るコーナーが設けられていると伺った。
 とりわけ多かった言葉は「希望」――。
 希望は、与えられるものではない。絶望の底からも、自ら生み出せるものだ。不屈の祈りで、創り出すものだ。そこにこそ、仏法の真髄がある。
 「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」(御書1492㌻)と仰せの通り、何があろうと信心に励む人は、万里の彼方から、幸せを集め、わが身を荘厳できる。紛れもない、御本仏のお約束である。
 不撓不屈のみちのくの友は、いかなる寒風にも希望と友情を手放さずに、生き抜いてこられた。
 その強さ、その懐の深さ。「青葉の誓い」を堂々と歌いながら、復興への歩みを一歩、また一歩と進め行く。その一歩が世界の模範となり、未来の指標となるのである。
 壁に貼られた「希望」という文字に込めたのは、金剛不壊の確信であり、信念であり、決意でもあると、私は思う。

本因妙の生命で
 思えば、あの秋田訪問の1982年(昭和57年)、学会は「青年の年」と掲げて出発した。その年頭に私は詠んだ。
  
 妙法の
  広布の彼方に
   山みえむ
  金剛かがやき
    旭日光りて
  
 九州の天地で、青年たちと共に21世紀の広布の山を展望し、雪の東北で一緒に歴史を刻んだ青年たちから、創価勝利の旭日は燦然と輝き昇ったのである。
 今年2016年の掉尾を飾る会合では、シンガポールやインドネシア、ポルトガルをはじめ各国でも、英語などに訳された「青年よ広布の山を登れ」の歌声が轟いた。
 そして、いざ、迎える「世界広布新時代 青年拡大の年」――我らが登攀すべき広布の大山は、眼前に見えている。
 さあ、出発しよう!
 わが胸に広布の誓いを燃やせば、誰もが永遠の青年だ。その本因妙の生命で戦おうではないか。
 皆で〝歓喜の凱歌〟を高らかに歌いながら、金色に染まる新たな希望の大山に向かって!
     
 ――この一年も、日本中、世界中の同志の祈りと勇気の行動で、偉大な広布拡大の勝利の歴史を飾ることができました。心より感謝申し上げます。本当にありがとう!
 新しい年も、学会は、仲良く、朗らかに笑顔満開でスタートしよう!
 どうか、よいお正月をお迎えください。

 ヒルティは『幸福論』草間平作・大和邦太郎訳(岩波書店)、三浦梅園は『三浦梅園自然哲学論集』尾形純男・島田虔次編注訳(岩波書店)、森鷗外は「二人の友」『鷗外全集16』所収(岩波書店)=現代表記に改めた。
2016-12-30 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
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随筆 永遠なれ創価の大城 13 創価の大誓願

随筆 永遠なれ創価の大城 13   (2016・11・22付 聖教新聞)

創価の大誓願                   

世界広布のロマンに生き抜け!
皆が「青年の心」で平和の大航海の指揮を


 我らの「創立の父」は、正義の中の大正義の師子王であられた。
 戦時下の法難で囚われた獄中の訊問にあっても、牧口先生は「世界広宣流布」の大確信を悠然と語られていた。
 当時の調書を繙けば、日蓮仏法は「全世界の人類が即身成仏」を遂げるためにあると、明確に宣言されているのだ。
 私は、この先師の師子吼を偲びつつ、今月14日は広宣流布大誓堂で、殉教の日であり学会創立の日である18日は恩師記念会館で、報恩謝徳の祈りを捧げた。
 そして、先師に連なる共戦の全同志の健康と幸福と勝利を御祈念した。
        ◇
 また16日には、牧口先生を顕彰する八王子市の東京牧口記念会館を訪問するとともに、紅葉もまばゆい創価大学キャンパスを視察した。
 この日は、1950年(昭和25年)に、恩師・戸田先生から、創価大学の構想を受け継いだ忘れ得ぬ原点の日である。
 先生の事業が最も厳しい激浪の時代であった。西神田の会社の近くにある、日本大学の学生食堂で安価な昼食をとりながら、先生は言われた。
 「牧口先生の偉大な教育思想を、このまま埋もれさせるようなことがあっては、絶対にならない。人類の未来のために、必ず、創価大学をつくらねばならない。
 大作、頼むよ」と。
 あれから66年――両先生の遠大な夢の学舎は、輝き光っていた。
 行き交う学生も、向学の息吹にあふれ、嬉しかった。明春、第1期生を送り出す看護学部のスタッフの方々に感謝を伝えることもできた。
 わが創価教育の大城には、人類の希望の未来が幾重にも育っている。

新時代へ共々に
 先日、SGI(創価学会インタナショナル)の秋季研修で来日された世界60カ国・地域のリーダーが、わが埼玉の宝友と県下33カ所で、麗しい交流交歓会を行った。
 心躍り、歓喜あふれる座談の中で、入会を決意されたご友人も大勢おられたと伺っている。
 思えば65年前の秋から、戸田先生の名代として私は埼玉の川越など各地へ激励に走った。
 まさに、〝村八分〟の圧迫を受けながら、健気に信心に励んでいる同志もいた。私たちは共に御書を拝し、約し合った。
 ――必ず素晴らしい世界広布の時代が来る。その時を目指して、励まし合い、断じて退転せずに走り抜こう、と。
 苦楽を分かち合い、広布の道なき道を開いてくれた草創の友のことは、わが胸奥から離れない。
 先駆の父母たちが夢に見て、歯を食いしばって祈り抜いてきた「創価の世紀」が、遂に始まっているのだ。
        ◇
 「嵐は誉れ」――これが創価の負けじ魂である。
 牧口先生は、日本海に臨む新潟県の荒浜(現在の柏崎市内)で生まれ、13歳にして単身、北海道に渡られた。苦労を重ね、真金の人格を鍛え上げられたのである。
 学会創立から3年後(1933年)、牧口先生は戸田先生を伴って故郷の荒浜を訪れ、知人を折伏されている。
 牧口先生を生んだ柏崎の地には、先生のお名前を冠した記念墓地公園の建設が始まり、地元の方々も温かな期待の声を寄せてくださっている。
 戸田先生は、荒浜への師弟旅の9年後、生地の石川県・塩屋(現在の加賀市内)を訪れている。
 2歳の時、一家で北海道に渡って以来の帰郷だったようだ。軍部政府の弾圧で投獄される前年であり、法難の嵐を覚悟しつつ、日本海を見つめられたのかもしれない。
 恩師生誕の地・北陸では、誓願の友が来月の総会に向けて、寒風にも負けず意気軒昂に広布拡大へ奮闘してくれている。

一人立つ柱たれ
 日蓮大聖人は、流罪の佐渡の地で、「開目抄」に厳然と認められた。
 「我日本の柱とならむ我日本の眼目とならむ我日本の大船とならむ等とちかいし願やぶるべからず」(御書232㌻)
 この御本仏の民衆救済の大誓願を受け継ぎ、一閻浮提へ慈折広布の大道を開いてきたのが、我ら創価学会である。
 戸田先生が「地球民族主義」を提唱されたのは1952年(昭和27年)――あの〝二月闘争〟の最中の、男女青年部の研究発表会であった。
 人類は〝地球を故郷とする一つの民族〟との視座に立てば、あらゆる差異を超えて、共生していける。生命という共通の基盤に立つことこそが、平和の礎であろう。
 御聖訓には、「末法に入って法華経を持つ男女の・すがたより外には宝塔なきなり」(同1304㌻)と仰せである。
 妙法を持つ人は皆、尊極の生命の宝塔であり、人間主義の柱である。
 それぞれの地域にあって、広布の使命に一人立つ同志は、まさしく希望の柱だ。苦難に負けない強さ、人のために尽くす生き方、その姿そのものが平和の柱なのである。
 東日本大震災から5年8カ月――。東北の尊き同志は、一人ひとりが「福光の宝塔」と輝き、「地域の信頼の柱」と屹立している。
 その不撓不屈の勝利の象徴たる新・東北文化会館が晴れ晴れとオープンした。わが東北家族は、妙法の「変毒為薬」「三変土田」という現実変革の希望の力を、試練と戦う全世界の人びとに示し切っているのだ。
 未曽有の災害を乗り越える中で、何とたくましく、何と慈愛深い、何と英知光る若人が育ってくれていることか。
 恩師が願われた人材の城は、我らの東北天地にありと、私は叫びたい。
 世界的課題である防災の取り組みでも、創価の青年たちの挑戦は、高く評価されている。
 多事多難な人類の前途にあって、我らの「青年拡大」は、「地球民族の平和の柱」を打ち立てゆくことに他ならない。

生命尊厳の眼目
 「創立の日」からの新出発を、私たちは教学部任用試験(仏法入門)で勢いよくスタートした。
 新入会や会友の方々をはじめ、11万人もの受験者の皆様方、そして共に学び支えてくださった先輩の皆様方を、心から讃えたい。
 受験者には、伸びゆく未来部もいる。ご高齢の多宝の方々もおられる。〝生涯勉強〟と、最高の幸福学たる仏法を研鑽し、人生の錦繡を一段と鮮やかに深められている。
 御書には、「法華経の功力を思ひやり候へば不老不死・目前にあり」(1125㌻)という甚深の一節がある。
 永遠不滅の妙法と共に生きゆくならば、自らの仏の生命も永遠不滅の当体となる。若々しく自他共に「常楽我浄」の軌道を進むことができる。
 創価の師弟は、この正道を歩み抜いてきた。
 仏法を学べば、勇気が湧く。信念が深まる。皆が生まれ変わった息吹で、「生命尊厳の哲理の眼目」となり、社会に蘇生の光を放ちゆくのだ。

