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2017年 「世界広布新時代 青年拡大の年」新年特集

新年の歌     (2017・1・1付 聖教新聞)

 勝ちにけり
   師弟の大山
     揺るぎなく
   不動の信心《こころ》は
     万代までも

  微笑みて
   平和の眷属《とも》を
     つくりゆけ
   創価の母娘《ははこ》は
    常楽我浄と

  広宣の
   新章節を
    いざ青年《きみ》と
   正義の共進
    凱歌 誓いて

        2017年 元旦

新年の歌     (2017・1・1付 創価新報)

  常勝の
   師子の襷を
    いま後継《きみ》に
   地走る王者と
    険難 越えゆけ

  因果倶時
   誓いの祈りに
    幸光る
   華陽の姫らよ
    福智の万花を

  法華経の
   将軍学に
    恐れなし
   民衆《たみ》を厳護の
    フオートレス《要塞》たれ

        2017年 元旦

新年の歌     (2017・1・1付 記念カード)

 富士よりも
  高く積みゆけ
   この一年
  不二の同志と
    心の財《たから》を

  風雪も
   この世この道
     ひとすじに
   冬は必ず
    春と笑顔で

  朗らかに
   人材山脈
    築きゆけ
   異体を同心
     ビクトワール《勝利 勝利》と

今週のことば

 さあ 太陽の仏法で
 人類を照らしゆこう!
 世界の青年と共に
 「人間革命」の勝利劇を!
 希望の連帯の拡大を!


全国の新年勤行会へのメッセージ      (2017年1月1日)

人類の幸福と平和の大道を開け!

 偉大なる広宣流布の同志の皆さん! 意義深き2017年の新春、明けましておめでとうございます。
 希望にあふれ、和楽に包まれた、日本一、いな世界一の創価家族の集いを、諸仏も諸天も喜び讃え、見守っていることでしょう。
 御聖訓には、「太陽や月が四天下(世界)をめぐるのは、仏法の力による」(御書1145㌻、通解)と説かれております。
 大宇宙をも動かし、照らしゆく究極の力こそ、妙法であります。
 ゆえに、この妙法を抱いた私たちは、いかなる乱世も恐れなく、心晴れ晴れと久遠元初の太陽を昇らせ、いよいよ明るく、大情熱に燃えて、最高無上の生命の軌道を邁進していきましょう!
 今、世界の青年たちは「誰と共に」「何を道しるべに」、そして「どこへ向かって」進みゆくべきか、真剣に道を求めております。
 御本仏・日蓮大聖人は厳然と、また明確に仰せになられました。
 「南無妙法蓮華経と唱え奉る日蓮と門下は、一同に、皆、共に宝のある処、すなわち成仏という最高の幸福境涯に必ず至ることができるのである」(同734㌻、趣意)と。
 私たちは、大慈大悲の御本仏とご一緒に、また全世界の地涌の菩薩と共々に、生命尊厳の大哲理を掲げ、ますます仲良く朗らかに、人類の幸福と平和の大道を開いていこうではありませんか!
 さあ、歓喜のはじける題目で、価値創造の充実の一日一日を!
 「信心即生活」の賢きリズムで、健康長寿の楽しき春夏秋冬を!
 そして、異体同心の団結で、見事な社会貢献の大勝利の一年であれ!
 愛する皆さん方の無事安穏と所願満足の人生を祈りに祈って――

 いざ共に
  人間革命
   凱歌あれ

 と贈ります。

 いつも、また常に、不二の絆のわが友、万歳!

                 2017年     元旦


青年とは発心の異名なり     (大白蓮華 2017年1月号 巻頭言)

 青年の青年たる証《あか》しとは、いったい何だろうか。
 もとより年齢では決まらない。信心の眼《まなこ》から見れば、今この時に、「発心」の生命を燃え上がらせていく人は、皆、妙法の青年なのだと、私は思う。
 去年まで、昨日までが、どうだったかではない。 今年から、今日から、どう挑戦し、前進し、勝利していくか。これが本因妙の仏法の心だからである。
 一人一人が、この原点に立ち返り、日々、生まれ変わった息吹でスタートする。ここに、我ら創価家族が一丸となって勝ち開く「青年拡大の年」がある。
 ゆえに、今再び、信心の初心に戻って確認したいことがある。それは清々しい勤行だ。満々たる生命力が漲っていく張りのある勤行である。
 朝な夕なの勤行が、どれほど荘厳な儀式であるか。いつでも、いずこでも、真剣な勤行によって、我らの生命には直ちに久遠元初の太陽が輝き光るのだ。
  私たちが読誦する「法華経寿量品」の自我偈には、「一心欲見仏 不自惜身命 時我及衆僧 倶出霊鷲山」とある。すなわち、衆生が一心に仏を見たいと願い、妙法流布に身命を惜しまない、その時、仏は多くの弟子たちと共に、ここ霊鷲山に出現するとい甚深の法理である。
 この経文を通し、戸田城聖先生はよく語られた。「日蓮大聖人の大生命が、我らの体に満ち溢れてくるんだよ。自行化他の題目を唱える場所も、そのまま霊鷲山となる。そこには、もう不幸などない」と。
 なかんずく、創価の友は、世界広宣流布の成就を誓願の祈りとして掲げている。だから、尊く強い。
 どんな小さな我が家でも、ひとたび勤行・唱題に臨めば、広大無辺なる霊鷲山の会座が広がる。そして三世の仏菩薩と一体になって、わが一念に大宇宙も包みゆくような境涯を広々と開いていけるのだ。
 御聖訓には、「題目を唱え奉る音《こえ》は十方世界にとずかずと云う所なし」(御書808㌻)と仰せであられる。
  さまざまに分断の亀裂が深まる時代だからこそ、 我らは、妙法の大音声をいやまして轟かせながら、一家眷属にも、縁する友にも、地域社会にも、さら には全地球の国土世間にまで、「蘇生」と「和楽」と「安穏」の希望の光を贈りゆくのだ。
 30年前、福岡での大会で、力強く万歳の音頭をとってくれた宝友がいる。〝村八分〟の圧迫も、また大病も水害も、夫妻して不屈の信心で勝ち越えてきた。今も後継の若人へ、「地涌の菩薩の題目は、恐る恐るの祈りではない。命に火を点す一心の祈りで、どんな人の仏性も呼び覚まそう!」と励ましを贈る。
 日蓮大聖人は、苦難に挑む門下に仰せになられた。
 「釈迦・多宝・十方の仏・来集して我が身に入《い》りかはり我を助け給へと観念せさせ給うべし」(同1451㌻)と。勝利の要諦を教えてくださっているのだ。
 さあ、今日も、新たな発心の勤行から出発である。若々しい題目の師子吼で、勇気凜々と勝ち進もうではないか! 地涌の青年を澎湃と呼び出《いだ》しながら!

 誓願の
  師弟は不二と
    勝ちまくれ
  広布の祈りは
      無敵の力ぞ

新年メッセージ      (グラフSGI 2017・1月号)

「地涌の青年」よ! 人類の希望の光源に

 太陽を中心として、われらの青き地球の新たな公転が、たゆまず正確なリズムで始まりました。
 この一年も、全世界の尊き同志とご家族、また、大切な友人の皆さま方が、健康でご長寿で、福徳に満ちあふれていかれることを、そして、それぞれの使命の天地が、平和で無事安穏に、繁栄していかれることを、心よりお祈り申し上げます。

 私たちは、本年を「世界広布新時代 青年拡大の年」と銘打ちました。
 青年こそ、人類の宝です。
 青年こそ、正義の力です。
 青年こそ、本来の希望です。
 戦後の日本の焼け野原に一人立って、「人間革命」の民衆運動を開始された、わが師・戸田城聖先生が徹して 光を当てられたのも、青年でした。
 信念の獄中闘争を勝ち越えられた戸田先生に、私が初めてお会いして、生命尊厳の大仏法の実践という「正しい人生の道」を教えていただいたのは、19歳の時でした。その通りに歩み通してきて、今年で70年となります。
 今、うれしいことに、世界中で、この道に、地涌の青年が澎湃と続いてくれております。
 私は、不思議な宿縁と誓願を帯びて、この時に躍り出た若人たちを、最大の喜びをもって、仰ぎ見つめております。
 私たちは、いやまして、後継の友の一人一人に励ましを送りながら、人類の平和と人道を前進させゆく、若き創価の世界市民の大連帯が一段と力強く広がる年にしていきたいと思うのであります。

 日蓮大聖人は、「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(御書947㌻)と仰せになられました。
 妙法を唱えゆく生命には、いつでも、いずこでも久遠元初の太陽が昇ります。ですから、何歳になろうとも、常に自分らしく新鮮に、生まれ変わった生命力を発揮できるのです。
 御書に「年は・わか《若》うなり福はかさなり候べし」(1135㌻)と示されているように、皆が「青年の心」で、いよいよ若々しく、境涯を拡大し、仏縁を拡大し、福運を拡大していけるのが、私たちの徹喜と充実の年輪です。

 「青年の心」――それは、第1に「挑戦の心」でありましょう。
 御聖訓には、「月月・日日につよ《協》り給へ・すこしもたゆむ心あらば魔たよりをうべし」(同1190㌻)と説かれます。
 人生は、維しも、思いも寄らぬ試練や行き詰まり、また、忍び寄る情性や停滞との戦いでしょう。それらの一切を突破していく究極の力が、題目の師子吼です。何があっても、「唱題の人」は負けません。
 各国のSGIでも、生き生きと新たな挑戦が光っています。
 広大な太平洋にあまたの海洋国が点在するオセアニアでは、インターネットのビデオ通話システムを活用して、リーダー会議を開催していると伺いました。
 交通の制約などがあり、なかなか一カ所に定期的に集まることは難しい。その中で、こうした会議によって意見を交換し、励まし合いながら、喜びと触発の波動を広げています。距離の隔たりを飛び越えて、心と心をつなぎ合い、壁を打ち破る「勝利島」の人材のネットワークが拡大しているというのであります。
 時代の変化は、スピードを増しています。だからこそ、大事なことは、日日、強盛な祈りで、「随縁真如の智」を湧き出しながら、たくましく挑戦し、自他共に人間革命の希望の劇を綴っていくことではないでしようか。

 第2に、「青年の心」とは「学びの心」です。
 SGIは「行学の二道をはげみ候べし」(同1361㌻)との仰せのままに、御書根本の実践で、世界広布を推し進めてきました。
 とりわけ、近年、各国・各大陸の教学運動の進展は、誠に目を見張るものがあります。
 アフリカ諸国でも、第1回の統一教学実力試験が大成功で行われました。
 仏法は、「一生成仏」という絶対的な幸福への軌道を明かしております。さらにまた、日蓮大聖人は「立正安国」という社会の安穏と繁栄、世界の平和と人道の進路を留め置かれたのであります。
 この最も普遍なる生命の法理への探究は、各人の人生にあっては「宿命転換」の希望となり、それぞれの国にあっては、良き市民の「社会貢献」の源泉となっております。
 そして必ずや、地球民族の「融合・共生」と、人類全体の「境涯革命」の光源となっていくであろうことを、私は確信してやまないのであります。

 第3に、「青年の心」とは「開かれた対話の心」です。広宣流布は、「友情」の拡大であり、「共感」そして「信頼」の拡大であります。
 わが家庭で、わが職場で、わが地域で、わが世界で、勇気と誠実の対話を重ね、温かな人間の絆、心の結合を築き広げていくことであります。
 法華経に登場する不軽菩薩は、万人に具わる「仏性」という尊極の生命を信じて、出会う人々に声を掛け、最大の礼儀と尊敬を表していきました。
 たとえ、増上慢の人間たちから反発され、圧迫されても、決して屈しない。快活に、聡明に、しかも忍耐強く、不動の信念の対話を貫き通していくのであります。
大聖人は、この不軽菩薩の振る舞いを「鏡に向って礼拝を成す時浮かべる影又我を礼拝するなり」(同769㌻)と仰せです。
 表面の姿はどうあれ、生命の奥底では、私たちが相手の仏性に働き掛ける時、その仏性も、こちらの仏性に応えているのであります。
 ゆえに、相手の可能性を信じ、語り掛けていくことです。祈り抜いていくことです。そこに、必ず仏縁が結ばれ、友情と信頼の花が咲き薫っていきます。これが法華経の精神であり、私たちの実践です。
 各地で分断の危機が憂慮される今だからこそ、ありとあらゆる差異を超えて、世界市民を結ぶ創価の「人間尊敬」の対話によって、地球の未来を彩る「平和と共生の虹」を懸けていこうではありませんか!
 さあ、一人一人が、永遠なる「地涌の青年」として、新たな友を呼び出し、新たな人材を育てながら、本年も「広布と人生の凱歌を!」と叫んで、私の新年のメッセージとさせていただきます。

     2017年     元旦

新春メッセージ     (2017年1月号 「無冠」)

