アメリカ創価大学 第9回卒業式へのメッセージ

アメリカ創価大学 第9回卒業式へのメッセージ
(2013.5.24 アメリカ創価大学・創価芸術センター)

 平和創出の地球市民を育成するアメリカ創価大学(SUA)の第9回卒業式が24日午後2時(現地時間)、カリフォルニア州オレンジ郡アリソビエホ市の同大学・創価芸術センターで晴れやかに挙行された。これには、創立者・池田大作SGI(創価学会インタナショナル)会長がメッセージを贈り、使命ある人生の開拓のため、人類の平和と幸福の創造のため、共々に学び抜き、不断の挑戦を続けようと念願し、晴れの門出を祝福した。式典では世界的ジャズピアニストのハービー・ハンコック氏が記念講演。SUAのハブキ学長、ダナム理事長、創大の馬場学長(SUA理事)、卒業生の家族、支援者、同窓生ら約1000人が出席した。

名誉会長のメッセージ

真剣と誠実と忍耐で勝て


使命の人生の大開拓を
積極果敢にチャンスを創り出せ

自らの突破力を信じよ
ガンジー
希望を失わない者こそ真の指導者

 一、私にとって、また私たちにとって「宝の中の宝」と光り輝く、アメリカ創価大学(SUA)9期生の皆さん! 無上の栄光と喜びと誇りに満ちた、晴れの卒業式、誠におめでとうございます(大拍手)。
 この4年間、本当によく学び抜き、目覚ましい成長を遂げました。かけがえのない友と励まし合い、互いに鍛え合いながら、母校の伝統を一段と深化させ、発展させてくれました。
 青春の勝利の劇を飾った皆さん一人一人を、私は最大に讃え、「わが誉れの9期生を見よ!」と、声高らかに宣言したいのであります(大拍手)。
 ご家族の皆様方、ご友人の方々にも、心よりお祝い申し上げます。学生をわが子のように愛し、育んでくださった教員・職員の方々、さらに、ご来賓と支援者の皆様をはじめ、SUAを陰に陽に支えてくださっている全ての方々に、厚く厚く御礼申し上げます。
 忙しい中、遠路はるばる後輩たちの祝福に駆けつけてくれた、私の誇りである卒業生の皆さん! そして新時代へ信頼のバトンを受け継ぐ在学生の皆さん! きょうは本当にありがとう!(大拍手)

正確な認識力と友の心動かす力
 一、時代の大転換期に生きゆく9期生の門出にあたり、第1に、「創価の学の光で、チャンスを創り出せ!」と申し上げたい。
 今日の大発展したSUAの姿を、是非ともご覧いただきたかったお一人が、忘れ得ぬモンゴメリー博士(ハーバード大学名誉教授)であります。アメリカ創価大学の「環太平洋平和文化研究センター」の初代所長も務めてくださいました。
 博士が提案してくださった、SUAのプログラム「ラーニング・クラスター」が、今、多角的に見事な研究成果を収めていることも、何とうれしいことでしょうか。
 博士は鋭く語っておられました。
 「現代世界の諸問題の解決に必要なのは、一つは『ものごとの正確な認識力』であり、一つは『人の心を動かす力』である。そして大学は、その両面にわたって貢献することができる」と。
 まさに、いずれも、わがSUAに生き生きと脈動している力であります。この息吹の中で、皆さんが身につけてきた「創価の学の光」を、これから躍り出る、それぞれの使命の大舞台で、いやまして強め、深めていっていただきたいのであります。
 一、思えば、モンゴメリー博士は「チャンスを逃がすな」をモットーとされていました。
 チャンスは待つものではありません。つかむものです。いな、積極果敢に自ら創り出すものです。
 人生においても、社会においても、先の見えない深い闇さえ照らし晴らして、チャンスを創り、活路を開いていく希望こそ、皆さんが錬磨している「創価の学の光」なのであります。
 私自身、戸田城聖先生の弟子として、今も「探究」即「創造」の歩みを続けております。
 どうか、使命ある人生の開拓のため、そして、人類の平和と幸福の創造のため、共々に断固として学び抜きながら、平和と共生の旭光を輝かせていこうではありませんか!(大拍手)

自分らしく生命の凱歌を
 一、第2に申し上げたいのは、「真剣と誠実と忍耐で勝て! 生命の凱歌を轟かせよ!」ということであります。
 わが敬愛するアメリカには、デューイ博士の教育哲学、エマソンやソローらのアメリカ・ルネサンスの文学、キング博士の人権闘争、そして、ジャズ音楽をはじめとする偉大な精神の宝があります。
 そのジャズ音楽の魅力と創造性について、私は、敬愛してやまない長年の友人であるウエイン・ショーター氏、ハービー・ハンコック氏と、てい談を重ねてきました。今回の卒業式に、ハンコック氏が祝賀に出席くださることは、この上ない喜びです。
 ハンコック氏は、てい談の中で、こう語られました。
 「アメリカで生まれたジャズも一曲一曲は未完成と言えます。演奏の度ごとに完成へと向かっていく不断の挑戦です。だからこそ人々を引きつけてやまないのです」
 私たちの日々の歩みも、未完成から完成への「不断の挑戦」といってよいでありましょう。
 自分でなければ奏でられない人生の曲を、縁する人々とのセッション(共演)の中で響かせゆく挑戦において大切なことは、何か。てい談の中で、ハンコック氏は、巨匠マイルス・デイビス氏から学んだ教えとして、周囲の評価にとらわれることなく、自ら為すべきことに真剣に打ち込んでいくことの大切さを訴えておられました。
 真剣にベストを尽くし、努力と創意工夫を重ねていく青年ほど強いものはありません。
 人がどう言おうが、自分は自分らしく、誠実を貫き通していけばよいのです。
 思うようにいかぬ時も歯を食いしばり、忍耐強く、わが道を断固として進み抜いていただきたい。その人が最後に勝つ。悔いのない生命の凱歌を轟かせていけるのです。

楽観主義で進め善の連帯広げよ
 一、第3に申し上げたいのは、「不屈の楽観主義で、世界市民の“善”の連帯を広げゆけ!」ということであります。
 先日、私は皆さん方の創立者として、南アフリカの国立クワズール・ナタール大学から名誉社会科学博士号を拝受しました。
 非暴力の大英雄マハトマ・ガンジーが、不当な差別と闘う決意をした人権闘争の原点の地・ピーターマリッツバーグ市に立つ大学であります。
 マハトマの彫像を、ここアメリカ創価大学に贈ってくださった令孫アルン・ガンジー博士の妹君エラ・ガンジー博士とご一緒の受章となりました。
 「決して希望を失わない者のみが、指導者になることができる」とは、マハトマ・ガンジーの不動の信念でした。
 マハトマは、長年にわたる激しい独立の闘争にあっても、常に温かな笑顔と明るいユーモアで、民衆を朗らかに励まし続けたのであります。
 自他共に、生命の尊厳を信じ、人間の善なる可能性を信じ抜く「不屈の楽観主義」こそ、難題が山積する人類の未来を開きゆく“カギ”といってよいでありましょう。
 一、私の大切な友人であり、冷戦終結の立役者であったゴルバチョフ氏も、「世界を正しくしようとする人は楽観主義でなければなりません」と強調されていました。
 さらに、「私の信念は、“どんな難しい状況にあっても、必ず何らかの解決策はある”ということです。ただし、その解決策を見出すためには、しっかりと考えて、倦まず弛まず働いていかなくてはなりません」とも、若き創価の友に語られました。
 21世紀の命運を担い立つ皆さんです。世界市民の熱願が結集した、この尊き民衆立の大学で学んだ皆さんです。
 いかなる時も、自らの突破力を信じてもらいたい。不可能と思える障害が現れても、「使命ある私に乗り越えられないわけがない!」と、頭を上げて胸を張り、倦まず弛まず、良き学友と励まし合いながら、前進し抜いていってください。
 地球文明の未来へ贈る私の最大の宝こそ、皆さん一人一人です。
 私は、どんなことがあっても、皆さんの勝利を信じ、祈り、見守り続けていく決心です。
 一、結びに、私が若き日から愛読してきたホイットマンの詩の一節を贈りたい。
 「思いっきりはためかせるがいい、おお、海よ、民族それぞれの多様な旗を」
 「だがあなた自身と人間の魂のため、とくに一つの旗だけは、何にもまして残しておけ、すべての民族のために織り上げられた精神の信号旗、死よりも高く高揚する人間の旗じるし」(酒本雅之訳『草の葉(中)』岩波文庫)
 わが誉れの卒業生、万歳!
 愛する9期生に健康あれ! 幸福あれ! 栄光あれ! と叫んで、私の祝辞とさせていただきます。
 本日は、本当におめでとう!(大拍手)

ジャズピアニスト ハービー・ハンコック氏の記念講演

苦労も失敗も最高の友人
感謝と笑顔の創造者に

人生の師との出会いが自身の可能性を開いた

 一、本日は、私が人生から導き出した結論を、いくつかご紹介したいと思います。
 SUAの創立者であり、私が人生の師匠と仰ぐ池田博士の「人間革命」という個人変革を原動力とした社会変革のビジョンは、音楽家としてだけでなく、究極的には一人の人間として、私が意思決定をする規範となってきました。
 一人一人が限りない可能性を持っていることを池田博士に学び、博士と同じ倫理観、信念、理念を実践していく中で、「どうすれば自分の夢を追う直接の結果として、他者の人生の向上に寄与できるか」を問うようになりました。
 私たちは皆、巨人たちの肩に乗っています。これは、私のジャズ音楽家としての人生から言えることです。ジャズは競争的なものではなく、協調的なものです。そして、師弟関係の共有のモデルの上に進化していくものです。私にとって、音楽的な成長の鍵は、師匠たちが積み上げ、引き継いでくれた経験から学ぶことなのです。
 一、ここで、人生に大きな影響を与えた、もう一人の師匠の話をしたいと思います。
 1963年に私をバンドに誘ってくれたマイルス・デイビスさんです。彼は熟練の音楽家として、また優れた指導者として、私の可能性を見いだし、癖や習慣を改めてくれました。腹の底から深く強烈な、偽りのない情熱を呼び起こしてくれました。彼の天賦の才は私が作ってきた音楽、そして、きょうこの日にも作り続けていく音楽に多大な影響を及ぼしています。
 本物の巨匠だけが、真実の答えにいたる道を授けることができるのです。
 自分が他人にとってどのような「師」になりたいか、考え始めるのに早すぎることはありません。そのような考えが、自分自身の他人に対する行動に影響を与え、残りの人生の確固たる基盤を形成するからです。
 私は、尊敬をもって師匠を自分の人生に迎え入れ、その結果として知恵と強さを見いだしています。

お金で買えない人間的価値こそ
 一、これから世界に出ていく皆さんは、試練を避けないでください。試練の中でこそ学び、成長し、強い確信を得ることができるからです。そして、挑戦の中で必ず他の人々をも、その行動へ後押ししてください。なぜなら、「私」のことだけではなく、「私たち」が重要であるからです。
 どうか、将来に対して先入観を持たないでください。自身に問いを発し、情報を集め、賢人の意見を聞き、そして自身の心に従ってください。苦しみ、葛藤したっていいのです。苦労は最高の友人になり得るのです。
 目的を見失わないでください。勇気は、共感は、寛容は、智慧は、そして“何のため”の重要さを認識する姿勢は、お金では買えません。これらの抽象的な資質が人生に価値を与えるのです。
 私はこれまでの人生を通し、失敗とは敵ではなく、友であるということを学びました。
 人生の困難と出あえるという意味で、一番大切な友かもしれません。そこから立ち上がるか、倒れたままでいるのか──立ち上がるほかはありません。
 失敗を、次の戦いに勝つためのきっかけにしてください。一時の戦いに負けることはあっでも、人生という戦いに負けるべきではないからです。でも、この戦いとは、誰に対してなのでしょうか。
 それは、あなた自身です。本当の敵は、自身のネガティブな側面です。立ち上がることによって、自分の欠点と弱さを、良い方向に転換できます。その努力があるからこそ、より強くなることができるのです。
 一、私たちは、人生を即興で演じているようなものです。
 私がジャズバンドを通して見つけ出してきた根源的な価値をいくつか紹介したい。
 まず、自分自身に安心することです。
 少し時間を割いて、自分がどういう人間なのかをよく知り、自分の中にいる“子ども”と“大人”を受け入れて、生涯、一緒にいる自分という人間に対する自信、感謝、尊敬の気持ちを見つけ出すことです。
 2つ目に、既成のものを打破し、枠にとらわれない考え方に挑戦する勇気を持て!──ということです。
 自分で、自分が前に進む邪魔をしてはいけません。
 3つ目に、あなたが勝つためには他人が負けなければならないと考えることは誤りであり、紛れもなく危険であるということです。
 唯一の競争は自分自身の中にあるのです。
 4つ目に、違うということ、新しいこと、普通でないことは面白いということです。
 古い、いつもと同じことは面白くないのです。アイデアが出あい、ぶつかりあうときに、優秀な音楽が創造されます。
 5つ目に、不可能なことは可能にすることができると信じることです。
 あなたには、生まれながらの想像力があります。それを前進へのアイデアを広めるために使ってください。
 6つ目に、あなた自身について探究することが、想像力のために不可欠であり、自身の理解の一歩となることです。
 考えることが痛いような、考えを刺激する質問をすることによって、自分自身の励みになります。

新しい友を作り同窓の友と進め
 一、最後に、本日、皆さまと共にお祝いさせていただいたことを感謝いたします。
 卒業生の皆さま、おめでとうございました! 涙は流れるでしょうが、その粒に虹を見つけ、夢を追い求めてください。
 あなたを、人生の次の章に腕《かいな》を広げて迎えます。あなたのストーリーは続き、人生の台本は厚さを増します。SUAから旅立つにあたり、感謝を忘れず、答えとして「ノー」は使わず、かつ批判は受け入れ、敵をも大事にし、新しい友達を作り、学友とも連絡を取り続けてください。
 理由がなくても、笑顔でいることです。毎日笑い、面白くあり、ジョークを飛ばし、困難の中にもユーモアを見つけ、かつ他人を笑わないことです。
 そして、創造力、情熱、類い稀な才能を、高貴で壮大な、危険にさらされているこの世界を守るために使ってください。平和のために美を創造し、人類を前進させるあなただけのアイデアを、作り上げていってください。
2013-05-29 : スピーチ・メッセージ等 :
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随筆 我らの勝利の大道 No.104 前進の旗 勝利の舞

随筆 我らの勝利の大道 No.104   (2013.5.24付)

前進の旗 勝利の舞

一日一日を断固と勝ち取れ

本陣・大東京の躍進へ師子奮迅──
皆が主役だ! 壁を破って前へ!

 胸張りて
  今日も舞いゆけ
     菩薩行

 今、日本全国、さらに、世界のいずこでも、地涌の青年たちが勇躍し、広宣流布に奔走してくれている。
 日々、その尊き報告に接することほど、嬉しいことはない。
 先日、海外の青年リーダーから頂いた手紙には、60年前の私の「若き日の日記」の一節を書き留め、自らの決意と重ね合わせてくれていた。
 それは、「私は、どこの支部も、どこの同志も、幸福であって貰いたいのだ。溌刺と、団結して、学会を、日本の、世界の、学会にすることを夢みているのだ」との一文である。
 皆が幸福であれ! 全学会が勝利を!──これが、戸田城聖先生のもとで戦う25歳の創価の若人の願望であり、誓願であった。
 この心を、世界の青年部が脈々と受け継いでくれている。学会の未来は盤石なりと、頼もしい限りだ。
        ◇
 私が日記に、この真情を綴った昭和28年(1953年)──。年頭には、男子部の第1部隊長の任を受けて青年拡大の火ぶたを切り、江戸川、江東、墨田、また埼玉などの若き盟友たちを糾合し奮闘した。さらに4月下旬からは、師の直々の命を受け、文京支部の支部長代理としても戦うことになったのである。

「文京」発の大攻勢
 当時の文京は、全支部の中で低迷に苦しんでいた。皆、頑張っているのに、自信が持てず、肩身の狭い思いをして気の毒であった。
 前年、蒲田支部が“二月闘争”で、まず突破口を開き、これに鶴見、足立、小岩、杉並、築地、向島、本郷、中野などの各支部が続いて、拡大の連鎖反応が起こっていった。
 今度は、文京支部が壁を破れば、全東京そして首都圏が一体となっての勝利の回転が軌道に乗る。
 そしてそれは、必ず全国への大きな波動となるに違いない。
 一番苦労の多い地域や組織が、偉大なる可能性を開き、一番星と輝く栄光の歴史を築くための「立正安国の仏法」である。
 ゆえに今、最も悪戦苦闘している文京支部で、その模範を示し、すべての同志のために、私は「勝利の門」を開く決心であった。
 自分のいる場所で、まず一点突破だ。御書にも「竹の節を一つ破《わり》ぬれば余の節亦破《わ》るる」(1046㌻)と記されている。
 私は、その後も、新たな戦野に飛び込み、札幌で、大阪で、山口で、荒川で、さらに葛飾で──勝利また勝利の金字塔を打ち立て、恩師から相伝した「絶対勝利の信心」を、全学会に漲らせていったのだ。
 新出発をして5カ月後の9月で文京支部の月間折伏は2倍強の200世帯を超え、12月には4倍強の431世帯という拡大を達成できた。皆が胸を張り、自信に満ちていった。
 この見違えるように元気になった新生・文京支部の勢いに、戸田先生はユーモアを込めて、“強壮剤”でも飲ませたのかと呵々大笑された。
        ◇
 御聖訓には仰せである。
 「師子王は前三後一と申して・あり(蟻)の子を取らんとするにも又たけ(猛)きものを取らんとする時も・いきを(勢)ひを出す事は・ただをな(同)じき事なり」(御書1124㌻)
 大きい戦いといっても、実は日々の小事の積み重ねであり、目の前の課題への勇気の挑戦の繰り返しにほかならない。
 ゆえに、一切の油断を排し、競い起こるあらゆる魔を打ち破って、一つ一つを真剣勝負で勝ち切っていくのだ。一日一日を断固と勝ち取っていくのだ。それが「師子奮迅の力」を出して戦うということだ。