この船で未来へ
 私は、23歳の時、一詩を日記に綴った。
 ――信仰あるが故に、大波にも、微動だにもせじ、永久の大船に乗りし故に――と。
 1951年(昭和26年)1月、障魔の怒濤が襲いかかる中、戸田先生が青年の私に、「一切の後事を頼む」と託された直後である。
 学会には「生死の大海を渡るべき船」(御書1448㌻)たる、民衆救済の使命がある。10年後、20年後を見よ! 「永久の大船」たる学会の、未来の世界的発展を見よ!
 この確信で、私は戸田先生をお守りし抜いた。師匠の誓願を我が誓願とし、一閻浮提広宣流布を目指して船出したのだ。
 それは、一人ひとりと心を通わせ、仏性という無限に広がりゆく「心の財」を共に開きながら、全人類を平和と文化と教育で結ぶ大航海である。
 その全てを託しゆく後継ぎの船長が、不二の弟子である青年たちだ。
 若き創価の世界市民による友情の拡大は即、人道の連帯の拡大だ。いかなる逆流にも流されず、地球社会を平和と共生へ前進させるのだ。
 「人道勝利の希望の大船」が、ここにある。
        ◇
 我らは、「歓喜の中の大歓喜」の仏の生命を説き切った大仏法と、正義の師弟という確かな羅針盤を持っている。乱世の航海にあって、三障四魔という驕れる波浪に断固と打ち勝ち、平和と幸福の大陸へ確かな舵を取るキャプテンなのだ。
 愛する青年たちよ!
 青年の魂を持てる地涌の同志たちよ!
 「大願とは法華弘通なり」(同736㌻)との仰せのごとく、たゆまず朗らかに、広布拡大の大誓願に勇んで躍り立て!
 不思議なる縁に結ばれた我らは、「世界広布」即「世界平和」という人類のロマンに生き抜く旅を決意新たに始めよう。
 栄光輝く創立100周年の大海原を目指して!
2016-12-30 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
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随筆 永遠なれ創価の大城 12 広がる地涌の確信

随筆 永遠なれ創価の大城 12   (2016年10月13日付 聖教新聞)

広がる地涌の確信

「創価の哲学」を全世界が希求
不滅の妙法を学ぶ感激に燃えて前進!


 冴え光る
  宇宙の英知か
   名月を
  心に抱けや
   御書とともに
    
 ひときわ月光の美しい季節となった。
 「法華経は闇夜の月のごとし」(御書1501㌻)と、日蓮大聖人は仰せである。
 ことに、「深く信ずる者は満月の闇夜を照すが如し」(同㌻)と示されている。
 妙法を持つ我らは、皓々たる満月のように、末法悪世の闇を勇気と希望の光で照らし、友を励ましながら生きるのだ。
 御聖訓には、「秋の時に至りて月光の縁に値いぬれば草木皆悉く実成熟して一切の有情を養育し寿命を続き長養し終に成仏の徳用を顕す」(同574㌻)とも説かれている。
 秋の月光という縁に触れ、草木が豊かな実を結び、万物を育んでいく。それと同じように、この仏法の真髄を学ぶ我らもまた、妙法に則って、「一生成仏」という実を結びながら、自他共の幸福を築き、平和の道を広げていくのだ。

教学研鑽の喜び
 今、世界中から、教学研鑽の報告が絶え間なく届く時代となった。
 欧州でも、北米・オセアニアでも、中南米、アジアでも、教学研修会や教学試験が行われ、御書を拝し、仏法の人間主義を学ぶ喜びが広がっている。
 21世紀の希望大陸アフリカでも、待望の第一回の教学実力試験が行われる運びである。
 さらに日本では、青年部が先日、教学試験2級で「開目抄」等の重書に取り組み、立派な成果を示してくれた。
 合否を超えて、尊い求道の努力を讃えたい。
 先輩から情熱を込めて勧められ、多忙な中、受験に挑戦した青年が笑顔で語っていたという。
 「父母たちが、なぜ学会活動に一生懸命に励むのか。その意義があらためて深く分かりました」
 創価家族のエールに包まれて、教学を研鑽する成長と歓喜のドラマは、今や日本中、世界中で織り成されているのだ。
 11月には伝統の教学部任用試験(仏法入門)も行われる。
 世の中には多くの試験がある。しかし、皆が人類最高峰の生命哲学の門に入り、幸福と平和の博士となっていく試験はわが学会にしかない。
 そしてまた、学会の教学試験ほど、学歴や肩書や年齢など、あらゆる違いを超えて、万人に開かれた「学びのチャンス」はあるまい。
 大聖人は、仏法の質問をした女性に、「三千大千世界(大宇宙)を鞠のように蹴り上げる人よりも有り難く、尊い大善根である」(同1402㌻、趣意)とまで讃えられた。
 どうか、受験それ自体が、誇り高く福徳を広げゆく大善根であることを、挑戦される方も、応援される方も、共々に確信していただきたい。

なぜ学会は発展
 「人生とは自己を向上させる不断の努力です」とは、世界的バイオリニスト、メニューイン氏の言葉であった。
 氏は、イギリスSGIの一婦人から教わった「南無妙法蓮華経」の音律に深く感動され、晩年、散歩の折などに口ずさんでおられたそうだ。
 四半世紀ほど前にお会いした際、氏は、真摯に問われた。「なぜ、創価学会は、これほどまでに、驚嘆すべき大発展をしたのでしょうか」と。
 私は、その理由に、学会は「人間のための宗教」であり、「法を厳格に守り、教えの通りに行動してきた」こと等を挙げた。
 自己を向上させるために、何を為すべきか。世界を平和へと導くには、どうすればよいのか――。
 全人類が切実に求め続けてきた問いに対して、我らには、明確な指標があり、実践の規範があり、則るべき大法がある!
 学会は、この「法」を厳格に守り、「御書根本」を貫いてきたのである。

御本仏の大境涯
 任用試験では「日蓮大聖人の御生涯」を学ぶ。
 大聖人は、あの竜の口の法難で命を賭してお供した四条金吾へ、流刑の地となった佐渡から、お手紙を送られた。
 「法華経の行者として・かかる大難にあひ候は・くやしくおもひ候はず、いかほど生をうけ死にあひ候とも是ほどの果報の生死は候はじ」(御書1116㌻)
 死を覚悟する大難も、極寒の流罪地の境遇も、「これほど幸せな生死はない」と、喜ばれておられる。これが、死魔や天子魔(権力の魔性)に断固として打ち勝たれた、究極の「仏界の生死」の大境涯であられる。
 この絶対に崩れぬ三世の幸福の大道を、私たちは学び進んでいるのだ。
 御書には、病苦や生活苦、家族の看病や介護、愛する人と別れる悲しみ、親子の葛藤、仕事・職場の圧迫等々、千差万別の試練に直面した門下への励ましが満ち溢れている。
 御書を開けば、御本仏の大生命の赫々たる陽光を浴びることができる。どんな不幸も、どんな宿命も勝ち越えていける勇気が、智慧が、希望が限りなく湧いてくるのだ。

人類の宿命転換
 戸田先生は常々、「真の永遠の生命が分かれば、人類の境涯を高めることができる」と鋭く語られていた。
 永遠の生命観に立って「生老病死」の苦悩を打開し、「立正安国」の平和世界を築きゆく人類の宿命転換の鍵が、御書には明かされている。
 大聖人は、「実に己心と仏心と一心なりと悟れば臨終を礙わる可き悪業も有らず生死に留まる可き妄念も有らず」(同569㌻)とも仰せである。
 要するに、自分の心と仏の心が一体であると悟り切れば、臨終を妨げる悪業にも負けないのだ。
 苦悩の人びとを救わずにおくものかという仏と同じ誓いに立ち、「人間革命」即「広宣流布」の大願に生き抜いていく。この我が一念の変革から、厳しき現実も一つ一つ変えていけるのだ。

民衆救済の誓い
 広宣流布の拡大とは、「地涌の菩薩」としての使命を自覚する人材の拡大にほかならない。
 全ての菩薩が立てる誓いの第一は、全人類を幸福にしていくとの「衆生無辺誓願度」である。
 今、自他共の幸福のため、題目を唱え、学会活動に励む世界中の同志も、信心を始めた時は、それぞれの苦悩の打開を願ってのスタートだったかもしれない。だが、弘教や励ましに歩く中で、信心の喜びを覚え、使命を自覚して、誓いに生きる最極の充実感を知る。
 SGIの教学部リーダーがインドの教学研修会を担当した際に、とても感動した光景があった。
 それは、「人類の幸福に尽くしたいとの思いで信心をされている方は?」と質問した時、会場を埋めた4000人の受講者が勢いよく挙手したことだった。一人ひとりが「私こそ地涌の菩薩である」との大確信に漲っていたというのである。

師弟して未来へ
 仏法を学ぶ中で、自分が地涌の闘士だと確信し、命の底から我が使命に向き合う。この自覚こそ「実践の教学」だ。
 苦難に挑む師子王の心を奮い起こして「地涌の誓願に生きる」と決めた時、人間は最も偉大に、その生を燃焼させることができる。この歓喜の中の大歓喜の伝播こそ、世界広布の実相であろう。
 法華経の肝心・南無妙法蓮華経の御本尊を根本として、〝全民衆を幸福に!〟との地涌の誓願を現代に蘇らせたのは、まぎれもなく我ら学会だ。
 「地涌の義」(同1360㌻)を厳然と証明しながら、創価の師弟は進む。民衆の凱歌の未来へ!
 さあ、我らの思想を、勇気の行動を、人類が待っている。永遠不滅の妙法を学び実践する感激に燃え、希望の大哲学を、一人また一人と伝え弘めていこうではないか!
 若人を先頭に、求道の息吹で、「世界広布新時代 青年拡大の年」へ、威風も堂々と!