皆さまは幸福勝利のアンカー《最終走者》
さあ、生命凱歌の栄光のゴールへ

 全国の「無冠の友」の皆さま! あけましておめでとうございます。
 「世界広布新時代 青年拡大の年」の晴れやかな新春を、皆さまと共に迎えることができ、これに過ぎる喜びはありません。
 さらにうれしいことに、1月2日には、わが創価大学が2年ぶり2度目の箱根駅伝に出場となりました。この日を目指して、努力また努力を重ねてきた若人たちが、多くの温かな声援を受けて、私の故郷・大田や聖教新聞の創刊号を飾った鶴見も駆け抜け、箱根路へ、そして栄光のゴールヘとひた走る光景を、私は皆さまとご一緒に、快哉を叫ぶ思いで見守っております。
 駅伝競走は、各チームが襷をリレーしてゴールを目指します。前の走者は全力を尽くして自分が任された区間を走り抜き、「あとは頼むぞ!」と次の走者に襷を託していくのです。
 勝利への熱き心の襷を受け取った次の走者はまた、その心を燃え上がらせて走り切る。誰一人、どの区間も欠けることなく襷をつないだ先に、完走のゴールがあるのです。
 新聞づくりもまた、駅伝に例えられるかもしれません。広宣流布への熱き心が込められた聖教新聞は、通信員の方々や記者による取材から、編集・広告、紙面制作、校閲、印刷、輸送、そして販売店ヘとつなげられ、最後に「無冠の友」の皆さま方が、一軒また一軒への無事故の配達というゴールを、毎日毎日、積み重ねてくださっているのです。
 最終区間のランナーが、ゴールして初めて駅伝のドラマが完結するように、「無冠の友」の渾身の力走あればこそ、聖教新聞の真心のリレーも実を結ぶのです。
 皆さま方こそ、信心の息吹と感動を伝える〝人間機関紙〟を、「日本中、世界中の人に読ませたい」という恩師・戸田生の熱願を、全国の同意に届けてくださる、最強の幸福勝利のアンカーなのです
        ◇
 この「無冠」の襷が、時を超え、先輩から後輩へ、次の世代へと受け継がれ、各地で喜びを広げていることもありがたい限りです。
 広島・尾道市街の対岸に位置する向島《むかいしま》で、約30年前に自ら志願して「無冠の友」になったお母さんは、聖教新聞の配達という「朝一番の言論戦」に徹し抜いてこられました。
 4年ほど前、職場の人間関係に悩む女子部の娘さんに、配達をする中で苦難を乗り越てきた自身の体験を語りました。すると、娘さんもまたら志願して母の心を受け継ぎ、「無冠の友」になってくれたのです。娘さんは配達中、出会う人に進んで朝のあいさつをし、終えると心ゆくまで唱題するリズムができました。やがて、白蓮グループの一員となって対話拡大にも挑戦する中、より条件のいい職場への転職も勝ち取ることができたのです。
 近隣の読者からは、「聖教新聞は、前向きで、生きる希望が湧いてくるね」との声が寄せられます。母から子へと「幸福の襷」をつなぐ姿は地域にも信頼の輸を広げているのです。
        ◇
 中国作家協会・中華文学基金会の先生方より、詩聖・杜甫の像を頂いたことがあります。像には、「ひとたび筆を揮《ふる》えば、風や雨さえも驚かせ、詩歌を作れば、鬼神をも泣かせる力がある」と、私も青年時代から愛誦してきた詩の一節が刻まれていました。
 これは杜甫が、敬愛する友人で詩仙と謳われた李白を励ましたものです。李白は、嫉妬の讒言によって追放され、さらには投獄され、流罪されました。その苦難の時に、杜甫は詩に託して、友に万感のエールを送ったのです。
 言葉は心を動かします。友の幸福への願いを込めて、生命尊厳の希望と正義の言論を、あの家にも、この家にもと、勇んで届けてくださる「無冠の友」の皆さまこそ、新たな人間世紀を照らす太陽なのです。
 本年は、私が拡大の初陣の指揮を執った「2月闘争」から65年になります。師の心をわが心として、本陣・東京から広布の大潮流を起こし、世界を駆け巡って192カ国・地域に妙法を広げてきました。
 私の言論戦は、これからが総仕上げです。まだまだ書きたいことがあり、もっと励まし、もっと光を当てたい多くの同志がいます。
 私のライフワークである小説『新・人間革命』も、いいよ30巻に入り、学会の正義の闘争を綴っていきます。
 法のため、友のため、社会のため、未来のための言論戦を戦う聖教新聞です。その共戦の「無冠の友」の皆さまの姿を心に浮かべる時、私のペンを持つ手には一段と力がこもります。
 長年にわたり、新聞のコラムで人々を励まし続けた、アメリカの人権の母エレノア・ルーズベルトは「新たな一日の始まりと共に、新しい力と考えが生まれる」と綴っています。
 新たな一日を、誰よりも早く出発される「無冠の友」の皆さまと一緒に、私もまた、生命力を漲らせながらペンを走らせていきます。
 一年で最も寒い時期を迎えます。細心の注意と祈りで絶対無事故の配達をお願いします。
 皆さまの無事故・安穏と健康長寿、そしてご一家の人間革命の勝利劇を、私と妻は真剣に祈り抜いてまいります。
 さあ、生命凱歌の栄光のゴールヘ、一歩また一歩と踏み出していきましょう!
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2017-01-01 : 新年特集 :
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2016年 新年特集

2016年「世界広布新時代 拡大の年」
          明けましておめでとうございます


新年の歌           (2016年1月1日付 聖教新聞)

人類の常楽の軌道《みち》を

 人類の
  常楽の軌道《みち》
   照らしゆけ
   師弟の太陽 
   いやまし燃えて


 遂に来ぬ
  創価の女性の
   新世紀
   試練の冬も
   歓喜の春へ


 勇猛に
  祈り勝ち切れ
   愛弟子よ
   若き世雄は
   仏法勝負と
      
                              2016年 元旦



新春の歌       (2016年1月1日付 創価新報)

勝利の明星と冴えわたれ

 冴えわたれ
  地涌の明星
   英才よ
  乱世の闇を
   創価の光で

 求道の
  華陽姉妹の
   行進は
  ロマン街道
   幸を咲かせて


 今ここに
  世紀を託す
    弟子の君
  絶対勝利の
   劇を飾れや
      
                              2016年 元旦

新春の歌       (2016年1月1日  記念カード)

 共々に
  山越え 雪越え
   峰越えて
  万年つづく
   勝利の旅路を

 わが生命《いのち》
  思い切り咲け
   希望舞
  功徳の花華《はなばな》
   誓いの天地に

 いざ 今日も
  この旗 見よと
   前進旗
  試練の風に
   賢者は喜び

                              2016年 元旦


我が友に贈る               (2016年1月1日付 「聖教新聞」)

 我ら創価の誓願は
 全人類の
 平和の実現なり
 さあ広宣の大理想へ
 新しい一年を出発!


わが友へ                  (2016年1月号 「グラフSGI」)

 勇気を出して語れば、
 心の扉が開かれる。
 そこには、新しい発見がある。
 そこから、新しい仲間も広がる。
 この心と行動が
 世界平和の出発なのだ。


全国の新年勤行会へのメッセージ                   (2016年1月1日)

勝鬨を 断固あげなむ 師弟不二

 わが誉れの同志の皆さん! また、大切な友人の皆さん! さらに、宝のご家族の皆さん方! 明けまして、おめでととうございます。
 我らの地球が、こうして厳然と、新しい一年の軌道を運行しゆく究極の力も、妙法であります。
 この妙法という、久遠元初の大法則に則って、正月を清々しく出発できる私たちの人生が、いかに素晴らしいか。御書には「太陽が東から西へ明るく輝きわたっていくように、いよいよ福徳も勝り、人々からも敬愛されていくのです」(1491㌻、趣意) と、約束されております。
 今や世界192カ国・地域に広がった尊き創価の仲間たちと共に、この最高無上の生命の軌道を、今日からまた、希望に燃え、勇気に燃え、正義の誇りに燃えて、朗らかに大前進していきましょう!
 日蓮大聖人は、「妙法蓮華経の五字を唱得る功徳莫大なり」(御書13㌻) と仰せになられました。なかんずく、「広宣流布」そして「立正安国」を誓願する題目が、どれほど莫大なパワーを秘めていることか。
 この一年、わが友が、これまでにまして地涌の菩薩の無限の力用《りきゆう》を思い切り発揮し、いかなる苦難も乗り越え、一人ももれなく功徳を受け切って、これ以上ないという幸福勝利の大実証を晴ればれと示し切っていただきたい。これが、私と妻のひたぶるな祈りです。
 どんな立派な鐘も、打ち鳴らさなければ響きません。我らの誠実の対話で、信念の行動で、異体同心の連帯で、社会に英知の鐘を、人材の鐘を、友情の鐘を、常楽の鐘を轟かせながら、仏界という人類の最極の魂を一段と呼び覚ましていこうではありませんか!
 結びに、苦楽を分かち、未来の一切を託しゆく、後継の宝友へ「勝鬨を 断固あげなむ 師弟不二」と贈ります。
 世界平和の柱たる創価家族の健康と御多幸を祈りつつ。



新・人間革命 第29巻 「常楽」1
      (2016年1月1日付 「聖教新聞」)

 さあ、朗らかに対話をしよう!
 胸に歓喜の太陽をいだいて。
 語り合うことから、
 心の扉は開かれ、
 互いの理解が生まれ、
 友情のスクラムが広がる。
 対話とは――
 心に虚栄の甲冑を纏って、
 空疎な美辞麗句を、
 投げかけることではない。
 赤裸々な人間として、
 誠実と信念と忍耐をもってする、
 人格の触発だ。

 仏教の智者の言には、
 「声仏事を為す」(御書400㌻)と。
 
 諸教の王「法華経」は、
 仏陀と弟子たちとの対話である。
 日蓮大聖人の「立正安国論」も、
 主人と客との対話として認《したた》められた。

 対話は――
 励ましの力となる。
 希望の光となる。
 勇気の泉となる。
 生命蘇生の新風となる。

 さあ、はつらつと対話をしよう!
 心と心に橋を架けよう!
 その地道な架橋作業の彼方、
 人も、世界も一つに結ばれ、
 人間勝利の絢爛たる平和絵巻は広がる。

 1978年(昭和53年)10月10日の午後、山本伸一は妻の峯子と共に、アメリカの経済学者で、『不確実性の時代』などの著者として知られる、ハーバード大学名誉教授のジョン・K ・ガルブレイスとキャサリン夫人の一行を聖教新聞社に迎えた。
 人間のための〝確実性の道〟を開きたいとの思いで、伸一は会談に臨んだ。



新春メッセージ 
        (2016年1月号 「グラフSGI」)

新たな地球文明の創出を!


 21世紀の人類が渇望する「生命尊厳の哲学」「人間革命の連帯」を、大きく広げゆく「世界広布新時代 拡大の年」が晴れやかに開幕しました。
 この一年も、大切な同志の皆さま方、ご家族や友人の皆さま方が、わが胸中の太陽を燦然と輝かせ、生き生きと健やかに、明るく朗らかに前進されますことを心よりお祈り申し上げます。
 「広宣流布の拡大」は「希望の拡大」です。「人材の拡大」であり、「平和の拡大」です。
 苦悩にあえぐ友に無限の希望を送り、未来を担う人材を育む。そして、一人一人の幸福を基盤として、麗しい人間の絆と平和の結合を、地域へ、社会へ、世界へと拡大していく――これが私たちSGIの運動です。
 創価学会創立90周年の2020年、さらに、100周年の2030年へ向かって、生まれ変わったような元初の生命力で新たな前進を開始してまいりたい。

 今年は、偉大な仏法の哲理に目覚めた民衆が、創価の人間主義の歓喜のスクラムを広げた、あの忘れ得ぬ「大阪の戦いJから60年の節目にあたります。
 1956年5月、大阪支部が1カ月で1万1111世帯の入会という金字塔を打ち立てました。この未曾有の弘教を成し遂げた原動力は何であったか。
 一つは、「御書根本の前進」ということです。まだ、入会から間もない方が多かった。そうしたメンバーと共に、私は常に御聖訓を学び合い、日蓮大聖人の大精神に触れていきました。その中で、自他共にに生命を蘇生させながら、「宿命転換の法理」を大確信していったのです。
 「何なる世の乱れにも各各《おのおの》をば法華経・十羅刹・助け給えと湿れる木より火を出し乾ける士より水を儲けんが如く強盛に申すなり」(御書1132㌻)
 乱世であるからこそ、どこまでも祈りから出発すること、異体同心の団結を守り通すこと。この「法華経の兵法」を貫くところに、人生と広布の勝利の道が必ず開かれていくのです。
 もう一つは、「徹して一人一人と会い、励ます」ことです。
 当時は多くの庶民が経済苦、病気や家庭の問題など、幾多の悩みを抱えていた時代でした。
 民衆指導者であるわが師・戸田城聖先生は、端的に「関西から貧乏人と病人をなくしたい」と語られていました。
 その心をわが心として、私は一人でも多くの友に会おうと、大阪中を駆け巡りました。自転車で路地裏まで入り、友の家を訪ねたことも数知れません。そして励まし合いながら、断じて一生成仏の道を進んでいこうと訴えていきました。
 御書には、「他人なれどもかた《語》らひ《合》ぬれば命にも替るぞかし」(同㌻)とあります。心を開いての語らいと励ましの積み重ねの中で、何ものにも崩れない同志の団結が築かれるのです。
 そしてもう一つは、「信心の体験を、歓喜とともに語り抜く」ことです。
 大聖人は「日蓮仏法をこころみるに道理と証文とにはすぎず、又道理証文よりも現証にはすぎず」(同1468㌻)と仰せです。
 皆が「行学の二道」に励む中で、功徳の現証が次々と現れました。苦難を乗り越えゆく喜びが漲り、人生の真の使命に目覚めた感激が、一人一人の胸中にあふれていきました。
 「友人に語らずにはいられない」という信仰の歓喜から、仏法対話の波動が幾重にも生まれていくのです。
 不可能を可能にした、常勝不滅の「関西スピリット」は、若き世代に脈々と受け継がれています。わが関西の不二の友は不屈の「負けじ魂」を胸にも誇りも高く、新時代の拡大をリードしてくれています。
 世界に輝く「KANSAI《カンサイ》」には、「君が憂いに我は泣き 我が喜びに君は舞う」※1という、慈悲と同苦の「やさしさ(Kindness)」がある。
 自らが先頭に立って道を切り開く、勇気ある「行動(Action)」がある。わが使命と誓いに生き抜くという、誇り高き「気高さ(Nobility)」がある。そして、異体同心の「団結(Solidarity)」がある。
 また、未来を築く「大志(Ambition)」と、新たな高みを目指しゆく「向上(Improvement)」の精神がある。
 この「KANSAI SPIRIT」こそ、世界広布新時代を開拓しゆく偉大な原動力でもありましょう。
 諸法実相抄には「日蓮一人はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし、是あに地涌の義に非ずや」(同1360㌻)と仰せです。
 いずこの地であれ、どんな時代であれ、勇気ある「一人」の祈りと一念に呼応して、不思議なる使命の地涌の菩薩は、必ずや陸続と躍り出てくる。
 これが広宣流布の不滅の方程式です。

 私の胸には、広布草創の地 で奮闘する世界の友のご苦労がいつも偲ばれてなりません。
 一回の会合に参加するにも、また一人の友を激励に訪問するためにも、どれほどの時間をかけ、どれほどのやりくりをしておられるか。そうした中で、遠く離れた同志と連携を取りながら、熱き求道心を燃やして前進を続けていることを、私は決して忘れません。
 全世界への仏法流布は、人類史上に輝きわたる聖業です。先駆者として生きる皆さま方が、いかに尊貴な存在か。その福徳は無量無辺であり、永遠であります。
 地涌の菩薩の連帯を広げながら、地域の発展と人々の幸福に尽くしゆくSGIの運動に、世界の識者も注目しています。
 一昨年発刊されたドイツ語版「御書」の監修を務めてくださった、ゲッティンゲン大学のヘルヴィヒ・シュミット・グリンツァー教授は、こう語っておられました。
 「仏法において『菩薩』の役割は特に重要だと思います。自分だけの救済と完成を目指すのではなく、具体的現実の中で、一切衆生と結び合いながら他者の救済と完成をも目指そうとする生命のあり方は、平和の基礎になるからです」※2
 また、教授は、こうも述べておられます。
 「菩薩の生き方をよみがえらせることは人間同士の信頼関係、また同苦の精神をよみがえらせることになる。これが最も重要な点です。これらが失われた世界では、もはや人間らしく生きていくことさえ難しくなると思うからです」※3
 来る日も来る日も、尊き自行化他の実践を続ける地涌の行進には、新たな地球文明を創出する力が秘められているといっても過言ではありません。
 残念ながら、いまだに世界の各地で紛争や暴力が渦巻いています。宗教や民族などの違いによって、人々を分断しようとする動きも根強い。
 だからこそ、生命尊厳の思想と、万人が平等であるとの哲理に立って、人間と人間を結びゆく「菩薩の対話」を高めていきたい。
 互いの差異を尊重し、その差異に謙虚に学びながら、自他共の幸福と平和へ、価値を創造する「創価の世界」を、さらに心豊かに織り成していきたいと思うのであります。

