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「世界平和詩人」賞授与式

「世界平和詩人」賞授与式
     (2010.8.7 インド・チェンナイ市内)

 50カ国・地域の詩人の集いである「世界詩歌協会」から池田SGI会長への「世界平和詩人」賞の授賞式が7日、インド・チェンナイ市内で挙行された。 SGI会長の詩業と行動を讃えた授賞式は、第3代会長就任50周年を祝賀する「詩人の集い」の席上で行われた。そして、詩人・学術者ら61人が8時間半にわたって讃辞を詠いあげるなか、栄誉の盾が贈られた。ここでは、その讃辞とSGI会長の謝辞の抜粋を紹介する。

世界詩歌協会 パドマナーバン会長

博士の哲学は灯台の光のごとく


 創造性に富んだ詩人や作家は、三つの「E」、つまり「Expose(暴く)」「Educate(教育する)」「Enlighten(目覚めさせる)」を忘れてはなりません。
 「暴く」とは不正義(悪)と非寛容を暴く」こと、「教える」とは「人々に新たな価値と、人類愛、慈悲、愛、平等、公平、階級のない社会を教える」ことです。そして、「目覚めさせる」とは「希望と大志あふれる明るい未来という新たなビジョンに目覚めさせる」ことです。
 世界と社会は真理、敬虔、美、調和という価値を基盤にしなくてはならないのです。
 今日、池田博士は、世界の識者の中でも格別の光を放つ存在であられます。2003年に私は『池田大作──灯台の光・偉大な光』を発刊いたしました。
 博士は、世界にはびこる悲しむべき事態に疑問を投げかけます。不正義と非寛容を糾弾します。自然に目を向け、自然を愛でます。苦悶を見つけ、安堵を与えます。青年に大いなる希望を見出します。次々に新しい発想が生まれます。
 新思考。新たな目覚め──博士の詩は、老若男女、青年、統治者も被治者も階級を問わず、人々を覚醒する輝きを放っています。
 博士の『勝利の詩』『平和への闘争』などのご著作は、博士が平和、文化、調和のために休みなく戦う闘士であることを証明するものです。
 対立ではなく対話を通し、調和と理解は得られるものだ、と博士は言われます。
 ブッダは、川の権利をめぐる二つの部族の争いを対話によって鎮めました。博士はブッダの後を継ぐ方です。
 創価学会の会長就任以来の歴史的な50年間、博士は、文化、平和、調和、愛、人類愛を通して、世界192カ国・地域に新たな世界秩序構築の運動を広げてこられました。
 行動する仏教、行動する平和、行動する対話、行動する教育を実践してこられました。
 詩人として、仏法者として、哲学者として、作家として、平和の提唱者として、現代の最も偉大な人物の一人であられます。
 偉大な精神は、世界を啓発します。偉大な書物もまた、然りです。博士の卓越したご功績、特に、民衆間、国家間の平和のためのご功績を讃え、「世界詩歌協会」は歓びをもって、池田大作博士に「世界平和詩人」賞を授与いたします。
 この賞は、博士の絶え間ない闘争に対する私どもの支持を象徴し、かつ強化するものであります。
 私ども詩人は、不朽の詩人たちが、真に人間らしい、人道的な社会の到来のために、これからも詩心を持ち続け、努力をし続けねばなりません。

国際調和センター エランゴ会長

慈悲の松明で人類を照らす

 言葉の戦争は家族、社会、そして全世界において平和と調和を破壊する。
 しかし、第2次世界大戦は数千万人の心臓の鼓動を止め
 無情な原爆は二つの都市を日本の地図から消し
 無実の魂の素晴らしい夢を粉砕した。
 破壊的な戦争の瓦礫の中で
 世界平和の決然たる闘士は
 影のように踊る戦争を見つめ登場した。
 慈悲の魂は失意とともに涙を流し
 そこに「平和のための詩人」が生まれた
 行動によって、ダルマ(法)を説くために。
 戦争に反対した、若い力強き英雄は
 慈愛と友愛の種を植えた
 その英雄は池田大作博士
 「世界平和詩人」
 「世界民衆詩人」
 世界詩歌協会の理解者であり擁護者!
 世界平和の先覚者
 激烈な嵐のなか
 立ち上がり
 岸辺に停泊しゆく船を
 照らす灯台のごとく
 未来に掲げる人間性の
 松明を世界に示した!
 博士は、全人的、透明な
 慈悲深きブッダの哲学と
 ますます増しゆく
 ダルマの力で
 全人類の心を照らす!
 人類へ献身するため
 慈悲の心で
 全ての人間における愛と平等を
 友愛によって平和を授けるために。

創価池田女子大学 クマナン議長

戦い続ける有徳の指導者

 夜明けの
 マリーナの岸辺に
 黄金の輝きを湛え
 太陽が姿を現す
 人生に歓びをもたらしながら。
 慈悲のかたまりであり
 教え子の皆から尊敬され
 戦争に反対したため
 投獄された戸田城聖
 その弟子・池田大作
 あくなき平和の心で
 打ち続く苦難をものともせず
 戦い続ける有徳の指導者
 池田大作博士
 偉大なる詩人
 何よりも各国で
 何千もの青年を
 何十万もの平和を愛する人々を励まし啓発してきた。
 創価学会インタナショナルの
 並はずれた優れた指導者
 謹んで敬意を表する。
 どれほど
 多くの博士号や
 賞を受けられようとも
 博士は変わらない。
 青年が
 戦争のない世界に
 生きられるようにとの
 決意で
 池田大作博士は
 日夜たゆむことなく
 戦い続ける。
 我等は常に
 博士とともに進む
 博士の使命を
 博士の歩まれる道を
 前進するのだ。

タミル語詩人 アヤナラーパン氏

人間主義の新世界の建設者


 出自とするは
 つましき家
 その家は第2次世界大戦の戦禍を被り
 その大戦は彼の兄を奪い
 人生の転機を与えた。
 懸命の努力で自らに課題を科し
 昼も夜も学び続け
 彼は立派な教養を身に付けた。
 彼の先達である
 牧口常三郎と戸田城聖に導かれ
 彼は創価学会の会長となった。
 池田博士に見られる複数の側面。
 人を引き付ける磁石のような人格
 仏法の教師
 児童雑誌の編集者
 真理を現す雄弁家
 地球的諸問題を書き訴えるエッセイスト
 庶民の指導者
 人間主義の哲学者
 社会改革の思想家
 多種多様な機関の教育者
 写真の芸術家
 国際的評価の詩人
 数多の書籍の作者
 社会正義の闘士
 新世界の建設者
 原子力兵器と闘う偉大なる戦士
 日本の大指導者
 そして
 世界平和の救世主。

世界詩歌協会 ムルガイヤン氏

精神の高みをもたらす賢人

 われらの祖先は明言した
 ──すべての場所が
 わが故郷──と。
 ゆえに今日
 あなたはわが仲間
 そして、これは
 継続される関係。
 愛情は、場所や境界線などに妨げられぬもの
 人間性が、精神の高みをもたらしてくれる。
 世界は、あなたを通して知ることになる。
 人間主義が、精神の崇高をもたらすことを。
 それが、あなたの生命の源泉
 あなたの祖国で戦争と闘争が勃発したとき
 あなたの心は、泣きに泣き、やがて静観した。
 平和は、その存在を確立するために、もがき闘った。
 仏法は、あなたの人生を通して現れた。
 その仏法は広がり
 その光は満ちた。
 人類は、バニヤンの本のように、進歩を遂げた
 時の痕跡が、土の一部に
 溶け込むうちに。
 考えめぐらす民衆が
 オアシスに見出したもの
 そう! まさに!
 創価学会は開花した。
 何千年もの時を経て
 人類のための人生の道が
 ようやく現れた。
 賢人イケダ
 無私無欲、勤勉が謳われた古代の大叙情詩プラナールルの規範に適う人物が世界的な運動を巻き起こす。
 あなたよ生き続けよ!
 それが私か熱望すること
 何世紀にもわたり
 名声と
 人々の祈りと共に。

作家 ジョイ博士

邪悪を一掃する正義の人物

 池田博士
 貴殿が人類のためになされた
 崇高な貢献の
 多大な恩恵を受けた世代の代表として
 私は貴殿を讃えます!
 邪悪なる者たちが
 悪事を働き
 正しい人間を破壊し
 神が創造した
 この美しき世界を消滅させようと
 悪魔と手を結んでから
 神は、数多の天使を
 地上に送り
 悪魔的な破壊から
 世界を救い
 地上に完全なる
 正義と平和を再び打ち立てられようとした。
 池田博士が
 天啓の使命を
 果たされんことを祈る。
 地上から死をもたらす
 邪悪を一掃し
 平和、繁栄、人類愛
 正義の統治を永遠にもたらす使命
 親愛なる池田博士
 ご安心下さい。
 世界中の善意の市民は皆
 共に博士の使命を遂行します。
 博士の生涯のうちに
 全人類が戦争、テロ、暴力の恐怖なく
 平和のうちに暮らせる日がくることを願います。
 あなたが詩歌を通して訴えてこられ
 その実現を願い
 さまざまなご尽力をされてきた通りに。
 平和と繁栄を享受する世界は、永久にあなたを思い起こす
 感謝をもって。

インド政府 ナラヤナン元事務次官

平和の訴えは全大陸に響く

 私たちは今日
 池田大作博士に「世界平和詩人」賞を授与した
 博士の世界平和の訴えは
 世界の全大陸にあまねく響き渡っている
 世界平和を
 広宣流布を
 博士は総体革命と呼ぶ
 我々が知る従来の政治革命や経済革命、教育革命とは全く異なる革命を──
 博士の烈々たる叫び
 この新しき革命は
 一人一人が自分で自分を内から変革し
 勇敢に、決然と
 いかなる障害、侮蔑、嘲り、抑圧、冷笑をものともせずに立ち向かう革命
 「自由と平和の世界宗教」を目指して行進する
 文化の革命は
 博士の綴る
 博士の語る一行一行に
 そして思うに
 博士の呼吸する
 一つ一つの息吹の中に
 こだまし
 あらゆる人々の心は
 その革命に共鳴するのだ
 ここに集った我々詩人は
 80代のこの平和の戦士
 恐れを知らぬ
 不屈の勇者池田博士と
 博士の平和への使命の
 ますますの成功と
 一日も早い成就を祈ろうではないか
 遠からず、博士が言われる自由と平和の世界宗教──広宣流布の旗を
 博士ご自身が
 たなびかせる日を
 そして今日、我々は皆
 この平和の使命の戦士として、身を捧げようではないか。

弁護士 セルブラージ氏

千年紀を代表する創造的天才

 釈尊ゆかりの地である
 インドヘ、ようこそ。
 釈尊が訪問したとされる
 タミル・ナードゥヘ
 ようこそ。
 カリンガ戦争の後
 アショカ大王が仏法に帰依し
 インドに
 平和をもたらした。
 第2次世界大戦の後
 仏法への信仰ゆえに
 日本は強く、そして平和になった。
 池田大作博士は、仏法者として
 その信念ゆえに投獄され
 今、「世界平和詩人」賞が授与され
 「マン・オブ・ザ・ミレニアム(千年紀を代表する人物)」として
 哲学者、思想家、詩人、創造的天才として詩歌を通し、平和を広げている。
 博士の言葉は予言的で
 博士の思想は哲学的で
 博士のビジョンは神秘的で
 博士の使命は仏法である。
 著作家、教育者として
 比類なく卓越し
 迫害に打ち勝ち
 博士は本然的で、思慮深く、格調高く、精神的かつ形而上学的である。
 池田大作博士、おめでとうございます!
 博士の詩的な正義に
 我々は皆で集い
 共に座し、共に考え
 共に歌い、共に書き綴ろうではないか。
 詩歌を通して
 平和と調和をもたらすために。

池田SGI会長の謝辞(抜粋)

詩人とは生命の開拓者
人間の心に希望の種を


 「戦争ほど、残酷なものはない。
 戦争ほど、悲惨なものはない。
 だが、その戦争はまだ、つづいていた」
 これは、一人の人間の変革が全人類の宿命の転換を可能にすることを主題に掲げて、私が書き記してきた、小説『人間革命』の冒頭の一節であります。
 この地球上から戦争という惨禍を根絶すること──これこそが、第2次世界大戦の終戦を17歳で迎えた私が、詩人として文筆活動を貫き通してきた大目的であります。
 そしてまた、これこそが、インドを源流とする生命尊厳の仏法の実践者として、必然の大使命であると、私は固く深く、心に誓ってまいりました。
 私たちSGIの誇りは、人類の教師たる釈尊を範と仰ぎつつ、いかなる圧迫にも屈することなく、人道と平和のために戦い抜いてきた、不撓不屈の黄金の歴史にあります。
 創価学会の創立者である牧口常三郎初代会長は、国家神道を精神的支柱に戦争を遂行する軍部政府の弾圧で、投獄されております。しかし、信教の自由を叫び、決して信念を曲げることなく、牢獄の中で、73歳の生涯を閉じました。
 私の恩師である戸田城聖第2代会長も、牧口会長と共に投獄されました。そして、師の遺志を継ぎ、人類の平和と幸福のために、一生をなげうつ決意を固めて、出獄したのであります。
 戸田会長は、逝去の7カ月前にあたる1957年9月、私たち青年を前に、「原水爆禁止宣言」を発表いたしました。そこには、人間は等しく、尊厳無比なる「仏」の生命を具えた、かけがえのない至宝の存在であるとの、仏法者としての信念がありました。
 私は、詩人とは、豊かな想像力を働かせ、森羅万象の奥にある宇宙根源の法則に眼を向け、人間生命の内奥を凝視し、そこから紡ぎ出された言葉をもって無限なる精神の力を呼び覚ます人であると思っております。その意味では、わが師匠の炯眼は、「詩人の眼」そのものでありました。
 ともあれ、戦争の惨禍に泣いた人には、平和を享受し、幸福になる権利があります。平和のために戦う、使命と責任があります。
 私は、1993年の8月6日、すなわち日本の広島に世界で初めて原子爆弾が投下されて48年のその日、小説『人間革命』の続編となる『新・人間革命』の筆を起こしました。その冒頭は、次の言葉で始まっております。
 「平和ほど、尊きものはない。
 平和ほど、幸福なものはない。
 平和こそ、人類の進むべき、根本の第一歩であらねばならない」
 では、その平和建設のために、何をなさねばならないのか──。
 マハトマ・ガンジーは、「魂の力は、原爆より強い」と獅子吼されました。この魂の力こそ、平和を生み出す原動力でありましょう。
 さらに詩聖タゴールも、「平和というものは、外からくるものではなく、内から出てくるものなのです」(我妻和男ほか訳「書簡集」、『タゴール著作集第11巻』所収、第三文明社)と叫ばれました。
 大事なことは、国家、民族、宗教、イデオロギーといった枠に縛られず、一個の人間を、人間として愛し、慈しむ、清らかな心の泉を持つことではないでしょうか。
 私の胸奥には、パドマナーバン会長の賢者の明察が響いて離れません。
 「心に平和があれば、家庭に平和が生まれる。家庭に平和があれば、社会に平和が広がる。社会が平和であれば、国家に平和が訪れる。国家が平和であれば、世界に平和を築くことができる」と。
 壮大な生命の讃歌で地球社会を包みゆくことは、現代を生きゆく詩人たちに託された重大なる闘争といってよいでありましょう。
 研ぎ澄まされた心で、自らの想像力の翼を大きく広げ、戦禍に苦しむ人々と同苦していく。そのなかで紡ぎ出された言葉をもって、共鳴の調べを響かせ、人間の心に平和の砦を築き上げていく──それが詩人の使命なのであります。
 最後に、ご列席の諸先生方への賞讃と、私の決意を詩に託し、結びの言葉とさせていただきます。

詩人よ!
生命の開拓者よ!
われらは言葉という
黄金の鍬をもって
荒寥たる
精神の原野を耕す。
したたり落ちる汗を
拭おうともせず
ただ ひたすら
希望の種を蒔き
慈愛の水を注ぐ。
平和の沃野は
人間の心にこそ
あるからだ!

