SGI会長と共に 新時代を創る 21〜31

SGI会長と共に 新時代を創る

第21回 未来部は全員が希望の光  (2016.7.25付 聖教新聞)

 先日、八王子へ伺った折、すがすがしく広布に走るご一家と、車中からあいさつを交わした(7月6日)。笑顔が光る98歳のおじいさんは、2年前、孫の紹介で入会されたという。信心で結ばれた和楽の絆は、何と明るく、何と麗しいものか。
 御書に「同じ妙法蓮華経の種を心に・はらませ給いなば・同じ妙法蓮華経の国へ生れさせ給うべし」(1570㌻)と仰せである。
 我ら創価家族のスクラムは三世永遠なのである。
       ◇ ◆ ◇
 「未来部躍進月間」を迎えて、創価ファミリー大会も日本列島の各地ではつらつと始まった。
 未来部は一人残らず使命の人だ。希望の光である。担当者の方々に感謝は尽きない。皆で無事故と成長を祈り、大いに励ましたい。
 御本仏・日蓮大聖人は、幼くして父を亡くし、信心の志を受け継いだ南条時光を大激励なされた。
 時光一家に送り続けられたお手紙は、後継の人材育成のご指南でもある。
 「登竜門」の故事も、その一つだ。
 ──中国に竜門の滝がある。水の勢いは矢を射落とすよりも激しい。この急流を登り切った魚は竜になることができる。仏になる道も、これに劣らない、と。
 そして、呼び掛けられた。
 「願くは我が弟子等・大願ををこせ」(御書1561㌻)
 広宣流布という大願を掲げ、師弟の正道に生きる若人は、最も強く、偉大になれる。
 どんな試練の激流にも負けず、自他共に最高の幸福境涯へ勝ち登っていくのだ。そして生命尊厳の賢人の連帯を広げながら、私たちは立正安国の社会を、勇敢に朗らかに創りゆくのだ。
 宝の未来部と一緒に!
       ◇ ◆ ◇
 子どものことで悩む家庭に、戸田先生は言われた。
 「仏だって『少病少悩』と言って悩みがある。悩みがあるから、人を救えるんだ。身近な体験を積んで、慈悲深い指導者になれる。焦ってはいけないよ。悠然と抱きかかえていきなさい」と。
 私たちには祈りがある。愛情の究極は祈りである。子どもの幸せを祈って唱える題目が通じないわけがない。大確信の一念で、賢く、おおらかに見守っていくのだ。
 ともあれ、善知識の笑顔に包まれた創価学会こそ、若き生命を正しく健やかに育む安全地帯である。
 この人類の未来を照らす平和の人材城を、世界の友といよいよ輝かせゆこう!


第22回 広宣の拡大から大功徳が
  (2016.8.21付 聖教新聞)

 「平和の祭典」オリンピックも、熱戦を繰り広げ、幕を閉じようとしている。大成功で飾ったリオをはじめブラジルの同志からも、多くの喜びの声を頂いた。
 とともに、世界の友が、「4年後の東京五輪は、まさに創価学会総本部の地元での開催ですね」と、今から心待ちにしてくれている。
 「広宣流布」の拡大は即「世界平和」の前進である。
 間もなくSGIの研修で世界の青年リーダーも来日する。我らは、人類の希望と光る地涌のスクラムを一段と楽しく広げていきたい。
       ◇ ◆ ◇
 御聖訓には仰せである。
 「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(御書903㌻)
 たとえ、どんな財宝を贈っても、その人を永久に幸せにすることはできない。妙法を説き弘めることこそ、三世永遠の幸福の軌道に導くことなのである。
 戸田先生は弘教の功徳について言われた。
 「その生命には大聖人の生命が脈々とうってきて、いいしれない偉大な生命力が涌出するとともに、いうことのできない歓喜が身内にみなぎり、生きる喜びにうちふるえるのである」
 この大歓喜と大功徳を限りなく広げていくのが、我らの仏法対話なのである。
 日々、読誦する勤行には「勇猛精進」とある。
 「勇」とは「敢で為す」こと。勇気、勇敢である。
 「猛」とは「智、すなわち信力を励み竭す」こと。
 「精」とは「無雑」──純一で混じりけもないこと。
 「進」とは「無間」──間断なく広布に進むこと。
 ここに実践の魂がある。
       ◇ ◆ ◇
 拡大の本舞台は「地区」であり、「ブロック」である。原動力は「座談会」だ。私自身も、座談会で妙法と巡り合うことができた。
 個人指導。折伏。機関紙の拡大──一番地道な活動に、下種仏法は脈動する。悩みに耳を傾け、一緒に祈り、真心込めて希望を送るのだ。一番大変な仏道修行であるからこそ、一番福徳も大きい。
 さあ、仲良く朗らかに、勇気凜々と進もう。
 広宣の要たる地区部長、地区婦人部長と共に!
 誉れも高きブロック長、白ゆり長と共に!


第23回 共に祈り福徳の体験を
  (2016.8.27付 聖教新聞)

 イタリア中部の大地震の犠牲になられた方々に哀悼の意を表し、一刻も早い復興を祈念しております。
 また、北海道をはじめ台風による各地の被害に心からお見舞い申し上げます。
 農業・漁業などへの被害も甚大です。引き続き警戒が必要な地域もあります。
 尊き配達員の皆様の絶対無事故、そして全ての方々の無事安穏を強盛に祈り、題目を送っております。
       ◇ ◆ ◇
 揺れ動く社会にあって、確固たる「生命尊厳の哲学」が求められてやまない。
 「日興遺誡置文」には、「御書を心肝に染め極理を師伝して」(御書1618㌻)と記されてある。
 御書を拝することは、御本仏・日蓮大聖人の大生命に触れることだ。ゆえに、何ものにも行き詰まらない境涯を開くことができる。
 今、わが青年部は「行学の二道」に励む中で、この大確信を深めている。英知の学生部は、重書中の重書たる「立正安国論」に挑み、教学実力試験を行う。炎暑の中での真剣な研鑽を労いたい。
 「屢談話を致さん」(同17㌻)と仰せの如く、開かれた対話こそ、「立正安国」への王道である。
 学び磨いた勇気の声で、大仏法の智慧の光を、混迷の世に送りゆこう!
       ◇ ◆ ◇
 全世界の創価家族が、それぞれの国土の広布の前進を互いに讃え、励まし合う素晴らしい時代に入った。アルゼンチンやブラジルなど、中南米の目覚ましい大発展も、全同志が祝賀し、讃嘆している。その陰には、やはり「異体同心」の麗しい団結がある。
 婦人部を中心にリーダーが折々に一緒に唱題し、祈りを合わせ、どんな試練も一つ一つ乗り越えてきた。
 一丸となって青年部・未来部を育成し、それに応えて、若き後継の友が思う存分に力を発揮している。誠実に友情を結び、平和・文化・教育の連帯を広げ、社会に揺るがぬ信頼を粘り強く勝ち開いてきたのだ。
 「日蓮が一類は異体同心なれば人人すくなく候へども大事を成じて・一定法華経ひろまりなんと覚へ候」(同1463㌻)
 この御金言が、一閻浮提で厳然と証明されている。
 わが地域も、いよいよ強く固くスクラムを組んで、行進しよう! 皆が生き生きと福徳の体験をつかみ、大いに語り合いながら!

第24回 世界の若人と広布の山を    (2016.9.2付 聖教新聞)

 台風が猛威を振るった東北、北海道はじめ各地の方々に心からお見舞い申し上げます。被災された皆さま方は大変でしょうけれども、「わざはひも転じて幸となるべし」(御書1124㌻)と仰せの如く、必ずや変毒為薬していかれますよう、真剣に祈っております。
       ◇ ◆ ◇
 いずこにあっても、創価家族は意気軒高である。
 先日(8月28日)、久方ぶりに東京・大田区の森ケ崎文化会館を訪れると、地元の三つの支部の同志がにぎやかに集われていた。
 和気あいあいと座談会が行われ、婦人部総会の準備も進められていると伺い、「ふるさとに帰ってきました」と伝言を託して、題目を送らせていただいた。
 誇り高き法城は、守る会の方々の真心で荘厳され、牙城会の青年が凜々しく厳護してくれていた。会館の庭には、牧口先生のご揮毫「生々世々」の記念碑と、「森ケ崎海岸」の詩碑がある。周りを彩る折鶴蘭は、50年以上前、わが家から友人たちに差し上げた株分けの生命力豊かな子孫だ。
 懐かしい周辺の地域も、見違えるように発展していた。蒲田支部の2月闘争(1952年)で奔走した「今生人界の思出」も蘇ってくる――。 
 「一句をも人にかたらん人は如来の使」(同1448㌻)との御聖訓のまま、皆で勇んで対話に打って出た。
 新しい人と一緒に訪問・激励に歩いた。小さな集いで一緒に勤行・唱題した。学会歌を一緒に歌い、友人へ弘教に向かった。「一緒に」という同志愛の中で、地涌の人材が育った。
 当時、支部の会場だった私の妻の実家に来て入会を決意したお母さまがいる。後継のご子息が、アメリカ広布の指導者として名指揮を執るようになったことも、不思議な縁である。
 「物だねと申すもの一なれども植えぬれば多くとなり」(同971㌻)
 妙法の下種は、時とともに無量の広がりとなる。
       ◇ ◆ ◇
 2月闘争の渦中、立ち寄ったお宅で留守番をしている未来部の友がいた。私は紙に、大勢の人が富士山の山頂を目指す絵を描いて見せた。そして最後に、麓から勇敢に進み始める若人を大きく加え、「これが君だよ。将来、一緒に広布の山を登ろう!」と贈った。
 世界から尊き青年リーダーも来日した。さあ共々に新たな広布の山を登攀だ!

