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光の星のメッセージ 第1回〜第5回

光の星のメッセージ

第1回 ハワイの「砂の白馬」   (2017年5月1日付 少年少女きぼう新聞)

平和をつくる「アロハの心」

 地球は、命の星です。
 私たちが生きる世界には、たくさんの命が満ちています。
 鳥も虫も魚も、花や木も、生きています。道ばたを見れば、コンクリートのすき間からも、たくましく草が伸びています。
 そして、どの国でも、元気な少年少女たちが育っています。
 この世界を、生命かがやく平和な「光の星」にしたい。私は、この願いをこめて、いろんな国へ行って、多くの人と友情を結び、未来を語り合ってきました。
 その旅の中で、私が時間を見つけては、続けてきたことがあります。それは、写真をとることです。
 〝日本でがんばっている友人たちにも見せて、いっしょに旅をしたような、楽しい気持ちになってもらいたい。他の国の人たちとも、美しい景色を共に味わい、友情を深めたい〟──そんな思いからでした。
 写真は「光のまほう」であり、「心の窓」です。この光で照らせば、「今」という 〝しゅんかん〟を「永遠」にとどめることができます。この窓を開ければ、世界のどこの国にでも行けます。
 さあ、少年少女部のみなさん!  いっしょに、この「光の窓」から 〝世界旅行〟に出かけよう!
 この命の星に生き生きとかがやく、花や草木、山や海、家や街、 公園や港などの風景から、にぎやかなメッセージを聞きとろうよ!
        ★ ★ ★ ★ ★
 見わたす限りの、海、海、海。
 どこまでも広がる青い海原に白い波が立つ、太平洋の真ん中に、 火山のふん火でできた島々があります。
 アメリカの島、ハワイです。
 1960年、私が世界への第一歩を踏み出したのは、ハワイでした。師匠である戸田城聖先生の夢を受け継いで、平和の仏法を地球全体へひろめる旅を、私はハワイから始めたのです。
 うれしいことに、その後、たくさんのメンバーが増えていきまし た。初めての訪問から25年たった1985年7月には、みんなで平和をちかう文化の祭典が、盛大に行われました。
 晴れわたる空とまぶしい太陽。 エメラルドグリーンの海。
 しお風にゆれるヤシの木。
 滞在していた宿舎で会合の準備をしていた時です。外から、楽しそうな声が聞こえてきます。
 窓の外を見ると、白い砂浜の上を駆け回る、子どもたちの姿がありました。
 未来っ子の明るい元気な声こそ、みんなの希望です。平和の力です。私も、とってもうれしくなりました。
 バルコニーの真下の砂浜に目がとまりました。そこに、すてきな白い馬がいたからです。まるで今にも走りだしそうな、砂でつくられた白馬でした。
 私は、思わず手元のカメラのシャッターを切りました。そして、心の耳をすましたのです──。
        ★ ★ ★ ★ ★
 砂浜に打ちよせる波の音が、ひびいています。
 「やあ、元気かい? 気持ちのいい日だね!」
  波くんが、砂浜の白馬くんに話しかけました。
 「こんにちは! すばらしい天気だね。散歩にでも、出かけたいな」
 砂の白馬くんは、そう言って起き上がり、みぶるいをして、動きだそうとしています。