 メニューインの言葉はダニエルズ編『出会いへの旅』和田旦訳(みすず書房)。
2016-12-30 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
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随筆 永遠なれ創価の大城 11 わが誓いを永久に

随筆 永遠なれ創価の大城 11     (2016年9月15日付 聖教新聞)

わが誓いを永久に

青年と共に前へ! 青年の心で語れ!
人類共生の希望の大哲理を広げよ


 母たちの
  労苦を忘れず
    広布かな
  今日も発心
     生涯発心
  
 全国各地で婦人部総会が明るく、にぎやかに開催されている。
 日蓮大聖人は、門下がよく連携し励まし合うよう願われ、「志有らん諸人は一処に聚集して御聴聞有るべきか」(御書970㌻)と仰せである。
 求道の心で集い、仏法の話を聴き、語り合う。この通りに、妙法で結ばれた創価の女性たちの集いを、御本仏もいかばかりお喜びであろうか。
 楽しき語らいに、私と妻も一緒に連なる思いで題目を送っている。

母の恩を報ぜん
 大聖人は「女人成仏」を明かした法華経のみが「悲母の恩を報ずる実の報恩経」(同1312㌻)と位置づけられた。そして、「悲母の恩を報ぜんために此の経の題目を一切の女人に唱えさせんと願ず」(同㌻)との御真情を記されている。
 まさしく、このお心に直結した婦人部総会であり、創価家族の草の根の対話といってよい。
 学生時代に信心を始めたある男子部の友は、深き報恩の祈りを込めて、未入会の母親と仏法対話を重ねてきた。会合にも一緒に足を運ぶようになり、やがて朝晩の勤行が二人の日課となった。
 ある時、母は言った。「この日に入会したい」
 〝この日〟とは、息子である男子部員の誕生日であった。母は、宝である我が子を産んだ大切な日を、自身の新たな出発の日に選んでくれたのだ。
 今、彼は今月の青年部教学試験2級に向けて、挑戦中である。お母さんとも共に御書を開き、学び合っていると伺った。
 ともあれ、わが男女青年部の皆さんは、仮に今、ご家族が信心に理解を示されなくとも、決して焦ることはない。まず、自分が立派に成長する姿を見せて、安心してもらうことだ。そして誠実に真心込めて親孝行をして頂きたい。
 ――無慈悲の自分を乗り越えて「人間革命」の戦いを、との「青年訓」の叫びを、今再び思い起こしてくれ給え!

師弟共戦の誓願
 恩師・戸田先生が「青年訓」を執筆されたのは、昭和26年(1951年)の9月であった。
 当初、青年部班長への「告示」として創刊5カ月の聖教新聞に発表され、次いで「大白蓮華」巻頭言に掲載されたのである。
 「新しき世紀を創るものは、青年の熱と力である」――当時、私はまさに男子部の班長であった。師の一言一言に、若き生命は燃え上がった。
 この秋に行われた学会の総会で、私は「青年の確信」と題し、永久に師弟共戦で広宣流布に生き抜くことを誓願したのである。「青年訓」に込められた師匠のご期待への報恩の決心であった。
        ◇
 「人間は自己の人格をとおして、他人にできるかぎりの影響をあたえるのであり、青年は青年にたいしてもっとも強く働きかける」
 これは、大文豪ゲーテの信頼であった。青年と青年の触発こそ、最も純粋な作用をもたらし、世界に活気を与え、蘇生させゆく力である――と。
 今月、世界55カ国・地域から250人の青年リーダーが来日し、SGI青年研修会が晴れやかに行われた。
 皆、言葉も違う。文化も違う。だが「広宣流布」という最大のロマンを共有し、「人間革命」という人格錬磨の実践を貫く同志ゆえ、心は瞬時に垣根を越える。
 東海道の各地で、また九州でも、麗しい交流が繰り広げられた。
 友人も参加された会合では、SGIメンバーの躍動の姿と体験にふれ、入会を決意する方も多くおられた。その感動の場に立ち会ったアフリカの華陽姉妹は、粘り強く友の幸福を祈り、対話を重ねてきた紹介者の努力を讃えつつ、自国の広布拡大への更なる情熱を綴り、報告してくれた。
 ゲーテならずとも、創価の世界市民の連帯に接したならば、誰の胸にも未来への希望が滾々と湧き上がるに違いない。

信心は勇気だ!
 来日した青年たちの中には、入会して2、3年という友も少なくない。来日に至るまでの苦労、さらに先輩や同志の励ましと支えを思えば、合掌せずにはいられない。
 顧みれば、あの「熱原の法難」の折、命に及ぶ迫害に屈せず、民衆仏法の凱歌を轟かせた三烈士たちも、入信間もなかったと推察される。
 「信心は、年数ではない。勇気である」とは、戸田先生の指導である。
 信仰は最極の勇気だ。変革の原動力となる。
 先師・牧口先生は57歳で仏法と巡り合い、「言語に絶する歓喜を以て殆ど60年の生活法を一新するに至った」と喜びを綴られた。
 私自身も戸田先生とお会いして、地涌の陣列に連なった生命の喜悦は、今もって胸に鮮やかだ。
 この初代・二代会長に発した信心の歓喜と勇気の波動が、今や世界の友の心に広がっている。
 広宣流布大誓堂の完成五周年となる2018年の11月18日へ!
 我ら創価家族は、青年と共に、青年の心で、いよいよ勢いを増し、栄光の前進を開始したのだ。

我らに歓喜あり
 なぜ、我らの実践には喜びと感動があるのか。
 トルストイは書いた。
 「人間の世界は絶えず完成に向かっている。そしてその完成の意識が人間にとっての最良の喜びとなっており、またその完成に参加しうることによって、その喜びはますます増大するのである」
 全人類の平和と幸福のために、勇んで自らの現実の課題に挑みつつ、人間共和の大理想を目指して進む。この広布の歩みこそ、トルストイが願った人間の世界の「完成」の実像ではないか。ゆえに最高に充実した勝利の笑顔があふれているのだ。
 法華経の「万人成仏」の法理という無上の宝を知った仏弟子は、身も心も大歓喜に包まれた。
 その意義を、御義口伝には、「此の歓喜の内には三世諸仏の歓喜納まるなり、今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉れば我則歓喜とて釈尊歓喜し給うなり」(御書735㌻)と仰せである。
 妙法を唱え、広布に戦う中で、いかなる苦難も変毒為薬し、幸福の財宝にできる! この実証に勝る歓喜の連鎖はない。
 妙法の功力を語り伝える歩みは黄金不滅の足跡となり、流した汗は無量の福徳となって一家眷属を荘厳するのである。

生き抜く勝利者
 今、ブラジルのリオデジャネイロでは、パラリンピックの熱戦が続いている。出場したわが同志の健闘も目覚ましい。
 パラリンピックのシンボルマークは、青・赤・緑の三色の曲線が躍動する「スリー・アギトス」。このアギトスには、ラテン語で「私は動く」との意義が込められている。
 生きる希望を奪い取るような病や障がいにも、断じて屈しない、人間の偉大さが輝く生命凱歌の祭典である。
 骨肉腫のため12歳で片足を失うも、スキー選手として活躍し、パラリンピック(冬季)でも金メダルを獲得した米国のダイアナ・ゴールデン氏は語った。「人間は誰もが生きたしるしを刻んでいく」「私たちの傷跡は、私たちが生き、人生から逃げなかったことの証なのである」――。
 平等大慧の広布の行進にあっても、肢体、聴覚、視覚に障がいのある方々の集い、「自由グループ」「妙音会」「自在会」等のあまりにも気高き友の奮闘が輝き光っている。
 苦しみを遙かに見下ろし、希望の大境涯の連帯で、人類の宿命転換を成し遂げゆく最極の生命の宝塔の方々である。
 教学試験でも、点字の教材なども用意して研鑽に挑む宝友に、私は最敬礼する思いだ。この尊き地涌の菩薩たちを、仏天よ最大に守り讃え給え! と祈り抜いている。
        ◇
 核兵器の廃絶に献身した、英国の哲学者ラッセルは言った。「私は、どんなに前途が多難であろうとも、新しい世界が要求する新しい知恵は早かれ遅かれ学びとられることを確信する」と。
 今、人類を結ぶ共生の智慧が求められている。万人が自分らしく輝きながら、共に支え合う世界こそが待望されている。
 我らは確信する。この日蓮仏法の生命哲学こそ、世界の未来を開く希望の哲理であることを!
 ゆえに君よ、貴女よ、大いに学べ! そして、「青年の確信」を堂々と語れ! 地涌の誓願のままに、「平和の地球」を朗らかに、断固として築きゆこうではないか!


 ゲーテの言葉は『ゲーテ全集9』所収「詩と真実」山崎章甫・河原忠彦訳(潮出版社)、トルストイは『文読む月日』北御門二郎訳(筑摩書房)、ゴールデンは『こころのチキンスープ6』キャンフィールド、ハンセン他編著、福岡佐智子訳(ダイヤモンド社)、ラッセルは『自伝的回想』中村秀吉訳(みすず書房)。
2016-12-30 : 随筆 永遠なれ 創価の大城 :
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御書と歩む 21〜46

御書と歩む 21 SGI会長が贈る指針    (2016・6・28付 聖教新聞)

社会を変えるのは青年

 鉄は炎打てば剣となる賢聖は罵詈して試みるなるべし(佐渡御書、958㌻)

通解 鉄は鍛え打てば剣となる。賢人・聖人は罵られて試されるものである。

同志への指針
 いよいよ、世界中で地涌の青年が躍り出る本門の時代が到来した。挑戦こそ、若人の特権だ。不屈こそ、青春の異名だ。仏法即社会という最極の使命の大舞台で、思う存分に乱舞してもらいたい。
 試練は宝、悪口罵詈は誉れである。恐れず怯まず、快活に忍耐強く、前へ前へ進むのだ。鍛え抜かれた創価の若き宝剣たる君たちこそが、人類の新時代を創造するのだから!