詩人よ!
魂の解放者よ!
われらの胸には
黄金の太陽が
燃えている。
あらゆる差別の
暗闇を照らし
戦禍に
打ちのめされた
人びとの
諦観と虚無の
分厚い氷壁を
情熱の炎で
溶かしゆくために!
人間が皆
兄弟姉妹となり
地球社会の
市民として集い合う
普遍なる
真理の大宮殿に
光もて 人びとを
いざなうために!

詩人よ!
心に宝冠を戴く
勇者たちよ!
大宇宙の
妙なる律動に
深く心を
共鳴させながら
自在の翼を
広げゆくのだ!
人類が
猜疑と憎悪と争闘の
地底より
平和の空高く
飛翔するために!

われらは決して
ペンを置くまい。
断じて
声を惜しむまい。
幸の花々が 世界を
埋め尽くす日まで
命燃え尽きるとも
魂の詩を
うたい続けるのだ!
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2010-08-29 : スピーチ・メッセージ等 :
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句・和歌集 民衆の舞

句・和歌集 民衆の舞
  聖教新聞社 2010.8.24刊 ¥800(税込)

はしがき
第1章 宝冠――記念日を詠む
 5月3日に寄せて/11月18日に寄せて/各記念日に寄せて(3月16日、7月3日、7月17日、8月24日)
 
第2章 陽春――新年を祝う
 2008年、2009年、2010年
第3章 躍動――広布に走る各地の友へ
 大関西の全同志へ/埼玉の全同志へ/総東京/四国/三重/全同志/神奈川/九州/東京・江東区/北海道青年部/沖縄/静岡/大中部/東京・新宿/鳥取/島根/栃木・小山/群馬/東北/北陸/信越/山梨
 
第4章 勇者――各部・各グループの友へ
 壮年部/婦人部/白樺会/男子部/創価班/牙城会/音楽隊/女子部/鼓笛隊/白樺グループ/学生部/女子学生部/未来部/全国の合唱団/創価班・牙城会・王城会/芸術部/専門部/華冠グループ・華峯会/空友会/本部創友会/白雲会/スポーツ部/創友同窓/創価大学生/創価大学の留学生/創価女子短大生/創春会/創価学園卒業生/創価学園入学式

第5章 師弟――随筆「人間世紀の光」から
2010-08-27 : 句・和歌集 :
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随筆 青年の大地 地域ルネサンスの力

随筆 青年の大地 ─地域ルネサンスの力─
  鳳書院 2010.8.24刊 ¥1,300(税込)

はじめに
第1章 愛する地域
 時代を創る青年の心 山口新聞/宇部日報 2010.4.20
 「千葉の心」は 菜の花の如く 千葉日報 2010.2.11
 「太陽の宝土」埼玉  埼玉新聞 2010.4.6
 「人材の先進県」福井の光 福井新聞 2008.6.1
 神戸から「生命の輝き」を 神戸新聞 2010.2.22

第2章 青年と教育
 若き心に 励ましの太陽を 四國新聞 2009.11.29
 一人の行動が 世界を変える 埼玉新聞 2006.1.17
 「正義」と「勇気」の一歩を 埼玉新聞 2007.3.20
 「根」を育てる「桜守」 岐阜新聞 2005.5.1

第3章 健康と文化
 「世界の奈良」から文化の大光を 奈良新聞/奈良日日新聞 2010.4.10
 心の輝きと長寿 日刊県民福井 2004.10.1
 「オーストリア展」に寄せて 山陽新聞 2010.1.12
 「新聞の力」──郷土から世界へ  北國新聞/富山新聞 2004.5.11

第4章 平和と人権
 広島で「核廃絶サミット」を 中國新聞 2010.3.16
 「あきらめの壁」乗り越える勇気を 長崎新聞 2010.2.24
 北陸から「平和の春」を 北國新聞 2010.2.11
 未来の世代へ 伝えゆくこと 岐阜新聞 2005.8.7
 環日本海の大交流へ 日本海新聞 2010.5.3
 山陰の心は 安心社会の太陽 山陰中央新報 2010.1.5

第5章 友誼と対話
 絆を強め 人が輝く郷土に 下野新聞 2008.6.3
 豊かな友好の大地 岐阜新聞 2008.9.7
 深き信義の源流 岐阜新聞 2008.9.12
 岐阜から「共生の世紀」を 岐阜新聞 2008.9.14
 「世界市民の港」に友情の絵巻を 神戸新聞 2008.8.30
 「対話の文明」 IPS通信社 2008.8.6
2010-08-27 : 随筆集 :
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キルギス共和国・オシ人文教育大学・オシ農業大学「名誉教授」称号授与式

キルギス共和国・オシ人文教育大学・オシ農業大学「名誉教授」称号授与式
                       (2010.8.17 創価大学記念講堂)

 中央アジア・キルギス共和国の第2の都市オシに立つ著名な二つの大学が、池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に、その全人類的な価値の発展に対する多大な貢献を讃え、「名誉教授」称号を授与した。授与式は17日、創価大学記念講堂(東京・八王子市)で開催された通信教育部生による「学光祭」に引き続き挙行。「ムィルサベコフ記念オシ人文教育大学」のカヌィベク・イサコフ学長、「オシ農業大学」のセイートベク・アマトフ学長から、SGI会長代理の山本創大学長に「名誉教授」の証書が託された。一行とともに来日したオシ国立大学元総長のベックテミル・ムルズブライモフ博士(キルギス共和国国立科学アカデミー付属化学・化学技術研究所所長)らが祝福した。

ムルズブライモフ博士の祝辞

池田会長のごとく可能性を開拓せよ

 私は、長年、大学の通信教育部長と通信教育担当副総長を務めてまいりました。ですので、通信教育の奥行きとその難しさはよく存じ上げております。仕事と勉学の両立はとても大変です。日々、その困難に地道に挑戦されている皆様方に、心からの敬意を表明いたします(大拍手)。
 私にとりまして、創価の皆様との日本での交流は2度目になりますが、その身の福運と名誉に心より感謝しております。
 また、幾重にも意義深き2010年に馳せ参じることができ、二重の喜びであります。本年5月は、池田会長の創価学会会長ご就任50周年であられました。そして11月には、学会創立80周年の佳節を迎えられます。
 その池田会長の素晴らしいご活躍を支えてこられたのが香峯子夫人であられます。お二人は約60年前に結婚され、人生を共に歩んでこられました。お二人の姿は、深い敬愛と相互理解と支え合いの模範であります。
 池田会長は、卓越した哲学者・思想家として、作家、詩人、社会活動家、教育者、さらに素晴らしい芸術家として、また平和と文化と教育の運動を推進するSGI会長として、キルギスをはじめ、世界中で著名であられます。会長は、まさに現代を代表する偉大な知性の方であられます(大拍手)。
 キルギスでは特に、作家アイトマートフ氏をはじめ、ゴルバチョフ氏やサドーヴニチィ氏など、現代の優れた知識人との対談集を出版された方として、よく知られております。2007年には、わが国で池田会長の「自然との対話」写真展が開催され、市民は、会長のもう一つの才能に触れるという素晴らしい機会に恵まれました。
 池田会長のご活動については、いかに語ろうとも語り尽くすことはできません。会長は、生涯、探究心を保ちながら、自身の輝かしい才能を開拓し続けておられます。そして善と光を求める人や、自身とその内面を生涯、磨こうと決意している一人一人との対話に努めておられます。
 私の胸には、ある古の哲人の言葉が蘇ってきます。それは、「生ある限り、学べ!」であります。まさに偉大な師匠・池田会長の人生と幅広い才能とご活動は、この箴言の正しさを見事に証明しておられます(大拍手)。
 一人一人の人間の心に、果てしない創造力が秘められていると仏法が説いているように、池田会長は、外の力に頼るのではなく、自身の力を確信することを常に訴えておられます。人間は希望さえあれば何でも叶えることができます。私たちが自信を失わずに常に努力し続ければ、平和を構築することができます。すべては一人一人の努力にかかっております。
 私は、池田会長との友情を誇りに思っております。本日は、わが故郷の二つの大学からの名誉教授称号のご受章をお祝いすることができ、喜びにたえません。大切な友人である会長が、人間主義と平和の構築のために、益々お元気でエネルギーに満ち溢れ、ご長寿であられますよう、心よりお祈り申し上げます(大拍手)。
 最後に、昨日、私たちは創価学園を訪問し、学園生の皆様に愛唱歌(「負けじ魂ここにあり」)を歌っていただきました。この5番の歌詞は、池田会長が作詞されたと伺いました。心より感動いたしました。私たちが取り組むべきことが、すべてここに書かれていると思います(大拍手)。

オシ人文教育大学・イサコフ学長の授与の辞

人間主義と教育の道を築いた人物

 本日の式典にご列席の皆様。そして、尊敬する通教生の皆様。
 自由ともてなしの国キルギスの国民を代表して、古音良き伝統文化と近代技術を併せ持ち、勤勉さと倦むことのない姿勢で世界を驚嘆させる、日出ずる国の皆様にご挨拶を申し上げます。
 近代のグローバル化の中で、その影響は世界のみならず、個々の人間にも及びます。
 私たちは、「世界はどこに向かっているのか?」「民族的価値はどうなるのか?」「人間と自然の共存関係が崩壊する危険はないのか?」という問いの答えを模索しています。
 こうした課題に、世界の著名人との対談を通して、真剣に取り組んでおられるのが、哲学者にして、詩人、仏法者である池田会長であります。
 その一つの例は、わが国を代表する作家チンギス・アイトマートフ氏と、環境破壊のテーマを中心に論じ合われた対談であります。
 池田会長の論文や著作には、私たちの祖国・キルギス共和国でも大きな関心が寄せられ、研究されております。
 哲学者、社会活動家であられる池田会長は、全人類に関わる問題をたゆまず探求し、解決の道を、私たちに示してくださっております。
 85年の歴史を持つオシ人文教育大学は2010年3月29日、学術評議会の決定第22号により、池田会長にオシ人文教育大学名誉教授の称号を授与することを決定いたしました。
 本日、私は、池田会長にこの称号を授与させていただく栄誉に与《あずか》ることができました。
 人類の人間主義と教育の理念の発展への大いなる貢献に対して、尊敬する池田会長に「オシ人文教育大学名誉教授」の称号を授与いたします。
 キルギスと日本の友情がこれからもより深まりゆくこと、また、日本の大地が平和の大空の下で末永く繁栄し続けることを、ご祈念申し上げます(大拍手)。

オシ農業大学・アマトフ学長の授与の辞

全人類的価値への貢献を世界が注目

 尊敬する創価大学の教職員の諸先生方!
 尊敬する通教生の皆様! ご列席の皆様!
 オシ農業大学教職員、学生一同を代表して、日出ずる国・日本の皆様に謹んでご挨拶申し上げます!
 日本では、自国の伝統や習慣、教育文化を大切に守りながらも、全人類的な価値が重んじられています。そしてさらに、私が深く感動するのは、世界的に著名な社会・宗教活動家であり哲学者、詩人であられる池田SGI会長の歩んでこられた人生の道であり、教育活動であります。
 池田会長は、哲学や教育、心理学、文学などの分野で優れた業績を残され、世界中の識者から注目されております。
 池田会長のご著作は、30を超える言語に翻訳されております。
 オシ農業大学学術評議会は、池田会長の全人類的価値の発展に対する多大なるご貢献と、学術・社会・教育・宗教の分野におけるご活動、さらに、キルギスと日本の友好促進に対するご貢献を讃え、「オシ農業大学名誉教授」の称号を授与させていただくことを決定いたしました。
 池田会長がますますお元気であられますよう、また、人類の宝と思想を守りゆく大きな潮流が世界中に広がりますよう、そして、日本がさらに繁栄し、平和な空が広がりますよう、お祈り申し上げます!
 キルギスと日本の友好のさらなる発展をご祈念申し上げます!(大拍手)

SGI会長の謝辞
(代読)

学び続けよ 太陽の心で!
魂の凱旋門を目指して


詩心光るキルギスの格言
友情は偉大なる幸福
平和と繁栄のシルクロードを


 一、心より尊敬申し上げます諸先生方、「世界遺産」の秀麗なるスレイマン山に抱かれ、3000年の悠久の歴史を誇る「シルクロードの都」の貴オシ市より、本当に、ようこそ、お越しくださいました。
 特に、ご多忙を極めるムルズブライモフ博士が、あの6年前の忘れ得ぬご来学に引き続いて、どれほど深い友誼の心で訪問くださったことか。
 詩心光る、貴キルギスの格言は教えております。
 「友情は偉大なる幸福なり」
 そして「真の友は永遠の友なり」と──。
 「精神のシルクロード」で結ばれた宝の友である先生方を、私たちは熱烈に歓迎申し上げます(大拍手)。
 一、「強靭なる鋼鉄」という深き意義のお名前を持たれたムルズブライモフ博士は語られました。
 「たゆみなき学習こそ、21世紀における成功への鍵である。今日、決めようではないか!
 私たちは永遠の学生であるということを!
 人生の最後まで勉学を続けることを! そして、常に向上し続けることを!」と。
 まさしく、わが創価大学通信教育部の「生涯学習」の信念と完璧に一致しております。
 私は、「学は光」の誉れも高き通教生の友、創友会の皆さんと一緒に、最大の喜びをもって、オシ人文教育大学、そしてオシ農業大学の両校の名誉教授の称号を拝受させていただきます。
 まことに、まことに、ありがとうございました(大拍手)。
 また通教生の皆さん、猛暑の中、尊いスクーリング、本当にご苦労さまでございます。
 教員の先生方、職員の方々にも重ねて御礼を申し上げます。
 そして本日の晴れやかな学光祭の大成功、まことに、おめでとうございます夭拍言。

強くあれ!
 一、私の大好きな貴キルギスの格言に「汝よ、強くあれ、すべてを支える大地の如く」とあります。
 大地は強い。いかに踏みつけられても微動だにしません。そして万物を育んでいくのであります。
 仏法では、師匠は大地であり、弟子は草木であると譬えております。人間の世界において、この師弟ほど荘厳な生命の絆はありません。
 オシ人文教育大学のイサコフ学長、そしてオシ農業大学のアマトフ学長は、お二人とも、ここにおられる、ムルズブライモフ博士を師匠と仰がれ、「われは“ムルズブライモフ学校”の弟子なり!」と、誇り高く宣言されております。
 貴国の民衆を大地の如く支え、若き人材の大草原を広げておられる崇高な人間教育の師弟に、私たちは満腔の敬意を表したいのであります(大拍手)。
 一、この式典を、ぜひ、ご覧いただきたかった方がおります。貴国の大文豪で、私が共に対談集を発刊した、今は亡きアイトマートフ先生であります。
 実は、ちょうど20年前の夏8月、先生は、ここ創価大学で、向学の息吹にみなぎる通教生を前に、歴史的な講演をしてくださいました。
 私に、「素晴らしき創大生、なかんずく通教生の皆さんとの出会いは、私にとって“魂の凱旋門”を通ったような一日でした」と、
会心の笑みを浮かべておられたことが忘れられません。
 アイトマートフ先生は言われました。
 「いかなる状況であれ、人間の最強の武器は英知である」
 「知性の持てる創造力は、唯一、太陽のエネルギーに匹敵するのではないだろうか」
 まことに「学ぶ心」こそ、何があろうとも勝ち光っていく創造の太陽でありましょう。
 オシ人文教育大学とオシ農業大学の校章には、どちらも「太陽」が描かれております。まさしく両大学とも、赫々たる知性の大光を太陽の如く放っておられるのであります。
 一、貴オシ人文教育大学の開学は、1925年。牧口常三郎先生によって『創価教育学体系』が発刊される5年前のことであります。
 以来85年間、貴・人文教育大学は、いかなる時代の荒波も越えて、学術界・芸術界・教育界など各界に、錚々たる逸材を送り出してこられました。
 なかんずく、中等教育の教員数は、3万5000人に及びます。その多くの先生方が、農村部や高山地帯、遠隔地域などに勇んで飛び込んで、気高い人間教育の実践に励んでおられることに、私は心から感動を禁じ得ないのであります。
 イサコフ学長ご自身、青春時代、苦学に苦学を重ねてこられました。それだけに、青年に対する慈愛はあまりにも深い。いざという時には、学長自ら学寮に泊まり込んで、陣頭指揮で学生たちを厳然と守り抜いてこられたことも、よく存じ上げております。学長は語られました。
 「私は、いつ学生と接しても、その抱える問題や苦労を理解し、解決するよう努めています。良きアドバイスや励ましを贈れば、学生たちも必ず信頼し応えてくれるのです」と。至言であります。
 創大の通教出身者からも、多くの教育者が躍り出ております。
 働きながら学んできた努力と苦労を光らせ、「創価教育」の真価を発揮してくれていることもうれしい限りです。
 オシ人文教育大学は「深い根と大いなる未来を持つ教育機関」とのモットーを掲げておられます。深く根を張りゆくイサコフ学長のリーダーシップのもと、栄光の「創立100周年」へ大発展を続けゆかれることを、私たちは心からお祈り申し上げたいのであります(大拍手)。