 波くんは、白馬くんの近くまで来ては、「またね」と海に帰っていきます。砂でできた白馬くんの体にさわって、こわしてしまわないように気づかっているのです。
 やさしい波くんと白馬くんとは、同じ浜辺で楽しくお話しする、仲のいい友だちなのです。
 「ハワイは、いいところだね」
白馬くんは言いました。
 「あたたかくて、気持ちいいね。こんな平和な日が、いつまでも続けばいいのにな」
 すると、そばで聞いていたヤシの木さんも、そよそよとうなずいて、おしやべりに参加します。
 「そのとおりよね。でも……」
 ヤシの木さんは、少し悲しそうに、広げた葉をふるわせました。
 「楽園のようなこの島でも、私のおじいさんが生まれたころ、ひどい戦争があったのよ。
 ばくだんを落とされ、建物や船がこわされて、何人も、命を失ってしまったの」
 それを聞いていた波くんも、言いました。
 「戦争で、しずめられた船が、今でも海の底に、横たわっているんだよ。
 戦争が終わってから、もう何十年もたっているのに、今も船からは、油がもれ出しているんだ。
 人間が二度とそんな戦争をくり返さないように、教え、ちゅういしているんだ」
 波くんとヤシさんのお話を聞いていた白馬くんが言いました。
 「人間は、なぜ、戦争なんかしてしまうんだろう。
 なぜ、敵と味方に分かれて、争ってしまうんだろう。みんな地球の仲間なのにね」
波くんは答えます。
 「そうだよね。ぼくたちみたいに、みんなちがって、いろいろだから、いいのに。砂だけの地球でも、波やヤシの木だけの地球でも、全然おもしろくないよ」
 するとヤシさんは言いました。
 「だから私たちは、ずっと仲良しでいきましよう!
 もちろん、ヤシの実を砂にぶつけてしまうこともあるし、砂が風にあおられて暴れることもあるけど、すぐに仲直りよ。
 それが、ハワイの『アロハ』の心だもの」
        ★ ★ ★ ★ ★
 「アロハ」とは、「こんにちは」「ようこそ」など、いろいろな意味を持つ、あいさつの言葉です。
 さらに「おはよう」や「さようなら」「大好きだよ」という意味まであるのです。
 だから、「アロハ」とあいさつされた人は、心があたたかくなり ます。「アロハ」と言った人も元気になります。私も、ハワイの友と何度も「アロハ」とあいさつをかわしてきました。
 ハワイの友人たちは、どんな人とでも家族のように仲良くなり、はげまし合い、平和をつくる「アロハの心」を大切にしています。
 それは、どんなにひどい戦争や暴力にも負けず、自分と人とのちがいをみとめ合い、相手を大切にしていこうとする心なのです。
 私は、ハワイの人たちが伝えてきた、相手を思いやる「平和の心」を世界中に仏げる思いで、これまで、54カ国・地域を訪問してきました。みなさんのお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさん、近所の学会のおじさん、おばさんたちも、私と同じ思いでまわりの人をはげましてくれました。
 そして、きょうも、平和のために、行動してくれています。ハワイでも、今、多くのSGIのメンバーが、活やくしています。
 みなさんも、白馬に乗って、さっそうと世界中に平和の友情を結ぶような人になってください。
 いつか、お父さんやお母さんをハワイなど世界に連れて行っていただきたいとも願っています。
 では、また来月、お会いしましよう!  アロ丨ハ!
                  