御書と歩む 22
 SGI会長が贈る指針       (2016・6・23付 聖教新聞)

「一人」から破竹の勢いが

 地獄の一人・餓鬼の一人・乃至九界の一人を仏になせば一切衆生・皆仏になるべきことはり顕る、譬えば竹の節を一つ破ぬれば余の節亦破るるが如し(法蓮抄、1046㌻)

通解 地獄界の一人といい、餓鬼界の一人といい、つまりは九界の中の一人を仏にすることによって、一切衆生が皆、仏になることができるという道理が顕れたのである。たとえば、竹の節を一つ割れば、他の節もそれにしたがって割れるようなものである。

同志への指針
 一人の必死の挑戦が壁を破る。一人の宿命転換の実証が皆に希望を送る。一人の逆転の勝利が、未来までも勇気を広げる。率先垂範で「我に続け!」と波動を起こすのだ。一人一人を大切にして、心をつかみ、仏縁を結ぶのだ。
 「一点突破」から「全面展開」へ。決意の一歩が状況を変える。「破竹の勢い」は、一人立つ不屈の祈りと実践から生まれることを忘れまい。

御書と歩む 23 SGI会長が贈る指針       (2016・6・30付 聖教新聞)

強き祈りで諸天を動かせ


 白馬のなくは我等が南無妙法蓮華経のこえなり、此の声をきかせ給う梵天・帝釈・日月・四天等いかでか色をましひかりをさかんになし給はざるべき、いかでか我等を守護し給はざるべき(曾谷殿御返事、1065㌻)

通解 (輪陀王の説話で)白馬がいななくのは、我らの南無妙法蓮華経の声である。この唱題の声を聞いた梵天、帝釈、日月、四天王などが、どうして色つやを増し、威光を強くしないことがあろうか。どうして我らを守護しないわけがあろうか。

同志への指針
 白馬のいななきが王者の勢いを増す如く、我らの朗々たる唱題こそが、仏天の威光勢力をいや増していくのだ。
 強盛な祈りがあれば、縁する周囲の存在が全て諸天善神のはたらきとなって、私たちを厳然と守りに護る。
 妙法とともに広宣流布に走る知勇兼備の師子王には、何も恐れるものはない。
 題目こそ、不可能を可能にする源泉である。

御書と歩む 24 SGI会長が贈る指針      (2016・7・4付 聖教新聞)

強き祈りで諸天を動かせ

 今既に得難き人界に生をうけ値い難き仏教を見聞しつ今生をもだしては又何れの世にか生死を離れ菩提を証すべき(聖愚問答抄、494㌻)

通解 今すでに得がたい人界に生まれ、あいがたい仏教を拝聴した。今生をむなしく過ごしたならば、またいつの世に生死の苦しみを離れ、菩提を証得することができようか。

同志への指針
 一人の人間革命を基盤に、社会に希望の活力を送り、平和の連帯を広げる――これが我らの広宣流布運動である。その原動力は、勇気の声であり、確信の対話だ。
 いかなる宿命も誇り高き使命に変える最極の仏法に巡りあえた我らだ。黙っていては何も変わらない。自他共の幸福へ、今日という一日を、断固と祈り、語り、勝ち切っていこうではないか!

御書と歩む 25 SGI会長が贈る指針    (2016・7・9付 聖教新聞)

わが誓いを果たし抜け

 いかにも今度・信心をいたして法華経の行者にてとをり、日蓮が一門となりとをし給うべし、日蓮と同意ならば地涌の菩薩たらんか(諸法実相抄、1360㌻)

通解 なんとしてもこのたびは、信心を貫いて、法華経の行者として生き抜き、日蓮の一門となり通していきなさい。日蓮と同意であるならば、地涌の菩薩であろうか。

同志への指針
 大聖人と「同意」の広布に生きる我らは皆、地涌の菩薩である。地涌の菩薩は、いかなる苦悩にも断じて負けない。誉れの誓願に生き抜く「歓喜」と「充実」の不退の生命である。
 途中で歩みを止めれば、栄光はつかめない。苦しい時こそ、「なりとをし」との仰せのままに誓いを貫くのだ。共々に走り抜いて、勝利の凱歌を轟かせようではないか!

御書と歩む 26 SGI会長が贈る指針    (2016・ 7・21付 聖教新聞)

親孝行こそ最高の人間の道

 人となりて仏教を信ずれば先づ此の父と母との恩を報ずべし、父の恩の高き事・須弥山猶ひきし・母の恩の深き事大海還って浅し、相構えて父母の恩を報ずべし(上野殿御消息、1527㌻)

通解 成人して仏教を信じるようになれば、まずこの父と母との恩を報ずべきである。父の恩の高いことは須弥山さえもなお低いほどであり、母の恩の深いことは大海もかえって浅いほどである。心して父母の恩を報ずべきである。

同志への指針
 わが未来部の太陽の友よ!
 大聖人は、17歳の南条時光に報恩という人間の最も正しい道を示された。親孝行は、特別なことではない。日に2、3度、親に笑顔を見せることが大切とも教えられている。明るく賢く感謝を表そう!
 信心を受け継ぎ、元気に成長することが最高の恩返しとなる。題目を力として大いに学び鍛えゆけ! 皆の健康と勝利を祈り待っている。

御書と歩む 27 SGI会長が贈る指針   (2016・ 8・6付 聖教新聞)

親孝行こそ最高の人間の道

 本より学文し候し事は仏教をきはめて仏になり恩ある人をも・たすけんと思ふ(佐渡御勘気抄、891㌻)

通解 (私、日蓮が)もともと学問をしたのは、仏教を究めて仏になり、恩ある人をも助けようと思った故である。

同志への指針
 仏法の真髄を探究することは、生命の大境涯を開き、縁の人々を幸福へ導く力を持つことだ。この大聖人の御精神のままの学会教学である。
 青年が民衆救済の大哲学を学び実践する中で、智慧聡達のリーダーに育てば、立正安国の沃野は更に広がる。
 〝最極の哲理を学んだ感動を語らずにはいられない〟という、「錬磨」即「歓喜」の研鑽の夏であれ!

御書と歩む 28 SGI会長が贈る指針   (2016・ 8・12付 聖教新聞)

知性と人格を磨き抜け

 釈迦如来の悟の如く一切衆生の悟と不同有ること無し故に如来の智慧を信ずるは即ち妙法なり所謂南無妙法蓮華経の智慧なり(御義口伝、792㌻)

通解 釈迦如来の覚りと一切衆生の覚りは異なることはない。ゆえに、如来の智慧を信じるというのは、すなわち妙法を信じるということである。如来の智慧とは、いわゆる南無妙法蓮華経の智慧である。

同志への指針
 生命尊厳の極理を学び、民衆の大地で「立正安国」に奔走する地涌の学徒には、いかなる苦難も打開し、希望へ、勝利へと導く仏法の智慧が、尽きることなく湧いてくる。
 創価の俊英たる男女学生部よ! 人類が待ち望む万人の幸福と平和な社会のために、行学の二道を歩み抜いてくれ給え! 一流の知性と人格のリーダーを、さらに陸続と送り出そうではないか!

御書と歩む 29 SGI会長が贈る指針    (2016・ 8・19付 聖教新聞)

師弟共戦の旅路は永遠

 さても・さても去る十二日の難のとき貴辺たつのくちまで・つれさせ給い、しかのみならず腹を切らんと仰せられし事こそ不思議とも申すばかりなけれ(四条金吾殿御消息、1113㌻)

通解 それにつけても、去る12日の難(文永8年9月12日の竜の口の法難)の時、あなた(四条金吾)は竜の口の刑場まで連れそってくださり、そればかりではなく、腹を切ろうと言われたことは、不思議といおうか、とても言い表せないほどである。

同志への指針
 竜の口の法難で、日蓮大聖人にお供した四条金吾は、我ら壮年部の鑑である。いざという時に師子王の心で戦い抜くのが、創価の丈夫だ。
 広布の黄金柱たるわが友よ! 信心に定年はない。年々歳々、生命の輝きを増していけるのが、我らの強みだ。
 三世を荘厳する発迹顕本の人生劇を、我ら久遠の盟友は今日から、ここから、威風堂々と始めようではないか!

御書と歩む 30 SGI会長が贈る指針    (2016・ 8・22付 聖教新聞)

どこまでも健康第一で

 この仏・不死の薬をとかせ給へり・今の妙法蓮華経の五字是なり、しかも・この五字をば閻浮提人病之良薬とこそ・とかれて候へ(妙心尼御前御返事、1479㌻)

通解 この仏は不死の薬を説かれたのである。今の妙法蓮華経の五字がこれである。しかも、この五字こそ閻浮提の人の病の良薬と説かれている。

同志への指針
 夫の病と闘う婦人に最大の勇気を送られた一節である。
 生老病死の苦悩を打開する最高の良薬を持つ我らに恐れるものはない。人生を決めるのは、この大確信である。
 誰人も、思いもよらない病気や悩みに直面する時がある。しかし、必ず変毒為薬できるのが、妙法である。朗々たる師子吼の題目で、胸中に希望の太陽を昇らせ、一切の苦難を断じて打ち破るのだ。

御書と歩む 31 SGI会長が贈る指針    (2016・ 9・6付 聖教新聞)

善のスクラムを築きゆけ

 甲斐無き者なれども・たすくる者強ければたうれず、すこし健の者も独なれば悪しきみちには・たうれぬ(三三蔵祈雨事、1468㌻)

通解 ふがいない者でも、助ける者が強ければ倒れない。少し強い者でも独りであれば、悪い道では倒れてしまう。

同志への指針
 人間を強くするのは、人との絆である。学会は、善友が支え合い、共々に勝利する最極のスクラムなのだ。
 後輩や新しき友を、「自分以上の人材に!」と願い、激励する。共に祈り、共に学び、共に動く──このリズムから広布の希望の胎動は始まる。
 「あの励ましがあったればこそ!」と感謝されゆく、冥の照覧のドラマを誇り高く綴りゆこう!

御書と歩む 32 SGI会長が贈る指針    (2016・9・14付 聖教新聞)

わが婦人部に幸福あれ

 法華経は女人の御ためには暗きに・ともしび・海に船・おそろしき所には・まほりと・なるべきよし・ちかはせ給へり(乙御前御消息、1220㌻)

通解 法華経は、女性のためには、暗い夜にはともしびとなり、海を渡るときには船となり、恐ろしい所では守護役となると(薬王品で)誓われている。

同志への指針
 信心強き女性を、諸天善神は必ず守る。断固と護り抜く──これは法華経を貫く誓いである。
 自行化他の題目を唱え、家庭で、地域で、社会で奮闘する婦人部の皆さまを、御本仏は最大に讃えておられる。
 今、幸福と平和のヒロインたちの対話の光が列島を包んでいる。歓喜の花、友情の花、健康長寿の花、そして福徳無量の花よ、万朶と咲き薫れ!