 昨年9月には、東京・信濃町の広宣流布大誓堂で、世界各地から集ったSGIの若きリーダーたちとお会いしました。皆、本当に凜々しかった。立派に成長していました。SGIの未来は盤石であると、私は深く確信をしてやみません。
 日蓮大聖人は後継の弟子に呼びかけられました。
 「願《ねがわ》くは我が弟子等・大願ををこせ」(同1561㌻)と。
 大事な大事なこの一年、私たちは、いよいよ若き力を伸ばし、育みながら、「広宣流布」即「世界平和」の実現という大願へ、異体同心の団結で進んでいこうではありませんか!
 敬愛する皆さまの健康と長寿、ご一家のご多幸、そして、それぞれの国土の安穏を心から念願し、新年のメッセージとさせていただきます。

                               2016年 元旦

※1「嗚呼黎明は近づけり」(大阪高等学校全寮歌)は作詞・沼間昌教。
※2・3 2015年10月18日付 聖教新聞「世界の識者の眼」




誓いし願《ねがい》 やぶるべからず 
       (2016年1月号 大白蓮華)

 青き地球の新しい一年の自転と公転が始まった。
 我らも、久遠元初の生命の太陽を輝かせながら、新しい息吹で、「一生成仏」という自転を、そして、「広宣流布」という公転を、たゆまずに進めたい。
 その推進力は、「法華経の行者の祈り」である。
 末法の御本仏・日蓮大聖人は仰せになられた。
 「大地はささばはづ《外》るるとも虚空《おおぞら》をつなぐ者はありとも・潮のみ《満》ちひ《干》ぬ事はありとも日は西より出づるとも・法華経の行者の祈りのかな《叶》はぬ事は あるべからず」(1351㌻)と。
 この妙法の無窮の力用を万人が解き放つために、大聖人は、最極の唱題行を末法の全人類へ授けてくださったのだ。
 「法華経の行者の祈り」とは、「誓願」の祈りである。自らが「人間革命」を誓い、「宿命転換」を誓う。「自他共の幸福」を誓い、「立正安国」を誓う。
 そして、その成就のために師子王の心で戦うのだ。
 創立の父・牧口常三郎先生は、自分だけの利益を願う「信者」であってはならないと戒められた。
 創価の勇者は、全生命を燃えたぎらせて、大宇宙にまで轟きわたる題目を唱えながら、勇猛に、誠実に、忍耐強く、菩薩の行動に打って出ていくのだ。
 だから、強い。だから、負けない。
 人間として、これほど尊い生命の境地があろうか。この究極の正義の一念に呼応して、諸天善神も、仏菩薩も、厳然と動き、働き、守護するのである。
 わが師・戸田城聖先生は、よく同志を励まされた。
 「大聖人を胸に、広宣流布へ祈り戦えば、どんな困難も打開できる。人生の幸福の土台を必ず
築ける。一家眷属の永遠の福運も積める。 一つ一つ、信心で勝つ! これが、我々の発迹顕本に通ずるんだよ」
 福岡で広宣流布を誓い、村八分による店の窮地も、わが子の難病も祈り勝ってきた草創の父母がいる。何があっても、「信心は勇気たい。『冬は必ず春となる』よ!」と皆を励まし、三変土田に走ってきた。
 偉大な母は92歳の今も、矍鑠と仏縁を広げ、「題目は何でも開いていける力。どんな人にも仏性がある。こちらの題日で必ず変わる。妙法を抱きしめ切って、絶対、勝つばい!」と顔を綻ばせる。
 私たちが、朝な夕な勤行で読誦する自我偈には、「慧光諸無量 寿命無数劫」(慧光の照てらすこと無量にして 寿命は無数劫なり)とある。
 今、192カ国・地域の同志が心を一つに、「世界広宣流布」の大願成就を誓い、「世界の平和」と「一切衆生の幸福」を祈念する時代が始まっている。
 我らの「異体同心」の題目に勝る智慧の光はない。この慧光で、いよいよ地球を照らしていくのだ。ここにこそ、人類が永遠に栄えゆく軌道があるからだ。
 「ちかいし願やぶるべからず」(同232㌻)――この大誓願に直結し、いかなる試練も「風の前の塵」と吹ふき飛とばして、今年も勝ち進もう! 地涌の我らは勝利を誓って、乱世に生まれてきたのだから!

 誓願の
  祈りは無敵と
   万代に
  幸福勝利の
   大光 輝け


新春メッセージ       (2016年1月号 「無冠」)

世界広布の希望の朝が来た

あなたの一歩が人間革命の夜明けに

 朝! 希望の朝! 闇を破って太陽は昇る。
 来る日も来る日も、広宣流布の前進の朝を照らす創価の太陽こそ、「無冠の友」の皆さまです。
 「聖教新聞」創刊65周年の元朝を、最も信頼する皆さま方と共に迎えることができ、これほどの喜びはありません。いつもいつも、本当にありがとうございます。
        ◇
 一日のスタートを告げる聖教新聞を手にする時「無冠の友」への感謝でいっぱいになります。
 冬の配達。あたりは、まだ暗い。雨の日や雪の日もある。新聞がぬれないよう、一部一部、細心の注意を払い、工夫を凝らしてくださっていることも、痛いほど伝わってきます。
 一軒一軒、真心を込めて届けてくださる「聖教新聞」は、まさに生命尊厳の哲理を掲げて、皆さまの尊き祈りと努力が打ち鳴らす〝新時代の暁鐘〟なのです。
        ◇
 先日、ある大阪婦人部の方の話を伺いました。近隣は農家が多く、配達の時間は早朝の農作業中。毎日、明るく朗らかなあいさつを心掛けてきました。何の反応も返ってこないこともありました。しかし、やがて「あなたを見ていて、創価学会の実像がわかった」と言われるように。
 「あきらめないでよかった。苦労も吹き飛びました」と喜ばれていました。
 麗しい友好と仏縁の拡大の劇は、全国各地で繰り広げられています。
 経済界で重責を担われる東京の壮年部の方がしみじみと振り返っていました。それは、青春時代、新聞奨学生として苦学している時に、毎朝出会う聖教を配達していた婦人のあまりに温かい人柄に感動して入会。そのおかげで今の自分がある――との尽きせぬ報恩の思いです。
 神奈川で、長年配達をされた祖母、今も配達をする母に続いて、三代目の無冠のバトンを継承した女子部のリーダーは語っていました。「母の配達にかける思いを聞くたび、背筋が伸びます。受け継いだのは、広布への真剣さと責任感です」と。
 無冠の友がきょうも踏みしめる「一歩」から、自他共の人間革命の夜明けが始まります。崇高な使命に生き抜く皆さまの強き「生命」こそが、地域も社会も輝かせていく光源なのであります。
        ◇
 今、NHK連続テレビ小説「あさが来た」が好評を博しています。原案となったのは、女子大学や生命保険会社の創設に貢献した女性実業家・広岡浅子さんの生涯を描いた『小説 土佐堀川』(潮出版社)です。
 近代日本の黎明期を生きた彼女のモツトーは「九転十起生《じゅっきせい》」。転んでも、転んでも、また立ち上がる。粘り抜く。最後は勝つ。嫁ぎ先の商売の苦境や、命に及ぶ大病にも、一つ一つ立ち向かいピンチをチヤンスに変え、あとに続く女性たちの道を大きく開いていきました。
 著者の古川智映子さんが述べています。
 「浅子には、自分が偉くなろうという気持ちなんて、少しも無かったのではないか」
 「目の前にある課題に全力で向き合って、それを乗り越えていくという生き方は、どんな時代や社会にも通じる普遍性があると思います」
 無冠の友とも深く響き合う、潔く、毅然とした心構えです。
 小説の最後で、浅子さんは皆に語ります。
 「うちは、どんな困難に出遭おうとも、いつもこれからが本番や思うてやってきました。生涯が青春のような気《き》いで、事業にとり組んできました」と。
 「これからが本番」!
 「生涯が青春」! 
 このはじけるような生命の息吹で、私たちも、新しい一年を進み抜いていきたいと思うのです。
        ◇
 かけがえのない皆さまだからこそ、毎日の配達は万全の準備で、絶対無事故であってください。健康で、ご長寿であってください。私と妻は、朝な夕な、御本尊に真剣に祈念しております。
 御義口伝には「今日蓮等の類い南無妙法蓮華経と唱え奉る者は化城即宝処なり我等が居住の山谷曠野《せんごくこうや》皆《みな》皆《かい》常寂光の宝処なり」(御書734㌻)と明快に仰せであります。
 自行化他の題目を唱え、行じ、弘めゆく無冠の友の行進は、それ自体が即、仏の振る舞いであり、仏の智慧と慈悲の顕現であります。
 最高に充実した、限りない向上の人生とならないわけがない。生々世々、自身も一家眷属も無量無辺の福徳に包まれないわけがありません。
 そして、自身が縁する天地をも、必ずや常寂光の宝処と勝ち栄えさせていく直道なのであります。
 今、世界広宣流布の旭日が赫々と昇っています。その最大の力である「無冠の友」の皆さま方が、この一年も、「歓喜の中の大歓喜」の見事な大勝利の一日一日であられますよう、深く念願いたします。
 どうか、共に、共々に大前進を! ますますお元気で!


希望の虹
            (2016年1月1日付 「少年少女きぼう新聞」)

世界広布の希望の朝が来た


あなたの一歩が人間革命の夜明けに

 Happy New Year! 新年、おめでとう!

 新しい1年、我ら192カ国・地域の創価家族は「世界広布新時代 拡大の年」というテーマをかかげました。
 「拡大」とは「大きくひろげる」ことです。未来部のみなさんには、ぜひ、自分の「夢」を大きくひろげてもらいたい。「自分はこうなりたい」「将来、こんなことをしてみたい」と、大いに夢をえがいてみてほしいのです。
 「夢」を大きくひろげることは、「心」を、そして「青春」の可能性を、大きくひろげることだからです。

 半世紀前の1963年8月28日、アメリカの首都ワシントンに集まった25万人もの人々に向かかって、「私には夢がある!」とさけんだ青年がいました。
 人権の闘士マーチン・ルーサー・キング博士です。
 博士の夢は、「今は小さな私の4人の子どもたちが、いつの日か肌の色ではなく、内なる人格で人の偉さが決まる国に住めるようになる」ことでした。
 当時のアメリカには、特に南部の地域で、肌の色で人間が差別されるという、まちがった考え方や決まりがありました。その考え方にしたがわなければ、暴力をふるわれたり、命をねらわれたり、たいほされたりすることもあったのです。差別をなくそうと行動する人はいましたが、数も少なく、広がりもありませんでした。そんな中でキング博士は、どんなひどい目にあっても、おどされても、そのたびに勇気をふるって立ち上がりました。
 「私には夢がある」――ワシントンであの日、あの時、キング博士が語った夢が、みんなの心を一つにしていきました。そして、その夢に向かって博士を先頭に、民衆の大行進が始まったのです。
 今回は、キング博士の人生を通して、夢をかなえる勇気と、あきらめない心を学びましょう。

 キング博士の誕生日は、1929年の1月15日です。アメリカ南部の街・アトランタに生まれました。両親、おばあちやん、きょうだいに囲まれ、明るく元気に育ちました。家族のみんなで歌を歌うのも好きでした。
 キング少年は、お父さんが差別とたたかう姿を見て成長しました。ある時、お父さんが運転する車に乗っていると、白人の警官がその車を止め、お父さんに向かって「ボーイ……」と話しかけました。日本語では「おい、小僧」というような、見くだした言い方でした。お父さんは「私は、大人だ」と胸をはって答えました。父のいかりをキング少年は心にきざみつけました。
 人間には、人それぞれ「ちがい」があります。「ちがい」がない人はいません。「ちがい」は、その人のかけがえのない個性です。
 だから、「ちがい」をばかにするのは、絶対にまちがいです。他人との「ちがい」を大事にできる人が、人から大事にされる人です。おたがいの「ちがい」から学び合えば、心が大きく豊かになります。

 キング博士は、学びに学んで、大学と大学院で優秀な成績をおさめました。前途は洋々と開かれていました。
 しかし博士が選んだのは、差別に苦しんでいるいる人がたくさんいる南部の地域にもどり、そこで働いて、人々の役に立つ道でした。博士が25歳の時のことです
 ある時、キング博士が働きはじめたアラバマ州モントゴメリーの街で、事件が起こります。黒人の女性がバスに乗って座っていると、無理やり、席から立つよう運転手に言われました。黒人には、そこに座る権利がないというのです。彼女は、きっぱりと「ノー」と言って、きょひしたため、たいほされてしまいました。
 長い間、多くの人が、そうした差別をなくすのは無理だと思ってきました。しかし、たいほの知らせを聞いて、みんなは、ついに立ち上がりました。そして、黒人を差別するバスに乗るのをみんなでやめる「バス・ボイコット運動」を始めたのです。
 キング博士は、その中心となり、仕事場への遠い道もバスに乗らず歩いて通う人たちをはげましました。自動車に乗るようにすすめられた、ある黒人のおばあさんは、「私の脚は疲れていますが、心は安らいでいますよ」と胸を張りました。
 運動の参加者は、暴力をふるわれることもありました。でも、博士たちは、みんなで歌を歌いながらはげまし合いました。暴力に暴力で立ち向かえば、また暴力が返ってくるだけで、何も解決しないと知っていたからです。
 キング博士は、一生をかけて非暴力の信念をつらぬきました。
 当時のケネディ大統領とも直接話し合って、差別をなくすよう、うったえました。暴力に苦しめられている人々のもとに行き、悲しいできごとが起これば、いっしょに悲しんで、「それでも私は夢を持つ。なぜなら、人生にはあきらめるということがありえないからです」と語り、団結して非暴力の運動を進めていきました。
 やがて、黒人の差別を禁止する新しい法律ができました。博士と同志たちの夢が、ついに一歩実現したのです。
 夢をかなえるには、その夢をあきらめないことです。たとえ、その夢がどんなに遠くても、今の自分には無理に思えても、勇気を出して、あきらめずに努力することです。絶対にかなう、かなえてみせると決めて挑戦し続けることです。
 キング博士と共にたたかい、博士が亡なくなった後も、その尊い夢を受けついで行動されてきた方々と、私は交流を重ねています。その一人で、私との対談集を発刊した歴史学者のハーディング博士もまた、「一歩を踏み出し、夢をふくらませ、行動を起こす。いずれの局面も勇気があってこそです」と語られていました。
 今、アメリカでは黒人のオバマ大統領が、リーダーシップを発揮しています。キング博士の夢は、さらに未来ヘと受けつがれていくでしょう。
    ✳    ✳    ✳
 「先生の夢は何ですか?」
 かつて、関西創価学園の女子高校生が、私に質問してくれたことがあります。「私の夢は、戸田先生の夢を実現することです」と答えました。
 戸田先生の夢は、たくさんありました。どれも、大きな大きな夢でした。
 ある時は、「大学をつくろう」と言われました。
 また、ある時は、「君の本当の舞台は世界だよ」と言われました。
 戸田先生は、世界中から不幸で悲しむ人をなくしたかったのです。でもそのころ、海外の人が題目を唱える時代が来ることを、だれも信じられませんでした。
 私は、先生の夢を実現するために働きに働きました。戸田先生の夢だった創価の名前のついた学校も、日本とアメリカの大学をはじめ、世界各地につくりました。
 また、日本と世界をかけめぐって、多くの人と語り、友情を結び、平和への波を起こしてきました。
 今、世界中にみなさんの仲間がいて、題目を唱え、勉学にはげんでいます。夢の実現へ挑戦する君たちを、お父さん、お母さん、学会のおじさん、おばさん、お兄さん、お姉さんが必ずはげまし、支えてくれます。世界の友が最大に期待しています。
 そして私が祈り、エールを送り続けます。君たちがあきらめそうになっても、私はあきらめません。みなさんの勝利もまた、私の夢だからです。
 さあ、みなさんは、ししの子です。
 拡大の年の今年の目標は、夢を持もち、夢をひろげ、夢に向むかって、一歩前進しよう。題目という、無限の力がわいてくる〝希望のエンジン〟を全開にして!


