11・28「魂の独立記念日」祝賀 青年部代表勤行会へのメッセージ

11・28「魂の独立記念日」祝賀 青年部代表勤行会へのメッセージ 
        (2013.11.28 広宣流布大誓堂)


 11・28「魂の独立記念日」を祝賀する青年部代表勤行会が28日、東京・信濃町の広宣流布大誓堂で行われた。
 池田名誉会長はメッセージを寄せ、この広宣流布大誓堂を中心に、それぞれの使命の舞台で、「自行化他の題目の師子吼」を響かせゆこうと強調。
 「悩める友には希望と確信の声を、混迷の社会には正義と価値創造の声を、そして分断の世界には平和と連帯の声を、いよいよ惜しまず広げていこうではないか」と呼び掛けた。


名誉会長のメッセージ

師弟勝利の本陣を守り抜け

不二の君よ 断じて負けるな


混迷の社会に正義の声を
分断の世界に平和の声を


 一、ここ広宣流布大誓堂に、わが青年部の誉れの代表が一堂に集い合った。
 誠に、誠におめでとう!
 全同志の偉大な信力・行力によって、偉大な仏力・法力を湧現しつつ、学会は創立83周年を最高に晴れ晴れと大勝利で飾ることができました。
 初代・牧口常三郎先生も、二代・戸田城聖先生も、満面の笑みで喜び合われていることでありましょう。
 この師弟勝利の本陣を、これから厳然と守り抜いてくれるのが、君たち青年部です。
 君たちこそ、この本陣から、まず創立85周年へ、また2020年の創立90周年へ、さらには2030年・創立100周年へ、新たな「一閻浮提広宣流布」の波動を起こしゆくことを、久遠より誓願し、不思議にも、この時に、勇んで躍り出てくれた地涌の菩薩なのです。
 まさしく今、学会常住の「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の御本尊の御前で、「世界広布新時代」が遠大な希望に燃えて、ここに開幕したことを、私は最も信頼する君だちと一緒に大宣言したいのであります。

広布の誓願こそ究極の「師子吼」
 一、きょうは、仏法の真髄である「師子吼」の意義を心肝に染めておきたい。
 日蓮大聖人は厳命なされました。
 「各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ、師子王は百獣にをぢず・師子の子・又かくのごとし、彼等は野干のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり」(御書1190㌻)と。
 末法今時において、法華経に説かれる通りに、「悪口罵詈」「猶多怨嫉」の難を受け切り、紛然と競い起こる「三障四魔」 「三類の強敵」と戦い続けてきた「日蓮が一門」は、我ら創価の師弟以外には、絶対におりません。
 その一切を威風堂々と勝ち越えることができたのは、一体、なぜか。
 それは、大聖人の仰せのままに、「師子王の心を取り出して」、師子吼を貫き通してきたからであります。
 この正義の勝利の道は、未来永遠に変わりません。

苦難に打ち勝つ題目の大音声《おんじょう》
 「御義口伝」では、「師子吼」の「師」とは「師匠授くる所の妙法」(同748㌻)であり、「子」とは「弟子受くる所の妙法」(同㌻)である。
 そして、「師子吼」の「吼」とは「師弟共に唱うる所の音声なり」(同㌻)と明快に示されております。
 すなわち、師匠と弟子とが、共に広宣流布を誓願して、唱えゆく妙法の音声が、究極の「師子吼」であります。
 この世に、これほど強く正しい、これほど深く気高い音声はない。
 そして、この師子吼を、世界へ未来へ、限りなく轟かせゆく道場こそ、ここ広宣流布大誓堂なのであります。
 一、人生は、誰人も「生老病死」という本源的な苦との戦いであります。
 しかし、大聖人は「南無妙法蓮華経は師子吼の如し・いかなる病さはりをなすべきや」(御書1124㌻)と断言されております。
 題目の師子吼に勝るものはない。
 若き不二の愛弟子たちは、断じて負けてはならない。
 いかなる病も、いかなる悩みも乗り越えるためにある。仏になるためにある。
 断固と勝ち切って、大勢の苦悩の友を励まし、救っていくための試練である。
 なかんずく、「法華経の師子王を持つ女人は一切の地獄・餓鬼・畜生等の百獣に恐るる事なし」(同1316㌻)とは、わが健気な華陽の乙女たちを厳として擁護してくださる御本仏のお約束であります。

我ら地涌の絆が時代変えゆく力
 一、ともあれ、いずこにあっても、いかなる時も、私と君たちは、誓願の題目で深く強く結ばれている。
 何ものにも破られない金剛不壊の絆です。
 大聖人は、「一の師子王吼れば百子力を得て諸《もろもろ》の禽獣皆頭七分にわる」(同㌻)と仰せになられた。
 一人の後継の師子が師子吼すれば、一切が変わる。
 時代は、ますます濁り、乱れている。
 だからこそ、我らは、この広宣流布大誓堂を中心に、それぞれの使命の舞台で、自行化他の題目の師子吼を、いやまして勇気凜々と響かせ、ありとあらゆる邪悪に打ち勝ち、わが地涌の眷属の威光勢力を無限に増してゆくのだ。
 悩める友には希望と確信の声を、混迷の社会には正義と価値創造の声を、そして分断の世界には平和と連帯の声を、いよいよ惜しまず広げていこうではないか!
 大事な大事な君たちが一人も残らず、これ以上ないという幸福勝利の人生を飾りゆかれることを祈りに祈って、私のメッセージといたします。
2013-11-30 : スピーチ・メッセージ等 :
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ロシア連邦 プーシキン記念国立ロシア語大学 「名誉博士号」授与への謝辞

ロシア連邦 プーシキン記念国立ロシア語大学 「名誉博士号」授与への謝辞
        (2013.11.22 創価大学本部棟)

 ロシアが誇る国民詩人アレクサンドル・プーシキン。その名を冠する「A・S・プーシキン記念国立ロシア語大学」(ユーリー・プローホロフ学長)から、池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉博士号」が贈られた。授与式は22日、同大学のナジェージダ・スミルノワ副学長、タチヤーナ・コレパノワ学科長(ロシア語教育理論・実践学科)が出席し、東京・八王子市の創価大学本部棟で挙行された。


スミルノワ副学長の授与の辞


ロシア文化を世界に宣揚偉大な人間教育の指導者

 プーシキン記念国立ロシア語大学には毎年、世界70カ国から3000人以上の留学生か学んでいます。
 2週間から10カ月までのさまざまなロシア語留学のプログラムがあり、「外国人留学学部」という留学生のための特別な学部を設けています。
 本学には、さらに二つの学部があります。
 その一つは文学部で、「ロシア語及びロシア文学」を専攻するロシア人や外国人学生が学士課程、修士課程に在籍しています。
 もう一つの学部は、外国人にロシア語を教える教員が技能を向上させるための学部で、ロシア人や海外のロシア語教員が多彩なプログラムのもと、研修を受けています。さらに博士課程の大学院もあり、ロシア語やロシア語教育法について、ロシアや外国の教員が自身の経験をもとに研究を行っています。
 プーシキン記念国立ロシア語大学には、旧ソ連の国家賞や、教育部門のロシア大統領賞など権威ある賞を受けた、世界的にも有名なロシア語教員やロシアの専門家が働いており、本学教員の60%以上が博士号を取得しています。

創大の幅広い活動に驚嘆
 創価大学は、日本のロシア語教育の推進力として多大な貢献をされています。
 創立者杯としてロシア語スピーチコンテストを毎年開催。また、創価大学の学生が、さまざまなロシア語コンクールで優秀な成績を収めていることもよく存じ上げております。
 ロシアの専門家育成における創価大学の幅広い活動は、ロシア語とロシア文化の保存、世界文明の多様性の維持を願う者にとって驚嘆すべきものです。
 本学の学長であり、有名な学術雑誌「外国におけるロシア語」の編集長でもあるユーリー・プローホロフは次のように語っています。
 「今日の世界で、ロシア語への関心が着実に高まっている。ロシア語は、世界の文化遺産であり、経済交流で使われる言語である」
 事実、現在ロシア語を使う人口は約2億7000万人で、国連公用語でもあります。つまり、世界主要6言語に入っているということです。
 また、世界100の大学にロシア語専攻の学科があります。
 ロシアには「100ルーブルをもつよりも、100人の友人をもて」ということわざがあります。その意味で、ロシア語の専門教育を行っている100の大学は、私たちにとって、大切な友人であり、信頼できる同志だと思っております。
 特に、露日友好のために常に心を尽くされている創立者・池田大作先生の先見の明を体現した創価大学は、創立当初から、プーシキン記念国立ロシア語大学にとって、まさに心から信頼できる同志であり、友人であります。それは、人間主義の精神という最も重要な尊き絆で結ばれてきたからです。

偉人の思想を徹して学べ

 青年に先達の知識や経験、豊かな精神を教えていくことは、教育、そして大学の偉大な使命であります。
 本学が名を冠するロシアの詩人プーシキンは、弟に手紙で次のように書いています。
 “読書しなさい、弟よ。読書は、最良の学びです。偉人の思想に学ぶことこそ最も魅力的な学問なのです”
 また、教育の偉大な使命について、創価大学の創立者であり、精神的指導者でもあられる池田先生は、次のように言われています。
 「学問や教育というものの本来の意義は、(中略)人間としていかにあるべきか、人生をどのように生きるべきかという、人間にとって不可欠の問題を解明し、解答を与えるとこるに、その根本的課題がある」(『池田大作全集第3巻』所収、『21世紀への対話』)
 現在、ロシア政府は外国でのロシア語教育を非常に重視しています。なぜなら、ロシア語は、ロシア民族の心、ロシア文化の魂であり、世界文明を構成し、未来の繁栄を築くために不可欠なものだからです。
 このたびは、本学のプローホロフ学長に代わり、教員一同を代表しまして、深く尊敬する創価大学創立者、SGI会長である池田大作先生に、モスクワからプーシキン記念国立ロシア語大学の名誉学位記をお持ちするという栄えある使命を担えたことは、私どもにとりまして大変、栄誉なことであります。この名誉学位は、ロシア語とロシア文化を世界に普及する上で多大な貢献をした内外の学者、教員、社会活動家に授与されるものです。
 加えて、日本におけるロシア語教育・研究の貢献を讃えて、創価大学に、栄誉賞を贈らせていただきます。
 日本は高いレベルのロシア語の専門家がいることで有名ですが、中でも、創価大学は、ロシア語に関する人材の育成とともに、人間教育において大きな業績があります。それらに対し、創立者・池田大作先生に心からの尊敬と感謝の念を表させていただきます。そしてさらなるご活躍、偉大なる勝利、ご健勝、ご長寿をお祈り申し上げます。
 ありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

青年の熱で 教育の力で 人間を救え 人間を創れ

志が光れば言葉が光る 言葉が光れば社会が光る

プーシキン

たゆまぬ努力なくして偉大なものは生まれない

 一、今、私の胸には、1974年の秋、貴国への第一歩をしるした折の感動が蘇ってまいります。
 そこで、私たちを温かく迎えてくださったのは、豊かにして、潤いのある、奥深いロシア語のリズムと響きでありました。
 本年は、ロシア語の起源であるスラブ文字が誕生して1150周年の佳節であり、今月、その祝賀の集いが、貴・プーシキン記念国立ロシア語大学のご尽力ありて、大成功されたと伺っております。
 ロシア語を通して紡ぎ出された、偉大な世界文学の傑作が、どれほど力強く人類の魂を励まし、勇気と希望を轟かせてくれたことでしょうか。私自身、若き日より、その限りない恩恵を受けてきた一人であります。
 この人類の宝のロシア語を守り、いやまして光り輝かせゆかれる貴大学から、最高に意義深き名誉博士号を賜り、これほどの光栄はございません。誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。
 一、貴大学がその名に冠するプーシキンは、人間の尊厳を高らかに謳い上げるとともに、従来のロシア語に広範な民衆の語彙を斬新に取り入れ、全国民的言語として完成させました。「現代ロシア語の父」とも讃えられるゆえんであります。
 プーシキンの誕生は、1799年の6月6日。今この日は、「ロシア語の日」と制定されております。
 実は、奇しくも、その72年後の6月6日、私たちにとりまして、「創価教育の父」である牧口常三郎先生が誕生しました。
 若き牧口先生には、共に学ぶロシア人の友人もおり、貴国の文化に深い敬愛を抱いておりました。今年は、第2次大戦中、牧口先生が平和の信念に殉じて70回忌でもあります。
 貴大学から拝受した栄誉を、私はこの先師に謹んで捧げさせていただきます。とともに、本日の喜びを、ロシア語を愛し、ロシア文学を学びゆく全世界の創価の青年たちと分かち合わせていただきたいのであります(大拍手)。
 きょうは、うれしいことに、わが創大生・短大生と共に、貴国からお迎えしている最優秀の留学生の皆さん方も出席してくれております。ここでは、若き宝友たちと共々に、「青年の教育者」「若い感情の陶冶者」と仰がれたプーシキン、そして、その精神を継承されゆく貴大学に学びながら、三点、確認し合いたいと思います。