忍耐が未来を開く
困難に負けない勇者たれ


信頼を広げよ!
 一、そして、2003年に創立され、「教育の世紀」「農業の世紀」「生命の世紀」を牽引しておられる旭日の学府が、貴オシ農業大学であります。
 「皆のために専門家を!」と、アマトフ学長が私財をなげうって創立に尽力されたご心情が、私は大学の創立者として、胸に迫ってなりません。
 貴・農業大学は「教育を皆の身近に!」との明快なる指標を掲げて、門戸を大きく開いておられます。多様な農作物の新種の開発、さらに、ナノテクノロジーの研究等々の最先端の取り組みも高い評価を得ておられます。
 アマトフ学長が、農業の使命の道を選んだ学生たちを励まされた言葉に、私は心を打たれました。
 「何ものにも揺るがぬ心を持て!」
 「周囲に信頼を広げよ!」
 「目的達成への確固たる信念を持て!」と。
 1000年の昔、キルギスの大哲学者バラサグンは、食を満たし、命を支える「農」の人々の思いやりに、甚深の感謝と敬愛を表しました。そして、「農」の人々との交流によってこそ、魂は浄化されると訴えました。
 「食は命」「農こそ宝」なのであります。
 偉大な使命の遂行には、それだけ試練が立ちはだかるのが、必然でありましょう。
 だからこそ、この賢者バラサグンの箴言を思い起こしたいのであります。
 「忍耐は、明日の幸福へと続く道である」
 「忍耐は、天の高みへと続く道である」
 ともあれ、貴・農業大学の崇高なる理念と実力が、「食糧」が最重要の課題である現代世界を、いやまして燦然と照らしゆかれることを、私たちは確信してやみません(大拍手)。
 本日、オシ人文教育大学、オシ農業大学の一員とさせていただいた私も、先生方と手を携えて、キルギスと日本、そして世界の青年が往来しゆく、新たな「平和と繁栄のシルクロード」を、さらに広々と開いてまいる決心であります。
 一、わが創価教育の父・牧口常三郎先生と同世代である、貴国の偉大な信念の大詩人トクトグル・サティルガノフ先生の獅子吼を、私は全世界の青年に伝えたい。
 「勇者はいずこでも光る、その謙虚さと素朴さで、いかなる困難にも負けない勇気で」
 敬愛してやまぬムルズブライモフ博士をはじめ、先生方の益々のご健勝と、わが魂の故郷であるオシ市の無窮の平和とご発展を心よりお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。
 キルギス、万歳!
 学光の王者、万歳!
 チョン・ラフマット!(キルギス語で「本当に、ありがとうございます」)(大拍手)
2010-08-20 : スピーチ・メッセージ等 :
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アメリカ創価大学新入生歓迎レセプションへのメッセージ

アメリカ創価大学新入生歓迎レセプションへのメッセージ
          (2010.8.11 アメリカ創価大学)

 カリフォルニア州オレンジ郡のアメリカ創価大学(SUA)に、栄光の10期生が入学した。新入生歓迎レセプションが11日(現地時間)、アリソビエホ市の同大学で行われ、新入生、創価大学からの交換留学生、教職員、在学生の代表、保護者らが参加。創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長はメッセージを贈り、門出を祝福した。

愛する10期生の友よ! 
一人も残らず勝利者に
世界平和の未来を頼む


 一、アメリカ創価大学(SUA)の10期生となった親愛なる新入生の皆さん! 希望と大志に燃えたご入学、まことに、おめでとうございます(大拍手)。
 大切な大切な俊英を送り出してくださったご家族の皆様方に、心からの感謝を申し上げます。
 いつもいつも、温かくSUAを見守ってくださるご来賓の皆様方、本当にありがとうございます(大拍手)。
 わがSUAは、明年、いよいよ、開学10周年の佳節を迎え、堂々たる「講堂」も完成します。
 皆さんは、この「建設の10年」を荘厳し、開学20周年へ、「新たな飛躍の10年」の開幕を告げる大事な節目に、この伸びゆくキャンパスに集ってくれました。創立者として最大の喜びをもって熱烈に歓迎します(大拍手)。
 うれしいことに、このほど、SUAの教育実績が高く評価され、アメリカ西部大学基準協会(WASC)から、「次の10年」の「再認定」を受けることができました。向学の息吹にみなぎる皆さん方の未来は、燦然と輝きわたっております(大拍手)。

対話の波を 探究の炎を

インドの科学者カティヤール博士
自分自身を信じるのだ
親元を離れて学んだ経験は人生の宝に


 一、わがSUAは、21世紀の人間教育の最高学府として、学生と教員と職員が手を携えて、理想の学府を建設してきました。著名なジョン・デューイ協会のガリソン前会長も、「SUAは文明の差異を超えた『対話のキャンパス』です」と共感の声を寄せてくださっております。
 少人数での講義を中心に、一流の教員と英才の学生が、英知の最高峰に挑み、胸襟を開いた「対話」を真摯に繰り広げております。
 「対話」は、共感性豊かな人間の心を育みます。
 「対話」は、文明と文明の間に相互理解と友情の橋を架けます。
 そして「対話」は、世界を変えゆく原動力となるのです。
 一、私は今、インド科学者会議連盟の会長等を歴任してこられたカティヤール博士と、未来のための対話を進めています。
 カティヤール博士は、私の敬愛する友人でもあったアメリカの大科学者ポーリング博士の言葉を、深く心に刻んでおられました。
 「ふつう大教授といえば、修士や博士を目指す学生を教える。しかし、本当に力ある教授こそが、入ったばかりの大学1年生を教えるべきだ」──ポーリング博士は、この自らの言葉通り、率先して若きフレッシュマンの胸に学問の喜びを植え付けてきたというのであります。
 このエピソードを紹介しながら、カティヤール博士は、「私も新入生の講義をもたせてもらいましたが、いろんな質問が出ました。それによって、結果的に私のほうが、彼らから多くを学ぶことができたと思います」と笑顔で語っておられました。
 学生と教員の“人間対人間”の魂の触発こそが、才能の芽を大きく伸ばし、内に秘めた偉大な可能性を開花させます。なかんずく、新入生のみずみずしい探究心こそが、大学をたゆみなく発展させゆく推進力なのであります(大拍手)。

学寮に脈打つ人間錬磨の伝統
 一、このカティヤール博士は、父君の薦めもあり、若き日から寮生活を送られました。親元を離れて勉学に励んだ体験を宝とされ、自由のきく家では学ぶことのできない「規律」を身につけられたことを誇りとしておられました。そして、「寮生活では“自分自身を信ずる”ことが大事です」とアドバイスをされております。
 私も視察しましたが、オックスフォード大学やケンブリッジ大学など世界的な名門校にも、歴史薫る学寮がある。
 学友と切磋琢磨する人間錬磨の良き伝統が脈打っております。
 SUAの学寮は、多様性が光る地球社会の縮図であります。時には煩わしいことや、思うようにいかないこともあるかもしれない。
 しかし、その一切が偉大な世界のリーダーに育つための糧となり、バネとなることは、卒業生の皆さんも、異口同音に語っております。
 どうか、わが10期生の皆さんは、7期生、8期生、9期生の先輩とともに、夢を語り、励まし合い、友情を深めながら、賢く朗らかに、一日一日、価値を創造しゆく充実の青春を送っていただきたいのであります(大拍手)。
 一、SUAへ期待を寄せてくださっていた“平和研究の母”エリース・ボールディング博士が、遺言の如く言い残されたことがあります。
 「民主主義の社会では、51%の支持を得た政策や思想が社会の動向を決するシステムとなっています。
 しかし、本当に未来の社会の動向を決定するのは、わずか5%の、活動的で献身的な人々の力なのです。その5%の人々が、やがて文化の総体を変革していくのです」
 「私たちは、“平和の文化”を創造するために、ここにいるのです。そのために生まれてきたのです」
 「平和が誕生するということは、太陽が毎日、昇るようなものです。日々、平和は生まれ続けるのです」
 SUAの4指針の一つに掲げられた「『平和主義』の世界の指導者育成」は、まさに人類史的な要請といってよいでありましょう。
 たとえ少人数であっても、たとえ地味であっても、旭日が昇るが如き、皆さん方の一日また一日の探究の努力、友情の連帯、そして地域に根差した「平和の文化」の創造のなかに、新しい地球の未来が光り輝いていくことは間違いありません(大拍手)。

君よ今日、誓願を立てよ

なすべきことを何としてでも!
 一、キャンパスでは、かのマハトマ・ガンジーも、一緒に歩みゆく姿で皆さん方を見守っております。
 このガンジーの獅子吼を、愛する皆さんの門出に贈りたい。
 「誓いをたてるというのは、不退転の決意を表明することであり、われわれを誘惑に立ち向かわせることです」
 「古今東西の人間性についての経験は、不撓の決意なくしては、進歩は望みえないことを物語っています」
 「なすべきことを、なにがなんでも遂行する──これが誓願です。それは不抜の力の城壁になります」(森本達雄訳『ガンディー 獄中からの手紙』岩波文庫)
 どうか、今日この日、それぞれが立てた自分自身の誓願のままに、思う存分、学問に打ち込んでいただきたい。人格を磨いていただきたい(大拍手)。
 苦しくとも、くじけそうになっても、「今日も、前へ!」「今日一も、新たな一歩を!」と挑戦する。その勇気と忍耐の一歩一歩が、わが青春の宝となり、わが人生の栄光の大城を築き上げていくのであります。         
 私と妻は、皆さんの健康と無事故と大成長を、毎日、心から祈っております。
 「愛する10期生よ、一人も残らず勝利者に! 幸福博士に! そして、世界平和の未来を頼む!」と申し上げ、私の祝福のメッセージといたします(大拍手)。
2010-08-20 : スピーチ・メッセージ等 :
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創価大学・夏期スクーリングへの創立者のメッセージ

創価大学・夏期スクーリングへの創立者のメッセージ
             (2010.8.8 創価大学)

米《アメリカ》・公民権運動は決意 勇気 忍耐で勝利
平和と幸福の人間学の王者たれ


 「学は光」の誇りと喜びがみなぎる、尊き夏期スクーリング、本当に本当に、ご苦労さまです。
 日本列島の全国各地から、さらに世界17力国・地域から、猛暑の中、勇んで参加してくださった皆様方を、私は創立者として、一人一人、最敬礼してお迎えし、讃え、ねぎらわせていただきたい。
 皆様方が、どれほど強い向学の心で、万障繰り合わせて集い来られたか。
 19世紀の中国の思想家・魏源《ぎげん》は、“艱難の中で習得した学問のみが深く身につく”と述べました。まさしく、わが通教生の気高き勇姿そのものであると、私は声を大にして申し上げたい。
 教員の先生方、職員の方々にも、本当にお世話になります。
 私は現在、アメリカの公民権運動の指導者キング博士の盟友で、著名な歴史学者のハーディング博士と対話を重ねております。
 語らいでは、55年前、差別と戦う歴史的な「バス・ボイコット運動」が、なぜ成功したのかが話題になりました。勝利の要因は、尊き使命に目覚めた民衆の「決意」であり、「勇気」であり、そして「忍耐」であったのであります。
 その先頭に躍り出た、私たちの友人であるアメリカの「人権の母」ローザ・パークスさんも、社会に出でから苦学を重ねた一人であります。
 民衆が真剣に粘り強く学んで、つかんだ英知の光こそが、時代の闇を破り、青年の心を温め、そして世界の前途を赫々と照らしゆくのであります。
 職場で、家庭で、地域で、社会で、必死で奮闘し、尊い汗を流しながら、偉大な「学は光」の道を歩み続けておられる、わが創大通教の皆様方こそ、「平和と幸福をリードする『人間学の王者』なり」、そして「『幸福学の博士』なり」と、私は全世界に向かって宣揚申し上げたいのであります。
 私が4度の出会いを重ねた中国の大文豪・巴金先生も、「試練をくぐり抜けた後の今では、私たちも多分、かなり成熟したと思う」
 「なんとしても、もっと頭を働かせ、もっともっと思考しなければなるまい」(石上詔訳『巴金 随想録』筑摩書房)と語られ、前進また前進を貫かれました。
 人間を人間として、最も人間らしく光り輝かせる力は、いったい何か。それは「学びの心」であります。学びの人生は強い。行き詰まらない。
 ともかく記録的な暑さが続くので、水分を十分にとり、休憩や睡眠も上手にとって、決して無理をせず、健康第一、絶対無事故でお願いします。
 本年は、栄光の創価教育80周年。八には「開く」との意義があります。どうか、皆様方の人生を大きく大きく勝ち開くスクーリングとなりますよう、牧口先生、戸田先生とご一緒に、私もすべてを見守ってまいります。
 皆さんを送り出してくださった、ご家族や地域の方々にも、どうか、くれぐれも宜しくお伝えください。宝の中の宝の通教生、万歳! お元気で!
2010-08-20 : スピーチ・メッセージ等 :
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インド・創価池田女子大学入学式へのメッセージ

インド・創価池田女子大学第11回入学式への名誉創立者夫妻のメッセージ(抜粋)
                 (2010.8.6 インド・創価池田女子大学)

インド・チェンナイの創価池田女子大学で6日、第11回入学式が行われ、名誉創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長が、名誉学長の香峯子夫人とともにメッセージを贈った。新入の11期生330人を含め、来賓のタミル・ナードゥ公開大学のカリヤニ副総長、教職員・在校生ら1200人が列席した。