御書と歩む 33 SGI会長が贈る指針    (2016・9・23付 聖教新聞)

仏法の人間主義を時代精神に

 法華経は露・涓・井・江・小河・大河・天雨等の一切の水を一渧ももらさぬ大海なり(報恩抄、324㌻)

通解 法華経は、露、小さな流れの水、井戸の水、川の水、小さい川、大河、空から降る雨などのあらゆる水を、一滴ももらさず収める大海である。

同志への指針
 法華経は〝大海の経典〟である。一切の智慧を包含している。この最極の哲学こそ、無上宝珠を得る直道だ。
 教学研鑽に挑む若き友よ! 勇んで行学の二道に励み、仏法の人間主義を学び抜け!
 混迷の世の闇を照らす「知勇」と「福智」のリーダーを世界の民衆が待っている。仏法の大研鑽運動は、人類の未来を開く羅針盤なのだ。

御書と歩む 34 SGI会長が贈る指針    (2016・9・29付 聖教新聞)

多宝の父母のご多幸を祈る

 国も・へだたり年月もかさなり候へば・たゆむ御心もやとうたがい候に・いよいよ・いろをあらわしこうをつませ給う事・但一生二生の事にはあらざるか(国府入道殿御返事、1323㌻)

通解 (身延と佐渡は)国も遠く隔たり、(私〈大聖人〉が佐渡を離れてから)年月も重なっているので、弛む心もあるのではないかと心配していたが、(あなた〈国府尼〉が)いよいよ強盛な信心の姿を表し、功徳を積まれていることは、ただ一生、二生だけの浅い縁ではないのであろう。

同志への指針
 遠く離れようとも、大聖人との心の絆を胸に、佐渡の国府尼は、仲良き千日尼たちと共に信仰を貫き通した。
 創価の尊き多宝の父母も同じである。幾たびの嵐を耐え抜き、全てをなげうって共に戦ってくださった。
 ついに今、夢に見た壮大な一閻浮提広布の新世界が現れている。わが大長者の皆さまに、ますますの長寿と大福徳あれ! どうか、お達者で!

御書と歩む 35 SGI会長が贈る指針    (2016・10・6付 聖教新聞)

生涯不退の信心を

 秋のいねには早と中と晩との三のいね有れども一年が内に収むるが如く、此れも上中下の差別ある人なれども同じく一生の内に諸仏如来と一体不二に思い合せてあるべき事なり(十如是事、411㌻)

通解 秋の稲には早稲と中稲と晩稲と三種の稲があっても、いずれも一年のうちに収穫できる。同じように、この仏法において、衆生の機根に上根・中根・下根の違いがあっても、皆、同じく一生のうちに、諸仏如来と一体不二となる(成仏できる)と思い合わせていくべきである。

同志への指針
 全ての人が平等に、この一生のうちに最高の幸福境涯を開くことができる。これが日蓮仏法である。
 嵐の日も秋霜の日もある。しかし、丹精込めた稲が試練を越えて黄金の実りを迎えるように、我らには必ずや生命の凱歌を轟かせる時が到来するのだ。
 不退の信心あらば、人生勝利の栄冠は燦然と輝く。ここに大歓喜の一生成仏がある。

御書と歩む 36 SGI会長が贈る指針    (2016・10・13付 聖教新聞)

苦労は全て偉大な使命に

 経に云く「或説己身或説他身」等云云即ち仏界所具の十界なり(観心本尊抄、240㌻)

通解 法華経寿量品には「或は己身を説き、或は他身を説き、或は己身を示し、或は他身を示し、或は己事を示し、或は他事を示す」と説かれている。これは仏界に十界を具する文である。

同志への指針
 仏はわが身に十界のさまざまな姿を現しながら自在に法を説き、衆生を救っていく。十界を全て、民衆救済の智慧として生かしていくのだ。
 私たちもそうだ。自分が悩んだ分、悩む友の心が分かる。自ら労苦を惜しまないから、皆の苦労が分かる。
 苦難には深い意味がある。慈折広布の偉大な使命を果たすために必ず生かされる。これが変毒為薬の妙法だ。

御書と歩む 37 SGI会長が贈る指針    (2016・10・20付 聖教新聞)

「人生は強気でいけ!」

 各《おのおの》にはおづる事なかれ、つよりもてゆかば定めて子細いできぬとおぼふるなり(聖人等御返事、1455㌻)

通解 あなた方は恐れてはならない。いよいよ強く進んでいくならば、必ず事の次第が明らかになる(何らかの現証が現れる)と思われる。

同志への指針
 勇気ある信心を貫けば、必ず実証を示すことができる。「人生は強気でいけ!」とは恩師の叫びであった。
 「断じて勝つ」と決めて祈り、行動することだ。信心で破れない壁など絶対にない。
 わが創価の青年よ! 題目の師子吼で、恐れず嘆かず惑わず前へ進むのだ。「師子王の心」を取り出して攻めゆけ! 「太陽の心」で使命の青春を朗らかに勝ち飾れ!

御書と歩む 38 SGI会長が贈る指針    (2016・10・27付 聖教新聞)

心を軽くすることが「励まし」

 我れ等は仏に疑いなしとをぼせば・なにのなげきか有るべき、きさきになりても・なにかせん天に生れても・ようしなし、竜女があとをつぎ摩訶波舎波提比丘尼のれちにつらなるべし、あらうれし・あらうれし(富木尼御前御返事、976㌻)

通解 我らが仏になることは疑いないと思えば、何の嘆きがあろうか。皇妃になっても、また天上界に生まれても何になるだろう。竜女のあとを継ぎ、摩訶波舎波提比丘尼の列に並ぶことができる。なんとうれしいことだろうか。

同志への指針
 皆が仏になるための信心である。全てに意味がある。
 苦しい試練も、大成長への時と定めれば、勇気が湧く。本来持っている仏の力を確信すれば、不安は消え去る。友が心軽く前へ進めるように温かく励まし続けることだ。
 友を思う祈りは、必ず伝わる。心を通わせながら、共々に未来へ希望を見いだしていこう。わが生命の息吹で勇気と歓喜の波動を広げるのだ。

御書と歩む 39 SGI会長が贈る指針    (2016・11・3付 聖教新聞)

黄金柱と謳われゆけ

 中務三郎左衛門尉は主の御ためにも仏法の御ためにも世間の心ねもよかりけり・よかりけりと鎌倉の人人の口にうたはれ給へ(崇峻天皇御書、1173㌻)

通解 中務三郎左衛門尉(四条金吾)は、主君に仕えることでも、仏法に尽くすことでも、世間における心掛けでも、非常に立派であった」と、鎌倉の人々に言われるようになりなさい。

同志への指針
 どんな嵐にも揺るがぬ柱こそ妙法の丈夫《ますらお》だ。壮年は試練を勇敢に越え、社会で黄金の輝きを放つのだ。信念と誠実の行動は周囲の理解を生む。理解の積み重ねが共感になり、さらに信頼と広がる。
 男子部を卒業した友も、これからが本舞台と、いよいよ「壮《さか》んに」生命の威光勢力を倍増させてくれ給え。私も壮年部だ。地域の尊き勇士たちと共に、愉快に立ち上がろう!

御書と歩む 40 池田先生が贈る指針    (2016・11・11付 聖教新聞)

人生を輝かせる「幸福学」を

 返す返す此の書をつねによませて御聴聞あるべしへ(新池御書、1444㌻)

通解 かえすがえす、この書を常に読ませて、お聞きなさい。

同志への指針
 教学部任用試験(仏法入門)を目指し、尊く麗しい研鑽のスクラムが広がっている。
 御書を心肝に染めれば、誰もが「一生成仏」の大道を歩める。大聖人の大境涯を拝すれば、いかなる苦難にも屈しない勇気と智慧が漲る。
 最極の「幸福学」「希望学」「平和学」の入門である。どうか、世界一の生命哲学を有意義に学び、大歓喜の人生を開きゆかれんことを!

御書と歩む 41 池田先生が贈る指針    (2016・11・17付 聖教新聞)

今こそ大法弘通の「時」なり

 今は已に時いたりぬ設とひ機なくして水火をなすともいかでか弘通せざらむ、只不軽のごとく大難には値うとも流布せん事疑なかるべき(諫暁八幡抄、585㌻)

通解 今はすでに時期が到来している。たとえ機がなくて水火のように反発してきたとしても、どうして法華経を弘通せずにいられようか。ただ不軽菩薩のように、大難に遭ったとしても、この大法が流布することは疑いない。

同志への指針
 広布拡大の「時」なり――この御本仏の大確信のままに、学会は、いかなる三障四魔が競い起ころうとも、大法弘通の時と定め、人類の幸福と平和の連帯を創り広げてきた。福徳は計り知れない。
 不軽菩薩の如く、不撓不屈の信念で、一人また一人と語り抜く中に、新しい拡大の道が必ず開かれる。世界は仏法を求めている。今こそ、大情熱で希望の対話を!