①知性と創造の炎を
 一、第1に、「志高く『知性』と『創造』の炎を」ということであります。
 プーシキンは決然と語っておりました。
 「知性の世界にあって、我らに後退することは許されない」と。
 彼自身、専制政治を批判し、ペテルブルグから追われる身となった苦境にあっても、断じて後退しませんでした。いやまして読書に励み、旺盛な創作を成し遂げていった足跡が光っております。
 「ロシアの作家の中で一番の勉強家」とも、「生涯学び続けた人」とも評されます。
 「たゆまぬ努力。それなくして、偉大なものは生まれない」──これが、プーシキンの青春と人生を貫いた信念でありました。
 このプーシキンの高邁な志を受け継がれて、最高峰のロシア語教育と人間教育、そしてロシア文化の大発展に間断なく尽くされてきた偉大なる英知の大城こそ、貴大学なのであります(大拍手)。
 コストマーロフ理事長の信条を、私は思い起こします。
 「もし、我々が成功を望み、幸福な人生、民主主義を欲すれば、言葉はその方向性を体現していく。言葉は、それが使用される社会の状態を反映している。救うべきは言葉ではない。我々人間なのである」と言われるのです。
 至言であります。
 「人間の志」が光れば、「言葉」が光る。
 「言葉」が光れば、「知性」が光り「創造」が光る。
 そこから、「社会」も「未来」も光りゆくでありましょう。
 一切は、偉大な人間を創ることから始まります(大拍手)。
 プーシキンが内なる生命から燃え上がる炎の如く、知性と創造を噴き上げていったように、わが創価の若きプーシキンたちも、正義の負けじ魂を燃えたぎらせ、たゆまぬ努力の熱と光で、冷たく凍えた世界を温め、暗く混迷した世紀を照らしていっていただきたいのであります。

②民衆に希望を贈れ

 一、第2に申し上げたいことは、「民衆に希望を贈る励ましのリーダーたれ」ということです。
 プーシキンは、「民衆の偉大さは、民衆が心に抱きしものにあり」と宣言しました。
 彼は、民衆の言葉に耳を傾け、民衆と苦楽を分かち、民衆の生きた会話を自らの詩歌に織り込み、そして、民衆を励ましていったのです。
 プーシキンは、縁する人々に希望を贈り続けました。
 弟子の作家ゴーゴリが、「私にとって大切なものは、プーシキンの永久に変わらぬ言葉である」「私がもつ長所はすべて、プーシキンのおかげである」と感謝を捧げたことも、誠に麗しい逸話であります。
 このプーシキンの心は、貴大学のキャンパスに、生き生きと脈打っております。
 貴大学は、「外国人への正しきロシア語教育」を目指され、東西冷戦の時代より、世界91カ国から、実に、10万人もの留学生を受け入れてこられた世界市民の友情の広場であります。
 プローホロフ学長は、学生たちに呼び掛けておられます。
 「キャンパスで戸惑っている留学生を見かけたら、自分から近づいて、何に困っているのか尋ね、充分に笑顔が戻るまで一人にしないように」と言われるのです。
 これは、わが創価大学の友情の精神とも一致すると申し上げたいが、皆さん、いかがでしょうか(大拍手)。
 プーシキンは、「人には、家柄を超える尊厳がある。つまり、人格の尊厳である」と語りました。
 この人間としての尊厳を、私たちは、互いに励まし合い、自他共に、一段と光輝あらしめていきたいのであります。

③平和と共生の夜明けを
 一、第3に、「人類を結び合い平和と共生の夜明けを」と申し上げたい。
 仏典には、「鏡に向って礼拝を成す時浮べる影又我を礼拝するなり」(御書769㌻)と説かれます。
 プーシキンも「他人から尊敬されたいと願うなら、他人を尊敬できる自分になるのだ」と教えておりました。
 ここにお迎えした、副学長先生と学科長先生も、まさに、その振る舞いを体現なされている偉大な人間教育者であられます。
 昨日(21日)も、創価学園を訪問してくださり、学園生たちと、まるで家族のような心通い合う交流の劇を織り成してくださいました。あらためて心から感謝申し上げます(大拍手)。
 一、教育を通し、文化を通して、人類は一つに結び合える。これが、私の一貫した大確信です。わが創価大学も、1971年の開学当初より、ロシア語教育を開始しました。
 貴国と日本、東と西の深い分断の時代にあっても、真剣にロシア語を学びゆく創大生たちに私は、こう語りました。「世界情勢は変わる。同じ人間ではないですか。一喜一憂せず、ロシアとの変わらぬ友情の道を進んでほしい」と。
 今、まさに両国の青年の往来は爛漫と咲き薫っております。きょうは、その先駆の道を開いてくれた誉れ高き創大教員の先生方も参列されております。いつもいつも、ありがとうございます(大拍手)。
 一、“プーシキンこそ、ロシアの夜明けなり!”と貴国の文化人は讃えました。
 わが創価の青年たちも、一段とロシアの青年だちとスクラムを組みながら、人類の争乱の闇から「平和と共生の夜明け」を告げていっていただきたいのであります。
 結びに、プーシキンの名作「ルスランとリュドミラ」の一節を謳い上げ、私の御礼とさせていただきます。
 「希望をもち心浮きたたす自信をもって/すべてに立ち向かえ」
 「心を新たな力でみたせ」(『プーシキン全集I』所収、川端香男里訳「ルスラーンとリュドミーラ」河出書房新社)
 偉大なる貴・プーシキン記念国立ロシア語大学に、無窮の勝利あれ! 栄光あれ! スパシーバ(ロシア語で 「ありがとうございました」)!(大拍手)
2013-11-23 : スピーチ・メッセージ等 :
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創価学園「英知の日」へのメッセージ

創価学園「英知の日」へのメッセージ   (2013.10.16 東西創価学園)

創立者のメッセージ

勝利の星ヘ! 不屈の勇気で!

ペルー・ラス・アメリカス大学総長
人間には自分が思っている以上の力がある

 一、私には、毎日欠かさない心弾む日課があります。それは大好きな創価学園の歌を聴くことです。私の生命から、君たち、あなたたち、学園生の歌声が離れることは、一日としてありません。
 きょうの式典でも、皆さんが力強く、各校の校歌を歌い上げてくれました。
 「英知をみがくは何のため」「世界を結べや 朗らかに」
 「はげみ学ぼう 大樹をめざし」「希望の道を どこまでも」
 ──尊い一節一節にみなぎる学園生の前進の息吹こそが、私の何よりの喜びであり、かけがえのない宝であります。皆さんの元気いっぱいの歌声こそ、私の最大の希望であり、無限の活力なのであります。
 晴れやかな「英知の日」、誠におめでとう! また、本当にありがとう!。
 一、きょうは、誉れの英才の皆さんと、共々に秋の大空を仰ぎ、冴えわたる星座を見つめるような思いで、語らいを進めたいと思います。
 皆さんは「アイソン彗星」について、知っていますか?
 “今年の最高の天体ショー”として注目され、まもなく見ごろを迎えます。
 今月末、最も太陽に近づく時は、三日月のような明るさになるともいわれています。関西校の皆さんが「アースカム」の取り組みを通じてつながっている「国際宇宙ステーション」からも、観測が行われる予定です。

心の宇宙に限界はない
 私たちが地上から観測できるのは夜明け前です。遠くから学園に通っている皆さんが、いち早く起きている時間帯かもしれません。このアイソン彗星は、太陽系の一番遠いところから、数百万年かけてやってきたといわれています。
 大宇宙は、瞬時として止まっておりません。たえまなく、星が生まれ、育ち、彗星が走り、動き、大星雲が輝き、湧き起こっているのです。まさに、大宇宙には、創造と成長のエネルギーが満ち溢れているのです。
 その意味から、私は皆さんに申し上げたい。
 「心の宇宙に限界はない。
 わが『英知の翼』を、たくましく広げよう!
 わが『勝利の星』へ、粘り強く挑戦しよう!
 そして、我らの『希望の太陽』を、光り輝かせよう!」と。
 一、私が皆さん方の年代から愛読してきた、フランスの大文豪ユゴーは、苦しい迫害の真っ只中でも、正義の信念を勇敢に貫いて悠然と叫びました。
 「私には翼がある、嵐を突き、/青空を過《よぎ》る翼が」
 「私は彗星を引っぱってもみせよう、/その髪をつかまえて」
 「宇宙の神秘に向かって開かれたあの扉のところまで、/私は入っていこう」(辻昶・稲垣直樹訳『ヴィクトル・ユゴー文学館第1巻』潮出版社)と。

小さなことから挑戦を開始せよ
 英知の翼を持つ青春は、何も恐れない。どんな試練も、高く舞い上がる力に変えていける。
 彗星にも負けない勢いで、前進できる。宇宙の大法則の真髄に迫り、どこまでも探究の旅を続けていくことができるのです。
 一、先日、東京校には、南米ペルーの最高学府ペルー・ラス・アメリカス大学のウルタド総長と夫人であるフェルナンデス理事長が訪問されました。
 この理事長も、苦労に負けないで英知の翼を広げてこられた女性です。
 家計を支えるため、幼い頃から家を手伝って働きながら、学び抜いてこられました。
 愛する兄を早くに亡くすという悲しみも乗り越え、友人たちへの思いやりを深めてきたのです。
 この理事長と力をあわせて大学を創り、発展させてきた総長は語られました。
 「人間は、本来、自分が思っている以上の力があり、成長もできる」
 「不安に打ち勝とう! 自信がつくような小さなことから、挑戦を開始することだ。小さな勝利を重ねれば、やがて大きな勝利を収めることができる」と。
 大切なのは、できることから挑戦することです。
 小さな一歩でいい。わが「勝利の星」を目指して挑めば、そこから、新たな成長が始まります。自信が生まれます。
 そして、その挑戦を、地球の自転と公転のように、今日もまた、明日《あす》もまた、不屈の勇気で、自分らしく、粘り強く断固として貫き通していけばよいのです。

不幸の闇を晴らす太陽たれ
 一、このペルーの大教育者のご夫妻をはじめ、世界の心ある識者の方々が「学園生こそ人類の希望の太陽なり」と、絶大なる期待を寄せてくださっております。
 そうです! 君たち、あなたたちこそ、世界の不幸の闇を晴らす太陽です。
 太陽は雨が降ろうが、雲に覆われようが、嵐が来ようが、嘆かない。グチもいわない。何があっても明るく朗らかに、平然と堂々と皆を照らしていきます。
 この太陽を若き生命に昇らせて、自分も友も幸福に光らせ、世界を平和に輝かせていくために、牧口先生と戸田先生は命を賭して創価教育の道を開いてくださいました。両先生の夢を断じて実現するために、私は学園を創立したのです。
 わが学園生は、この誇り高き創価の精神を燃やし、今は学びに学び、鍛えに鍛えて、太陽の如く満々と価値創造のエネルギーを蓄えていってください。学園生の努力が全て、21世紀の希望の熱となり、勝利の力となるからです。
 寒くなってきたので、風邪をひかないように!
 お父さんやお母さん、お世話になっている方々に、どうか、くれぐれもよろしくお伝えください。
 勉学第一、健康第一、友情第一、そして親孝行第一を、よろしく頼みます。(大拍手)
2013-11-23 : スピーチ・メッセージ等 :
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創価学会創立83周年記念勤行会へのメッセージ 

創価学会創立83周年記念勤行会へのメッセージ 
        (2013.11.18 広宣流布大誓堂)