※マーチン・ルーサー・キングの言葉は、梶原寿著『約束の地をめざして』(新教出版社)、ビンセント・ハーディング、池田大作著『希望の教育 平和の行進』(第三文明社)から(一部表記を改めました)。参考文献は、ナイジェル・リチャードソン著『キング博士 わたしには夢がある』金康瑞人訳(第三文明社)、クレイボーン・カーソン編『マーティン・ルーサー・キング自伝』梶原寿訳(日本基議教団出版局)、V・シュローデト、P・ブラウン著『伝記 世界を変えた人々2  キング牧師』松村佐知子訳(偕成社)ほか。


未来の翼  世界が君を待っている 第22回    (2016年1月1日付 「未来ジャーナル」)

香港の輝く港から

わが青春勝利の原点を築こう


 If Winter comes,
 can Spring be far behind?
 (冬来たりなば、春遠からじ)

 人類に希望の春を告げゆく、若き太陽の皆さん!
 「世界広布新時代 拡大の年」が開幕しました。皆さんと一緒に、晴れやかに新年を迎えることができて、本当にうれしい。
 皆さんこそ、「新時代の拡大」の主役です。その拡大とは、何から始まるのでしょうか――。
 世界へ、宇宙へと、心を開いていくことです。夢を大きく広げることです。挑戦の一歩、学びの一歩を踏み出していくことです。そして、一人また一人と、青春勝利のスクラムを組んでいくことです。
 お正月に認《したた》められた御書には、「さいわい(福)は心よりいでで我をかざる」(1492㌻)と仰せです。
 皆さんの「心の拡大」から、人類の希望が生まれます。皆さんの「友情の拡大」から、平和の光が輝き出します。皆さんの「努力の拡大」から、世界の幸福の明日が開かれるのです。
 私の胸には今、新春を喜び合う、世界192カ国・地域の同志の歓声が響きわたっています。皆さんが、世界中の青年と手を取り合い、平和の大航海を担いゆく時が来ているのです。
 さあ、今年も学びに学び、心と体を鍛えよう! 父母《ちちはは》のために、世界の友のために、地球の未来のために!

 世界の船が行き交い、青い水面《みなも》にきらめく真っ白な波しぶき。日が沈むと、〝東洋の真珠〟と謳われる街の夜景が、鮮やかに浮かび上がります。
 そこは、東西の文明が交差する天地・香港のビクトリア港です。
 私は香港を訪れるたびに、この輝く港を友人たちと見つめながら、世界平和の未来を展望してきました。
 創価学会の創立の父・牧口常三郎先生は、若き日に記された大著『人生地理学』の中で、「港」について、「文化の起発《きはつ》する所たり」と書かれています。すなわち、港とは、新しい文化が誕生し、周囲へと広がっていくところである、と言われるのです。
 香港は、まさしく、そのエネルギーに満ち満ちた「港」です。
 青春も同じように、新しい希望を創り、新しい挑戦の意欲を生む″心の港〟をつくることが大切でしょう。それが「原点」になるからです。
 私の原点は、戸田城聖先生と一緒に、平和のため、人々の幸せのために戦い披いた日々です。「戸田先生なら、どうされるだろうか」――この問いかけが、私にとって、いつも立ち返る〝心の港〟なのです。青春時代に原点を築いた人は強い。絶対に負けません。くじけそうになった時は、この原点に戻り、勇気の炎を点火し、新しい前進を開始していけるからです。
 原点は、自分自身の目標の達成へ、悩み、もがきながら、最後まで挑み抜いた時に築くことができます。ひとたび決めた誓いを、断じて貫き通した先に輝きます。
 そして、人生の最も強い原点こそ、師弟の原点なのです。

 「師をもてる人間は、本当に幸せ」――そう朗らかに語ったのは、〝香港の芸術の母〟と慕われた、現代中国画の巨匠・方《ほう》召麐《しょうりん》画伯です。方画伯の人生は、波瀾に満ちていました。
 生まれは、第1次世界大戦が始まった1914年。幼少時代、祖国・中国は動乱の最中にあり、
11歳の時には、目の前でお父さんが殺されてしまいます。
 しかし、悲しみに負けず、前を向きました。お母様から「どんな時代になろうとも『学ぶ人』は恐れることがない」との信念を受け継いで、英語、中国の古典、ヨーロッパの歴史、さらには中国画と書道も学んでいきました。
 その後、イギリスのマンチェスター大学に進学し、やがて結婚。しかし、第2次世界大戦が勃発したため、夫妻は、幼子を抱きかかえて、世界の各地を転々とせざるを得ませんでした。
 戦争が終わり、1948年に、香港へ帰りました。ようやく平和に暮らせると思った矢先、今度は、最愛の夫が急病で他界してしまいます。36歳の方画伯には、3歳から11歳までの8人の子どもたちが残されました。
 絶望の間に沈む方画伯の心に、希望の光を送ったのは、師匠と仰ぐ趙少昴《ちょうしょうこう》先生の言葉でした。
 「まずは、筆を持ちなさい。ここで思いきって、一歩踏み出すのです。悲しみをも力に変えて、頑張って描きなさい。退くことは、自らをいつわることです」
 師の言葉に涙をぬぐい、方画伯は、再び筆を手にしました。夫の貿易会社を引き継ぐ一方、著名な画家の張大千《ちょうだいせん》先生に弟子入りし、中国画の基礎を固めていきます。さらに40歳を過ぎてから、香港大学、イギリスのオックスフォード大学に学び、中国画の新境地を開拓していきました。
 私が方召麐画伯と初めてお会いしたのは、1996年の3月。アジアの名門・香港大学から一緒に名誉博士号を拝受した時のことです。以来、語らいは8度。世界を呼吸しつつ創作活動を続ける方画伯は、乙女のような若々しさを備えておられました。
 80歳を過ぎてなお、「芸術とは戦闘なり」と、毎朝、6時前に起きて筆をとり続けていました。
 「天空と大地を包み込むような勢い」があると称えられる絵画は、人生そのものの表現だったのでしょう。

 私が、「人生も、芸術も、『師弟』にこそ、勝利への確かな軌道があるのではないでしょうか」と申し上げると、画伯は会心の笑みで、うなずかれました。「そうです。その通りです」と。
 この世界に、師弟の絆に勝る力はありません。

 私が香港を初訪問し、アジアで最初の地区を結成したのは、1961年1月28日のことです。今月は、アジア広布55周年の佳節です。
 当時の現地メンバーは、十数人でした。私は、確信を込めて呼び掛けました。「皆で力を合わせれば、大きな力になる。団結の力は足し算ではなく、掛け算なんです」
 この1年後には、香港支部が誕生し、アジア広布の旭日と光る歴史が刻まれていきました。
 香港SGIのメンバーは、〝仲良き創価家族〟の模範です。香港の人々には、「常勝関西」の友と共通する行動力と団結があり、友の悩みに同苦する温かな心と向上心に輝いています。香港を訪れるたびに〝ふるさとの港〟へと帰ってきたような安らぎを感じます。
 お土産を買いに立ち寄った商店でも、お店の人たちと楽しい語らいがはずみ、すぐに仲良くなります。香港の人々は、気どらない庶民性、人間味に溢れています。
 今から60年前の1956年、戸田先生は、和歌を詠まれました。
 「雲の井に 月こそ見んと 願いてし アジアの民に 日《ひかり》をぞ送らん」
 〝アジアの、そして全世界の民衆に、幸福の光を送るのだ〟――恩師の深い思いは、そのま、弟子である私の誓いであり行動です。これまで20回を数える香港訪門は、心の中の恩師と語らいながら続けた、師弟の挑戦でした。
 私は、かつて香港で詠みました。
 「偉大なる 恩師の写真を 胸に秘め 世界を旅せる 師弟不二かな」
 世界平和という理想で固く結ばれた創価の師弟の旅を、信頼する未来部の皆さんに託します。

 香港は、1997年、イギリスから中国へ返還されました。大きな歴史の転換に当たって、私も、愛する香港の友人として、少しでも力になれればと、訪問を重ね、多くの指導者や識者とも対話を広げてきました。
 返還の5年前には、海外初の創価幼稚園として、香港創価幼稚園が開園しました。私は、この創価教育の城が、香港の希望の園となるように、そして、人類の平和に貢献する世界市民が羽ばたくようにと、祈りを込めて創立しました。
 香港創価幼稚園では、英語と、中国語の北京語を同時に学びます。ふだん、子どもたちは中国語の広東語を話しているので、三つの言語を話せるようになるのです。
 卒園生は、世界の名門大学へ進学する友、アナウンサーやエンジニアなど、各界で大いに活躍しています。
 2000年、私は香港創価幼稚園の1 ・2 ・3期生のメンバーと再会し、記念撮影しました。
 その折、花束を贈ってくれた1期生の友は、中学2年生になっていました。「将来の夢は、学校の先生になることです。私も、いつか『人を育てる』仕事をしたい」と語っていた彼女は今、香港創価幼稚園の教員となり、後輩たちの育成に力を注いでくれています。
札幌から始まった創価幼稚園は、今や、この香港をはじめ、マレーシア、シンガポール、プラジル、韓国にもあります。
 皆さんが、語学の翼を広げ、世界中の友と楽しく語り合う日を、私は心待ちにしています。

 創価学会は、いよいよ、人類を結び、地球文明を照らす世界宗教として船出しました。皆さんの眼前には、「世界広宣流布」というロマンの大海原が広がっています。
 信心とは、どんな厳しい風をも、前進の力へと転じゆくセイル(帆)です。師弟とは、正しい航路を指し示す人生のコンパス(羅針盤)です。
 人生は、苦難という風があるからこそ成長できる。前進できる。拡大できる。
 日蓮大聖人は、「生死の大海を渡らんことは妙法運華経の船にあらずんば・かなふべからず」(御書1448㌻)と仰せです。
 妙法は、万人が直面する生老病死の苦悩を打開できる哲理です。どんな苦難の荒波があっても、題目を唱える人は、苦労した分、悩んだ分だけ、心も功徳も拡大しながら、必ず乗り越えていけるのです。今いる場所で、皆さんが奮闘することが、そして、目の前の課題に全力で取り組んでいくことが、青春の「黄金の航路」と輝いていくのです。
 さあ、創立100周年の2030年へ、次なる15年の出発の朝がきました! 信心のセイルを大きく広げ、一緒に朗らかに進もう!
 いかなる風をも楽しみながら!

 Be courageous! Be bold!
 You are the hope for the future!

 勇敢大胆地向前進!
 你們是未来的希望!
 (勇敢たれ! 大胆たれ!
 君たちこそ、未来の希望なり!)

  冒頭の英文は、イギリスの詩人・シェリーの詩
2016-01-01 : 新年特集 :
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2015 新年特集

新年特集

2015年「世界広布新時代 躍進の年」おめでとうございます。

新年勤行会へのメッセージ (2015.1.1)

後継の人材よ育ちゆけ

 明るい明るい、希望にあふれる新年、誠におめでとうございます。寒い中、年頭より本当にご苦労さまでございます。
 日本全国、そして全世界の創価家族が心を合わせて、人類の幸福と世界の平和を祈り、広布と人生の新たな勝利へ出発する。これほど尊く、これほど力強い新春の集いが、いずこにあるでしょうか。
 御本仏・日蓮大聖人は仰せになられました。「末法にして妙法蓮華経の五字を弘めん者は男女はきらふべからず、皆地涌の菩薩の出現に非ずんば唱へがたき題目なり、日蓮一人《いちにん》はじめは南無妙法蓮華経と唱へしが、二人・三人・百人と次第に唱へつたふるなり、未来も又しかるべし」(御書1360㌻)と。
 大宇宙の究極の法則である妙法をば、唱え、弘めゆく皆さま方こそ、最も偉大な地涌の菩薩なのであります。
 久遠からの誓いで結ばれた我らは、大聖人と等しい、最極の仏の生命力を発揮しながら、法のため、人のため、社会のため、そして未来のために、愉快に、仲良く、恐れなく、この一年も勝ち切っていこうではありませんか!
 今年は、初代・牧口常三郎先生、2代・戸田城聖先生が、仏意仏勅の創価学会を創立なされてより85周年――。
 皆さま方の異体同心の団結によって、今、妙なる「躍進」の時が到来しました。
 第3代の私は、皆さま方の信心の先輩として、一人ももれなく健康でご長寿で、ご一家が和楽と大福運の人生を歩んでいかれるよう、真剣に祈り続けてまいります。
 結びに、新春の一句、

 いざや舞え
  これから君が
     晴れ舞台

 と贈ります。
 世界一の創価家族、万歳! 偉大なる皆さま、万歳!
 後継の人材が無限に育ちゆくことを深く祈念しつつ。

新年の歌     (2015.1.1付 聖教新聞)

 苦も楽も
 分つ同志《とも》こそ
    わが命
  万年 轟く
   不二の凱歌を

 夢に見た
  励まし社会の
   創造へ
  創価の女性は
   希望の陽光《ひかり》と

 後継《きみ》たちが
  走り走りて
   凱旋門
  正義のメロスよ
   金の道 征け

        2015年 元旦

新年の歌     (2015.1.1付 創価新報)

肩組みて
 愉快に築けや
   金字塔
 後継 担う
  勝利の証《あかし》と

光 満つ
 華陽《ロマン》の天女《てんにょ》に
  不幸なし
 生命《いのち》の宮殿
  今日も輝け

言論の
 雄と勝ち抜け
  俊英は
 正義の哲理と
  宝剣《つるぎ》 掲げて

        2015年 元旦

新年の歌     (2015.1.1付 記念カード)

 悠然と
  我らの心も
    不二《ふじ》の山
  嵐に不動の
    人生 楽しく

 人材の
  花に満ちたる
       創価城
  幸福 爛漫
   共に咲きゆけ

 忍辱の
  今日の修行に
     諸天 冴え
  歓喜の虹は
     心の財と

わが友へ (グラフSGI  2015.1月号)

「未来」は「今」決まる。
一日に一つ、
何か新しいことに挑戦!
月々日々に、
チャレンジした分だけ
自分が大きくなる。

わが友に贈る (2015.1.1付 聖教新聞)

創価の前進と連帯こそ
全人類の希望の光源!
さあ 世界の同志と共に!
広布万代の礎を築く
黄金不滅の一年に!