御書と歩む 42 池田先生が贈る指針    (2016・12・3付 聖教新聞)

苦難を耐え忍ぶ人こそ仏

 忍辱は寂光土なり此の忍辱の心を釈迦牟尼仏と云えり(御義口伝、771㌻)

通解 (娑婆世界の妙法弘通は「大忍辱の力」による。ゆえに)忍辱とは寂光土である。この忍辱の心を、釈迦牟尼仏というのである。

同志への指針
 仏とは何か。人間社会の苦悩からかけ離れた伽藍で、悟り澄ました存在ではない。泥沼の如き娑婆世界の真っただ中で、どんな苦難も耐え忍び、他者に尽くす行動を続ける「忍辱の人」なのである。
 我らは自行化他の題目を唱え、忍耐強く広布のために戦い抜くのだ。「能忍(能く忍ぶ)」の闘争で、皆に希望を広げ、「今いる場所」を寂光土と光り輝かせていくのだ。

御書と歩む 43 池田先生が贈る指針    (2016・12・7付 聖教新聞)

若々しく青年拡大の年へ

 三十三のやくは転じて三十三のさいはひとならせ給うべし、七難即滅・七福即生とは是なり、年は・わかうなり福はかさなり候べし(四条金吾殿女房御返事、1135㌻)

通解 三十三歳の厄は転じて三十三の幸いとなるであろう。七難が即ち滅し七福が即ち生ずるというのはこれである。年は若返り、福は重なるであろう。

同志への指針
 いわゆる〝厄年〟さえ、幸い多き年へと転じられるのが信心だ。妙法という生命の蘇生の大法を行ずる我らは、年齢を重ねようと、心はいよいよ若々しく、生き生きと輝いていける。
 今日も題目根本にわが胸に元初の太陽を昇らせ、生まれ変わった息吹で前進しよう! 皆が青年の心で、青年と共に、青年を糾合し、爽快に生涯青春の劇を飾りゆくのだ。

御書と歩む 44 池田先生が贈る指針    (2016・12・17付 聖教新聞)

師弟の道を堂々と歩み抜け

 総じて日蓮が弟子と云って法華経を修行せん人人は日蓮が如くにし候へ、さだにも候はば釈迦・多宝・十方の分身・十羅刹も御守り候べし(四菩薩造立抄、989㌻)

通解 総じて日蓮の弟子といって法華経を修行する人々は、日蓮のようにしなさい。そうするならば、釈迦仏、多宝仏、十方分身の諸仏、十羅刹女も必ず守護されるであろう。

同志への指針
 「日蓮が如く」──これが、創価の師弟の魂である。
 ゆえに、何があろうとも微動だにしない。いかなる大難にも、三世十方の仏天から厳然と守られてきたのだ。
 私は、今も日々、胸中の戸田先生と対話しながら、大聖人直結の慈折広宣流布の道を歩み抜いている。
 この師弟の道こそ、永遠に行き詰まりのない、所願成就の無上道であるからだ。

御書と歩む 45 池田先生が贈る指針    (2016・12・22付 聖教新聞)

強盛な祈りで絶対無事故を

 前前の用心といひ又けなげといひ又法華経の信心つよき故に難なく存命せさせ給い(四条金吾殿御返事、1192㌻)

通解 (あなた〈四条金吾〉は敵人に狙われたが)普段からの用心といい、また勇気といい、また法華経への信心が強盛な故に、無事に存命された。

同志への指針
 御本仏は、門下の無事安穏と絶対勝利の道を示してくださっている。それは「前前の用心」「勇気」「強き信心」である。その御指南を胸に、四条金吾は勇敢に重大な危機をくぐり抜けた。師弟で勝ち取った変毒為薬である。
 慌ただしい年末年始。油断は大敵である。いやまして、魔を打ち破る強盛な祈りを忘れまい。どうか、聡明に健康・無事故の一日一日を!

御書と歩む 46 池田先生が贈る指針    (2016・12・28付 聖教新聞)

陰の労苦に心から感謝

 かかる乱れたる世に此のとのを・つかはされたる心ざし大地よりも・あつし地神定めてしりぬらん・虚空よりも・たかし梵天帝釈もしらせ給いぬらん(同生同名御書、1115㌻)

通解 このような乱れた世に、この殿(四条金吾)を佐渡の地まで遣わされたあなたの真心は大地よりも厚い。必ず地神も知っていることであろう。またその真心は虚空よりも高い。きっと梵天・帝釈も知られていることであろう。

同志への指針
 尊き全同志の一年の奮闘に心から感謝申し上げます。
 悪世末法が深まる中、広宣流布に邁進しゆく皆さま方に、御本仏の御賞讃はいかばかりか。大聖人は、法難の地へ家族を送り出した「陰の志」まで最大に讃えておられる。「冥の照覧」とは、絶対にして絶大なのである。
 一家眷属を包む三世永遠の大福運を確信して、心も軽く走り舞いゆこう!
2016-12-30 : 御書と歩む :
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SGI会長と共に 新時代を創る 21〜31

SGI会長と共に 新時代を創る

第21回 未来部は全員が希望の光  (2016.7.25付 聖教新聞)

 先日、八王子へ伺った折、すがすがしく広布に走るご一家と、車中からあいさつを交わした(7月6日)。笑顔が光る98歳のおじいさんは、2年前、孫の紹介で入会されたという。信心で結ばれた和楽の絆は、何と明るく、何と麗しいものか。
 御書に「同じ妙法蓮華経の種を心に・はらませ給いなば・同じ妙法蓮華経の国へ生れさせ給うべし」(1570㌻)と仰せである。
 我ら創価家族のスクラムは三世永遠なのである。
       ◇ ◆ ◇
 「未来部躍進月間」を迎えて、創価ファミリー大会も日本列島の各地ではつらつと始まった。
 未来部は一人残らず使命の人だ。希望の光である。担当者の方々に感謝は尽きない。皆で無事故と成長を祈り、大いに励ましたい。
 御本仏・日蓮大聖人は、幼くして父を亡くし、信心の志を受け継いだ南条時光を大激励なされた。
 時光一家に送り続けられたお手紙は、後継の人材育成のご指南でもある。
 「登竜門」の故事も、その一つだ。
 ──中国に竜門の滝がある。水の勢いは矢を射落とすよりも激しい。この急流を登り切った魚は竜になることができる。仏になる道も、これに劣らない、と。
 そして、呼び掛けられた。
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561㌻)
 広宣流布という大願を掲げ、師弟の正道に生きる若人は、最も強く、偉大になれる。
 どんな試練の激流にも負けず、自他共に最高の幸福境涯へ勝ち登っていくのだ。そして生命尊厳の賢人の連帯を広げながら、私たちは立正安国の社会を、勇敢に朗らかに創りゆくのだ。
 宝の未来部と一緒に!
       ◇ ◆ ◇
 子どものことで悩む家庭に、戸田先生は言われた。
 「仏だって『少病少悩』と言って悩みがある。悩みがあるから、人を救えるんだ。身近な体験を積んで、慈悲深い指導者になれる。焦ってはいけないよ。悠然と抱きかかえていきなさい」と。
 私たちには祈りがある。愛情の究極は祈りである。子どもの幸せを祈って唱える題目が通じないわけがない。大確信の一念で、賢く、おおらかに見守っていくのだ。
 ともあれ、善知識の笑顔に包まれた創価学会こそ、若き生命を正しく健やかに育む安全地帯である。
 この人類の未来を照らす平和の人材城を、世界の友といよいよ輝かせゆこう!


第22回 広宣の拡大から大功徳が
  (2016.8.21付 聖教新聞)

 「平和の祭典」オリンピックも、熱戦を繰り広げ、幕を閉じようとしている。大成功で飾ったリオをはじめブラジルの同志からも、多くの喜びの声を頂いた。
 とともに、世界の友が、「4年後の東京五輪は、まさに創価学会総本部の地元での開催ですね」と、今から心待ちにしてくれている。
 「広宣流布」の拡大は即「世界平和」の前進である。
 間もなくSGIの研修で世界の青年リーダーも来日する。我らは、人類の希望と光る地涌のスクラムを一段と楽しく広げていきたい。
       ◇ ◆ ◇
 御聖訓には仰せである。
 「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(御書903㌻)
 たとえ、どんな財宝を贈っても、その人を永久に幸せにすることはできない。妙法を説き弘めることこそ、三世永遠の幸福の軌道に導くことなのである。
 戸田先生は弘教の功徳について言われた。
 「その生命には大聖人の生命が脈々とうってきて、いいしれない偉大な生命力が涌出するとともに、いうことのできない歓喜が身内にみなぎり、生きる喜びにうちふるえるのである」
 この大歓喜と大功徳を限りなく広げていくのが、我らの仏法対話なのである。
 日々、読誦する勤行には「勇猛精進」とある。
 「勇」とは「敢で為す」こと。勇気、勇敢である。
 「猛」とは「智、すなわち信力を励み竭す」こと。
 「精」とは「無雑」──純一で混じりけもないこと。
 「進」とは「無間」──間断なく広布に進むこと。
 ここに実践の魂がある。
       ◇ ◆ ◇
 拡大の本舞台は「地区」であり、「ブロック」である。原動力は「座談会」だ。私自身も、座談会で妙法と巡り合うことができた。
 個人指導。折伏。機関紙の拡大──一番地道な活動に、下種仏法は脈動する。悩みに耳を傾け、一緒に祈り、真心込めて希望を送るのだ。一番大変な仏道修行であるからこそ、一番福徳も大きい。
 さあ、仲良く朗らかに、勇気凜々と進もう。
 広宣の要たる地区部長、地区婦人部長と共に!
 誉れも高きブロック長、白ゆり長と共に!


第23回 共に祈り福徳の体験を
  (2016.8.27付 聖教新聞)

 イタリア中部の大地震の犠牲になられた方々に哀悼の意を表し、一刻も早い復興を祈念しております。
 また、北海道をはじめ台風による各地の被害に心からお見舞い申し上げます。
 農業・漁業などへの被害も甚大です。引き続き警戒が必要な地域もあります。
 尊き配達員の皆様の絶対無事故、そして全ての方々の無事安穏を強盛に祈り、題目を送っております。
       ◇ ◆ ◇
 揺れ動く社会にあって、確固たる「生命尊厳の哲学」が求められてやまない。
 「日興遺誡置文」には、「御書を心肝に染め極理を師伝して」(御書1618㌻)と記されてある。
 御書を拝することは、御本仏・日蓮大聖人の大生命に触れることだ。ゆえに、何ものにも行き詰まらない境涯を開くことができる。
 今、わが青年部は「行学の二道」に励む中で、この大確信を深めている。英知の学生部は、重書中の重書たる「立正安国論」に挑み、教学実力試験を行う。炎暑の中での真剣な研鑽を労いたい。
 「屢談話を致さん」(同17㌻)と仰せの如く、開かれた対話こそ、「立正安国」への王道である。
 学び磨いた勇気の声で、大仏法の智慧の光を、混迷の世に送りゆこう!
       ◇ ◆ ◇
 全世界の創価家族が、それぞれの国土の広布の前進を互いに讃え、励まし合う素晴らしい時代に入った。アルゼンチンやブラジルなど、中南米の目覚ましい大発展も、全同志が祝賀し、讃嘆している。その陰には、やはり「異体同心」の麗しい団結がある。
 婦人部を中心にリーダーが折々に一緒に唱題し、祈りを合わせ、どんな試練も一つ一つ乗り越えてきた。
 一丸となって青年部・未来部を育成し、それに応えて、若き後継の友が思う存分に力を発揮している。誠実に友情を結び、平和・文化・教育の連帯を広げ、社会に揺るがぬ信頼を粘り強く勝ち開いてきたのだ。
 「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(同1463㌻)
 この御金言が、一閻浮提で厳然と証明されている。
 わが地域も、いよいよ強く固くスクラムを組んで、行進しよう! 皆が生き生きと福徳の体験をつかみ、大いに語り合いながら!