第25回 常勝の誓いよ 永遠に輝け  (2016.9.20付 聖教新聞)

 秋の彼岸に当たり、全国の墓地公園・納骨堂、また会館で法要が営まれている。
 殉教の先師・牧口常三郎先生の生誕の地である新潟・柏崎市でも、待望の墓園の建設が始まった。
 私も、全同志の先祖代々、また功労の方々の追善回向を懇ろに行っている。
 日蓮大聖人は、最愛の家族を失った悲しみの女性を「いきてをはしき時は生の仏・今は死の仏・生死ともに仏なり」(御書1504㌻)と励まされた。
 そして、「法華経をたもちたてまつるものは地獄即寂光とさとり候ぞ」(同㌻)と仰せである。
 亡くなった家族は、わが胸の中に生きている。生死を超えて、共に妙法の光に包まれる。今は苦しくとも、必ずや、喜びあふれる幸福境涯を開くことができる。
 御本仏がお約束くださった、希望の生命の旅を皆で明るく進んでいきたい。
        ◇ ◆ ◇
 今年は、牧口先生の生誕145周年。先生は常々、語られていた。
 「現在が栄えていればこそ、先人が偉大になるのである。今が栄えていなければ、先人の偉大さも光彩がなくなるのである」と。
 先師が願われた通りに、後継の青年たちは、日本中、世界中で成長し、社会貢献の人材の城が、隆々と勝ち栄えている。
 創価大学も、一段と目覚ましい発展だ。
 母校をこよなく愛する卒業生たちは、陰に陽に後輩を真心から励まし、応援してくれており、感謝に堪えない。
 懐かしい同窓生の集いを前に、新学期のキャンパスを、ゆっくりと視察した。創大に留学している世界市民たちが仲良く学び合う英姿は、まぶしい限りだ。
 修学旅行で訪れていた関西創価小学校の6年生ともお会いできた(16日)。
 凜々しい瞳に、大いなる誓いが光っていた。努力と挑戦が輝いていた。
 21世紀を担い立ち、22世紀の扉も開いてくれる深き使命の友である。皆が大樹と育ちゆく前途を思うと、わが心は高鳴る。
 偉大なる常勝の魂は、子や孫へ、さらに次の世代へ受け継がれているのだ。
 愛する創価家族に、健康あれ! 幸福あれ! 勝利あれ!と祈る日々である。

第26回 太陽の心で仏縁を広げよ   (2016.10.2付 聖教新聞)

 「食は命なり」である。実りの秋を迎えて、私たちの命を支えてくださっている農漁村の方々に感謝は尽きない。
 度重なる台風の被害で、ご苦労もいかばかりか。
 尊き農漁光部の宝友を、諸天よ、護りに護れ!と、強盛に祈る日々である。
        ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人は「広宣流布の時一閻浮提の一切衆生・法華経の行者となるべきを涌出とは云うなり」(御書834㌻)と仰せになられた。
 民族も、文明も超え、この地球上に生きる誰人も、最も尊い地涌の菩薩の生命を抱いている。それを一人また一人と呼び覚ましていくのが、我らの広宣流布だ。
 56年前の10月2日、慈折広布の大師匠たる戸田先生の写真を胸ポケットに、私は世界へ一歩を踏み出した。師弟不二なれば、何も恐れるものはなかった。
 〝この地域は難しい〟〝あの人は無理〟などと、決めつける必要はない。
 妙法は、一切を照らしていく太陽であるからだ。
 皆、同じ人間として「生老病死」の苦悩に向き合い、幸福を求め、平和を願っている。胸襟を開いて語り合えば、仏縁が結ばれ、共鳴が広がる。
 御聖訓には、「他人なれどもかたらひぬれば命にも替るぞかし」(同1132㌻)と記されている。
 内外を問わず、私は友情の橋を懸け、信頼の道を開いてきた。今、我ら創価の平和・文化・教育の大連帯は世界を包み、希望の大光を放っている。
        ◇ ◆ ◇
 わが青年部がはつらつと新出発した。
 各地で新しい精鋭が澎湃と躍り出て、社会貢献の人材城は明るくにぎやかだ。
 青年部を卒業して、壮年部・婦人部に進出する友も、立派な大勝利の歴史を残してくれた。
 皆が生涯、青春の心で、青年と共に、後輩のため、「いよいよ」の信心で勇猛精進するのだ。
 戸田先生は、「発展する組織は、どこが違うか」、その要諦を明快に教えてくださった。
 第一に、広宣流布という師弟の大願を根本に、皆が学会精神に燃えている。
 第二に、リーダーが絶対の確信に立っている。
 そして第三に、仲良く励まし合って進んでいる。
 この3点である。
 永遠に輝く福徳と和楽と歓喜の拡大へ、一日一日を心一つに前進したい。
 大事なのは勇気だ。勇気が慈悲に代わる。太陽の心で、対話に打って出よう!

第27回 心から心へ文化の花を   (2016.10.24付 聖教新聞)

 このたびの鳥取県中部を震源とする地震に際し、中国地方をはじめ西日本各地の皆さまに、心からお見舞いを申し上げます。
 「変毒為薬」の法理のままに、断じて乗り越えていかれますよう、皆さまのご健康と無事安穏、そして一日も早い復興を、全同志と共に祈り抜いてまいります。
        ◇ ◆ ◇
 不慮の災害などの折にも学会の会館は、地域の方々の依怙依託となっている。
 この生命尊厳の大城を、日々厳然と守ってくれている同志に感謝は尽きない。
 大東京の〝人材の花の都〟たる中央区の中央文化会館を視察した際も、創価宝城会(一日会館長)の友が着任してくれていた(22日)。黄金柱の誉れの英姿に車中から合掌するとともに、記念の月間を元気に走りゆく中央家族へ題目を送った。
 日本橋(中央区)で開催された「絵本とわたしの物語展」には、多くの来賓や友人が集われ、親子で鑑賞する光景も微笑ましかったと伺った。
 絵本画家のワイルドスミス画伯が「幸福の源泉は創造力です」と語られていたことを思い起こす。
 その「創造力」を引き出すのが、文化の触発である。
 大阪、福岡、石川でも「平和の文化と希望展」が有意義に行われた。
 この週末も、未来部の合唱祭が感動を広げ、音楽隊の友は東北や熊本の被災地での「希望の絆」コンサートなどを重ねた。鼓笛姉妹のパレードも各地で爽やかな喜びを贈ってくれている。
 我らの行進は、文化と教育と平和の光を幾重にも放ち、未来を照らしゆくのだ。
        ◇ ◆ ◇
 法華経の従地涌出品では「如蓮華在水」(蓮華の水に在るが如し)と説かれる。
 泥沼のごとき現実社会へ飛び込んでいく。しかも、世間の汚れに染まらず、広宣流布の大使命に生き、勝利の大輪を咲き薫らせる。
 ここに、我ら地涌の菩薩の挑戦がある。
 日蓮大聖人は、試練を勝ち越えゆく要諦として――
 「前前の用心」
 「けなげ(勇気)」
 「強き信心」
 の3点を示されている。(御書1192㌻、趣意)
 何があろうと題目を唱え抜き、悠々と油断せずに、同志と共に前へ進むのだ。
 栄光輝く「11・18」へ──
 広布の道を開こう!
 友情の橋を懸けよう!
 自他共の勝利のため、永遠に崩れぬ幸福のために。
 希望の歌を、勇気の曲を、「地域」に、「社会」に、奏でゆこうではないか!

第28回 友情の連帯を地域へ世界へ   (2016.10.31付 聖教新聞)

 文化の秋、八王子の東京富士美術館では「漢字三千年」展が開催されている。
 漢字の成り立ちにも光が当てられ、味わい深い。
 たとえば「友」という字は、一説には、手と手を重ね合わせるさまを象り、心を通わせる仲間を指すようになったといわれる。
 皆が手を取り合い、苦楽を分かち合って、価値を創造するのが、創価の結合だ。
        ◇ ◆ ◇
 いよいよ世界60カ国・地域のわが宝友たちが来日し、秋季研修会が開かれる。
 いつも同志を温かく迎え、陰でこまやかに支えてくれる通訳や役員の方々の真心にも感謝は尽きない。
 あらゆる差異を超えて、開かれた世界市民の友情を結び、平和の連帯を広げる。ここに我らの世界宗教の生き生きとした躍動がある。
 御書には「不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候いけるぞ」(1174㌻)と仰せである。
 自他共の仏性を信ずるゆえに、いかなる人も軽んじない。一人との出会い。一回の語らい。一つ一つを誠実に大切にする振る舞いに、仏縁が結ばれていくのだ。
        ◇ ◆ ◇
 今、創価班、牙城会、白蓮グループをはじめ、凜々しき青年部が仏法対話に励んでいる。これほど尊い地涌の青春はない。
 戸田先生は言われた。
 「友の幸せを祈り、妙法を語ることは、最高の友情だ。すぐに信心しなくても、必ず信頼が残る。友のため、法のために悩むことは、衆生を救わんとする仏の悩みに通じているのだ」
 目先の結果に一喜一憂することはない。今蒔いた種が、友の生命に幸福の花を咲かせる時が来る。今の労苦が自身の生涯の土台となることを確信されたい。
        ◇ ◆ ◇
 反転攻勢の息吹の中、35年前の11月、第2総東京の総会で、そして関西総会で、愛する同志と「嗚呼黎明は近づけり」を大合唱したことが蘇る。
 「君が愁いに 我は泣き
 我が喜びに 君は舞う」(大阪高等学校全寮歌、作詞=沼間昌教)
 この不二の絆がある限り、創価の正義は敗れない。 久遠の友といざや前進! 新たな「常勝の共戦譜」を!