第2回 ロサンゼルスの「花かご」   (2017年6月1日付 少年少女きぼう新聞)

自分の良さを光らせよう

 どこまでも広がる青空のもと、色あざやかな花が咲いています。
 ここは、アメリカ•カリフォルニア州のロサンゼルスです。映画の都ハリウッドがあることで有名な、とても大きな都市です。
 「晴れの日」が1年間に300日もあり、「太陽の街」と呼ばれています。
 近くのサンタモニカには、アメリカSGIの本部があります。そしてロサンゼルス南東のオレンジ郡には、わがアメリカ創価大学のキャンパスが広がっています。この5月、13回目となる卒業式が行われ、世界国々から集った英才たちが、使命の舞台へ羽ばたいていきました。
 みんなもいつか行ってみてね。
 アメリカ創価大学が開学したのは、2001年の5月3日です。 21世紀とともに出発しました。その5年前の1996年6月、私は、開学の準備などのため、ロサンゼルスを訪れていました。
 車から降りると、きりっとした街灯に、美しいゼラニウムの花々が、かごに入ってかざられていました。赤い色はお姉さん、ピンク色は妹さんみたいでした。街灯が、明るい姉妹の花と、楽しく話し合っているように見えました。
 私はカメラを取り出して、シャッターを切りました。すると、その楽しそうなおしゃべりが聞こえてきたのです──。
        ★ ★ ★ ★ ★
 「こんにちは! すばらしい天気ね」
 ゼラニウムの姉妹が、街灯くんを見上げながら声をかけました。
 「ああ、気持ちのいい青空だよ。みんなもきれいに咲いたね」と、街灯くんが答えました。 「ありがとう。うれしいわ」
 姉のレッドさんが、ほほえみました。
 「さっき、歩いていた人も、私たちを見て、思わず笑顔になっていたわ」
 妹のピンクさんも、ほこらしそうです。
 街灯くんは言いました。
 「2人はいいね。人を笑顔にできるから」
 レッドさんは、しばらく考えた後、やさしく語りました。
 「でも、私たちも最初から、みんなを笑顔にできたわけじゃないわ。まだ『種』だった時は、だれも見てくれなかったもの」
 ピンクさんも語り始めました。
 「種の時は小さくて、色も決して『きれい』とは言えないし……。『君が花になるなんて信じられないよ』と笑われたこともあったわ」
 レッドさんが続けます。
 「それでも私たちは信じてたの。『必ず花を咲かせられる』って。でも1人でがんばったわけじゃないわ。水やりをしてくれる人がいたり、恵みの雨が降ったり、太陽が光のエネルギーをいっぱいくれたりしたの。『負けないで!』って」
 街灯くんは、つぶやきました。
 「そうだったんだね。今では想像もつかないなあ。君たちが咲いてくれたおかげで、ぼくも鼻が高いよ。いつもは全然、見向きもされないからね」
 レッドさんが、花びらをふるわせました。「そんなことはないわ。街灯くんにしかできないことが、あるじやないの!」
 街灯くんは「何のこと?」と、 首をひねりました。
 ピンクさんが答えました。
 「街灯くんは、夜になると、明かりがつくでしょ? その明かりがあるから、みんな、ほっと安心できるのよ」
 レッドさんは「そうね。それに、街灯くんが、私たちを高くつり上げてくれるから、みんなが見くれるんですもの」と。
 ちょうど日が暮れてきました。
 街灯くんの表情が、パッと明るくなり、ランプに明かりがともりました。
 花の姉妹は、声をはずませました。「わあ、とっても明るいわ。 やっぱり、かがやく笑顔が、街灯くんにはぴったりだわ!」
 夕暮れのロサンゼルスの空に、3人の笑い声がひびきました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 花には、花の色や咲き方などに合わせた「花言葉」があります。
 ゼラニウムの花言葉の1つは、「尊敬」です。「尊敬」とは、どんな相手にも、良いところを見つけて、大切にしていく心です。
 お父さんやお母さんや家族、学校の先生方や仲良しの友だちは、 みなさんにとって大切な人たちです。クラスを見まわすと、いつもみんなを明るくする子もいれば、 ふだんは目立たないけど、いざという時に光る子もいるね。それぞれに、必ず良いところがあります。
 そう思って、まわりの人を見て大切にしていくと、今度はまわりの人が、みなさんの良いところを発見してくれるようになります。
 人を尊敬できる人が、やがて人から尊敬される人になるのです。
 人に向かって「あなたを尊敬しています」とは、なかなか言えませんね。でも、大丈夫です。だれにも言えて、相手に尊敬の心を伝える2つの言葉があります。
 1つは、「おはよう」です。 朝、起きて、お父さん、お母さんに言えば、尊敬の心が伝わります。笑顔をそえれば、最高の親孝行です。「おはよう!」と元気に朝を出発すれば、学校の先生やクラスのみんなにも「おはよう」「こんにちは」「さようなら」と、 その日一日あいさつができます。
 私も、少年時代、朝の新聞配達をしている時、会う人ごとに「おはようございます!」と、元気にあいさつをしました。すると、みんなニコニコして、声をかけてくれました。あいさつは、最高の尊敬の言葉なのです。
 もう1つは「ありがとう」です。感謝を伝えることは、最高の尊敬の心を伝えることです。ごはんを 作ってくれて「ありがとう」、知らないことを教えてくれて「ありがとう」、温かいはげましの声をかけてくれて「ありがとう」……。
 「ありがとう」は、相手に尊敬の心が伝わるとともに、言えば言うほど自分も元気になっていく、とてもふしぎな言葉です。
 私は、広宣流布という、世界に平和と幸福の花を広げていく運動を私といっしょに進めてくださっている、みなさんのお父さん、お母さん、おじいさん、おばあさん、一人一人にお会いして、「ありがとう」と申し上げたい気持ちでいっぱいです。私の後をつぐ少年少女部のみなさんは、どうか私にかわって「ありがとう」をたくさん言ってください。
 みなさん、今回も続んでくれて、ありがとう!
 みなさんが伸び伸びと、自分らしく成長することが、私にとっても、世界の創価家族にとっても、1番の希望です。ありがとう!
                           