第24回 世界の若人と広布の山を    (2016.9.2付 聖教新聞)

 台風が猛威を振るった東北、北海道はじめ各地の方々に心からお見舞い申し上げます。被災された皆さま方は大変でしょうけれども、「わざはひも転じて幸となるべし」(御書1124㌻)と仰せの如く、必ずや変毒為薬していかれますよう、真剣に祈っております。
       ◇ ◆ ◇
 いずこにあっても、創価家族は意気軒高である。
 先日(8月28日)、久方ぶりに東京・大田区の森ケ崎文化会館を訪れると、地元の三つの支部の同志がにぎやかに集われていた。
 和気あいあいと座談会が行われ、婦人部総会の準備も進められていると伺い、「ふるさとに帰ってきました」と伝言を託して、題目を送らせていただいた。
 誇り高き法城は、守る会の方々の真心で荘厳され、牙城会の青年が凜々しく厳護してくれていた。会館の庭には、牧口先生のご揮毫「生々世々」の記念碑と、「森ケ崎海岸」の詩碑がある。周りを彩る折鶴蘭は、50年以上前、わが家から友人たちに差し上げた株分けの生命力豊かな子孫だ。
 懐かしい周辺の地域も、見違えるように発展していた。蒲田支部の2月闘争(1952年)で奔走した「今生人界の思出」も蘇ってくる――。 
 「一句をも人にかたらん人は如来の使」(同1448㌻)との御聖訓のまま、皆で勇んで対話に打って出た。
 新しい人と一緒に訪問・激励に歩いた。小さな集いで一緒に勤行・唱題した。学会歌を一緒に歌い、友人へ弘教に向かった。「一緒に」という同志愛の中で、地涌の人材が育った。
 当時、支部の会場だった私の妻の実家に来て入会を決意したお母さまがいる。後継のご子息が、アメリカ広布の指導者として名指揮を執るようになったことも、不思議な縁である。
 「物だねと申すもの一なれども植えぬれば多くとなり」(同971㌻)
 妙法の下種は、時とともに無量の広がりとなる。
       ◇ ◆ ◇
 2月闘争の渦中、立ち寄ったお宅で留守番をしている未来部の友がいた。私は紙に、大勢の人が富士山の山頂を目指す絵を描いて見せた。そして最後に、麓から勇敢に進み始める若人を大きく加え、「これが君だよ。将来、一緒に広布の山を登ろう!」と贈った。
 世界から尊き青年リーダーも来日した。さあ共々に新たな広布の山を登攀だ!

第25回 常勝の誓いよ 永遠に輝け  (2016.9.20付 聖教新聞)

 秋の彼岸に当たり、全国の墓地公園・納骨堂、また会館で法要が営まれている。
 殉教の先師・牧口常三郎先生の生誕の地である新潟・柏崎市でも、待望の墓園の建設が始まった。
 私も、全同志の先祖代々、また功労の方々の追善回向を懇ろに行っている。
 日蓮大聖人は、最愛の家族を失った悲しみの女性を「いきてをはしき時は生の仏・今は死の仏・生死ともに仏なり」(御書1504㌻)と励まされた。
 そして、「法華経をたもちたてまつるものは地獄即寂光とさとり候ぞ」(同㌻)と仰せである。
 亡くなった家族は、わが胸の中に生きている。生死を超えて、共に妙法の光に包まれる。今は苦しくとも、必ずや、喜びあふれる幸福境涯を開くことができる。
 御本仏がお約束くださった、希望の生命の旅を皆で明るく進んでいきたい。
        ◇ ◆ ◇
 今年は、牧口先生の生誕145周年。先生は常々、語られていた。
 「現在が栄えていればこそ、先人が偉大になるのである。今が栄えていなければ、先人の偉大さも光彩がなくなるのである」と。
 先師が願われた通りに、後継の青年たちは、日本中、世界中で成長し、社会貢献の人材の城が、隆々と勝ち栄えている。
 創価大学も、一段と目覚ましい発展だ。
 母校をこよなく愛する卒業生たちは、陰に陽に後輩を真心から励まし、応援してくれており、感謝に堪えない。
 懐かしい同窓生の集いを前に、新学期のキャンパスを、ゆっくりと視察した。創大に留学している世界市民たちが仲良く学び合う英姿は、まぶしい限りだ。
 修学旅行で訪れていた関西創価小学校の6年生ともお会いできた(16日)。
 凜々しい瞳に、大いなる誓いが光っていた。努力と挑戦が輝いていた。
 21世紀を担い立ち、22世紀の扉も開いてくれる深き使命の友である。皆が大樹と育ちゆく前途を思うと、わが心は高鳴る。
 偉大なる常勝の魂は、子や孫へ、さらに次の世代へ受け継がれているのだ。
 愛する創価家族に、健康あれ! 幸福あれ! 勝利あれ!と祈る日々である。

第26回 太陽の心で仏縁を広げよ   (2016.10.2付 聖教新聞)

 「食は命なり」である。実りの秋を迎えて、私たちの命を支えてくださっている農漁村の方々に感謝は尽きない。
 度重なる台風の被害で、ご苦労もいかばかりか。
 尊き農漁光部の宝友を、諸天よ、護りに護れ!と、強盛に祈る日々である。
        ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人は「広宣流布の時一閻浮提の一切衆生・法華経の行者となるべきを涌出とは云うなり」(御書834㌻)と仰せになられた。
 民族も、文明も超え、この地球上に生きる誰人も、最も尊い地涌の菩薩の生命を抱いている。それを一人また一人と呼び覚ましていくのが、我らの広宣流布だ。
 56年前の10月2日、慈折広布の大師匠たる戸田先生の写真を胸ポケットに、私は世界へ一歩を踏み出した。師弟不二なれば、何も恐れるものはなかった。
 〝この地域は難しい〟〝あの人は無理〟などと、決めつける必要はない。
 妙法は、一切を照らしていく太陽であるからだ。
 皆、同じ人間として「生老病死」の苦悩に向き合い、幸福を求め、平和を願っている。胸襟を開いて語り合えば、仏縁が結ばれ、共鳴が広がる。
 御聖訓には、「他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし」(同1132㌻)と記されている。
 内外を問わず、私は友情の橋を懸け、信頼の道を開いてきた。今、我ら創価の平和・文化・教育の大連帯は世界を包み、希望の大光を放っている。
        ◇ ◆ ◇
 わが青年部がはつらつと新出発した。
 各地で新しい精鋭が澎湃と躍り出て、社会貢献の人材城は明るくにぎやかだ。
 青年部を卒業して、壮年部・婦人部に進出する友も、立派な大勝利の歴史を残してくれた。
 皆が生涯、青春の心で、青年と共に、後輩のため、「いよいよ」の信心で勇猛精進するのだ。
 戸田先生は、「発展する組織は、どこが違うか」、その要諦を明快に教えてくださった。
 第一に、広宣流布という師弟の大願を根本に、皆が学会精神に燃えている。
 第二に、リーダーが絶対の確信に立っている。
 そして第三に、仲良く励まし合って進んでいる。
 この3点である。
 永遠に輝く福徳と和楽と歓喜の拡大へ、一日一日を心一つに前進したい。
 大事なのは勇気だ。勇気が慈悲に代わる。太陽の心で、対話に打って出よう!

第27回 心から心へ文化の花を   (2016.10.24付 聖教新聞)

 このたびの鳥取県中部を震源とする地震に際し、中国地方をはじめ西日本各地の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
 「変毒為薬」の法理のままに、断じて乗り越えていかれますよう、皆さまのご健康と無事安穏、そして一日も早い復興を、全同志と共に祈り抜いてまいります。
        ◇ ◆ ◇
 不慮の災害などの折にも学会の会館は、地域の方々の依怙依託となっている。
 この生命尊厳の大城を、日々厳然と守ってくれている同志に感謝は尽きない。
 大東京の〝人材の花の都〟たる中央区の中央文化会館を視察した際も、創価宝城会(一日会館長)の友が着任してくれていた(22日)。黄金柱の誉れの英姿に車中から合掌するとともに、記念の月間を元気に走りゆく中央家族へ題目を送った。
 日本橋(中央区)で開催された「絵本とわたしの物語展」には、多くの来賓や友人が集われ、親子で鑑賞する光景も微笑ましかったと伺った。
 絵本画家のワイルドスミス画伯が「幸福の源泉は創造力です」と語られていたことを思い起こす。
 その「創造力」を引き出すのが、文化の触発である。
 大阪、福岡、石川でも「平和の文化と希望展」が有意義に行われた。
 この週末も、未来部の合唱祭が感動を広げ、音楽隊の友は東北や熊本の被災地での「希望の絆」コンサートなどを重ねた。鼓笛姉妹のパレードも各地で爽やかな喜びを贈ってくれている。
 我らの行進は、文化と教育と平和の光を幾重にも放ち、未来を照らしゆくのだ。
        ◇ ◆ ◇
 法華経の従地涌出品では「如蓮華在水」(蓮華の水に在るが如し)と説かれる。
 泥沼のごとき現実社会へ飛び込んでいく。しかも、世間の汚れに染まらず、広宣流布の大使命に生き、勝利の大輪を咲き薫らせる。
 ここに、我ら地涌の菩薩の挑戦がある。
 日蓮大聖人は、試練を勝ち越えゆく要諦として――
 「前前の用心」
 「けなげ(勇気)」
 「強き信心」
 の3点を示されている。(御書1192㌻、趣意)
 何があろうと題目を唱え抜き、悠々と油断せずに、同志と共に前へ進むのだ。
 栄光輝く「11・18」へ──
 広布の道を開こう!
 友情の橋を懸けよう!
 自他共の勝利のため、永遠に崩れぬ幸福のために。
 希望の歌を、勇気の曲を、「地域」に、「社会」に、奏でゆこうではないか!