祈りを根本に団結
 文京支部の勝利の要諦は、大きく3点にあった。
 第1に「祈り」を根本とする団結である。
 一人の力は小さいかもしれない。しかし、力を合わせれば、一人の力が5にも10にも100にもなる。足し算ではなく、何倍、何十倍という掛け算になる。
 人と人が団結することは、決して容易ではない。号令や強制でできるわけもない。その中で「異体同心」という無敵の団結を創り上げてゆく肝要は何か。
 それはまず、師匠の掲げる広宣流布という大理想を我が誓いとし、師弟共戦の祈りと行動を貫くことだ。
 「信心で勝つ!」という一点で皆が呼吸を合わせ、心のギアをガッチリとかみ合わせることだ。
 そして、真心を込めた、「励ましの組織」を築くことである。友の悩みを自らの悩みとし、一緒に祈り、一緒に立ち向かう、同苦の精神を最前線まで脈打たせていくことだ。
 この勝利の鉄則のまま、わが東京婦人部をはじめ創価の母たちは今日も、強き祈りから決然と出発する。

一人立つ主体者に
 第2は、一人ひとりが、主体者の自覚で立ち上がることである。
 私は、初めて出た文京の会合で、友に訴えた。
 「人生は前進です。限りない前進です」 「わが文京支部は、『前進』の魂を断固と燃やそう! 『前進』を合言葉としよう!」と。
 そして、皆で「前進」と声に出して宣言することを提案したのである。
 最初は弱々しかった声も、次第に、心の底からの声に変わっていった。
 誰かではない!
 自分が主役なのだ!
 自分が前進するのだ!
 何回も繰り返し、遂に「前進!」と力強い声が轟きわたると、私は言った。
 「これで勝てるよ」
 文京の地で青春を生きた文豪・夏目漱石は、後輩に書き送った。
 「人間は自分の力も自分で試して見ないうちは分らぬ」「やれるだけやって見ないと自分で自分に見当のつかぬもの」
 勇気ある挑戦、執念の完走によって、本当の底力が引き出されていくのだ。
 私は文京の友に、「諸法実相抄」の講義を行った。
 「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし」(御書1360㌻)
 この「地涌の義」のままに躍り出てきたのが、創価の師弟である。
 自分自身も、共に戦う同志も、真正の「地涌の菩薩」なのである。この深き自覚で一人立った我らが、勇気の声、誠実の行動で、一対一の対話を広げていく時、広宣流布の波動が起こらないはずはない。

新しき力を育成
 第3の要諦は、人材育成である。「新しき力」「若き力」が台頭してこそ、広宣流布は進む。
 初めて会合に来てくれた友がいる。悩みを抱えて、真剣に題目を唱え始めた友がいる。勇気を奮って対話に挑戦した友がいる。目立たなくても、黙々と動いてくれる友がいる……。
 皆、どれほど尊い使命の方々か! 誰もが、大切な広布の人材なのだ!
 大聖人は「諸法実相抄」に「ほめられぬれば我が身の損ずるをも・かへりみず」(同㌻)と仰せである。これが、自然な人情の機微だ。
 いわんや、皆、広布のために労苦を惜しまず戦う同志である。どんなに讃えても讃えきれない。
 私は一人ひとりを心から讃え、励まし、感謝していけるリーダーであろうと深く決意した。
 この熱意と祈りに呼応してか、澎湃と「新しい力」が台頭し、広布前進の潮は広がっていった。

学会と共に生きよ

 懐かしき
  また思い出多き
   文京の
  法戦しのびて
     相みる同志よ

 私が担当で入った頃の文京支部は、5地区24班で約700世帯──。
 草創の“タテ線”時代であり、同志の活動地域は、文京、豊島、板橋、目黒、品川、町田、八王子、神奈川の横浜、相模原など広範囲にわたっていた。
 わが友は、それぞれの舞台で仏縁を広げ、北海道や群馬、長野、静岡など各地にも次々と組織が誕生した。妙法広布の火種は、全国規模に広がっていったのだ。
 7年後、私が第3代会長に就任する頃には、7万世帯──実に、当初の100倍の大陣列となり、文京、横須賀、新宿の3支部へと大発展したのである。
 私がよく存じ上げている多宝会の友に、福島県浪江町の壮年がいる。誉れの文京支部員であり、男子部時代から、私と同じ心に立って、草創の福島広布の礎を築き上げてくれた。
 私が部隊旗を手渡した歴戦の部隊長でもある。浜通りの同志が“1班10世帯”の拡大に挑んだ「一〇《イチマル》闘争」でも、青年部の先陣を切ってくれた。
 その友が、一昨年の東日本大震災の原発事故の影響のため、いわき市での避難生活を余儀なくされた。
 しかし言うに言われぬ苦労を抱えながらも、「どんな試練に遭おうと、師弟の誓いが崩れることはない」と、徹して友を励まし、支えておられる。
 私は、文京支部で共に戦う縁の同志に語った。
 「学会と共に歩み抜いて良かったという日が、必ず来ますよ」と。
 今、東京・世田谷の地域で獣医をされている同志からも、「本当にその通りになりました」と近況を伝えていただいている。
 仏意仏勅の学会と共に歩み抜いた人こそ、三世に崩れぬ幸福の土台を築き、必ずや「良かった」と言える最高の人生を飾ることができる。全国、そして世界に光る多宝の同志が、その何よりの証明者である。
 大聖人は、池上兄弟と夫人たちの不屈の団結と勝利へ戦う姿を、「未来までの物語として、これ以上に素晴らしいものはない」(御書1086㌻、通解)とまで讃えてくださっている。
 これは、そのまま我ら創価家族の絆であると、私は声を大にして宣言したい。

大胆に正義の心で
 過日、文京の壮年の有志の方々が、私の青春時代の愛読書の一つだった、懐かしき『プルターク英雄伝』を届けてくださった。
 その中に、勇気や熱誠という美徳を好んだアレキサンダー大王の率先行動が、こう記されていた。
 「いかなる急場にもみずから艱難辛苦を引き受けて味方を励まし助けることを常としていた」──我らが創価の師弟も、幾多の苦難の山々を、この勇気の共戦で勝ち越えてきたのだ。
 私は心から願う。
 愛する同志が、喜び勇んで広布に邁進することを!
 私は懸命に祈る。
 一人ももれなく、絶対の幸福の人生を悔いなく勝ち切ることを!
 さあ、前進だ!
 勇気凜々と、前進だ!
 全同志が朗らかに、威風堂々と、勝利の舞を!

 大胆に
  正義の心で
    わが友よ
  いざや前進
   不二の道をば


 夏目漱石の言葉は高浜虚子著『回想 子規・漱石』(岩波書店)。『プルターク英雄伝』は鶴見祐輔訳(初版は改造社。現在、潮出版社)。
2013-05-26 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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名誉会長と共に 今日も広布へ 第2部 1〜20

名誉会長と共に 今日も広布へ 第2部 

第1回 「健康」「功徳」「幸福」の花を (2013.1.6付 聖教新聞)

 創価の新春は千客万来だ。学会本部にも、たくさんの方々がお越しくださった。
 年頭から、広宣流布のために奮闘する友がいる。
 雄々しく弘教に先駆する、世界の青年たちがいる。
 希望に満ちて前進する様子を伺い、私はうれしい。
 皆様のおかけで、新しい年を元気に迎えることができました。
 信心の志の深い皆様方を、最敬礼して讃え、心と心の固い握手を交わす思いです。
       ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人は、お正月の御聖訓で、「幸せは、心から出て自身を飾るのです。今、(あなたが)正月の初めに法華経を供養しようと思われるお心は、木から(桜の)花が咲き、(泥の)池から蓮のつぼみが出、雪山の(かぐわしい)栴檀の葉が開き、月が初めて(山の端から)出るようなものでしょう」(御書1492ページ、通解)と仰せです。
 皆様方のこの一年に、必ずや健康の花、功徳の花、幸福の花が咲き薫り、そして、素晴らしい所願成就の満月が輝きわたることを、私は祈り続けてまいります。
 「今」から、「ここ」から、希望に燃えて、勇気凜々と、強く朗らかに、大勝利の一年を飾ってください。
 敬愛する皆様方に「どこまでも 金の道ゆけ 幸の旅」と贈りたい。皆様方の永遠に勝利の人生、万歳!
      ◇ ◆ ◇
 万年の土台を築くこの時に、広宣流布の指揮を執るリーダーの皆様は、わが同志の歓喜と功徳が、さらに広がるように、一丸となって、全力を挙げて、勝利の道を開いてもらいたい。
 この一年も、万事、よろしく!

第2回 希望に燃えて 朗らかに (2013.1.13付 聖教新聞)

 〈未来部の友へ〉
 わが愛する未来部の皆さん!
 新しい一年の出発、おめでとう!
 尊い担当者の皆様、今年も、よろしくお願いします。
 未来部の皆さんが、健康で、元気に、成長してくれていることが、私の一番の喜びです。
 皆さんのことは、いつ、いかなる時も、私の命から離れることはありません。
 受験生の皆さんも、本当にご苦労さまです。
 皆さんの生命には、断じて負けない不屈の力があります。自分を信じ、題目を朗々と唱えながら、最後までベストを尽くしていってください。
 仏法では、「師子王は何ものも恐れない。師子の子もまた同じである」(御書1190ページ、趣意)と説かれます。
 皆さんは、一人も残らず師子の子です。
 すべては師子王に育つための訓練なのです。
 私も、大切な大切な皆さん一人一人に届けと、一生懸命、題目を送り続けていきます。
 皆さんの勝利を祈ります。
 体を大事に。風邪など、ひかないように!
 この一年も、一緒に、希望に燃えて、勉学の道、向上の道、勝利の道を、強く朗らかに進みゆこう!

第3回 「信心の団結」で進め! (2013.1.20付 聖教新聞)

 戸田先生は、広布の同志を心から讃え、大切にされた。
 「これほど尊い使命を持った人はいない。この庶民の方々がいなければ、広宣流布は夢のまた夢である。健気な学会員を、どこまでも大事にしていくのだ」と。
 峻厳なる師の叫びを、私は後継のリーダーに託したい。
 広布の前進には、智慧と努力と忍耐と和が必要だ。「信心の団結」で進むのだ。
      ◇ ◆ ◇
 自分自身の魂の勝利──そのために仏法はある。
 日蓮大聖人は、「すこしも・をそるる心なかれ」(御書1091ページ)と、門下に不退の信仰を教えられた。
 信心とは、自他共の幸福のため、勇敢に実践する力だ。
 折伏も、伸び伸びとやるのだ。相手がどうあれ、仏法の偉大さ、信心の素晴らしさを、誠実に語る。自分の確信と体験を、自信満々で話していけばいいのである。
 それが、友の生命に、希望と幸福の種を植えることになる。祈っていけば、必ず、芽を出し、花開く時が来る。祈りに勝る力はない。
 誰よりも、強く祈り、深く祈る。同志の幸せのために、祈り抜いていく。
 自分もまた、社会で勝ち、実証を示していく。そこに、信仰者の真価が輝く。
 妙法は、全人類を照らす太陽である。
      ◇ ◆ ◇
 指導とは、皆に「安心」と「希望」と「自信」を与えることである。これを、しっかり、リーダーがやり抜いていけば、皆、元気になる。
 本年も全てに勝利しよう!
 強盛な祈りで!
 温かな励ましで!
 勇気の信心で!
 師弟共戦で!

第4回 尊き民衆の城を築け (2013.1.28付 聖教新聞)

 いよいよ“伝統の2月”を迎える。新しい人を伸ばし、新しい力を引き出すのだ。
 師の期待に応えて、私は立った。身近な人から対話を広げ、足元から新たな同志をつくっていったのである。
 さあ行動開始だ。
 今こそ、信心で、自分自身の壁を破るのだ。広布に戦える喜びを胸に、使命の本舞台で、かつてない拡大の歴史を飾ってもらいたい。
 深き責任感に立てば、智慧は必ず湧いてくる。
 勇気の将と立つ君よ、わが尊き同志のために、全てに勝利の名指揮を頼む。
 戸田先生は言われた。「どんな人間であっても、『生老病死』の四苦を避けることはできない。これを唯一、解決できるのが妙法である」
 だからこそ、広宣流布が必要なのだ。その本源の力は題目だ。「真心が通じますように」「如来の使いとして、今世の使命を果たさせてください」と祈り抜くことである。
      ◇ ◆ ◇
 有名な御聖訓には「月月・日日につよ(強)り給へ・すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(御書1190ページ)と仰せである。
 小事が大事である。少しも油断してはならない。わが広布の陣営を固めていくのだ。
 決めたことは、断じてやり遂げる。どんなことも、遠慮しないで、為すべきことを為す。これが根本だ。
 生半可な気持ちでは、民衆の城は築けない。リーダーは、はちきれんばかりの力を出していくのだ。不惜身命こそ創価の師弟の魂である。
 初心を忘れてはならない。わが原点を見失ってはいけない。生涯、学会のため、同志のために戦う。これが真実の弟子である。

第5回 「友情」と「仏縁」を広げよう (2013.2.3付 聖教新聞)

 〈男子部の友へ〉
 若き広布の英雄たる君たちの勇敢な戦いによって、世界広宣流布の素晴らしき時代に入りました。
 いつもいつも、本当にありがとう!
 何よりも、直系の君たちが、すくすくと、立派に成長してくれていることが、私にはうれしくてならない。
 御聖訓には「師子の声には一切の獣・声を失ふ」「日天東に出でぬれば万星の光は跡形もなし」(御書1393ページ)と仰せであります。
 君たちは、無敵の法華経の兵法で立つ、最強の勇将の陣列です。いやまして題目を唱え抜いて、わが師子王の心を取り出して指揮を執っていただきたい。
 わが胸中に、日々、元初の太陽を昇らせながら、勇んで正義の中の正義の陣営を、思う存分に広げてくれたまえ!
      ◇ ◆ ◇
 〈女子部の友へ〉
 大切な大切な宝である華陽の皆さん方に、「元気で朗らかに! 全員が使命と幸福の青春であれ! そしてご一家に希望と勝利よ輝け!」と、深く深く、強く強く、祈っております。
 日蓮大聖人は、女性の弟子に仰せであります。
 「青い色は藍という草から生まれますが、重ねて染めると藍よりも色が鮮やかになります。同じ法華経ではあっても、信心をさらに深め、実践を重ねていくならば、他の人よりも輝きが増し、利益もはっきりとあらわれてくるのです」(同1221ページ、通解)
 信心の世界に一切、無駄はありません。
 どうか、楽しく賢く、友情と仏縁を結びながら、「青年学会」の勝利の門を大きく開いていってください。

第6回 道を開くのは「真剣」の二字 (2013.2.11付 聖教新聞)

 リーダーは、朗らかに、力強く、確信を持って、指導・激励していくのだ。
 広宣流布は仏と魔との戦いだ。ゆえに、リーダーは、常在戦場の精神であるべきだ。気を抜くことなどできない。だからこそ、ありがたい。全てが仏道修行なのである。
 皆に奉仕するための指導者である。リーダーは、皆の声を聞き、反応をよくしていくことだ。
 何事も、早いことが、信頼を増し、勝利につながる。反応のよさとスピードで、学会は発展したのだ。鈍い、遅いのは、無責任だ。
 真のリーダーは、人任せではなく、自らが必死に祈り、責任を持つ人である。
 皆にやらせるのではなく、自分が率先して行動する。これが創価のリーダーだ。
      ◇ ◆ ◇
 御聖訓に「大願とは法華弘通なり」(御書736ページ)と仰せである。
 今をおいて、戦う時はない。悔いなく、思い切り、一心不乱に戦おう。自身の栄光の歴史を残すのだ。
 広宣流布は、三世に崩れぬ幸福の道を開く。全人類の最高の希望である。我々が戦う以外にないではないか。
 何としても、目の前の壁に一つ一つ、勝っていこう!
 「真剣」の二字で戦っていこう! 自分が変わらなければ、道は開けない。
 真剣であるか、誠実であるか。これが大事だ。策や要領では、成長も、拡大も、勝利もない。
 真剣な人、誠実な人を、どれだけ育てていけるか。それで未来の勝負は決まる。

第7回 尊き同志に最敬礼を (2013.2.17付 聖教新聞)

 励ましの絆が、今ほど求められている時代はない。
 人間、誰しも絶望的になる時もある。しかし、それに耐え、乗り切っていけば、大事な成長の糧になる。
 いわんや、妙法を唱えている人は、長い人生の上から見れば、必ず、全てが変毒為薬される。ゆえに、何も心配しないで、同志と共に、信心強盛に生き抜いていくのだ。
      ◇ ◆ ◇
 法華経の「最上第一の相伝」とは何か。
 それは「当に起って遠く迎うべきこと、当に仏を敬うが如くすべし」の文であると、日蓮大聖人は仰せである(御書781ページ)。
 広布に戦う同志を、仏のごとく敬い、大切にする。こまやかに心を砕いていく。これがリーダーの役目である。
 尊き同志に最敬礼だ。
 会合も、楽しく、明るく、「参加して、よかった」と、信心の歓喜が湧き上がるものでなければならない。一つ一つの会合、一つ一つの出会いを大事にしていきたい。
 祈って語れば、心が通う。希望が広がる。
 リーダーは、皆が健康で、幸福になり、喜んでくれるよう、全力を挙げていこう!
      ◇ ◆ ◇
 御聖訓には、「命限り有り惜む可からず遂に願う可きは仏国也」(同955ページ)と仰せである。
 中途半端では、結果は出ない。勇気の信心で立ち上がってこそ、偉大なる力と功徳が湧いてくる。
 いかなる波浪も、信心で勝ち越える一人一人が宝の人である。
 これからも、永遠に、創価の和合を守り抜こう!
 徹して一人を大切に──この大誠実の積み重ねによって、広宣流布は進むのだ。