新年メッセージ (グラフSGI 2015.1月号)

青き地球に希望を広げゆけ!

 青き地球を大舞台に、「生命尊厳」の希望の哲理を、いやまして広げゆく「世界広布新時代 躍進の年」が晴れ晴れと開幕しました。
 それぞれの使命の天地で、社会貢献の良き市民として活躍される皆様方が安穏であられ、福徳に包まれた、最高に価値ある「躍進」の一年を、健やかに、また朗らかに飾りゆかれますことを、私は心からお祈り申し上げます。
 740年前、日蓮大聖人は烈々と「法華経の大白法の日本国並び一閻浮提に広宣流布せん事も疑うべからざるか」(御書265㌻)と仰せになられました。戦火や災難が社会を覆っていた乱世に放たれた御断言です。
 全人類の幸福と平和を顧われた、この大聖人の御確信と壮大な展望を実現してきたのが、我ら創価学会です。
 本年は、未曾有の惨禍をもたらした第2次世界大戦の集結から70年の節目に当たっています。
 思えば、日本の軍部政府の弾圧に、師弟で抗し、信念の獄中闘争を貫かれた戸田城聖先生が出獄されたのは、その終戦の直前、1945年の7月3日のことです。
 獄死なされた殉教の先師・牧口常三郎先生の不二の弟子として、戸田先生は戦火の焼け野原に一人立ち、「苦悩の民衆を、断じて救っていくのだ。今こそ広宣流布の時だ。人類の宿命転換の時だ!」と叫ばれました。
 この70年前の恩師の師子吼を思い起こしつつ、私たちは、「広宣流布」即「人類の平和と共生」の躍進を目指し、民族や文明を超え、世界市民の友情と信頼の連帯を一段と強め、深めていきたいのであります。

 私は、昨年、オーストラリアの平和学者であり詩人であるスチェアート・リース博士と対談集『平和の哲学と詩心を語る』※1 を刊行しました。その中で、私も深い友誼を結んだ南アフリカのマンデラ大統領がシドニーを訪問した瞭の写真を紹介してくださっています。
 平和と人権のために戦い抜かれたオーストラリアの2人の女性の偉業を、マンデラ元大統領が笑顔で讃えている光景です。
 リース博士は、その女性の一人、コーネリアス博士の信条を披露されました。
 それは、「『でも(but)』ではなく『そして(and)』を使って発言しよう」ということです。「でも」の後には悲観的な言葉が続きがちなのに対して、「そして」の後には問題の解決につながる、前向きな言葉を紡ぎ出す道が開ける、とリース博士は言われるのです。
 確かに状況が厳しいと、人はともすれば、「でも、現実は難い」とか「でも、条件が整っていない」など、諦めに傾きがちです。しかしそれでは、前進への希望は生まれません。
 御聖訓には、「三障四魔と申す障りいできたれば賢者はよろこび愚者は退く」(同1091㌻)と説かれています。
 試練に直面した時、「でも」と、わが生命の一念が臆して退いてしまうのか、それとも、「そして」と、喜び勇んで立ち向かっていくのか。
 妙法は、万人が賢者の勇気に燃えて、恐れず、嘆かず、諦めず、前へ前へ進んでいくための究極の力であり、智慧であります。
 決然たる一念で祈り、満々たる生命力で一歩を踏み出していくならば、そこから「人間革命」の勝利の劇が広がるのです。

 55年前、世界広布への旅に出発した私は、ハワイでも、北南米大陸でも、「目の前の一人」を励まし、共々に「人間革命」への一歩を踏み出すことから、一切の戦いを始めました。
 世界のいずこにあっても、私は「地涌の菩薩よ、躍り出でよ!」と天地に題目を染み込ませ、出会った方たちと誠実に仏縁を結んできました。
 40年前の1975年1月26日、SGI(創価学会インタナショナル)が発足したグアムでの第1回「世界平和会議」で、私は申し上げました。
 「この会議は小さな会議であるかもしれない。また各国の名もない代表の集まりかもしれません。しかし、幾百年後には今日のこの会合が歴史に燦然と輝き、皆さんの名前も、仏法広宣流布の歴史に、また、人類史に、厳然と刻まれゆくことを私は信じます」
 あの時、集ったのは、51カ国・地域の代表でした。今、広布の大河は、192カ国・地域へと広がり、太陽の仏法は全世界を赫々と照らしています。妙法の種は幸福の花々となって咲き薫り、そして、
功労の友の芳名は、時とともに、いやまして輝き光っているではありませんか。

 1990年代に民族紛争の悲劇に見舞われた欧州のバルカン半島でも、今や創価の友は、人間主義のスクラムを語り広げています。
 麗しい異体同心の座談会も賑やかに行われ、青年をはじめ、幾多の新入会の友が誕生していると伺っています。
 自身の、そして社会の宿命転換に、手を携えて立ち上がっている英姿は、何と嬉しく、頼もしいことでしょうか。
 共に祈り、励まし合い、仏性という人間生命の究極の善性を、自他共に開いていく  これこそが、今なお戦火と暴力の絶えない世界において、最も堅実にして確実な平和の建設であると、私は信じてやみません。

 韓国宗教学会の会長を務められた、ソウル大学の金《キム》鍾瑞《ジョンソ》教授は語ってくださいました。
 「優れた宗教かどうかは、歴史の長短では決まりません。今、目の前で苦しんでいる人を救えるかどうか、その可否が重要です。SGIはこれまで、多くの人々の苦悩に寄り添い、共にそれを乗り越えてきました。だからこそ、発展を続けているのです」※2 
 揺るぎない信仰と慈悲の精神を胸に、友の幸福を祈り、価値創造の対話を広げる。そして社会の繁栄へ、世界の平和へ、「良き市民」として行動を続けるSGIの友こそ、「地域の宝」であり、「地球社会の宝」なのであります。
 東京・信濃町の総本部に「広宣流布大誓堂」が完成してから1年がたちました。
 今、この師弟誓顧の大殿堂に、日本全国、そして全世界から誉れの同志が毎日のように勇み集ってこられます。
 私も、昨年11月には、SGIの秋季研修会に集われた方々と、忌れ得ぬ出会いの歴史を刻みました。清々しい誓いが、確固たる決意が、何ものにも負けない大歓喜が、その瞳には輝いていました。
 皆、それぞれの宝土で活躍される同志と一体不二のリーダーたちです。私は、まさに世界のすべての地涌の友とお会いしている思いでありました。

 SGI発足40周年の本年は、日蓮仏法が世界宗教として、さらなる飛躍を遂げゆく重要な年であります。
 大聖人は門下に呼びかけられました。
 「いよいよ強盛に大信力をいだし給へ」(同1192㌻)
 私たちは、「世界広布新時代 躍進の年」を「いよいよ」の心で、明るく、仲良く、勇気凜々と前進し、新たなる挑戦を闘始しようではありませんか!
 最後に、敬愛する宝友とご家族の健康長寿、そして、ご多幸と勝利を心から念願し、私の新年のメッセージとさせていただきます。

                               2015年     元旦

※1 『平和の哲学と詩心を語る』著者:スチュアート・リース/池田大作(第三文明社)
※2 2014年6月10日付 聖教新聞「世界広布の鼓動」

                 
                                     2015年 元旦

新・人間革命 広宣譜 36 (2015・1・1付)

 人類は、黎明を待ちわびていた。眼を凝らし、固唾をのみ、漆黒の海を見つめる。
 暁闇を破って、黄金の光が走った!
 金波銀波が煌めく彼方に、雄々しく白光を放って、旭日が躍り出る。
 朝だ! 「世界広布新時代」の大空へ、太陽の仏法は昇った。光は、刻一刻、一切衆生の無明の闇を払い、万人の生命の「仏」を覚醒し、幸と歓喜の光彩を広げていく。
 日蓮大聖人は、「天変地夭・飢饉疫癘」の蔓延する世に、「立正安国」の旗を掲げて一人立たれた。そのバトンを受け継いだ創価の師弟が今、地涌の大行進を開始するのだ。
 人心はすさみ、世界には、不信と憎悪の分断の亀裂が幾重にも走る。戦火は果てず、自然もまた、凶暴な牙を剝き、人びとは、不安と恐怖の濃霧のなかをさすらう。
 急がねばならぬ! 友の胸中に、人間主義の慈悲と正義の旗を打ち立て、世界を結ぶのだ。一個の人間の生命を変革し、社会、人類の宿命の転換を成し遂げ、崩れざる平和と繁栄を築くのだ――これが、「立正安国」だ。これが、われらの尊き使命だ。さあ、心に太陽をいだいて、躍進の第一歩を踏み出そう!
 「躍進」とは、歓喜踊躍の前進だ。
 御聖訓には、「我心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり」(御書788㌻)と。
 私たちは、本来、仏である。その仏が、末法の衆生救済を誓願し、あえて悪業を担い、苦悩を背負って、この世に出現したのだ。
 それは、大仏法に巡り合い、宿命転換することをもって、仏法の厳たる功力を証明するためだ。ゆえに、打開できない宿命も、苦悩も絶対にない。この最極の真実に目覚め、わが使命を自覚し、自ら勇んで戦いを起こす時、生命は大歓喜に包まれ、悠々と苦悩に打ち勝つ大境涯へ、自身を高めていけるのだ。

 求道あるところに、歓喜はある。
 祈りあるところに、歓喜はある。
 実践あるところに、歓喜はある
 信仰とは、あふれる歓喜の源泉なのだ。

大白蓮華 巻頭言   題目の師子吼に恐れなし   (大白蓮華 2015.1月号)

 新たな一年を、生まれ変わったように新鮮な生命でスタートしたい。そして、新たな一日また一日を、元旦のように清新な息吹で前進し続けていきたい。これは、万人の願望であろう。
 「毎日毎日が、両手に余るほどの可能性を引きつれて私のもとを訪れます」と微笑んだのは、障がいに負けず、社会貢献を貫いたヘレン・ケラーである。
 宿福深厚にも妙法を受持した私たちは、来る年も、来る朝も、題目の音声とともに、久遠元初の太陽を昇らせ、わが生命を蘇らせていくことができる。
 御書に「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」(947㌻)と仰せの通り、唱題行こそ究極の若さと、無限の活力の源泉なのである。
 地涌の菩薩たる我らの題目は、誓願の祈りである。いわゆる何かに弱々しくすがる願いなどではない。自ら誓いを立て、その成就へ一念を定め、大宇宙の根本法則に合致し、全生命で轟かせゆく師子吼なのである。これほど強く、これほど荘厳な力はない。
 わが師・戸田城聖先生は、よく言われた。
 「日蓮大聖人と共に、妙法広布を誓い、戦う人の祈りは必ず叶っていく。三障四魔よ、何するものぞとの大確信で祈り切れ」と。さらにまた、「一人の強盛の信心の祈りに、皆がついてくる。皆が最後は幸福になれるんだよ」とも教えてくださった。
 ゆえに、何があっても、まず題目だ。
 題目の人は、断じて行き詰まらない。
 大聖人は、病と闘ってきた門下を励まされて、「法華経と申す御経は身心の諸病の良薬なり」(1015㌻)と仰せになられている。そして、法華経に説かれた、「病即《すなわち》消滅して不老不死ならん」、また「現世は安穏にして後生には善処ならん」、さらに「諸余怨敵皆悉く催滅せん」との経文を送られた。
 自行化他にわたって、妙法を実践しゆく我が生命は、大聖人の御生命と一体不二である。
 朗々たる題目で、病魔を乗り越え、「健康長寿」を勝ち開いていくのだ。どんな宿命も使命に転じて、自他共に、永遠の大幸福境涯を築いていくのだ。
 正義の仏天を揺り動かしながら、いかなる強敵《ごうてき》も打ち破り、「絶対勝利」の実証を現していくのだ。
 雪深き青森で、40年以上も、聖教新聞を配達されてきた功労の母がおられる。かつては村八分にも遭った。しかし100の圧迫には、100以上の智慧と力で勝つと決めて、断じて屈しなかった。今、「わが地域は日本一」と胸を張りながら、語られる。
 「題目は何でも生み出せる力です。祈れば、幸福になってほしいと、自分自身の仏性から言葉が出て、相手の仏性に届きます。新しい同志をつくり、友好を広げることが、何よりの生きがいです」と。
 あまりに尊き創価の法友の希望と勇気の唱題が、地域社会も地球社会も包みゆく時代に入った。
 さあ、躍進の一年、師弟の誓願に生きる我らは、題目の師子吼も誇らかに、勝ち進もうではないか!

 題目の
  師子吼の我らに
     恐れなし
   功徳と勝利を
     無限に開けや

希望の虹 ~世界の偉人を語る~ 

第10回 物理学者 湯川秀樹博士     (2015.1.1 少年少女きぼう新聞掲載) 