 創価学会創立83周年を記念する勤行会が、「創立の日」の18日、牧口常三郎初代会長の70回忌法要の意義を込めて、東京・信濃町の広宣流布大誓堂で厳粛に営まれた。

 池田大作名誉会長は牧口初代会長と戸田城聖第2代会長をしのび、メッセージを寄せた。
 昭和5年(1930年)、日本が軍国主義に暴走する時代にあって、牧口初代会長は、弟子の戸田第2代会長と『創価教育学体系』第1巻を発刊した。ときに牧口会長59歳、戸田会長30歳。同書の発刊日「11月18日」が、のちに創価学会の「創立の日」と定められた。創価学会は「師弟不二の大闘争」で誕生した。
 戦時中、軍部政府に抗して生命尊厳の仏法を弘めた牧口、戸田の両会長は投獄され、牧口会長は獄死した。殉教した日は、昭和19年(1944年)の「11月18日」であった。
 不惜身命の魂を継いだ戸田会長は生きて出獄した後、牧口会長の正義を広く日本に宣揚した。
 さらに、戸田会長の精神を体現した池田名誉会長は、共戦の同志と広宣流布の大旋風を起こし、世界192カ国・地域に広がる平和・文化・教育の大連帯を築き上げた。先師・牧口会長、恩師・戸田会長の功績は、世界五大州に広まった。
 そして、初代会長70回忌の「創立の月」、創価三代の師弟の精神が結晶した「広宣流布大誓堂」が落慶し、世界宗教として本格的に飛翔する“時”を迎えたのである。
 この「師弟誓願の大殿堂」で行われた創立記念勤行会には、原田会長が各部の代表と出席。牧口初代会長の崇高な生涯をしのび、創価学会常住の御本尊に勤行・唱題するとともに、世界広布新時代を開く前進を誓った。
 原田会長は創価三代の闘争を紹介し、「師弟不二の精神こそ学会精神の骨髄である。師弟の勝利は弟子の勝利で決まる」と力説。日蓮大聖人に直結し、創価三代に連なる我らは異体同心の大団結で、広布大願を実現していきたいと強く語った。


名誉会長のメッセージ


大勝利の生命の旅を共々に

創価の旭日で世界を包め
御聖訓
「我が弟子等・大願ををこせ」

 一、本日(18日)は、栄光の創立記念日であるとともに、創価の父であられる牧口常三郎先生が、不惜身命・死身弘法を貫かれて殉教なされた日であります。
 それは、昭和19年(1944年)11月18日。まさに朝日が昇りゆかんとする早朝6時過ぎでありました。
 私は今朝方、一番で、このあまりにも崇高な先師を偲び、厳粛に追善回向の題目を送らせていただきました。
 思えば、60年前、学会本部が西神田から、ここ信濃町への移転が整って、「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の常住御本尊の御前で、初めて行われた公式行事は、牧口先生の10回忌法要でありました。
 その席上、戸田城聖先生は、牧口先生を獄死せしめた権力の魔性に憤怒されながら、師子吼されました。
 「私は弟子として、牧口先生の残された大哲学を、世界に認めさせる」「私の代にできなければ、君らがやっていただきたい。頼みます」と。
 この師弟の誓願は、今や、世界192カ国・地域に広がる「平和」「文化」「教育」の大連帯となって結実しました。
 両先生の熱願であった創価学園も、創価大学も、またアメリカ創価大学までも創立し、力ある社会貢献の人材を陸続と送り出しております。
 さらに、牧口先生の50回忌に際し、創価大学を見守る丘に、東京牧口記念会館を建立しました。
 そして、70回忌の秋、ここに、かくも荘厳に、「広宣流布大誓堂」を落慶することができたのであります。
 本日の式典には、牧口家の皆様、戸田家の皆様もご出席くださっております。
 私たちは、弟子の総意をもって、この師弟不二の広宣流布大誓堂を、報恩の赤誠を込めて、両先生に謹んで捧げさせていただこうではありませんか!(大拍手)

万人の成仏へ不断の大闘争
 一、法華経本門では、仏の生命は久遠より常住不滅なりと明かされました。
 その真髄が説かれた寿量品は「毎自作是念 以何令衆生 得入無上道 速成就仏身」(創価学会版法華経493㌻)と結ばれております。
 すなわち、「仏は常に、どのようにすれば、衆生を無上の道に入らせ、速やかに仏の身を成就させることができるかと、念じている」というのであります。
 要するに仏とは、ただひたすらに民衆の幸福を願い、「万人の成仏」のために、この娑婆世界でたゆまず戦い続ける「一念」であり、「生命」であります。
 誓願が永遠なるゆえに、仏の生命け水遠なのであります。
 日蓮大聖人は、「毎自作是念の悲願」(御書466㌻)と言われました。この悲願を離れて永遠の仏はありません。
 大聖人は、熱原の法難の渦中、若き南条時光に厳然と「願くは我が弟子等・大願ををこせ (同1561㌻)と仰せになられました。そして、広布の大願に命を捧げていけば、露を大海に入れ、塵を大地に埋めるように、永劫に朽ちることのない大生命となり、仏の大境涯に連なることができると約束くださっております。
 この御本仏の仰せに寸分違わず、五濁悪世の現代において、牧口・戸田両先生を先頭に、「大法弘通慈折広宣流布」の大願を起こし、あらゆる三類の強敵と戦い抜いてきた地涌の菩薩の陣列こそ、我ら創価の師弟なのであります。
 健気な同志は、いかなる悪口罵詈の迫害も、いかなる宿命の嵐も、断固と勝ち越え、生老病死の苦悩も常楽我浄の大歓喜へと転じてこられました。
 広布の途上に逝かれた功労の創価家族の生命も皆、生死不二の法理の上から、この大誓堂の会座に連なっておられることと、私は確信いたします。
 我らには「広宣流布の大誓願の御本尊」があります。
 我らには「広宣流布の大誓願の師弟」があります。
 そして、我らには「広宣流布の大誓願の同志」がおります。
 ゆえに、我ら創価の師弟は、広宣流布の大誓願とともに永遠なのであります。
 一、諸天も創価の前進を寿いでくれております。この大誓堂を、今朝は輝く旭日も燦々と照らし、今夜は満月も黄金の光で包みゆくことでありましょう。
 さあ、我らは、異体を同心とする団結で、苦楽を分かち合い、いよいよ明るく仲良く賑やかに、所願満足の大勝利の生命の旅を共々に飾りゆこう!
 これからも、忍辱の鎧を着て、勇気の声を響かせ、人類の心を聡明に結び合いながら。この地球上に「立正安国」の楽土を築き広げていこうではないか!(大拍手)
 わが誉れの全同志、万歳!
 寒いので、風邪などひかないように!

  晴れわたる凱歌の「創立の日」の朝に
2013-11-19 : スピーチ・メッセージ等 :
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広宣流布 誓願の碑

広宣流布 誓願の碑 
  (2013.11 広宣流布大誓堂 広宣ホール)

 「創立の日」を記念し、池田名誉会長が先師・牧口初代会長、恩師・戸田第2代会長への報恩を込めて認めた「広宣流布 誓願の碑」の碑文。この碑は、東京・信濃町の広宣流布大誓堂の「広宣ホール」に設置されている。

碑文

 一閻浮提広宣流布は日蓮大聖人の御遺命なり。
 創価学会は広宣流布を実現しゆく唯一の正統たる教団なり。

 一九三〇年十一月十八日──
 宿縁深厚なる師弟によりて創価学会は誕生せり。
 先師 牧口常三郎初代会長は戦時中、生命尊厳の仏法を弘め、軍部政府に投獄せられ殉教なされたり。
 生きて牢獄を出た恩師 戸田城聖第二代会長は、地上から悲惨の二字をなくさんと生涯を捧げらる。
 師の不惜身命の精神を継ぎ、第三代会長として我は立ちたり。共戦の同志と共に妙法という幸福の種を蒔きし勇猛精進の歴史よ。世界一九二箇国・地域に平和と文化と教育の花は爛漫と咲き薫る。

 二〇一三年十一月十八日──
 先師の魂魄を留め、恩師が広宣流布の指揮を執りたるここ原点の地・信濃町に、第三代の発願し命名せる「広宣流布大誓堂」は建立されたり。
 須弥壇には「大法弘通慈折広宣流布大願成就」と認めらる創価学会常住の御本尊を御安置奉る。
 我ら民衆が世界の立正安国を深く祈念し、いかなる三障四魔も恐るることなく、自他共の人間革命の勝利へ出発せる師弟誓願の大殿堂なり。

 報恩抄に宣わく「日蓮が慈悲曠大ならば南無妙法蓮華経は万年の外・未来までもながるべし」。
 広宣流布は、世界の平和と社会の繁栄を開きゆく大道なり。全人類を救わんとする、我らの久遠の大誓願なり。今、地涌の菩薩は陸続と躍り出て、法華経の人間主義の大光は五大州を照らす。
 日蓮大聖人に直結し創価三代に連なる宝友が異体同心の団結で、末法万年にわたる「広宣流布」即「世界平和」の潮流をいよいよ高めゆかんことを、ここに強く念願するものなり。


   先師・恩師への報恩を込めて
     創価学会第三代会長
            池田大作
2013-11-19 : 碑文 :
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モンゴル国 人文大学 「名誉人文学博士号」授与への謝辞

モンゴル国 人文大学 「名誉人文学博士号」授与への謝辞
        (2013.11.15 創価大学本部棟)

 モンゴル国の「人文大学」から、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉人文学博士号」が贈られた。平和と人道の思想を広げ、青年育成に尽力した貢献を讃えるもの。授与式は15日、B・チョローンドルジ学長、同大学大学院のCh・ゼギーマー院長、同大学言語・文化学部のTs・プレブスレン教授、モンゴル日本友好協会のL・ダシプレブ会長が出席し、東京・八王子市の創価大学で行われた。
 紅葉の彩りが美しい創大キャンパス。
 モンゴル「人文大学」の一行が、本部棟に到着した。
 「ソウカ・イフ・ソルゴーリド・タフタイ・モリルノー!(創価大学へようこそ!)」。学生たちの歓迎の言葉がロビーに響く。
 モンゴルの民族衣装「デール」を身にまとった学生が、モンゴル語であいさつ。さらにモンゴル語と日本語で「母」を合唱し、創大の日本舞踊部が華麗な舞を披露する。
 学生たちの姿をじっと見つめる学長。あいさつした学生に歩み寄り、「きれいな発音ですね!」と笑顔で。皆に向かって「温かな歓迎、本当にありがとうございます」と感謝を述べた。
 首都ウランバートルに立つ人文大学は1979年、モンゴル国立大学傘下のロシア語単科大学として創立された。90年には、ロシア語以外の言語も取り入れた外国語大学に発展。98年、人文社会系の総合大学として「人文大学」と改称した。
 現在は「情報通信マネジメント」「言語・文化」「ビジネス」の3学部と大学院などに約5000人が学ぶ。
 「国際関係と英語通訳」「国際ビジネス経営とドイツ語通訳」など2重専攻による学位取得が可能で、卒業時に二つの証書を受けることもできる。世界28の大学・学術機関との交流・協力活動にも力を入れている。