第8回 「温かい声」「確信の声」を (2013.2.23付 聖教新聞)

 健康で、長生きをして、価値ある充実の人生を楽しんでいくのが、信仰の目的である。
 健康は、自らの智慧と決心でつくるものだ。疲れをためないよう、また、季節の変化にも気をつけていくことだ。
 「信心即生活」である。
 学会活動は、心身共に健康になるためにある。題目をあげて、広布に動くことは、最高の健康法なのである。
      ◇ ◆ ◇
 「声仏事を為す」(御書708ページ)である。
 リーダーの声は、温かく、優しい感じで、確信を持って、そして、胸を張って、生命力を強く大きく持って、指導・激励していくことだ。
 大誠実の振る舞いに徹しゆくことが、自身の人格を大きくしていく。信心を、強く、深くしていくのである。
 リーダーは、同志のために、どんどん、しゃべって、声を出していくのだ。
 大変な中でも、人を励ますからこそ、功徳がある。声が弱くてはいけない。
 確信の声は、皆を安心させる。指導者は声で決まる。
      ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人の仏法を、大聖人に代わって、大聖人の御心のままに弘めていく。これが創価学会である。
 リーダーは信心を教えるのだ。我見の指導はいけない。
 戸田先生は、「策で解決した場合は、また同じ問題で悩むようになる。信心で解決した時こそ、宿命転換である」と言われた。根本は、御本尊に向かわせていくことである。
 大事なのは人だ。祈って、適材適所で皆を生かすのだ。
 新しい人が躍り出てこそ。新しい波を起こす力となる。

第9回 あきらめない勇気を (2013.3.3付 聖教新聞)

〈未来部の友へ〉
 私の一番大切な、そして大好きな未来部の皆さん、お元気ですか? 担当者の皆様も、いつもいつも、ありがとうございます。
 アメリカのマーチン・ルーサー・キング博士は、「人間の平等」という夢に向かって、不当な人種差別と命をかけて戦い抜いた偉大な指導者です。
 今年は、キング博士が「私には夢がある」との歴史的な演説を行ってより、50年になります。
 キング博士は、なぜ、偉大なのか。
 博士と一緒に戦った同志である、歴史学者のハーディング博士は、私に、こう語っておられました。
 「(キング博士が)『断じて成し遂げる』との自らの誓いに、絶対、背を向けなかったことは、彼の勇気の偉大な証明です」と。
 そうです! 大事なのは、勇気です。
 大いなる夢をかなえるには、「一歩また一歩、前へ進む勇気」「負けない勇気」、そして「あきらめない勇気」を持つことです。
 人間として最も正しく、最も強い勇気を出す源は、題目です。日蓮大聖人は、「南無妙法蓮華経は師子吼の如し」(御書1124ページ)と仰せです。
 何があっても題目を唱えていけば、どんな悩みや苦しみも勝ち越えていける勇気が湧き、必ず勝利の道を歩んでいけるのです。
 愛する皆さん一人一人の健康と成長を、私はこれからも真剣に祈っていきます。
 皆、絶対に無事故で、風邪をひかないように! さあ、きょうも勇気凜々と、明るく朗らかに進みゆこう!

第10回 今世の使命を果たし抜け (2013.3.10付 聖教新聞)

 戸田先生は言われた。
 「大闘争心が広布の大精神である。これがまた、学会の精神なのだ。
 日蓮大聖人から最大に賞讃され、大功徳を受ける資格のある人は、この大勇猛心の決意で進んだ人である」
 自分自身の今世の使命を徹して果たしていく。生きて生きて生き抜いて、自らが決めた目的を達成していく。
 どんなことがあっても、信念に殉ずる。
 どんなことがあっても、広宣流布していく。
 この信念、決意こそが信心である。
      ◇ ◆ ◇
 皆が幸福になり、平和を築くための我らの前進だ。
 仏法は勝負である。人生は戦いしかない。広宣流布に生き抜いていくことだ。
 「断じてやろう」と決意すれば、元気になる。健康にもなる。
 戦いに停滞は許されない。
 わが信念を、一生涯、貫き通していこう!
 信心とは、「以信代慧(信を以って慧に代う)」と説かれるように、最高の「智慧」の働きをする。
 いくらでも、価値創造できる。道を開いていける。行き詰まりは絶対にない。
 無限に智慧が出るのが、妙法の信心なのである。
      ◇ ◆ ◇
 広宣流布のための学会の組織である。
 その中で頑張っている人が、本物である。
 御聖訓には「法自《おのずか》ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し」(御書856ページ)と明快に仰せである。
 地道な最前線の学会員こそが、一番、偉い。
 広宣流布の組織に生きて、徹し抜いた人が、最も偉大なのである。

第11回  信心とは勇猛精進なり
 (2013.3.18付 聖教新聞)

 我らの全ての戦いは、御本尊につながり、広宣流布につながり、信心につながる。
 全部、功徳になる。これを深く確信していただきたい。
 戸田先生は叫ばれた。
 「大聖人は生涯、戦われたではないか。御書に『仏法と申すは勝負をさきとし』(1165ページ)と書いてあるではないか。だから戦う以外にないではないか」
 何かで挑戦していかないと、人間は堕落する。苦難と戦ってこそ人間革命できる。だから間断なく戦うのだ。
 信心とは、「勇猛精進」である。題目をあげ、最高の勇気をもって、たゆみなく、前進また前進するのだ。
 「勇猛精進」の心が輝いていれば、わが胸中に不老不死の大生命力が湧き上がる。
      ◇ ◆ ◇
 一人を強くする。民衆を強くし、さらに賢明にしていく。そのための組織である。そのための学会である。
 組織は、全員が明確な責任をもっていくことだ。形式主義に陥ってしまえば、功徳は出ない。それを打破していくのが、信心である。
 どこまでも、一人一人を強くするために、幸福にするために、リーダーは真剣に祈っていくのだ。誠実に、心を尽くして話していくことだ。
 誇りも高く、正義と真実を語りゆく同志ほど、尊い人はいない。御聖訓には、「一句をも人にかたらん人は如来の使と見えたり」(御書1448ページ)と仰せである。
 社会に希望を打ち立てゆくために、苦労して一生懸命に戦ってくれている人を、最大限、讃え、励ます。心からねぎらい、感謝する。皆の苦労に応え、朗らかに勝利の道を開くことこそが、リーダーの責任であり、使命である。

第12回  まず腹を決めよ! (2013.3.24付 聖教新聞)

 まず、腹を決めよ。決まったら、勇ましく進め!
 今、最も大事なのは、時代がどう変化しようが、民衆の幸福の城である学会を強くすることだ。広宣流布の勝利を開く人材を育てることだ。これが根本である。
 広布へ戦う上で、遠慮など必要ない。
 どんな立場でもよい、信心の一念、師弟の一念があれば、その人の生命は、仏の大境涯に通じていく。
 学会のため、同志のために、自らの持てる力を、思う存分、発揮していくのだ。
      ◇ ◆ ◇
 創価学会は、正義の人の集まりである。人生の英雄の集まりである。
 法華経の魂を持って、最高の人生を勝ち抜いていく使命のある人だ。
 神力品には、“太陽と月の光明が、もろもろの闇を除くことができるように、この人は世間の中で行動して、衆生の闇を滅することができる”と説かれている。
 この日蓮大聖人に連なる、無上の誇りと使命を胸に、粘り強く進んでいくのだ。
      ◇ ◆ ◇
 人生は戦いだ。友情こそ宝だ。親友と力を合わせて進むのだ。「絶対に勝ち抜く」という魂を持つことである。
 戸田先生は教えられた。
 「指導者は、皆の命を預かっているのだ。ゆえに、断じて愚かであってはならぬ!」
 「人の何倍も苦労し、力をつけよ!
 そして、同志の幸福を祈り抜いていけ!」
 わが友が健康・無事故であるように、皆、功徳を受けられるように、リーダーは懸命に祈り、全力で戦うことだ。

第13回  宝の使命の花を咲かせよ (2013.3.31付 聖教新聞)

 〈未来部の友へ〉
 希望の光が輝きわたる春を迎えました。
 私が青年時代、愛読した日本の作家の一人に、島崎藤村がいます。彼は、未来の宝である青少年へ呼び掛けていました。
 「どんな小さな草の芽でも、花咲く時のないものはない」(『藤村随筆集』岩波文庫)
 それと同じように、どんな人でも、自分に持って生まれた、すばらしい宝のない人はいないと彼は言うのです。
 若い皆さんは、だれもが無限の可能性に満ちた、かけがえのない存在です。
 はやく咲く人、ゆっくり咲く人と、ちがいはあっても、自分自身の幸福の花を、必ず咲かせていけます。
 なかんずく、偉大な妙法を持《たも》った皆さんの胸には、大いなる使命の芽があります。
 絶対に、自分の力と才能を発揮して、勝利の花また花を見事に広げていけるのです。
 その一切の原動力が、題目です。
 どうか、題目を朗々と唱え、勉学をはじめ一つ一つの課題に挑戦しながら、最高に充実した喜びあふれる青春を勝ち飾ってください。
 私は、君たちの未来に、健康と幸福と勝利あれと祈っています!。
      ◇ ◆ ◇
 今、未来部の皆さんが、新時代の平和の指導者を目指し、ぐんぐん成長している。
 そのことが、私は、何よりもうれしい。
 これからも、うんと頭を鍛え、体を鍛え、心を鍛えて、人々のために、思う存分、活躍できる力をつけていってください。世界が皆さんを待っています。

第14回  賢者は喜び 愚者は退く (2013.4.7付 聖教新聞)

 人材こそ宝だ。一人また一人と、新しい人が立ち上がっていく。これほど、うれしいことはない。
 共に語り、共に祈り、幸福と平和の陣列を広げよう!
 広宣流布のために戦える。これ以上の誉れの人生は、絶対にないのである。
 若きリーダーに伝えたい。
 戸田先生にお仕えして、私が心がけてきたことがある。それは、いかなる広布の戦いも、喜び勇んで「やらせていただく」ということだ。
 臆病に「できません」と尻込みするのでもない。傲慢に「やってあげている」と威張るのでもない。喜び勇んで「やらせていただく」道を、私は貫いた。
 ゆえに、一切が自分自身の「人間革命」の力となり、歴史となり、大福運となった。
 御書には「賢者はよろこび愚者は退く」(1091ページ)と仰せである。わが後継の皆さんは、この賢者の道を進み抜いてもらいたい。
 よき先輩、よき同志、よき後輩と励まし合いながら、君たちの「熱」と「力」で、強く朗らかに、新しい勝利の旋風を起こしてくれたまえ!
      ◇ ◆ ◇
 広宣流布の戦いは、仏と魔との熾烈な攻防戦である。中途半端で勝てるわけがない。
 勝つために、信念を貫き、智慧を出し、死力を尽くすのだ。勝つために、何ものにも揺るがぬ自分をつくるのだ。
 今、誰が必死の一人として立つのか。それで決まる。
 私は、師と共に戦い、師と共に勝った。これこそ、最高の誇りである。
 師弟に生き抜く人は、強くなる。不惜身命の生命となって戦える。師と心を合わせれば、限りない勇気が湧く。これが勝利の根本の力だ。

第15回  信頼と友情の根を張れ (2013.4.13付 聖教新聞)

 民衆の平和の柱として、今や世界から支持され賞讃される創価学会の大発展の力は、どこにあるのか。
 それは、目の前の課題と格闘しながら、悩める友のため、広宣流布のため、一生懸命に戦って、麗しい創価家族の連帯を築いてこられた尊き婦人部の方々である。
 リーダーは、どこまでも婦人部を尊重し、心から讃えていくのだ。
 御聖訓には「法華経を持《たも》つ女性は、他の一切の女性にすぐれているだけでなく、一切の男性にも超えている」(御書1134ページ、通解)と力強く仰せである。
      ◇ ◆ ◇
 仏法は「本有常住・常寂光土」と説く。自分が広布に戦うところを、寂光土と輝かせていける。どこか遠くに理想の国土があるのではない。
 自分の地域は、一切の責任を持って守っていく。わが地域に根を張っていくことだ。
 足元の地域を大事にしていかねばならない。自ら率先して、信頼と友情光る地域革命を成し遂げていこう!
 自分がいる地域の、あの方と、どう心を通わせるか。この方と、どう理解し合い、支え合っていくか。それが大切だ。よき隣人として、親しまれ、慕われていく。これが仏法即社会の生き方である。
      ◇ ◆ ◇
 戸田先生は言われた。
  「これからは、青年の時代だ。青年を大事にして、何でも語り合い、自分の思っていることを全部、伝えて、バトンを受け継いでもらう以外に、将来の発展はない」
 リーダーは、どれだけ人材を育てたか。どれだけ後輩を伸ばしたか。これが勝負である。自分の時代に、厳然たる歴史を築いてもらいたい。

第16回  新しい日を 新しい決意で (2013.4.21付 聖教新聞)

 いついかなる時も、自らが心新たに、みずみずしい決意で立ち上がったその日から、一切が生まれ変わる。
 「きょう、私は勝った!」
 「勇気を出せた!」 「一歩、前進できた!」──こう叫べる一日一日でありたい。
 わが胸中に、わが一念に、「大法弘通慈折広宣流布大願成就」の誓いを、烈々と燃え上がらせていくのだ。
 まず自分自身が、生き生きと、自らの人間革命をしていく。人ではなく、自分が変わる。誰かではなく、自分がやる。そう決めた人が勝つのである。私は、その決心で戦ってきた。
 「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」(御書1618㌻)。この精神を、ゆめゆめ忘れてはならない。
 戸田先生はよく語られた。
 「広宣流布は、一生の戦いである。いな、永遠の戦いである。たとえ苦難の嵐があっても、断じて負けるな!」
 「時の到来とともに、戦いの雄叫びを上げて進むのだ」
      ◇ ◆ ◇
 次の時代を、どうするか。どう創価学会を発展させ、後継を育てていくか。
 そのために、リーダーは、自らの信心の実力をつけるのだ。広宣流布を前進させる力を持つのだ。
 「全ての人を味方に!」「断じて勝ってみせる!」──この気迫をみなぎらせていくのだ。
 将来を展望しながら智慧を湧かせ、戦う心を燃やし、張り切って進もう! 皆が団結して、永遠に崩れぬ創価の人材城を築いてもらいたい。
 人を育てるには、先輩が模範を示すことだ。師弟に生きる人生がいかに強く尊いか、青年たちに伝えていきたい。

第17回  大闘争心を! そこに幸福 (2013.4.28付 聖教新聞)

 学会は、師弟の魂を核として、青年を先頭に、民衆のための、あらゆる戦いに勝利の歴史をつくってきた。
 勝つことが、広宣流布である。難に打ち勝ってこそ、その生命は菩薩となり、仏と輝く。幸福の太陽が昇る。
 一切を勝ち抜いたゆえに、学会は、日本はもとより世界に広がった。断じて勝たなければ、新時代は開けない。
      ◇ ◆ ◇
 どんな困難にぶつかっても、強く生きることだ。
 悩みは、誰にでもある。悩みに負けてはいけない。負けないための信心である。
 思い切り広布に戦えば、功徳は大きい。
 戸田先生は、いつも言われていた。
 「大勇猛心を持て。大闘争心を持て。そこに幸福実現の力がある」と。
      ◇ ◆ ◇
 リーダーは、最前線の同志を、徹して励まし、褒め讃えていくのだ。
 一言でも、真心と誠実の言葉を掛けていくことだ。
 励ましは慈悲であり、慈悲が功徳になる。
 「ありがとうございます」と、心から感謝の声を掛けていく。それが、どれほど力となり、喜びとなることか。
 ともあれ、戦いは、必死の一念で決まる。
 わが魂を入れるのだ。魂は力である。魂の叫びこそが、人を動かす。
 自信を持って生きるのだ。
 希望を持って生きるのだ。
 自信を持つことが、信仰の真髄だ。
 希望を持つことが、信仰の力である。
 皆、力をつけるのだ。力がなければ、勝ち抜けない。
 信心の力で、学会を強くし、発展させてもらいたい。

第18回  「心の財《たから》」を積む人が偉大 (2013.5.8付 聖教新聞)

 〈未来部の友へ〉
 「鯉のぼり」が、さわやかな風に吹かれて、青空を気持ちよさそうに泳ぐ季節になりました。
 日蓮大聖人は、「今、日蓮と弟子たちが、南無妙法蓮華経と唱える姿は、大風の吹くようなものである」(御書742㌻、通解)と仰せになられています。
 題目は、わが生命を限りなく強くし、人々の、どんな迷いも、どんな苦しみも吹き飛ばしていける、大風のような最強の力です。そして、皆に希望と勇気を送っていける無敵の力なのです。
 若くして、この力を持った皆さんが、どれほど素晴らしい人生を勝ち進んでいくことができるか。
 創価後継の未来部の友に、“希望に燃えて、未来を明るく照らせ! 今日も生き生きと学び鍛えよ! 大樹のごとく育ち伸びゆけ!”と申し上げたい。
      ◇ ◆ ◇
 “人間として偉い人”になるには、心に何を持っているかが大事です。
 大聖人は「持《たも》たれる法さえ第一ならば、持つ人もまた第一なのである」(同465㌻、通解)と教えておられます。
 「妙法」という大宇宙の根本の法を持ち、「広宣流布」すなわち民衆の幸福と世界の平和のために行動している、皆さんのご家族をはじめ、創価の同志は、人間として最も偉大な、「心の財」を積む第一の人々の集まりなのです。
 未来部の皆さんは、世界の友と手を携えて、人類の平和を担い立つ人です。そのために、今は強く朗らかに学び抜いてください。私は、皆さんの絶対の味方です。
 さあ、創価家族は、皆、仲よく元気に勝ち進んでいきましょう!