みなさんの挑戦が平和の一歩に

 私の大好きな少年少女部のみなさん、あけまして、おめでとう!
 新しい朝日がのぼりました。
 新しい一年のはじまりです。
 私たちも、心に朝日をのぼらせ、新しいチャレンジをはじめよう!
 私も毎年、年のはじめに、心も新たに決意することがあります。
 それは、この一年、「世界平和」を一歩でも前進させることです。
 みなさんのお父さんやお母さんをはじめ、世界のSGI(創価学会インタナショナル)の同志と共に、心を合わせて、平和のため、人々の幸せのため、今年も、ますます元気に行動していきます。
 私たちの最大の希望は、何か。それは、未来部の皆さんの成長です。
   *   *   *
 SGIができたのは、40年前、1975年のl月26日です。
 太平洋にうかぶグアム島に、51の国や地域の代表が集まって出発しました。今、l月26日は、「SGIの日」となっています。
 私も毎年、この日に合わせて平和への提言を発表しています。
 平和は、世界のだれもが求めているのに、戦争や争いの歴史がくりかえさ
れてきました。一人の力では、どうにもならないと、あきらめている人もいます。
 しかし、「人類が本当に平和を願い、幸せに生きることを望むかぎり、道は必ず開けると信じます」と語った科学者がいます。日本人で、はじめてノーベル賞を受賞した、物理学者の湯川秀樹博士です。
   *   *   *
 湯川博士は、今から108年前の1907年(明治40年)1月、東京で生まれ、京都で育ちました。
 博士のお父さんは、地質学という、地球のことを研究する学者でした。創価の父、牧口常三郎先生が若き日、『人生地理学』という本を出された時、高い評価をよせた方でもあります。
 また、おじいさんも、昔の中国の本などをよく勉強した人で、秀樹少年は、小さいころから、漢字ばかりの本を、声に出して読まされました。おかげで、小学校に入ると教科書をスラスラ読むことができました。習字も得意でした。
 でも、体育や図工、作文は苦手でした。それに、はずかしがりやで、なかなか自分から友だちに話しかけることができず、はっきりと人に自分の意見を言えなかったのです。そのため、「イワン(言わん)ちゃん」と呼ばれたこともありました。
 みなさんにも、苦手なことがあるでしょう。だからといって、自分のことを、“ダメだ”などと思う必要はないのです。
 秀樹少年には、何かをはじめたら、とことんやり通す、「ねばり強さ」という長所がありました。そのため、一生けんめい、学校の勉強に打ちこみ、学ぶことが好きになっていったのです。
 そうして高校に入り、大学に進み、「物理学」の研究に取り組んでいきます。いくら失敗しても、すぐに答えが見つからなくても、自分を信じて、「くじけるものか」と、挑戦を重ねました。
 そして、ついに大きな発見をします。「原子」という、これ以上小さく割れないと、長い間、思われてきた小さなつぶの中に、「中間子」という、さらに小さなつぶがあるはずだと気づいて、世界ではじめて発表したのです。
 後になって、この考えが正しいことが証明され、1949年に湯川博士はノーベル物理学賞を受賞しました。日本が戦争に負けて4年後のことで、暗い世の中に、明るい希望の光をおくるニュースとなりました。
   *   *   *
 湯川博士は、平和運動にもつくしていきます。そのきっかけとなったのが戦争であり、広島と長崎に原子爆弾(原爆)が使われたことでした。
 博士は、兄弟で一番仲の良かった弟を兵隊にとられ、亡くされています。その悲しみは、私にもよくわかります。私もまた、大好きだった兄が、戦死しているからです。その知らせを聞いて悲しみに肩をふるわせていた母の後ろ姿が、私の平和運動の原点です。
 博士は、戦争が終わって間もなく、「原子と人間」という詩を、未来を担う少年少女たちにおくりました。
 そこには、“科学の進歩は、人類を幸福にするが、一方では尊い命をうばう兵器も生み出してしまう。科学が進歩すればするほど、人間はもっと進歩しなければいらない!”という思いがこめられています。そして、博士は「原始時代が到来した……人間同士の和解(仲直り)が大切だ 人間自身の向上が必要だ」と呼びかけました。
 当時、私は師匠である戸田城聖先生の会社で、少年少女向けの雑誌の編集長をしていました。
 雑誌では、科学の話を通して、みんなに夢や希望を広げようとしました。湯川博士のことも、ぜひ書きたかったのですが、雑誌がとちゅうで出せなくなってしまい、実現できませんでした。今こうして、みなさんに語ることができ、本当にうれしく思います。
   *   *   *
 湯川博士は、世界の科学者が集まって核兵器に反対した「ラッセル=アインシュタイン宣言」にも、日本人で、ただ一人、署名しました。博士は「核兵器は悪である」と言い切りました。
 戸田先生も“核兵器は絶対に許してはならない”とさけばれ、弟子の私も同じ思いで行動してきました。「ラッセル=アインシュタイン宣言」に署名し、後にノーベル平和賞を受けたポーリング博士、ロートブラット博士とも対談集をつくりました。
 湯川博士の奥様であるスミ夫人は、博士が亡くなった後も、博士の願いである世界平和のために行動され続けました。SGIの活動にも共鳴して、みなさんのお母さん方の平和運動も、心から、たたえてくださいました。
   *   *   *
 これからの時代の平和を築くのは、みなさん一人一人です。
 みなさんが、新しいことに挑戦して大いに学んでいくこと、体をきたえてじょうぶにしていくこと、友だちと仲良く友情を結んでいくこと、そうした一歩また一歩が、やがて世界の平和につながっていきます。みなさんこそ、希望であり、未来そのものなのです。
 「ひとりひとりが生命を大切にし、賢くあり、そして希望を失うことなく、それぞれの立場で努力していきましょう」と湯川博士は呼びかけています。
 今年も、私は、いよいよの思いで、みなさんの健康と前進を祈り、みなさんに励ましをおくり続けていきます。
 さあ、一年のはじまりです!
 自分らしく挑戦をはじめよう!
 私といっしょに!

未来の翼 世界が君を待っている

第10回 ネパールの頂      (2015.1.1付 未来ジャーナル)

君よ、粘り強く最高峰の青春を

 新しい一年の始まりに当たり、皆さんに、一つ質問をします。
 「王」という文字は、「三」という字を書いて、「一」の字を縦に書き表すね。これは何を意味していると思いますか?
 日蓮大聖人の御書には、「三」は天と地と人を表し、それを貫いて少しも動かない存在を「王」というと説かれています
 そして、その王の象徴こそ、世界一の大山脈・ヒマラヤなのです。

 王者の山・ヒマラヤは──
 何ものにも揺るがない父の如く、堂々とそびえています。
 全てを優しく包み込む母の如く、人々を見守っています。
 肩を組んで試練に挑む皆さんの如く、天空を目指しています。
 20年前の1995年11月。私は、美しき精神の大国・ネパールを訪れました。
 名門・国立トリブバン大学での式典などを終えた後、首都カトマンズから車で1時間ほど走り、郊外へ向かいました。“ヒマラヤを仰げる丘へ”と、地元の方々が真心こめて案内してくれたのです。
 ただ、天候によって、必ずしも見られるとは限りません。この曰の夕刻も、到着するまでは、あいにく雲が出ていました。
 カメラを手に少し歩くと、それまで頂をおおっていた雲が、カーテンのようにサッと開《あ》きました。そして白雪を身にまとった王者の峰が、夕日の“スポットライト”に浮かび上がったのです。
 チャンスは一瞬でした。
 シャッターを切ることびできた、ほんの数秒間だけです。あたりは天の照明をゆっくりと落とすように、夕闇に包まれていきました。夕ごはんのしたくをする煙も上がっています。
 一瞬の出あい。しかし、天を衝くヒマラヤは、無言にして無限の励ましを贈つてくれました。

 「世界広布新時代 躍進の年」、私は皆さんに呼びかけたいことがあります。
 それは、この一年、自分自身の最高峰を目指そうということです。
 私の恩師・戸田城聖先生は、「青年は、望みが大きすぎるくらいで、ちょうどよいのだ」とよく、言われました。
 大きな希望を抱いて最高峰に挑むことは、青年の特権です。そこに青春の「躍進」が生まれます。
 「躍進」の「躍」には、「足」があります。また右側の「翟《てき》」は、鳥が羽ばたいて飛び立とうとする姿に由来するといいます。
 大地にどっしりと足をつけ、他人と比べて焦るのではなく、自分らしく粘り強く努力を重ねていく。そして、希望の大空を見つめ、無限の可能性の翼を広げて、飛翔していくのです。
 常に、高みへ向かって、少しずつでも前進していく人が、青春の勝利者です。
 ネパールにも、そうした皆さんの仲間が、いっぱい光っています。

 ネパールは、インドと中国の間に位置します。大きさは、北海道の2倍ほどです。
 世界最高峰のエべレスト(標高8848㍍)を頂点としたヒマラヤ山脈をはじめ、亜熱帯のジャングルなど、壮大な自然に抱かれた国土に、30以上もの民族が調和しながら暮らしています。
 仏教の創始者・釈尊が誕生したのも、ここネパールです。
 ネパールは、“微笑んでいる人たちの国”といわれます。また、多くの偉大な詩人を生んだ「詩心の大国」です。
 ネパールを代表する人道主義詩人サマは謳っています。
 「エべレストのごとく、常に毅然として揺るがず、心に真実と美と永遠を抱こう」と。
 ヒマラヤ山脈を撮影した日、私は、あの丘で、地元の村の子どもたちと忘れ得ぬ友情を結びました。20人ほどいたでしょうか、珍しそうに、異国から来た私たちを遠巻きに見ていました。
 私が「おいで、おいで」と招くと、ニコニコと人懐こく寄ってきてくれました。皆の澄んだ瞳が、宝石のようでした。あどけない笑顔は、蓮華の花のようでした。美しい心が、ひときわ輝いていました。
 私は、国の宝、世界の宝である“未来の使者”たちに、心を込めて語りかけました。
 「ここは仏陀(釈尊)が生まれた国です。仏陀は、偉大なヒマラヤを見て育ったんです。あの山々のような人間になろうと頑張ったのです。堂々とそびえる勝利の人へと自分をつくり上げたんです。みなさんも同じです。すごい所に住んでいるのです。必ず、偉い人になれるんです」
 皆、真剣な眼差しを向けてくれました。通訳の方を通しての語らいでした。それでも、心と心は通い合っていました。私には、それがはっきりと分かりました。
 私は、涼やかな目を見つめて言いました。
 「皆、勉強して、偉くなってください」
 最高峰の人格の人・釈尊の生まれた国の若人たちよ、徹して学び続ける求道の青春を! そして、最高峰の価値ある人生を! 私はそう願って、やみませんでした。
 皆、ニッコリと白い歯をこぼして応えてくれました。その場を去る時、一生懸命に手を振り、走って追いかけてまで、私たちの車を見送ってくれた姿が、命に焼きついて離れません。
 車中、私の胸には、2日前にお会いしたネパールのビレンドラ国王の言葉がよみがえっていました。国王は穏やかな笑みをたたえつつ、こう語られました。
 「教育がいかに大切か、私たちは知っています。教育は若き世代に対し、将来、彼らが直面するであろう困難と諸問題に打ち勝つ力を与えます」
 「学は光」です。私は子どもたちの未来に光あらんことを、心から祈らずにはいられませんでした。
 うれしいことに、私が出会った子どもたちは、立派に成長し、理学療法士や公務員、ドライバーなどとして、ネパールの天地で活躍していると聞いています。

 ネパールの大詩人デウコタは詠みました。
 「我々は、この世界を理解しなくてはならない。臆病であってはならない。世界を直視し、勇気を奮い起こすのだ。
 この世に生きている間に、大空へと翼を広げるのだ」
 この詩を私が一緒に味わった、かけがえのない友人が、ネパールのマテマ元駐日大使です。
 大使こ自身も、この詩の如く生き抜いてこられました。
 私が大使と初めてお会いしたのは94年。大使が、トリブバン大学の副総長を務めておられた時に、東京にお迎えしました。
 大使はネパールではなく、インドで生まれ育ちました。当時の独裁政権にご家族が立ち向かい、数十年にわたる亡命生活を余儀なくされていたからです。
 大使が若き日、最も影響を受けたたのは、「貧しい人々のために行動しなければ」と、勇敢に戦った、親せきのおじさんの存在でした。
 おじさんは、政府の要職に就いていました。しかし、そうした地位を投げ捨てて、民衆の真の幸福のために立ち上がったのです。独裁政権によって、おじさんは処刑されましたが、その不屈の精神は、大使の命に深く刻まれました。
 おじさんは常に自身を導く「人生の灯台」であると、大使は私にこう語つてくれました。
 大使は勉学に励んで、イギリスに留学し、やがてトリブバン大学の教壇に立つことになります。
 70年代、学生たちが民主化を求めて運動を開始した時、大使も共に断固と立ち上がりました。権力から圧迫を加えられ、辞職しても、負けじ魂を燃え上がらせ、一貫して民衆のために働きました。そして、明年、ネパールは民主化を果たすことができたのです。
 徹して学び、行動する「勇気」。これこそ、一流の人物に共通する、人生で最も大切な美徳です。
 2l世紀の世界は、紛争やテロ、貧困や人権、環境問題をはじめ、重大な課題が山積しています。若き皆さんの活躍を待ち望んでいる人々が、たくさんいます。
 私はこの「勇気」の二字を、人類の宝である、君たち、貴女《あなた》たちに贈りたい。そして、その勇気の翼、未来の翼で、世界を駆け巡ってもらいたいのです。

 私はトリブバン大学で、「人間主義の最高峰を仰ぎて──現代に生きる釈尊」と題する講演を行いました。その中で、“ヒマラヤの如き悠然たる境涯を確立することが、世界平和の原点”ということを訴えました。
 心の大きな人は、他人に嫉妬しません。心の豊かな人は、つまらぬ縁に紛動されません。
 皆さんには、何があっても悠然と乗り越えていく自身を築き上げるための、信心があります。題目があります。
 日蓮大聖人は仰せです。
 「須弥山(世界の中心の最高峰の山)の始めは一つの塵である。一を重ねれば二となり、二を重ねれば三となり、このように十、百、千、万、億……となっても、その生みの母はただ『一』なのである」(御書1237㌻、趣意)
 今の一歩の努力、一人の友情、一つの親孝行が、ヒマラヤの如き自身を創ります。
 その活力は題目です。なかなか一歩を踏み出せないなと思う時でも、決意の題目を唱えて、一歩また一歩と挑んでいけば、必ず一日一日と持続していけるのです。

 ヒマラヤ山脈は現在もなお、1年間に数センチずつ高くなっているといいます。 人間も同じく、最高峰の人は、常に成長し続けます。
 戸田先生も、一生涯、勉強し続けた偉人でした。亡くなる直前まで、私に「今日は何の本を読んだか」と尋ねられ、「私は『十八史略』(中国の歴史の物語)を読んだよ」と言われながら、将軍学を教授してくだざいました。
 ネパール滞在中のある夜、妻が「あら! 流れ星!」と空を見上げました。
 私は感慨を込めて答えました。
 「戸田先生が喜んでくださっていつるね」と。
 いつでも、どこでも、私の胸には、悠然たるエべレストの如き、世界最高の師匠がいます。ゆえに、弟子である私も、永遠に挑戦をやめません。日々勉強であり、日々努力です。
 そして、私の心には、未来部という成長し続ける人材山脈がそびえ立っています。これほど心躍る絶景はありません。
 最高峰を仰いで人生を登はんする人に、停滞はありません。後退も、敗北も、絶対にありません。最後は必ず、勝利の眺望を楽しむことができる。
 ここに「師弟」の道があります。愛する君たちよ、世界の友とスクラムを組んで、いよいよ高く、いよいよ朗らかに、いよいよ堂々と、人間の王者へ、育ちゆけ!
 これが、私の祈りであり、願いなのです。
2015-01-04 : 新年特集 :
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2014 新年特集

新年特集

2014年「世界広布新時代 開幕の年」おめでとうございます。

新年の歌(2014.1.1付 聖教新聞)

いざ昇れ
 勝利の旭日
   全世界
  広布の誓願
  歓喜の船出よ

大使命
 地涌の天地で
   果たしゆけ
  友と築かむ
   永遠《とわ》の都を

最極の
 正義の人生
   師弟かな
  従藍而青の
  生命《いのち》は光りて

        2014年 元旦

新年の歌(2014.1.1付 創価新報)

愛弟子《まなでし》よ
 宿縁深き
  君なれば
 恐れず惑わず
  共に師子吼を

ああ 青春
 桜梅桃李の
  勝利劇
 皆で楽しく
  凜と咲きゆけ

広宣の
 一番星と
  勝ち光れ
 普賢の英知で
  未来《あす》を照らせや

        2014年 元旦

新年の歌(2014.1.1 記念カード)

 わが天地
  希望の虹は
   未来へと
  勝利の舞を
  仲良く楽しく

 新たなる
  君の誓いの
  凜々しさよ
  富士の山より
  尊く聳えむ

 日日《ひび》にまた
  生命《いのち》の花を
    朗らかに
  和楽の園へ
   福徳 香れや

        2014年 元旦

わが友へ (グラフSGI  2014.1月号)

苦難の夜を越えれば
晴れわたる朝が来る。
試練の風雪を
耐え抜いてこそ、
栄光の太陽は輝きわたる。

わが友に贈る (2014.1.1付 聖教新聞)

未来を開きゆく
黄金の一年がスタート!
若き人材の大連帯を
広げるときは今!
共に希望の大行進を!