第3回 カナダ「ナイアガラの滝」   (2017年7月1日付 少年少女きぼう新聞)

続けることは偉大な力

 私たちは、いくらでも大きくできる、ふしぎな宝物を持っています。いったい、何だと思います か? それは、「心」です!
 心は大海原よりも深く、大空よりも広々と、大宇宙さえも包みこんでいける大きさがあります。
 それなのに、小さなことにとらわれて、友だちとけんかばかりしたり、終わったことにいつまでもクヨクヨしたりしていては、もったいない。
 大きな大きな心で、みんなと仲良く前へ進んでいこう! 新しいことを、どんどん学び合っていこう! そう決めると元気がわき、笑顔にもなります。
 私には、大きな自然に恵まれた国で、大きな心をもって、仲良く楽しく前進している友人たちがいます。そんな国の1つが、アメリ力のとなりにあるカナダです。日本の約27倍もの面積です。
 1960年の秋10月、私は初めてカナダを訪れました。飛行機の窓から見わたす限りの大地に木々の葉が広がり、あざやかな赤や黄色のじゅうたんのようでした。
 すばらしい「ナイアガラの滝」にも出あいました。
 この滝はアメリカとカナダの間を流れる川にあり、3つの滝が並んでいます。1番大きなものは、水が50メートル以上も下に落ち、幅は675メートルもあります。 世界一の東京スカイツリーの高さが634メートルだから、それよりもさらに広いんだね。
 近づくと、ものすごい量の川の水が真っ逆さまに落ちて、地鳴りのような音がとどろいてきます。
 私は1981年の6月にも、青年たちと、ナイアガラの滝に行きました。巨大な滝は、20年以上をへても、まったく変わることなく流れ続けていました。
 まるで、川が大きな口を開けて、ごうかいに笑っているようにも見えました。数え切れないほどの水しぶきは、楽しそうに、はしゃいでいる子どもたちのようです。
 私は、そのにぎやかな語らいを聞く思いで、カメラを向けました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 ざざざー、ざざざー。
 ごごー、ごごごー。
 「わっはっはー。やあー、こんにちはー。気持ちいい日だねえ」
 ナイアガラおじいさんは、きょうも元気に笑っています。その笑い声は、ずっと昔から変わることなく、おおらかで、明るく、力強いのです。
 ナイアガラおじいさんのまわりには、いつも、数えきれないほどの水しぶきが、太陽に照らされてキラキラと光っています。みんな、この川で生まれた子どもたちです。
 「きゃっ、きゃっ!」
 「わーい、わーい!」
 「ナイアガラおじいさん、こんにちは!」
 子どもたちは、とびはねて遊ぶと、また、滝の中に帰っていきま す。ナイアガラおじいさんが、大きな声で言いました。
 「みんなー、この先には、大きな湖があるよー。そして、さらに川を下っていくと、広い広い海に出るぞー。さあ、手をつないでー。わっはっはー」
 水の子どもたちは大はしゃぎ。
 「わー、とびこむぞー!」
 「高いよー!」
 子どもたちの中には、おとなしい子も、ちよっとこわくて泣いている子もいます。
 「大丈夫だよ!」「心配ないよ!」
 ナイアガラおじいさんは、やさしく笑いながら、すべての子をしっかりとだきかかえ、川下の湖へと送り出すのです。
 水しぶきの子どもの1人が聞きました。「おじいさんは、いつから、ここにいるの?」
 「そうだねえ」と、ナイアガラおじいさんは、少し考えました。
 「1万2000年くらい前からかな。実は昔は、11キロも川下の方にいたんだ。でも、こうして、ずーっと水が流れ続けるうちに、 岩でできた川の底が、少しずつけずれてきて、だんだん上流にうつってきたんだ。みんなが、力を合わせて流れ続けてくれたからなんだよ」
 「へえ—、すごい。ずっと流れ続けていれば、さらさらした水でも、かたい岩だって、けずることができるんだね!」
 子どもたちは、新しい発見に大喜びです。ナイアガラおじいさんは、にっこりして言いました。
 「どんなことでも、やり続ければ、思ってもみないような自分になれるんだ。それに、1つのことを一生けんめいにがんばっていると、だれかが見ていてくれるものさ。私もこうやって大きな声を出して、みんなと対話しているから、今では、たくさんの人が世界中から来てくれるようになったんだよ—」
 水しぶきの子どもたちは、いっせいにうなずきました。
 「ぼくたちも、挑戦だ!」「私たちも努力を続けましょう!」「さあ、みんなで海を目指して、仲良く出発だよ!」
 子どもたちが太陽の下で、勢いよとびはねると、大きな大きな虹があらわれました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 ナイアガラの滝が、長い時間をかけて岩をけずったように、自分が決めたことを一生けんめい、やり続ければ、必ず成長できます。 願った以上の自分自身になれます。その「やり続けるパワー」を 引き出してくれるのが、題目なのです。
 だから、題目を唱えて、挑戦を始めてみよう。たとえば——
 早寝早起きをする。
 元気な声であいさつをする。
 部屋をかたづける。
 進んで歯みがきをする。
 勉強•宿題の時間を決めてやる。
 読書の時間をとる。
 毎日、「いつやるか」を自分で決めて、リズムをつくるといいね。 ちゃんとできたら、カレンダーなどに丸をつけるのも楽しいよ。
 できないときがあっても、また、挑戦すればいい。やった分だけ、自分の力になるんだから。へこたれないで、何度でも挑戦し続ける。この努力が大事だよ。
みなさんのお父さんやお母さんも、身近な人はもちろん、世界中の人たちを幸せにしたいという大きな心で、流れ続ける滝のように、毎日、祈り、はげましを送り続けています。本当に偉大です。
 そして、だれよりも、何よりも、みなさんの成長を願い、がんばってくれているのです。
 私たちは、世界中の人が明るく、楽しく、平和に生きていけるよう、大きな大きな心で祈り続けよう! 語り続けよう!
 そしてきょうも、自分のできることから挑戦を続けよう!
 とうとうと流れ続ける、ナイアガラの滝のように、たゆまず、おそれず、朗らかに!