第29回 幸福の宮殿は自身の胸中に   (2016.11.12付 聖教新聞)

 幸福と平和のスクラムを楽しく広げる「女子部の日」、誠におめでとう!
 あの国でも、この地でも、世界一の生命哲学を学び、友情の語らいを弾ませる華陽姉妹の皆さんこそ、最も尊貴なる希望の太陽だ。
 日本では、仏法入門である任用試験が間近い。
 御書に「持たるる法だに第一ならば 持つ人 随って第一なるべし」(465㌻)と仰せである。
 人間の偉さは、財産や肩書などでは決まらない。いかなる哲学を持ち、いかに行動しているかで決まる。
 万人の生命に最極の仏界を見いだし、智慧の宝蔵を開く「幸福学の博士」たる受験者の皆さま方を、心からねぎらい、讃えたい。応援してくださっている方々の功徳も無量である。深く深く感謝申し上げたい。
        ◇ ◆ ◇
 女子部の日の淵源は、1961年の11月12日に行われた女子部総会である。
 会場の横浜・三ツ沢の競技場は、戸田先生が「原水爆禁止宣言」を発表した平和原点の地である。
 私は総会に際して、三つのポイントを申し上げた。
 
 1、 信仰の目的は
    幸福になることにある。
 1、 次代を担う
    女性指導者に!
 1、 全員が
    教学部員になろう!
 
 以来55年、この集いが源流となり、創価の母娘の麗しい幸の連帯が広がった。
 今、華陽の「御書30編」の読了運動で、歓喜の人華が咲き薫る。その友情の波動こそ世界広布の希望といってよい。仏法は、いかなる差異も超え、人類を結び合う法理であるからだ。
    ◇ ◆ ◇
 幸福とは、困難がないことではない。何があっても負けない勇気! 嵐にも揺るがない希望! それを手放さぬ人が幸福になれる。
 宝は、わが胸中にある。
 御義口伝には「南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり」(御書787㌻)と仰せである。
 妙法の乙女は、絶対の常楽我浄の軌道に入っている。ゆえに、よき友と仲良く朗らかに生命の宮殿を輝かせ、伸び伸びと青春勝利の舞を舞っていただきたい。
 私も妻も、一人も残らず健康と福智光る日々であれと、題目を送っている。

第30回 青年拡大の希望峰へ共進を   (2016.11.28付 聖教新聞)

 天を突く外苑の銀杏並木も鮮やかに黄葉し、金色に輝く季節となった。
 壮年部結成の50周年、広宣の黄金柱の奮闘が光った。各地の勇士たちの決起を讃えるとともに、「太陽の母」の応援に感謝したい。
 四季を生き切って、見事な彩りと実りをもたらす大樹の如く、我ら創価家族は、大勝利の一年の総仕上げを朗らかに飾りゆこう!
    ◇ ◆ ◇
 広宣流布大誓堂の誓願勤行会には、全国、全世界から尊き同志が集われている。
 忘れ得ぬ「大分21世紀会」の代表750人も、勇んで参加された(27日)。
 1981年(昭和56年)、私が大分の天地で長編詩「青年よ 21世紀の広布の山を登れ」を発表した折、一緒に歴史を刻んだ宿縁深き男女青年部の友である。
 長編詩で、私は訴えた。「不幸と幸福 邪悪と正義 魔と仏との戦いが 仏法の真髄である!」「いかなる大難をも乗り越え 確固不動なる姿を示していくところに 人間革命の勝利の旗が 天空高く永遠になびいていくからだ!」と。
 この青春の誓いのバトンを握りしめて、35年間、真っ直ぐに走り抜いてきた、「正義のメロス」たちだ。
 私は万感を込めて御聖訓を贈った。一番大変な時に信心を貫き通した門下を讃えられた一節である。
 「古への御心ざし申す計りなし(=これまでのあなたの信心の深さは言い表すことができません)」(御書1220㌻)と。
 日蓮大聖人は、その上で、「其よりも今一重強盛に御志あるべし、其の時は弥弥十羅刹女の御まほりも・つよかるべしと・おぼすべし」(同㌻)と仰せである。
 わが愛弟子たちも「今一重強盛に」と、いよいよの心でスクラムを拡げている。とりわけ、学会に育てられた大恩に応えるのは今と、後輩を励まし、青年拡大に尽くしてくれているのだ。うれしい限りである。
    ◇ ◆ ◇
 21世紀の広布の山の登攀も、「直面する日々の現実の山」を登り切ることだ。
 ゆえに、今日も、地涌誓願の張りのある勤行・唱題を忘れまい。御書を常に拝し、最高の善知識である同志と、学会活動という究極の仏道修行に挑みゆくのだ。
 共に険難の峰を勝ち越えて、新たな世界広布の希望峰が眼前に開かれている。今再び、学会歌を声高らかに響かせ、前へ前へと共進を開始しようではないか!

第31回 広布の陰徳は輝く陽報に   (2016.12.18付 聖教新聞)

 この一年、広宣流布に走り抜いた、誉れの全同志の健闘を心から賛嘆したい。
 日蓮大聖人は、ある年の瀬、門下の真心に感謝され「心ざし大海よりふかく善根は大地よりも厚し」(御書1105㌻)と仰せられた。
 御本仏が、どんな陰の労苦も御照覧であられる。
 厳寒の中も聖教新聞を配達してくださる無冠の友、個人会場を提供してくださっているご家族の皆さま。
 創価班、牙城会、白蓮グループ、王城会、香城会の皆さま、ドクター部、白樺の皆さま、会館守る会、一日会館長の創価宝城会の皆さま。サテライトグループ、設営グループ等の皆さま。
 新聞長、教宣部、書籍長、文化長、統監部、民音推進委員、通信員の皆さま、儀典長・儀典委員の皆さま、そして未来本部、21世紀使命会の皆さま等々、一切の方々に深謝申し上げます。
 「陰徳あれば陽報あり」(同1178㌻)である。使命の「陰徳」に徹する生命には、どれほど偉大な「陽報」が輝きわたることか。
 一日一日、また一年一年、心の財を積み、福徳の境涯と眷属を広げていけるのが、創価の人生である。
    ◇ ◆ ◇
 多忙な師走も、広布と社会に尽くす日々には、さまざまな出会いがあろう。
 御聖訓には、「法華経を耳にふれぬれば是を種として必ず仏になるなり」(同552㌻)と説かれる。
 妙法と共に生きる我らは行くところ、向かうところ、希望の種を蒔きながら、自分らしく幸と平和の価値を創造することができる。
 友の幸福を祈る、誠実の語らいは全て仏縁に変わる。この確信で、年末年始も、賢く明るく朗らかに心の交流を結んでいきたい。
    ◇ ◆ ◇
 戸田先生は言われた。
 「若い人が、ぐんぐん伸びていく創価学会であれ」
 今、その通りに、日本中、世界中で、青年部も、未来部も、元気に躍動し、成長してくれている。地涌の若人がいやまして続々と躍り出る不思議な時を迎えた。
 創価の青年は自信と誇りに胸を張って、思う存分に乱舞してもらいたい。
 青年の熱と力を高めるのは、先輩の大情熱である。「一人を大切に」との学会精神で宝の人を励ますのだ。
 後輩を弟、妹と思い、わが子、わが孫と思って、共に語り、共に祈り、共に信心の思い出を刻みながら、希望に燃えて世界広布のロマンの詩をつづっていこう!
2016-12-30 : SGI会長と共に 新時代を創る :
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SGI会長と共に 新時代を創る 11〜20

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第11回 威風堂々と師弟の桜道を    (2016.4.2付 聖教新聞)