女性教育こそ時代変革の力


 希望あふれる青春の新出発、誠におめでとうございます。
 私は、次の10年の「1期生」ともいうべき11期生の皆さんに、まず「忍耐強く努力と挑戦の青春を!」と申し上げたい。
 貴国の大詩人タゴールも、皆さんと同じ年代から、たゆまぬ努力と挑戦を続けてきました。読書にも徹して励み、作品を書く時には、“自身の限界を乗り越えようという一念”を込めて綴っていったといいます。
 その積み重ねのなかで、万物の輝きを鋭く見通す眼《まなこ》と精神を鍛えていったのです。
 のちにタゴールは、愛娘にこう書き送っています。「何が起ころうとも、まさに自分の精神力でそれをよい方向に向けていくのは、私たちの努力次第なのです」(森本素世子訳「娘たちへの手紙」、『タゴール著作集第11巻』所収、第三文明社)と。
 努力は決して裏切らない。努力を貫く青春には、思うようにいかないことがあっても、失敗はありません。
 次に申し上げたいのは、よき教職員、よき先輩と一体となって、「麗しき友情と信頼のスクラムを大きく広げよ!」ということです。
 女性の先哲たちの言葉を集めた仏典には、 “よき友だちに親しむならば、いかなる人も賢者となる”と説かれています。
 人間を強くするのは人間です。人間と人間の励まし合いの結合こそが、一人の力を2倍にも3倍にも高めてくれるのです。
 現在、私は、アメリカの女性詩人で、クマナン議長の友人であるエマソン協会のワイダー前会長と語らいを重ねております。
 ワイダー博士が特に強調されている点は何か? それは“女性の教育こそが「平和の文化」を構築する鍵”であるということです。目覚めた女性たちが生き生きと活躍するところ、新たな創造性と知性が育まれ、時代を変革しゆく大いなる力が生まれるからです。
 分断から調和へ、孤立から連帯へ、競争がら共生ヘ──。世界は力ある女性のリーダーシップを待ち焦がれています。
 “母たち、女性たちこそ、未来の理想社会の建設者である”とは、創価教育の父・牧口常三郎先生の鋭き洞察でありました。
 どんな困難に突き当たっても、勇気と智慧によって、すべてを未来の勝利の糧へと転じていく「価値創造」の生き方こそ、「創価」であります。
 さあ、黄金の11期生の皆さん! 思う存分に学び、友と語り合いながら、充実した大成長の一日一日を勝ち取っていってください。私と妻は、皆さん一人一人の健康と無事故と希望の行進、そしてインド・創価池田女子大学の無窮の発展を心から祈ってまいります。
 皆さん、お元気で!
2010-08-20 : スピーチ・メッセージ等 :
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御書と青年 13/4 未来を創る

池田名誉会長が語る青春勝利の指針
御書と青年 13/4 未来を創る 
   (2010.8.13/14付 聖教新聞)

2050年へ 第2の「七つの鐘」高らかに!
御聖訓 一切の仏法は人によって弘まる
人材の大河を万代に
未来部は「21世紀の主役」「世界の希望」
担当者に感謝 真心の励ましは必ず花開く 人間を磨くのは人間


熊沢女子部長 このたびは、アジアを代表する名門マレーシア国立マラヤ大学から「名誉人文学博士号」のご受章、誠におめでとうございます! マレーシアの華陽の姉妹も、喜びに沸き返っております。
池田名誉会長 ありがとう! マレーシアの同志は、草創から苦労に苦労を重ねながら、誠実に社会に貢献し、信頼を勝ち取ってこられました。私はその尊き方々と分かち合う思いで、この栄誉をお受けさせていただきました。
佐藤青年部長 先生が開いてくださった教育・文化交流の道が、どれほど大きいか。
 マラヤ大学にも、これまで50人を超す創価大学からの留学生が学んできました。努力を貫いて、マラヤ大学で博士号を取得した友もいます。
名誉会長 うれしいね。
 マレーシアでは、創価幼稚園の園児たちも、伸びやかに成長しています。開園15周年になります。私も2000年に訪問しました。
 多様性に富むマレーシアで、マレー語も、中国語も、英語も自在に話しながら、仲良く凛々しく育ちゆく“世界市民”たちです。皆も日本語だけじゃ、もったいないよ(笑い)。
 今年は創価教育の80周年。牧口先生も、戸田先生もさぞかし、お喜びでしょう。
河本総合未来部長 日本も、未来部育成の夏が真っ盛りです。全国の担当者の方々が、寸暇を惜しんで激励に走ってくださっています。
 特に、今回、池田先生に「正義の走者」の歌詞を加筆していただきました。新たに未来部歌として、皆、大喜びで歌い始めています。本当にありがとうございます!

「現在の因を見よ」
名誉会長 未来部は「学会の宝」です。「世界の希望」であり、「人類の明日」です。
 広宣流布の前途を託す若き友のためならば、私は何でもしてあげたい。できることならば、一人一人と固い握手を交わし、励ましてあげたい。
 でも、どうやっても、私の体は一つしかない。だから私に代わって、皆さんの熱と力で、創価の命というべき後継の人材を激励していただきたいのです。
佐藤 はい。先生のお心を深く胸に刻み、未来部の育成に全力で取り組んでまいります。
名誉会長 法華経の宝塔品では、釈尊のもとへ多宝・十方分身の諸仏が来集して、勢揃いします。それは、何ゆえであったか。
 「開目抄」には、令法久住のためであり、「未来に法華経を弘めて未来の一切の仏子にあたえんと・おぼしめす」(御書236㌻)ゆえであると仰せです。
 法華経の眼目は、「未来の広宣流布」です。仏の眼から見れば、「未来の一切の仏子」、すなわち末法の衆生を救うことが最重要のテーマです。広宣流布こそ、「末法一万年の衆生まで成仏せしむる」(同720㌻)聖業です。そのためには、どうしても、後継の人材が陸続と続くことが必要です。
 そう捉えて、今、一人の青年部・未来部を励ますことは、広布の壮大な価値創造となるのです。
河本 未来部は先生が第3代会長に就任されて、最初に結成してくださった部です。その時の思いを、先生はこう綴られました。
 ──私は、21世紀のことを真剣に考えている。その時に、誰が広宣流布を、世界の平和を担っていくのか。誰が21世紀に、本当の学会精神を伝えていくのか。それは、今の未来部のメンバーに頼むしかない──と。
名誉会長 その思いは、少しも変わりません。
 この21世紀こそ、恒久平和の基盤を築き、生命尊厳の思想を人類の思潮として確立する時です。そのために、創価学会が果たすべき使命はあまりに大きい。
 民衆の精神の土壌を豊かにし、人類の境涯を高めていく創価の実践に、世界各界の識者から絶大なる信頼が寄せられる。いよいよ、そうした時代に入りました。
 今の青年部、そして未来部が地球社会にとって、どれだけ、かけがえのない存在か。
 創価の人材育成は、未来を創る最重要の真剣勝負です。「未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(同231㌻)です。大事なのは、未来の勝利のために、今、具体的な手を打つことです。

全員が妙法の当体
熊沢 かつて、私が中等部の代表として参加させていただいた会合でのことです。
 池田先生が、わざわざ私たち中等部員の側に来てくださいました。そして「21世紀を、よろしくお願いします!」と言われて、深々と頭を下げてくださったのです。
 衝撃でした。まるで国家元首に相対するような、丁寧なお振る舞いに深く感動し、「必ず先生のご期待にお応えできる人材に成長しよう!」と決意しました。
名誉会長 法華経の会座において、「女人成仏」「即身成仏」の偉大な実証を示したのは、若い竜女でした。
 南条時光も、日蓮大聖人に最初にお目にかかったのは、7歳の時であったと推察される。その後、16歳で、大聖人のもとに馳せ参じ、直々の薫陶をいただいた。妙法の花の若武者として、逆風の中にあっても、勇気ある信心を貫き通していきました。
 その勇姿を、大聖人は「上下万人にあるいは・いさめ或はをどし候いつるに・ついに捨つる心なくて候へば・すでに仏になるべし」(同1587㌻)と讃えておられます。
 妙法は、若き正義の生命を最高最大に光り輝かせていく大法則です。汲めども尽きぬ妙法の大功力を、「現当二世」すなわち今も未来も、最も生き生きと発揮していける。
 それは、ほかの誰でもない、未来部の友です。未来部の一人一人が、躍動する「妙法の当体」そのものなのです。
佐藤 はい。決して子ども扱いするのではなく、共に「広宣流布の同志」として、向上していきます。
名誉会長 私は、この場をお借りして、男女青年部の「21世紀使命会」、学生部の「進学推進部長」、壮年・婦人部の「未来部育成部長」の皆様をはじめ、各部の皆様に心から御礼を申し上げたい。
 宝の未来部といっても、少年部は、わんぱく盛りです(笑い)。中等部や高等部は、多感な時期です。なかには、言うことを、なかなか聞いてくれないメンバーもいるかもしれない(笑い)。
 担当者の方々は、自身の仕事や家庭、学会活動など、本当に多忙ななか、時間をこじあけて一生懸命に取り組んでくださっている。その労苦が、私にはよくわかります。
 「陰徳あれば陽報あり」(同1178㌻)です。「人のために火をともせば・我がまへあきらかなるがごとし」(同1598㌻)です。
 未来部のために尽くした行動は、すべて我が身を飾る大福運となる。皆さんのお子さんたちも、子孫も、永遠に功徳に包まれていくことは絶対に間違いありません。

今はわからなくても
河本 21世紀使命会の方々と話をすると、「未来部のメンバーを家庭訪問した時に、心を開いてくれず、なかなか会話がはずまない」という悩みを聞きます。会合に来てもまったく顔を上げず、ひたすら畳を見つめているという子もいます(笑い)。 
名誉会長 そうか。担当者も、子どもたちも、どちらも大変だね(笑い)。でも、会合に来てくれただけでも、すごいじゃないか(笑い)。
 その「心」を最大に讃えてあげてほしい。会合に来るのも挑戦です。未来部のみんなだって、遊びたい盛りだ。いろいろな事情があるなかを頑張って参加している。
 表面的には乗り気じゃなかったり、話を聞いてくれていないように見える時があるかもしれない。でも、戸田先生はよく言われました。
 「たとえ今は何もわからなくとも、後であの会合に参加したと思い出すものだ。目で見て、耳で聞いて、体で覚えることが大切なのだ」と。
 顔を上げなくても、じっと話を聞いていることもある。大事な「一言」が心に深く入っている場合もある。
佐藤 自分自身を振り返ってみても、本当に先生がおっしゃる通りです(笑い)。
名誉会長 後になって、担当者の方々が、どれだけ粘り強く祈ってくれていたか、その真心が痛いほど、わかります。
 仏法の世界に触れ、仏縁を結ぶことが、いかにすごいことか。長い目でみれば、何一つ無駄はない。
 御書には、平和の大指導者アショカ大王の因縁が繰り返し記されています。
 「昔し徳勝童子と申せしをさな(幼)き者は土の餅を釈迦仏に供養し奉りて阿育大王と生れて閻浮提の主と成りて結句は仏になる」(同1380㌻)
 若き清らかな心で、仏法のため、師匠のため、広宣流布のためにと行動したことは、それが、ささやかに見えても、時とともに計り知れない福徳となって花開くのです。
 真心の「土の餅」一つで、「一閻浮提の大王」です。仏法の因果は峻厳であると同時に、おとぎの世界のようにロマンに満ちている。それが現実となるのが妙法です。
 「心こそ大切」です。未来部の活動は、仏法の本義に則って、若き心の大地に、偉大な「勝利」と「栄光」の大指導者に育つ種を蒔いているのです。

幸福の安全地帯
河本 私は小学6年生の時、母親が、がんで入院しました。父は仕事が多忙ななか、懸命に私たちの面倒をみてくれましたが、家を留守にすることも多く、幼い妹たちと3人で不安に押しつぶされそうでした。
 この時、真っ先に駆けつけて励ましてくれたのが、地域の学会の同志の方でした。
 折あるごとに声をかけ、一緒に題目をあげてくれました。ご飯をごちそうになったこともあります。
 池田先生の指導を通しての励ましを支えに、家族は団結し、母も病魔を乗り越えることができました。
名誉会長 学会ほど温かな「励ましの組織」はありません。まさしく学会は「人間共和のオアシス」であり、「幸福の安全地帯」です。
 どんなに優秀なコンピューターでも、人間は育てられない。教科書だけでは、人格は鍛えられない。
 ダイヤモンドはダイヤモンドでしか磨けません。人間を磨くのは人間です。人間同士の交流であり、触れ合いです。これだけは、時代が移ろうとも変わらない。
 「あのお兄さんが通ってくれたから!」「あのお姉さんの一言があったから!」──担当者の励ましを原点に頑張ってきた未来部員、青年部員が全世界に幾十万、幾百万といる。私は日本のみならず、各国から、そうした喜びと感謝の報告を受けています。
河本 私が少年部長時代に出会った、埼玉県の未来部の合唱団の友がいます。
 両親の離婚、そして同級生のいじめにあい、中学の後半はほとんど不登校でした。
 転機となったのは、高等部担当者の熱心な誘いで参加した創価大学のオープンキャンパスでした。
 創大生の温かな歓迎に感動するとともに、少年部時代に立てた創大進学の誓いを思い起こしたのです。彼は猛勉強を開始して見事、創大合格を勝ち取りました。
 大学1年の時、池田先生が授業参観に来てくださり、思いもかけず、創立者と並んで法学の講義を受けることができました。先生からの激励を胸に、今、大学院生として研究に励んでいます。
名誉会長 よく知っているよ。立派になったね。
 ともあれ、2030年に迎える創立100周年を勝ち開いていくのは、今の青年部・未来部の君たちです。
 そして、2001年5月3日から7年ごとのリズムで前進を開始した、第2の「七つの鐘」を打ち鳴らし、2050年を堂々と荘厳するのも、君たちです。
 「一切の仏法も又人によりて弘まるべし」(同465㌻)です。
 どんなに法が立派で、建物が整備されても、人材の流れが枯れてしまえば、広宣流布の大河は止まってしまう。
 戸田先生も「問題は人だ。全部、人で決まる。一人の青年で決まるのだ」と常々、語っておられた。
 「顕仏未来記」には、「伝持の人無れば猶木石の(=木像・石像が)衣鉢を帯持せるが如し」(同508㌻)とも仰せです。「伝持の人」とは「後継の人」ともいってよい。
 どんな団体も、後継者がいなければ滅び去ってしまう。正しき信心の後継者をたゆみなく育てていくことが、正法正義を永遠ならしめる唯一の道なのです。

希望の太陽と光れ
佐藤 池田先生は、今日の少子化の流れをいちはやく察知して、先手を打ってくださいました。
 「少子化が進む時代だからこそ、『一人』が大事である。『一人』を徹底して大切にしていくことである。後継の一人一人が、『一騎当千の人材』に育ってこそ、平和の未来は盤石となるのである」と指導してくださいました。私たちも、今まで以上に「一人」を大切にしていきます。
名誉会長 どこまでも真心です。情熱です。誠実です。根本は「必ず自分以上に立派な人材に育てるのだ」との強き祈りです。
 子どもが見ているのは、担当者の「心」であり、「生き方」です。「真剣さ」です。
 私も青年時代から、あらゆる機会を使って、学会っ子を励ましてきました。会合で個人会場を訪れた際には、必ず提供者の方に御礼を述べるとともに、その家のお子さんに声をかけてきました。
熊沢 先生の奥様も、幼き日、牧口先生を、座談会の会場だったご自宅にご案内した未来部の“第1期生”です。さらに奥様は、女子部時代、会合などで、お母さん方に連れてこられた子どもたちに、本を読み聞かせて励まされるなど、まさに「21世紀使命会」の大先輩でもあります。
名誉会長 「子どもは未来の宝だ。未来からの使者だと思って大事にしなさい」──これが戸田先生の指導でした。私も妻も、このご指導通りに行動してきただけです。
河本 上越教育大学の森島慧名誉教授も、学会の人材育成を評価してくださり、「子どもの発達段階において、20代、30代の青年層の方が、就学期の子どもたちとかかわり、良き兄、良き姉として相談等にものっていることは、大変に重要なことだと考えます」と語られました。
名誉会長 良識ある方々は、本当によく見てくださっている。殺伐とした社会にあって、未来の世代を徹して大切にする学会の連帯は、ますます希望と輝いています。
佐藤 先生から、「21世紀使命会」と命名していただいて、今年で15周年。先生は同会の友に、「21世紀の広布の指導者を育てる皆様こそ、最高の使命の人であり、大功労者である」と激励してくださいました。
名誉会長 人材を育てた人こそが真の人材です。太陽の温かな光があればこそ、万物は成長できる。太陽とは「希望」です。「勇気」です。「慈愛」です。
 使命会の皆さんは、ますます意気軒高に未来部員を照らす「太陽」と輝いてほしい。
 人の何倍も忙しいし、思うようにいかないことも多々あるでしょう。でも、太陽は、何があろうとも、平然と悠然と昇る。わが使命の軌道を、迷わず惑わずに進む。
 大聖人は「法華経は日輪のごとし」(同1114㌻)と仰せです。わが胸中に、何ものにも負けぬ常勝の太陽を赫々と昇らせていくのです。