池田先生とカナダ
 池田先生は、カナダを3度、訪れています。初訪問は1960年10月。信心をしていない1人の女性が、日本にいるお母さんからの依頼を受け、空港で出むかえてくれました。その女性が後に入会し、メンバーが全土に広がっていったのです。
 3度目は、93年9月から10月。7日間の旅の中で先生は、すばらしい人を生きるための5項目として、「懸命の生きる人生は美しい」「余裕ある人生は内実が豊か」「快活に生きる人生は強い」「 仲良く生きる人生は明るい」「誇りに生きる人生は崇高」と語りました。
 また、名門モントリオール大学の元学長で、「がん」という病気の研究で有名なシマー博士、同大学のブルジョ博士とともに『健康と人生』と題する本を刊行しています。
 本年は、先生がカナダの友に、長編詩 「ナイアガラにかかる虹」をおくられて30周年。記念の集いがが、各地で盛大に開催されました。


第4回 ブラジル「クワレズメイラの木」   (2017年8月1日付 少年少女きぼう新聞)

胸を張れ! 君も私も一番だ

 待ちに待った夏休み。みんな、元気にすごしているかな? 事故には気をつけて、楽しい思い出をつくってね!
 地球は広い。北半球の日本が夏の今は、南半半球では冬なんだよ。
 ちょうど去年の今ごろ、オリンピック•パラリンピックの大会が、ブラジルのリオデジャネイロという場所でおこなわれたのを、みんなは、おぼえているかな。
 ブラジルは、私の大切な友だちがいっぱいいる大好きな国です。
 ブラジルといえば、サッカーやサンバのおどりも有名だね。日本から見ると地球の反対側で、時差は12時間。夜、日本の私たちが一日の行動を終えようとする時、バトンタッチするように、ブラジルの友人たちが朝、はつらつと一日の行動をスタートするんだよ。
 面積は円本の約23倍。南米大陸の実に約半分にあたる、広大なスケールです。アマゾンのように熱帯林におおわれた地域があるかと思えば、大草原や大湿原も広がり、砂漠のような地域もあります。
 私はこれまで4度、ブラジルに行きました。4回目となった1993年2月から3月にかけての訪問で、サンパウロという南半球で最も大きな都市の近くにある、ブラジルSGIの自然文化センターを訪れました。
 日本は寒い季節でしたが、ブラジルは夏まっさかり。センターにはスイレンやハイビスカス、ヒマワリなど、SGIのみなさんが真心こめて育ててくれた花々が、色とりどりに咲き薫っていました。
 サンパウロを代表する木で、むらさき色とピンク色の花をつけた「クワレズメイラ」も満開でした。日本でいう、野ボタンの仲間で、英語では「むらさきの栄光の木」と呼ばれます。
 見とれていると、青空に、どこからともなく大きなわたあめのような雲があらわれました。さわやかな風が吹きわたり、まるで大自然が一体となって、みんなとおしゃべりしているかのようです。私は手元のカメラをかまえ、その声に耳をかたむけました──。
        ★ ★ ★ ★ ★
 おひさまの陽光さんが、ニコニコとかがやいています。その光をめいっぱい浴びているクワレズメイラの木のメイラさんは、とっても気持ちよさそうです。メイラさんは、陽光さんに語りかけました。
 「陽光さん、いつもありがとう。 毎日毎日、世界を明るくして、み んなを元気にしてくれる陽光さんは、本当にすごいわ。私は、陽光さんが『世界で1番』だと思うの。私も、陽光さんみたいになりたいな」
 陽光さんが、やさしく答えました。「そう言ってくれて、うれしいわ。でも白雲《しらくも》くんのほうが、もっとすごいと思うのよ。だって白雲くんは、いつも大空で伸び伸びしていて、いろんな形に変身できる。私をかくしてしまうことだってできるし、雨をふらせて草花の成長を助けたりもできる。白雲くんこそ、『世界で1番』よ」