チョローンドルジ学長の授章の辞

人間と社会の進歩のため自らの生涯をかけて尽力

 一、本日、私たちはモンゴル国・人文大学の学問を探求する同志の名において、池田大作先生に「名誉人文学博士号」を授与すべく、訪問させていただきました。
 「未見の知己《ちき》」、すなわち、顔を合わせて会う前から心の友であるという日本の美しい言葉があります。この言葉は、わが大学の教職員を代表して、私たちがここを訪れた理由を、より明確に表しています。
 わが人文大学は、この名誉博士の学位記を、社会の発展に格別の貢献をされ、現代の高等教育の発展に尽力されている優れた方々に授与する伝統を有しています。
 私たちは、創価学会名誉会長、創価学会インタナショナル会長、そして創価大学創立者の池田先生が、平和と人道主義を尊重する思想を、社会に発展・普及させる清き事業において尽力されている著名な啓発者であることをよく存じ上げており、深い尊敬の念を抱いています。
 一、教育者、若者たちが学び続けているユークリッド幾何学の公理のように、人生における友好関係や、先ほど学生たちが歌ってくれた「母」の曲に込められた人間の愛情は、いつの時代になっても失われない価値観です。
 池田先生のこれまでのご活躍、ご尽力、ご著作は、全ての世代において、特に青年世代が働き生きていく指針を確立するうえで多大な影響を与え続けています。
 「どんなに厳しい絶望的な状況でも、人に信頼と希望を与える人をリーダーと呼ぶ」という識者の言葉があります。この言葉は今や“賢者の金言”のリストに加えられています。これは池田先生の言葉です。
 大学の任務は、リスクを引き受け、責任を背負う力と、決断して他者を率いる能力を持つ、真のリーダーを養成することだと考えられます。
 これは、人文大学も創価大学も同じであると思います。その意味で両大学は同じ精神、同じ目的を持っていることを強調したいのです。
 人間の知恵のエネルギーは無限です。この人間のエネルギーを時代から時代へ継承し、光り輝く思想と尊い伝統を保持しつつ、豊かにしていくことにおいて、池田先生が残してきた功績は多大なものがあります。
 人間をテクノロジーの付属品にすることなく、人生の手綱を握る主人であらしめ、時代や環境の変化にかかわらず、生きることの意味を説くことが、青年世代にとって重要な意義を持っているのです。
 こうした未来を見据えた池田先生の活動を私たちは高く評価しています。
 世界の全ての物がお互いに引き合うという物理の法則があります。
 人間もまた、当てもなく、散り散りに進むのではなく、団結し、力を合わせて平和に生きることを希求するものです。
 この英知光る“引力の法則”を人々に理解させ、確信させるに当たり池田先生の思想は、大いに影響を与えています。
 一、日本においても、モンゴルにおいても、科学技術は社会の発展をけん引する要因になっています。
 その意味で、大学は若い世代を未来に送り届ける“列車”であります。
 そして、大学の教職員である私たちは、社会と人間のために自らの人生をかけて尽力している著名な学者、啓発者、社会貢献に携わる方々に深い敬意の念を抱くのです。
 この敬意の表明として、尊敬する池田先生に人文大学「名誉人文学博士号」を授与することを決定いたしました。
 尊敬する池田先生のご健勝をモンゴル国・人文大学の教職員一同、お祈り申し上げます(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

青年よ、創造と革新の使命に生きよ

語学は「人を結ぶ道」「文明を結ぶ橋」
世界の良き友と学び合い 友情の大草原を!


モンゴルに伝わる格言
勇気があれば物事は成就し 努力があれば幸福が象たる

 一、今、私の胸には、憧れの詩心の大国モンゴルの雄大な、そして荘厳な人間の讃歌、生命の讃歌が幾重にも響いてまいります。
 太陽とともに、月光とともに、偉大な人間を創り、偉大な生命を育んでおられる、偉大な大教育者の先生方をお迎えでき、これほどの喜びはございません。誠に誠に、ありがとうございます!(大拍手)
 「青年の大草原」が広がり、「人材の大山脈」が連なる貴国において、目覚ましい躍進を遂げておられる「私学の雄」こそ、貴・人文大学であります。
 その最高学府より、「創価教育」の原点の日である11月18日を前に、意義深き英知の称号を賜りました。厚く御礼を申し上げます。
 私は、この栄誉を、貴国を敬愛し、貴国との平和友好を願ってやまなかった創価教育の父である牧口常三郎先生と戸田城聖先生のお二人の師匠に謹んで捧げさせていただくものであります(大拍手)。
 一、きょうは、若き世界市民の皆さんとともに、貴大学の理念と、貴国の伝統精神に学びながら、大きく3点、心に刻みたい。
 第1は、「言葉で心を結ぼう! 一人一人を大切に!」という点であります。
 貴大学は、ロシア語を教える単科大学を淵源とし、外国語大学、さらには人文科学の総合大学へと大発展してこられました。
 「語学」は、人間と人間とをつなぐ「道」です。文明と文明とを結ぶ「橋」です。
 貴大学が、チョローンドルジ学長の卓抜なる指揮のもと、語学教育の伝統を生かしながら、国際舞台で活躍する数多《あまた》の英才を育成し、相互理解の促進と地球社会の連帯に果たしてきた貢献は、高く賞讃されております(大拍手)。
 思えば、13世紀に築かれた大モンゴル帝国は、「力による支配」を超え、多様な文化を取り入れて成長した、多人種・多民族の大連合体でもありました。
 そこで大きな役割を果たしたのが、語学に熟達し、多元的な視野を持つ人材群であります。
 チンギス・ハーンの孫であり、「元」の初代皇帝となったフビライは、「息子たちよ、人を強制して支配しようとしてはならない。最も大事なことは人の『心』をつかむことである」との言葉を残したとも伝えられております。
 「元」の中枢には、モンゴル語のほか、アラビア語、ペルシャ語、ウイグル語、女真語、チベット語、中国語など各言語の書記が置かれ、広大な領域の最前線から集められた情報が記録されていったといいます。
 異なる民族の文化から積極的に学んだモンゴル帝国の開放性について、私は、貴国を代表する文学者のドジョーギーン・ツェデブ博士との対談でも語り合いました。
 博士は、他民族を差別せず、優秀な人材を進んで登用したことが、モンゴル帝国の大発展をもたらしたと、鋭く指摘されていたのであります。

創大で活発な留学生の往来
 一、本日の式典は、光栄にも、長らく在日モンゴル大使館の公使として活躍されてきた、ダシプレブ会長も温かく見守ってくださっております。
 さらに、日本を代表する名通訳である大束《おおつか》亮先生が、きょうも、両国の心の素晴らしき「懸け橋」となってくださっており、感謝に堪えません(大拍手)。
 わが創価大学も、貴国と日本との国交樹立に先駆して、開学の当初よりモンゴル語の講座を開設いたしました。頼もしいことに、貴国との留学生の往来も、活発に続いております。
 この席には、貴国へ留学した創大生の代表とともに、貴国からお迎えしている大切な留学生の方が参加してくれており、うれしい限りです(大拍手)。
 どうか、創大生、短大生の皆さんは、このグローバルな学びの広場で、さらに楽しく溌剌と語学力を磨いていってください。
 そして、一人一人、多彩な、かけがえのない個性を持った世界の良き友と学び合い、成長し合いながら、21世紀の平和と友情の大草原を開いていっていただきたいのです。
 一、若き皆さんと銘記したい第2の点は、「わが使命の道を進め! 創造と革新の前進を!」ということであります。
 モンゴルの希望の未来を目指しゆく学生たちに、チョローンドルジ学長は、こう訴えておられます。
 「他人のつくった道を進むことは容易であるが、革新には至らない。他人のできないことを行い、創造して、自らの精神と労働の力によって自らの道を切り開いてこそ、君たちは社会の革新を実現できるのです」
 まさしく、「創造」と「革新」こそ、青年の特権でありましょう。わが創大に脈打つスピリットも「創造的生命」であります。
 新たな道を開く──それは立ちはだかる困難や壁との戦いです。
 しかし、青春にとって、壁は突き破るためにある。困難は勝ち越えるためにある。
 私の好きなモンゴルの格言に、「勇気があれば、物事は成就する。努力があれば幸福がやってくる」とあります。
 恐れなき勇気と、弛みなき努力の翼によって、創造的生命は飛翔する。
 なかんずく、これからの青年たちの瑞々しい探究と価値創造が、いまだ人類に秘められた知恵と力を解き放っていくことを、私は信じ、祈り、期待してやまないのです。

民衆と共に! 民衆の中へ!
 一、第3に、皆で共有したいことは、「大誠実であれ! 民衆への奉仕を!」という一点であります。
 民衆奉仕の崇高なる精神は、モンゴルの国旗に描かれた図柄「ソヨンボ」にも、表れています。国旗には、火、太陽、月などとともに、上と下に三角の意匠が配されています。
 この図柄については、さまざまな意義が込められています。なかんずく、モンゴルの偉大な知性として名高いビャムビーン・リンチェン先生は、「上の立場にある者も、下の立場にある者も、民衆への奉仕において誠実かつ正直であれ!」との精神性を強調されているのであります。
 私ども創価大学も、「民衆立」の大学として、大学に行けなかった庶民のために尽くし、恩返しを果たしていくことを、誇りとし、使命としてきました。
 「民衆と共に!」「民衆の中へ!」そして「民衆のために!」。
 この信念に徹する人生ほど、強いものはありません。
 一、貴大学の校章には、無量の宝と英知の象徴である「如意宝珠」と、美しき「白蓮」が描かれています。
 泥の中から清浄無比の花を咲かせる白蓮の如く、厳しい現実社会の真っ只中で誠実に民衆に献身しゆくリーダーたれ! そこにこそ、自在の知性を尽きることなく発揮し、自他共に幸福の花を咲き薫らせていくことができる。
 ──そう青年たちを励ましてくれているように、私は思えてならないのであります。
 モンゴル語にも翻訳されている「法華経」では、悪世の中で民衆のために戦うことを誓った地涌の菩薩の姿が、まさに「如蓮華在水(蓮華の水に在るが如し)」と説かれております。
 さあ、私たちも、尊敬する貴大学の諸先生方と一緒に、天翔る駿馬に乗って、アジアから世界へ希望の大光を放つ「人間教育の世紀」を開いていこうではありませんか!
 その決意を、貴国の大詩人ヤボーホラン先生の詩歌に託させていただきます。
 「駿馬の強さを見せるには、遥かな目標が必要だ。
 民衆の望んだものに、思い巡らせて駆けていけ!
 駿馬と私、我らには、世界の舞台が必要だ」と。
 終わりに、貴・人文大学の永遠の発展、そして諸先生方のますますのご健勝を心からお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 イフ・バヤルララー!(モンゴル語で「誠に、ありがとうございました!」)(大拍手)
2013-11-17 : スピーチ・メッセージ等 :
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「世界広布新時代第1回本部幹部会」「SGI総会」へのメッセージ

「世界広布新時代第1回本部幹部会」「SGI総会」へのメッセージ
        (2013.11.9 東京戸田記念講堂)

 「広宣流布大誓堂」の完成と11・18「創価学会創立記念日」を祝賀する「世界広布新時代第1回本部幹部会」が9日午後、「SGI(創価学会インタナショナル)総会」の意義を込め、巣鴨の東京戸田記念講堂で晴れやかに開催された。これには、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長をはじめ各部の代表が、85カ国・地域330人のリーダーと出席。47都道府県を同時中継で結んだ幹部会には、池田大作名誉会長がメッセージを贈り、創価の希望のスクラムを一段と大きく広げながら、我らの誓願の星である、この地球の未来を赫々と照らしていこうと呼び掛けた。さらに「師と弟子が 大誓願の 凱歌城」「君と我 地涌の誓いの 勝利舞」と記念の句を詠んだ。席上、来月1日から順次、全国の同志が集い、「広宣流布大誓堂」で「広宣流布誓願勤行会」が開かれることが、原田会長から発表された。

原田会長のあいさつ(要旨)

 一、「広宣流布大誓堂」の落慶と11・18「創立の日」を記念する「世界広布新時代第1回本部幹部会」ならびに「SGI(創価学会インタナショナル)総会」の開催、誠におめでとうございます(拍手)。
 本日は、本部幹部会としては過去最高の海外85カ国・地域から、330人の同志が参加されています。遠いところ、ようこそお越しくださいました。

周辺諸施設を総本部と総称
 一、いよいよ、われらの世界広布の大本陣が完成しました。世界平和を祈り、一閻浮提広布を必ずや実現せんとの、この師弟誓願の大殿堂を、池田先生から、“世界広布の大願成就を誓い、祈念する大殿堂”という意味で、「広宣流布大誓堂」(広宣流布の大願を誓う堂)と命名していただきました。大変におめでとうございます(拍手)。
 併せて、この大誓堂をはじめ、信濃町周辺の諸施設を、今後は、「総本部」と総称することとなりました。その中核となる根本の道場こそが「広宣流布大誓堂」です。
 この広宣流布大誓堂では今月5日、池田先生に導師を賜っての落慶入仏式が執り行われ、創価学会常住の「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の御本尊が御安置されました。
 この御本尊は、戸田先生の広宣流布への大誓願に応じて、御本仏が創価学会に、広宣流布の大願成就を約束された御本尊であるといっても過言ではありません。
 まさに世界広布を進めゆく学会にとって、魂となる「広宣流布の御本尊」です。
 そして12月1日から、広宣流布大誓堂では「広宣流布誓願勤行会」が厳粛に営まれます。
 さあ、いよいよ、新しい世界広布の時代が開幕します。新しい自分自身の師弟誓願の戦いが始まります。
 私どもは、この大誓堂に順次集い来り、大法弘通の御本尊に広宣流布を祈念・誓願し、わが使命の実現に出発してまいりたいと思います。
 創価学会にとって本日は、名実共に、世界宗教としての本格的な船出の日となりました。大変におめでとうございます(拍手)。
 一、戸田先生は厳然と師子吼されました。「私のいるところが本部だ!」と。
 だからこそ同志は、戸田先生を求めて西神田の旧学会本部へ、池田先生を求めて信濃町の学会本部へと訪れてきました。
 師匠への勝利の誓願、そして勝利の報告。この師弟共戦のリズムの中で、一人一人が人生と広布の“栄光の歴史”を開いてきたのです。
 すなわち、広宣流布大誓堂は、牧口先生、そして戸田先生と池田先生の師弟勝利の象徴であり、池田先生と私たちの師弟勝利の象徴です。
 三代会長の師弟の精神が、未来永遠に脈打つ広宣流布大誓堂であるがゆえに、それは、師匠直結の信心に生きゆく、池田門下の一人一人にとっての城でもあるのです。
 日蓮大聖人は仰せです。「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(御書1463㌻)
 私どもは「広宣流布大誓堂」落慶の喜びを胸に、いよいよ世界広布への誓願の心を一つにして、折伏・弘教の一大宗教運動を展開してまいりたい。