全国の新年勤行会へのメッセージ    (2014.1.1)

正義の人材城を築け!

 わが創価家族の皆様、明けましておめでとうございます!
 今ここに、「世界広布新時代」の元朝を、192カ国・地域の同志と共に、最高に晴ればれと迎えることができました。
 皆様方の偉大な闘争で、正しき仏法が世界宗教と輝き、栄えゆく、歴史上、いまだかつてない黄金時代が到来したのです。
 御本仏・日蓮大聖人をはじめ、釈尊も、三世十方の諸仏も、創価の皆様を、いかばかり誉め讃えておられるでしょうか。
 いよいよ溢れ出ずる大功徳を、皆が満々と受け切り、この一年も、我らは異体同心の団結で勝ち進んでいきましょう!
 御聖訓には、妙法の広大無辺な力を譬えて、「太陽がひとたび東の空に昇ったならば、世界の空は、すべて明るくなる。太陽が大いなる光を備えているからである」(御書883㌻、通解)と仰せです。
 題目を唱え弘めゆく私たちは、一年・365日、久遠元初の太陽を、わが生命に赫々と昇らせていくことができる。ゆえに、いかなる宿命の闇も打ち破り、いかなる乱世の嵐も乗り越えて、必ず大歓喜と大勝利の光を放っていけるのです。これが、誇り高き人間革命、そして、一生成仏の人生の旅です。
 今年は、戸田先生が東北の天地で「学会は人材をもって城となす」と師子吼されて60年。いやまして私たちは青年を励まし、伸ばし、新たな地涌の菩薩を呼び出しながら、地域に社会に正義の人材城を築き上げていこうではありませんか!
 結びに、大切な大切な皆様方に、新春の一句──「不二の友 悔いなく愉快に 勝ち戦」と贈ります。
 わが愛する全同志、万歳!
 皆様一人一人に届けと題目を送りつつ。

新年メッセージ (グラフSGI 2014.1月号)

世界の平和へ新たな飛翔を!

 「世界広宣流布」の新時代、すなわち「世界の平和」「社会の繁栄」「人類の幸福」へ、生命尊厳の大連帯をいやまして拡大しゆく新時代が、晴れやかに開幕しました。
 全世界の誉れの同志の皆様! 尊き宝の友人の皆様! 新たな一年も、ますます健康で生き生きと、いよいよ快活に若々しく、いやまして和楽で仲良く、前進していこうではありませんか!

 人間は、何のために、この世に生まれてきたのか?
 私たちが、日々、読誦している「法華経寿量品」の一節には「衆生所遊楽」(衆生の遊楽する所なり)と説かれております。
 人間は、決して、苦しんで不幸になるために生まれてきたのではない。この世に、たとえ、どんな苦しみや不幸があろうとも、断じて負けないで、真実の楽しみをつかみ、幸せを勝ち取るために、生まれてきたのである。法華経の精髄は、そう示しているのであります。
 日蓮大聖人は、「衆生所遊楽」の「遊楽」とは、私たちが、自分自身の生命を、最極の妙法の当体として光り輝かせ、自由自在の仏の大境涯を開いていくことであると、教えてくださっております。
 そして、「衆生」とは「一切衆生」つまり全人類のことであり、「所」とは「一閻浮提」つまり全世界のことであると明かされております。
 ですから、いずこの国であれ、いかなる民族であれ、いかに苦難の打ち続く時代であれ、誰人たりとも、自分がいる、その場所で、「生きていること、それ自体が楽しい」という絶対的な幸福の生命の讃歌を謳い上げていくことができる。この希望と歓喜の勝利劇を、皆で励まし合いながら、一人また一人と広げゆくことが、私たちの広宣流布の大運動であります。

 その幸福の実証は、今、世界192カ国・地域に爛漫と広がりました。
 この50年、南米の天地で、広宣流布の道なき道を開拓してきた女性は、見違えるように変わった福徳の足跡を、しみじみと語ってくれました。
 ──学会活動に徒歩で駆け回っていた時代から、今は愛車を使って自在に走り回り、立派な会館へ友人と一緒に晴れ晴れと集い合える時代になりました。無理解や偏見の反発が打ち続いた時代から、大きな信頼と賞讃が絶え間なく寄せられる時代にまでなりました。それは、学会伝統の「信行学」の実践に徹し、「座談会」を地道に変わらずに積み重ねてきたからだと思います。広宣流布のために、汗と涙を流し、苦労したことは、すべてが宿命転換の力となり、大福運に変わります。そして、創価の「平和」と「文化」と「教育」の行進とともに、わが地域が明るく発展し、わが国土も興隆していることが、何よりうれしい、と──。
 私は、世界の各国・各地で、良き市民、良き国民として、労苦を惜しまず、広宣流布と社会貢献に奮闘されている同志を、一人も残らず、万雷の大拍手で讃嘆したい思いでいっぱいです。
 御聖訓には、「しを《潮》のひると・みつと月の出づると・いると・夏と秋と冬と春とのさかひ《境》には必ず相違する事あり凡夫の仏になる又かくのごとし、必ず三障四魔と申す障《さわり》いできたれば賢者はよろこび愚者は退く」(御書1091㌻)と仰せです。
 人生も、社会も、試練との戦いの連続であります。
 しかし、賢者は、何か競い起ころうとも、喜び勇んで立ち向かい、一つまた一つ、断固と勝ち越えて、偉大な「人間革命」の道を突き進んでいくのです。
 正しき信仰は、真の賢者をつくり、そして賢者と賢者を結びゆく力です。
 幾多の困難な課題に直面する地球上に、金剛不壊の賢者のスクラムを、いかなる差異も超えて、仲良く朗らかに拡大しゆくところに、世界宗教の大いなる使命があるとはいえないでしょうか。

 現在、私は、ニュージーランドの世界的な平和学者クレメンツ博士と、対談を重ねております。
 博士は、第2次世界大戦中、戦争反対の信念を貫いて投獄された父君の志を継いで、世界の不戦と核兵器の廃絶のために戦ってこられた知性です。
 その博士が語られた言葉が、私は深く胸に響いております。
 「本当の意味での平和な社会、そして慈悲のある社会を構築するために一番必要なものは、実は勇気なのです」と。
 仏法の真髄も、また「勇気」であります。
 この勇気に燃えた若き世界市民の群像は、世界中に躍り出て、法華経に記された通り、「平和」と「共生」の社会を建設するために、尊き地涌の舞を繰り広げてくれています。
 「南無妙法蓮華経は師子吼の如し」(同1124㌻)と仰せの如く、題目は究極の勇気の音律です。今、創価の師弟の勝利の証しとして完成した「広宣流布大誓堂」をはじめ、全世界で平和を誓願する題目の師子吼が轟き、地球という青く美しき星を包む時代となりました。

 さあ、世界宗教として、新たなる飛翔を遂げゆく、千載一遇のこの時、何ものをも恐れず確信の対話に打って出て、苦悩に沈む友に希望の励ましを送りながら、民衆が幸福に躍動する「衆生所遊楽」の世界を築きゆこう! と申し上げ、新年のメッセージとさせていただきます。
 敬愛する皆様方のいよいよの健康長寿、そして御一家の御多幸を心よりお祈り申し上げます。
                 
                                     2014年 元旦
大白蓮華 巻頭言   誇り高き友情と信頼の共鳴を!(大白蓮華 2014.1月号)

 苦楽を分かち合える友がいる。共に誓願に進みゆく連帯がある。これほど心弾む魂の共鳴はあるまい。
 18世紀フランスの哲人ボルテールは叫んだ。
 「友情と真理が憎悪と不実に勝つはずです」と。
 この娑婆世界には、「生老病死」の苦悩が渦巻き、人を不幸に陥れる悪縁がはびこっている。
 しかし、ひとたび旭日が昇れば闇は消え去るように、どんな悲嘆も断じて打ち破り、どんな宿命も断じて転換していく「仏性」という元初の太陽が、万人の生命にある。
 新しい一年も、また、新しい一日も、この太陽を自他共に呼び覚まし、歓喜の光を漲らせていくのが、我らの奏でる至高の友情の調べなのだ。
 御聖訓には、「過去の不軽菩薩は一切衆生に仏性あり法華経を持《たも》たば必ず成仏すべし、彼れを軽んじては仏を軽んずるになるべしとて礼拝の行をば立てさせ給いしなり」(御書1382㌻)と仰せである。
 法華経に説かれる「不軽菩薩」は、自分から声をかけ、人々の仏性を敬い、目覚めさせていくのだ。
 誰人たりとも、妙法を受持すれば、必ず仏となる。ゆえに、不軽菩薩は反発されても、少しも懲りない。いやまして生命力を発揮して、法を説き弘める。その一貫した戦いに、不軽を侮っていた衆生たちも、最後は信伏随従し、法華経の正義の陣列に加わるのだ。
 この究極の人間尊敬の行動を、そのまま受け継いできたのが、我ら創価の不軽のスクラムなのである。

 誓願の
  誉《は》れの舞台で
    常楽の
   宝友《とも》をつくれや
   声も惜しまず

 兵庫広布の尊き母は、あの阪神・淡路大震災で、自宅も我が子の家も全壊した。それでも笑顔を失わず、皆を励まし、地域の復興に尽くし抜いてこられた。
 今、すべてを変毒為薬されて晴れ晴れと語る。
 「つらい経験をして、命を見る眼が変わりました。皆に仏性があると思えば、温かい心が込み上げます。勇気が湧きます。友の幸福責任者は私です。『私たちは負けへんかった。勝ったんや!』と讃え合えることが喜びです」と。さらに、新たな10人の友人の拡大をと、元気に若々しく対話を続けておられる。
 友を思う祈りほど、気高く深く、強いものはない。日本全国、そして全世界で、わが同志の慈愛と確信の声が、縁する友の生命を蘇らせているだ。
 一人一人が「十界互具」「百界千如」「一念三千」の尊極の妙法の当体である。ゆえに、一人一人との心の絆から、地域も国土も確実に変わっていくのだ。
 わが師・戸田城聖先生は叫ばれた。
 「我々に、折伏する人がいなくて困るということはない。数多《あまた》の眷属と共に生まれ出ているからだ。
 仏の種を蒔こう。最初は聞かなかったとしても、時が来て、必ず花開くことは決まっているのだよ!」
 「大法弘通」の誓願に勇み立つ地涌の大行進が、いやまして明るく賑やかに始まった。広宣流布の大誓堂からは、創価家族の題目の師子吼が轟きわたる。
 さあ、我らの呼びかけを無数の眷属が待っている。
 誇りも高く、友情と信頼の語らいを広げゆこう!


希望の大空へ ~わが愛する王子王女に贈る~ 第21回 新しい朝を、新しい自分を
                              (2014.1.1 少年少女きぼう新聞掲載) 

 さあ、2014年のスタートです。
 少年少女部のみなさん、あけまして、おめでとうございます!
 もう、今年の目標を決めたという人もいるでしょう。自分は、どんな挑戦をしようか、今、ちょうど考えているという人もいるかもしれません。
 学会は「世界広布新時代 開幕の年」というテーマをかかげ、さらなる前進を開始しました。大きな目標は、創立100周年を迎える2030年です。みんなが、学会の中心となって活躍しているころだね。
 私にとって、最大の楽しみです。
    * * *
 ところで、みんなは、学会の先ぱい方が会合などで、新しい挑戦を決意するとき、よく「人間革命していきます!」と言われるのを聞いたことがありませんか?
 「人間革命って、なんだかむずかしそうだな」と思ったことも、あるかもしれません。革命とは、かんたんに言えば、大きく変わることです。自分自身が大きく、より良く変わっていくことです。
 そのために大事なのは「心」です。心を変えることです。そして、自分が、正しい方向へ、平和と幸福の方向へと、力強く進んでいくことです。
 「人間って、心の持ち方一つで、強くなるもんだなあ」と、私の人生の師匠である戸田城聖先生が書かれた本に出てきます。さらに、“こんなむずかしいことできないよと思うか、よしやってやろうと思うか、紙一枚ほどのちがいだ。必死にがんばると、今まで持っているのに出せなかった力が、わいてくるんだ”──と。
 同じように、みんなも感じたことがあるんじやないかな? 実際に、心が変われば、自分の行動が変わります。行動が変われば、まわりの環境までも変わります。
 心が決まれば、すべてが開けるのです。
 「人間革命」とは、その人が、どんどん強く、正しく、立派になることです。自分のことが、大好きになれるんです。目標や願いをかなえられる自分に、大きく成長していくことなのです。
 みなさんのお父さんやお母さん、おじいさんやおばあさん、学会のお兄さんやお姉さん、同志の方々は、この「人間革命」に毎日毎日、挑戦しているのです。
 それを可能にするのが唱題であり、学会活動です。そうすれば、どんな時でも心に太陽をのぼらせ、希望を持つことができる。
 創価学会は、この「人間革命」をしていく人々の集まりなのです。
    * * *
 じつは、人間革命といっても、日ごろの生活の中にあります。
 丈夫な体になることも、忘れ物をしなくなることも、めんどうな準備や後片づけができるようになることも、今までできなかったことが一つでもできるようになれば、全部、人間革命です。勉強がきらいだった人が、「勉強しよう!」「努力しよう!」と決意して、一歩でも前進できたなら、それも、みごとな人間革命なのです。
 たとえ、すぐに願った通りにならなくても、君やあなたが人間革命に挑戦していけば、自分では分からないかもしれないけれど、それまでの自分とは急速に大きく変わっています。ぐんぐん成長しています。
    * * *
 私は、この人間革命ということを、戸田先生に教えていただきました。先ほど紹介した戸田先生の本も、『人間革命』という題名でした。
 そこでは、戸田先生がモデルの主人公が、「ぼくの一生は決まった!」と叫び、世界の平和と人類の幸福のための広宣流布を誓って終わります。
 その言葉通り、戸田先生は戦後、わずかな人数しかいなかった学会を大発展させ、日本の社会のなかに、平和と幸福の大道を開かれました。
 弟子の私は、この広宣流布の大事業を受け継ぐとともに、恩師の偉大な歴史と精神を後世に残すため、ペンをにぎりました。
 師匠の偉大な人間革命の道に弟子が続くのが本物の師弟です。ゆえに、題名も同じ小説『人間革命』としました。書き始めてから今年の12月で50年になります。
 この間、高熱が続き、氷で頭を冷やしながら書いたことも、疲れてペンを持つ手に力が入らず、書く内容をテープに録音したこともありました。日本中、世界中の同志が小説の掲載を待っているから、がんばりました。「人間革命の人生を伝えることが、みなの勝利と幸福につながる」と信じて、私は書き続けてきました。
 同志のみなさんのおかげで、新聞の連載回数は、この『人間革命』と、それに続く『新・人間革命』という二つの小説を合わせて6700回をこえました。ただただ、感謝でいっぱいです。
 今は聖教新聞に、大好きな創価小学校の歴史をちょうど書き残したところです。(第27巻「若芽」の章)
 小説には、たくさんの学会員の方々の「人間革命」の姿をえがきました。戸田先生お一人から始まった偉大な人間革命は、やがて多くの人が続き、その流れは大きな河のようになったのです。今もなお、日本だけでなく、世界のあの地この地で、人間革命のドラマがくり広げられています。
 学会は、今や世界192カ国・地域に広がり、地球上で平和と幸福を願う題目が、24時間とぎれることはありません。まさに戸田先生が、願われた通りになりました。
 太陽がのぼれば、すべてを明るく照らすように、一人の人間革命は、自分が輝き、まわりも輝かせます。自分が明るくなれば、家の中も、クラスも明るくなる。クラスが明るくなれば、学校も明るくなる。学校が明るくなれば、そこから素晴らしい人材が羽ばたいて社会も明るくなる。人類の歴史だって明るく変わっていくでしょう。
    * * *
 人間革命は、「自分はこうなりたい! こうなろう!」と目標を決めて題目を唱え、祈るところから始まります。
 毎日、必ず新しい朝が来るように、毎日、新しい自分に成長していくのです。
 「きょうこそ、がんばるぞ!」と新しい一日を、「今年こそ、決めたことをやりぬくぞ!」と新しい一年を、どうかスタートしていってください。この一年を、大いなる「人間革命の年」にしていこう!
 「世界広布新時代」の開幕とは、みんなの人間革命の出発から始まるのです。
 私も小説『新・人間革命』を、今年も、そしてきょうも、今まで以上の決心で書いていきます。
 くれぐれも、かぜなどをひかないように。お元気で!