 爛漫と
  師弟の勝ち鬨
    桜かな

 わが師・戸田先生の祥月命日を前に、師弟原点の地・大田区の文化会館で、懇ろに報恩感謝の勤行を行った(3月30日)。
 先生は桜がお好きであった。厳寒の冬を耐えて咲き誇る桜花のごとく、大難を越え、爛漫たる広布と人生の凱歌を飾られた。そして桜の花の咲く頃に、霊山へ旅立たれたのである。
 来る年来る春、門下が桜を仰ぎつつ、後継の決意を新たにして、「五月三日」へ勢いを増していけるようにと、前進のリズムを留めてくださった。
 桜は希望と平和の象徴である。学会から大田区に寄贈された千本の桜の若木も、40年を経て立派な大樹となり、各地の方々に愛でられている。
 記念の月間を勇み走る、ふるさと大田の同志をはじめ、わが友の健闘を讃え、福徳と人材の花よ、咲け! そう祈って、〝桜の城〟の会館で、ピアノを弾いた。
 「さくら」「森ケ崎海岸」、そして先生と幾たびとなく歌った〝大楠公〟……。
 師匠を思えば、力は無限に湧いてくるのだ。
       ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人は「さくらはをもしろき物・木の中よりさきいづ」(御書1492㌻)と仰せになられた。
 ――明るく美しい桜の花が暗いゴツゴツした木から咲き出ずるように、凡夫の心からも、最極の仏の生命を絶対に涌現できる、と。
 御本仏が示された通り、我らは一人また一人と「人間革命」の花を咲き薫らせてきた。「幸福」と「平和」の創価の桜道を、日本中、世界中に開いているのだ。
       ◇ ◆ ◇
 尊き〝桜守〟の方々は、見事な開花のためには、咲いていない時の手入れこそ勝負と教えてくれる。
 人材を育てるのも、友情を育むのも、道理は同じだ。陰の労苦を惜しんではならない。真心込めて祈り、励ましの声をかける。勇気と誠実の対話を、粘り強く重ねることだ。
 「各各我が弟子となのらん人人は一人もをくしをもはるべからず」(同910㌻)との御聖訓のまま、勇敢に拡大に打って出よう!
 いかなる試練の風雪も、断じて恐れることはない。「冬は必ず春となる」――この希望の勝利劇を、いやまして威風堂々と示していこうではないか!

第12回 福徳と人材の花よ薫れ    (2016.4.8付 聖教新聞)

 戸田先生の祥月命日である2日、恩師の「法難頌徳之碑」がある東京・品川文化会館を訪問した。
 この近くに先生の私塾・時習学館があった。創価教育学会が創立された当時からの師弟共戦の城であったが、空襲で焼失した。
 大弾圧による2年間の投獄を耐え抜かれた先生は、出獄の日、その焼け跡に立たれた。昭和20年(1945年)の7月3日のことである。
 獄死なされた牧口先生の不二の弟子として、正義と平和の巌窟王の大闘争を開始されたのである。
 この原点の誇りに燃えて力走する品川の友の心意気を映すように、爛漫たる桜が頌徳の碑を包んでいた。
 「鉄は炎打てば剣となる賢聖は罵詈して試みるなるべし」(御書958㌻)である。
 いかなる試練が襲いかかろうとも、恐れない。その中で自らを鍛え抜いて、金剛不壊の宝剣のような生命を輝かせていく。これが、創価の師弟の魂なのだ。
       ◇ ◆ ◇
 戸田先生の命日は、創価大学の開学の日である。
 開学から45周年を祝して創価大学、創価女子短大を訪れ、新入生を迎えたキャンパスを回った(6日)。
 フレッシュな学生たちが皆、元気で嬉しかった。
 創大が立つ丘は、戸田先生が「将来、創価の大城を」と指さし定めた地である。
 思えば、先生は、時代に先駆け、地球民族主義を提唱されていた。
 今、創大は、文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援」事業の採択校として、海外への留学や派遣も一段と充実している。五大州と教育交流を結んで、世界市民を育成し、語学力の向上も実に目覚ましい。
 折から、周桜が咲き誇り、中国の若き学究者の方々も交流に来学されている。
 立派な大学になった。私と同じ心で、学生を薫陶してくれている教員、職員、また応援してくださる多くの方々に感謝は尽きない。
 昭和46年(1971年)の開学の日の朝に、私は詠んだ。
  
 創大生
  万歳 叫ばむ
   君達が
  世紀の指導者
    晴ればれと
  
 創価の福徳と人材の花よ、いよいよ晴ればれと薫れ!と私は祈っている。

第13回 創価家族の励ましを世界へ  (2016.4.14付 聖教新聞)

 日蓮大聖人は「志有らん人人は互に之を語れ」(御書967㌻)と仰せである。
 座談会をはじめ、広宣流布の志で語り合う学会の会合は、一つ一つが、まさしく仏の会座だ。
 私も日々、無事故と成功を真剣に祈念し、集われる友に題目を送っている。
 「未来部の日」の10日、桜の散るころに戸田先生をお見送りした青山の地を通って、先生と縁の深い東京・港区の麻布文化会館へ向かった。昭和54年秋にオープンし、本部幹部会も行った法城である。
 会館の正面には「ファミリー勤行会」の手作りの案内板が立っていた。新入生歓迎の意義を込めた明るくにぎやかな創価家族の集いである。担当者の方々に感謝は尽きない。無限の希望に満ちた未来部の友の健やかな成長を、さらに皆で祈り、応援していきたい。
 会館では、壮年部・太陽会の方々の会合も行われ、創価班・牙城会の友が凜々しく着任してくれていた。
 港の同志は、地道な地域貢献を誠実に重ね、信頼を広げている。学会ほど社会に根を張り、世代を超えて励まし合い、人材を育て、価値を創造しゆくスクラムが、どこにあろうか。
       ◇ ◆ ◇
 この日は愛知で全国男子部幹部会が意気軒高に行われた。中部の若人は“我らは勝つために生まれてきた”と誇り高く歌い上げた。
 戸田先生から学んだ広布と社会の「勝利の9項目」を、わが友に贈りたい。
 ①朝の早い人は、勝ち。
 ②勤行唱題の人は、勝ち。
 ③健康を心がけて、生き生きと挑戦する人は、勝ち。
 ④調和してチームワークをとれる人は、勝ち。
 ⑤後輩を大事にする人は、勝ち。
 ⑥弱い立場の人を理解し、包容し、励ます人は、勝ち。
 ⑦智慧のある人、力のある人、努力の人を大事にする人は、勝ち。
 ⑧人間外交のできる人は、勝ち。
 ⑨善と悪、正と邪を鋭く見極めていく人は、勝ち。
 まさに「仏法と申すは道理なり道理と申すは主に勝つ物なり」(同1169㌻)との御聖訓の実践である。
       ◇ ◆ ◇
 世界から、尊き求道の友も研修に来日されている。
 創価家族の励ましの連帯こそ、人類の希望である。
 さあ、自身のため、一家のため、同志のため、広布のため、世界の宝友と共にきょうも勝利の一日を!

第14回 希望と勇気と確信の声を
  (2016.5.14付 聖教新聞)

 熊本地震から、1カ月──。いまだ避難されている多くの方々のご健康、そして災害の終息、生活の復興を祈ってやみません。
 熊本、大分はじめ愛する大九州の宝友が、「大悪をこれば大善きたる」(御書1300㌻)との御金言を抱き締めて、一刻も早く安穏な日々を取り戻され、自他共の幸福と凱歌の人生を飾られるよう、強盛に祈念し続けております。
 大震災を乗り越えてきた兵庫と関西の同志、東北の同志、さらに全国・全世界の同志が、「負けんばい!」と踏ん張る不撓不屈の九州家族に届けと、題目を送っています。
       ◇ ◆ ◇
 日本中で正義の対話を拡大されゆく皆さんの尊き奮闘を、御本仏・日蓮大聖人がいかばかり讃えておられることか。
 あらゆる諸天善神が、はたまた十方三世の仏菩薩が、わが同志を厳然と守りに護ることは、絶対に間違いありません。
 60年前の「大阪の戦い」で拝した御聖訓を、あらためて共々に胸に刻みたい。
 「各各なにをかなげかせ給うべき、迦葉尊者にあらずとも・まいをも・まいぬべし、舎利弗にあらねども・立ってをどりぬべし、上行菩薩の大地よりいで給いしには・をどりてこそいで給いしか」(同㌻)
 いかなる試練にも、地涌の菩薩の大生命を燃え上がらせながら、立ち向かい、歓喜踊躍の勇気で、智慧で、忍耐で、勝利の舞を堂々と示し切っていく。これが学会精神です。
 我らには、一切を変毒為薬の力に転じゆく「誓願の信心」があります。
 「声仏事を為す」(同708㌻)であるからこそ、希望の声、勇気の声、確信の声を、明るく力強く響かせて、励まし合っていきたい。
       ◇ ◆ ◇
 我ら創価家族は、使命大なるがゆえに労多き人生を、誇りとし、名誉としながら、未来まで仰がれゆく、新たな広布拡大の金字塔を打ち立てるのだ。
 苦楽を分かち、「異体同心の団結」の底力を、今こそ思う存分に示しゆこう!
 どんな苦難にも負けない立正安国の社会を、共々に創り開こうではないか!