青年の先駆が発展の原動力
 一、今月発売となる小説『新・人間革命』第25巻は、「福光」の章から始まる、ひときわ感動的な内容となっています。
 その一節に、このようにあります。
 「広宣流布というのは、一万メートル競走のように、ゴールがあって、そこにたどり着いたら、それで終わるというものではない。むしろ、“流れ”それ自体であり、常に、いつの時代も青年が先駆となり、原動力となって、さらに“新しい流れ”をつくり続けていく戦いなんです」と。
 「広宣流布大誓堂」の落慶は、ゴールではありません。スタートです。
 きょうより私どもは、自分にしかできない広宣流布運動として、「10人の本当の友人づくり」と、折伏・弘教を目指し、勇敢に挑戦を開始してまいりたい。
 さらに、青年を増やし、青年を育て、万年にわたる、広布の“新しい流れ”を、つくってまいりたい。
 世界広布新時代第2回となる12月の本部幹部会は、世界平和原点の地であり、小説『人間革命』執筆開始の地である、沖縄で開催致します。
 折伏・弘教、聖教新聞の拡大と、明「世界広布新時代 開幕の年」に向けて、猛然と、その助走を開始しようではありませんか(拍手)。

池田名誉会長のメッセージ

地球を照らせ 希望の対話の光で

師と弟子が 大誓願の 凱歌城
青年の英知と創造力で平和の楽土を


 一、「世界広宣流布」の新たな山へ登りゆく、大いなる一歩が、今ここに、威風堂々と踏み出されました。
 日本全国を結び、さらに五大陸、85カ国・地域の宿縁のリーダーが集われて、歴史的な新時代第1回本部幹部会、誠におめでとう!
 世界最高峰のアメリカSGI(創価学会インタナショナル)のスーパーサウンズの皆さん、本当にありがとうございます!
 音楽隊、鼓笛隊、合唱団をはじめ、青年部・未来部の皆さん方の演奏も歌声も、創立100周年へ轟きわたる希望と勝利の妙音なりと、私は心から讃えたいのであります。
 本当に本当に、ありがとう!
 偉大なる全同志の祈りと真心と奮闘ありて、「広宣流布大誓堂」が誕生いたしました。御本仏・日蓮大聖人が尊き尊き皆さん方を「一閻浮提第一の大誓堂造りたり」と御賞讃くださることは、絶対に間違いありません。
 この皆さん方の名誉と功徳は無量無辺であり、必ずや一家眷属に万代までも流れ伝わることでありましょう。
 尽きせぬ感謝を込めて、「師と弟子が 大誓願の 凱歌城」と贈ります。

悲嘆を希望に! 苦悩を喜びに!
 一、私たちが朝晩の勤行で読誦している法華経寿量品の自我偈に、「園林諸堂閣 種種宝荘厳 宝樹多花菓 衆生所遊楽」(創価学会版法華経491㌻)等と、誠に美しいリズムの一節があります。
 わかりやすく申し上げれば──
 「衆生が、この世界が滅んで、大火に焼かれてしまうと嘆く時も、仏の住むこの国土は安穏であり、常に喜びあふれる天界・人界の衆生で満ちている。
 そこには、豊かな庭園や林、立派な殿堂があり、種々の宝で荘厳され、宝の樹には、たくさんの花が咲き香り、多くの実がなっている。
 まさに衆生が遊楽する所なのである。
 天人たちは鼓を撃って 常に妙なる音楽を奏でてくれている」──と。
 新たな「宝の城」の完成を祝賀する本日の式典は、まさしく、この経文さながらの晴れやかな「衆生所遊楽」の集いではないでしょうか。
 我ら創価の師弟は、戦乱や災害や病気が渦巻く悪世末法の真っ只中に、この「衆生所遊楽」の世界を広げゆくことを、あえて誓い願って、躍り出た地涌の菩薩であります。
 それは、釈尊そして大聖人から託された、広宣流布の誓願であります。
 ゆえに、我らは、何ものをも恐れず、民衆一人一人から、最も尊厳なる仏の生命を呼び覚まし、悲嘆を希望に変え、苦悩を喜びに変え、不安を勇気に変えて、「人間革命」の波を起こしてきました。
 さらにまた、仏法の人間主義を基調とした「平和」「文化」「教育」の対話・交流によって人類を結び合い、いやまして青年の英知と創造力を高めながら、共に生きゆく安穏の楽土を創り開いてきました。
 きょうも、わが創価の誉れの友は、東北の被災地をはじめ日本中、世界中それぞれの誓願の国土で、仏に等しい不屈の忍耐をもって、人のため、社会のため、大誠実の貢献を貫いてくれているのであります。

自他共の幸福へ
 一、日蓮大聖人は、一切衆生にとって、南無妙法蓮華経と唱えるより外に真の遊楽はない」(御書1143㌻、通解)と結論され、「苦をば苦と悟り、楽をば楽と開き、苦楽ともに思い合わせて南無妙法蓮華経と唱え切っていきなさい」(同㌻、通解)と仰せになられました。
 我らの題目は、広宣流布の誓願の題目であります。これほど強く、これほど深く、これほど明るい、「歓喜の中の大歓喜」の音律はありません。
 いかに厳しい苦難があっても、断じて負けない。題目の力で自らの悲哀さえも、人々を励まし救いゆく慈悲に転じて、朗らかに前進するのです。
 私と皆さんの生命は、この誓願の題目で結ばれ、常に一緒であります。
 戸田先生は、私たちに呼びかけられました。
 「『衆生所遊楽』──すなわち我々は楽しむために、この世に生まれてきた。自分も幸せになり、人も幸せにすることを広宣流布というのだ。大変であればあるほど、我らはいよいよ楽しく戦おうではないか!」と。
 新たに完成した「広宣流布大誓堂」を中心に、創価という無限の希望のスクラムを、さらに一段と大きく広げながら、私たちの誓願の星である、この地球の未来を赫々と照らしていこうではありませんか!
 終わりに、わが敬愛する世界192カ国・地域の久遠の同志へ、「君と我 地涌の誓いの 勝利舞」と贈り、私のメッセージといたします。
 皆さん、お元気で!
 共々に、ますます健康で、ご長寿を!(大拍手)
2013-11-17 : スピーチ・メッセージ等 :
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広宣流布大誓堂 落慶記念勤行会へのメッセージ

広宣流布大誓堂 落慶記念勤行会へのメッセージ 
    (2013.11.8 広宣流布大誓堂 大礼拝室)

 東京・信濃町に完成した、総本部の落慶記念勤行会が8日、諸天も寿ぐ秋晴れのもと、晴れやかに行われた。席上、総本部の新名称「広宣流布大誓堂」が発表された。総本部の呼称は今後、広宣流布大誓堂を中心とした、信濃町周辺の学会施設の総称として用いる。記念勤行会には、池田大作名誉会長が万感のメッセージを贈り、祝福。原田会長、正木理事長が全世界の代表と共に、創価学会常住の御本尊に世界広宣流布を誓い、深く祈念した。


原田会長のあいさつ

三代の会長と永遠に異体同心
世界宗教として堂々と飛翔


 一、ただ今は皆様と共に、私どもの久遠の使命である「広宣流布大願成就」への誓願の祈りを捧げさせていただきました。
 池田先生は5日、この大礼拝室の入仏式を執り行ってくださいました。
 先生は威風堂々とした質実剛健の威容を大変に喜んでくださり。「本当に立派に出来た。このように素晴らしい建物は見たことがない」とまで大絶賛してくださいました。
 先生の今日までの大闘争と、未来を展望する壮大なご構想によって、いよいよ、ここに世界宗教としての創価学会が、尽末来際へと飛翔しゆく根本の道場が完成したのであります。
 この建物は、先生から「広宣流布大誓堂」と命名していただきました。
 また、ここ広宣流布大誓堂を中心とした、世界広布の本陣たる東京・信濃町周辺のもろもろの施設を総称して、今後は創価学会の「総本部」と位置づけ、呼称してまいりたいと思います。
 まさに世界広布の本丸である広宣流布大誓堂の堂々たる落成によって、創価の大城たる総本部も、世界宗教にふさわしい陣容を整えることになったのであります。
 また、ここに御安置されている「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の学会常住の御本尊は、戸田先生が会長に就任されるや、学会の前進の「金剛不壊の大車軸」として発願され、「広宣流布大願の大御本尊」と呼ばれた御本尊であります。
 戸田先生は、この御本尊を「法華弘通のはたじるし」として題目の大音声《おんじょう》を響かせ、75万世帯へ怒涛の前進を開始されました。
 池田先生もまた、この御本尊まします旧・学会本部の師弟会館から、厳然と広宣流布の指揮を執ってくださいました。
 戸田先生が逝去されて以来のその足跡は、まさに東奔西走。席の温まる暇もないほどの勢いで国内各地に刻まれ、全てが広布のくさびとなり、今日の盤石な平和勢力構築にいたりました。
 さらに、第3代会長就任直後の北南米指導から始まった世界広布の歩みも、五大州54カ国・地域にまで及び、192カ国・地域での広布伸展という仏法史上、未曽有の拡大となりました。
 戸田先生の大折伏も池田先生の世界広布の大躍進も、全ては、広宣流布の信心をもってこの御本尊のもとから始まったものであります。そして、光り輝く功徳の人生を築いてきているのであります。
 私ども池田門下もまた、この御本尊のもと、永遠に創価三代の師弟に心を合わせ、異体を同心とし、「一閻浮提広宣流布」の大誓願を断じて果たしてまいりたい。
 今後、この御本尊のもとに集われる世界の同志と共に、広布誓願の祈りを捧げ、21世紀の世界を、平和と幸福の輝く「創価の世紀」へと、断じて変革してまいりたいと思いますが、いかがでしょうか(大拍手)。
 一、ここには、世界85カ国・地域から330人の尊い地涌の菩薩が集われています。本当に、きょうは、ようこそ遠くからお越しくださいました(大拍手)。
 さらには先生と共に広布を切り開いてこられた草創の先輩方、そしてまた、現在、各地で広布の指揮を執るリーダーと、まさに全世界の地涌の陣列の代表が一堂に会しました。
 御聖訓には「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや、剰《あまつさ》へ広宣流布の時は日本一同に南無妙法蓮華経と唱へん事は大地を的とするなるべし」(御書1360㌻)と仰せであります。
 これから陸続と、ここに集い合う地涌の同志が、一心に広宣流布を祈り、自らの使命の場所で一人立ち、異体同心の前進を貫けば、日本の広宣流布も、さらには創価の師弟の誓願である世界広布も、必ずや成し遂げることができる。この大確信のもと、私どもは、何があろうと広布拡大に邁進してまいりたい。
 また、この大確信で全国・全世界の地涌の同志が決然と立ち上がる姿そのものが、先生が呼び掛けてくださった21世紀の学会の発迹顕本である。このように確信いたします。
 まずは本日、ここに集い合うことのできた私どもから同志に範を示し、生まれ変わった自分自身で世界広布へ大前進を開始しようではありませんか(大拍手)。

名誉会長のメッセージ

我らの誓願は「全民衆の幸福」
さあ正義と希望の大前進を!