第19回  友よ強く! 執念の祈りを (2013.5.13付 聖教新聞)

 戸田先生は、「戸田の命よりも大事な学会の組織」と言われた。
 師匠のために、最高の組織をつくろう! 今いるところを強くしよう! そう決めて、私は戦った。
 ただただ、戸田先生にお応えしたいとの一念であった。
 草の根の民衆が主役に躍り出る。そういう社会を築くため、どこへ行っても、行ったところで、常勝の歴史をつくり、残してきた。
 それが弟子である。そう努力し、祈って戦えば、功徳も大きい。人材も出る。
 後継の友よ! 今こそ広布の将として、歓喜と勝利の名指揮を頼みたい。学会の純真な同志を守り、励まし、威光勢力を増す以外ない。
 そのために、どうすればよいかを、リーダーは常に、真剣に考え、必死で祈り、智慧を出して、手を打っていくのだ。
      ◇ ◆ ◇
 何があっても、一喜一憂しないことだ。嫌なこと、つらいこと、悲しいこともあるかもしれない。だからこそ、強く生き抜き、強く戦うのだ。
 行き詰まったら題目だ。題目をあげていけば、必ず、道は開ける。
 最後の最後まで、戦いは執念である。どんな小さなことも、甘く見てはいけない。小事であるうちに、全力で、一つ一つ、手を打っていけば、大事に至ることはない。
 賢明でなければならない。愚者ではなく、最高の賢者をつくるための仏法である。
 日々、御書を心肝に染め、自身の勝利へ進みたい。
 「いかに強敵《ごうてき》重なるとも・ゆめゆめ退する心なかれ恐るる心なかれ」(御書504㌻)
 一歩も引くな! 恐れるな!──師子の心で前進だ。

第20回  断じて壁を破るのだ!
 (2012.5.19付 聖教新聞)

 日蓮大聖人は仰せである。
 「釈迦如来のためには、提婆達多こそ第一の善知識であった。今の世間を見ると、人を良くするものは、味方よりも強敵《ごうてき》が人をよく成長させるのである」(御書917㌻、通解)
 今、わが広布の英雄たちは「断じて壁を破るのだ!」と勇んで前進している。
 自分自身の未曽有の挑戦、未曽有の奮闘、未曽有の拡大の歴史を、一日また一日、厳然と積み上げていきたい。
 寄せ来る苦難の波にも、「宿命転換のチャンスだ!」と決然と立ち向かい、祈りに祈り抜いて、乗り越えていくのだ。
 逆境が人間を強くする。
 信心は、一番の生きる力、勝利への推進力である。
 信心の世界は、頑張れば頑張るほど、生命力が強く豊かになる。いい方向へと、自分が変わる。福運がつく。人にも福徳を薫らせていける。
 広布の労苦は、全部が功徳になる。何の無駄もない。
      ◇ ◆ ◇
 心こそ大切である。
 どんな時も、誠実に、真心込めて──これを絶対に忘れてはいけない。その自らの心を、いつまでも光らせていくのだ。
 何があっても、希望に燃えて生きよう! 希望に燃えている姿それ自体が、人生に勝ったということなのだ。
 大誠実で友を励ましていこう! 「蘭室の友」といわれるが、信義を貫く人格の薫りは、皆を感化する。友を思う言葉に、魂が共鳴する。
 どんどん人と会い、人と対話する。人の心をつかみ、味方をつくる──その全てが自分自身の訓練となり、財産となるのだ。
2013-05-19 : 今日も広布へ 第2部 :
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勝利の人間学 1~30

池田名誉会長が贈る 勝利の人間学

第1回 声仏事を為す      (2012.2.1付 創価新報)

妙法の音律が力に
 信心の根本は題目である。
 白馬が大草原を颯爽と駆けていくような、清々しい唱題を心がけたい。
 その題目の声が、行動となる。力となり、エネルギーとなる。そこから勢いも生まれる。
 たとえ一遍の題目であっても、全宇宙に響き渡る。妙法の音律は、諸天を揺り動かさずにはおかない。

心が声に表れる
 ある時、皆で題目三唱したが声が揃わない。戦いに臨む皆の呼吸が、合っていなかった。心がバラバラでは、皆の力も、結果も出ない。
 私は、何度もやり直した。声が揃うまで題目を唱えた。そして「前進」という合言葉を皆で何回も繰り返して叫んだ。最初は弱々しい声が、だんだん勇気凛々と力強くなっていった。皆の心に「前進する決意と自信」が漲っていった。
 心が声に表れる。声が壁を破る。声が出るようになった時、勝利へ怒濤の前進が始まったのである。

会合は声で決まる

 会合も声で決まる。張りのある声、確信に満ちあふれた声が響く会合をお願いしたい。
 役員の皆さんは、「仏を敬うが如く」、参加者を温かく迎え、送り出していただきたい。爽やかなあいさつの声が、時間をやりくりして会合に駆けつけた友の心を明るく満たす。
 体調のつらそうな人がいたら声をかける。帰宅の際に無事故を呼びかける──こまやかな心配りの一声が命を守る。同志を守り抜かんとする一念の音声《おんじょう》が、魔を退散させる。
 「声仏事を為す」である。声で仏の仕事をするのだ。

第2回 朗らかに仏法を語れ  (2012.2.14付 創価新報)

心の大地に幸福の種を
 折伏は、勇気である。仏法の偉大さと信心の素晴らしさを、自信満々と語り抜いていくことだ。
 日蓮大聖人は、「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(御書552ページ)と仰せであられる。
 自分の確信と体験を、伸び伸びと語ればいい。相手が聞いても聞かなくても、生命に幸福と希望の種を植えることになる。その種は、いつか必ず根を張り、芽を出し、花を咲かせる時が来るのだ。

できなくても朗らかに
 一人の人を折伏することが、どれほど大変なことか。妙法は「難信難解」とある通りです。だからこそ、これ以上に尊い、偉大な行動はない。
 私も、なかなか、できなくて苦労した。でも、同志と「今、一人の人が入会せずとも、幾百千万の人々が、我らを待っている」と励まし合いながら、悠々と対話を進めてきた。
 折伏は、できても、できなくても朗らかにやりなさい。皆に最高の希望と勇気を贈る対話なのだから。
 そもそも、人を救おうとして悩むなんて、すごいことではないか。
 それ自体、地涌の菩薩の悩みであり、仏の悩みである。
 御本尊を持《たも》たせることは、その人の家に大聖人を御案内することにも等しい。

折伏は信用が残る
 戸田先生は「折伏に方法などない。ただひたぶるに、御本尊を拝む以外にない」と言われていた。
 折伏は「相手を幸せにしたい」との祈りから始めることだ。その真心が伝わらないわけがない。心を打つのは心だ。心を動かすのも心だ。
 真実を真心込めて語るからこそ、「信用」が残る。青年の一番の宝は「信用」だ。
 折伏すればするほど、自他共に仏性が強くなり、永遠に崩れない生命の宝が積み上がるのだ。

第3回 法華経の兵法──祈って勝つ!(2012.3.5付 創価新報)

祈りから始めよ
 まず祈ることだ。真剣に祈ることから始めるのだ。なぜ祈るのか。自分を最も強くし、自身の力を最大に出すためである。
 日蓮大聖人は「法華経の剣は信心のけなげ(勇)なる人こそ用る事なれ鬼に・かなぼう(鉄棒)たるべし」(御書1124ページ)と仰せである。
 手を抜いて楽をしようという油断や、自分の小手先で何とかなると思う慢心を排し、自らの壁を破って、一心不乱に戦う。「広宣流布のために必ず勝つ」という誓願の祈りほど、強いものはないのだ。
 祈る青年には、後退はない。祈れば、勝利への前進が始まる。
 最後は、祈って戦った者が勝つ!

一番いい方向にいく
 祈りの力用について、「顕祈顕応《けんきけんのう》」「顕祈冥応《けんきみょうおう》」「冥祈冥応《みょうきみょうおう》」「冥祈顕応《みょうきけんのう》」と説かれる(同1242ページ)。直ちに祈りが叶う場合もあれば、はっきり見えない場合もあるだろう。どうであれ、疑うことなく題目を唱え抜いていくことだ。真剣に祈り抜き、祈り切ることだ。
 たとえ叶わないように見えても、最後には、自身にとって、一番いい方向にいく。「頑張り抜いてよかった!」と、自らが叫べる大歓喜の人生を築くことができる。これが妙法の偉大なる力である。

祈りは具体的に

 弓矢だって、的を定めなければ当たらない。祈りも同じである。目標を明確にして、懸命に努力する──その延長上に祈りは叶う。
 ただ拝んで、目先の幸運を欲するという浅い次元の信仰ではない。祈って努力し、努力して祈る──その時に、諸天善神は動くのだ。
 戸田先生は言われた。
 「一丈の堀を越えられないものが、二丈、三丈の堀を越えられるわけがない。一つ一つ、やりきっていくんだよ」と。
 目標を忘れた時に空転は始まる。
 今日の目標を具体的に祈るのだ。
 そして、青年らしく、思う存分、ベストを尽くして行動するのだ!

第4回 学会は永遠に御書根本 (2012.3.19付 創価新報)

青年時代に教学を学べ
 「行学の二道をはげみ候べし」(御書1361ページ)である。大切なのは、学び続けることだ。学んだ通りに実践することだ。
 たとえ、学んだことを忘れてしまっても、必ず何かが残る。命が忘れない。それが、いざという時、信心の底力になるんだ。
 根本の一書を持つ人間は強い。一切の勝利の源泉は御書にある。だから青年部は、今のうちに、しっかり御書を学んでもらいたい。
 それが一生の幸福の土台となり、常勝の力となる。

「その通りだ」と拝そう
 一行でも一節でもいい。日々の生活と広布の戦いの中で、御書を拝していくことだ。御書を「わかろう、わかりたい」と一生懸命、努力することだ。真剣であれば、毛穴からでも入っていく。
 戸田先生は「一行一行、御書を拝しながら、『その通りです。まったく、その通りです』と深く拝読していくんだ」と言われていた。
 頭でわかるのと、信心でわかるのとは違う。
 自らの身に当ててみて、「ああ、このことだったのか」と、わかる時が必ず来るのだ。

講義担当者は師匠の代わり
 御書を講義する際は、師匠の名代として、誠実に、堂々と臨んでもらいたい。私も、常に、戸田先生の名代という決意でやってきた。
 御書には、何ものも恐れぬ師子王の心と、人々を救わずにはおかないという仏の大慈悲が脈打っている。
 御本仏が直接、私たちを励ましてくださっているのだ。御書は励ましに満ちている。その励ましに、生命が感応しないはずがない。
 御書から頂いた感動、勇気を、率直に語ることだ。話のうまい下手は関係ない。「断じて、この御書で友を励ますのだ」という一念で決まる。
 学会がここまで発展したのは、なぜか。
 それは、深い哲理に基づいた、力強い「励まし」があったからだ。これからも皆で、学んでは語り、語っては、また学ぶのだ。

第5回 広布前進の大目標  (2012.4.4付 創価新報)

すべては広宣流布のため
 創価学会が目指す根本の目的は何か。
 それは、人類の幸福と平和である。自他共に生きていること自体が愉快で、楽しいという境涯を開いていくことだ。
 これが広宣流布であり、我らの大目的だ。
 戸田先生は「この世から悲惨の二字をなくしたい」と叫ばれた。
 「広宣流布のため」という最も偉大な目標に向かって進めば、その人自身が偉大になる。
 大きな目標が、大きな希望となる。
 生き生きと大願に生きよう! 仕事で、地域で、学会活動で、張り切って戦おう!
 広布のために、友のために、自分自身のために!

どれだけの人を幸福にできたか
 自分たちの時代に、広宣流布をどれだけ前進させていけるか。そのことを真剣に祈り、挑戦していくのだ。
 戸田先生は、こう指導してくださった。
 「創価学会は、地球上で最も尊厳な生命を守り、どれだけの人に妙法を受持せしめ、幸せにしたかということを数えるのである」
 「数」は単なる数字ではない。かけがえのない「一人の生命」なのだ。そこに「一人の人生の幸福」が凝縮されているのである。
 だからこそ、目標を掲げ、どこまでも「一人」を大切にして、一人また一人と仏縁を結んでいく。その「一人」から平和と幸福の大連帯を広げゆくのだ。

一番を目指そう
 仏法は勝負である。人生も勝負である。ゆえに、戦うことである。そして勝つことである。
 何かで一番を目指すのだ。
 初めから二番でも三番でもいいと思えば、本当の力は出ない。
 たとえ今は振るわなくても、断じて、一番になろう!──そう決めて努力する心に無量の功徳が具わっていく。崇高な人生になる。
 「自分は一番を目指して、一生懸命に戦い切った」という不滅の歴史を残しなさい。
 その人が真の勝利者であるからだ。

第6回 団結は勝利の力  (2012.4.18付 創価新報)

一人立つ真の勇者たれ
 団結は力である。勝つために団結するのだ。
 どうすれば、皆が団結できるのか。まず、リーダー自らが「一人立つ」ことだ。誰かではない。自分が毅然と立ち上がることである。
 戸田先生は、「青年よ、一人立て! 二人は必ず立たん、三人はまた続くであろう」と叫ばれた。これが、勝利の方程式である。
 口先で「団結、団結」と言うだけで、心が一つになるわけではない。リーダーが真剣に祈り、同志を心から讃えることだ。
 同志を尊敬し、自分は何と素晴らしい友と一緒に戦えるのかと感謝できるようになってこそ、勝利への歓喜の団結が生まれる。

異体同心で前進
 団結といっても、決して、一つの型に窮屈にはめるものではない。
 「異体同心なれば万事を成《じょう》し同体異心なれば諸事叶う事なし」(御書1463ページ)
 「同体」ではなくして「異体」と仰せのように、一人一人の個性を尊重し合いながら、皆で仲良く助け合い、支え合って、それぞれの持ち味を最大限に生かしていくことだ。
 「同心」の「心」とは、「信心」である。
 戸田先生は、「この心が強ければ強いほど青年は敗れることはない」と言われた。青年学会は、永遠に「異体同心」で勝ち進もう!

心を合わせる祈り

 心を合わせた祈りから出発だ。私は、どんな戦いも、広宣流布のため、師匠のために断じて勝つと決めて、祈った。共に戦う同志に題目を送り続けた。皆で題目三唱する時も、呼吸を合わせ真剣に臨んだ。
 「1+《プラス》1=《イコール》2」という “足し算” ではなく、合わせた力が「10」にも「100」にもなる。この希望の “掛け算” が、信心の団結の妙である。信頼と励ましのチームワークから、勢いがグングンと増していくのだ。
 組織にはいろんな人がいる。皆、尊い使命の人だ。皆、大切な仏である。自分の感情で決めつけるのではなく、まず御本尊に祈り、大きな心で包容しながら、前進するのだ。

第7回 人材を育てたところが勝つ
                (2012.5.2付 創価新報)

まず自らが人材に
 「学会は、人材をもって城となすのだ」とは、恩師の師子吼である。
 「人」で決まる。本物の「人材」がいれば、そこから勝利は広げられる。
 「人がいない」と嘆く必要はない。
 まず、自分が人材になればいい。
 一人立てば、二人、三人と続く。これが「地涌の義」である。
 「わが地域に必ず人材はいる」と決めて祈り、自ら成長していけば、人が見えてくる。人材を見つけ、会って語り、真心から成長を祈り、広宣流布の大舞台で、どんどん育ててぃこう。人を育てる人が、真の人材である。

後輩を自分以上に
 後輩を大事にするんだ。同志を大切にしていくんだよ。私は青年部の友を、「水魚の思を成して」(御書1337ページ)との御聖訓のままに大事にしてきた。皆、学会を担う方々だもの、成長する姿が嬉しくて仕方がなかった。
 良いところを誉めて伸ばしていく。注意すべき時は、上手に指導する。威張って叱ってはいけない。真心の励ましが一番強い。
 「後輩を自分以上の人材にしていこう!」という祈りと責任感が、学会の伝統だ。
 広宣流布のために、この一人を人材に──その一念は必ず通ずる。

一緒に動き、一緒に戦う

 「一緒に!」──これが、人材育成の合言葉である。
 一緒に祈る。一緒に学ぶ。一緒に語る。一緒に歩く。時には食事をしたり、お茶を飲んだり、そうやって楽しく前進していくことも大切であろう。
 日蓮大聖人は「喜とは自他共に喜ぶ事なり」(同761ページ)と仰せだ。友の成長を喜び、讃え合うなかにこそ、最高の歓喜と充実がある。
 後輩を育てる心が団結を生む。
 さあ、同志と一緒に勝利の一歩を!