第15回 立正安国へ不屈の前進を
  (2016.5.28付 聖教新聞)

 日蓮大聖人は叫ばれた。
 「各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ」(御書1190㌻)と。
 この通りに師子王の心で「立正安国」に戦い抜かれたのが、先師・牧口先生であり、恩師・戸田先生である。
 牧口先生は昭和18年(1943年)の5月、神札問題について、中野警察署に約1週間、留置され、取り調べを受けた。しかし一歩も退かず、その翌月には、軍部政府に迎合する宗門を峻厳に呵責されている。そして7月に戸田先生と共に投獄され、翌年の秋、獄中で殉教なされたのである。
 昭和20年(1945年)の7月3日、不二の弟子・戸田先生は、同じ中野区にあった豊多摩刑務所から出獄された。
 両先生の「死身弘法」「不惜身命」の大精神を偲びつつ、幾重にも共戦の歴史を刻む中野の文化会館を、妻と車で視察し、同志に題目を送った(25日)。
       ◇ ◆ ◇
 戸田先生の出獄の10日前、6月23日が「沖縄慰霊の日」である。あまりにも残酷な沖縄戦、そして広島、長崎への原爆投下──。
 この地上から悲惨の二字をなくす先生の挑戦は、誰よりも苦しみ抜いた民衆と共にあった。その誓願を結実させるため、私は沖縄の天地で小説『人間革命』の執筆を開始したのだ。
 沖縄から、全人類の宿命転換は始まる! 人間革命の勝利の太陽は昇る! 
       ◇ ◆ ◇
 かつて沖縄の同志と拝した御聖訓には仰せである。
 「只肝要は此の経の信心を致し給い候はば現当の所願満足有る可く候」(同1242㌻)
 この御書には、二つの法華経の文が引かれている。一つは「魔及び魔民有りと雖も皆仏法を護る」(同㌻)、もう一つは「病即消滅して不老不死ならん」(同㌻)。これこそ「大阪の戦い」で、私と関西の同志が生命に刻みつけた金言でもある。
 広宣流布へ祈り戦う中で仏の生命力が滾々と脈打ってくる。題目の師子吼で病魔も退散させ、「更賜寿命」の実証を示していくのだ。
 最極の正義に徹する我らには、必ず諸天が味方する。全てを仏法を護る働きに転じていけるのだ。
 試練の時こそ題目である。「信心で勝つ!」――そう思い定めれば、勇気がみなぎり、智慧が湧き、無敵の突破力がほとばしる。創価の師弟の誇りも高く、立正安国へ不屈の前進を!

第16回 我らの対話は希望の拡大  (2016.6.4付 聖教新聞)

 6月は、我らの創立の父・牧口常三郎先生の生誕の月〈1871年6月6日〉。今年で145周年となる。
 きょう4日は、世界の華陽姉妹の記念日である。創価女子会館もオープンして10年の節を刻む。
 また7日は、高等部の結成記念日。1964年(昭和39年)、私が第3代会長として、いち早く結成した。
 そして10日には、尊き「婦人部の日」を迎える。
 福智光る創価の女性たちのスクラムを、正義の走者たる新時代の人材の成長を、牧口先生がどれほどお喜びであられるか。
 先生は叫ばれた。
 「人を救い世を救うことを除いて宗教の社会的存立の意義があろうか」
 民衆の幸福のため、社会の繁栄のため、行動する。これが真の信仰者だ。善を為すのに遠慮などいらない。
 戦時下、特高警察が監視する座談会で、牧口先生は堂々と正義を語られた。私の妻も、幼き日、先生の手を引いて自宅に案内した。
 先生は、一人のために遠く九州まで足を運ばれた。
 心を変えるには、一対一で語ることだ。私も、大阪の戦いで、路地の裏まで分け入って、一人と会った。真心を尽くし、一人を励ました。これが、学会精神の真髄であるからだ。
 「一は万が母」(御書498㌻)である。一人から一人へ、真実も語らなければ伝わらない。語り切った分、「希望の拡大」「仏縁の拡大」「功徳の拡大」となる。
       ◇ ◆ ◇
 困難が人間を磨く。広布の労苦は、わが身を飾る。
 御書には「猪の金山を摺り」(916㌻)とある。イノシシが金の山を妬んで体をこすりつけると、かえって金の山は輝きを増す。法華経の行者は、難に遭うほど輝くと教えている。
 「思うようにいかない」「絶対に無理」──その時こそ信心を深めるチャンスだ。自分を悩ませる人や課題が、自分を鍛えてくれる。
 戸田城聖先生は、大変であるほど悠然と語られた。
 「行き詰まりを感じた時に、大信力、大行力を奮い起こして、断固と乗り越えていくことだ。これが、私たちの『発迹顕本』となる」
 全てが仏になるための修行だ。皆で励まし合いながら、さあ師子王の心で、勇気の対話に打って出よう!

第17回 今再び常勝の民衆城を  (2016.6.12付 聖教新聞)

 「婦人部の日」の10日、恩師記念会館を訪れた。
 戸田先生のもとから出発して65周年。不滅の原点を偲び、尊き婦人部の皆様をはじめ、全同志のご健康とご長寿、ご多幸を祈って、妻と勤行・唱題した。
 会館には、大阪の戦いの際、恩師の誕生日に交わした和歌が掲げられていた。
 私が常勝の民衆城を築く決意を託して、戸田先生にお贈りした和歌は──
  
 関西に
  今築きゆく
    錦州城
  永遠に崩れぬ
     魔軍抑えて
  
 先生が即座に認めてくださった返歌は──
  
 我が弟子が
  折伏行で
   築きたる
  錦州城を
    仰ぐうれしさ
  
 60年前、我らは師と共に戦い、師と共に勝った。
 今、新時代の「まさかが実現」へ、広宣流布の金字塔を打ち立てようと、全国、全世界の友が前進している。いかなる試練もバネにして、勇んで祈り、走り、語り、自他共に幸福の太陽を昇らせゆく同志の奮闘を、恩師がどれほど喜ばれているか。
 大聖人は仰せである。
 「かかる者の弟子檀那とならん人人は宿縁ふかしと思うて日蓮と同じく法華経を弘むべきなり」(御書903㌻)
 御聖訓に寸分違わぬ仏道修行こそ、学会活動である。御本仏と一体不二の使命に生き抜く我らだ。この深き宿縁を自覚すれば、無限の勇気と力が湧いてくる。
       ◇ ◆ ◇
 御本尊の向かって左側には「有供養者福過十号(供養する有らん者は福十号に過ぐ)」とお認めである。十種の尊称をもつ仏を供養するよりも功徳は大きい、と。
 御本尊が一切をお見通しである。大闘争の中でこそ、無量無辺の大功徳を積める。宿命転換も早い。これが創価の勝ち戦のリズムだ。
 仏法には、少しの無駄もない。一緒に動き、挑みゆく中で、新しい人材も育つ。
 法のため、友のため、社会のために、思い切り行動し、一人一人が大果報を勝ち取りながら、広布の大願を成就していくのだ。
 立正安国の対話を広げ、信頼と友情の花を咲かせつつ、皆で創価の万歳を!

第18回 平和の行進 ここより進まむ  (2016.6.26付 聖教新聞)

 九州、中国など各地で、記録的な大雨の被害に、心からお見舞い申し上げます。
 蒸し暑い日も続きます。
 広宣流布の尊き奔走にあって、体調を崩さないよう、また絶対に事故のないよう、全同志の健康と無事安穏を祈りに祈っています。
       ◇ ◆ ◇
 婦人部・女子部の記念月間、日本中、世界中から素晴らしい前進の様子を、日々、伺っている。健気な母たち女性たちに感謝を込めて、創価世界女性会館を妻と訪れ、勤行・唱題を行った(25日)。
 「女性の世紀」の城として2000年にオープンした当時そのままに綺麗であり、大切に守ってくださる陰の真心が光っている。
 かつて近隣に住まわれた、ある国の大使夫妻は、この会館から出てくる女性たちは、入った時よりも、さらに美しく輝き、躍動する姿ですねと感嘆されていた。
 会館の展示に、戸田先生から、婦人部を代表して、妻が賜った御書があった。
  
 月光の
  やさしき姿に
    妙法の
  強き心を
   ふくみ持てかし
  
 と扉に記されてある。
 励ましの微笑みと、何があっても負けない強き心――広布の母たちの信心は華陽姉妹が継承している。
 全ては「人」で決まる。先生は「社会に信念の人を」と叫ばれた。生き生きと、はち切れるような生命力で世のため、民のために尽くす人材を送り出そう、と。
 今、学会の庭で成長した信念の女性リーダーの活躍を、恩師はいかにお喜びか。
 創価の女性のスクラムは希望の太陽であり、慈愛の月光である。その拡大とともに、社会も世界も明るく平和に栄えゆけ! そう願いを託して、「母」と“大楠公”をピアノで弾いた。
       ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人は、女性門下を労われつつ、「今一重強盛に御志あるべし」(御書1220㌻)と励まされた。そこに、諸天の加護はいよいよ強く、勝利の実証が示されると仰せなのである。
 母たちを中心に、我ら創価家族には「今一重」の不退の信心が燃え上がる。いかなる試練も、励まし、支え合い、断固と勝ち越えよう!
 女性会館の開館式に詠んだ和歌を、今再び贈りたい。
  
 清らかな
  女性の世紀の
    城 光り
  平和の行進
   ここより進まむ

第19回 いざや前進! 鉄桶の団結で
  (2016.7.7付 聖教新聞)