未来対話  第21回 勇気の一歩で世界へ!
                        (2014.1.1付 未来ジャーナル)
新時代はみんなから開幕!

名誉会長 希望あふれる新年の太陽が昇りました。
 未来部の皆さん! あけましておめでとう!
 世界の、あの地この地のSGI(創価学会インタナショナル)の未来部からも、「元気に新年をタートします」との連絡が、どんどん入ってきています。

 ──「世界広布新時代 開幕の年」である本年は、未来部結成50周年の佳節でもあります(1964年6月7日、高等部が結成)。新時代の主役である未来部のメンバーは、はりきっています。

名誉会長 うれしいね。ぜひ、「未来部新時代 開幕の年」にも、していこうよ!
 私の恩師・戸田城聖先生は、未来の宝である学会っ子たちに、期待を込めて語りかけてくださいました。
 「将来、誰もが幸せをかみしめることができて、国境や民族の壁のない地球民族主義の平和な世界を築かねばならない。みんなは、きょうのこのおじさんの話を忘れないで、少しでも、この夢を実現してほしい」
 戸田先生は、目の前の子どもたちと、一人の大人として向き合い、心から大事にされた。「地球民族主義」という壮大な構想を、真剣に語られました。
 先生には、一つの絶対の確信がありました。「世界最高の仏法を持った青年は、すでに世界的指導者である」という一点です。
 戸田先生は、未来ある若い人材を信頼し、世界広布の偉大な使命を教えてくださったのです。
 仏法では、末法の広宣流布を担う存在を、「地涌の菩薩」と説いています。
 みんなは、この「地涌の菩薩」という言葉を知っているかな? 座談会で耳にしたり、任用試験で学んだりしたメンバーもいるでしょう。
      □■□
 ──世の中が乱れる時代に、師匠である釈尊に代わって仏法を弘め、人類を救うことを誓ったのが、法華経に登場する「地涌の菩薩」です。大地から涌いて出てきた菩薩なので、こう呼ばれています。

名誉会長 「地涌の菩薩」は、一人一人が黄金の輝きを放ち、まるで仏のような姿をしている。あまりにも荘厳なので、それまで仏の説法を聞いていた優秀な人々ですら、驚きを隠せないほどでした。
 智慧は豊かで、志が固く、求道の心にあふれている。対話も上手で、見た目も端正で頼もしい。
 皆が、民衆を幸福へと導くリーダーで、それぞれが数え切れないほどの友を引き連れていると、法華経には説かれています。
 その行動の舞台は、現実の世界です。悩める民衆、苦しむ友の心の闇を、勇気と希望と智慧の光で明るく照らしていく──それが、「地涌の菩薩」です。
 そして、「地涌の菩薩」は、正しい仏法を世界中に弘めていくことを、師匠に誓うのです。
 これほどまでに尊貴な「地涌の菩薩」とは、一体、誰のことでしょうか。
 それは、まぎれもなく、皆さんのお父さん、お母さんをはじめ、わが学会の同志の方々です。
 乱れた世には、正しいことをする人に対し、意地悪をする人がいる。そのなかで、難を受けながら仏法を弘め、現実に人を救い、広宣流布しているのは、わが創価学会しかありません。
 実は、皆さんも、この「地涌の菩薩」の誓いを持って生まれてきた一人一人なんだよ。
      □■□
 ──なかには、「僕なんて、成績だって良くないし、違います」「私はそんなに立派じゃありません」というメンバーもいるかもしれません(笑い)。

名誉会長 今は、そう思うかもしれないね。でも、仏法を持《たも》った皆さんは限りなく尊く、偉大な人なのです。
 日蓮大聖人は、「今、日蓮およびその門下が、南無妙法蓮華経と唱えるのは、すべて地涌の菩薩の流類《るるい》(仲間)なのである」(御書751㌻、通解)、「皆、地涌の菩薩の出現でなければ、唱えることのできない題目なのである」(同1360㌻、通解)と仰せです。
 大聖人の御遺命である世界広宣流布を進める創価学会の中で、みんなは題目を唱えながら、自分らしく努力を重ねている。その姿は、みんなが「地涌の菩薩」である何よりの証拠なんです。
 題目を唱える人は──
 無限の可能性を開いていける。
 泉の如き智慧を湧かせられる。
 輝く英姿で友に希望を贈れる。
 若くして妙法を持《たも》ち、勉学に挑戦する君の眼前には、すでに世界への扉が開かれているんです。
 真剣に唱題に励み、友のために行動するあなたの行くところは、世界のいずこの地も、そこが自分を輝かせる最高の天地なんです。
 新時代を迎えたこの時に、未来部として学んでいるみんなには、世界の指導者として羽ばたきゆく大使命が厳然とあるんだ。
      □■□
南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領
「大きな山に登ってみると人はただ さらに登るべきたくさんの山があることを見出す」

 ──女子未来部のメンバーから、「世界のいろんな場所で、人々に会って、夢や希望について話がしたいです。そのために今、私は何をすればいいですか」という質問が寄せられています。

名誉会長 素晴らしい! 世界が、みんなを待っている。
 みんなは、人類の希望です。
 勉強、語学の習得、読書、心身の錬磨──世界に雄飛しゆく皆さんにとって、今すべきことは、たくさんあるでしょう。
 しかし、決して焦る必要はありません。「千里の道も一歩から」です。地道な一歩一歩がこ来の大成につなかっていきます。
 私は皆さんに、昨年12月、95歳で亡くなられた南アフリカの元大統領、ネルソン・マンデラさんの自伝の言葉を贈りたい。
 「わたしは、ひとつの大きな山を越えてわかるのは、行く手にもっともっとたくさんの越えるべき山があることだけだという真理を発見した」
 目の前の山を登れば、さらに雄大な景色が広がる。いくつも山が連なっているのが見える。その山々は、君にしか越えられない“使命の山”です。
 ならば、また一つ、山を登ればいい。全力で登り切れば、そこにはまた雄大にして新たな景色が広がっているのです。
 青春は、挑戦また挑戦です。この不屈の連続闘争の人が、真の勝利者なのです。
      □■□
 ──マンデラ元大統領は、南アフリカのアパルトヘイト(人種隔離)政策と闘い抜いた偉人です。
 27年半に及ぶ投獄を経て、南ア初の黒人大統領に選ばれると、異なる人種が融和する「虹の国」づくりを進めました。
 池田先生とは、2度、会見されていますね(1990年と95年)。

名誉会長 何があっても屈しない「正義の巌窟王」でした。その実像は、誰をも慈愛で包み込む「人道の闘士」でした。
 マンデラさんが、1万日に及ぶ獄中闘争を勝ち越えて、出獄した8カ月後(1990年10月)、東京・信濃町の聖教新聞社で、多くの青年たちと共に、盛大にお迎えしました。お会いした時の、あの「マンデラ・スマイル」を忘れることができません。
 マンデラさんは、出獄の日から、すぐに行動を開始しました。各地を飛び回り、“すべての人々が仲良く暮らせる社会を創ろう”と、民衆に訴えていきました。
 「のんびりしてはいられない。わたしの長い道のりは、まだ終わっていないのだから」と、休むことなく、自由を勝ち取る道を歩み抜きました。まさに、目の前に次々と現れる“使命の山”を踏破し続けたのです。
 マンデラさんのように、みんなも目の前の山を、忍耐と負けじ魂で登り切ってほしい。そうすれば必ず、素晴らしい理想の峰が見えてきます。
      □■□
 ──青春時代は、さまざまな苦難の山、悩みの山、課題の山との戦いの連続かもしれません。

名誉会長 そうだね。だからこそ、「勇気の一歩」が大切です。
 マンデラさんが、皆さんと同じ10代の日に、心に刻まれた指針は、「勇気をもって立ち向かえ」というものでした。
 つまり、何か問題が起きた時に、臆病になって逃げ出してしまえば、いつまでも問題は、とどまってしまう。そうではなく、勇気を持って、その問題に取り組むのだ。立ち向かうのだ──と。
 マンデラさんは、この教訓を決して忘れなかったといいます。
 自分の弱い心を一つ一つ制覇して、「勇気の心」を強く大きくしていったからこそ、差別や迫害、壮絶な獄中生活といった、あらゆる苦難を勝ち越えることができたのです。
 その挑戦の日々が、世界中が讃えてやまない「マンデラ」という偉人をつくりあげていったに違いない。
 恐れを知らないことが「勇気」ではありません。恐れを感じても、それに負けないでチャレンジし続けることが、真の「勇気」なんです。その人が、世界を変えてゆくのです。
      □■□
──「いつの日か、池田先生のように、世界平和のため、民衆の幸福のために行動していきたいと思っています。そのためには、世界を舞台に働く職業に就くべきでしょうか」という具体的な質問もありました。

名誉会長 もちろん、私は、みんなに世界で活躍する人材に成長してほしい。しかし、それは単に、「海外に行く」「世界を相手に仕事をする」というかたちだけを指しているのではない。
 自分が今いる場所で、堂々と生き抜くことが、世界広布の根本です。「ずっと国内にいるから、私は世界広布に貢献していない」などと思う必要は全くありません。
 先日、未来部と交流したSGIメンバーから、感動の声が届いていたよ。未来部が御書を学んでいることに驚き、「早速、国に帰ったら、未来部メンバーと実践します」と言っていました。
 みんなの頑張る姿が、世界中に大きな影響を与えていく。
 今、情報化も急速に進み、どんどん世界は近くなり、結ばれています。どこにいても、どんな立場であろうと、皆さんの時代は、世界が相手です。
 だからこそ、どこまでも理想を高く掲げることです。「私は世界広布をする」と決めることだ。その祈りが、かなわないわけがない。
 みんなは、人々に笑顔を贈り、幸福を贈るために生まれてきたのだから──。
 みんなには未来がある。無限の可能性がある。みんなのために、私は道を開き続けてきました。
 日本の、そして、世界の広宣流布を、よろしくお願いします。
 「世界広布新時代」とは、みんなが、地涌の使命を自覚して、世界中に、希望と勇気を贈りゆく人へと大成長していく、創価後継の晴れの舞台なのです。


 マンデラの言葉は『自由への長い道──ネルソン・マンデラ自伝(下)』 (東江一紀訳、日本放送出版協会刊)。『ネルソン・マンデラ 私自身との対話』 (長田雅子訳、明石書店刊)等を参照した。
2014-01-01 : 新年特集 :
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新年特集 2

新年勤行会へのメッセージ          (2013.1.1)

 2013年「青年学会 勝利の年」が明けた。世界192カ国・地域のSGI(創価学会インタナショナル)の友は「青年SGI 勝利の年」を勢いよくスタートした。新年勤行会が1日、2日を中心に行われ、日本では最大規模の新年の集いとなった。池田名誉会長夫妻は1日、創価学会第2別館(東京・新宿区)で代表と勤行・唱題し、全世界の同志の健康と無事安穏、幸福勝利を心から祈念した。また名誉会長は、新年勤行会に祝賀のメッセージを贈るとともに、記念のカードに寄せて和歌を詠んだ。


世界のため 未来のため 師子王の大行進


 日本全国、さらに192カ国・地域の世界市民が心を一つに、人類の平和と幸福と繁栄を願う、尊い晴れやかな新年の勤行会、誠に誠におめでとうございます。
 寒い中、本当にご苦労さまです。
 この一年も、広宣流布のために、よろしくお願い申し上げます。
 大切な大切な皆様方のご健康と無事安穏、そして幸福勝利を、私は妻と心からご祈念しております。
 皆様と、決意も新たに拝したい御聖訓があります。
 それは、「大地はささばはづ(外)るるとも虚空《おおぞら》をつなぐ者はありとも・潮のみ(満)ちひ(干)ぬ事はありとも日は西より出《い》づるとも・法華経の行者の祈りのかな(叶)はぬ事はあるべからず」 (御書1351㌻)との、烈々たる大確信のお約束であります。
 御本仏の仰せだけは、嘘がありません。「祈りとして叶わざるなし」の妙法です。「絶対勝利」の信心です。
 どうか、この年頭に当たり、一人一人が自分自身の抱いている願いを一つ一つ明確に掲げて、いよいよ強盛に祈り抜き、新しい挑戦を開始してください。
 そして、仏法の無量無辺の功徳の力を戦いの中で証明しながら、断じて悲願を達成していってください。
 皆様の所願満足の実証こそが、私の最大の喜びなのであります。
 ともあれ今年は、日蓮大聖人の立宗760周年であり、牧口先生と戸田先生の入信85年でもあります。不思議な時を迎えました。
 大聖人の如く、また牧口先生・戸田先生の如く、私と共に、日本のため、世界のため、未来のため、「師子王の心」を取り出《いだ》して、勇敢に痛快に、断固として、全てを大勝利しようではありませんか!
 終わりに、わが敬愛する皆様方へ、
 「勝ちにけり また 勝ちゆけや 師弟城」とお贈りし、私の新春のメッセージとさせていただきます。
 世界一の創価家族、万歳! お体を大事に! 題目を送り続けます。

名誉会長の和歌

 広宣の
  常勝の道
    共々に
  苦難の山も
   愉快に勝ち越え

 生き抜けや
  また勝ち抜けや
    この一生
  幸福満開
     創価城かな

 晴ればれと
  いざや立ち征け
    嵐にも
  勝利の虹へ
     心勇みて
2013-01-04 : 新年特集 :
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