 一、皆、おめでとう! 晴れ晴れと、日本全国、そして、世界85カ国・地域の偉大な広宣流布の指導者が一堂に会しての落慶記念勤行会、本当にうれしい。
 この大殿堂の南側と北側には、それぞれに八本の柱が立ち並んで、来館される方々をお迎えいたします。
 日蓮大聖人は、「御義口伝」で、「此の品」(=普賢品第28)の時最上第一の相伝あり、釈尊八箇年の法華経を八字に留めて末代の衆生に譲り給うなり八字とは当起遠迎当如敬仏の文なり」(御書781㌻)と仰せです。
 八本の柱は、「必ず仏の如くに法華経の行者を敬う可し」(同)という「法華経の心」、すなわち学会員を仏の如くに大切にする「創価の心」を体した八文字の象徴なりと、私は後世のために申し上げておきます。
 ともあれ、本日、記念すべき最初の勤行会に当たり、創価学会常住の御本尊の御前で、日本の私たちが、まさに立ち上がって、世界の尊きリーダーの皆さん方に「仏を敬うが如く」万雷の大拍手をお送りしたいと思いますが、どうでしょうか!(大拍手)
 一、先日、私も厳粛に原田会長たちと入仏式に臨みました。
 今年は、戦時中の牧口先生と戸田先生の法難から70年。かくも立派に、かくも堂々と大殿堂が完成したことは、まぎれもなく、創価の師弟の凱歌の証しであります。
 牧口先生、戸田先生はどれほど喜んでくださるであろうかと、私はお二人の尊容を偲びつつ、報恩の祈りを捧げました。
 とともに、紛然と競い起こる三障四魔にも負けず、私と苦楽を共に、これほどの学会を築き上げてくれた誉れの全同志に、満腔の感謝の題目を送りました。
 そして懇ろに、広布の途上に亡くなられた全ての宝友たちの追善回向をさせていただきました。

三世に崩れぬ常楽我浄の大宮殿
 一、「近代建築の巨匠」ル・コルビュジエは語っております。
 「建築は、存在のすべてをかけて尽くした者に対して、それに報いる特別な幸福をもたらしてくれるだろう」(岸田省吾・櫻木直美訳『建築家の講義──ル・コルビュジエ』丸善)というのであります。
 年齢や体調などで、この場所に来られない方もおられるでしょう。しかし広宣流布に尽くし、今日まで創価の大建設を荘厳してくださった方々の生命には、一人も残らず無量無辺の福徳が積まれ、必ずや三世に崩れざる常楽我浄の大宮殿が輝きわたることは絶対に間違いない。功徳も歓喜も皆、一緒です。何の心配もないと私は断言します。
 一、さて大聖人は、命にも及ぶ佐渡流罪の大難の中で、「大願を立てん」(御書232㌻)と宣言なされました。
 一切衆生を救う「柱」「眼目」「大船」になるとの誓いに立たれて、ただただ、広宣流布の実現を願われたのです。
 「大願」とは「法華弘通」つまり「広宣流布の大願」にほかなりません。
 大聖人の立宗より700年。闘諍言訟の末法が極まった現代にあって、この御本仏のお心のままに、「広宣流布」の大願を成就することを誓って立ち上がった仏意仏勅の教団が、創価学会であります。
 「広宣流布の大願」と「仏界の生命」とは一体です。
 だからこそ──この誓いに生き抜く時、人は最も尊く、最も強く、最も大きくなれる。
 この誓いを貫く時、仏の勇気、仏の智慧、仏の慈悲が限りなく湧き出でてくる。
 この誓いに徹し切る時、どんな悩みも変毒為薬し、宿命をも使命へと転じていける。
 これが、創価の最極の同志であります。
 これが、学会の無敵の陣列であります。
 そして、我ら誓願の学会が奉ずる「法華弘通のはたじるし」(同1243㌻)こそ、この大礼拝室に御安置奉った「大法弘通慈折広宣流布大願成就」と、お認めの常住御本尊であられるのです。

久遠の大誓願が光る黄金の会座
 一、私は戸田先生の不二の弟子として、本部の師弟会館で、この御本尊を厳然とお守り申し上げるとともに、一閻浮提への「大法弘通」「慈折広宣流布」の大願成就のために、世界へ打って出ました。
 軍国主義と戦い獄中で殉教された、牧口先生の「立正安国」の誓いを、わが誓いとし、平和と文化と教育の大連帯を全世界に開き、広げてきました。
 この御本尊の御前で、全同志の健康・長寿とご多幸、人間革命と一生成仏を祈り抜きながら、末法万年尽未来際を見つめて後継の人材の大河を創り、完璧なる令法久住への指揮を執り続けてきたのであります。
 そして時は満ち、時は来りて、遂に待ちに待った師弟の大城の完成を見ました。
 まさしく法華経さながらに、全世界から地涌の菩薩が勇み来り、広宣流布の御本尊と境智冥合して、久遠元初の大誓願の生命を、昇りゆく旭日のように光らせ、生まれ変わった息吹で出発する黄金の会座であります。
 この須弥壇の基底部には、日本の全国47都道府県と、世界五大陸の192カ国・地域の石が埋納されております。
 我らの祈りは、わが地域から全地球まで包みます。
 この大殿堂は、「生死一大事血脈抄」の御聖訓の通り、ありとあらゆる差異を超えて、妙法の世界市民が集い合い、「自他彼此の心なく水魚の思を成して異体同心にして南無妙法蓮華経と唱え」(同1337㌻)、民衆の幸福と安穏、社会の繁栄、世界の平和、人類の宿命転換へ、共々に励まし、誓願へ勇猛精進していく究極の人間共和の宝塔なのであります。
 ゆえに本日より、この城を「広宣流布大誓堂」として、世界広宣流布の新時代へ、歓喜踊躍して正義と希望の大前進を開始したいと思いますが、いかがでしょうか!(大拍手)
 大聖人は「ちかいし願やぶるべからず」(同232㌻)と仰せになられました。
 我ら創価の家族は、この広宣流布大誓堂とともに、「ちかいし願」をいよいよ燃え上がらせて、いかなる試練も断固と乗り越え、金剛不壊にして所願満足の大勝利の人生を、仲良く朗らかに飾りゆくことを約束し合い、私の記念のメッセージといたします(大拍手)。
2013-11-09 : スピーチ・メッセージ等 :
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ペルー共和国 ペルー・ラス・アメリカス大学 「名誉博士号」授与への謝辞

ペルー共和国 ペルー・ラス・アメリカス大学 「名誉博士号」授与への謝辞 
         (2013.11.6 創価大学本部棟)

 ペルー共和国のペルー・ラス・アメリカス大学から、創価大学創立者の池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉博士号」が贈られた。授与式は6日、ペルー・ラス・アメリカス大学のルイス・エフライン・ウルタド総長、ラステニア・フェルナンデス・ペレス理事長(総長夫人)が出席し、東京・八王子市の創価大学で行われた。ペルーSGIのシマ議長、ファーレス理事長、スエヨシ主任副理事長らが祝福した。

ウルタド総長の授与の辞(要旨)

地球規模で人々に幸福を贈る卓越した人間主義のリーダー

 尊敬する池田大作先生は、かつて「教育は人間をつくる聖業である」と言われました。この言葉に込められた思いに、私は深く共鳴します。
 私もまた、教育に情熱を注いでいます。崇高で優れた思想を伝えていこうと努め、常に学び続けています。
 本日、ペルー・ラス・アメリカス大学の総長として、著名な人間主義者、哲学者、作家、教育者であられる池田先生に、本学の最高栄誉である「名誉博士号」を授与させていただけることを光栄に存じます。
 100年以上前、南米で最初の日本移民団がペルーに渡って以来、日本とペルーは友情の絆で結ばれています。それゆえに、今この場に臨ませていただいていることに、深い喜びを感じます。
 私は20年以上にわたって「空手道」に携わり、日本の文化・価値観・思想に大きな共感を覚えてきました。
 私が学んだのは、一人一人に内面の豊かさが備わっており、その豊かさをもって人々と関わっていかなければならないということ。それぞれに自分にしかない長所と素晴らしい使命があるということ。全ての変革は内面から起こるということ。私たちは自らが幸せになるとともに、周りの人々をも幸せにしていくために生まれてきたということです。
 これらの考えは、池田先生のご著作に感銘を受ける中でさらに深めています。
 卓越した人間主義のリーダーであられる池田先生は、民主音楽協会、東洋哲学研究所、東京富士美術館、戸田記念国際平和研究所、日本とアメリカの創価大学などの創価教育機関、池田国際対話センターの創立者でもあられます。
 池田国際対話センターは、人権、非暴力、環境倫理、女性のリーダーシップ、経済的正義に関する活動をされています。私は昨年、同センターを訪問し、池田先生の偉大な業績に驚嘆しました。
 世界規模で、文化と教育を推進され、平和と幸福の世界の建設に尽力してこられた偉大な池田先生に、心からの尊敬と賞讃の意を表するものであります。
 私は、心が強く、深く、清らかな人は幸福であり、その人は人生の意義と価値を見いだすことができるという池田先生の幸福論にも深く共感します。
 池田先生は、一度の出会いが人生を決定づけることがあると言われています。
 池田先生にとっては、1947年8月に戸田城聖先生に出会われたことがご自身の生涯を方向づけました。私にとりましては、池田先生という存在に出あったことが人生を変えたのです。
 私は、自身の人生の指標としてご先生が築かれた道に続いてまいる所存です。
 池田先生の、より良い世界の構築のための多大なご貢献を讃え、本学の「名誉博士号」をここに授与します。大変にありがとうございました(大拍手)。

SGI会長の謝辞(代読)

英知の光で時代の闇を照らせ

わが胸中に「学びの太陽」を
未来を築くのも破壊するのも人間
生命尊厳の教育で平和を創造

 きょうは、敬愛してやまない「太陽の国」ペルー共和国から、偉大な「教育の太陽」と輝く先生方をお迎えすることができ、これほどうれしいことはありません。
 遠いところ、本当に本当にようこそ、お越しくださいました。
 わが創大生・短大生、さらに南米からの留学生の英才たちと共に、熱く熱く歓迎申し上げます(大拍手)。
 貴大学は、その名前に「ラス・アメリカス」つまり「アメリカ大陸」と掲げておられます。
 まさしく、ペルーの天地から、アメリカ大陸を、さらに世界を、教育の光で赫々と照らしゆかれる希望の最高学府より、何よりも意義深き名誉博士号をたまわりました。私は、最大の感謝を込めて、拝受いたします。誠に誠にありがとうございます(大拍手)。
 思えば、1873年、中南米諸国の中で初めて日本との国交を結ばれた国は、貴国ペルーでありました。本年は、それから140周年という佳節に当たっております。
 さらに貴国への最初の日本人移民から百十数年の歴史を重ね、現在、9万人もの多くの日系の方々が、ペルー市民として活躍されています。
 また、日本にも、貴国から大勢の方々が来られており、両国は幾重にも深き友情で結ばれております。
 この会場には、私が苦楽を共にしてきたペルーSGI(創価学会インタナショナル)のリーダーも出席してくれております。
 私は、貴大学からの栄誉を、貴国の良き国民、良き市民として貢献されゆく、わが誉れの友人たちと分かち合わせていただきたいのであります(大拍手)。

向学の道を共に
 本日、私は「太陽の国」の「英知の太陽」たる貴大学の栄えある一員とさせていただきました。
 その誇りに燃えて、私は、わが愛する世界の創価の青年たちと、3つの「太陽」を一段と光り輝かせていきたいと決意しております。
 それは、第1に「学びの太陽」、第2に「平和の太陽」、そして第3に「勝利の太陽」であります。
 まず「学びの太陽」であります。
 ウルタド総長が著書に綴られた一節が、私の胸に鮮烈に響いて離れません。それは、「学びは常に前進につながる」との大確信であります。
 総長は、まさに、この「学びの心」で、不屈の前進を貫き通してこられました。
 大学の創立には、どれほど多くの苦難が立ちはだかることか。私には痛いほど、わかります。
 総長は、不二の同志であられるフェルナンデス理事長と力を合わせ、その一つ一つを突破して、崇高なる「学びの大城」を築き上げてこられたのであります。
 お二人は、失敗さえも「学び」のチャンスと捉えれば、そこから成功の道が開かれるとの希望を示してくださっております。
 私たちは万雷の大拍手をもって、総長ご夫妻を讃嘆申し上げるとともにこの「学びの前進」に続いていくことを約束し合いたいのであります(大拍手)。
 私たち創価教育の創始者である牧口常三郎先生は、戦時中、軍部政府による弾圧の獄中にあっても、生命に「学びの太陽」を燃え上がらせておりました。73歳で獄死する直前までカントの哲学を精読されるなど、たゆまず学び抜かれていたことは、襟を正さずにはいられない不滅の鑑であります。
 総長は、「19歳であっても、75歳であっても、常に学び、夢をもって行動を起こせば、目標を達成し、いつまでも若さと幸せを感じることができる」と、皆を励まされております。
 すばらしい学びの哲学です。85歳の私も、全く同感であります。創価大学の通信教育部に学ばれる尊き生涯教育の学友たちと一緒に、総長に心から賛同したいのであります。
 ともあれ、貴大学の校章には、開かれた本が大鳳の翼のごとく描かれております。
 それは「書籍」を開くことは、「未来」を開くことであり、限りない飛翔の翼を広げることであると、我らの向学の魂に呼びかけているように、私は思えてならないのであります。