 1973年の7月6日、牧口先生は静岡の下田で、戸田先生は東京の白金台で軍部の弾圧によって不当に逮捕された。
 73星霜を刻むこの日、両先生の法難を偲んで、八王子の東京牧口記念会館を訪れ、勤行・唱題を行った。
 人間王者の風格をたたえ、金色に輝く牧口先生の座像も仰ぎ見た。
 襲い掛かる迫害の中で、先生が若き門下に講義されたのが「立正安国論」であった。社会の平和と安穏を築く正義の人材よ出でよと、未来を託されたのである。
 殉教の先師の志のまま、立正安国のため、黄金の汗を流す不二の宝友に、健康あれ! 大功徳あれ! 仏天の加護あれ!と、私は題目を送り続けている。
       ◇ ◆ ◇
 戦う心が創価の魂だ。
 妙法の巌窟王と立ち上がられた戸田先生は、苦しい時こそ、「頭を上げよ! 胸を張れ!」と叫ばれた。
 我らは、その誇り高き後継である。
 忘れ得ぬ一こまがある。1962年1月24日、兵庫の尼崎市体育会館で、私は関西の同志に宣言した。
 「善良な市民を苦しめている権力とは、断固、一生涯戦う!」
 大阪事件の無罪判決を勝ち取る前夜のことである。
 会合の終了後、深い決意で駆け寄ってきた青年たちに、私は創価の師弟を貫く巌窟王の心を語った。
 それは、“一人一人が力をつけ成長することだ! 多くの友をつくり、正義の陣列を拡大することだ! そして広宣流布の戦いに勝って、世間をあっと言わせる時代を創ることだ!”と。
       ◇ ◆ ◇
 法難の只中で、牧口先生が拝されていた御書には、「異体同心事」の一節に傍線が引かれてある。
 「悪は多けれども一善にかつ事なし、譬へば多くの火あつまれども一水にはきゑぬ、此の一門も又かくのごとし」(御書1463㌻)
 わが友よ、牧口先生の如く、戸田先生の如く、「師子王の心」を奮い起こそう!
 我らの「鉄桶の団結」には勝ち越えられない試練など絶対にない。
 今こそ、最後は必ず勝つという、常勝不敗の負けじ魂を示そうではないか!
 いざや前進、恐れなく!
 私と共に!

第20回 生命力満々と清新な出発を  (2016.7.18付 聖教新聞)

 最高に晴れやかな女子部結成65周年の「7・19」、誠におめでとう!
 戸田先生は、花の女子部を慈しまれ、言われていた。
 「われわれの革命は、自分も幸せになり、人も幸せにできる。すなわち人間革命である」と。
 その通りに、華陽姉妹の爽やかな声が幸福のスクラムを広げてくれている。白蓮グループをはじめ、新しい世代の大活躍も、何と希望に満ちていることか。
 実践の中で目覚ましく成長する男女青年部を先頭に我ら創価家族は、世界広布新時代の見事な勝利を成し遂げることができた。
 あまりにも尊き皆様を、御本仏・日蓮大聖人も熱い涙を流され、賛嘆なされているであろう。
       ◇ ◆ ◇
 御書には「不軽菩薩の人を敬いしは・いかなる事ぞ教主釈尊の出世の本懐は人の振舞にて候けるぞ」(1174㌻)と仰せである。
 まさしく、「立正安国」のために、人間を敬う対話を、恐れなく、不屈の忍耐で貫き通しているのが、創価の同志だ。学会活動こそ、仏法の極理であり、法華経の真髄なのである。
 ゆえに、皆様方が仏にならないわけがない。
 増上慢の勢力から、いかに迫害されても怯まずに、人々の仏性を礼拝し続けた不軽菩薩は、「六根清浄」「更増《きょうぞう》寿命」という功徳を成就した。
 その実証に、軽賤した人々さえ、やがて信伏随従し、不軽は「千万億の衆」を導いていったと説かれる。
 創価の不軽たるわが同志も、「無量の福」に包まれ、「寿命を増益」し、いよいよ生命力を満々と、広宣流布に生き抜いていくのだ。私たちが誠実に仏縁を結んだ方々も、必ず成仏の軌道を進みゆかれるに違いない。
       ◇ ◆ ◇
 世界中で華陽の乙女たちは、生命尊厳の哲学を生き生きと学び、身近な地域から友情と平和の連帯を拡大してくれている。これほど尊い青春があろうか。
 大聖人は、「色心の二法を妙法と開悟するを歓喜踊躍と説くなり」(御書722㌻)と明かされている。
 自行化他の題目を唱えるわが色心こそ、妙法の当体なのである。この一点を確信し、歓喜踊躍の生命を勝ち光らせていただきたい。
 暑い日々が続く。宝の同志が健康で安穏であれ、と私は題目を送っている。
 「未来部躍進月間」も始まる。学会よ永遠なれ!との祈りで、清新な地涌の人材を呼び出していこう!
2016-07-20 : SGI会長と共に 新時代を創る :
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SGI会長と共に 新時代を創る No.1〜10

SGI会長と共に 新時代を創る

第1回 広布と人生 いざや勝て
 新しい決意で広布に走りゆく全同志と共に、「世界広布新時代 拡大の年」を元気にスタートすることができ、本当にうれしい。
 大切なご家族、ご友人と一緒に、創価の新春は、千客万来の賑わいである。
 晴れわたる元朝、同志を迎える広宣流布大誓堂は、青空に月が浮かび、飛行機雲が一直線に伸のびて、鮮やかな天空の劇が荘厳した。
 飛行機は、ひとたび離陸したならば、何があろうと必ず目的地へと到達する。
 我らもまた、悪戦苦闘を突き抜け、一生成仏という大目的へ向かって、まっすぐに、勇気ある信心で、生きて生きて生き抜くのだ。
 戸田先生は言われた。
 「鐘は強く打てば強く響き、弱く打てば弱く響く。御本尊も同じだ。こちらの信力・行力によって、仏力・法力が現れ、大功徳があるのだ」と。広布の誓願の祈りに勝る力はない。
 朗々と題目を響かせて、あの地でも、この地でも、人材が躍り出る。幸福の実証が開花する。そういう大願成就の年にしていきたい。
        ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人は、「此の経文は一切経に勝れたり地走る者の王たり師子王のごとし・空飛ぶ者の王たり鷲のごとし」(御書1310㌻)と仰せになられた。
 妙法を唱え、行じ、弘めゆく我らは、この一年も、師子王のごとく、大鷲のごとく、全てを悠々と厳然と勝ち越こえゆくことを、決意し合いたい。
 皆さんの尊き連続闘争によつて、今や全世界192カ国・地域で活躍するSGIの同志の歓喜の勝関が、絶え間なく、地球上に轟きわたる新時代を迎えた。
 いよいよ、これからが、我ら創価家族の本舞台──。この正月、私も妻と大誓堂で勤行し、全同志が、ますます健康で長寿であられるよう、和楽のご家族と悔いなき大勝利の一日一日を力強く歩みゆかれるよう、ご祈念しました。さらに強盛に祈り抜いていきます。

 いざや勝て
   広布と人生
      凱歌あれ

第2回 幸福は友のために生きる中に  (2016.1.16付 聖教新聞)

 あすは阪神・淡路大震災から21年。お亡くなりになられた全ての方々を追善し、懇ろに題目を送らせていただいております。
 生命は永遠です。亡き家族も、今を生きる皆様と一体です。笑顔で見守っておられると確信します。
 皆様が、大災害にも屈せず、人間の復興を成し遂げてこられた姿は神々しい。その尊き希望の灯《ひ》は、東北はじめ全世界で災害と闘う人々の胸に明々と受け継がれています。
 深い悲しみも、不屈の心で、崇高な使命に昇華された。まさに仏であり、地涌の菩薩にほかならない。
 自ら誓いを立て、行動するのが菩薩だ。菩薩が発《おこ》す「四弘誓願」の第一で、日蓮大聖人が「肝要」とされたのが「衆生無辺誓願度」である(御書846㌻)。
 すなわち「全ての衆生を生死の苦しみから救済し、成仏に導こう」との誓いに生き抜く。その崇高な誓いのまま、人々の苦悩に真っ正面から取り組み、社会に価値を創造していくのだ。
 ここに最極の生きがいが光る。「人を幸福にする」ことこそが「自分が幸福になる」道だからである。
       ◇ ◆ ◇
 この世から「悲惨」の二字をなくしたい。これが戸田先生の願いであられた。
 その師の心をわが心として、60年前、私は「大阪の戦い」に打って出た。
 青年部の友と一緒に勤行する際、こう語り掛けた。
 自分の身近に、悩んでいる人はいないか。父母は、元気か。祖父母は、どうか。近くのおじさんやおばさん、知り合いの中で、悩んでいる人は、いないか──と。
 自分が縁する一人一人のために祈り、尽くし、皆の力を引き出して戦うのだ。
 戸田先生が「対話においては、相手の悩みの中心に触れ、相手が求めるものに応えていくのだ」と教えられた通り、友の苦しみを除き、喜びを分かち合って、世界に希望を創り広げる。これが慈折広宣流布だ。
 真冬の今、木々は春の芽吹きの準備をする。厳寒を越えて、桜梅桃李の劇は始まる。我らも、幸福と勝利の春へ、心も軽く、朗らかに友情の対話を広げよう!