勉学は世界への翼
未来部から英知の陣列を
世代間ギャップはどうすれば?
世代が違うから意味がある。大きな視野に立ち、良き兄・姉として助言を
子どもたちの心を「明るく」「軽く」!
無限の可能性を開く力に
御聖訓「法華経の命を継ぐ人」を育成


家庭教育へのアドバイス
(1)信心は一生。今は勉学第一で
(2)子どもと交流する工夫を  
(3)父母が争う姿を見せない  
(4)父母が同時には叱らない  
(5)公平に。他の子と比較しない
(6)親の信念の生き方を伝える 


熊沢 未来部には、担当者の励ましをきっかけに飛躍したメンバーが多くいます。
 私自身、中学3年生の時に大きな転機がありました。創価高校の受験を考えてはいたものの、勉強が思うように進まず、あきらめかけていた時に、担当者の方が激励してくださったのです。
 「可能性がある限り、絶対にあきらめちゃだめだよ!」──その言葉に奮起して、真剣に勉強を開始できました。今でも深く感謝しています。
名誉会長 創価大学や創価学園を受験してくださった皆さん、また、入学された皆さんの陰に、どれほど多くの方々の激励や支えがあるか。私は、創立者として心から感謝を申し上げたい。
 若い伸びゆく命にとって、真心の一言の励ましは、成長を加速する勢いになります。
 日蓮大聖人は、「人がものを教えるというのは、車が重かったとしても油を塗ることによって回り、船を水に浮かべて行きやすくするように教えるのである」(同1574㌻、通解)と仰せです。
 大切なのは、未来部の友が前へ進めるように、自分の可能性を発揮できるように、励ましていくことです。心を「軽く」してあげることです。「強く」「明るく」してあげることです。
 たとえ会えなくても、電話の一言で、目の前の壁が破れることもある。一通の置き手紙が、その人の人生を変える場合だってある。
河本 特に、大学や高校等への進学を目指すメンバーにとっては、大事な時期に入ります。家族はもちろん、青年部の担当者も、受験生への温かな激励を心がけていきたいと思います。
名誉会長 受験生は、大人が思う以上に、大きな重圧や不安と戦っているものです。
 大歴史学者のトインビー博士は、難関の試験を前に、重圧で押しつぶされそうな時、両親の励ましが支えになったと振り返っておられました。
 「ベストを尽くせばいいんだ。それ以上のことは誰にもできはしない」と。
 伸び伸びと自分らしく力を出し切っていけるように、聡明な応援をお願いします。

「日本第一の智者に」
佐藤 「戸田大学」に学ばれた池田先生は、五大州の最高学府から295もの名誉学術称号を受けてこられました。まさに、世界一の知性の宝冠です。
 私たちは今、誉れある「池田大学」の一員として、先生から一番大切なことを教えていただいています。先生に続いて、創価の青年は、世界最高の英知の陣列を築いてまいります。
名誉会長 「学は光なり」。これが、大教育者であられた牧口先生、戸田先生の心です。この猛暑のなか、創価大学では、夏期スクーリングが行われ、通信教育部の方々が真剣に学ばれています。
 海外からも多くいらしている。これほど尊い向学の姿はありません。
 いわんや、未来部の皆さんにとって、学ぶことは、かけがえのない権利です。特権です。
 勉強をすれば、自分の視野が広がる。活躍の舞台が大きくなる。今まで見えなかった世界が、はっきりと見えてくるようになります。大空から大地を見渡す「翼」を手に入れるようなものだ。
 ゆえに、今は大いに学んでもらいたい。良書を読んでもらいたい。できることなら、大学へも進んでもらいたい。
佐藤 「自分は大学へ行けなかったけれども、君にはぜひ行ってもらいたい」──担当者の熱い励ましで、進学を決意した未来部員もいます。
名誉会長 本当に尊い。真の人間教育者の励ましです。
 大聖人は12歳の時から、「日本第一の智者となし給へ」(同888㌻)と誓われました。この誓願が、日蓮仏法の出発点になっています。
 この大聖人に直結しているのが、創価学会未来部の誇り高き「勉学第一」の道です。
 「御義口伝」には「此の法華経を閻浮提に行ずることは普賢菩薩の威神の力に依るなり」(同780㌻)と仰せです。「普賢」すなわち「普く賢い」リーダーが世界の広宣流布を推進していくのです。
 今日、未来部の友が学び、力をつけることは、明日の人類の希望を広げることです。
熊沢 はい。私たち自身が、未来部の友と一緒に、はつらつと学び、仏法の智慧を社会へ発揮してまいります。
 今、子どもが直面する問題は、いじめや不登校、引きこもりなど、ますます複雑で難しくなっています。
名誉会長 80年前、牧口先生は、『創価教育学体系』の発刊に際して、ご自身の真情を綴られておりました。
 “一千万の児童や生徒が修羅の巷に喘いでいる現代の悩みを、次代に持ち越させたくないと思うと、心は狂せんばかりで、つまらない毀誉褒貶などは私の眼中にはない”
 わが教育本部の先生方も、この心を心として、本当に大変ななか、第一線の現場に飛び込んで、奮闘されています。一つ一つの課題を打開しゆく尊い「教育実践記録」も、4万事例を超えました。全国各地の「教育相談室」も、退職教員の集いである「教育名誉会」の方々も、模範の依怙依託の存在と光っています。
 学校だけではなく、家庭も、地域も、社会も、子どもたちの幸福のため、教育力を高めていくことが大切です。
 アメリカの未来学者のヘンダーソン博士も、「子どもたちのために奉仕する愛情と情熱を、社会全体に蘇らせる必要がある」と語られていた。
 その先駆の模範が、地区や支部が一体となって、子どもたちを見守り育む、学会家族の世界です。

1ミリでも前へ!
河本 本当にそうですね。ある地域で、5年に及ぶ不登校を乗り越えた、母と子のリレー体験をうかがいました。
 息子さんは貝のように口を閉ざし、何もしゃべらない日々が続いた。しかし、お母さんは、先生の「夜は必ず朝になる」との指導と先輩の励ましに勇気を奮い起こし、一心不乱に題目をあげました。学会活動にも、どんどん積極的に飛び出していった。
 そして、その日のことを、息子さんに語って聞かせたといいます。すると、ぽつりぽつりと口を開くようになり、やがて笑顔が戻り、ついには「大学に行きたい」と言い出すまでになった。
 夢を実現し、今、創価大学の大学院で学ぶ彼は、先生の『青春対話』の一節を大切にしています。
 「もがきながら、題目をあげ、1ミリでも2ミリでもいいから、何か前へ進む。そうやって生き抜いていけば、あとで振り返って、ジャングルを抜けたことがわかる」と。
名誉会長 私もうかがいました。このお母さんは一番、苦しい時に、「必ず乗り越えて、いつか同じ悩みを持つ人を励ましていこう」と決めておられた。だから強かった。
 そして、今、その通りに、地域の子育てのネットワークの要となって、皆を励まされています。
 ここに、仏法の「願兼於業(願、業を兼ぬ)」という、宿命を使命に変えていく生き方があります。
 経済苦や病気など、どの家庭にもそれぞれの課題があるでしょう。御書には、それは「十羅刹女が信心を試しているのであろう」(同1544㌻、通解)と説かれています。
 どんな難問に直面しても、臆してはならない。いよいよ、自分の信心が試されているのだと心を定めて、勇敢に立ち向かうことです。必ず変毒為薬して、大きく境涯を開くことができるからです。
佐藤 学会家族には、こうした黄金の体験が、無数にあります。内外の友に、功徳の体験を大いに語っていきたいと思います。
名誉会長 時代は、仏法を強く深く求めています。大聖人は「力あらば一文一句なりともかたらせ給うべし」(同1361㌻)と仰せです。
 青年部は大確信に燃えて、新しい広宣流布の拡大の波を起こしていただきたい。
熊沢 はい。私たち池田華陽会も、最高に充実した朗らかな青春の道、そして最高に価値ある幸福な人生の道を、同世代の友に自信満々と語ってまいります。
佐藤 悪縁の多い時代にあって、創価の対話こそ善縁の拡大です。
 今は携帯電話やパソコンによるメールやインターネットを介した犯罪に、未成年が巻き込まれるケースも増えています。大切な未来部員や青年部員が、事件や事故に絶対に巻き込まれないよう、皆で注意していきたいと思います。
名誉会長 大聖人は、末法悪世の乱れた人心を「虎のごとし」(同1217㌻)と述べておられる。
 とくに現代は、凶悪な犯罪や、これまでの常識が通用しないような事件も多い。日ごろから、地域や家庭で注意を呼びかけていくことが重要です。「心にふかき・えうじん(用心)あるべし」(同1176㌻)です。油断は大敵です。根本は、真剣な日々の勤行・唱題です。

まず話を聞くこと
河本 ところで、未来部と接するなかで、「どうしても世代間ギャップを感じてしまう」という担当者の声もあります(笑い)。
名誉会長 そうだね。ただ、君たちが未来部員だった時の担当者の方々も、きっと同じ悩みを持っていたと思うよ(笑い)。
 でも、世代が違うからこそ、子どもたちに伝えられることがある。
 学校では、だいたい同じ年齢の友人たちとの付き合いしかないのが普通です。
 そうした中で、社会経験もあり、一回り大きな視野に立つ先輩の意見やアドバイスは、本当に貴重です。教育の面でも、社会的に見ても、実に深い意味があります。
 良き兄、良き姉として、話をじっくりと聞いてあげることです。まず、こちらが心を開いて仲良くなることです。
 難しく考えることはありません。仏法は本有無作です。広宣流布へ邁進する、ありのままの大情熱を誠実に伝えていけばいいのです。
佐藤 池田先生が今、対談を進めておられるアメリカの歴史学者のハーディング博士も、語られていました。
 「大人や教師が、失意や焦燥の中で、子どもたちに接しなければならない場合もあるでしょう。しかし、それ自体も、格好の教育環境となるのです。つまり、子どもたちに、大人がそうした困難をどう乗り越えていくかを見せてあげる好機となるからです」
名誉会長 子どもたちは本当によく見ている。大空へ伸びゆく若木のように、太陽の希望の光を求めている。心を満たす豊かな滋養を、真剣に求めています。だから、スポンジのような吸収力を持っている。グングン成長していくんです。
 前にも申し上げた通り、大聖人は、南条時光を未来部の年代から、何度も何度も激励しておられました。
 若くして父を亡くした時光に、まさに慈父のごとく、一人の人間としての大成を願われて御指導されています。
熊沢 時光が大聖人から賜った御手紙は、御書全集で30編を超えます。
名誉会長 その一編一編が、未来部にとっても永遠の指針です。
 「親によき物を与へんと思いてせめてする事なくば一日に二三度え(笑)みて向へとなり」(同1527㌻)とも、こまやかに教えてくださった。子どもが微笑んでくれるだけで、親はうれしいものなんだよ(笑い)。
河本 「親孝行」は、先生から繰り返し教えていただいた、未来部の合言葉です。
 
三世に輝く王者に
名誉会長 大聖人は、未来を担いゆく時光に期待されるがゆえに、信心の姿勢については厳しく御指導された。
 10代の時光に、退転者、反逆者の名前を列挙されて、その師敵対と破和合僧の本質を教えてもおられます。
 「日蓮が弟子にせう房と申し・のと房といゐ・なごえの尼なんど申せし物どもは・よくふかく・心をくびやうに・愚癡にして・而も智者となのりし・やつばらなりしかば・事のをこりし時・たよりをえて・おほくの人を・おとせしなり」(同1539㌻)
 要するに「貪欲」「臆病」「愚癡」「増上慢」に心を食い破られた人間であると。
 後継の若き生命に、正義と真実を鮮烈に刻みつけていかれたのです。この御指導を受け切って、時光は悪と戦い、同志を守る破邪顕正の指導者へ成長していきました。
 弟子が師弟不二の正義に奮い立った時、令法久住の道が開かれるのです。
熊沢 長い目で見守ってくださる師匠のまなざしほど、ありがたいものはありません。高等部の代表で結成された鳳雛会、鳳雛グループの方々が、結成25周年(1991年)の夏にお届けした記念文集に、池田先生は揮毫してくださいました。

 「鳳雛会 永遠に万歳
  勝利の旗高く 万歳 合掌」

 「学会と同志のために
  戦い尽した勇者は
  人間として
  また正義の人として
  三世に輝きわたる
  幸福と勝利の王者なり」

 この言葉の下には、舞い飛ぶ、たくさんの鳳雛の絵を描いてくださったのです。
名誉会長 人を「育てる」ということは、その人のことを「祈り続ける」「励まし続ける」ことです。一人一人が鳳雛から大鳳へ立派に成長していく晴れ姿を見守る。これほどの喜びはありません。

自身の成長が根本
佐藤 今年の未来部躍進月間では「家庭における信心の継承」も重要なテーマです。未来部の子どもを持つメンバーからは、どのように信心を継承していけばいいか、相談を受けることがあります。
名誉会長 かつて私は、家庭教育へのアドバイスとして大要、次の点を挙げました。

 1、信心は一生。今は勉学第一で。
 2、子どもと交流する日々の工夫を。
 3、父母が争う姿を見せない。
 4、父母が同時には叱らない。
 5、公平に。他の子と比較しない。
 6、親の信念の生き方を伝えよう。

 子どもたちは、一人一人が無限の力を秘めている。かけがえのない豊かな個性を持っています。朗らかに自信をもたせ、ほめて伸ばしてあげてほしい。
 ともあれ、信心の継承といっても、根本は親自身が信心で成長する以外にない。「信心の偉大さ」「学会の素晴らしさ」を、自らの躍動する姿で快活に示していくのです。
 戸田先生は「子どもは、いつも理想をもって引っ張っていってあげなさい」と語られていた。子どもたちに自分の理想を誇りをもって語れる。こんな素晴らしい親から子への贈り物はありません。
 大聖人は、門下のお子さんの誕生を寿がれて「現世には、必ず跡を継ぐ親孝行の子であり、後生には、この子に導かれて仏になられるであろう」(同1123㌻、通解)と仰せです。
 学会家族にあっては、地域の未来部が、みな、わが子に等しい宝です。やがて迎える2030年、創立100周年のその時、今の未来部のメンバーは、さっそうと若きリーダーに成長していて、口々に語ることでしょう。
 ──自分の今があるのは、あの時に励ましてくれたお兄さん、お姉さん、また、地域のおじさん、おばさんたちのおかげだ、と。
 そして深き恩返しの心で、今度は、その時の未来部の友を真剣に育てていってくれるに違いない。地涌の友から、次の地涌の友へ、「法華経の命を継ぐ人」(同1169㌻)のリレーが続きます。
 壮大な師弟の魂の継承がある限り、創価学会は万代に栄えます。広宣流布の松明は、万年へ燃え続けます。
 「正義の走者」「勝利の旗の走者」である未来部、そして青年部の皆さんに、私はあらためて心から申し上げたい。「21世紀の創価学会を、よろしくお願いします!」と。

トインビーについての引用は山口光朔・増田英夫訳『A・J・トインビー 回想録I』社会思想社から。
2010-08-15 : 御書と青年 :
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マレーシア国立マラヤ大学「名誉人文学博士」学位授与式

マレーシア国立マラヤ大学「名誉人文学博士」学位授与式
       (2010.8.2 マラヤ大学総長ホール)