第8回 座談会は拡大の推進軸
               (2012.5.14付 創価新報)

座談会から出発
 座談会は、創価の前進の生命線である。
 私が戸田先生にお会いできたのも、座談会のおかげである。
 広布発展の原動力は、一にも二にも、互いの顔が見える小単位の集いである。心と心を通わせる対話である。この一対一の絆を強固にしたから、学会は勝利してきた。
 戸田先生は座談会を大切にされた。参加者が少なくても、逆に「じっくりと話ができる」と真剣であられた。嬉しそうでもあった。
 地道な活動ほど強いものはない。
 座談会から出発し、次の座談会を目指して挑戦する。その粘り強い繰り返しが、学会伝統の「勝利のリズム」である。
 戸田先生は「座談会で広宣流布はできる」と断言なされた。

青年が主体者
 青年が一人いるだけで、座談会は変わる。
 駆けつけてくるだけで、空気が一変する。
 いわんや、青年が主体となった、にぎやかな座談会ほど、明るく楽しいものはない。
 私も青年部時代から、皆が「本当に来てよかった」と思える会合にするために、参加者の顔を思い浮かべて祈り、準備して臨んだ。
 青年部の振る舞いから、会合革命は起こる。
 学会の新しい前進も、そこから始まるのだ。

哲学を学べ 体験を語れ
 座談会には人生勝利の哲学がある。他者の人生に学ぶ触発がある。最も民衆に根ざした人間学の学校だ。勇んで求めてもらいたい。
 御聖訓にも「心ざしあらん諸人は一処にあつまりて御聴聞あるべし」(御書951ページ)と仰せではないか。
 皆で体験を語り合い、教学を学び合う。
 これが一番正しい仏道修行の実践である。
 座談会では「声を惜しまず」語ろう。
 青年の声ほど、偉大な力はない。
 青年が話せば、周りを元気にすることができる。声を出せば、自分も元気になる。皆に希望と勇気と活力を贈る集いを、一回一回、青年の力で勝ち取っていただきたい。

第9回 女子部は全員が幸福に
               (2012.6.6付 創価新報)

正しい人生の軌道を
 女子部は、全員が幸福になってもらいたい。
 これは、戸田先生と私の、師弟一体の祈りであり、願いである。
 日蓮大聖人は「法華経を信ずる人は・さいわいを万里の外よりあつむべし」(御書1492ページ)と仰せである。若くして妙法を受持した乙女が、絶対に幸せにならないわけがない。
 現実は厳しい。人生は長い。だからこそ、哲学が大事だ。信心が大事だ。
 青春時代の今この時に、教学という確固たる生命の羅針盤を持つならば、正しい人生の軌道を歩み、真の幸福を必ずつかんで、勝利の花を咲かせることができるのである。

仏天が見守っている
 信頼できる人、頼れる人、何でも相談できる人──そういう人を持とう。そして、自分もそういう人になると決意するのだ。
 戸田先生は「一人でもよい、心から話せる友、また、いざという時に信心を教えてもらえる人をつくりなさい」と言われた。
 青春は、悩みとの戦いだ。しかし、悩みがあるから成長できる。偉大な人間になれる。
 貴女《あなた》の生命の中に、妙法という最高の宝がある。だから、何も恐れることはない。誰が見ていなくとも御本尊が分かってくださっている。そして、仏天がいつも見守っている。
 大丈夫です。安心して頑張りなさい。

にぎやかに朗らかに
 学会の未来は女子部で決まる。
 1人の立派な女子部の存在は、10人、100人に匹敵する力を発揮していく。女子部が明るく伸びれば、学会も勝ち栄えていくのだ。
 同世代の女性のスクラムを広げよう!
 にぎやかで、朗らかで、楽しい雰囲気のところに、人は集まってくる。
 自分らしく、華陽の生命を光らせながら、「これだけはやりきった」「信心の体験を積んだ」との歴史を創ってもらいたい。

第10回 男女学生部よ 使命の青春を舞え
               (2012.6.18付 創価新報)

世界広宣流布の先頭に
 戸田先生と私の師弟でつくった学生部である。恩師は、その誕生を、それは喜ばれた。庶民の嘆きをわが嘆きとし、権力の魔性と真っ向から闘った恩師だからこそ、真の知勇兼備の指導者を待ち望んでおられたのである。
 御聖訓には、世界広宣流布は「普賢菩薩の威神の力に依る」(御書780ページ)と仰せである。
 普く賢い英知の青年が先頭に躍り出て、人材の流れを広げてこそ、広宣流布はできる。
 苦労知らずでは、民衆を護れない。誇り高い使命の労苦の中で、知性と人格を磨き抜いて、新時代を開くリーダーに成長してほしい。

学び抜く人は勝ちゆく人

 人を幸福にするための学問である。
 民衆に貢献するための学問である。
 父母に親孝行するための学問である。
 未来を勝ち開きゆくための学問である。
 学びゆく人は、断じて負けない。
 私も、恩師にお仕えする激闘の中で、学ぶことを絶対にやめなかった。世界の指導者と語り、文明を結んできた対談集も、「戸田大学」で学び抜いた勝利の証しである。
 妙法は、一切を生かし切っていける智慧の源泉である。若くして「信心即勉学」「仏法即社会」の正道を進む君たちは、最高に充実した向学と錬磨の青春を送ってもらいたい。

使命を忘るな 偉くなれ
 太陽の如き情熱。月光の如き知性。
 師子王の如き勇気。竹林の如き連帯──。
 わが男女学生部こそ、輝く希望である。
 平和と正義と勝利の道を開く人である。
 「信用できるのは、青年である。
 期待できるのは、青年しかない」
 これが戸田先生の信念であった。学生部には、自分が思っている以上の使命がある。皆、必ず偉くなると信じ、励ましてくださった。
 私も君たちを信ずるゆえに申し上げたい。
 大胆たれ! 勇敢たれ! 不屈たれ!
 愛する君たちに、創価と広布の未来を託す。万事、頼むと。

第11回 破邪顕正こそ学会精神
               (2012.7.2付 創価新報)

正義によって立て
 日蓮仏法の魂は、「立正安国」である。
 大聖人は、人間を不幸にし、民衆を苦しめる魔性と真っ向から戦い抜かれた。
 邪義を破ってこそ、正義を打ち立てることができる。この御本仏に直結する「破邪顕正」の大精神を、青年は燃え上がらせることだ。
 「正しさ」は「強さ」である。その「強さ」を、勇気凛々と響かせていかねばならない。
 戸田先生は「強気でいけ」とよく言われた。
 悩める友には優しく、邪悪な人間には強く、どこまでも折伏精神で戦うのだ。その正義の前進に、功徳は必ずついてくる。

青年が師子吼せよ
 破邪顕正とは「声」の戦いである。
 声が真剣であればこそ、魔を断ち切れる。声が清新であればこそ、心を一新していける。
 わが信念を率直に勇敢に訴えきるのだ。真実の声こそが、皆の心の起爆剤だ。それが青年の特権じゃないか。「彼等は野干(狐の類)のほうるなり日蓮が一門は師子の吼るなり」(御書1190㌻)である。
 師と同じ心で叫ぶ。この師弟不二の叫びが「師子吼」なのである。

言論の力を磨け
 戸田先生は、青年に言われた。「ひとたび戸田の弟子となったならば、いかなる邪論、暴論にも屈してはならぬ。断じて破折し、打ち破っていくのだ」と。この仰せの通りに、戦い勝ったことが、私の青春の誉れである。
 末法は「闘諍言訟」──すなわち言論の暴力が渦巻く時代であり、正と邪が転倒する世界である。ゆえに、正義の陣列が弱くなれば、民衆は嘆き、社会が乱れてしまうだけだ。
 青年は、正邪を鋭く見破る力をつけるのだ。正しい人を陥れ、善なる民衆の和合を撹乱せんとする卑劣な中傷には、痛烈に反論するのだ。臆病ではいけない。
 青年が先頭に立って、正義の対話、信頼の絆を大いに広げていこうではないか!

第12回 君よ一人立て! 人材城の柱となれ!
               (2012.7.16付 創価新報)

全ての戦いの先頭に
 「学会は人材をもって城となすのだ」とは、恩師・戸田城聖先生の不滅の叫びである。
 我らの城は、人材が学び鍛えて、育ち伸びゆく城である。人材が人材をつくり、平和と文化と教育の陣列を広げゆく城である。
 そして、人材が打って出て、「立正安国」の使命の闘争を勝ち戦で飾りゆく城である。
 それは、師匠と弟子が「同じ目的」に向かって、「同じ責任」をもち、「同じ心」で戦い勝って、栄えさせゆく城なのである。
 創価班、牙城会、白蓮グループをはじめ、学会の人材育成グループは、広布の人材城の柱である。音楽隊や鼓笛隊などで訓練を受けた人も、皆、立派に成長し、活躍している。全員が私の直系である。
 誇りも高く胸を張って、誠実に、真剣に、大胆に、戦いの先頭に立っていただきたい。

自らを鍛え抜け
 青年は一人立つ時、真に光る。他人任せでなく、自らが広布の責任を担って戦うのだ。学会は、その鍛錬の場だ。今は、うんと苦労してもらいたい。苦労した分、生命が鍛えられ、磨かれる。最後は必ず勝利する。
 私も、全てを一手に引き受けて、悩み、考え、祈った。愚痴を言っている暇もなかった。広宣流布の組織の責任を担えることは、最も偉大な青春ではないか。永遠の歴史を残せる。

徹して会員を大切に

 戸田先生が「命よりも大事」と言われた学会の組織である。麗しい異体同心の組織に、清らかな信心の血脈は流れ通うのである。
 ゆえに、どこまでも学会は「会員第一」で進む。それしかない。同志は互いに仏の如く尊敬し合い、励まし合っていくのだ。
 徹して「一人」を大切にする。
 断じて「一人」を勇者にする。
 そこから、広布の「万波」を広げる──ここに、学会の誉れ高き使命と栄光がある。

第13回 大確信のリーダーたれ (2012.7.30付 創価新報)

強盛なる祈りから出発
 リーダーは、妙法への大確信に立つのだ。「祈りとして叶わざるなし」の御本尊である。長として、まず自らが祈り切っていこう! 戦い切っていこう! そして、同志のため、広宣流布のため、断じて勝ち切っていこう!
 御聖訓に「此の御本尊も只信心の二字にをさまれり」(御書1244㌻)と仰せである。
 一切は「信心」の二字で決まる。
 自身の燃え立つような「信力」「行力」によって、御本尊の広大無辺の「仏力」「法力」を、限りなく引き出していくのだ。
 ゆえに、いかなる魔も打ち破り、多くの同志を厳然と守っていくことができる。

リーダーとは「勇敢に戦う人」

 リーダーとは、「勇敢に戦う人」の異名である。その人には、強力な“精神の電流”が走り、光っている。磁石のような一念の力で人々を引きつけ、奮い立たせることができる。心を一つに結び合わせることができる。
 策や方法ではない。真剣に責任を担い立っていく信心に、無限の智慧が湧くのだ。
 広宣流布の役職をいただき、多くの人の中に飛び込んで苦労していくことは、三世永遠に大指導者として活躍できるということである。これが、仏法の因果の理法である。

学会は指導主義
 創価学会は、永遠に「指導主義」である。
 指導とは、“御本尊を拝もうではないか”と、御本尊を指し示していくことである。
 悩みの相談を受けたら、親身になって話を聞く。わからないことがあれば、わかる人の所ヘ一緒に行くことも、大事な指導である。
 戸田先生は言われた。
 「指導である以上、相手に納得のいくように、リードしていかなくてはならぬ」と。
 人は納得すれば、自ら進んで行動する。
 命令主義や組織主義では、行き詰まる。
 一人が心から納得し、立ち上がれば、新しい波動を広げられる。青年部のリーダーには、それぞれの使命の天地で、勇気と誠実と勝利の名指揮をお願いしたい。

第14回 平和とは勝ち取るものだ (2012.8.15付 創価新報)

「生命尊厳」の哲理を語れ
 平和は、遠くにあるのではない。それは、わが足元から生まれる。一人の友と友情を結ぶところから始まる。
 戦争の犠牲になってきたのは、常に青年である。ゆえに、青年が断固と平和への戦いを起こすのだ。若き平和の連帯を広げるのだ。残酷な戦争がない、そして誰もが、この世に生まれて良かったと思える社会、幸福を満喫できる世界を、青年の力で作ってもらいたい。
 平和とは、戦い、勝ち取るものだ。平和の究極は広宣流布である。
 御書には「一切衆生には皆、仏性がある」(1382ページ、趣旨)と説かれる。
 皆が尊極の仏の生命をもっている。互いが互いを尊重していくことが、最も正しい平和への道なのである。だからこそ、この「生命尊厳」の大仏法を、青年が青年に語るのだ。

創価の師弟の魂に続け
 戦時中、軍部政府と戦った初代会長の牧口先生は、獄死なされた。生きて獄を出られた戸田先生は師の仇を討つと決めて、戦後の廃墟に一人立ち、平和への大闘争を開始された。
 私は、この師の心を継ぎ、権力の魔性と戦い抜いた。世界に友情の橋を架け、人類を結ぶ平和と文化と教育の連帯を広げてきた。
 徹して一人を大切にし、人間を不幸に陥れる魔性とは断固として戦い抜く──これが、平和を誓った創価の師弟の魂である。

「民衆の力」を強めよ
 日蓮大聖人は、戦乱や人々の苦悩が打ち続く乱世の本質を「民衆の力が弱まっている」(御書1595ページ、趣旨)と喝破なされた。
 戦争をなくすためには、民衆が強く、賢くなる以外にない。そして世界の民衆が、心と心をがっちりと結び合わせていくことだ。
 ゆえに青年よ、良き友と仲良く強くあれ!
 正しき哲学と共に鋭く賢くあれ!
 目の前の課題に勇敢に取り組みながら、自身の「人間革命」に粘り強く挑戦しよう!
 自分と友の幸福のため、社会と国土の繁栄のため、地球全体の平和のため、祈り、学び、語り、動き、戦い、勝ち進んでいくのだ。

第15回 新たな拡大の歴史を築け
 (2012.9.5付 創価新報)

戦いは「先手」を打て
 青春も人生も戦いである。いかなる戦いに臨んでも、大事なことは先手を打つことだ。「先んずれば人を制す」である。
 手を打つべき時に打たないことを、後手という。後手は敗北だ。先手必勝である。
 たとえ小さなことでも、決して手を抜かない。何かあれば、すぐに的確な手を打つ。
 友のため、勝利のため、鋭敏に、真剣に、一つ一つ手を打つことが、喜びを広げていく。
 リーダーの「情熱」「励まし」「スピード」から、広宣流布の前進の勢いが生まれる。

「必ず勝つ!」との一念で
 戸田先生に私は、いかなる戦いも「心配ありません。必ずやります! 必ず勝ちます!」と申し上げ、その通り、全てに勝ってきた。
 戦いは、「必ず勝つ」と決めた方が勝つ。
 「断じて勝つ」と、わが一念を定めることだ。そう決めて祈れば、勇気と智慧が湧いてくる。明るく生き生きと、生命が光ってくる。
 日蓮大聖人は、「なにの兵法よりも法華経の兵法をもちひ給うべし」(御書1192ページ)と仰せである。
 何があっても、題目を朗々と唱え、勇敢に、粘り強く、へこたれずに前進していくことだ。
 いい気になって、油断すれば、失敗する。
 最後は、まじめに執念をもって戦い切った方が勝つのだ。これが鉄則である。

青年らしく「未踏の原野」に挑め
 人は、誰でも「未踏の原野」をもっている。
 青年らしく、勇んで行動に打って出れば、その分だけ新たな開拓ができる。
 何も歴史を残さず、過ぎ去ってしまう青春ほど、はかないものはない。
 広宣流布のために、一歩、踏み出すのだ。
 今、戦うことが、君たちの新時代を開く。誇り高く「この勝利を私は切り開いた!」と言える歴史を、断固として創るのだ。
 創価の青年に破れぬ壁はない。朗らかに、勝って、勝って、勝ちまくろう!