第3回 誓いの師子よ 広布の旗高く  (2016.1.22付 聖教新聞)

 冬晴れの光に包まれ、懐かしい埼玉文化会館を訪れた(20日)。埼玉、関東はじめ全同志の無量無辺の福徳と勝利を妻と深く祈念した。
 1階ロビーには、幾たびも共に歌った県歌「広布の旗」の歌碑が輝いていた。

 ♪あの峰この河 埼玉は
 恐るるものなし 師子の子は
 友の心も 光りけり
 ああ埼玉の 楽土見む
 ああ埼玉の 勝利見む

 愛する埼玉は、わが青春の破邪顕正の言論戦の舞台だ。志木支部川越地区の御書講義にも通った。御本仏の勇敢なる大闘争を共に拝し、“一人ももれなく人材に!”と励ましを送った。
 御聖訓には「過去の因を知らんと欲せば其の現在の果を見よ未来の果を知らんと欲せば其の現在の因を見よ」(御書 231㌻)と仰せである。
 うれしいことに、明るく伸びゆく埼玉の大地に今、文化は薫り、功徳の花が咲く。私たちが日々、蒔いている人材の種、仏縁の種、平和の種が、さらに絢爛と開花する未来を思うと、胸は高なる。
       ◇ ◆ ◇
 恩師記念室に置かれたピアノも奏でた。もう40年近く前、思い出深い大宮会館(現・大宮文化会館)で弾いたピアノであった。
 当時、いかなる障魔の嵐にも、わが友よ断じて負けるなと願い、私は訴えた。
 どこまでも自身のため、同志のため、広布のため、題目根本に、偉大なる人間革命の道を征くのだ!
 埼玉の友と「開目抄」を拝し、困難な時こそ誓いを貫く「まことの時」だ、と一切を勝ち越えてきた。
 今、その負けじ魂を継ぐ青年たちが育っている。
 帰途、前を通った埼玉平和会館では、尊き地元の婦人部の皆様方が唱題をしていた。母の祈りこそ、すべてを勝ち開く常勝の太陽だ。
 私は忘れない。第三代会長の推戴に、どこよりも早く声を上げたのは埼玉だ。永遠に“鉄桶の団結”で進むのだ。
 戸田先生と私は常に語り合った。大埼玉が立てば、大東京が動き、大関東が動く。大関東が動けば、日本が変わる。ともどもに広宣流布を!──と。
 わが天地から全世界へ、幸福勝利の旗を翻すのだ。

第4回 徹して「一人」を大切に  (2016.1.30付 聖教新聞)

 記録的な寒波により九州・中国方面等で断水するなど、甚大な被害に心からお見舞い申し上げます。地域によっては、今後も雪が続きます。各地の皆様の無事安穏を、毎日、妻と懸命に祈っております。
       ◇ ◆ ◇
 来る3月5日、壮年部は結成50周年を迎える。全国で意気高く前進されている様子が頼もしい。東北の被災地でもブロック5勇士を各地で達成されたという報告をうれしく伺っている。
 皆が王者だ。英雄だ。何と晴れがましい顔《かんばせ》か。言語に絶する苦難を越え、希望の柱と生き抜いてこられた丈夫《ますらお》たちの勝利の証しだ。
 何より、壮年部を応援してくださる婦人部をはじめ創価家族の麗しい連帯に、合掌する思いである。
 妙法の「転重軽受」「変毒為薬」の大哲理を知った我らの人生に恐れはない。
 御聖訓には仰せである。
 「我れ等は仏に疑いなしとをぼせば・なにのなげきか有るべき」(御書97㌻)
 いかなる宿命の嵐があろうが、信心さえ揺るがなければ、必ず必ず、悔いのない素晴らしい大勝利の一生を飾ることができるのだ。
       ◇ ◆ ◇
 戸田先生は、「指導」とは「激励」であり「励まし」なのだと教えてくださった。
 一人また一人、訪問・激励していくことだ。真心の限りを尽くしていくのだ。
 会えば、心がつながる。誠意の声が人を力づける。その方々から、希望のスクラムがさらに広がる。
 たとえ反発があっても、大誠実は心から消えない。敵さえ味方に変わるのだ。
 一対一の対話こそが、璧を破り、新しい道を開く。
 さあ伝統の2月だ。
 広宣流布の最前線を走りゆく、偉大なる地区部長、地区婦人部長の皆様! 栄えあるブロック長、白ゆり長の皆様!
 誇り高き地涌の菩薩のリーダーとして、皆を温かく励ましながら、徹して一人を大切に、同志愛の世界を築いていただきたい。
 まだまだ寒さは厳しい。多宝の賢者の皆様方は、決して無理をせず、悠々と題目第一で進んでください。
 この命を何に使うか。わが誓いを貫く人生それ自体が、多くの友への鑑となる。広布の大使命に共に、朗らかに生き抜こう!

第5回 希望の光の哲学を社会へ  (2016.2.7付 聖教新聞)

 各地で真剣に御書講義が行われている。寒風の中、最高峰の生命哲学を学ぶ友の姿がすがすがしい。
 心に刻んだ御書は、勇気の泉だ。勝利の力だ。自他共の幸福の土台となる。
 御聖訓には仰せである。
 「(南無妙法蓮華経の)『妙』の文字は、月である。太陽である。星である。鏡である。衣服である。食物である。花である。(万物を生む)大地である。(すべての川を収める)大海である。一切の功徳を合わせて『妙』の文字となられたのである」(御書1484㌻、通解)
 功徳の集まりが御本尊である。妙法を信ずる人は胸中の御本尊を輝かせていける。広布に生きる人生に行き詰まりは断じてない。
 今、SGIの各国でも、教学の研修が活発だ。地涌の菩薩のスクラムは、あらゆる差異の壁を越えて、世界を結んでいる。
 全人類の宿命を転換しゆく平和の原動力こそ、太陽の仏法なのだ。
       ◇ ◆ ◇
 日蓮大聖人の仰せに「一切衆生の同一苦は悉く是日蓮一人の苦と申すべし」(同587㌻)とある。何と広大な慈悲であられるか。
 まさに、この心を拝して行動しているのが、東日本大震災に立ち向かってきた東北の凱歌の人々である。
 その東北に励ましを送るのが、阪神・淡路大震災を越えてきた兵庫そして大阪の久遠の友である。
 大悪をも大善に転じゆく希望の哲理を抱き締め、共に忍耐強く、福光の未来へ歩み抜いてこられた。
 最も苦しんでいる人に寄り添い続ける。共に立ち上がる。どんな人も、あきらめない。ここにこそ、仏法の出発点がある。
 「我並びに我が弟子・諸難ありとも疑う心なくば自然に仏界にいたるべし」(同234㌻)
 この御金言を共に拝し、わが創価家族は、いかなる苦難も勝ち越えてきた。
 我らは今再び、不退転の決意を燃え上がらせ、宿命と闘う友を抱きかかえながら、心一つに、生老病死の苦悩をも常楽我浄の大歓喜の劇へと転換しゆくのだ。
 永遠に崩れぬ常勝の人材城をともどもに築こう!

第6回 恩師と共に功徳満開の春へ  (2016.2.13付 聖教新聞)

 戸田城聖先生を偲び、生誕の日に恩師記念会館で勤行・唱題した(11日)。広宣流布の大願に生き抜かれた崇高な生涯を仰げば、無限の勇気が湧き上がる。
 巌のごとき師であった。
 恐れなき師子であった。
 青年を愛し、青年の未来を信ずる慈父であった。
 昭和33年(1958年)の3月、戸田先生は後継に広布の印綬を託された。
 会館の展示室には、関東の友から届けられた、その当時を描いた絵画が掛けられてあり、妻と共に懐かしく拝見した。
 「追撃の手をゆるめるな!」──烈々たる師の叫びが耳朶から離れない。
 師匠という大山ありて、弟子の桜は咲く。その爛漫たる勝利の人材の開花を、恩師はどれほどお喜びか。
 法華経の化城喩品には、「在在の諸仏の土に 常に師と俱に生ず」と説かれている。
 師弟一体で戦い抜き、師弟不二で勝ち切って、正義を打ち立てるのだ。
       ◇ ◆ ◇
 師の慈愛の深さ、人間味あふるる温かさを思うと、熱いものが込み上げる。
 最愛の家族を亡くした方に「本当にかわいそうに」と、わが事のように涙し、とことん励まされる。
 苦境の友に心を砕かれる姿は、“これほどまでに”と思うほどであった。
 一対一の個人指導に全精魂を注ぎ、不幸にさせてなるものかと大激励された。
 ここに学会の生命線がある。師弟の実践がある。
 苦悩にあえぐ友の幸福を祈り、世界平和を願われた師の心を心とし、私たちは民衆の中へ飛び込むのだ。
 
 「報恩抄」には、「極楽百年の修行は穢土の一日の功徳に及ばず」(御書329㌻)と仰せである。
 恩師が教えてくださった「難を乗り越える信心」そして「異体同心の団結」を断じて忘れてはならない。
 共に祈り、共々に語り、広布に走る一日は、黄金の思い出となる。
 人を励まし育てた歴史は、無上の宝と輝く。
 楽しく、心軽く進もう!
 健康の道、使命の道、三世にわたる栄光の道を!
  