 メイラさんは、大きくうなずきました。その時、地平線の向こうから、ちようど白雲くんがもくもくとやってきたので、メイラさん は声をかけました。
 「ねえねえ。陽光さんから、白雲くんが世界で1番だって聞いたの。だから私も、白雲くんみたいになりたい。どうすれば、なれるかしら?」
 白雲くんは言いました。「うわー、照れるなあ。でもやっぱり1番は薫風くんじゃないかな。薫風くんのおかげで、ぼくはいろいろな形に変身できるし、遠いところまで飛んでいけるんだから」
 メイラさんは、「なるほど」と思いました。すると、ちようどそこに、長旅をしてきた薫風くんが、元気いっぱい、ぴゅーっとかけぬけていこうとします。
 メイラさんは、大きな声で呼びとめました。「ねえねえ、薫風くん、薫風くん。私を薫風くんのようにしてください。私も1番になりたいんです」
 薫風くんは、おどろいたような顔をして答えました。「ぼくが、1番だって? いやいや、それなら、ぼくじゃないよ。だって、どんな風に吹かれても、ぜんぜん、 びくともしない木が、ブラジルにはあるというんだ。ぼくは、その木に会いに来たんだよ」
メイラさんが聞きました。
 「なんていう名前なの?」
 薫風くんは、ちよっと考えてから言いました。
 「たしか、『クワレズメイラ』 と言ったかな。なんでも、大地にしっかり根を張って、とっても美しい花を咲かせるらしいんだ。そう! 君みたいに!」
 「え?」。メイラさんはびっくりして、顔をピンク色にそめました。
 「私が……1番……?」
 陽光さんが、ほほえみました0「たしかに! 私も、いつだって、メイラさんの姿に勇気をもらっているのよ。だから毎日、いっぱい光を送ろうと、がんばれるの」
 白雲くんも言いました。
 「うん。ぼくは何にでも変身できるけれど、メイラさんみたいに、きれいな花は咲かせられない。メイラさんはずっと同じ場所でがんばって、みんなに喜びを広げている。 すごいことだよ」
 薫風くんが、そよそよと、さわやかな風を、みんなに送りました。
 「みんながみんな、だれかを喜ばせているんだ。みんながみんな、何かの1番なんだね」  どこまでも広がる夏の空に、楽しくにぎやかなおしゃべりの声が、いつまでもひびいていました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 陽光さんは1番、明るい。
 白雲くんは1番、伸びやか。
 薫風くんは1番、元気。
 メイラさんは1番、がんばりやさんです。世界には、いろいろな 「1番」が、かがやいています。
 みなさんのまわりにも、いろんな1番の友だちがいるでしょう?
 勉強が得意な人もいれば、読書が好きな人もいます。スポーツで光っている人もいれば、絵や歌が上手な人もいるでしょう。
 時には、ほかの人をうらやましく思ったり、自分に自信が持てなくなったりすることもあるかもしれません。
 でも、落ちこむ必要なんてありません。なぜなら、君もあなたも、何かの「1番」になれるからです。だから、胸を張ろう!
 〝1番、親孝行をするぞ〟
 〝1番、友だちを大切にしよう〟
 〝1番、本を読もう〟
 〝1番、勉強をがんばるぞ〟
 〝1番、体をきたえるぞ〟
 自分が好きなことでも、興味があることでも、何でもいい。
 1番をめざし、努力していけば、何かの1番に必ずなれます。
 題目をあげれば、みんなの中にある「1番の力」が、どんどん引き出されていくのです。
 さあ、「挑戦の夏」がやってきました。自分の「1番」を光らせる冒険へ、元気に出かけよう!