第16回 継続は力 わが信念を貫け (2012.9.5付 創価新報)

「誠実」は強し
 友情は、人生の宝である。
 友情ほど、美しいものはない。
 友情の心は、仏法の人間主義と一致する。
 自分から心を開いて明るく挨拶をし、誠実に接していくことだ。自らの聡明な振る舞いで、友情を深め、信頼を広げることができる。
 真に人の心をつかみ、人の心を打つものは、「誠実」の二字しかない。礼儀正しく、言葉は明快に、そして約束は必ず守る。ささいなことが勝利につながる。
 善友との絆を大切に! 戸田先生は「相手が苦難の時こそ、友情の手を差し伸べよ」と言われた。誇り高く信義を貫いていくのだ。

陰の努力が成長の糧に
 一日、一人でもよい。誰かと会う。3年続けたら、1000人を超える。一日一日、持続する。一つ一つ、努力を積み重ねる。まことに「継続は力なり」だ。
 努力は必ず、成長の糧になる。ましてや、広宣流布のため、陰で尽くした労苦は、全部、自分のためになる。無駄がない。「陰徳」は必ず「陽報」と光り輝いていくのだ。
 日蓮大聖人は「水のごとくと申すは・いつも・たいせず信ずるなり」(御書1544ページ)と仰せである。
 自ら決めた使命の道を、着実に、粘り強く進む。その人が、最後は必ず勝利する。

人材を励まし 育てよ
 人材育成の要諦は「励まし」である。
 人は、励ましがなければ、なかなか前に踏み出せない。一人一人を真心から励まし、皆の心を軽くして、明るく楽しく前進するのだ。
 「人材とは、特別な人間ではない。要は、その磨き方にある」とは、恩師の指導である。
 辛い時、苦しい時こそ、支えていくのだ。
 「ここまで自分を知ってくれているのか」との思いが力となる。麗しい連帯を築く。
 御聖訓には、「一は万が母」(同498ページ)と仰せである。
 目の前の一人を、全魂込めて激励することは、万人の力を引き出すことに通ずるのだ。

第17回 仏法は振る舞いの中に (2012.10.3付 創価新報)

リーダーは率先垂範
 新しい風を起こそう! まず自分が勢いよく動くのだ。自分は「こう動いた」「こう挑戦した」という姿を示す。青年の率先垂範が、皆の心を軽くし、勇気の息吹を贈る。
 とともに、リーダーは、サーチライトで照らすように、尊い学会員を、ねざらい、讃えていくのだ。一番戦ってくださっている人を、一番大切にする。励ましの手を打つ。そこに、何十倍もの喜びがわく。
 会場を提供してくださっている御家族に対しても、心から感謝し、礼儀正しく、常識豊かに使わせていただくことだ。
 御聖訓には「教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(御書1174ページ)と仰せである。誠実にして聡明な行動の中に、仏法者の真価は光ることを忘れまい。

信頼は爽やかな挨拶から
 「おはようございます!」「ありがとうございます!」──青年の元気で気持ちのよい挨拶ほど、清々しいものはない。
 戸田先生は、“青年に大切なものは、名誉でも地位でも財産でもない。信用である”と教えられた。その信用を勝ち取る第一歩も、爽やかな挨拶である。
 私も若き日、職場で明るく挨拶することを心がけた。その声から仕事に勢いが生まれる。同じアパートに住んでいる方や近隣の方にも、積極的に挨拶していった。
 生き生きと、はつらつとした挨拶の響きこそ、地域に、社会に、信頼と友情の輪を広げゆく力なのである。

新しい力に光を
 あの「大阪の戦い」も「山口開拓指導」も私と共に戦って、勝利の金字塔を打ち立ててくれたのは、入会間もないメンバーであった。
 今、各地で新入会の友や躍動する新たな人材が陸続と誕生している。本当に嬉しい。
 時代は混迷を深めている。「新しい人材」を育て、「新しい力」すなわち「ニューパワー」を糾合したところが勝つ。青年は一人ももれなく、尊い使命の大舞台で、新たな黄金の勝利塔を堂々と打ち立ててもらいたい。

第18回 創価と共に栄光の人生を (2012.10.17付 創価新報)

何があっても勝てる力
 人間の生命には、いかなる苦難にも断じて屈しない力、断固と乗り越える底力がある。
 日蓮大聖人は、そのことを御自身のお姿を通して教えてくださった。この仰せの通りに一切を勝ち越えてきたのが、創価学会である。
 御義口伝には、「日蓮に共《ぐ》する時は宝処に至る可し」(御書734ページ)と仰せである。
 大聖人直結の学会と共に進めば、何があっても勝っていける。どんな宿命も転換しながら、広宣流布の大願を成就していくのだ。

善き集いに信心の血脈が
 善友に近づけば仏になる。よき同志を持つことは、なにものにも代え難い喜びである。“あの人は誠実だ”“あの人といると元気になる”──そういう先輩、同志とつながっていく。そして自らも、周囲の人に勇気と希望を贈る“善き友”に成長していくのだ。
 同志とは「志」を「同じくする」人である。学会は、互いに地涌の菩薩として「志」を「同じくする」究極の同志の集まりである。
 妙法流布のため、立正安国のため、苦楽を分かち合い、仲良く励まし合いながら、生き抜いていく──この正しき生命の軌道を前進しゆく異体同心の組織にこそ、信心の血脈は流れることを忘れまい。

責任感は祈りとなる
 学会の役職は尊い「責任職」である。一人一人の同志を大切にし、一つ一つの広布の活動を勝ち取るために心を砕いていくことだ。
 深き責任感は、深き祈りとなる。責任者は、題目の師子吼で魔を打ち破リ、わが友を護り抜くことだ。
 広布の前進が勢いを増していく時こそ、強盛な祈りと細心の注意で、絶対無事故の指揮を執るのだ。「祈り」と「行動」が合致するところに、勝利の突破口は開かれる。
 「戸田の命よりも大切」と叫ばれた学会の組織を、後継の諸君が厳護し、さらに勝ち栄えさせていただきたい。
 さあ、妙法と共に、学会と共に、同志と共に、栄光勝利の青春を勝ち飾っていこう!

第19回 皆が元気に! 一歩前進の会合を (2012.11.7付 創価新報)

中心者は満々たる生命力で
 創価学会の会合は、広宣流布を推進する仏の会座であり、地涌の菩薩の集いである。
 恩師・戸田先生は、どんな小さな会合も、いいかげんにしなかった。常に真剣だった。
 「この会合に集った人から、すべて始まるのである。この会合から勝っていくのである」と、全身全霊を注がれた。
 「来てよかった!」と参加者が喜べるように、中心者は真剣に祈り、万全の準備で臨むのだ。「さあ、戦おう!」と、皆が奮い立つように、満々たる生命力で励ますのだ。
 それが、一歩前進の力になる。
 新しい時代を開く勢いとなる。

ありのまま誠実に語ろう
 人前で話すのが苦手という人もいるだろう。でも、無理をして、言葉巧みに、うまく話そうとする必要はない。
 御書には「言《ことば》と云うは心の思いを響かして声を顕す」(563ページ)と仰せである。
 大事なことは、相手に伝えたい「心の思い」を、誠心誠意、響かせていくことだ。
 気取りなどいらない。ありのままでいい。自分らしく誠実に、広布への大情熱を語る。飾らず率直に、自らの体験を語るのだ。
 そして皆の心を軽くし、勇気を贈るのだ。
 「それなら、自分にもできる」と思えれば、一人一人が自信を持って力を発揮できる。

「納得」が行動を生む
 創立の父・牧口先生以来、学会は「皆が納得できる」対話で、団結を築いてきた。
 押しつけや無理強いでは、人は動かない。
 「そうだ! その通りだ!」という心の共鳴から、自発の行動が生まれる。
 リーダーは、皆がすっきりと戦えるよう、「分かりやすく」「明確に」、かつ「具体的に」対話を進めていただきたい。
 そのためには、題目を唱えて「以信代慧(信を以って慧に代う)」の智慧を出すことだ。皆の英知を引き出し、結集していくことだ。
 自発能動の連帯を、どれだけつくれるか──ここで決まる。広布の勝利の要諦がある。

第20回 今こそ人材の流れを (2012.11.21付 創価新報)

人の長所を見つける
 人材とは、見つけて、育てるものである。励まして、伸ばすものである。
 皆、尊い地涌の菩薩である。その人の長所を見つけ、褒めていくのだ。その人の持ち味を、広宣流布のために生かしてもらうのだ。
 リーダーは、自分の小さな尺度で人を評価してはならない。まして、好き嫌いなどの感情に左右されてはならない。自分と気の合う人間だけを大事にしていたら、本当に力ある人材は育たないからだ。
 牧口先生は、人材を育てることは「砂の中から金を探すようなもの」と言われていた。
 学会は、戦いの中で黄金の人材の流れを創ってきた。実戦こそ、最高の人材の育成だ。

副役職の友に光を
 副役職の友は、「異体同心」の要である。
 大事なのは、「何をなすべきか」との使命を明確にすることだ。副役職の友が具体的に責任を果たし、元気いっぱいに活躍してくれれば、組織はいくらでも伸びていく。
 後輩が正役職に就く場合もあろう。その時は、後輩である中心者を、大きな深い「信心」の心でしっかりと支えていただきたい。
 正と副が心を合わせて、「広宣流布の力を与えてください」と御本尊に祈っていくのだ。尊敬し合い、協力し合えば、勝利の歯車は力強く回転する。喜びも功徳も広がる。

指導は相手の側に立って
 日蓮大聖人は、青年・南条時光に「人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて行きやすくするように教えるのである」(御書1574ページ、通解)と語られた。
 リーダーは、この人には今、どう励まし、何をしてあげれば希望と勇気をもって前進できるのかと考え、手を打っていくのだ。
 一方的に指導しても、価値を生まない。耳を傾け、一緒に祈り、心を開き、心をつかむ。
 皆が最大に力を出し切っていけるように、誇りと大確信をもって朗らかに進めるように、心を砕いていくのが仏法の指導者である。

第21回 執念で勝ちまくれ
 (2012.12.5付 創価新報)

朝の祈りで勝つ
 朝が勝負である。昇りゆく旭日の勢いで、きょうをスタートするのだ。勤行・唱題は、生命を蘇らせる暁鐘である。忙しくなるほど、戦いが厳しくなるほど、朝に勝つのだ。朝の勝利から、青春の勝利の歴史を創ろう!
 あの大阪の戦いも、朝の祈りから出発した。だから不可能を可能にできた。永遠に輝く「勝利の金字塔」を打ち立てることができた。
 戦えば、三障四魔も競い起こる。毎日が真剣勝負である。だから、強盛に祈るのだ。
 「法華経の兵法」で、敵をも味方に変えていくのだ。

勢いを加速せよ
 いかなる戦いも「勢い」で決まる。その勢いを加速していく力が、リーダーの一念だ。
 第1に「勝利への執念の勢い」があるか。
 「断じて勝つ」という不屈の執念を漲らせるのだ。
 第2に「破邪顕正の正義の勢い」があるか。
 邪悪を許さぬ正義の炎を、わが生命に赤々と燃やすのだ。
 第3に「師子奮迅の師弟の勢い」があるか。
 師弟が心を合わせ、師子吼を轟かせて前進するのだ。
 第4に「常勝破竹の団結の勢い」があるか。
 異体同心の団結で、創価の底力を満天下に示しゆくのだ。

三変土田の大闘争を
 あらゆるものが変化、変化の連続である。
 その変化を、善の方向へ、幸福の方向へと変えていくのが私たちの信心である。
 ゆえに、人は必ず善く変わることができる。
 環境もまた、必ず善く変えることができる。
 法華経には“仏が国土を三度変じて浄土とした”と説かれる。広宣流布とは、この裟婆世界を仏国土に変えていく「三変土田の大闘争」である。ゆえに、今おかれた環境を嘆いてはならない。いよいよ闘志を燃やすのだ。
 仏国土を開く儀式は、二度、三度と繰り返されて成就した。
 祈りに祈り、粘り強く挑戦を重ねてこそ、わが地域の「三変土田」は成し遂げられることを忘れまい。

第22回 はずむ心で打って出よう! (2013.1.16付 創価新報)

一人また一人と善の連帯を
 さあ、「青年学会勝利の年」が開幕した。新たな自分自身の人間革命へ、はずむ心で打って出よう! 若人の熱と力で新時代を築くのだ。広宣流布のために共に戦おう!
 民衆の中へ。人と人との出会いの中へ──このたゆまぬ行動が仏法である。心と心を結んでこそ、社会は平和と幸福の方向に向かう。
 そのために、日頃から新しい出会いを心掛けていくことだ。どんどん人と会っていく。
 「会う」ことが自分の殻を破る、人間革命の挑戦だ。人間は人間の中で磨かれ鍛えられる。
 一人の真の友人ができれば、すごいことだ。その向こうには、何人もの友がいる。誠実に一人また一人と、「善の連帯」を広げるのだ。そこに実質的な広宣流布の拡大がある。

胸襟を開いて語り合う
 日蓮大聖人は、どんな人とも分け隔てなく胸襟を開かれ語られた。これが御本仏の御振る舞いである。究極の人間主義である。
 御聖訓には、「他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし」(御書1132ページ)とある。
 たとえ他人であっても、心を通わせて語り合えば、お互いが命にもかわる、かけがえのない存在になっていくのである。
 私も若き日に住んでいた青葉荘の皆さんとあいさつを交わし、交流を結んだ。仏法を語り、入会された方もいる。宝の同志である。
 ともあれ、青年らしく、人間らしく、垣根をつくらず、縁する人を大切にしていくのだ。

地域こそ広布の本舞台
 わが地域を大事にしていこう!
 地域こそ広宣流布の本舞台である。
 自分らしく、地域に尽くしていくことだ。地域貢献といっても、あいさつから始まる。焦らず着実に信頼を積み上げていくことだ。
 「ああ、この地域には、いい青年がいる」。そう思われるようになれば、勝ちである。
 自分自身を「人間革命」する。そして自分の地域を「広宣流布」する。これほど充実した青春はない。ここにこそ、何ものにも揺るがない幸福と勝利の基盤が築かれるのだ。

第23回 私の懐刀 創価班・牙城会 (2013.2.6付 創価新報)

世界の若人の先陣を切れ
 民衆の幸福のため、人類の未来のため、わが身をなげうって戦うリーダーを、どれだけ育成できるか。ここに、時代の焦点はある。
 どこまでも一人一人を大切にする。誰が見ていなくとも、陰の労苦を惜しまない。そうした人間主義の真髄の実践者こそ、私が最も信頼する創価班・牙城会の勇将たちである。
 尊き同志を守り、広布の宝城を厳護する、その一挙手一投足が、地域に社会に、安心と信頼と友情を広げる。冥の照覧は間違いない。
 君たちの成長こそが、学会の希望である。世界の若人の先陣を切る君たちの勝利こそ、私の人生の総仕上げの勝利である。

学会は実践の中で人間を錬磨
 わが生命の無限の仏の力を開き、自分自身を強くしていくための仏道修行である。
 信心しているからこそ、よりよい仕事を成し遂げていくことだ。そして、職場で信頼される“なくてはならない人”になるのだ。
 私は、青年の「行動」こそを信ずる。行動こそ、青年の証しであり、誉れといってよい。
 大切なのは、実践の中で訓練していくことだ。岩盤に爪を立てる思いで、壁を乗り越え、一つ一つ結果を出していく。その積み重ねの中で、人間が磨かれ、信心が鍛えられるのだ。

信心の確信は弘教にあり
 私は、若き日の蒲田の「二月闘争」を忘れない。戸田先生から願業達成への“懐刀”として命ぜられた、私の実質の初陣である。
 師匠への報恩の一念で、私は、一人でも多くの地涌の菩薩を呼び起こすのだと折伏に邁進した。祈っては語り、語っては祈った。その戦いが、金剛の自分自身をつくった。
 折伏は難事中の難事だ。折伏行に、勇気も智慧も、慈愛も根性も、一切が含まれている。相手がどうあれ、究極の正義を愉快に堂々と語っていくのだ。その功徳は無量無辺である。
 日蓮大聖人は、「力あらば一文一句なりともかた《談》らせ給うべし」(御書1361ページ)と厳命された。
 私の懐刀たる創価班・牙城会の君たちよ!
 「新時代の二月闘争」を勝ち開け!

第24回 「後継の道」を真っすぐに (2013.2.20付 創価新報)

誓いと戦いを受け継げ
 「後継」とは、単なる継承ではない。
 それは、「誓い」を受け継ぎ、「戦い」を受け継ぐことである。
 私は、恩師・戸田城聖先生の誓いと戦いを、すべて受け継ぎ、一人立ち上がった。
 どんな広宣流布の闘争でも、常に先陣を切った。大変なところや、皆が避けるところに、勇んで飛び込んで、勝利の実証を示してきた。ゆえに、何も恐れるものはない。後悔もない。
 青年部の諸君は、この誇り高き後継の道を、胸を張って晴れ晴れと進んでいただきたい。そして、「私は勝った! 我らは勝った!」と満天下に言い切れる青春を、勇敢に走り切っていただきたいのだ。

徹して一剣を磨き抜け
 眼前の課題に挑み、一剣を磨き抜くことだ。
 それぞれの道で、最高峰を目指すことだ。
 創価の君たちは、使命が大きいゆえに、苦労もまた大きいに違いない。しかし、「鉄《くろがね》は炎打てば剣《つるぎ》となる」(御書958ページ)と仰せである。今の持てる力を、思い切り出し切るのだ。
 その労苦の中でこそ、人間が磨かれ、信心の確信もつかんでいける。自分自身を宝剣の如く鍛え上げることができる。
 昨日の自分を超えよ。一歩前進するのだ。今日突破できなければ、明日また戦えばよい。
 波瀾万丈の激戦の中で、歯を食いしばって、勝利と栄光の土台を築き上げるのだ。

今こそ歴史を残せ
 師匠の一番の喜びは、弟子が勝利の証しを打ち立ててくれることだ。
 「従藍而青(青は藍より出でて、而も藍より青し)」である。弟子が自分以上に立派に育つことが、師の願いであり、祈りである。
 戸田先生は「大作は、私が言ったことは、すべて実現してきたな。冗談さえも本気になって実現してしまった」と喜んでくださった。
 青春の「今」が、勝負の時である。
 私は、愛する君たちの前進を見守っている。わが後継の友よ、悩みの嵐さえも、雄々しき喜びに変え、不滅の歴史を残してくれ給え!