 偉大なる
  恩師と共に
   学会は
  三障乗り越え
    三類勝ちたり

第7回 創価の女性は世界の希望  (2016.2.20付 聖教新聞)

 今、創価の友は、わが地域から社会へ、希望の対話を広げ、生き生きと人間主義の連帯を築いている。
 新時代の2月闘争だ。友の奮闘に感謝しつつ、この20日に「渋谷の日」を迎える、東京・渋谷平和会館の前を車で通った(17日)。会館と共に、地域が発展しゆく様子は、うれしい限りだ。皆、誠実な粘り強い日々の行動で、幾重にも信頼を勝ち開いてこられた。
 小事が大事である。地道な努力の積み重ねが、大きな勝利の花を咲かせる。
 戸田先生が教えてくださった、広布の指導者の心得がある。それは──
 「個人指導を大切に」
 「小会合を大切に」
 「言葉遣いを大切に」
 「ふだんの交流を大切に」
 「その家庭を大切に」
 「その人の立場を大切に」──この六つである。
 どうすれば、皆が元気に喜んで進んでいけるか。具体的に手を打つことだ。
 何があろうと、妙法の力で変毒為薬していく。共に祈り、苦難を乗り越える。これが、我ら創価家族だ。
 分け隔てなく、励まし合い、支え合う。心と心の絆が安心社会をつくるのだ。
       ◇ ◆ ◇
 桃の節句が近づくと、よみがえる思い出がある。
 戦争中、空襲で、わが家は全焼した。なんとか運び出した長持ちに入っていたのは「ひな人形」だった。
 気丈な母が言った。「このおひなさまが飾れるような家に、きっと住めるようになるよ!」。その明るい一言に、皆が救われた。
 仏法は「声仏事を為す」(御書708㌻)と説く。確信の声、慈愛の声、智慧の声が、人の心を温める。
 清々しい声で希望の門を開いてくれているのが、白蓮グループの皆様である。
 その薫陶を宝として、たくさんの先輩たちが各界に世界に羽ばたいている。
 国際的に活躍する女性教育者が、白蓮での薫陶は、どんな学府でも成し得ない生命の鍛錬であり、最高の幸福の土台になっていますと振り返っておられた。
 麗しい華陽姉妹は、いつまでも、いくつになっても、広宣流布ひとすじに、青春の心で、はつらつと生き抜いていただきたい。
 「題目」と「勇気」、そして「学会精神」を胸に!

第8回 朗らかに広宣の華と舞え  (2016.3.6付 聖教新聞)

 日蓮大聖人は、門下に女の子が生まれたと聞かれ、「春の野に華の開けるが如し」(御書1110㌻)と祝福なされた。
 いずこであれ、妙法を唱え広める女性は、試練の冬を勝ち越え、希望の春を呼び、喜びの華を咲かせる。
 友のため、社会のため、広布のために、祈り、動き、語る全国の婦人部・女子部の皆様方に、御本仏の御賞讃はいかばかりか。
 3月3日は女子の幸せを願うひな祭りであり、「大阪婦人部の日」「先駆九州女性の日」でもあった。
 晴れわたるこの日、広布の門を開く全女性に健康と幸福と勝利あれと念じつつ、妻と共に創価女子会館へ向かった。会館の前で、女子部のリーダーたちの清々しい決意を伺い、何よりもうれしかった。
       ◇ ◆ ◇
 昭和33年(1958年)の3月──。
 戸田先生に、何度となく「広宣流布は私たちがやります」との誓いを込めて、力強い歌声をお聞かせしたことが思い出される。
 未来は青年の腕にある。後継の若き力によってこそ大事業は成就するのだ。
 この6日には、宮城・岩手・青森・秋田・山形・福島の地涌の友が集い、「東北青年音楽祭」が行われる。東日本大震災から5年──不屈の勇気の凱歌で、「希望の光彩」を世界へ未来へ輝かせゆく祭典だ。
 大東北の尊き父母たちも厳寒の中、全国模範の聖教新聞の拡大を成し遂げて、わが青年たちを熱く応援してくれている。
 あまりにも健気な若人たち一人一人と、心の握手を固く交わす思いで、私は大成功を祈りたい。
       ◇ ◆ ◇
 忘れ得ぬ3月16日、広宣流布の記念式典で、戸田先生は厳然と宣言された。
 創価学会は、宗教界の王者なり!──と。
 恩師の師子吼を胸に、勇気凜々、朗らかに進もう!
 創価の我らが行くところ、皆の心に太陽が昇る。わが使命の本舞台で舞い、歓喜の歌を轟かせるのだ。

第9回 さあ今日も使命の最前線へ  (2016.3.20付 聖教新聞)

 春季彼岸勤行法要に当たり、私も、ご尊家の亡くなられたご家族の方々、そして広宣流布に連なる全ての故人と先祖代々の追善回向を懇ろに行い、三世永遠にわたる安穏と福徳を心から祈念させていただいております。
 御義口伝には「題目の光無間に至りて即身成仏せしむ」(御書712㌻)と仰せである。
 全国の主要会館や墓地公園等で追善の祈りを捧げる意義も計り知れない。
 日蓮仏法では「常彼岸」である。私たちは、日々の勤行でも追善回向を行っている。広布に走る無量無辺の大功徳を、一家眷属へ、一切衆生へと回らし向けていけるのである。
       ◇ ◆ ◇
 50年前(1966年)の3月、壮年部の結成式で、私は「勇気」の信心で戦おうと訴えた。翌日、その先頭に立って、南北アメリカへ広布旅に出発した。
 軍事政権下のブラジルで、悪意や偏見にも、誠意を尽くして対話した。一人一人の青年を励まし、隣国アルゼンチンから駆け付けた同志も抱きかかえて迎えた。初訪問のペルーでも、けなげな地涌の友と不退の前進を約し合った。
 その時に蒔いた黄金の種が、半世紀を経た今、幸福と勝利の大樹となって林立している。北米・南米でも、創価の平和・文化・教育の連帯は、揺るぎない信頼を勝ち得てきた。
 大事なことは、勇敢に動くことだ。眼前の一人を大切にすることだ。確信を込めて語り切ることだ。
       ◇ ◆ ◇
 戸田先生は、苦難に挑む後継の友に語られた。
 「永遠の生命から見れば、苦しい時期といっても、瞬間のようなものである。最後まで、しっかり頑張りきってごらん。必ず結果が出るよ」と。
 師弟不二の祈りと戦いは無敵である。
 日蓮大聖人は、「各各師子王の心を取り出して・いかに人をどすともをづる事なかれ」(同1190㌻)と仰せだ。
 3・16を正義の拡大で勝ち飾った青年の師子の陣列も頼もしい限りである。
 さあ、きょうも、使命の最前線へ! 互いの健闘を讃え、励まし合って前進しよう。
 広布の旗を掲げて立ち上がれ! 粘り強く大勝利の人生を! 尊き同志を諸天よ護れ!と私は毎日、懸命に祈っている。

第10回 限界の壁を破るのが青年    (2016.3.26付 聖教新聞)

 先日(20日)、青年時代からよく通った懐かしい文京区内を車で回り、文京文化会館を視察した。また、この日、伸びゆく未来部の希望コンサートが同区内で行われていることも、うれしく伺った。
 未来は青年で決まる。
 戸田先生は叫ばれた。
 「科学も、文化も、教育も、政治も、経済も、すべて人間の手に取り戻して、人類の幸福と平和の糧とすることだ。ここに創価学会が果たすべき使命がある。仏法の社会的行動がある」
 この心のままに、青年部が日本中へ、アジアへ、世界へと大きく友情を広げている。本当に頼もしい。
 時代を創るものは、常に青年の熱と力なのである。
       ◇ ◆ ◇
 青春時代は、失敗も財産だ。苦労が宝になる。うまくいかなくても、くよくよせず、また挑戦すればいい。「当たって砕けろ」の心意気で、勇気を持って、臆さずに挑むのだ。
 何事も、思い切りやってみて、場数を踏めば、最初は素人でも、やがて達人になる。充実が生まれ、喜びが湧き上がる。限界の壁を破るのが、青年の特権だ。
 変毒為薬の信心である。苦難からも価値を創造できる。苦労をいとわぬ広布の大闘争が、大功徳を生み、大境涯を開くのだ。
 御書に「妙法蓮華経の五字を唱うる功徳莫大なり」(13㌻)と仰せである。一遍の題目を唱える功徳でも無量無辺である。全てに勝ちゆく根本は、題目しかない。題目をあげて、朗らかに、戦っていくことだ。
       ◇ ◆ ◇
 青年部は一人も残らず、地涌の菩薩だ。私は、そう確信して、若き陣列で世界平和の道なき道を開いた。
 たとえ遠くとも、奮闘する同志がいれば、そのもとへ行こう! 「いつか」ではない。「今」を逃して、いつ行くのか!――こういう思いで全精魂を注いだ。
 婦人部・壮年部の皆さんは、いずこにあっても、青年部をわが子のように、弟・妹と思って応援し励ましてくださっている。
 会いに行く。一緒に祈る。一緒に動く。一緒に語る。その中で、人は育つ。新しい人材が躍り出てくる。
 いよいよ対話拡大の春だ! 青年と共に、青年の心で飛び出そう! 永遠の歴史に残る大勝利の創価桜の道を開こうではないか。
2016-05-07 : SGI会長と共に 新時代を創る :
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