世界市民を育成
 第2に申し上げたいのは、「教育」という「平和の太陽」であります。
 貴大学が、高らかに「平和の文化」を掲げて、人間性豊かな世界市民教育に力を入れておられることも、よく存じ上げております。
 今回、総長ご夫妻は、深い深い心で「永遠の平和の都」広島を訪問してくださいました。
 未来を担う広島の若き友たちも、ご夫妻との出会いに心を弾ませ、世界平和への決意を新たにしていた様子を、私もうれしく伺っております。
 1984年、私は、ウルタド総長ご夫妻の母校であり、南米最古の伝統を誇る名門サンマルコス大学を再び訪問しました。
 その際、大学の首脳陣と人類の未来を展望して語り合い、「平和を築くのも人間であり、また平和を破壊するのも同じ人間である。人間の英知を平和に導くことに教育の重大な使命がある」と深く一致したことを思い起こします。
 戦争中、誤った国家主義・軍国主義の教育の恐ろしさを、いやというほど目の当たりにしてきた私にとって、人間主義・生命尊厳の教育の実践は、平和創造の断固たる大闘争であります。
 いかに時代の闇が深くとも、ただ憂い、嘆いているだけでは何も変わらない。一人でもよい。縁する青年を真心から励まし、その英知を世のため、人のために光らせていく──そこから、必ず「平和の太陽」が輝きわたることを、私は総長ご夫妻と共々に信じてやまないのであります。

大歴史家 バサドレ博士
何があろうと負けじ魂で

「苦しみは新たな挑戦の源」

人生勝利の土台
 第3に、勢いよく「勝利の太陽」を昇らせゆくスタートを、ということであります。
 フェルナンデス理事長は、若き日より、幼稚園から専門学校まで、多くの教育機関を設立され、若き生命の薫陶に心血を注いでこられました。
 「時間は戻らない。だから、きょうもペルーの教育のためにたゆまず働こう」との信条で、努力し抜いてこられたのであります。
 それは、労苦を恐れず、悪戦苦闘の中でチャンスを見いだし、つかみ、広げながら、遠大な夢へ、一歩一歩、突き進んでいく道のりであったに違いありません。
 私には、貴国の大歴史家バサドレ博士の箴言が蘇ってくるのであります。
 「苦しみは、喜び・再スタート・新たな挑戦の源である」と。
 理事長の座右の銘は、そのまま貴大学のモットーであります。
 すなわち、「勝利はスタートから」と。
 何事であれ、「勝つ」と決めたその一念にすでに「勝利」の因が備わっている。
 たとえ、途中に何かあろうとも、再び立ち上がれば、そこからが勝利のスタートであります。
 仏法では、わが胸中に「元初の生命の太陽」があると説かれております。
 その「勝利の太陽」を、日々新たに、勇敢なる負けじ魂で、元気に朗らかに勢いよく昇らせていくことが、青春と人生の真髄ではないでしょうか。
 ペルーが誇る、太陽の文明・古代インカ帝国の「天空都市」マチュピチュの遺跡は、幾世紀もの歳月を越えて、その美しき姿を切り立った山頂に留めています。
 このマチュピチュをはじめ、古代インカ帝国の石造建築が、今なお崩れることなく、残っているのはなぜか。その理由の一つは、積み上げられ、組み合わされた石と石の間がカミソリの刃も通さないほど密着しているからといわれております。
 精魂傾けて土台から盤石に固め、全生命を打ち込んで築き上げたものは容易に壊れません。いな、幾多の風雪を越え、歴史の試練にも耐えて、永続していくのであります。この方程式は、人間も社会も同じでありましょう。
 私も、尊敬する総長ご夫妻と深く心を通い合わせながら、大学という永遠に崩れざる「人材の城」「対話の広場」「文化の砦」の大建設に、いやまして尽力していく決心であります。
 終わりに、わが愛する心の母校・貴大学の無限の栄光、そして、わが愛する憧れのペルー共和国の無窮の繁栄を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 ムーチャス・グラシアス!「スペイン語で大変にありがとうございました!」)(大拍手)
2013-11-07 : スピーチ・メッセージ等 :
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インド 創価池田女子大学第10回卒業式へのメッセージ

インド 創価池田女子大学第10回卒業式へのメッセージ
(2013.10.28 インド 創価池田女子大学)

 インド・チェンナイの創価池田女子大学で10月28日、第10回卒業式が挙行され、アラブ首長国連邦の著名な詩人シハブ・ガネム博士ら来賓、教職員、学生、父母など3000人が列席した。
 池田SGI会長夫妻がメッセージを贈り、栄光の門出を祝福した。


人に尽くし抜く勇気の行動で社会を照らす不屈の太陽たれ

 美しき希望の花、友情の花、価値創造の花を咲き薫らせゆく、わが創価池田女子大学の10期生の皆さん!
 晴れやかな卒業式、誠におめでとうございます。
 皆さん方を、この人間教育の最高学府へ送り出してくださったご家族をはじめ、温かく支え続けてこられた方々のお喜びはいかばかりでしょうか。
 私と妻が敬愛してやまないクマナン議長、ダス学長をはじめ、諸先生方のご尽力にも、皆さん方とご一緒に、あらためて深い深い感謝を捧げたいのであります。
 本日は、アラブ首長国連邦に輝く大詩人であられ、心から尊敬申し上げるシハブ・ガネム博士にご臨席いただきました。
 ガネム博士は、高らかに宣言されております。「詩歌とは国の魂である」と。
 戦争や緊張が存在する今、詩歌こそ「世界の人々や国をつなぐ懸け橋を築く最善の方途」であると提唱しておられます。
 そして、博士ご自身が、この詩歌の真髄の力を発揮されながら、世界の文明を結び、民衆を結び、青年を結び、人類を結びゆく「平和」の懸け橋を、断固として築き続けてこられたのであります。
 皆さん方の愛する母校である創価池田女子大学もまた、全ての人類の共通の心の大地である母への讃歌を美しく共鳴させながら、「友情」と「連帯」の懸け橋を創る詩心の園であります。
 その意味において、平和の信念の大詩人ガネム博士をお迎えできた本日の式典は、世界へ、未来へ、希望の虹の懸け橋を広げゆく門出になったのではないでしょうか。

誠実と忍耐で使命に生きよ
 ガネム博士の祖父君は、英邁なる非暴力主義の社会活動家であられました。この祖父君が、1931年、マハトマ・ガンジーがイギリスでの円卓会議に向かう途中、イエメンに寄港した際に、近しく語り合われた歴史も有名です。
 きょうは、その平和の大先達の出会いもしのびつつ、共々に人生の三つの「叙事詩」を綴りゆくことを決意し合いたいと思うのであります。
 第1は、「誠実と忍耐で飾る勝利の叙事詩」であります。
 マハトマ・ガンジーも、ガネム博士の祖父君も、非暴力の言論の力で、勇敢に、そして誠実に立ち上がられました。祖父君は、マハトマとの語らいを契機に、イエメンで初めての新聞を創刊されたのであります。
 マハトマは、機関紙「ヤング・インディア」にこう記しております。
 「人生のどんなささいなことにも、誠実に取り組むことこそ、高潔な人生への秘訣である」と。
 皆さんも、社会人としての新生活がスタートして、今が一番、忙しくて大変な時かもしれません。毎日毎日、なすべきことが煩雑で、思うようにいかないことも多々あるでしょう。
 時として自分の取り組む課題は、あまりにも地味で地道で、他の人の活躍が華やかにうらやましく見えることもあるに違いない。
 しかし、誠実と忍耐で、自分らしく、わが使命に徹し抜いていく人生ほど強いものはありません。その人が最後は必ず勝利の叙事詩を謳い上げていけるのです。

知性と心の結合が「変革の力」に
 第2に申し上げたいことは、「知性と心で開く希望の叙事詩」であります。
 私が若き日から大切にしてきたマハトマの確信の一つに、「知性と心が結ばれる時、私たちは無敵になる。その時、知性は、あらゆる問題を解決する力を得る」とあります。
 知性と心──この二つの結合を育む模範の学舎こそ、ここ、創価池田女子大学であります。その卒業生である誉れと自信を忘れず、それぞれの使命の舞台で、「希望と蘇生」の劇を聡明に創り広げていただきたいのであります。
 若き生命が、どれほど偉大な「変革の力」を持っているか。ガネム博士も、その青年の力をこよなく信じて、若人の魂を勇気づけるメッセージを送り続けてくださっているのであります。

苦楽を分かつ友情の讃歌を
 第3に申し上げたいのは、「友情と勇気で照らす幸福の叙事詩」であります。
 良き友と大いなる理想に挑む人生は、苦難と試練の連続かもしれません。
 けれども、そこには悔いのない充実の青春の讃歌があり、苦楽を分かつ友情の讃歌がある。何ものにも代え難い、誇り高き人間の讃歌があり、生命の讃歌があるのです。
 仏典には「人のために灯をともせば、自分の前も明るくなる」と説かれます。
 人に尽くす勇気の行動こそが、自他共の未来を燦然と輝かすのであります。
 ともあれ、朝の来ない夜はない。
 闇が深ければ深いほど暁は近い。
 「創価」とは、希望がないところにも希望を創り出していく、不屈の太陽の異名です。どうか、不思議な縁で結ばれた母校の最良の学友と共に支え合い、励まし合いながら、家庭も、地域も、社会も、明るく照らしていってください。
 そして、この崇高なる母校から、新たな幸福と平和の「大叙事詩」を、朗らかにまた朗らかに、賢くまた賢く、勝ち綴っていただきたいのであります。
 終わりに、わが親愛なる10期生と、ご臨席の方々に、健康あれ! 勝利あれ! 栄光あれ!と、お祈り申し上げ、祝福のメッセージといたします。
2013-11-06 : スピーチ・メッセージ等 :
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「核兵器なき世界への連帯」長崎展へのメッセージ

「核兵器なき世界への連帯」長崎展へのメッセージ
                 (2013.11.2 長崎市 国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館)

 創価学会インタナショナル(SGI)が核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)の協力で制作した「核兵器なき世界への連帯──勇気と希望の選択」展の長崎展が2日、長崎市の国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で開幕した。これは被爆地・長崎を挙げての国際会議である第5回「核兵器廃絶──地球市民集会ナガサキ」(2~4日)の自主企画展示として行われるもの。開幕式には、長崎市の田上富久市長、「地球市民集会ナガサキ」の朝長万左男実行委員長、アメリカの核時代平和財団のデイビッド・クリーガー会長など多数の来賓が参加。池田SGI会長はメッセージを寄せ、核兵器廃絶のために長崎の人々が共感を広げてきた「勇気と希望の選択」を、21世紀の世界を動かす平和の大潮流へ高めていかねばならないと訴えた。会期は今月10日まで。

核兵器の不使用を人類規範に
“被爆地の声が時代を動かす”