アジアを代表する名門学府・マレーシア国立マラヤ大学が、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に「名誉人文学博士号」を授章した。これは、SGI会長が文化によって世界の人々を結び、平和と幸福の世界構築のために尽力してきた貢献を讃えたものである。学位授与式は2日(現地時間)、首都クアラルンプールのマラヤ大学総長ホールで盛大に挙行された。同大学博士課程の卒業式の席上、行われた授与式には、第9代国王を務め、現在ペラ州国王のスルタン・アズラン・シャー総長、同州皇太子のラジャ・ナズリン・シャー総長補、シティ・ノルマ・ヤコブ総長補、アーシャッド・アユブ理事長、ガウス・ジャスモン副総長をはじめ、各界を代表する来賓、教職員、学生ら1900人が出席。スルタン・アズラン・シャー総長から、代理の池田博正SGI副会長に名誉学位記が手渡され、SGI会長の謝辞が代読された。式典には、マレーシア創価学会(SGM)の代表も同席した。


ガウス・ジャスモン副総長の推挙の辞

人間革命運動に共感
心を結ぶ博士の対話


 スルタン・アズラン・シャー総長。マラヤ大学の「名誉人文学博士」に、謹んで池田大作氏を推挙いたします。
 現代世界において、人類の行く末に影響を与える多くの重要な分野で、有意義な貢献をなす人物を見いだすのは稀なことです。
 この人物は、豊富な作品を著した文筆家であり、文学者、詩人、写真家、思想家、哲学者であり、学者、教育者、社会活動家、平和への情熱あふれる闘士でもあります。
 この人物には、シェークスピアによる次の偉大なる言葉が相応しいと思われます。
 「荒廃をもたらす戦《いくさ》によって、彫像は引き倒され、石工《いしく》が汗してた砦を争乱が根こそぎ壊すが、君の思い出を記したこの記録は生き続け、軍神マルスの剣も、凶暴な戦火も焼き払えはしまい。
 死神に立ち向かい、向こう見ずな敵にあらがい、君は堂々と歩み続け、世界の終末にいたるまで生き延びている子孫の目には、君を称賛する詩句が映ることだろう」(柴田稔彦編『対訳 シェイクスピア詩集──イギリス詩人選(1)』岩波書店)
 その人物こそ、平和と文化と教育の推進に尽力する創価学会インタナショナル会長の池田大作博士なのであります。
 池田氏は、かつて、ご自身の主義主張を問われた時、「平和主義であり、文化主義であり、教育主義です。その根底は人間主義です」と答えております。
 また、世界芸術文化アカデミーの「桂冠詩人」称号、世界詩歌協会の「世界桂冠詩人」賞を受章した詩人でもある池田氏は次のように謳い上げています。
 「大空よりも大きなものがある。それは私の生命である。
 大海原よりも深いものがある。それはあなたの生命である」
 「平和は遠くにあるのではない。一人の人を大切にすることだ。お母さんを泣かせないことだ」

人類の平和に捧げゆく生涯
 池田大作氏は1928年1月2日、日本の東京に生まれました。
 その青春時代は、第2次世界大戦の渦中にあり、戦争の悲惨さと残酷さを目の当たりにしてきました。
 4人の兄は兵隊として召集され、長兄はミャンマーで戦死。その報を受け取った時の母親の悲しみにすすり泣く姿を、氏は若き生命に深く刻んだのであります。
 池田氏は、“戦争で最も苦しむのは、庶民であり、民衆である。なかんずく、最も悲惨な思いをするのは女性であり、母親である。そうした悲劇を断じて、この地上から根絶しなければならない”と言われ、それを平和実現への原点として、一人一人の心の中に平和の砦を築くために奔走してこられました。
 一方で、人類の議会である国連の重視を訴える具体的な平和提言を、繰り返し発信してきました。
 池田氏は、国連平和賞や国連難民高等弁務官事務所からの人道賞、アルバート・アインシュタイン平和賞も受賞していますが、こうした平和活動に対する評価といえましょう。
 立派な人物には素晴らしい師匠が存在するものです。
 池田氏は19歳の時に創価学会第2代会長の戸田城聖氏に出会いました。
 戸田氏は第2次世界大戦の最中、日本の軍部政府に反対し、2年間投獄されました。池田氏は、戸田氏の揺るぎない信念と高潔な人格に深く感銘し、戸田氏を生涯の師と定めたのです。
 戸田氏は博識で、個人授業で、池田氏に宗教、哲学、政治、経済、社会、文化、教育、古代史、現代史などの万般の学問を授けました。そのように、まさに手づくりで、世界平和と人類の幸福を目指す闘争の後継者として、池田氏を育成されたのです。
 池田氏は、対話が、平和のために人々を結びつけ、人々を分断する障壁や境界線を突破するための最強の武器であると信じておられます。
 この信念のもと、60年から70回も世界を旅し、54力国・地域を訪問。世界の指導者や学者ら7000人を超える方々と対話を展開してこられました。
 その中には、イギリスの歴史家アーノルド・トインビー博士やアメリカの科学者ライナス・ポーリング博士らが含まれており、マレーシアでは、スルタン・アズラン・シャー総長ごラジャ・ナズリン・シャー総長補、ウンク・アジズ元副総長、マハティール元首相とも対話をしておられます。
 また、対談集、講演集、詩集のほか、小説や随筆などの散文作品を含む、多くの作品を出版されています。88年には、マラヤ大学を訪れ、図書贈呈を行ってくださいました。

文化交流を通じ友好関係を築く
 文化や芸術の交流には、人々の差異の橋渡しをし、心を結ぶ力があります。
 池田氏は、文化交流を通じた友好関係の確立と相互理解、信頼の促進に深い信念をもっており、平和創造のための最強の力としておられます。
 この文化交流の取り組みとして、東京富士美術館、民主音楽協会などを創立されました。世界の文化団体との交流の中には、マレーシア国立民族舞踊団も含まれていますが、この交流により、マレーシアと日本の友好関係が、さらに強化されました。

人生を懸けた教育事業の功績
 池田大作氏は著名な教育家であられます。
 教育の目的は人間を育成することにあるとの考えをもつ池田氏は、教育を自身にとっても、最も重要な取り組みであると捉えており、「教育こそ、わが人生の最終にして最重要の事業」であると頻繁に語っておられます。
 人間のもつ潜在的能力は無限です。その力を開花させ、開発することが教育の責務であります。
 池田氏は、日本、香港、シンガポール、マレーシア、ブラジル、韓国にある創価幼稚園の創立者であります。また、東京と関西にある小学校、中学校、高校の一貫教育、高等教育の分野では、日本とアメリカに創価大学を創立しておられます。
 日本の創価大学は、現在、マラヤ大学、マレーシア・プトラ大学、マレーシア公開大学、マレーシア国民大学を含む44力国・地域の121校と学術交流を実施。今日までにマラヤ大学からの19人の留学生を受け入れ、マラヤ大学では、50人余の創価大学の学生が学びました。
 池田氏はまた、戸田記念国際平和研究所、東洋哲学研究所、国際対話センターといった多くの学術研究機関も創立されました。
 さらに池田氏は、教育に関する自らの考えを自著や講演を通して発表し続けており、教育分野において実に豊富で、有意義な貢献をしておられます。

戦争の20世紀を平和の21世紀に
 社会の構造改革だけでなく、むしろ、個々の生命や心という内面の自発的な変革が恒久平和と人類の幸福の鍵であるとの理念が池田氏の中心的思想であり、氏はこれを「人間革命」と呼んでいます。
 この思想は「戦争の20世紀」を「平和の21世紀」へと変革し、混乱する世界に再び秩序をもたらし、人類から「悲惨」の二字を取り除くための極めて重要な要素であることが、池田氏の著作である小説『人間革命』の次の一節に明確に表現されています。
 「一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命の転換をも可能にする」と。
 世界中の賢者は、この見解に賛同し、社会を変革し、人類の繁栄を確保するためには、人間自身の変革が必要であることを確信しています。この人間革命の運動が、人間主義と平和の世紀を拓き、人類の偉大なる未来の追求に斬新な方向性を提供していくものと、私どもは、深く信じております。
 このように、池田大作氏は、その行動と思想が常に、多くの世界の人々に影響を与え続けている卓越した人物であります。
 こうした人格と思想、業績を鑑み、「名誉人文学博士」に、池田大作氏を推挙するとともに、スルタン・アズラン・シャー総長からの学位記の授与を、謹んでお願い申し上げます(大拍手)。

池田名誉会長の謝辞(代読)

世界市民の大連帯を教育の力で!

マラヤ大学
「人類のために学べ」
強調と創造の社会を


 一、第9代国王であられるスルタン・アズラン・シャー総長のご高配のもと、アジアが誇る最高峰の英知の大殿堂から「名誉人文学博士」の学位を賜りましたことは、私の最大の光栄でございます。
 マラヤ大学の高邁なる精神と伝統を、わが命に深く刻みつつ、厳粛に拝受させていただきます。まことに、まことに、ありがとうございます。
 一、壮麗な緑に包まれた貴大学のキャンパスを、私が訪問させていただいたのは、1988年の2月のことであります。この折、大先輩であられる貴大学と、いまだ若い創価大学との間に学術協定も結ばれました。
 その出発に際して、私は、当時のウンク・アジズ副総長はじめ貴大学の先生方と、「少しずつでも積み重ねていけば丘ができる」との貴国・マレーシアのことわざを語り合ったことを思い起こします。
 以来、20余年、営々たる交流の積み重ねによって、両国の間に、幾多の青年たちが、国を超え、民族を超えて「学問」と「人生」と「平和」を語り合う、信頼と友情の咲く丘が築かれました。
 ここに私は、甚深の感謝と誇りをもって、名誉ある貴大学の同窓の一員とさせていただきます。

「多様性の中に知恵が備わる」
 一、17年前の4月、桜花爛漫の日本にお迎え申し上げたスルタン・アズラン・シャー総長は、表敬した私に語ってくださいました。
 それは、「21世紀を『より大いなる平和の世界』『より思いやりのある世界』『より慈愛のある世界』へ」という、明快にして普遍的なビジョンであります。
 この指針の通りに、他者の尊厳なる生命を思いやり、慈しむ心を育み強めていく以外に、人類の希望は絶対にありません。これこそ、人間教育の偉大な使命であります。
 さらに、総長との忘れ得ぬ語らいのなかで、「多様性のなかに知恵が備わっている」との総長の哲学に、私は心からの感銘を禁じ得ませんでした。
 「平和と人道の21世紀」を築きゆくための鍵は、まさしく「多様性」を尊重し、「多様性」から学ぶことでありましょう。
 この多様性に立脚した「協調と創造の社会」のモデルを、いち早く世界にふされてきたのが、貴国・マレーシアであり、その原動力こそ「人類のために学ぶ」ことを理念に掲げられた貴大学であると、私は声を大にして申し上げたいのであります。
 1905年に、医学校として産声を上げられた貴大学は、創立の当初から、他の国々から移り住まわれた人々への医療を充実させるなど、「生命への奉仕」「民衆への奉仕」という崇高な志を果たしてこられました。
 総長が厳然と宣言なされているように、貴大学はマレーシアの最高学府として、「知識を用い、広い見識と行動力をもって、自身のエゴを超えて国の発展に尽くす責任感のある指導者の陣列」を育成してこられたのであります。

生命尊厳の道を
 一、貴大学が探究してこられた理想は、私の恩師である戸田城聖先生、さらに、その師に当たる先師・牧口常三郎先生の信念とも、深く響き合っております。
 牧口先生と戸田先生は、1930年の11月、世界が恐慌に揺れ、日本が軍国主義に暴走を始める時代にあって、『創価教育学体系』を発刊いたしました。
 「創価」とは、「価値創造」の意義であります。すなわち、「生命の尊厳」を根本として、人間の幸福のため、社会の繁栄のため、世界の平和のために、自他共に価値を創造しゆく知性と人格の薫陶を開始したのであります。
 わが創価教育の「価値創造」も、一人一人の多彩な生命を尊重し、個性豊かに光り輝かせていくところから出発しております。
 それは先の大戦で、貴国をはじめアジアの民衆の尊き生命と多様な文化を蹂躙した日本の偏狭な国家主義とは、真っ向から対峙して正義を貫く闘争でありました。
 牧口先生は弾圧にも屈せず、73歳で獄死を遂げております。ここに、私たちの不滅の原点があります。
 「大学は、大学に行けなかった人のためにこそある」
 これも、先師と恩師から託された教育理念であります。

「人間の尊さは人生の信条 誠実さ 責任感で決まる」

民衆のために
 一、今年は、「創価教育」の誕生から80周年となります。
 私は、本日の栄誉を、その創始者である牧口先生と戸田先生という二人の師に、謹んで捧げさせていただきたいのであります。
 ともあれ、クローバル化が加速する国際社会は、ますます、知力と人間性を併せもった世界市民の連帯を要請しております。人間教育の真価が、いよいよ発揮されるべき時代に入ったといってよいでありましょう。
 1999年の5月、わが創価大学にも来学くださった、貴大学の総長補であられる英邁なラジャ・ナズリン・ジャー皇太子殿下は、貴大学の卒業生へのはなむけとして、こう語っておられます。
 「一人の人間の尊さは、習得した知識や物質的な豊かさによってだけで測ることはできない。人生の信条、倫理観、宗教の堅持、忠実さ、誠実さ、責任感を持っているか否かによって、その人は評価されなければならない」と。
 深い賛同の心で、世界の青年に伝えたい指標であります。
 人間の偉さは、持っている信念と行動で決まります。
 大学の輝きは、卒業生の活躍と母校愛の深さで決まります。
 世界の未来は、若きリーダーの熱と力で決まります。
 「世界市民」の最先端の教育で磨き上げられた、貴大学の卒業生の皆様方が、校章に刻まれた国花ブンガラヤ(ハイビスカス)の如く、「希望」と「勝
利」の花を咲き薫らせてゆかれることを、私は心からお祈り申し上げます。
 本日、貴大学の誉れある一員とさせていただいた私も、ご臨席の先生方とご一緒に、貴国に脈打つ「思いやりの心」「多様性を尊び学ぶ心」「民衆のために行動する勇気の心」を世界に広げ、未来へ脈々と流れ通わせていくことを、固くお誓い申し上げます。

大学のモットー知恵は発展の源
 一、結びに、その私の決心を自作のパントゥン(マレーの伝統詩)に託し、披露させていただきます。

 栄光といっても、何の意味があろうか
 もしも、青年の陣列を育てなければ!
 知恵は発展の源泉なり
 この言葉こそ、私の戦いに意義を与えてくれる

 敬愛してやまない総長をはじめ諸先生方、学生とご家族の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げるとともに、貴マレーシアの隆々たるご繁栄を、そしてマラヤ大学の無窮のご発展をご祈念申し上げ、無上の栄誉への謝辞とさせていただきます。
 スキアン・テリマ・カセ(マレー語で「以上、ありがとうございました」)(大拍手)。
2010-08-04 : スピーチ・メッセージ等 :
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各部代表勤行会へのメッセージ

各部代表勤行会へのメッセージ
       (2010.7.29 創価学会恩師記念館)

幸福と勝利のスクラム、万歳!