第26回 人間革命の劇を綴れ (2013.3.20付 創価新報)

仏法は「幸福になる源泉」
 青春は、悩みとの連続闘争だ。
 前進しているからこそ、悩みがある。
 悩みがあるからこそ、成長できる。
 御義口伝には、「煩悩の薪を焼いて菩提の慧火《えか》現前するなり」(御書710ページ)と説かれる。
 すなわち、悩みを消し去るのではない。むしろ、悩みをエネルギーとして、「人間革命」の智慧の炎を明々と燃え上がらせていくのだ。その一切の原動力が、題目なのである。
 妙法は「生き抜く力」であり、「幸福になる源泉」である。「何があっても勝っていける力」である。ゆえに、御本尊に祈り切り、希望をもって勇敢に立ち向かっていくのだ。

青年は光り輝く存在に
 若き日、私は恩師の事業の苦境を打開するため、朝から夜中まで阿修羅の如く働いた。疲れ果ててアパートに戻り、靴も脱げずに、そのまま倒れ込んでしまったこともあった。
 しかし、戦い続けたからこそ、道が開けた。今の自分がある。健康にもなった。
 日蓮大聖人は、「賢者はよろこび愚者は退く」(同1091ページ)と仰せである。
 大目的に向かって喜び勇んで戦う青年の命は、光っている。忙しいかもしれない。苦労も絶えないだろう。だが、どんな悪戦苦闘の姿であろうとも、その魂は誇り高く輝いていくのだ。そこに、真の青春の勝利がある。

「社会で人々に尽くす使命」に生きよ
 我らは広宣流布のため、この世に出現した尊い地涌の菩薩である。現実の悪世の中で、生命尊厳の仏法を弘め、人々の幸福と平和に尽くすという、最も偉大な使命をもっている。
 使命とは「命」を「使う」と書く。大切な若き命を何に使うか。妙法を唱え、人のため、地域のため、社会のため、わが命を使う一日一日は、大宇宙のリズムと合致して、究極の正しい生命の軌道に入っていくのである。
 いかなる試練が襲いかかってきても、必ず変毒為薬して、自分自身が人間革命できる。そして「宿命」をも「使命」に転じて、多くの人々を励まし、リードしていけるのだ。

第27回 自分らしく輝け (2013.4.3付 創価新報)

今いる場所が使命の舞台
 春4月──就職や進学、転居など、新たな環境で出発する人も多いだろう。どうか希望に燃えて、健康第一で前進していただきたい。
 変化にとまどったり、期待と異なって落胆したり、人が羨ましく思えたりすることがあるかもしれない。しかし、若いのだから、どんな変化も、逆境も、成長の好機《チャンス》にできる。
 人は人だ。自分自身が光っていけばよい。ダイヤは、どこにあってもダイヤである。
 御義口伝には、「此を去って彼《かしこ》に行くには非ざるなり」(御書781ページ)仰せである。
 「今いる場所」こそ「使命の舞台」である。眼前の課題に、一つ一つ粘り強く取り組んでいけば、そこから必ず開けるのだ。

桜梅桃李で人生を勝ち飾れ
 時には、自信をなくしたり、自分が欠点だらけに思えてしまうこともあるだろう。
 しかし、戸田先生は、よく言われていた。
 「自分の性格を卑下する必要はない。また、無理に直そうとする必要もない。信心を貫いていけば、それはやがて美点に変わっていく。自信をもって、自分らしく生き抜いていきなさい」と。
 自分らしく! これが仏法の「桜梅桃李」の法理である。桜は桜、梅は梅……自らの命の限りに燃えて咲く花は、何と美しいことか。
 早く咲く人もいれば、ゆっくり咲く人もいる。君は君らしく咲け! 遠慮などいらない。

周囲に希望送る「太陽」に
 日蓮大聖人は、「太陽が東の空に昇ったならば、すべての星の光は跡形もなく消え去る」(同1393ページ、通解)と仰せである。
 妙法を持《たも》つ青年は、一人ももれなく「幸福の太陽」だ。朗々と題目を唱え、若々しい生命の光で、周囲を明るく照らしていくのだ。
 希望も喜びも、与えられるものではない。自分が創り出し、皆に広げていくものである。
 苦労している父母に、自分から親孝行する。悩んでいる友に、自分から励ましを送る──その率先の行動に、青春の価値創造があり、広宣流布の前進があることを忘れまい。

第28回 社会を変えゆく正義の大潮流を (2013.4.17付 創価新報)

立正安国の大精神で
 日蓮大聖人は、「立正安国論」をお認めになられた、やむにやまれぬ御心境を、「但偏に国の為 法の為 人の為にして身の為に之を申さず」(御書35㌻)と記されている。
 自分だけの幸福などない。ゆえに社会の安穏を願い、正しい哲学を広め、民衆一人一人の幸福を確立していくのだ。ここに立正安国の大精神があり、我らの活動の目的がある。
 わが恩師・戸田先生は、師子吼なされた。
 「民衆は、悩みに悩んでいる。学会は当然、立たなければならない」と。
 苦しんでいる人を放っておかない。励ましの声をかけ、手を差し伸べる──この勇気の祈りと行動が、無慈悲な社会を変えるのだ。

対話こそ平和への大道
 「立正安国論」には「屢《しばしば》談話を致さん」(同17㌻)と仰せである。じっくり語り合いましょうと呼びかけられ、対話が始まっている。
 一対一の対話こそ、地道なようで最も確かな平和への大道である。究極の正義である。
 だからこそ、臆さずに対話していくのだ。
 朗らかに自信満々と言い切っていくのだ。
 たとえ上手に話せなくとも、かまわない。
 自分の確信を真心こめて話していけば、相手の心に“友情の種”“信頼の種”が残る。その種は、必ず芽を出し、いっか花開く。
 大事なことは、勇気であり、誠実である。そして、あきらめず語り抜いていく忍耐だ。

共に悩み、共に行動を
 友から相談されて、どう答えたらよいのか分からないこともあるだろう。そんな時は、共に悩み、共に祈っていくのだ。話を聞くことで、友の心が軽くなる場合だってある。
 「自分としては、今はこう思う」と言うだけでもいい。理詰めでなくても、励ましの心は通ずる。また、信頼できる先輩のところに一緒に行ってもいい。その人を思う慈悲があれば、智慧はいくらでも出てくる。
 ともあれ、一人を大切に励ますことだ。そこから二人、三人、百人と、希望のスクラムは必ず広がる。これが、地涌の義である。

第29回 青年は信用が宝 誠実が力
               (2013.5.1付 創価新報)

約束を守り果たす
 信用のある人間が、勝ちである。青年は、何も持たなくとも、信用が財産である。
 戸田先生は言われた。「信用を得る根本は、約束を守ることである。できないことは断る。そのかわり、いったん引き受けた約束は、何を犠牲にしても絶対に守ることだ」と。
 私も恩師の教え通り、たとえ小さなことであっても、そこに約束があれば、一つ一つ、決して、おろそかにしなかった。
 ゆえに、信頼が芽生え、友情が世界中に花開き、平和の連帯が実を結んできたのだ。
 「世界広布」といっても、人間対人間の心の結合によって進んでいくことを、忘れまい。

相談する勇気を持とう
 「相談する勇気」を持とう。一人で悩みを抱えず、相談することが大事な場合がある。
 相談することは恥ずかしいことではない。むしろ、その「開かれた心」が強みになる。
 仕事も、信心も、自分一人の判断では、往々にして我見になり、縁に紛動されるからだ。
 恩師は「本当のことを話せる人、相談できる人、教えてもらう人を、一人でもいいからつくっておくことだ」と語られていた。それが何よりの支えになり、人間としての力になる。
 聞きたいことは何でも聞ける、率直に悩みや疑問を相談できる──この麗しく温かい家族の絆が、学会の誉れであり、伝統である。

最後は誠実な人が勝つ
 勇気と忍耐と誠実に勝る人間外交はない。
 勇気を持って人と会い、どこまでも誠実に粘り強く語る言葉が、相手の胸に響いていく。
 法華経は、「地涌の菩薩」の姿を「難問答に巧みにして 其の心に畏るる所無く 忍辱《にんにく》の心は決定《けつじょう》し 端正《たんしょう》にして威徳有り」と説く。
 地涌の君たちよ! 貴女《あなた》たちよ!
 わが生命には、この偉大なる「対話の力」が具わっている。うまく話せなくても、心配ない。全部、対話の名手になるための訓練だ。
 大胆に伸び伸びと人間外交の道を行こう!
 最後には、誠実な人が必ず勝つ。それを、自ら実証することが、広宣流布なのだ。

第30回 友を励まし 共々に前進!
               (2013.5.15付 創価新報)

相手の話を聞くことから
 対話で大切なのは、「よく聞く」ことだ。
 「聞くこと」は「学ぶこと」であり、それだけ世界が広がる。尊敬の心をもって、誠実に接していけば、対話は自然に弾む。
 心を通わしていくために対話はあるのだ。
 いにしえの哲人が言ったように、耳が二つあることは、話す二倍、聞くためである。
 聞いてもらうだけで、悩みが晴れる場合もある。話しているうちに答えが見えてくることもある。お互いに、新たな高みへと向上していけるのが、対話の不思議な力である。
 ゆえに、「熱心に聞くこと」それ自体が、大きな「励まし」になっていくのだ。

良い点を見つけてほめる
 広宣流布に尽くす人を、仏のごとく敬う。これが法華経の「最上第一の相伝」である。
 広布へ戦う人をほめれば、功徳が広がる。
 御書には「あまりに人が自分をほめる時は、『どんなふうにでもなろう』という心が出てくるものである。これは、『ほめる言葉』から起こるのである」(1359㌻通解)と説かれる。
 リーダーは、陰で地道に努力する人を見逃さない。たとえ小さな前進でも、鋭敏にとらえて賞讃する。希望と張り合いを贈るのだ。
 一人一人の持ち味を引き出し、生かし合う──このチームワークが、確かな波動を生む。

共に祈り、共に勝つ!
 悩める友がいれば、共に御書を拝し、共に御本尊に祈って、共に前ヘー歩踏み出すのだ。
 友の悩みに同苦し祈る行動は、自分の悩みをも乗り越える力になっていく。
 「励まし合う人生」は、共に栄え、共に勝利の道を開くことができる。
 日蓮大聖人は、植物の共生の姿を通して、「友の喜び友の歎き一つなり」(御書934㌻)とも教えてくださっている。
 大変であればあるほど、明るく朗らかに励まし合っていこう! 試練の時こそ、一緒に勇んで立ち向かっていく。そして、力を合わせて、一つ一つ勝ち越えていくのだ。そのための同志である。そのための信心である。
2013-05-15 : 勝利の人間学 :
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新時代第66回本部幹部会/全国青年部幹部会へのメッセージ

新時代第66回本部幹部会/全国青年部幹部会へのメッセージ
        (2013.5.11 東京戸田記念講堂)

 さあ、師弟の月・7月へ生き生きと出発! 「新時代第66回本部幹部会」が11日午後、「全国青年部幹部会」の意義を込め、巣鴨の東京戸田記念講堂で盛大に開催された。これには、原田会長、正木理事長、杉本婦人部長が、海外8カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)の同志、東日本大震災から2年2カ月を迎えた東北の被災地の代表メンバー「福光グループ」の友らと出席した。池田名誉会長は記念のメッセージを贈り、妙法を持つ我らは「人間の英雄」「信仰の英雄」「行動の英雄」であると強調。対話とは、人々の心に幸福の種を蒔く仏縁の拡大であると述べ、「立正安国」という平和社会の大建設へ、異体同心の団結で進もうと呼び掛けた。

名誉会長のメッセージ

今、一番必要なのは「勇気」! さあ太陽の心で誓いの行進

我らは「人間の英雄」「信仰の英雄」「行動の英雄」
対話の力で平和社会の大建設を


“幸福の種”を人々の心に

君たちよ勝利の旗印たれ! 父母の築きし 我らの 創価城を断じて勝ち護れ!

華陽の乙女たちに
女子部時代の信心修行は 長き人生の 幸の完全なる基礎作りである


 一、日本全国、そして世界192カ国・地域の愛する創価家族と、晴れやかに5月3日を祝賀し、希望あふれる新出発ができました。
 わが学会は、民衆と共に、庶民と共に、青年と共に、揺るぎない平和と文化と教育の大連帯となりました。
 生命尊厳の大哲学を掲げた、世界一の躍動する人間群であるといっても、決して過言ではないでしょう。
 これも、すべて皆さん方の誇りであり、栄光であり、功徳であります。
 きょうは、偉大な求道の研修のために、はるばる海外から駆けつけてこられた、尊い尊いペルーの皆さん、香港・マカオの皆さん、そして、韓国の皆さん、本当にようこそ、お越しくださいました(大拍手)。
 とくに、ペルーの皆さんは、飛行機で25時間。乗り継ぎを入れれば、まる2日がかりの旅で、お見えになられました。送り出してくださったご家族にも、くれぐれもよろしくお伝えください。
 会場の牧口先生と戸田先生の肖像も、世界広布の頼もしきりリーダーたちを「うれしい。うれしい」と喜ばれ、見守られていることでしょう。
 一、私の大好きなペルーの大詩人・バジェホの言葉に、「全ての人は、何かにおいて英雄である」とあります。わが同志は、一人一人が「人間の英雄」であり、「信仰の英雄」「行動の英雄」であります。
 きょう私は、皆さんと一緒に、あらためて「我らは対話の英雄であり、対話の力で広宣流布の道を永遠に開こう」と宣言したいのであります。
 大聖人は、「日蓮は、この法門を語ってきたので、他の人とは違って、多くの人に会ってきた」(御書1418㌻、通解)と仰せになられました。
 「立正安国」という平和の社会の大建設が、最も地道な対話の連動によってこそ成し遂げられることも、明確に示されております。
 私たちの対話は、仏法の本義に則り──
 第1に、相手の生命を敬う最高の人間主義の振る舞いであり、第2に、一人一人の心に幸福の種を蒔きゆく仏縁の拡大であり、そして第3に、よりよき社会のために善の力を結集する「立正安国」の実践であります。
 わが創価の友は、来る日も来る日も、どんなに悪口を言われようが、どんなに反発されようが、一歩も退かず、法のため、人のため、社会のため、勇気と誠実と信念の対話を、粘り強く貫き通してきました。
 だからこそ、無量の「心の財」が積まれ、無数の仏縁が開かれ、絶対の信頼が結ばれたのであります。

祈りを根本に正義の声を!
 一、今、世界の識者も、創価学会がたゆみなく積み重ねてきた「対話」は、もはや、押しとどめようのない平和と共生の潮流となって、21世紀の地球社会へ広がっていくであろうと期待し、展望してくださっております。
 世界の知性との私の対談集も60点を超えました。
 現在、ニュージーランドの平和学者クレメンツ博士とも、「平和の世紀へ 民衆の挑戦」をテーマに、新たな対談を進めております。
 博士は強調されておりました。
 「平和な社会のために、一番、必要なのは勇気です」と。
 すなわち、“正義を掲げて声をあげる勇気”であり、“他者のために尽くしていく勇気”さらに“周りを元気にしていく勇気”であります。
 大聖人は「諸法実相抄」を「力あらば一文一句なりともかた(談)らせ給うべし」(同1361㌻)と結ばれております。
 さらに、池上兄弟への仰せには──
 「此れより後も・いかなる事ありとも・すこしもたゆ(弛)む事なかれ、いよいよ・はりあげてせむべし」(同1090㌻)とあります。
 我らは「正義の中の正義」である。
 三世十方の仏菩薩が、厳然と守りに護らないわけがない。
 大変であればあるほど、「祈りとして叶わざるなし」の題目を唱え抜いていこう!
 何ものにも勝る「法華経の兵法」の智慧を研ぎ澄ますのだ。
 そして、万事を成就する「異体同心の団結」を、いよいよ輝かせながら、前進していこうではないか!
 一、終わりに、青年部幹部会に当たり、「君たちよ、勝利の旗印たれ! 父母の築きし、我らの創価城を断じて勝ち護れ!」と申し上げたい。
 そして、華陽の乙女たちに、「女子部時代の信心修行は 長き人生の 幸《さち》の完全なる基礎作りである」と贈り、私のメッセージといたします。
 皆さんの深い祈りに包まれて、私も、ますます元気です。
 共々に、この一生を、楽しく朗らかに戦い、断固と勝ちましょう!
 皆、体を大切に! 題目を一生懸命、送ります。どうか、お元気で!(大拍手)
2013-05-12 : スピーチ・メッセージ等 :
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随筆 我らの勝利の大道 No.103 師弟の誓い光る五月

随筆 我らの勝利の大道 No.103   
                (2013.5.6付)

師弟の誓い光る五月

勇気と努力の大城を築け

威風も堂々 我らは信念の道を!
母の勝利 民衆の勝利へ 共々に


 栄光と
  希望に輝け
     師弟城

 五月晴れの青空に、世界広布の本陣たる総本部が、創価の全同志の喜びと決意に包まれながら、威風堂々たる姿を現している。
 「宇宙の法則を反映する建築」
 「人間を尊重する建築」
 「精神を高揚させてくれる建築」
 「われわれに喜びを与えてくれる建築」
 これは、英国のチャールズ皇太子と共に語り合った“建築の思想”である。
 イングランド南西部の美しい田園地帯にあるハイグローブの私邸にお招きいただき、皇太子が創立された建築学院の教育理念をはじめ、人生、芸術、文明など、忘れ得ぬ語らいを行ってより、19年になる。

総本部も着々と
 過日、我らの総本部も定礎式が行われ、いよいよ内装の仕上げ工事の最盛期に入る。各地から集われた一流の職人の方々も、精魂込めて取り組んでくださっている。竣工まで、実に、のべ12万人もの方々の尊き労作業によって創り上げられると伺った。
 最大の感謝を捧げつつ、絶対の無事故を、そして工事に関わってくださる、すべての皆様方のご多幸を、私は心からご祈念申し上げている。
 思えば初代会長・牧口常三郎先生は、現在の豊島区目白に居を構えられ、そのご自宅を、悩める会員を励ます拠点とされた。そこから、広宣流布の波動を起こしていかれたのである。
 2代会長・戸田城聖先生のご自宅は港区であった。目黒駅に近かったので、「目黒の戸田先生のお宅」と慕われた。
 「目白」と「目黒」。両先生のご自宅があった場所を直線で結ぶと、不思議にも、学会本部のある新宿区信濃町の近辺を通る。
 完成した暁の総本部を、両先生がご覧になったら、いかばかりお喜びくださるだろうか。 
        ◇
 スペインの大建築家ガウディは言った。
 「絶え間なく積み重ねを続けなければならない」
 「注がれた努力はすべて、最終結果に反映される」
 全国、全世界の同志が、“総本部の完成を対話の花、そして、勝利の花々で荘厳しよう!”と奮闘してくれている。
 その真心の一つ一つが、勇気の行動の一日一日が、人間主義の殿堂の強固なる“礎”となっていくのだ。
 そして各支部、各地区にも、希望の人材城が一段と堅固に築かれゆくことを、私は確信してやまない。