第28回 友情の連帯を地域へ世界へ   (2016.10.31付 聖教新聞)

 文化の秋、八王子の東京富士美術館では「漢字三千年」展が開催されている。
 漢字の成り立ちにも光が当てられ、味わい深い。
 たとえば「友」という字は、一説には、手と手を重ね合わせるさまを象り、心を通わせる仲間を指すようになったといわれる。
 皆が手を取り合い、苦楽を分かち合って、価値を創造するのが、創価の結合だ。
        ◇ ◆ ◇
 いよいよ世界60カ国・地域のわが宝友たちが来日し、秋季研修会が開かれる。
 いつも同志を温かく迎え、陰でこまやかに支えてくれる通訳や役員の方々の真心にも感謝は尽きない。
 あらゆる差異を超えて、開かれた世界市民の友情を結び、平和の連帯を広げる。ここに我らの世界宗教の生き生きとした躍動がある。
 御書には「不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候いけるぞ」(1174㌻)と仰せである。
 自他共の仏性を信ずるゆえに、いかなる人も軽んじない。一人との出会い。一回の語らい。一つ一つを誠実に大切にする振る舞いに、仏縁が結ばれていくのだ。
        ◇ ◆ ◇
 今、創価班、牙城会、白蓮グループをはじめ、凜々しき青年部が仏法対話に励んでいる。これほど尊い地涌の青春はない。
 戸田先生は言われた。
 「友の幸せを祈り、妙法を語ることは、最高の友情だ。すぐに信心しなくても、必ず信頼が残る。友のため、法のために悩むことは、衆生を救わんとする仏の悩みに通じているのだ」
 目先の結果に一喜一憂することはない。今蒔いた種が、友の生命に幸福の花を咲かせる時が来る。今の労苦が自身の生涯の土台となることを確信されたい。
        ◇ ◆ ◇
 反転攻勢の息吹の中、35年前の11月、第2総東京の総会で、そして関西総会で、愛する同志と「嗚呼黎明は近づけり」を大合唱したことが蘇る。
 「君が愁いに 我は泣き
 我が喜びに 君は舞う」(大阪高等学校全寮歌、作詞=沼間昌教)
 この不二の絆がある限り、創価の正義は敗れない。 久遠の友といざや前進! 新たな「常勝の共戦譜」を!

第29回 幸福の宮殿は自身の胸中に   (2016.11.12付 聖教新聞)

 幸福と平和のスクラムを楽しく広げる「女子部の日」、誠におめでとう!
 あの国でも、この地でも、世界一の生命哲学を学び、友情の語らいを弾ませる華陽姉妹の皆さんこそ、最も尊貴なる希望の太陽だ。
 日本では、仏法入門である任用試験が間近い。
 御書に「持たるる法だに第一ならば 持つ人 随って第一なるべし」(465㌻)と仰せである。
 人間の偉さは、財産や肩書などでは決まらない。いかなる哲学を持ち、いかに行動しているかで決まる。
 万人の生命に最極の仏界を見いだし、智慧の宝蔵を開く「幸福学の博士」たる受験者の皆さま方を、心からねぎらい、讃えたい。応援してくださっている方々の功徳も無量である。深く深く感謝申し上げたい。
        ◇ ◆ ◇
 女子部の日の淵源は、1961年の11月12日に行われた女子部総会である。
 会場の横浜・三ツ沢の競技場は、戸田先生が「原水爆禁止宣言」を発表した平和原点の地である。
 私は総会に際して、三つのポイントを申し上げた。
 
 1、 信仰の目的は
    幸福になることにある。
 1、 次代を担う
    女性指導者に!
 1、 全員が
    教学部員になろう!
 
 以来55年、この集いが源流となり、創価の母娘の麗しい幸の連帯が広がった。
 今、華陽の「御書30編」の読了運動で、歓喜の人華が咲き薫る。その友情の波動こそ世界広布の希望といってよい。仏法は、いかなる差異も超え、人類を結び合う法理であるからだ。
    ◇ ◆ ◇
 幸福とは、困難がないことではない。何があっても負けない勇気! 嵐にも揺るがない希望! それを手放さぬ人が幸福になれる。
 宝は、わが胸中にある。
 御義口伝には「南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり」(御書787㌻)と仰せである。
 妙法の乙女は、絶対の常楽我浄の軌道に入っている。ゆえに、よき友と仲良く朗らかに生命の宮殿を輝かせ、伸び伸びと青春勝利の舞を舞っていただきたい。
 私も妻も、一人も残らず健康と福智光る日々であれと、題目を送っている。

第30回 青年拡大の希望峰へ共進を   (2016.11.28付 聖教新聞)

 天を突く外苑の銀杏並木も鮮やかに黄葉し、金色に輝く季節となった。
 壮年部結成の50周年、広宣の黄金柱の奮闘が光った。各地の勇士たちの決起を讃えるとともに、「太陽の母」の応援に感謝したい。
 四季を生き切って、見事な彩りと実りをもたらす大樹の如く、我ら創価家族は、大勝利の一年の総仕上げを朗らかに飾りゆこう!
    ◇ ◆ ◇
 広宣流布大誓堂の誓願勤行会には、全国、全世界から尊き同志が集われている。
 忘れ得ぬ「大分21世紀会」の代表750人も、勇んで参加された(27日)。
 1981年(昭和56年)、私が大分の天地で長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を発表した折、一緒に歴史を刻んだ宿縁深き男女青年部の友である。
 長編詩で、私は訴えた。「不幸と幸福 邪悪と正義 魔と仏との戦いが 仏法の真髄である!」「いかなる大難をも乗り越え 確固不動なる姿を示していくところに 人間革命の勝利の旗が 天空高く永遠になびいていくからだ!」と。
 この青春の誓いのバトンを握りしめて、35年間、真っ直ぐに走り抜いてきた、「正義のメロス」たちだ。
 私は万感を込めて御聖訓を贈った。一番大変な時に信心を貫き通した門下を讃えられた一節である。
 「古への御心ざし申す計りなし(=これまでのあなたの信心の深さは言い表すことができません)」(御書1220㌻)と。
 日蓮大聖人は、その上で、「其よりも今一重強盛に御志あるべし、其の時は弥弥十羅刹女の御まほりも・つよかるべしと・おぼすべし」(同㌻)と仰せである。
 わが愛弟子たちも「今一重強盛に」と、いよいよの心でスクラムを拡げている。とりわけ、学会に育てられた大恩に応えるのは今と、後輩を励まし、青年拡大に尽くしてくれているのだ。うれしい限りである。
    ◇ ◆ ◇
 21世紀の広布の山の登攀も、「直面する日々の現実の山」を登り切ることだ。
 ゆえに、今日も、地涌誓願の張りのある勤行・唱題を忘れまい。御書を常に拝し、最高の善知識である同志と、学会活動という究極の仏道修行に挑みゆくのだ。
 共に険難の峰を勝ち越えて、新たな世界広布の希望峰が眼前に開かれている。今再び、学会歌を声高らかに響かせ、前へ前へと共進を開始しようではないか!

第31回 広布の陰徳は輝く陽報に   (2016.12.18付 聖教新聞)

 この一年、広宣流布に走り抜いた、誉れの全同志の健闘を心から賛嘆したい。
 日蓮大聖人は、ある年の瀬、門下の真心に感謝され「心ざし大海よりふかく善根は大地よりも厚し」(御書1105㌻)と仰せられた。
 御本仏が、どんな陰の労苦も御照覧であられる。
 厳寒の中も聖教新聞を配達してくださる無冠の友、個人会場を提供してくださっているご家族の皆さま。
 創価班、牙城会、白蓮グループ、王城会、香城会の皆さま、ドクター部、白樺の皆さま、会館守る会、一日会館長の創価宝城会の皆さま。サテライトグループ、設営グループ等の皆さま。
 新聞長、教宣部、書籍長、文化長、統監部、民音推進委員、通信員の皆さま、儀典長・儀典委員の皆さま、そして未来本部、21世紀使命会の皆さま等々、一切の方々に深謝申し上げます。
 「陰徳あれば陽報あり」(同1178㌻)である。使命の「陰徳」に徹する生命には、どれほど偉大な「陽報」が輝きわたることか。
 一日一日、また一年一年、心の財を積み、福徳の境涯と眷属を広げていけるのが、創価の人生である。
    ◇ ◆ ◇
 多忙な師走も、広布と社会に尽くす日々には、さまざまな出会いがあろう。
 御聖訓には、「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(同552㌻)と説かれる。
 妙法と共に生きる我らは行くところ、向かうところ、希望の種を蒔きながら、自分らしく幸と平和の価値を創造することができる。
 友の幸福を祈る、誠実の語らいは全て仏縁に変わる。この確信で、年末年始も、賢く明るく朗らかに心の交流を結んでいきたい。
    ◇ ◆ ◇
 戸田先生は言われた。
 「若い人が、ぐんぐん伸びていく創価学会であれ」
 今、その通りに、日本中、世界中で、青年部も、未来部も、元気に躍動し、成長してくれている。地涌の若人がいやまして続々と躍り出る不思議な時を迎えた。
 創価の青年は自信と誇りに胸を張って、思う存分に乱舞してもらいたい。
 青年の熱と力を高めるのは、先輩の大情熱である。「一人を大切に」との学会精神で宝の人を励ますのだ。
 後輩を弟、妹と思い、わが子、わが孫と思って、共に語り、共に祈り、共に信心の思い出を刻みながら、希望に燃えて世界広布のロマンの詩をつづっていこう!
2016-12-30 : SGI会長と共に 新時代を創る :
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