池田先生とブラジル連邦共和国
 池田先生が初めてブラジルを訪問したのは、1960年10月のことでした。
 アメリカ、カナダを訪れた先生は、途中、体調をくずしてしまいました。心配したまわりの人たちは、次の訪問地であったブラジルへわたることに反対しました。しかし先生は、「私は行きます。私を待っている同志がいる」と、10月19日にブラジルのサンパウロへ。翌20日、海外初の支部である「ブラジル支部」が結成されたのです。
 メンバーは「良き市民」として、地域の発展に尽くしてきました。こうしたSGIの行動に信頼が広がり、池田大作博士環境公園など、創価の3代会長の名前がついた公園や通り、橋などが次々と誕生。先生には、ブラジルの最高勲章である「南十字国家勲章」、また150にのぼる名誉州民•市民証がおくられています。
 また、サンパウロには、ブラジル創価学園が創立され、みなさんの仲間が元気いっぱいに学んでいます。


第4回 ドイツ「二重の虹」
     (2017年9月1日付 少年少女きぼう新聞)

負けない心は 七色にかがやく

 この夏、台風や水害などで大変な思いをされた地域のみなさんに心よりお見舞いを申し上げます。
 「心に太陽を持て、そうすれば何ごとも良くなる!」
 これは、ドイツの有名な詩です(フライシュレン作)。
 大変であればあるほど、心に太陽を強く明るく、かがやかせていこうという、はげましです。
 どんなことがあっても、みなさんは、お父さんやお母さん、また地域の方々と力を合わせ、題目をあげて、乗り越えていってください。1番苦労した人が、1番幸福にかがやいていけるのが、題目という、何ものにも負けない希望と勇気の太陽の光なのです。
        ★ ★ ★ ★ ★
 ドイツで見た、忘れられない虹の思い出があります。
 それは、1994年5月、大都市フランクフルトの近く、ゼーリゲンシュタットという町に行った時のことです。
 ドイツは、第2次世界大戦の後、東と西の2つの国に分断されて、約30年もの間、自由に行き来ができなくなっていました。当時は、それがようやく1つになり、新しい国づくりが始まって4年後のことです。みんな期待と不安が入りまじっていました。
 私はドイツ、そしてヨーロッパのSGIのみなさんと、未来へ希望をつくりながら進もうと語り合ったのです。
 そのうち、急に空がくもり、やがて激しい雨が降り始めました。雨つぶが建物の屋根にぶつかり、大きな音を立てました。
 しばらくして、〝天の音楽〟がやんだので外を見ると、雨は上がり、太陽の光がさしていました。するとそこに、美しい虹が現れたのです。
 それは、大きな二重の虹でした。
 虹は、私たちがいた建物の前を流れるマイン川の船着き場から、天に向かって勢いよく伸びていました。
 ヨーロッパの友人たちのスクラムをたたえ、はげますような、希望と勝利の虹に、私は持っていたカメラを向けました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 雨上がりの空に、仲良くならんで、きょうだいの虹がかかりはじめました。しっかりもののお姉さん「虹代さん」と、おっとりしている、弟の「虹太くん」です。
 あざやかにかがやく虹代さんにくらべて、虹太くんは、あまり元気がありません。「きょうは、調子が悪いなあ」と、つぶやいています。
 「虹太くん、どうしたの?」
 虹代さんが心配して声をかけると、虹太くんが答えました。
 「だって、とつぜんの雨だったんだもの。全然、準備ができていなかったんだ。姉さん、先に帰っていいかな?」
 虹代さんは、「出番にはいつでも飛び出していけるようにって、言っておいたでしょ!」と、少しあきれ顔です。
 「でも、おなかもすいちゃったし……」
 くじけそうな虹太くんを、虹代さんは笑顔ではげまします。
 「このマイン川は、すばらしいところよ。
 川のそばでは、おいしいブドウが作られているし、お城やきれいな町があって、観光船も、大変なにぎわい。そのみんなが私たちを見ているのよ。