 今回の開催にあたり、ご協力をいただいた関係者の皆さまに、192カ国・地域のSGIを代表し、心より御礼申し上げます。
 戦後、70年近くにわたって、被爆者の方々やご家族をはじめ、長崎の皆さま方が、世界に訴え続けてきたメッセージとは何か。
 それは、長崎を“核攻撃を受けた最後の都市”にすること──すなわち、自分たちが味わった経験を、世界中の誰にもさせない、これから生まれてくる未来の世代にも断じてさせない、との誓いであります。
 先月、この長崎の精神とも相通じる、「核兵器の人道上の影響に関する共同声明」が国連総会第1委員会で発表されました。
 昨年5月以来、4回にわたって積み重ねられてきた共同声明の柱は、「いかなる状況下でも」と明記されている通り、一切の例外を認めることなく、核兵器の不使用を求めている点にあります。
 これは、「核兵器の非人道性」を真摯に受け止め、その重大性に鑑みて、“核兵器は絶対に使用してはならない兵器である”との規範意識を国際社会で確立していくための重要な取り組みにほかなりません。
 最初は16カ国だった賛同国も、回を重ねるごとに共感の輪が広がり、先月の声明に対しては、実に125カ国にまで連帯が拡大しました。
 わずか1年半足らずのうちに、日本の初参加をはじめ、国連加盟国の約3分の2を占めるまでの賛同国の拡大を果たす上で、かけがえのない後押しの役割を果たしたのも、長崎そして広島の方々の真摯な叫びと行動であったことは、多くの人々が認めるところであります。
 毎年、8月9日に世界に発信されてきた「長崎平和宣言」はもとより、2011年11月には長崎市などの尽力によって国連欧州本部に原爆資料の常設展が開設されたほか、昨年4月には長崎大学に「核兵器廃絶研究センター」が発足しました。そして今年は、NPT再検討会議の準備委員会に「ナガサキ・ユース代表団」が派遣されております。
 このユース代表団の提案で、準備委員会の本会議で発表されたNGOによる声明に、次の一文が盛り込まれたと伺っております。
 ──私たちは被爆者と全く同じ経験はしていませんが、被爆者の証言を聞くことによって、どれほど核兵器が非人道的なものであるか想像することはできます──と。
 非常に重要なメッセージであります。科学的な分析やデータだけでは、核兵器の非人道性を語る上で十分ではありません。原爆投下が人間にもたらした本当の苦しみや痛みは、生身の声や言葉を通じてしか伝わらないからです。そしてまた、その言葉が語り継がれ、より多くの人々に共有されてこそ、「核兵器のない世界」を求める心と行動は、世代から世代へと、どこまでも力強く、着実に広がっていくからです。
 被爆者として核廃絶運動の先頭に立ち続け、7月に逝去された山口仙二さんは生前、署名活動に奮闘する高校生らを、「平和というと大きな問題と考えてしまうが、自分たちにできることをやっていけばいい。小さくても継続することで輪は広がり、世界を動かす力になる」(「長崎新聞」2008年8月8日付)と励まされたことがありますが、この言葉に象徴される“長崎の心”こそ、私どもが今回の展示を通じて発信したいメッセージの核心をなすものであります。
 私と対談集を編んだパグウォッシユ会議のロートブラット博士も「ナガサキ」と「ヒロシマ」を平和行動の原点として立ち上がった方でしたが、この山口さんの言葉と響き合う信条を述べていたことを思い起こします。
 「私は民衆が、社会に影響を与える力を持っていると信じています。どんな努力も無駄にはならない。池に小石を投げれば波紋が広がります」「どんな人にも、社会を変えていく、この波紋を生み出す力がある」(『地球平和への探究』潮出版社)と。
 この市民社会からの発信という面で重要な歴史を刻んでこられたのが、2000年にスタートし、今年で5回目を迎える「核兵器廃絶──地球市民集会ナガサキ」であります。
 毎回の集会を通じて、長崎の方々が一つ一つ積み上げられ、共感の波動を広げてきた「勇気と希望の選択」を、今こそ、21世紀の世界を動かす大潮流へと高めていかねばなりません。
 そのために、今回の集会のテーマとして掲げられている通り、「核兵器の非人道性」を世界を動かすための“アルキメデスの支点”としながら、地球市民の心で平和のために行動する諸団体や多くの方々と力を合わせて、核兵器の禁止に向けた具体的な動きを加速させるべく、国際世論を幅広く喚起していきたいと願うものです。
 結びに、ご臨席の皆さま方のご健勝とともに、さまざまな面でご協力をいただきました各団体の益々のご発展をお祈り申し上げ、私のメッセージとさせていただきます。
2013-11-04 : スピーチ・メッセージ等 :
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随筆 我らの勝利の大道 No.118 読書は青春の宝

随筆 我らの勝利の大道 No.118      (2013.10.31付)

読書は青春の宝

さあ 魂の宇宙を広げる旅に
学び鍛えよ 民衆護る言論の力を


 青春の
  英知の光の
    読書かな
  創価の哲人
     心鍛えて

 今月27日の「文字・活字文化の日」から、恒例の「読書週間」が始まった(来月9日まで)。
 読書は、どこか山登りに似ている。
 一ページ、また一ページと本を読み進める。それは、一歩ずつ山道を登っていくようなものだ。途中の景色を楽しみながら、自分のペースで歩んでいけばよい。その歩みの先に、山頂の絶景が待っている。

民衆が賢く主役に
 戸田先生は喝破された。
 「民衆が、自己の教養を外にして、一部分の文化人に引きずられていくということは、文化国家の姿ではない」と。
 民衆自身が学んで賢明になり、知恵と力を発揮して、社会建設の主役とならなければ、どうして真の文化国家といえようか。
 ゆえに先生は、その中核たるべき青年に、「心に読書と思索の暇をつくれ」と叫ばれたのである。
 恩師の膝下で薫陶を受けた人材グループ「水滸会」(男子部)、「華陽会」(女子部)が、「御書」を根本とし、世界の名作を教材としての人材育成であったことにも、誠に深い意義が感じられてならない。
 思えば、日蓮大聖人は、佐渡流罪の渦中にも、仏典とあわせ、中国の治世の指南書『貞観政要』等の書物を取り寄せておられた。
 書物を読まれることも、筆を執られることも、命に及ぶ迫害の真っ只中での大法戦であられた。
 私は若き日から、その蓮祖のお姿を拝し、読書もまた真剣勝負の戦いと決めて取り組んできた。
 今、全国の創価班・牙城会などの青年たちも、御書の研鑽をはじめ真剣に「行学の二道」に励みながら、読書に挑戦し、自身の人間革命の青春を謳歌している。
 読書は、生命と生命の打ち合いだ。その積み重ねの中でこそ、どんな時代の激流にも動じない生命力をもった、大いなる自己を鍛え上げることができる。
        ◇
 16人の子の母であり、幾多の試練と戦い、祖国オーストリアを栄えさせたマリア・テレジアは語った。
 「読書なさることをお薦めします。読書は私たちの頭と心を豊かにする唯一の手立てだからです」と。
 私が最初の対談集を発刊した“欧州統合の父”クーデンホーフ=カレルギー伯爵も、この女帝が創立した学校に学び、世界的名著を読破し、探究を深めたことを誇りにされていた。
        ◇
 それは、昭和47年(1972年)の春のことであった。山梨の会館に集った20人ほどの女子部の代表が、人材育成グループを結成する運びとなった。
 私は、グループに「山梨読書研究会」の名称を贈り、乙女たちに提案した。
 “聡明なる21世紀の女性リーダーとなっていくために、まず教学を学び、何があっても揺らぐことのない、生き方の哲学を確立していただきたい。さらに教養を身につけ、知性を磨いてほしい。それには良書を読むことだよ”と。
 その後、彼女たちは、私が恩師のもとで学んだホール・ケインの『永遠の都』や、ユゴーの『九十三年』などを読み合っては、感想を書き、届けてくれた。
 彼女たちは今も、この時の思い出を宝として、互いに励まし合い、広布の誉れの人生を歩む。そして町の男女共同参画推進委員長を務める友など、地域・社会の女性リーダーとして生き生きと活躍されている。
 「学び」は一生である。教学を研鑽し、名作に挑んで“人間大学”の学位を勝ち取った幸福博士たちを、私は心から讃えたい。

心の復興を支え
 先般、北九州で開催された「世界の書籍展」も大きな反響を呼んだと伺った。
 読書は自己教育の尽きせぬ源泉であり、心の世界を広げる翼である。この読書の豊饒な力を、時代は渇望していると、私は思う。
 活字離れが叫ばれて久しいが、一方で読書の活発化の動きも確実に見られる。
 毎年実施されている、ある調査によれば、全国の小・中学、高校生の読書量は2000年代に入って全体的に増加傾向にある。1カ月に1冊も本を読まない児童・生徒数も、比較的、減少傾向にあるようだ。
 また昨秋、発表された文部科学省の調査結果では、図書館における国民一人当たりの貸出数が過去最高を記録している。
 そこには、家庭や地域での読み聞かせ運動、学校現場における読書への地道な取り組み、さらに図書館、書店や出版など関係の方々の、どれほど忍耐強い努力があることだろうか。
 あの東日本大震災の被災地にあっても、東北の書店の方々が不屈の執念で立ち上がられた。そして今こそ文字・活字の力によって「心の復興」を──と、月々日々に奮闘されている。
 フランスの作家バルザックは、友人へ「書物は戦闘よりも影響力がある」と書き送った。
 すなわち、かのナポレオンの戦勝よりも、名著の方が、祖国のために貢献し、「ヨーロッパ中で、連日勝利を獲ち取っている」というのだ。
 活字文化の力を強め、支える苦闘は、人間精神の勝利への尊い貢献である。
        ◇
 青春時代、わが心の友であった楽聖ベートーベンは「私は格言によって養われた」と言った。彼が、読書の中で心に響いた一言《いちごん》一言を宝の如く日記に書き留めたことは有名である。
 彼は、幼い頃からピアノやバイオリンの練習に明け暮れ、満足に学校教育を受けることができなかった。
 しかしベートーベンは、ピアノの家庭教師として通った家にある本を読み、読書の楽しさを知った。古典をはじめ多くの書に挑戦した。読書サークルにも加わり、大いに学んでいる。
 読書で耕された豊かな心の大地から、偉大な創造の生命も開花していくのだ。
 私が親交を結んだ「アメリカの良心」ノーマン・カズンズ博士の言葉が蘇る。
 「医学の助けを借りないで、簡単に寿命を延ばす方法がある。それは『書物』という名の方法である」
 その理由は、書物を通して「数百回の人生」、それも「信じられないほどすばらしい選択を楽しむことができる」からである。
 未来を担う青少年には、ぜひとも、この読書の醍醐味を昧わってもらいたい。

良書をわが血肉《けつにく》と
 わが愛する創価学園生たちも、朝の読書運動をはじめ、電車通学の時間なども活用しながら、喜々として読書に励んでくれている。
 各校の「ロマン図書館」「ノーベル図書館」「プラトン図書館」「蛍雪図書館」「万葉図書館」は、皆が楽しんで本に触れる、知性と詩心光る学びの広場となっている。
 良書に親しめば、それがそのまま心の栄養となる。若き日の読書は、精神の血肉となり、人間性の骨格をつくる。読書し抜いた人が、最後に勝つ。「負けじ魂」を朗らかな心根の中に培う秘訣も読書であろう。
 以前、創価大学の中央図書館を訪れた折、私は学生たちに言葉を贈った。
 「読書は勝利者の源泉」「読書は幸福の伴侶なり」「読書は意義ある世界旅行」……まさに魂の宇宙を広げゆく旅なのである。
 ともあれ、学園生、創大生・短大生、アメリカ創大生、また男女学生部、未来部の友が若き読書博士となり、挑戦と向上の青春を歩んでくれて、嬉しい限りだ。
        ◇
 御書に「文字は是一切衆生の心法の顕れたる質《すがた》なりされば人のかける物を以て其の人の心根を知って相《そう》する事なり」(380㌻)との仰せがある。
 書を読めば、人の心を知っていける。人間の本質が見えてくる。読書は、わが心の明鏡を磨いてくれる。
 我らは、その英知の光で人びとの心を照らす、希望の聖業を進めゆくのだ。
 青年よ、戦いの中で普賢(普く賢い)の智慧を鍛え、堂々と正義を叫び抜け!
 破邪顕正の勇気ある言論の力で、民衆を護り、新時代を牽引してくれ給え!

 今に見よ
  賢者の君と
    育ちゆけ
  世界の友を
   包み照らせや


 テレジアの言葉はパウル・クリストフ編『マリー・アントワネットとマリア・テレジア秘密の往復書簡』藤川芳朗訳(岩波書店)。バルザックは『バルザック全集26』伊藤幸次訳(東京創元社)。ベートーベンは青木やよひ著『ベートーヴェンの生涯』(平凡社)。カズンズは『人間の選択』松田銑訳(角川書店)。
2013-11-01 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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