全同志の奮闘に感謝
さあ 健康第一で張り切って進め
リーダー自身が祈りから始めよ


 一、暑い中、ご苦労さまです。
 皆、本当によく頑張った。よく戦った。
 全国各地で、見事なる大勝利の歴史を築くことができた。
 誉れの全同志に、私は、心から感謝申し上げたい。本当に、ありがとう!(大拍手)
 皆、体には十分に気をつけて、健康第一で、また元気に、張り切って指揮を執っていただきたい(大拍手)。

真心には真剣に迅速に応えよ!
 一、リーダーの皆さんは、一生懸命に戦ってくれた同志を、うんと、ほめてさしあげていただきたい。
 学会員の皆様は、猛暑の中、豪雨の中、必死の思いで、広布に頑張ってくださったのである。
 尊き同志の真心に、リーダーは、真剣に迅速に、応えていかなければいけない。それが広布の指導者の鉄則である。会員の努力を当たり前などと思っては大間違いだ。
 我らは信心で戦い、信心で勝つのだ。心を合わせた祈りから、新たな勝利へと出発してまいりたい(大拍手)。

広布の未来へ先手を打て
古代中国の指導者
 「基《もと》あらば壊《やぶ》るるなし」


智慧で勝て!
 一、古代中国の思想書『淮南子《えなんじ》』の一節を皆様に贈りたい。
 日蓮大聖人も参照なされた古典である。その『淮南子』に曰く。
 「巧みな者は善く未来を推し度り、知恵ある者は善く将来に備える」(楠山春樹著『新釈漢文大系62』明治書院)と。
 勝って兜の緒を締めよである。
 要となるリーダーは、未来のために、必死で祈り、全身全霊を捧げていかねばならない。
 同じく、大聖人が参照された、古代中国の思想書『列子』に次のようにある。
 「機会をのがさず時期を捕らえ、事と次第でどうにでも出られるのは、結局が頭の働きによるのである」(小林信明著『新釈漢文大系22』明治書院)
 頭を使うのだ。
 「随縁真如の智慧」で勝つのだ。
 そのうえで、大事なのは、異体同心で団結していくことだ。そして絶対に油断だけはしてはいけない。
 ともあれ、人が見ていようが、見ていまいが、幹部自らが、率先して行動していくことだ。自らが強盛に祈っていくことだ。
 会員に絶対に事故がないように、そしてまた、広布の未来が洋々と開けていくように、幹部自身が祈り抜いていくことである。

御聖訓
「妙法を唱える以外に遊楽はない」
大歓喜はわが生命の中に
人に尽くした分だけ永遠の宝が


万人が幸福に!
 一、ここで御書を拝したい。
 「一切衆生にとって、南無妙法蓮華経と唱える以外に遊楽はない。法華経寿量品第16には『衆生が遊楽する所』とある。この文は、まさに自受法楽のことをいっているのである」(御書1143㌻、通解)
 愛弟子の四条金吾に与えられた、大変に有名な御文である。
 大聖人は、「一切衆生」と仰せである。
 差別や格差など、まったくない。
 万人のために、広々と幸福の法理を示してくださったのである。
 また「自受法楽」とは、「自ら法楽を受ける」ということである。
 人から幸福を与えられるのを待つのではない。わが生命から幸福をつかむ力を湧き立たせるのだ。
 軽薄な虚像の幸福を追いかけるのではない。わが生命の中から「歓喜の中の大歓喜」を躍動させていくのだ。

学会活動こそ!
 一、今、時代は、確かな「幸福観」を見失っている。
 その中にあって、生命尊厳の大哲学を掲げ、幸福と正義と友情の花のスクラムを、さっそうと広げてくれているのが、創価の母たちであり、華陽の乙女たちである。
 本当にご苦労さまです!(大拍手)
 真実の幸福とは何か?
 スイスの哲人ヒルティは言った。
 「適当な時期に、その全生涯をなんらかの偉大な、そして真正な事業にささげることである。これは人に創造的活動をもたらすものであって、こうした活動なしには、真の幸福は考えられないのである」(草間平作訳『幸福論 第1部』岩波文庫)
 イギリスの歴史家カーライルは綴った。
 「人生の幸福は生きることの中にはなく、正しい活動の中にある」(山崎八郎訳『ゲーテ=カーライル往復書簡』岩波文庫)
 アメリカの哲学者デューイは結論した。
 「自分の幸福のために、どんなことをしたとしても、世に長く残るのは、ただ、人の幸福のために尽くしたことだけである」
 どの言葉も、人生の生き方について、深い示唆を与えてくれる。
 広宣流布、立正安国のための学会活動こそ、先哲が志向した真の「幸福」をつかむ、確かな道なのである。

青年は労苦こそ誉れ!
 一、戸田先生は言われた。
 「自分が幸福になるぐらいは、何でもない。簡単なことです。他人まで幸福にしていこうというのが信心の根底です」と。
 この誇り高き学会精神で、我らは走り抜こう!
 偉大な師弟の道を生きる青年にとっては、労苦こそ誉れだ。苦難こそが勲章である。
 15世紀イタリア・ルネサンスの詩人ポリツィアーノは歌った。
 「新たな栄冠を得ねばならぬ。/黄金が、火の中で輝きを増すように、/苦悩のうちで、力はますます燃えさかるものだから」(村松真理子訳「ジュリアーノ・デ・メディチ殿の馬上槍試合に捧げるスタンツェ」、池上俊一監修『原典 イタリア・ルネサンス人文主義』所収、名古屋大学出版会)と。
 いわんや、広宣流布の大闘争にあっては、「大難来りなば強盛の信心弥弥悦びをなすべし」(御書1448㌻)である。

苦難を越えて宿命転換を!
 一、戸田先生も、よく言われていた。
 「信心も、平坦な道ばかりを、ゆっくりと歩いていては、何も変わらないよ。大きな苦難があるから、大きな宿命転換ができる。人間革命ができるのではないか!」と。
 さらに戸田先生は、「行き詰まりを感じたならば、大信力を奮い起こして、自分の弱い心に挑み、それを乗り越え、境涯を開いていくことだ。それが我々の月々日々の『発迹顕本』である」と教てくださった。
 青年部は、立派に成長してくれている。私は、本当にうれしい。
 君たちの時代だ。君たちの晴れ舞台だ。
 今のうちに、喜び勇んで、大いに苦労してもらいたい。
 全部、君たち自身の永遠の宝となり、不滅の栄光となるからだ。
 私は、一切を見守っている。青年部、頑張れ!(大拍手)

賢明であれ! 剛毅であれ!

 一、イタリア・ルネサンスの巨人レオナルド・ダ・ヴィンチが記した言葉に「勝利──賢明、剛毅」(三神弘彦訳『レオナルド・ダ・ヴィンチ パリ手稿〔H手稿〕』岩波書店)とある。
 愚かでは勝てない。
 勝利のために賢明であることだ。
 賢くなることだ。
 臆病では勝てない。
 勝利のために剛毅であることだ。
 強くなることだ。
 勇気をもつことだ。
 スペイン最高峰の劇作家の一人、カルデロンは、登場人物にこう語らせている。
 「信頼、友情、礼節を示してくれた友人に対し、恩知らずであってもよいのか?」(佐竹謙一訳『カルデロン演劇集』名古屋大学出版会)
 リーダーは、健気な同志に、大誠実で応えていくのだ。
 「基《もと》有らば壊《やぶ》るる無し」(鎌田正著『新釈漢文大系32』明治書院)とは、古代中国の名指導者・子産《しさん》の大確信であった。
 すべて基礎がしっかりしていれば、崩れることはない。発展していける。
 今は、万代に揺るがぬ正義と勝利の土台を完璧に築き上げていく時である。

聖教新聞で世界最高峰の音楽家と新てい談
「ジャズと人生と仏法を語る」


聖教拡大に感謝
 一、聖教新聞の拡大も、本当にご苦労さまです(大拍手)。
 皆様の奮闘に、心から感謝申し上げ、ここで、ニュースをお伝えしたい。
 この9月から、アメリカのジャズ界の巨匠である、ハービー・ハンコック氏、そしてウェイン・ショーター氏とともに、聖教新聞紙上で新たな「てい談」を連載することとなった(大拍手)。
 〈タイトルは「魂の人間讃歌──ジャズと人生と仏法を語る」(仮題)〉
 ジャズには、民衆を結ぶ力がある。時代を動かす叫びがある。
 ハンコックさんと、ショーターさんは、世界的な音楽家であり、わがSGIの同志でもある。多忙を極めるなか、喜びと誇りをもって、一緒に準備を進めてくれている。どうか、楽しみにしていただきたい(大拍手)。

同志に喜びを 希望を 大功徳を!

青年よ猛然と進め! 師子となって戦え

わが誓願を立てよ
「これだけの拡大を成し遂げてみせる!」
「断じて勝利の旗を!」
「これだけの人材を育ててみせる!」


 一、今、世界各地でSGI(創価学会インタナショナル)は大発展している。
 師弟の心が燃え、同志愛が光る。社会からの信頼も厚い。
 海外のリーダーは、必死で戦い、道なき道を開いている。
 日本の広宣流布の指導者が、ぼやっとしていてはいけない。
 私の心を心として、それぞれの使命の天地で、もう一歩、もう二歩、大発展させていただきたい。
 戦う心を失えば、最後は、わびしい人生になってしまう。
 人生も、社会も、真剣かどうかで、勝ち負けが決まる。遊び半分で勝てるわけがない。
 「新時代の柱」たるリーダーは、人がどうあれ、自分は真剣に戦い抜くのだ。
 戦いは、大将で決まる。暇《いとま》があれば、題目をあげるのだ。
 勝つための要諦は全部、教えてきた。手を抜けば、因果の理法で、必ず悔いを残す結果が出てしまう。
 どんどん手を打つのだ。激励を贈るのだ。
 各方面、しっかり頼みます!
 とくに青年部は、猛然と進むのだ。
 師子となって戦うのだ。
 「自分の時代に、これだけの拡大を成し遂げてみせる!」
 「これだけの勝利の旗を打ち立てる!」
 「これだけの人材を育ててみせる!」
 こう誓願を立てることである。
 祈って祈って祈り抜き、素晴らしい歴史をつくってもらいたい。

友情こそ宝 交流こそ喜び

 一、スペインのフアン・カルロス1世国王といえば、国を民主主義に導いた英邁な指導者として、世界的に有名である。
 かつて私もお会いして、忘れ得ぬ思い出を刻んだ。〈1998年2月〉
 国王は、こう述べておられる。
 「偉い人は常に精神が若い」(ホセ・ルイス・デ・ビラジョンガ著・荻内勝之訳『国王』オプトコミュニケーションズ)
 生き生きと広宣流布に戦うことだ。
 そこに人生の総仕上げの勝利も輝く。
 今回、サッカーのワールドカップ南アフリカ大会では、スペインが初めて「世界一」を勝ち取った。私はすぐに国王に祝電を送った。スペイン王室からも、早々に国王の丁重な返礼をいただいた。
 ともあれ、ひとたび結んだ人間としての絆は、どこまでも大切にする。それが私の信条である。
 友情こそ宝だ。交流こそ喜びだ。
 国王は、こうも指摘しておられる。
 「まだ若いのに新しいものを何でも怖がって歳を取るのを早める人がいる」(同)
 若さとは勇気である。勇気ある人は、常にすがすがしい。

一致団結すれば太陽の如く輝く
 一、スペインの大文豪セルバンテスは、劇の登場人物に、こう語らせている。
 「全軍が一致団結して戦えば、赫々たる太陽のごとく輝くことができ、望む勝利を手にすることができるのだ」(牛島信明編訳『スペイン黄金世紀演劇集』名古屋大学出版会)
 信心の団結こそ、新たな勝利を照らす太陽である。
 さらに、近代スペインの大建築家ガウディは強調している。
 「ものごとがなされなかったり、あるいは失敗してうまく行かなかったりする時は、適切な人材がいないからだ。環境のせいではなく、人材がいないから、ことが運ばないのだ」(鳥居徳敏編・訳・注解『建築家ガウディ全語録』中央公論美術出版)
 人材を見つけ、後輩を伸ばすことである。
 一人一人を、わが子のごとく、また、兄弟姉妹のごとく大切にしながら、情熱込めて励ましていきたい。

近代日本の哲学者・三木清
指導者よ謙虚であれ
自分のためでなく
全体のためを考えよ
率先して実行せよ


信頼される指導者たれ!

 一、近代日本の哲学者に、三木清がいる。
 私も青春時代、著作を繙いた。名著『人生論ノート』で知られる彼は、関西・兵庫県の出身であった。
 関西といえば、わが愛する大関西の大健闘も、本当にご苦労さま!(大拍手)
 ここで三木清の言葉を紹介したい。
 「信頼され得るために指導者の具えなければならぬ道徳的資格には種々のものが数えられるであろう。
 利己的でなく全体のために計るものであって信頼されるのである。
 自己の金儲けや立身出世を考えることなく全体のために自己を犠牲にするものであって信頼されるのである。
 ただ世間の風潮に追随するのでなく自己の信念にもとづいて行動するものであって信頼されるのである。
 率先して実行するものであって信頼されるのである。
 謙譲の徳を有するものであって信頼されるのである。
 責任を重んじるものであって信頼されるのである」(『三木清全集第14巻』岩波書店、現代表記に改めた)
 自分のためでなく全体のために考えよ! 信念に生きよ! 率先して実行せよ! 謙虚であれ! 責任を重んじよ! それでこそ信頼される──心すべき指導者論といえよう。
 全員が、同志に深く信頼されるリーダーであっていただきたい。

同志を大切に! これが学会精神

 一、リーダーにとって、大切な基本を確認しておきたい。
 第一に、公私の別を厳格にすること。清廉であるべきだ。そして悪を絶対に許してはならない。
 第二に、どこまでも会員の方々を大切にすることである。
 広布に戦う庶民こそ仏様である。妙法の当体である──この心で接していくのだ。
 会員第一で、会員に真心込めて尽くしていく。これが本当の仏道修行である。
 同志の皆さんに「ご苦労さまです」「ありがとうございます」と誠実に声をかける。それがリーダーだ。
 かりにも、組織の高みから下に見て、偉そうにする姿があってはならない。そんな人間は、私の弟子でも何でもない。
 御聖訓には「法華経を持つ者は必ず皆、仏である。仏を謗れば罪となる」(御書1382㌻、通解)と厳然と仰せである。
 わが身をなげうつて、同志の労苦に報いる。仏子を護り抜く。
 これが学会精神だ。
 これが師弟の魂だ。
 いささかも、ゆるがせにしてはならない。
 私は会長になって50年間、その精神の通りにやってきた。
 同志の皆さんが、安心し、希望をもって、「学会員であってよかった」と喜び勇んで信心していけるよう、全力で激励してきた。だから学会は、ここまで発展したのである。
 会員が強ければ、学会は強い。
 どこまでも同志のため──これを永遠に忘れてはならない。
 皆が疲れないように、健康であるように、長寿であるように、無事安穏であるように、大功徳を受けるように、悩みに負けないように、幹部は祈りに祈っていくのだ。励ましていくことだ。
 一、チェコの哲人指導者、ハベル大統領と東京の迎賓館で語り合ったことも懐かしい。〈1992年4月〉
 人間らしい社会を求めて、弾圧されても、真実を叫び続けた大統領の指摘は鋭い。
 「とくに注意を要するのが……権力のもたらす諸特典への願望、あるいは、これら諸特典にひたすら慣れていくことです。まさにこの領域における権力の誘惑がいかに悪魔的であるか、注意してみると大変興味深いものです」「彼は自分の地位、自分の特典、自分の役職の虜になっていくのです」(佐々木和子訳「死に至る権力」、「世界」1991年10月号所収、岩波書店)
 ゆえに、心して権力を監視していかねばならない。なかんずく青年の責任は重い。
 「われわれは正義を尊重すると同時に頭脳を用い、そして強力になることに成功しうる」(久保正幡・稲垣良典訳『人間と国家』創文社)
 こう述べたのは、フランスの哲学者マリタンである。
 正義が勝ち栄える社会を築かねばならない。そのために、英知をわき立たせ、力を結集するのだ。

小事が大事!
 一、いずこにあっても、御本尊は御照覧である。皆、誉れのリーダーとして、創価の新時代の本弟子として、堂々と戦うのだ。
 各方面が、信心光る、最強の人材城をつくっていただきたい。
 そのためにも、広布の全責任を担う皆さんが、真剣に祈り、力をつけ、師弟不二の心で戦うことである。
 「皆、頑張れ!」と万感の期待を込めて、叫びたい。
 古代ローマの発展を見つめた、ギリシャの歴史家ポリュビオスは記している。
 「指揮官はその企てにおいてどんな些細なこともなおざりにしてはならない」(竹島俊之訳『世界史2』龍渓書舎)
 無責任は悪である。
 小事が大事だ。
 小さな兆候でも、見逃せば、一軍の大敗を招くことがある。
 小さな課題でも、真心を尽くせば、将来の大発展の因にしていけるのである。