 近くのフランクフルトの街だって、マイン川がそばを流れていたから、世界中の人に知られる豊かな街に発展したの。
 フランクフルトで生まれた大詩人ゲーテは、うたっているわ。
 『虹は晴れた空にかがやくものでしょうか? 雨を降らせてごらんなさい すぐに新しい虹が現れます』って。みんな、私たちが出てくるのを楽しみに待ってくれているんだもの」
 すると、「その通りじゃ」と、大きな声がしました。マイン川おじいさんです。
 「虹太くん、きょうは思った通りにいかなくて、ヘソを曲げているね。でも、こういう時が大事なんだ。苦しい時にがんばると、いつも以上に、いい仕事ができるものだ。わしの長い経験から、まちがいない」
 その言葉に、虹太くんは言い返しました。「どうせ、ぼくたちは消えてしまうじゃないか!」
 「ええ、そうよ!」と、虹代さんはきっぱり言いました。「たしかに私たちは、消えてしまうわ。でも、見た人たちの心に、勇気と希望を残していくことができる。とくに、こういう急な雨の後には、大喜びしてくれるじゃないの」
 「そうだね、その通りだね。じゃあ、ぼくも、もうひとふんばりするよ」
 元気になった虹太くんに船着き場のフナおじさんや、パラソルのパラおばさんたちも、声をかけます。
 「虹太くん、がんばれ!」
 「自信をもって! とってもきれいに見えているよ!」
 さらに、緑の森の木々たちも大きな拍手を送ってくれたのです。
 虹太くんは、ほこらしく胸をは張りました。
 「いやなことがあっても、投げ出さないで乗り切れば、必ずいいことが待っているね」
 マイン川の水面にも、2本の虹の七色が、晴れ晴れと美しく映っていきました。
        ★ ★ ★ ★ ★
 勉強の秋、スポーツの秋、読書の秋です。2学期は、音楽会や運動会、学習発表会などに向けて、新しい挑戦が始まりますね。
 がんばっても、うまくいかないことがあるかもしれない。なかなか気分がのらないこともある。でもそんな時が、逆にチャンスなのです。思い切って一歩ふみ出せば、必ず前進できます。
 たとえ失敗しようと、何度でも負けじ魂で立ち上がることです。
 「次は、もう5分長く勉強しよう」「今度は0・1秒、走るタイムをちぢめよう」「あしたは、もう1ページ多く本を読もう」と。必ず必ず、新しい道が開かれます。
 勤行や題目は、この負けじ魂を心の中につくってくれます。
 どんなことがあっても、自分に負けずに進む人の心には、希望の七色の虹が、かがやくのです。
 みんなは全員、負けじ魂をもった「ししの子」です。この2学期も元気いっぱい、挑戦しよう!

フライシュレンの詩は、『ドイツの名詩名句鑑賞』高橋健二編訳(郁文堂)から。ゲーテの言葉は内藤道雄訳、『ゲーテ全集1 新装普及版』(潮出版社)から

池田先生とドイツ
 池田先生が、初めてドイツを訪問した1961年10月は、東西冷戦と呼ばれる、世界が2つに分かれて対立する状態が続いていました。先生の訪問は、首都ベルリンが「ベルリンの壁」という壁によって真っ二つに分けられた、わずか2カ月後の事。先生はその前に立って、「30年後には、きっと、このベルリンの壁は取り払われているだろう」と語りました。
 ドイツSGIのメンバーは、池田先生と共に、世界の平和のために努力を続け、89年には先生の言葉通り、ベルリンの壁はなくなりました。今、ドイツはヨーロッパと世界の平和をリードする国です。
 池田先生は今まで、7回にわたってドイツを訪問しています。美しいライン川沿いの都市ビンゲンには、「ヴィラ・ザクセン」という白壁のお城のような会館があり、市の行事なども開かれる、平和と文化の発信地になっています。
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2017-09-07 : 光の星のメッセージ :
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