創価の母の日25年
 今年の5月3日は「創価学会母の日」が制定されてから25周年であった。
 御聖訓には仰せである。
 「日蓮の母が生きておられるころ、言われたことに対し、私は余りにも背いてしまったので、母に先立たれた今になって、強い後悔の思いにかられています。そこで釈尊のすべての経典を探究し、(最も勝れた法華経をもって)母に孝養しようと思っているのです」(御書1401㌻、通解)
 大聖人の御生涯は、命にも及ぶ大難の連続であられた。その中にあってなお、母君への孝養を決して疎かにされなかった。
 そして、弟子たちに、「どうして、この法華経の力で、わが母が成仏できないことがあろうか。それゆえに法華経を持《たも》つ人こそ、
父と母の恩を報じているのである」(御書1528㌻、通解)と語られ、最高の親孝行の道を教えてくださっているのだ。
        ◇
 私と妻の心にはいつも、苦楽を共に分かち合ってきた尊き母たちがいる。
 どんな困難も笑顔で!
 どんな嵐も題目根本に!
 不屈の負けじ魂で人生を切り開いてきた母たちよ!
 どれほど多くの創価の母が、苦悩の闇深き現実社会にあって、「幸福の太陽」と輝きながら、希望と勇気の光を放ってきたことか。

母は強かった!
 昭和35年の5月3日、私の会長就任式に参加されたことを原点に、度重なる苦難を、健気に乗り越えられてきた埼玉の婦人部の同志がいる。
 女子部のリーダーとして活躍し、結婚後は3人の子どもも生まれた。順風満帆であったが、4人目のお子さんが先天性白内障などのため全盲であった。
 だが、母は強かった!
 「娘は私を人間革命させるために生まれてくれた」と感謝しながら、いやまして信心に励まれた。
 母は負けなかった!
 広宣の母は強かった!
 宿命に、一歩も退かず立ち向かった。広布一筋に走り抜き、100人を超える友に弘教を実らせていった。
 病気と闘われてきた娘さんもまた、毅然と心眼を開きながら、ヤングーミセスとして、幼子を抱え、力強く活躍されている。
 こうした無名にして偉大な母子が綴る人間勝利の劇が、わが学会には何と神々しく輝いていることか。

ガンジーの原点
 先日、私は、南アフリカの名門クワズール・ナタール大学より、栄えある名誉社会科学博士号を拝受した。全同志と共に分かち合う栄誉である。とりわけ、アフリカ各国の友が、わが喜びとしてくれている。
 式典が挙行されたクワズール・ナタール州ピーターマリッツバーグは、非暴力の父マハトマ・ガンジーが人権闘争の開始を決意した原点の地でもある。
 南アフリカに渡って弁護士として活動していたガンジーは、インド人同胞の置かれた余りにも過酷な差別の状況に立ち上がった。
 有名な「サティヤーグラハ(真理を堅持すること)」の運動も、この闘争から生み出された。インド人炭鉱労働者など約3000人を率いて“インド人救済法”を勝ち取った大行進は、ちょうど100年前の出来事である。
 彼は非暴力闘争に入る前に、一つの宣言を放った。
 「誓約に忠実な人が一握りでもいる限り、戦いの目標はただ一つしかありません──それは勝利なのです」と。
 誓いは果たしてこそ誓いである。すなわち、勝利の瞬間まで貫き通すことが、本当の誓いなのだ。
 リーダーは、その気迫と執念をもたねばならない。

平和構築への鍵
 クワズール・ナタール大学を母校とされるエラ・ガンジー博士は、マハトマの令孫であり、南アフリカの人権闘争で活躍されてきた女性指導者である。
 博士は、創価の連帯に大きな期待を寄せ、平和を構築する鍵として、マハトマが訴えた4つの点を教えてくださったことがある。
 第1に、「平和的な抵抗」である。
 第2に、「地域に根ざし、人びとの力を引き出す経済の仕組み」である。
 第3は、「すべての人びとに対し、一人も例外なく尊敬する心」。
 そして、第4は「自己を統御し、より良き人生を歩むこと」であった。
 含蓄の深い指針である。
 あえて私たちの実践に置き換えるならば──
 第1に、友を思う慈悲と忍耐の心で、粘り強く対話することである。
 第2は、近隣の友と絆を強め、日常の生活の場や、小さな集いを大切にしながら、友情の輪を大きく広げていくことであろうか。
 第3は、人間の可能性をどこまでも信じ、縁する人の仏性に語りかける励ましの行動ともいってよい。
 そして、第4は、自らの怠惰や傲慢な生命を内から変革し、ひたぶるに「広宣流布のために」「自他共の幸福勝利のために」と祈り、動く。叫び、戦う!
 妙法の絶対の功力を深く確信して、その正義の闘争に、生涯、誇り高く生き抜くことだ。
 人間革命から社会変革へ──この立正安国の信念の道を、我らは威風も堂々と進んでいくのだ。どこまでも! 何があろうとも!

魂のバトンを継承
 エラ・ガンジー博士が、祖父であるマハトマと過ごした記憶は、ただ一度。7歳の時である。
 しかし、その非暴力の魂を厳然と生命に刻んで、今も戦い続けておられる。
 若き心の大地に精神の種を蒔くことが、時とともに、どれほど豊かな実りをもたらしていくことか。
 私たちの一切の奮闘努力も、結論すれば、ただ後継の友のため、未来永遠に続く道を開くためである。
 御書には、「紹継」(974㌻等)という言葉が記されている。「継承」と同じく「受け継ぐ」という意義である。
 「伝持の人」すなわち後継者がいなければ、やがて未来は閉ざされてしまう。
 広宣流布とは、滔々たる大河の流れの如く、仏法の人間主義の精神を次の世代へ、未来へ継承していくことであり、正義の魂のバトンを受け継ぐリレーなのである。
 ゆえに、未来部の前進が、広布の前進だ。未来部の勝利が、師弟の勝利だ。
 わが創価の宝であり、家庭の宝、地域の宝、社会の宝、そして人類の宝である未来部の友を、私たちは最大に護り、励まし、育んでいきたい。
        ◇
 「未だ広宣流布せざる間は身命を捨て随力弘通を致す可き事」(御書1618㌻)と、日興上人は遺誠なされた。
 広宣流布の千里の道も、一人の勇気の声から始まる。世界平和への道も、誠実な対話が第一歩である。
 快活に、わが信念を語り抜こう! 心晴れ晴れと、わが真情を伝え抜こう!
 「青年学会の元旦」たる5月から「創価の母の月」6月へ、さらに「青年勝利の月」7月へ!
 そして、光り輝く「創立の月」11月の総本部の完成へ!
 我らは、断じて栄光の未来を勝ち開くのだ!
 勇敢なる青年を先頭に!
 明るく、朗らかな母たちの笑顔と共に!

 誓いをば
  共に果たさむ
      勝ち戦

ガウディの言葉は『建築家ガウディ全語録』鳥居徳敏編訳(中央公論美術出版)。ガンジーの「誓約に……」の言葉はルイス・フィッシャー著『ガンジー』古賀勝郎訳(紀伊國屋書店)、運動の事跡は同書および『ガンジー自伝』蠟山芳郎訳(中央公論社)などを参照。
2013-05-06 : 随筆 我らの勝利の大道 :
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未来対話 第13回 君よ輝け! 世界を照らせ

第13回 君よ輝け! 世界を照らせ
                         (2013.5.1付 未来ジャーナル)

「創価」は幸福者の合言葉

フランスの大文豪 ロマン・ロラン
たった一人の善人の善は人類を照らすのです。ですから、
人類が善くなるか悪くなるかは、私たちひとりひとりにかかっている。


 ──新緑が輝く季節になりました。5月3日の「創価学会の日」、おめでとうございます。

名誉会長 おめでとう! 栄光の「5・3」を全国、全世界未来部の皆さんと共に迎えることができて、本当にうれしい。
 5月の青葉のように、未来部の皆さんが、きらきらと光り、生き生きと成長してくれていることが、私の何よりの喜びです。
      □■□
 ──5月3日は、学会の永遠の原点です。1951年(昭和26年)のこの日、戸田城聖先生が創価学会の第2代会長に就任され、「75万世帯の達成」を叫ばれました。

名誉会長 その通りです。当時、学会員は3000人ほどしかいなかったんだよ。「75万」という数字を聞いても、誰もが“夢物語”だと思っていました。
 しかし私は、戸田先生の誓いを、わが誓いとして走り抜きました。
 あの地この地で、悩み苦しむ友を励まし、一人また一人、一緒に立ち上がっていきました。その一波が万波となって、恩師の願業であった75万世帯を達成したのです。

 ──1960年(同35年)の5月3日、池田先生は、戸田先生の跡を継ぎ、第3代会長に就任されました。それから半世紀以上、広宣流布という人類の平和と幸福の実現を目指し、世界中を駆け巡ってこられました。

名誉会長 今や、創価の連帯は192カ国・地域に広がりました。24時間365日、たえまなく地球に題目の声が響いているのです。戸田先生は、どれほど喜んでくださることでしょう。
 この5月3日は「創価学会母の日」でもあります。一番苦労して広布に尽くしてくださる婦人部の皆さんに感謝の心を込めて、学会の大事な日を、「創価のお母さん」を讃える日にしたのです。
 ぜひ、未来部の皆さんも、お母さんに、日頃の感謝を伝える日にして下さい。
 私と妻が親しく語り合った友人に、アフリカの“環境の母”ワンガリ・マータイ博士(ノーベル平和賞を受賞)がいます。博士も生涯、お母さんへの感謝を忘れない人でした。「モッタイナイ」という言葉に象徴される、生命と環境を慈しむ「母の心」を世界に広めたことで有名だね。
 博士は生前、5月3日を祝して、ビデオメッセージを送ってくさいました。その中で、太陽のようなスマイルを浮かべながら、語ってくださった姿が忘れられません。
 「私が世界中を訪問する中で、確信を込めて言えることは、旅先で幸福な創価学会メンバーにお会いしなかった場所は一つもなかったということです」「お会いした学会の皆様は、本当に幸せそうでした。あまりに幸せそうなので、私は『幸福』といえば創価学会メンバーを思い描くようになりました」
 世界のどこに行っても、私たちの同志の笑顔が輝いているんです。すごい時代になりました。
      □■□
 ──「なぜ、創価学会は、ここまで世界中に広がったのですか」と、高等部の部長から質問が寄せられました。

名誉会長 鋭い質問だね。それは、「一人一人を徹して励まし、大切にしたから」です。
 悩む友がいれば、一目散に飛んでいって励ましを送る。共に祈り、共に前を向き、共に立ち上がる。そうして蘇生した友が、今度は、勇んで友を励ましていく──。
 世界192カ国・地域といっても、その実像は、一人から一人への“励ましの連鎖”であり、“人間革命の連続ドラマ”で成り立っています。これを「広宣流布」と言うのです。
 創価学会ほど、「一人」を大事にしている団体はありません。
 その中心になって頑張ってくださっている、仏にも等しい宝の存在が、皆さんのお母さん、そして地域の婦人部の先輩方なのです。

 ──「学会の素晴らしさを友達に語りたいのですが、どう説明すればいいですか」という質問もありました。

名誉会長 偉い。友達に教えてあげたいという心が、本当に尊い。
 仏法や学会の素晴らしさを伝えるのに、「こう語るべき」という形式的なものはありません。日頃、座談会や部員会に参加したり、唱題したりする中で感じていることを、率直に、ありのままに話していけばいいんです。
 「いい人がたくさんいる」「みんな元気で明るい」「祈ると勇気が湧いてくる」「哲学が深い」──何でもいい。難しく考えなくて大丈夫だよ。
 そして未来部のみんなにとって、一番、良い“説明”があります。それは、「君自身、あなた自身が輝いていくこと」です。
 今は「勉学第一」「友情第一」で前進することが何より大切です。無理に語ろうとしなくても、君の頑張る姿が、学会の偉大さの実証になる。友を思いやるあなたの優しい心が、学会の思想の表現になる。みんなの輝く笑顔、負けじ魂で挑戦する勇姿、友を励ます声が、周囲を太陽のように照らしていくのです。
 そこで、フランスの大文豪ロマン・ロランの次の言葉を贈ります。
 「たった一人の善人の善は人類を照らすのです。ですから、人類が善くなるか悪くなるかは、私たちひとりひとりにかかっている」
 この通り、善の光で人類を照らしているのが、創価学会です。

 ──ロマン・ロランの不朽の名作『ジャン・クリストフ』や伝記『ベートーヴェンの生涯』は、未来部の読書感想文コンクールでも、よく読まれる名著です。

名誉会長 ロマン・ロラン(1866~1944年)は、私たちの初代会長である牧口常三郎先生と同時代を生きた人物です。
 彼の少年時代、祖国フランスはドイツとの戦争の敗戦などで、暗く息の詰まるような社会でした。その中で、ロラン少年は読書に希望を見いだし、大いに学び、力をつけている。
 人類愛の思想を訴えて戦争に反対し、迫害を恐れずに平和を叫び抜いた“戦う文豪”です。
 私も、若き日にロランの作品をよく読んだ。私が青春時代を過ごした終戦後の日本も、光が見えず混沌としていました。その中で、彼の魂の傑作は輝きを放ち、平和と自由の夜明けを告げたのです。

 ──『ジャン・クリストフ』については、かつて池田先生が創価大学で、「ああ、友といっしょにいさえすれば、苦悶までが喜びである!」などの言葉を通して、「友情こそ生涯の宝である」と語ってくださいました。

名誉会長 この世で最も尊く、信じられるものは、友情です。私もこの一点で、世界に対話の橋を架け、友情を広げてきました。
 ロマン・ロランは、若き日にトルストイの作品に感銘し、このロシアの大文豪と文通を重ねました。
 さらに、非暴力の英雄マハトマ・ガンジーや魂の大詩人タゴール、平和の信念の大科学者アインシュタイン博士、アフリカで医療に尽くしたシュヴァイツァー博士といった、偉大な指導者や知性と交流しました。世界を友情で結び、偏見や憎悪を乗り越えて“善の連帯”を広げることを願いました。
 このロランの夢を、私たち「創価」の平和と文化と教育の連帯は、実現しているのです。

 ──すごいことですね。
 ちょうど、未来部員から「『創価学会って何をしているの?』と友達に聞かれたけれど、うまく答えられなかった」という声が届いていました。

名誉会長 友達から、そう聞かれるのは、信頼されている証拠だよ。学会は世界規模だし、幅広い活動をしているから、一言で表現するのは難しいかもしれない。
 人々の幸福を願って仏法を実践する団体──それが創価学会です。あえて一言で言うなら、世界を元気にしているのです。
 仏法は人の振る舞いに表れ、人と人の間に脈動します。その真髄が「励まし」です。
 東日本大震災で、自身も被災しながら、友のために動く学会員の姿に、皆が涙しました。ここにこそ学会魂は燦然と輝いています。
 悩む人、苦しむ人に寄り添い、「大丈夫! あなたならできる」と励ましを送って、共に幸福の道を歩んでいく。その振る舞いに真の人間性が光り、最高の正義の道があります。みんなのご家族や、地域の先輩方の姿を見れば、納得できるでしょう。
      □■□
 ──なかには、「学会の悪口を言われて悔しい思いをした」というメンバーもいます。

名誉会長 正義だからこそ、悪口を言われるんです。
 日蓮大聖人は、「愚人にほめられたるは第一のはぢなり」 (御書237㌻)と仰せになられた。
 牧口先生は「愚人に僧まれたるは第一の光栄なり」と言われた。
 これは、関西創価学園で話したことがありますが、ロマン・ロランも高校時代“いじめ”にあっていた友人を守り抜きました。
 それゆえ悪口も浴びせられた。しかし、卑劣な人間たちなど逆に軽蔑しながら、正々堂々と前進していった。「まっしぐらにぼくたちの道を行こうではないか」と。
 ロランと、この友人は、互いに切磋琢磨して、共に歴史に名を残す文学者となっています。
 草創期、学会は「貧乏人と病人の集まり」とバカにされた。
 「病気が治ってから来い」「お前が貧乏でなくなったら信心してやる」などと、心ない言葉を浴びせられた。でも、何と言われようが、前進をやめなかった。
 勇敢に信心を貫く中で、病気を治し、生活を好転させ、幸福を勝ち取っていった。自分だけではない。友の幸せを祈り、地域に、社会に尽くし、勝利の境涯を開いていった。この「人間革命の歴史」が、学会の誉れです。
 学会員ほど偉大な人はいない。私は、こう断言できます。
 今や、多くの世界の識者も、社会に貢献する立派な青年を育てる学会に、最大に賞讃の声を寄せてくれています。
 世界の知性と良識が、創価学会の味方なんです。

 ──「部活や友達との約束と、会合の日程が重なってしまった時、どちらを優先すべきですか」という問いがありました。

名誉会長 全部、自由です。
 その時の自分にとって、どちらが価値的かを自分自身で決めていくのも、大事な訓練です。ご両親や担当のお兄さん・お姉さんに相談するのもよいでしょう。
 学会の会合は、参加すれば必ず得るものがある。帰る時には元気になっている。たとえ、その時は分からなくても、命の中に何かが残る。何年も後になってから、あの時、参加していて本当に良かったと思うものです。
 そのうえで、友達との大切な約束や、部活の練習・試合を優先することだって、あるでしょう。
 信心は一生涯ですから、窮屈に考える必要はありません。
 ともあれ、未来の主人公は君たちです。次の学会を創るのは、まぎれもなく未来部のみんなです。
 5月3日が学会の永遠の原点の日ならば、5月5日の「創価学会後継者の日」は永遠の希望の日です。私は、祈り信じています。君の勝利を! あなたの幸福を!


 ロマン・ロランの言葉は『ロマン・ロラン全集29』所収「戦時の日記4」 (山口三夫訳、みすず書房)と、『ジャン・クリストフ』(豊島与志雄訳、岩波文庫)。『ロマン・ロラン全集32』所収「ユルム街の僧院」(蛯原徳夫・波多野茂弥訳、みすず書房)を参照した。
2013-05-04 : 未来対話 :
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