きょうも未来の種を蒔け
御聖訓
「月月・日日につより給へ」
わが地域に最強の創価城を


ゲーテ
女性は総じて男性よりも賢明
婦人部・女子部の声を聞け


ゲーテ「勝利への装備を怠るな」
 一、ドイツの大文豪ゲーテは綴った。
 「人生途上においては内外ともにたえざる葛藤をまぬがれることができないから、日々この戦いに勝ちぬいてゆくための装備を怠ってはならない」(小栗浩訳「書簡」、『ゲーテ全集15』所収、潮出版社)
 万年にわたる広宣流布の長征も、そうだ。毎日が戦いだ。すべては、一つ一つの壁を破る、地道な勝利の積み重ねから始まる。
 きょう「一日」の勝利から始まる。
 大聖人が「月月・日日につよ(強)り給へ・すこしもたゆ(撓)む心あらば魔たよりをうべし」(御書1190㌻)と、厳しく仰せの通りである。
 一日また一日、たゆむ心なく、リーダーが真剣勝負で道を開き、希望の種を蒔いていくことだ。それでこそ広宣流布は前進する。
 「将の将」たる者は絶対に魔につけ入る隙を与えてはならない。
 常に真剣に、どうすれば、学会が勝てるか、発展できるか、学会員を守れるかを考えていくのだ。
 この50年間、わたしは、「自分一人いれば」との覚悟で戦ってきた。
広布の戦も、世界への展開も、人権のための闘争も、私は全部、勝利した。戸田先生に「勝ちました」と胸を張って報告できる。それが弟子の戦いだ。
 師匠に安心していただく。喜んでいただく。そのために私は、死にものぐるいで戦った。戸田先生は、全部、わかってくださっていた。
 師匠のためならば、どんな苦労も困難も、何するものぞと、喜んで戦った。
 弟子ならば、それが当たり前ではないか。
 ともあれ、リーダーは勝利が天命である。
 見栄や格好のために戦うのではない。どんな戦いであれ、皆が喜び、価値を創造し、人間革命していくための挑戦だ。皆を苦しめては絶対にいけない。かわいそうだ。リーダーは知恵者であらねばならない。
 一、ゲーテは「女性は総じて男性よりも賢明」(石井不二雄訳「ドイツ避難民閑談集」、『ゲーテ全集6』所収、潮出版社)とも記している。
 一段と、婦人部・女子部を大事にし、尊敬することだ。婦人部・女子部の真剣な意見に、誠実に耳を傾けることである。
 皆がやりやすいように力を尽くすのだ。
 そして、青年部を全力で育てよう!
 信心強き、闘争心にあふれた、師弟の魂みなぎる青年部を育成していこう! 鍛錬していこう!
 そのためには、崇高なる師弟の道を、身をもって教え示していく以外ない。

一緒に戦おう!
 一、イタリア・ルネサンスの建築家パラーディオは述べている。
 「基礎は、地下にある部分ではあるが、地上に見える建物の全体を支えている」「それゆえ、建築家は、この点にあらゆる注意を注ぐべきである」(桐敷真次郎編著『パラーディオ「建築四書」注解』中央公論美術出版)
 学会という正義の大城も、同志の真心の戦い、人知れぬ大闘争に支えられている。リーダーは絶対に感謝を忘れてはならない。
 各地に帰ったら、大切な同志の皆様方に、くれぐれもよろしくお伝えください。
 これからが、人生も、学会も、本当の勝負である。
 さらに生命力をつけ、あらゆる力を磨き、威光勢力を増して、皆、健康で、一緒に戦っていこう!
 いよいよ、学会創立80周年の黄金の秋を迎える。
 皆に勇気と希望と喜びを広げる、勝利の名指揮を頼みます!
 きょうは、ありがとう!(大拍手)
2010-08-01 : スピーチ・メッセージ等 :
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台湾 高雄大学「名誉教授」称号授与式

台湾 高雄大学「名誉教授」称号授与式
         (2010.7.29 創価大学本部棟)

 台湾の高雄大学から、創価大学創立者の池田SGI(創価学会インタナショナル)会長に同大学初の「名誉教授」称号が授与された。SGI会長の文化・教育への貢献を讃えるもの。授与式は29日、東京・八王子市の創大本部棟で行われ、黄英忠学長から山本創大学長に証書が託された。SGI会長の漢詩が黄学長に贈られた。

黄英忠《こうえいちゅう》学長の授与の辞

人類が直面する諸問題の解決へ世界の識者と対談

 本日は、池田大作先生の世界平和、文化および教育へのご貢献を顕彰し、本学の「名誉教授」称号を授与するため、高雄大学を代表し、訪問させていただきました。
 高雄大学は、2000年に建学された、高雄市民が長きにわたり待望していた「高雄」の名を冠した大学であります。
 高雄市北部の楠梓《なんし》区──高雄の未来の発展を担う要衝の地にあります。
 時代の趨勢に沿った教育カリキュラムを組み、台湾の高等教育および研究の発展に資するのみならず、科学技術に通じた人材と尚文《しょうぶん》(文化を尊ぶ)の精神にあふれた学生を輩出してきた、21世紀の高雄の発展を牽引する大学であります。
 本学の敷地面積は約82㌶に及び、キャンパスは非常に開放的であり、一見すると植物園や森林と見まがうような、緑にあふれた大学であります。
 また、ウオーターフロント(水辺地区)を設け、生態環境にも配慮しています。
 台湾の大学で初めて「タロワール宣言」(環境の持続性に取り組むアクションプラン)に署名した大学であります。
 本学は、国際的な規格に沿ったキャンパスの発展を推し進めています。昨年、台湾教育部が認定した13の環境大学のうちの一つであることからも分かるように、正真正銘の環境大学であります(大拍手)。
 本学は、開学から10年間で五つの学部を開設し、学生人数は5600人にのぼります。活力にあふれた高等教育機関であります。
 池田先生は、現代日本の思想家、教育者であり、平和を愛し、生命を尊重し、世界平和および文化、教育に貢献してこられました。
 また、遠くを見通す眼力と開かれた心で、50数カ国を歴訪され、各国の指導者をはじめ多くの識者や文化人との対話を通し、人類が直面しているさまざまな問題の解決の方途を示してこられました。
 さらに、「生命の絶対的尊厳の哲学」「異なる文化の尊重」「民衆のために、民衆と同苦をすること」などの信念を、人類の共存共栄の礎としてこられました。
 そして、この精神を宣揚し、社会と人類のために貢献することが大学の使命であると訴えておられます。
 池田先生は、“自然との対話”写真展を通じて、生命の美と尊厳を表現し、人々に生命の脈動と永遠性を呼びかけてこられました。
 私はここで、生命を愛し、文化と教育にたゆまぬ貢献をしてこられた池田先生に、この上ない喜びと尊敬の念をもって、本学の「名誉教授」称号を授与させていただきたいと存じます(大拍手)。
 結びに、池田先生のご健康と、ご列席の皆様方のご健勝をお祈り申し上げます。
 本日は、誠にありがとうございました(大拍手)。

池田名誉会長の謝辞(代読)

勇気と負けじ魂を燃やせ
永遠に新しき創造を
孫文先生
わが志の向かうところ敵なし


 一、本日、私は、光輝満つる貴・高雄大学の名誉教授の称号を賜りました。
 貴大学の躍動する校章には、「湧き立つ浪のごとき行動力で、夢と理想を実現し、智慧の種子を伝承して、希望の苗を育む」との高き志が象徴されております。
 この志の旗を、わが胸にも高々と掲げつ
つ、私は、栄えある貴大学の一員とさせていただきます。
 誠に誠に、ありがとうございました(大拍手)。

「10年が勝負だ」
 一、西暦2000年、貴大学は、躍進しゆく台湾の誇る港湾都市・高雄市に創立され、威風も堂々と、人類の知性の大交流時代の大海原へ船出されました。
 わがアメリカ創価大学の創立は翌年の2001年。貴大学と共々に、「教育の世紀」の新たな人材の航路を切り開かんとする希望に燃えております。
 私の人生の師である大教育者の戸田城聖先生は、よく「まず最初の10年が勝負だ」と言われました。
 建学から10年の貴大学が、人的資源管理の大家でもあられる黄英忠学長のリーダーシップのもと、時代の荒波を断固として勝ち越え、どれほど力強い大発展を遂げられたか。
 昨年には、アメリカで博士号を取得された1期生が勇んで母校に舞い戻り、教壇に立たれているともうかがいました。
 貴大学の勝利と栄光の創立10周年を、私たちは心から祝福し、讃嘆申し上げたいのであります(大拍手)。

憧れの天地
 一、広大な緑に包まれた貴大学が、「永続的共生」の明確なる理念のもと、世界の環境教育の最先端を邁進されていることも、よく存じ上げております。
 やせた土壌を計画的に改善し、「生態工法」など最新の技術を採用して、豊かな自然を取り戻してこられた実績も、素晴らしいモデルと光っております。
 さらにまた「開放的で壁をつくらないキャンパス」として、「学校の地域化、地域の学校化」という最高の社会貢献を、麗しき高雄市の天地で果たしておられるのであります。
 秀麗な寿山に抱かれ、水清き愛河が流れる貴・高雄市は、かねてより私の憧れの天地でした。光栄にも8年前、名誉市民とさせていただきました。
 日本の大阪にも例えられる、街も人も心温かな人間の都には、私も古くからの幾多の友がおります。47年前に急遽、台北の松山空港に降り立った折は、わざわざ夜行列車で駆けつけてくれた高雄の友と、忘れ得ぬ出会いがありました。
 本日は、台湾SGI(創価学会インタナショナル)の代表の友も、また台湾からの留学生の英才たちも出席してくれております。
 貴大学からの最上の栄誉を、私は親愛なる台湾の友人だちと分かち合わせていただきたいと思っております(大拍手)。

八王子市と交流
 一、とともに、高雄市は、創価大学が立つ緑の学園都市・八王子市と「友好交流協定」を結んでおります。
 その交流のきっかけは、貴大学が冠する「高雄」と名前の相通ずる名山「高尾山」を八王子市が擁するからであります。
 創価大学も、開学の当初から、地元・八王子市の方々に支えていただきながら、郷土と一体の心で前進してまいりました。地域に根差しつつ、環境問題にも真剣に取り組んでおります。環境共生工学科における諸研究は、連続して、文部科学省の支援事業に選定されました。
 今後も、「高等教育機関がキャンパスを環境永続の活性剤へと転化させることが、世界を変える重要な第一歩である」と標榜される貴大学の開拓に学びながら、一段と地域に貢献してまいりたい。
 貴大学のキャンパスを彩る「公共芸術」の一つ、「対話」のモニュメントは、すべての大学人が、学問や文化などにおける一切の差異を超えて、共に学び合い、共に社会に貢献できるという理想を広々と示されております。
 貴大学と創価大学との交流が、共に環境都市であり、教育都市、文化都市である、高雄市と八王子市の友好を、いやまして未来へ促進することを、私は強く願ってやみません。

青年の連帯を
 一、ともあれ、地球の気候変動をはじめ、人類の前途には、ますます多くの難問が立ちはだかっております。その打開のためには、いよいよ冴え渡る英知と確固たる哲学、そして金剛不壊の信念を持った青年の連帯を構築していく以外にありません。
 私は、大歴史学者トインビー博士との語らいを思い起こすのであります。博士は力説されておりました。
 「教育は、人生の意味や目的を理解させ、正しい生き方を見いださせるための探求でなければならない」
 そして、「大学教育の役割は、学生に自己教育のやり方を教えるところにあります。私は、これを効果的に教えようとするなら、まず教授陣自らが自己教育を続けていかなければならないと考えます」と結論されました。
 トインビー博士ご自身も、いわれなき誹謗の標的とされ、また最愛のご子息に先立たれるなど、幾多の苦難の連続であられた。
 しかし、最愛のベロニカ夫人と共に、運命の挑戦に毅然と応戦されながら、正しい人生の道を探求し抜いてこられました。そして「自己教育」の偉大な手本を後世に示し残されたのであります。
 博士との対談では中国の妙楽大師の哲学も話題となりました。妙楽大師は「願兼於業《がんけんおごう》」という言葉を残しています。
 これは敷衍して申し上げるならば、大勢の人々を励まし、救っていくために、自ら願い求めて、あえて苦悩を引き受け、堂々と克服してみせるという生き方であります。
 本日、お迎えした黄学長も、波瀾万丈の艱難を、すべて雄々しく勝ち越えてこられました。そして、「鉄人学長」とも仰がれるご自身の不撓不屈の雄姿を通しながら、わが子のごとく愛する学生たちに「いかなる試練にも勇敢に立ち向かえ!」と、無限の勇気と希望を贈っておられます。
 ここにこそ人間教育の真髄があると、私は黄学長ご夫妻を心から讃嘆申し上げたいのであります(大拍手)。
 学長は昨日も、創価学園生の合唱に耳を傾けられながら、「負けじ魂」の誇りを語ってくださいました。

胸襟を開いて世界へ!
湧き立つ行動力で挑め


わが大志をなせ
 一、私が青春時代から大好きであった、孫文先生の師子吼に、次の言葉があります。
 「わが志の向うところ、ひとたび赴けば前に敵なく、挫ければ挫けるほど奮い立ち、事あれば事あるほど勇み立ち」(伊藤秀一訳「心理建設」、『孫文選集第2巻』所収、社会思想社)
 「世界の潮流と社会の必要とに適合するものごとで、先知先覚者が決然としてこれを実行するならば、成功しないものなど断じてない」(近藤秀樹訳「志あらばついに成る」、『世界の名著64』所収、中央公論社)
 わが創価の青年たちも、トインビー博士のごとく、孫文先生のごとく、そして黄学長のごとく、黄金の青春時代を学び抜き、鍛え抜いて、わが使命の大志を断固として成し遂げていっていただきたいのであります。
 本日より、わが誉れの母校となった貴大学の素晴らしき校歌の一節を、貴校の俊英たちと心一つに、私は声高らかに響かせたい。
 「胸襟を開きて 世界に向かうに
 君に タクトを振るう勇気さえあれば
 喝采は同様に 共に熱烈であろう
 永遠に新たなるものを創造し 終身卓越ならん
 将来の成就をもって
 高雄大学を輝かすことを約束しよう」
 建学の10年を堂々と勝たれた貴大学と共に、高雄市も今、さらに大きな飛躍の時を迎えようとされております。この3月には、高雄の優れた空港と港湾を活用した、経済貿易園区を中核とする「海空経貿城《かくうけいぼうじょう》」の建設が発表されました。
 新たな10年、そして100年の未来へ、いよいよ爽快に金波・銀波を広げながら前進を続けゆく貴大学、そして貴・高雄市の栄光勝利の未来を心からお祈り申し上げ、私の謝辞とさせていただきます。謝謝!(大拍手)

SGI会長が漢詩を贈る

十年弘毅聳高雄
博學為民英俊忠
崇無牆惟有教
勃然新創新風


十年来、広大な志と堅忍不抜の精神漲る学舎は
 高雄の天地に聳え立つ。
学生たちは博学であるのみならず、
 民の為に忠誠を尽くす英才でもある。
徳行を尊ぶ貴・大学は壁をつくらず、
 有るのはただ教育で万人を育む精神のみである。
緑化の推進に努め、緑の大学の模範校として、
 新たな風格を創造されている。

※文中には、校訓と黄学長の名前(英忠)が織り込まれている。
2010-08-01 : スピーチ・メッセージ等 :
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